フォトアルバム

カテゴリ

最近のトラックバック

お気に入りリンク

カテゴリ「ワイン 日本 九州」の1件の記事 Feed

2012年8月13日 (月)

都農ワイン シャルドネ・アンウッデッド2010 宮崎県都農町

120812tsuno今年の梅雨は九州の大雨があり、特に熊本県には大きな被害をもたらした。被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

九州には多くのワイナリーがあり、評価も高まっている中で、今年の出来が心配されるところだ。元々台風被害も多く、降水量の多い九州はワイン生産には不向きな場所のように思えるが、都農町と農協、現地企業の協力で第三セクターとして設立されたこのワイナリーは、その「そもそも」に真っ向から取り組み、土壌改良、科学的な分析による栽培の精緻な管理、優れた醸造によって、今や日本ワインで大きな名声を勝ち取るに至っている。

元々は巨峰といった食用ブドウの生産から始まったこのワイナリーでは、今や国際品種をメインにしたブドウの栽培、ワインの生産に取り組み、日本ではまだ目にすることが少ないシラーでさえもメインの商品に据えているほどだ。

このアンウッデッドは、自社農園によるシャルドネをオーク樽を使用せず、ステンレスタンクで低温発酵している。

色はグリーンがかった輝きのある薄めの黄色。ステンレス発酵は空気に触れることが少なく、ブドウ由来のグリーンがそのまま表現されるというが、まさにそうしたすがすがしい、麦わらが黄色くなる前の緑が感じられる。香りはミント、ライム、メロン、杏仁豆腐。柑橘系の香りに、甘めの香りが引き出されて、複雑さが感じられる。

口に含むとガス感を舌先に感じる。酸はシャープで細身だが、エッジは丸みを帯びており、中盤へのつながりが柔らか。ボディは細く、シンプルだが、果実味は充実しており、まとまりのある味わい。香りにやや化粧っぽさを感じるものの、味わいはクリアで、バックにはミネラル的なほろ苦さもあり、後半に集中力、グリップを与える。

余韻は苦さがしっかりと座り、そこにかぶさるように滑らかな旨味を薄く優しく残しながら、キレのある味わいを締めくくる終盤を演出する。

ステンレスタンクで醸した素材を生かしたワインらしく、ストレートな旨味がしっかりと感じられる。そして南国らしくまろやかでトロピカルな個性も備えた、きれいなワインに仕上げられていた。

【Papille Japonaise 2,500円?】