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カテゴリ「ワイン カリフォルニア」の10件の記事 Feed

2013年8月24日 (土)

シュグ ピノ・ノワール ソノマ・コースト2010 カリフォルニア

130822schugpinotプレミアは開幕したいるとはいえ、我がアーセナルはまだ開幕したとはいえない。なんせホームの試合で1-3で負けたんだから。相当ひどい試合だったそうなので、録画の試合もまだ見ていない。だから開幕はまだなんだ、と思い込んでいる。そして今日の試合こそ、らしさを見せてほしいものだ。

昨日自宅で飲んでいたのは、珍しくカリフォルニア。何故かしっとりした、かつふくよかなワインを飲んでみたいと探していて、行き当たったのはカリフォルニアのこのシュグのワイン。

シュグはカリフォルニアの中では好きな作り手の一つで、カリフォルニアらしい濃密な果実味は控えて、酸と協調させた味わいが心地よい。何をカリフォルニアらしい、と定義するかだが、ある意味カリフォルニアワインらしくないワインかもしれない。

色は鮮やかな光沢のある、明るめのルビー色。香りはイチゴジャム、ブルーベリー、干しいちじくの果実の香りがストレートに表れ、バックにやや青さも残る。

口に含むと熟したベリーの甘みと、素直な酸味がはっきりと伝わってくる。豊かだが過熟にならず、抑制が効いた整った甘みが心地よく、決して粘らない。ややボディがコンパクトすぎて、あっさりしすぎという感じは残るが、雑味の少ない統制のとれた味わいが透徹しており、後半も品の良い甘みが薄皮一枚で漂う感覚が、落ち着きをもたらす。

余韻は細やかなタンニンが口の中を引き締めつつ、シルキーな果実の旨味が細くゆったりと続いて、滑らかに引いていく。

全体的にまとまり過ぎて、インパクトという点では欠ける味わいなのかもしれないが、統制のとれた流れるような一体感が味わえる点が何より好ましい。落ち着いた時間を共に過ごせるワインという事だろうか。

【Wassy's中之島店 3,500円】

2012年12月20日 (木)

セインツベリー シラー2005 カーネロス ロジャース・クリーク・ヴィンヤード

121219saintsbury決して嫌いではないのだけれど、なかなか飲む機会がないカリフォルニア・ワイン。値段もそこそこするし、果実味がたっぷり乗ったワインは、最近はやりの立ち飲みやバル的な場所で気軽に飲むというタイプとは違った立ち位置であることも事実。

それでも何故か無性にカリフォルニアを飲んでみたくなって買ってきたのがこのワイン。実はカリフォルニアでもピノ・ノワールを買いに行ったのだが、このシラーを観てこのワインを選んでしまった。やっぱし根はシラーが好きなんだなぁ。。。セインツベリーはカリフォルニア、ナパのワインの先駆者かつ代表的なワイナリー。

色は濃厚な黒味の強いダークルビー。香りはマッチ箱、ビターチョコ、黒すぐり、甘草、黒糖。甘い香りが強く放たれる。

口に含むととろけるような熟しきった果実の甘みと、それに調和して溶け込んだベースの低いタンニンを最初から感じ、その直後からココアのような甘みがボリューム感を抑えつつ広がる。それと並行して、リンの香りから胡椒をすりつぶしたような香りに移行するが、味わいとの釣り合いが取れていて、不都合は感じない。後半からはよりスパイシー感、少し鉄錆のような香りが出てきて、最初は抑えられていた野性味が徐々に放たれるかのような印象だ。

余韻はしっかりした苦みと、ビターチョコの甘みが細かに絡み合いつつ、ふくよかな旨味を残しながら、口の中から消えるのを潔しとしない執着力も感じさせつつ、長い時間をかけてゆっくりと減速していく。

重厚な果実味はフランスとは違うカリフォルニアの個性だが、それが際限なく広がることを抑えつつ、スパイシーな品種の個性をしっかりと引き出す作り手の技が感じられた。こういうシラーも新鮮でいいものだな。

【やまや堂島店 4,980円】

2009年6月18日 (木)

モンティノーレ・エステート パーソンズ・リッジ ピノノワール2006 ウィラメッテ・ヴァレー(オレゴン)

090606_2 最近マイ・ブームは再びピノ・ノワール。気温も上がってきて、ピノを味わうにはちょうどいい季節と勝手に思っているんだけど?

