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カテゴリ「小説」の11件の記事 Feed

2010年4月20日 (火)

かすかに重なりあう思い 桐島、部活やめるってよ

100418kirisima_2現役大学生が受賞した作品、という事でなく、この何気ない題名にとても 惹きつけられた。

学校でも目立つ、バレー部のキャプテンが突然部活を辞めた。その理由は誰も思いつかない。しかし、その突然の事件が直接の友人、単なるクラスメート、そして知り合いでもない同級生のそれぞれの思いに影響を与えていく。

凄く自然な表現でさっと読めてしまったが、思いのほか心に残るものがあった。自分とは直接関係のない人の行動が、自分の気持ちに少なからず影響を及ぼすことが振り返ってみるとよくある。かすかな波紋が徐々に広がり、周りに小さな動揺を引き起こしていくような事がよくあった。その象徴が子供のころだった。

あの頃は今とはさらに閉鎖的な学校と言う小さな空間で人間関係が形成されていた。そして、この小説にあるようなことは思えば日常茶飯事だった。しかしそうした記憶を思い起こせば苦い思い出の方が多い。そのような思い起こすには躊躇する、少し苦い記憶をこの小説は鮮明な、率直な登場人物の思いを追体験することで再び蘇らせてくれる。だからだろうか、読み終わっていささか辛い気持ちにさせられたのは。

自分に、人に誠実でありたいと思うが、それだけでは割り切れない。その中間でいつも苦闘する思い、それを誰もが共有していることをこの小説から感じた。

桐島、部活やめるってよ

浅井リョウ著

集英社刊

1,200円(税別)

2009年10月 4日 (日)

最も著名なベルギー人の冒険 エルキュール・ポワロ短編集

091004今日は楽しみな事が3つある。まず第一は恒例行事、ドイツワインの試飲会。ドイツワインの輸入会社ヘレンベルガー・ホーフが年2回自慢のドイツワインをわずか千円で40種類以上試飲させてくれるハウスメッセ。

夜はもちろんプレミア。アーセナルの試合は21時からと結構早い。いつも夜中なのでこういう日程はありがたいね。

そしてもう一つ、実はこれが一番の楽しみだ。深夜に放送があるエルキュール・ポワロのシリーズ「青列車の秘密」。これから毎週土曜日に2005年に制作されたシリーズが放送される。

アガサ・クリスティの代表作、エルキュール・ポワロは大好きなシリーズで、テレビ放映もほぼ欠かさず見た。早川書房から刊行されているシリーズもほとんど読んでいる。今でもミステリー・チャンネルで再放送があるとついつい見てしまうくらい実はハマっているシリーズだ。今夜は久々に新作が放送されるので今から楽しみでしかたがない。

演じるのは勿論デヴィッド・スーシェ。彼の小太り、小男でチョコチョコ歩く甲高い声を持つポワロ像は、実際の小説に登場する高慢で鼻もちならない男のイメージを作り変えてしまった。誇り高いがどことなくユーモラスで、孤独の影を常に帯びている。だからここまで魅かれるポワロ像を作り上げることができたんだろう。この原書の短編集の表紙も、まさにスーシェのポワロそのものだ。

ポワロシリーズは長編も好きだが、自分は結末をすぐにでも知りたい性格なので短編集が性にあっている。深夜の放送まではこの本でベルギー人の知的冒険につきあってみるか。

エルキュール・ポワロ 短編集完全版

アガサ・クリスティ著

ハーパー・コリンズ版

2,280円(税別)

2009年6月28日 (日)

暗いだけではない 蟹工船

090627_5 最近ブームらしく、映画公開も予定されている「蟹工船」。昭和初期の労働運動弾圧の中で警察に拘引、虐殺された作者、小林多喜二の名前とともに、その作品名を知っている人は少なくないはず。そして自分もそうだったが、そうした暗さを敬遠して今まで読むことがなかった。

読み始めると予想通りに陰鬱な雰囲気が漂う。生地からあぶれて流れてきて、この仕事をするしかなかった工夫たちが劣悪な環境の中で働かされる。そして働かされて戻ってきた船室の中で交わされる雑多、猥雑な言葉。

