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カテゴリ「ワイン チリ・アルゼンチン」の9件の記事 Feed

2014年12月23日 (火)

エミリアーナ・ヴィンヤーズ ノヴァス ピノ・ノワール2011 カサブランカ・ヴァレー(チリ)

141223emikianapinotnoirこのブログでチリワインを取り上げるのは久々のような気がしたが、去年の4月以来。その後度々試してはいたのだが、今回ようやくその気になるワインに巡り合った。

そのチリワインだが、安くて美味い事は間違いないところで、自分も白ワインを中心に好きな作り手、たとえばコノスルなどを飲むことは少なくない。しかし、赤となるとかなり抵抗がある。やはり果実味が強すぎて、飲み飽きしてしまうのだ。

そのチリ産赤ワインの中でピノ・ノワールに関しては違った印象で敬遠してきた。、本来のチャーミングな酸味が消えてしまうか、酸が突出したバランスの悪いものになりがちだと感じていた。しかし、試飲してみたこのワインはそうした先入観を払しょくするに足るところがあった。

エミリアーナはチリで1986年に設立された、まだ若いワイナリー。チリにおいては先進的に有機栽培、またはビオディナミを実践しているという。このノヴァスシリーズは首都サンティアゴから北西に約100km、太平洋に迫った地域に位置するカサブランカ・ヴァレーで有機栽培されたブドウから造られる。日中は温度が上がり糖分が上がっても、夜間そして朝は太平洋からの風と、発生する霧によって冷やされるため、それに見合った明瞭な酸を持ったブドウが産みだされるため、チリにおいてもブドウ栽培に最も適した場所とされる。

色は全体に紫がかった、やや濃いめのルビー色。フランボワーズ、濃いめに淹れた紅茶といった甘さを感じさせる香りに加えて、鉄、オークがバックに感じられる。

口に含むと生き生きとした赤い果実のまだ熟す少し手前の酸味がすっくと伸びるのを感じ、その後にチャーミングな程よい甘さを持った生きのいい果実味が連なってくる。アルコール度は14%だが、それを感じさせない繊細な味わいで、幅も中程度。飲み飽きしない程度のボリューム感を保ち、タンニンも調和を乱さない程度の量を保って、抑制が効いている。やや後半に苦さが突出してくる感じはあるものの、全体の好印象を覆すほどではない。

余韻も素直な果実の甘さが自然に広がり、最後までフレッシュさとメリハリ感を保ちつつなだらかに引いていく。

チリのピノ・ノワールに関する苦手意識を払しょくさせてくれた、記念すべき1本になった。全体の味わいはカリフォルニアに近いが、それよりもリッチ感は抑えて、優しく酸味の効いた味わいになっている。デイリーに楽しむには格好の1本といえるんじゃないかな。Good JOB!

【阪急のワインフェア販売(ワイン・イン・スタイル) 1,800円?】

2013年4月 6日 (土)

コノスル オシオ2009 カサブランカ・ヴァレー(チリ)

130406ocioチリワインと言えば、安旨のイメージが定着している。確かにどのコンビニに行ってもワイン売り場の棚には必ずチリワインが置かれてる。

自分もデイリーワインにはたまに使うのだが、その高品質のワインを産みだすチリにしてピノ・ノワールだけは好きになれなかった。最初に飲んだワインが酸味だけが立ち、果実味は薄く、水っぽい印象は否めなかった。ピノ・ノワールという品種の難しさがチリでも克服できないのかと思い、それから口にすることはなかった。しかし今回、なぜかチリの高級なワインを試してみたくなり、このピノ・ノワールによるワインを手にすることとなった。作り手は最近チリワインとなるとここ、というくらい信頼しているコノスル。

コノスルがピノ・ノワールをブルゴーニュの造りを導入して世に出したオシオは、チリワインとしては高価な5千円台。手摘みのブドウを開放タンクで低温浸漬・発酵させ、オーク樽で1年熟成される。

色はスミレ色がかかった、深みのある濃いダークルビー。香りは干しプラム、黒オリーヴ、黒糖、タルト、ロースト香。

口に含むと冷涼で細かな酸と、導入部は滑らかだが、徐々に裾を広げる凝縮したベリーの果実味が緻密に絡む。甘みの強さはあるものの要素が細かく、さらりとほどけるので嫌味は感じない。終始高さを保つ酸が、勢いに走りそうな果実味を引き締めて、口の中に納まる球体の味わいを演出する。中盤から後半には厚いタンニンがしっかり座り、ロースト香の膨らみと共に豊かなチリらしい味わいを展開する。