ピノ・ノワールの素敵さはどんな場所でも失う事のない透徹した酸にあると思っている。だからこの酸が与えてくれる景色が失われれば、自分としてはどんなに重厚なものでも魅力的には思えない。

アメリカでもそうした特性を備えてくれているのはやはり北の産地なのかもしれない。オレゴン州、そこはピノ・ノワールに適した土地として、ブルゴーニュのメジャーなネゴシアン、ドルーアンもこの地でワインを造っている。このワイナリーはそんなオレゴン州でビオディナミ農法による生産を行っているが、さて?

口にして最初に意表を突くのは塩っぽさの印象。その直後に鋭角の引き締まった酸が現れれて、きれいに伸びあがってくる。甘さも十分感じられるが、抑制が効いていて若い酸の包容力にきちり収まる範囲で広がってくる。タンニンは細かく繊細で最初は控え目だったが、徐々に力を得て太く全体を下支えしてくる。

余韻は程よい甘みがふくよかに広がり、力を得たタンニンが最後まで豊かな包容力を発揮しながら全体の味わいを引き締めつつ収束していく。

果実味も豊かだが、なによりこの冷静で筋の通った酸が味わいにゆるぎなさを与えて、キャラクターの深みを演出している。ブルゴーニュ以外でこれだけ語らせてくれる、また酔わせてくれるワインを産み出してくれる場所は他にないんじゃないだろうか。正直そう思わせてくれるワインだった。Good Quality!

【Cave d'Orange 4,000円?】

2009年3月28日 (土)

カレラ ヴィオニエ マウント・ハーラン2006

090328自分の出身県の県庁所在地にもワインバーがあって、なぜかそこのソムリエさんはカリフォルニア・ワインにとても造詣が深かった。ただでさえ地方で需要も少ないし知名度も低いのに、熱をこめてカリフォルニア・ワインを語る言葉がとても印象に残っている。そんな店で初めてボトルで頼んで、1本一人で開けてしまったのがこのワインだった。

カレラのヴィオニエ。以前に普及版とも言える価格のセントラル・コーストのものを飲んだが、こちらは6.1haのマウント・ハーランの畑で作られたヴィオニエのみで醸されている。

カレラの裏ラベルにはワインが作られた畑の地形、ブドウの樹齢、そして収穫日といった事細かなデータが書かれている。それによるとこのワインは海抜約260mの南西向きの畑から樹齢25年、20年のの比較的若いブドウから作られている。そして10月30日から11月7日の間に収穫され、自然酵母で発酵、6ヶ月間フレンチオーク製の小樽でマロラクティック発酵、熟成を経ているようだ。こうした細かなデータを開示することは、消費者にとってはとても嬉しいことだし、他のワイナリーも手本にしてほしいものだ。

色は新緑の雰囲気をたたえた、涼しげな黄緑色。落ち着きがあり、かつ艶があり凝縮感も感じられる。香りは乳酸発酵を100%経ているだけにかなり乳酸飲料系の甘い香りが強い。その中にギンモクセイ、オレンジ、ドロップの香り。

口に含むと伸びのいい柑橘系の酸を感じ、その直後に熟したオレンジのような甘さが広がってくる。その甘さをくるむように、今度はヨーグルトのような乳酸の味わいがやってきて、それらが一段落した後に残っているのは、ヴィオニエらしい主張と包容力のある苦みの感覚。

余韻は程よい苦味が底支えをしながら、トロピカルフルーツのような甘さが口の中に広がり、そしてゆるやかにそのボリュームを減じていく。

全体的にはボリューム感のあるカリフォルニアらしいワインだと思うが、酸の涼やかさ、そして底力のある苦味が味わいを引き締めてくれている。ヴィオニエの品種のポテンシャルも十分に発揮されている。ヴィオニエの特徴と言われる香りの華やかさ、そして苦味を体験するにはうってつけの「教材」といえると思うのだが?