監督はそうした工夫を容赦なく労働へと駆り立てる。支配者然した彼もまた、船を雇う資本家にとっては労働者に過ぎないのだが、この船では彼は確かに支配者だった。しかしその地位が脆く、自分たちとさして違わないあることに気が付きはじめた工夫たちはやがて集団行動をとる事で彼らに抗する術を知っていく。仲間の死、それが何もなかった事のように扱われるのを目にして、その死もまたやがて自分のものになりかねない事に気づいた彼らはついに直接行動に出る。そしてストライキを起こした彼らだったが、監督が密かに通報した軍によって簡単に鎮圧されてしまう。

ここまでであれば単に労働者の悲惨を綴ったものにすぎなく、後世に残るものにはならなかっただろう。それでも諦めない工夫達、彼らの経験がやがて次代の力となっていくという理想、そして彼らを直接搾取していた監督たちもまた搾取されるだけに過ぎなかった存在であることが明らかになっていく。最後にはそうした希望が読み取れるところに、この小説が読み継がれてきた力があるのだと思う。

蟹工船

小林多喜二著

岩波書店刊

500円(税別)

2009年6月17日 (水)

交錯する物語 1Q84

090617q84 ようやく村上春樹氏の新刊を読み終えた。既に1、2巻合わせて100万部を突破したとか。そうだろうな、普段小説を読まない自分みたいなのも買ってるんだから。。。

1984年ころを舞台背景とした小説だが、内容は決して現実的なものではなかった。2人の主要な人物を中心とした物語が交互に語られていき、やがてそれらが交錯し始めて組み紐のように一つの物語へと組み立てられていく構成のうまさに、後半は読むスピードも加速していった。

前半は正直乗り切れなかったが、後半2巻目はあっという間に読み上げてしまった。サスペンス小説などでは結末が知りたくて文体を味わう時間も惜しんですっ飛ばして読んでしまうことはあるが、そうした状況に陥ってしまった。もっと一言一言を味わって読むべきものかもしれない。そうすればあちこちに散りばめられたもの、言葉、ヒントといったものを感じ取ることができたはずなのに。

そういう意味で読み終えた瞬間、自分で消化できないものが数多く残った小説だった。これは完結した作品なのだろうか、前半に提示された主題的なキーワード、登場人物に意味が与えられたのだろうか。高速で引っ張られ連れまわされ続けて、ある瞬間ふと見知らぬ空間に置き去りにされてしまったような気分に陥ってしまった。

4月から始まったこの小説の世界は9月で幕を閉じる。残された10月から12月に語られるものがあるのかどうかも含めて、もうしばらくこの本とは向き合う時間が必要なようだ。

1Q84<ichi-kew-hachi-yon> 

村上春樹著

新潮社刊

Book1<4月-6月> Book2<7月-9月> 共1,800円(税別)

2009年3月23日 (月)

シチリアの落陽を描く 山猫

090322 「山猫」、小説というよりは映画としての方が有名だろう。シチリア島を舞台に、統一イタリア王国が成立していく中で没落していくシチリア貴族を描いた作品は、巨匠ヴィスコンティの不朽の名作とされている。そしてこの作品を著したランペドゥーサ自身も、シチリア貴族の末裔であり、そうした自身の境遇を重ね合わせながら、この作品を書いたことだろう。

シチリア、パレルモは今でも他のイタリアとは少し違う雰囲気がある。旧市街の石造りの建物は黒ずみ、この島に流れた時間がそのまま沈着して決して拭い去ることができないような執念を感じさせる。

かつてシチリアは島自体が王国だった。豊かな土地、ヨーロッパとアラブの中継点としての重要性から、この土地をドイツ、スペイン、フランスが交代で支配し、民族の交錯から独自の文化が生まれた。そんな王国も時代とともに衰退し、やがて北からやってきたサヴォイア王家によって占領、統一イタリア王国に併合される。

物語はシチリア王国の大貴族であった公爵、ドン・ファブリーツィオが、王国の滅亡、併合といったシチリアを襲う新たな歴史の転換の中で、旧社会に属する自家の衰退を予感しつつも新時代にあえて順応しようとはせず、大木が朽ちるかのような運命をあえて甘受していく。

公爵は決してただ因習に固執する男ではなかった。しかし歴史に向かい合い運命を切り開くだけの能力を持ってもいなかった。甥のタンクレディが新たな時代に対応していく事を肯定的に見つめ、そしてその妻に新興勢力の娘を迎える度量を持ちながら、自分は変わることなく破滅を予感しながらも、何も為さずに世を去っていく。