余韻は最後まで伸びる酸味が口の中を常に冷涼に保ち、その中でデザートの甘さを十二分に感じさせつつ、品のある旨味を残しながら長い時間をかけて引いていく。

最初に飲んだチリワインとは全く対照的な、確かにブルゴーニュらしい酸味と厚みを感じさせる品格のあるワインだと思う。ただ、ブルゴーニュを志向しすぎてまとまりすぎている感は若干感じられた。贅沢な批判かもしれないが、まだまだチリワインの可能性を感じるからと、そこはご容赦。

【創酒タカムラ 5,250円】

2009年4月24日 (金)

エチベリア カルムネール・レゼルヴァ2004

090413_3 ワインの生産国に関してはあまり偏見はない方だと思うんだけど、それでもやはり好きな国への偏りは否めない。チリとかアルゼンチンも飲むことは飲むが、やはり機会は少なくなっている。

特にチリ、安くて旨いという評判は知りつつも、中にはくどいくらいの濃縮ジュースのような甘味を感じる時があって、そうした評判に対する違和感を感じずにはいられないことが多々あった。

そんなチリワインにあっても信頼できる作り手がある。それがこのヴィーニャ・エチベリア。チリに300年前にスペイン・バスクから移住してきた歴史を持つエチベリア家は、現在の地に移ってきてからも既に100年を経過している伝統のある作り手だ。ワイナリーは一族経営で、ブドウは全て70haに及ぶ自社畑から収穫されたものを使っているとのこと。そのワインの中でも、これは最近チリの土着品種として大きく世界にプッシュされたカルムネール。かつてはボルドーでも栽培されていたが、栽培の難しさからメルローにとってかわられてしまった。しかし、今やチリの個性として大きく活躍の場を得ているが、さて?

濃縮感の感じられる、黒みがかった深いルビー色。時間を置いて細い脚がじっくりと落ちてきて、アルコールの豊かさが感じられる。

香りはまずスーッとしたハッカの直接的な香りを感じる。そのバックにビニル、干しプラム、木の枝、皮、生魚といった香りも感じる。全体的に湿った香りだ。

口に含むと落ち着いた酸、その後で詰まった完熟のプラムのような味わい。タンニンはそうした果実味に比べると、抑え気味で以外に細やか。中盤のベースは甘苦いスパイス系の味わいだが、若干まだこなれていないえぐみが残る。

余韻は固い苦味が舌の側面に残るが、しっとりした甘み、ビターチョコのような感覚がふんわりと口に広がり、意外に長い。

カルムネールという品種の個性はミント的な清涼感にあるという。そうであれば、このわいんもまたそうした特性を十分感じることができた。上品さという面では少し譲るかもしれないが、くっきりした特徴を感じさせてくれるワインには違いない。

【大丸ワイン祭りにて 1,732円?】

2009年3月14日 (土)

コンチャ・イ・トロ カッシェル・デル・ディアブロ シラー・レゼルヴァ2007

090313 結構多くのワインを紹介してきたつもりだけど、チリワインは確かめてみるとなんとわずか5本目。。。満遍なくのつもりがやはり嗜好は正直に現れているようだ。

しかし安くてうまいという質の高さは認めているつもり。ただ、えてして濃すぎて濃縮ジュース的な風味がグラスを重ねるごとに厳しくなってくる事が多いのも事実。特にカベルネ・ソーヴィニヨンはチリでは最も評価が高いのかもしれないが、同じ理由で僕は採らない。

で、このカッシェル・デル・ディアブロ、「悪魔の城」は言わずと知れたチリワインの雄、大手メーカであるコンチャ・イ・トロの上級キュベ、そしてこのワインはシラーによるもの。著名なこのシリーズだが、シラーがあるとは知らなかったし、チリのシラーも店頭ではメジャーとはいえない存在。だからこそ興味を惹かれた。さて実際は?

濃縮した感じだが、色自体は明るい赤みを感じさせるルビー色。表面はつややかで、華やかな照りがある。香りはカシスリキュール、バニラ、カスタードクリーム、ユーカリミント、ホットケーキのような甘い香りが華やかに開いている。

口に含むと、もっとガツンとくるのかと思いきや、出だしは控え目で、酸も穏やかで丸みを帯びている。その後で熟したベリージャムのような厚みのある果実味が広がる。しかし甘味はそれほどではないので、口がつかれるほどのボリューム感とまではいかない。抑制が効いており、少し硬さはあるが粒の細かいタンニンと、そこにうまく絡まってくる細かな挽きのスパイス感が、中盤の味わいを上品なものにしている。