【ワイン酒屋mista 4,500円?】

2009年2月12日 (木)

サイクル・グラディエーター ピノ・ノワール セントラール・コースト2006

090206_3久々にカリフォルニア・ワイン。質はいいのに、なかなか理解されにくいポジションにあるような気がする。かく言う自分も、カリフォルニア・ワインに関してはよく解っていないのが正直なところだ。その障壁は第一に価格。チリやアルゼンチンといったニューワールドの気軽に楽しめるワインに比べると価格が高い。そうなると関心も薄れる。

このワインはカリフォルニアのピノ・ノワール。価格も2千円を切っていたのも気を引いた理由だが、それ以上にこの怪しげなラベルが目に焼きついた。裸の女性が自転車につかまっているとはどういう意味なのだろうか。

このワイナリー、サイクルス・グラディエーターは初ヴィンテージが2005年という若いワイナリー。しかし発売後すぐに安くてうまいワインという評判を手にし、数々の雑誌でも取り上げられているという。果たしてその実力は?

色は少し暗がりのある、全体に靄がかかったような粘性のある濃いめのルビー色。香りはブルーベリー、カラメル、紫シソ、赤いバラの香り。

アタックは滑らかで柔らかいが、若くてジューシーな酸。その酸に包まれるように、軽やかで若々しいベリーの甘味が広がってくる。タンニンの強さは中程度だが、粒子が細かく粗さがないので、するりと舌を滑りこんでくるような感覚。深さ、幅の広さよりも、素直な果実味、新鮮なベリーの旨さを感じることができる。

余韻は長さは中くらいだが、綺麗な酸味と程よいブルーベリーの甘さの残りのような味わいが、このワイン全体の印象でもある軽快さを崩さずにゆっくりとフェードアウトしていく。

とても軽快だが、まろやかさ、充実感もあるバランスの良いワイン。安いピノにありがちな酸の突出もないのがいいところ。そして何よりこの価格。2千円以下でこの味わいはかなりお薦め。気軽に楽しめてブドウのキャラクターも楽しめる、お値打ちワインと言えそうだ。Good JOB!

【Cave d’Orange 1,890円?】

2009年1月14日 (水)

シーン・サッカリー プレアデスNo.16 オールドヴァインズ NV

090113 久々にカリフォルニアを。なかなか選ぶきっかけがないカリフォルニア、価格もそんなに安いわけではなく、かつ生産者によって内容が全然違ったりするので予測がつかず、自信を持って選べないっていうのもある。かなり苦手な分野。

そんな苦手なカリフォルニアワインだが、このワインは不思議と惹かれるものがあった。Cave de Terre淡路町店の「ワイン博士」、横山さんに勧められたのもあったけど、カリフォルニアらしくない、枯れた印象のラベルも、フツーじゃない雰囲気を醸し出していて、好奇心をくすぐられた。

表ラベルにはヴィンテージ表記はないが、裏ラベルによると2008年1月にボトリングされているらしい。品種はシラー、バルベーラ、カリニャン、プティ・シラー、サンジョヴェーゼ、ヴィオニエといったローヌ+イタリア品種のブレンドによるワインのようだ。いったいどんなワインなのか?

色合いはダージリンのような明るめのルビー色で、色素自体はあまり濃くなく、中心から外縁までのグラデーションがきれいに出る。香りは干しブドウ、油粘土、枯れ葉、胡椒、アニス、甘さと湿った土、そしてスパイシーな香りが絡み合った感じ。

口に含むと、ジューシーな果実味。酸は驚くほどまろやかで、その後に充実した寄付ワインにも似た甘さがやってくる。タンニンはとても細かく控え目で、やさしい味わいを柔らかく、壊れないように軽く支えるような役割を果たしている。口の中で転がしていてもとてもふんわりとしていて、柔らかな質感を持っている。

中盤の膨らみはあまり大きくはなく、序盤の果実味、柔らかな味わいがそのまま余韻に向かって次第に収束していく感覚。そして最後にはデザートワインにも共通する滑らかで熟成した甘さの感覚が口の中に残り、赤ワインを飲んでいたのとは違った感覚に少しとまどう。

南ローヌのワインに似たところはあるが、それよりも繊細。ボリューム感を抑えつつも、果実の旨み、甘さをより引き出したといった感じか。そしてそれに少し古酒の熟成感をプラスさせている。カリフォルニアらしくないこの控え目なワイン、この味わいは誰でも納得して旨いと言ってもらえるような気がする。まったく不思議で得体のしれないワインだ。やっぱカリフォルニアは解らない。。。

【Cave de Terre 淡路町店 3,980円】

2008年11月23日 (日)