このような滅びの予感に満ちながら、この小説に暗さはない。滅びを予感しながら、それを甘受しつつ鷹揚に構えた男のダンディズム、使い古された言葉だが「滅びの美学」がこの物語の骨格をなしている。それこそがパレルモという街を包んでいる雰囲気であるように思う。

パレルモ、かつて歴史の表舞台に立ち、今もその古い歴史を色濃く感じさせる街の雰囲気にふさわしい世界がこの小説には散りばめられていた。

山猫

トマージ・ディ・ランペドゥーザ著 小林 惺訳

岩波書店刊(岩波文庫)

860円(税別)

2009年1月12日 (月)

朗読者 あるいは 愛を読むひと

090112 ベストセラーになったのは4、5年ほど前だっただろうか。その時は読まなかったのだが、文庫になった直後に読んで題名から想像していた内容とは全く違う世界にショックを受けた。

今再び読もうと思ったのは、間もなくこの本を原作とする映画が公開されようとしているから。邦題は「愛を読むひと」、全米でも出演しているケイト・ウィンスレットの演技が絶賛され、殆ど主役的役割を演じながらアカデミー助演女優賞の有力候補に推されている。

最初は15歳の少年が大人に対する憧れ、性的な衝動、そうした安っぽい話が綴られていくのかと思っていた。少年ミヒャエルがハンナに本を読んで聞かせる場面も、単なるそうした一場面に過ぎないと思った。しかしそうさせる理由があった。そしてハンナは突如少年の前から姿を消す。

そうした心の傷を負ったミヒャエルの前に再びハンナが現われたのは、思いもかけない戦争犯罪法廷の場だった。そこで裁かれたハンナはある一つの事、それはハンナがミヒャエルに朗読をさせていた理由でもあったのだが、それを隠すが故に彼女は重い罪を負うことになる。そして再び彼女は姿を消し去り、時を経て再会した後でミヒャエルはある事実を知る。

戦争犯罪という問題は今でも重い問題だ。国家組織の中で、命令として下された行為による責任を個人に負わせることができるのか、そして負った人間がどのように行動したかは、今でも映画やドラマの主題として投げかけられる。この本がそうした問題を正面から提起しているというわけではないが、しかし後半でミヒャエルがハンナという、当時はその名前と体くらいしか知り得なかった彼女を理解する上での重要な要素となっていく。読み進めていく上でも、やはりこうした問題に時折立ち戻って考えずにはいられなかった。

重いテーマもあるけれど、全体には読みやすく、流れるような文章で語られていく。所々疑問も残るが、一読で忘れ去るような小説でない事は確か。映画がどのようにこの世界を再現するのか、ウィンスレットの演技も楽しみだ。

朗読者

ベルンハルト・シュリンク著(松永 美穂訳)

新潮社刊(新潮文庫)

514円(税別)

2008年5月10日 (土)

城 何も起こらず何も残らず?

Uhvnk_v0 珍しく気が向いたので、長編の小説を読んだ。読んだのは、チェコの作家、フランツ・カフカの「城」。

読み終わった後で感じたのはかなりの疲労感。結局著者は何が言いたかったのだろうか?と思わずにはいられなかった。それはつまり、実は故意に何も言いたくはなかったのではないか、と思うしかないのだ。

主人公Kは測量士、城にいる伯爵に呼ばれて雪の中をやってきた。そして着いた日に城に向かおうと歩き出すが、城にはたどり着けない。すぐそこに見える城だが、遠い存在としてそこにあるばかり。

その後、いろいろな出来事が起こるが環境を変える決定的な事件とはならない。そしてK自身も自らを周りに順応させようという試みもないままに、もどかしい展開が続いていく。そして終末に至っても...