余韻も程よい熟した果実味に由来する甘味が優しく伸び広がり、やがて全体が自然な形でフェードアウトしていく。

チリにありがちなテンションの高さ、押しの強さという、あまり好きになれないキャラクターはこのワインに関しては影を潜めている。カベルネよりもチリの方が上品なワインができそうな、そんなポテンシャルを感じさせてくれるワインだった。チリのシラーもやるもんですね~

【創酒タカムラ 1,890円】

2008年8月29日 (金)

コノ・スル ゲヴュルツトラミネール・レゼルヴ カサブランカ・ヴァレー2007

080828 だいぶ涼しくはなってきたけど、雨がちの天気で湿気はかなりある。帰ってきたら汗が予想以上に噴き出してきて気持ち悪~。作る晩飯は冷麦やら冷製パスタ、冷しゃぶといったさっぱり系スパイラルから抜け出せない。。。

で、まだまだ赤ワインへの完全移行が果たせない状況にあって、それでもボリューム感が欲しい向きには、ブドウ品種と産地でボリューム感を演出しようとこんなワインもセレクト。

チリワインも最近はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロだけじゃない品種のワインが揃って、しかもそうしたものの方が好ましい特徴を表現している場合が結構ある。昔は果実味が乗りすぎて濃厚ジュースのような味わいを敬遠していたが、最近試飲したりしてみるとなかなか酸もクリアに活きているワインに出会うことも多い。そうなれば価格も安いし、言うことはないが果たしてこのチリのゲヴュルツはどうだろうか?しかも2007年ヴィンテージのピチピチだ。

色はほんのりと緑がかった薄めの黄色。若干ガスが含まれているのか、表面に白く細かな泡とは言えない曇りのようなものが渦巻状に漂う。香りはヨーグルト、ライチ、チューインガム、消しゴム、グレープフルーツのような香り。自然な香りというよりも、若干人工的で、香料的な強さを感じる。

口に含むとシャープで鋭利な酸が舌の前面を突いてくる。その後に甘さを多く含むブドウジュースのような味わいがやってくるが、ボリューム感はそれほどではなく酸にうまく引き絞られて口の中に収まる節度を保っている。後味に感じる苦味もべた付き感はなく、予想以上に繊細。最初の感じからすると、このバランス感は正直意外だし、予想外の品の良さに驚きさえ抱く。

余韻はゲヴュルツらしいというよりは、グレープフルーツの食後感のようなほろ苦さをベースにした甘みが素直に伸びてきて、やがてその甘みは苦味を取り残して去っていく。あとに残る収斂感のある苦味が印象的だ。

ちょっと野暮ったい感じは否めないが、若さ故に許せる範囲にとどまっている。ライチというよりもグレープフルーツを食べるときの感覚に似ているといったらわかってもらえるだろうか?グレープフルーツは後味に残る苦味が魅力だと思うんだけれど、このワインにもそうした感覚が共通している。ボリュームはあるけれどその度に口がしっかりした酸に洗われて、ついついグラスを重ねてしまう。チリのゲヴュルツ、価格的にも上出来ワインです。

【創酒タカムラ 800円?】

2008年3月19日 (水)

レガード カルムネール レゼルヴァ2006 デ・マルティノ

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本日は珍しくチリワイン。一時価格を超えた品質とかいううたい文句が踊ってかなり幅を利かせたチリワイン。ただカベルネにしろ、シャルドネにしろ厚化粧的なワインが多くて、正直な所敬遠していた。

それに比べるとメルローは元がタンニンもなめらかな品種なので少々気候の暖かい地域でもそれなりに上品に仕上がるので、チリワインの中ではまだ好きだった。

そんなチリのメルローだが、その殆どはかつてボルドーで栽培されていた別の品種カルムネールだと言われるようになった。偽のメルロー、ついにチリワインもピンチ!?と思いきや、それを逆手にとって最近ではこのカルムネールこそチリの特有品種として積極的にその名前を前面に出すようになってきた。

このワインもそんなカルムネールのレゼルヴァ。アルコール度も14.5度と強力。さてどうか?