ジ・アイリー・ヴィンヤーズ オレゴン ピノ・ノワール2005 

081123 どこのワインが好きかと聞かれることが多いけど、そういう時は「節操がないんで、どこでも」と答えることにしている。結果としてイタリア、ローヌに偏ってはいるんだけど、入り口からあまり制約、縛りを設けることはしたくない。それは人に対しても同じ。人それぞれに考えもあるし、嗜好もあるから、ホームパーティなどでは好きなものを気軽に持ってきてもらうようにしているつもり。自分が選ばないようなものを持ってきてもらって、驚く楽しみのほうが多いから。

今日もそんな気持ちが働いたのか、珍しくこのワインに不思議と目が行った。アメリカ、オレゴン州のピノ・ノワール。普段はあまり手にすることのないカテゴリーだが、だから余計に興味が惹かれたのかもしれない。

ジ・アイリー・ヴィンヤーズはまだオレゴン州がワインの産地として一般的でない1966年から、この地でのピノ・ノワールの可能性に着目してワインづくりを始めた。カリフォルニアの北、オレゴン州ではそれ以来冷涼な気候を生かしたワインづくりをしている。ボリューム感よりも繊細なタイプはフランスを思わせるが、フランスの夏暑く冬寒い気候に比べると、オレゴンは夏は涼しいものの冬はやや穏やか。そうした気候の違いがオレゴンを単にブルゴーニュの模倣とは違う個性的な産地にしているという。そして優良なワイナリーの集合体、ブルゴーニュの大手ネゴシアン、ドルーアンがこの地に進出を決めたのもそうしたワイナリーの品質が決定的な理由だったという。

色合いは深みのある濃い紅茶のようなルビー色で、エッジは中程度までの色素の入り具合。香りはストロベリー、紫の花、スミレ、イチジク、鉄分の香りもある。

アタックは鮮烈で伸びやかだが、まとまりのある酸、そして甘く若い、果実味の詰まった旨さが続く。深さは中庸でタンニンも強くはないが、旨み成分が細かく、酸がその繊細な旨みを均等に舌の表面に広げていく。

まだ若い印象はあるが、それでも安定感は既に感じられ、年とともに旨みを深めていくポテンシャルを期待させる。余韻にはビターカカオの要素、少しオイリーな香りが口の中に広がり、重厚さも感じさせつつ、最後には涼しげな若いベリーの香り、旨みが戻り、ゆっくりと引いていく。

カリフォルニアのピノ・ノワールとは違う個性、涼しげだが深みもある二面性がオレゴンワインの魅力なのかもしれない。たまにはこうした普段飲まないワインを飲むのいいな、と思ってしまうような、とてもチャーミングなワインだった。

【阪神百貨店 5,800円】

2008年5月 2日 (金)

カレラ ヴィオニエ セントラル・コースト2006

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ワインの世界で漫画って凄く影響があるのかな?結構コアなワインショップでもオススメコメントに「このワイン、○○で紹介されたんですよ」ってのがよくあるから。

カリフォルニアのカレラも、そうした影響が少なからずあったんじゃないだろうか。ロマネ・コンティに似た土壌を探すために衛星から撮影した画像を利用したとか、「ほんまか?」ってエピソードが多かった。でも品質も確かにそうしたエピソードもありかな?と思ってしまう高いものだったから文句のつけようがなかった。

そんなカレラが低価格帯のリーズナブルなヴィオニエをリリース。これは期待大なのだが、さて?

香りはとてもミルキー。ヨーグルト、乳酸飲料、そしてギンモクセイ、キャンディ、セルロイドの香り。色合いはかんり濃いめ、黄金色でねっとりとした深みがある。

アタックは舌をチクッと刺す酸、そしてすぐ後にやってくるボリューム豊かな甘さ、杏ジャムのような感じ。そしてそのベースにあるほろ苦さはまさにヴィオニエの特徴。それでもやはり全体を支配するのは、トロピカルなフルーツの味わい。それでも決してしつこくはない、それが不思議。節度を守った味わい、その中で広がるボリューム豊かな味わいはさすがの一言。

余韻も程良い甘さ、そしてほのかに広がる微かな苦味が心地よい。

定評のあるカレラが満を持して出して来たヴィオニエ、このボリューム感とそれをうまく抑制するきれいな酸のバランス、よくできているワインだ。重いイメージのあるカリフォルニアワインだけど、これは万人向けでいけるんじゃない?