カフカは不条理の作家とも言われる。確かに不条理な小説だ。最初に予想したような筋立ては全く表れず、読み進めても筋立ては見えず、ついには筋立てに関係しないような話が突然に現れて、混乱の内に結末が訪れる。いや、これは結末でさえないはずなのだ。

普通の小説のような展開は一切期待できなかったし、一度読んだだけではわからなかった。しかしこの本を二度読むほどの忍耐力があるだろうか。謎は謎のまま悶々とした思いが残る。

が、じつはこれこそが著者の言いたかったことなのかもしれない。理性で動いているかのように見える社会に潜む不条理さ、自分の力では何も動かすことのできない大きな存在に翻弄される人間社会の不合理さ。そんな不安感が読んだ後にしっかり残る、他には比べるものがない特異な小説だった。


フランツ・カフカ著(前田 敬作訳)
新潮社刊(新潮文庫)
630p
781円(税別)

2008年4月13日 (日)

のぼうの城

Urx8msrs 表紙が印象的だった。のぼーっつとした、どこを見るでもない覇気のない顔。こんな大将であれば、家臣も見捨ててしまうんじゃないだろうか。しかし北条傘下の支城、忍城ではそうじゃなかった。家臣はもちろん、農民達もこの将の元に集った。

「のぼう様が戦するってぇならよう、我ら百姓が助けてやんなきゃどうしようもあんめえよ。」

豊臣秀吉が天下統一を目前としていた北条、小田原攻めの時の物語。本城が蟻のはいでる隙間もないほど包囲されていたとき、その支城である忍城を攻めたのは、経済官僚として頭角を現しつつも、武功がなかった石田三成。

当時忍を守っていたのは成田氏。その当主の一族である長親は、領民からも「(でく)のぼう様」と呼ばれるくらいの無器量者。家臣からも見放された存在であったが、一人重臣で幼馴染の正木丹波は長親に単なる「うつけ」とは思えない何か言いようのないものを感じていた。

そして石田三成、長束正家、大谷吉継といった豊臣机下の俊英率いる約2万の兵に囲まれながら、長親はわずか2千で決然と戦いに挑んでいく。そして北条勢にあってただ1つ、その城を持ちこたえて意地を示した。

時代小説というがドラマ的な展開で、登場人物の行動も現代的だ。著者は元々脚本家だというから、それもうなずけるし、テンポもよく小難しい所がないので一気に読み進めることができた。凄惨な場面も少なく、読んだ後にはすがすがしさが残る。既に映画化も計画されているというが、確かにドラマ映えしそうな題材だ。

自らの智を頼まないヒーローだからこそやってのけた一服の快挙、数限りない過酷な城攻めが繰り広げられた戦国にあって、そんなエピソードももしかしたらあったのかもしれない、と思わせてくれる気持ちのいい小説だった。

のぼうの城
和田 竜著
小学館刊
333p
1,500円(税別)

2007年9月24日 (月)

ホームレス中学生

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この本かなり売れてるようで、この連休中大きな本屋に行った際も全く見なかった。ようやくヒルトン5階のジュンク堂に1冊だけ残っていたので、買ってみた。

漫才コンビ、麒麟の田村君の自伝。テレビではダンボールを食べたとか、自動販売機を「宝島」と称して落ちているお金を探し回ったとか、かなり自虐的なネタを飛ばしていたが、不思議と暗い所は全く感じなかった。

彼のキャラもあるんだろうけど、そんな逆境を跳ね除けてプラスに転じて今があるんだろう、元々明るい性格なんだからこうした事もネタにできるんだろう、と思っていた。そしてこの本も自虐ネタ満載のそうした本かと思って読み始めた。

でもそれは皮相的な見方だった。そうしたネタ話はこの本のアクセントに過ぎない。ベースにあるのはお母さんを失い、お父さんも失踪するという逆境の中での兄弟の絆、家を失った兄弟に家を借りてくれる近所の人達の信じられないほどのやさしさ、止むことのないお母さんへの愛情、お父さんへの追慕が、短いけれどストレートな文章の合間合間に深く感じられる。

そして著者も決して明るく振舞うだけではなかった。
「生きてること自体に興味が無いんです。...十五年生きてきていろんなこと経験して、もう十分なんです。...生きてるよりも、お母さんに会えることのほうが幸せなんです。」

「もう嫌なんです。いろんなことを乗り越えるのがしんどいんです。...多分、僕の人生、悲しいことのほうが多いと思います。今のところもそうやし。」

中学生が語るにはあまりにもつらい言葉。間違えば死を選び、事実そうした選択をする子供達も入る中で著者をそうさせなかったのはお母さんへの愛情だった。母に会えるときのためにもっといろんなことを経験しておきたいという思い。

最後の文章、こんな考え方は今殆どできなくなっている。だからこそ新鮮に心に残り、言葉の持つ力に考えさせられた。
「いつか、僕を見て周りの人が、僕ではなく、お母さんのことを褒めてくれるような立派な人間を目指して。」

でもあんまりシリアスに書かれると、漫才聞いたときに笑えなくなっちゃうな。

ホームレス中学生
田村 裕(麒麟)著
ワニブックス刊
192p
1,300円(税別)

2007年9月22日 (土)

大河ドラマ候補? 名君の碑

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今年は風林火山で武田、来年は天璋院篤姫で幕末、と題材は違えど...の感じがする大河ドラマ。長いことやってネタ切れなのはわかるが、誰かいないものだろうか?