色合いは黒味の強い深みのあるルビー色。底が見えないくらい凝縮した感じだ。香りはブルーベリー、イチゴドロップ、ユーカリのど飴、ペパーミントのスーットする香り。

最初は穏やかだが、やがて伸びやかに酸が広がる。タンニンも強くはないが緻密で丸みがある。熟した果実の甘みとほろ苦さが相まって、旨みを形作る。ただ少し砂糖っぽさが抜けないのが気になるところだが。

中盤は口の中に納まるくらいで展開。酸、タンニン、果実味がまとまって調和している。ふくらみは中程度。余韻は果実の甘さが引いた後のメントールのような清涼感が特徴的。

チリワインにありがちな爆発的なボリューム感はないが、それだけに繊細さ、旨さを実感できる造りになっていると思う。チリの風土に合いつつ、ワインの「酒」としての構造を失わないカルムネールという品種、確かに適材適所のブドウじゃないかな、と思った。

【成城石井三番街店 2,500円?】

2007年9月 2日 (日)

ソーヴィニヨン・ブラン・ヌーヴォー2007 イスラ・デ・マイポ

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チリワイン、確かに価格の割には旨みはあるんだけど、濃縮還元のジュースみたいに甘ったるいところがあるんで、自分はさほど好きじゃない。

ソーヴィニヨン・ブランはさわやかな酸と青っぽさを楽しむ品種だと思うが、これもチリのものはかなりトロピカルになって、若々しさに欠けるものが多い。中にはそうした特色を活かしつつ、フレッシュな造りになっているものもあるが、かなり限られている。

最近ボジョレーだけでなく、他の地域でもヌーヴォーと称したものが出回っている。チリでも同じ。しかしもともとスペイン語圏内のチリがなぜ「ヌーヴォー」なのか?そんな細かいことにこだわっても仕方ないか、そりゃ宣伝効果を考えれば、これが正解なんだろうから。

色はとても薄い。レモン果汁を水で割ったかのような極薄い黄緑がかった色合い。香りは白菜、ミョウガ、青い香りが顕著。

アタックは舌を微妙にくすぐるかすかなガスの感覚。発泡とまではいかないが、わずかに舌先を刺激する感じがある。酸は若い味わいとバランスしてまろやか。中盤の味覚的な膨らみは少ないが、香りのふくらみ、若いハーブの香りが口の中全体に広がっていく。この清涼感は心地よい。

余韻も短いが、新酒にそれを求めることはない。最初のフレーバー勝負の酒なんだから、若さ、ハツラツさ、清涼さを感じさせてくれればそれで十分。そしてこのチリワインはそうした特質に加えて、品のよい味わいも備えている。

チリ・ヌーヴォー、侮ってはいけない。もしかしてフツーのワインよりもうまく品種の特徴を現しているのかもしれないから。ギンギンに冷やして飲める、今だから味わえる旨さを十分に堪能できるワインだ。

【成城石井 1,200円?】

2007年6月 5日 (火)

ミゲル・トーレス サンメディン ソーヴィニヨン・ブラン2005

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だんだん暑くなってくると、冷蔵庫でギンギンに冷やして楽しめる飲み物が重宝するようになる。だからあんまり高いのはいらない。そしてシャルドネよりも青い若々しさのあるソーヴィニヨン・ブランのほうがいい。

このチリワインは、スペインの秀逸なメーカー、ミゲル・トーレスのもの。チリワインは安くておいしい、と言われるけど自分は苦手。ボリュームはあるが、後味がしつこい感じが強くて、何杯ものむという気にはなれない。

このソーヴィニヨン、チリのものにありがちな甘い香りよりも、フランスのロワールにあるような青さ、白菜、ネギ、ハーブの香りが強い。すがすがしい香りだ。

色は薄めの緑がかった色で、レモン果汁のようだ。飲むとさわやかな酸が突き刺すように口の中を進んでくる。甘さのボリュームもあるが、控えめ。複雑さはないが、若々しさが心地よい。

チリのメーカーでない、外来のメーカーだからこそ、このワインを抑制のきいたものにしていると思う。安くても十二分に品種の個性を語ることが出来るワインだ。これからのデイリーにはちょうどいい。やっぱミゲル・トーレス、いい仕事しますねぇ。

【阪神百貨店 1,050円】

2007年1月 9日 (火)

トラピチェ・シャルドネ・オークカスク2005

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安いシャルドネでウマイのが飲みたくなったら、無難な選択がこのアルゼンチンワイン。チリとかニューワールドのシャルドネはとかく樽はきいててバニラ香たっぷりだけれど、酸が乏しいので2杯、3杯飲んでくるとツラくなってくる。

このトラピチェのシャルドネはバニラ香、バター、若干ビニル的な香りもあるが、香りのバランスがいい。そして酸も結構乗っている。シャルドネは融通無碍な品種なので、創り手次第でどうにでも変化するが、この酸をうまく出せるかどうかがワインの品質に大きく影響すると思う。

このワインではニューワールドらしいボリュームとシャープな酸がよく調和しているので、飲み飽きしない。

2005年も変わらぬうまさだ。困ったときはオークカスク、今年もこの信頼に揺るぎはないな。

【購入データ 1,575円? 大丸京都店】