【MaaN 2,800円】

2007年5月27日 (日)

レッドウッド・クリーク ピノ・ノワール2005

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阪神百貨店でのカリフォルニア試飲100種イベントで買ってきたワイン第2弾。激安ピノノワールで900円以下だ。いったい原価はいくらなんだろう?まぁ200円程度ってとこなんだろうか。

ニューワールドの安いピノ・ノワールは正直敬遠してきた。酸もボケてて、ピノらしさが感じられないからだ。でもここまで安いとそんなトラウマを通り越して、怖いもんみたさで買ってみたくなった。

試飲でもあんましピノらしい果実味と酸は感じられなかった。改めてボトルで買ってきて家で試したときも、印象はそれほど変わらなかった。やはり水っぽさが先に立つ感じは拭えず、そのままバキュバンで冷蔵庫にも入れず残りはほうっておいたままだった。

さすがに4、5日経ったのでこれはもうあかんやろ、と上の方を若干捨てて、ダメモトで残りを飲んでみたら、これが予想外。香りはプラムや鉄、カラメルの甘い香りが強くなっている。口に含むと最初感じなかった酸もそこそこ出てるし、果実の甘みもしっかりとある。最初にあけたときよりも断然うまくなっている。こんなことあるのか、と正直ビックリした。

普通安ワインって2、3日置いたら酸っぱくなってダメってケースのほうが多いんだけど、何故かこのワインはその逆だった。余韻は短く、べた付く感じはあるが、価格を思えばこの味わいであれば十分納得できる。なんかようわからんが、今回は激安ワインを見直すいいきっかけになった。いやいや、あなどれんなぁ。でもそのためにわざわざ4、5日置くような実験はもうしないだろうけど..

【阪神百貨店 850円?】

2007年5月23日 (水)

ナカイヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン 2005 ラシアン・リバー・ヴァレー

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阪神百貨店でカリフォルニアワインの試飲会をやっていた。100種試飲できるということで、僕なんかは非常に魅力的な催しなんだが、思ったほど人は集まっていないようだった。やっぱカリフォルニアワインって売るには難しいんだなって改めて思った。

ニューワールドのワインに期待するのは「安くてうまい」。でもカリフォルニアワインってそれほど安くはない。うまいワインは多いが、価格はそれなり。では安いワインはどうか、というとなんか水っぽくて、同じ買うならチリやアルゼンチンの同価格帯のワインのほうが味的には上だと思う。

だから僕はカリフォルニアワインには正直あまり安さを期待していない。絶対うまそうなワインか、興味をそそるワインの時にしか手を出さない。このワインも実は名前で選んだ。

「ナカイ」というラベルが示すように、このワインは日本人が手がけたワインだ。1980年にカリフォルニアのラシアン・リバー・ヴァレーにソーヴィニヨン・ブランを植えた日本人、中井章恵さんによるワインなのだ。

試飲したときにその繊細な味わいに感銘を受けた。カリフォルニアのソーヴィニヨン・ブランは甘ったるさが勝っているワインが多いのだが、このワインはすっきりした味わいだった。

香りはしかしミルキー。ヨーグルト、乳酸の香りが強いのはやはりマロラクテッィ発酵しているからだろうか。ということは冷涼な気候でかなり酸のある果汁が収穫されるのだろう。しかし減酸しても活き活きとした酸は残っており、すっきりしたアタックが心地よい。青い芝の香りもバックに感じてすがすがしい。

残糖もしっかりしているが決してしつこくない。そしてアルコールのボリューム感と、苦味を感じる。この苦味がワインの味わいの骨格をしっかりと形作って纏め上げている。普通の安価なソーヴィニヨンはねっとりした甘さがべた付いて、後味を悪くしてしまうのだが、この苦味がしっかりと口の中を引き締めてくれるので飲みあきしない。

余韻はあまり広がらず、短めではある。しかしかすかなハーブの香りが口の中を心地よく包んでくれる。この後味の軽快さはカリフォルニアワインとしては出色だ。

カリフォルニアワインでありながら、繊細な特質を引き出した魅力あるワインだと思う。この魅力を引き出したのが日本人ということが何よりうれしいし、本当に誇りに思えることだと思う。こういうワインを飲ませていただいて本当にありがとうございました。その努力に乾杯!

【阪神百貨店 2,500円?】