ここに紹介する人物は決して知名度が大きいとは言えないが、十分主役を張れるエピソードはあると思う。中村彰彦の小説、「名君の碑(いしぶみ)」は三代将軍家光の異母弟、保科正之を扱った時代小説だ。

保科正之は恐妻家、二代将軍秀忠が正室お江与の方以外に産ませた子で、幸松と名づけて尼寺に預け、後に譜代の高遠三万石、保科家に秘かに養子に出される。しかしやがて将軍家光に弟と認められ、その高潔な人柄から大きな信任を与えられて山形20万石、会津23万石へと駆け上り、やがて家光死後は幼少の四代将軍家綱の補佐役となる。

その間島原の乱、由比小雪の幕府転覆の企て、幼君の補佐など、幕府の危機に私を捨てて立ち向かう姿が描かれる。それを支えたのは兄、将軍家光への忠誠心、幕府への奉公の心だった。そしてそれは面々と受け継がれ、幕末の会津藩の悲劇へとつながっていく。

小説はあまり難しいところが無くドラマティックな展開で、時代劇を見ているかのようだ。劇的過ぎる感じがなくはないが、それでも一気に楽しめるのは確かだ。自分単純なんで、小説はわかりやすいこういう方がいいです。巷で評判のドストエフスキーなんかとてもとても...

名君の碑
文藝春秋刊(文春文庫)
中村彰彦著
704p
857円(税別)

2007年5月 1日 (火)

こんな本読んでます

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一冊を集中して読み込むタイプじゃないので、いつも何冊か並行読みしている。その中で脱落していく本もある。そうした本は読まないまま本棚に戻るものもあり、また時がたちイチから戻って読む場合もあり。基本的に本は借りて読むより買って読むタイプだ。

今読んでいるのは次の本。ここからどれが真っ先に読了するのか、それは全く本人の気分。

○実力派ボーカリスト要請術 ロジャー・ラブ著
 久しぶりに合唱を再開して発声法を勉強したいと思って手に取った本。アメリカのキラ星スターの逸話も多いんでフツーに読み物として楽しい。必要に駆られているので、たぶん一番早く読了するはず?

○後鳥羽院 丸谷才一著
 これ、一番時間かかってます。興味本位で買ったけど和歌は解釈がむつかしいわ...

○不況のメカニズム 小野善康著
 ケインズ経済学を基礎にすえて、現代不況の構造を分析する。結構難しいので、読了できるか自信ナシ。

○核爆発災害 高田純著
 核の危機、実は身近な問題なのにあまりにも無防備。広島の事例を紐解きながら、そのときいったい何が起こるのかを冷静に解き明かす。これは結構読むスピード早い。

○王朝貴族の悪だくみ 繁田信一著
 平安貴族は高貴ですました人たちの世界にあらず。前著「殴り合う貴族たち」の続編。これも半分まで到達。

○第四の十字軍 ジョナサン・フィリップス著
 なぜ十字軍はエルサレムでなく、コンスタンティノープルを略奪しなければならなかったのか?歴史ノンフィクションで中世は好きな時代なのだが、人物の背景が複雑で読む軌道に乗るまで時間がかかる...

○ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー著
 村上春樹訳。外国サスペンスも入り込むまでは時間がかかるが読み始めるとページを繰る速度も速くなる。1/5まで読了。

○サンティアゴ巡礼へ行こう! 中谷光月子著
 昔買っておいたまま読んでなかったが、最近の民博での展覧会に影響されて読み始める。旅行記は絵や写真が少ないと読み続けるのがツライ...だからちょびちょび読んでます。

読もうとすると心理的にツライので、気楽に気が向いたら読んでいる。読了次第また感想をアップしたい。他の人はやっぱ1冊ずつ集中的に読んでるのかなぁ?