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カテゴリ「ワイン オーストラリア」の11件の記事 Feed

2015年12月 6日 (日)

ホッフキルシュ マキシマス ピノ・ノワール2009 ヘンティ(ビクトリア州) 

151206hochkirchpinotnoir2009あまり飲んでない印象かもしれないが、実はオーストリアのワインではシラーズよりもピノ・ノワールが好きなので、結構飲む機会はあるし、実際に買い求める事も多い。ただ、それほど安くはないので、その場合にはかなり選り好みをしてしまう。

オーストリアでも南部は緯度も低く、その中にあってヴィクトリア州は地形が南にせり出し、対岸がタスマニア島であることから、気候は冷涼な地区が多い。その冷涼さがピノ・ノワールに欠かせない芯のある酸を産み出す。だから、ヴィクトリア州、タスマニア州のワインは自分にとってツボにはまるワインというわけだ。

ホッフキルシュはメルボルンから西300kmに位置するハミルトンに位置し、1990年設立。1997年からはビオディナミに移行した。このピノ・ノワール、マキシムスは全て手摘みで収穫、野生酵母酵母により開放発酵槽で醗酵された後、4週間のマセラシオンを行い、フレンチオーク(25%新樽)に移され18ヶ月間熟成される。このキュヴェは最高のブドウが収穫されたときのみつくられ、2009年以降はリリースされていないそうだ。

色は濃密でしっとりとした質感のあるやや薄濁りのルビー色。香りは大地を最初から思わせる粘土のような重みを感じ、その後ラズベリー、紫蘇、黒胡椒が放たれる。

口に含むと、引き締まった果実味の中に芯のある酸味が中心を成し、拡散させない味わいのまとまりが感じられる。豊かな果実味には甘みの印象も伴うが、決して重々しさはなくチャーミングで節度の取れたボディ感。タンニンも細やかで、中盤から後半への意外なほどの抜けの良さが心地よい安堵感をもたらす。

余韻は細いがしたたかな酸が中軸を担い、その周りをソフトに包む落ち着いた甘みが長く残りつつ、優しく昇華していく。

凝縮感はあるがそれが負担感のない程度で収まっており、節度と品格をしっかりと保っている。オーストラリアの良いとこどりを表現したピノ・ノワール、休日にふさわしいリッチな気分を存分に感じさせてもらったかな。

【wineshop recork(kp Orchard Co.)5,000円?】 

2015年9月23日 (水)

ビトウィーン・ファイヴ・ベルズ ネッビオーロ2014 ジーロング(オーストリア ヴィクトリア州)

150922betweenfivebellsブドウ栽培者にとって最も厄介なブドウの一つはネッビオーロに間違いないだろう。イタリア、ピエモンテにおいてゆるぎなき世界的名声を放ちながら、それ以外の土地では殆ど栄光を勝ち得ていない。環境に敏感と言われる故であろうか。

ネッビオーロの王国、ピエモンテの気候自体は夏暑く、冬は寒い。ブドウにとっての成長期が短い反面、ネッビオーロは芽吹きが早く生育は遅い。この逆境を克服したブドウのみがそのポテンシャルを十二分に発揮できる。

オーストリアの南端、ヴィクトリア州は冷涼な気候で、メルボルン近郊では有名なヤラ・ヴァレーがあり、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨンなど国際品種で成功している。しかし、この地に本拠を置くビトウィーン・ファイヴ・ベルズは、シラーは勿論だがこのネッビオーロ、ムニエ、ネロ・ターヴォラなど様々な品種に挑戦している注目の作り手。

色はやや暗めの穏やかな雰囲気を伴ったルビー色。香りはプラム、イチゴジャム、シロップ、塩昆布、ミント。

口に含むとジューシーな赤い果実のストレートな酸味、甘さが迫り、その直後にはきめ細かさとボリューム感を兼ね備えたタンニンが味わいに安定感をもたらす。ネッビオーロの特徴ともいえる確固としたタンニンはしっかり感じられるが、堅さは全く感じず全体の調和を乱すこともなく、時として溢れそうな果実味をしっかりと包み込む包容力を備えている。後半のピュアですっきりした酸味と細かな渋みの二重奏もきりっとした緊張感を伴い、心地よい。

余韻は最後まで伸びやかな赤い果実の旨味が細く長く残り、澄み切った酸味の後味を引きながら綺麗なフィニッシュに至る。

ピエモンテのネッビオーロとは異なる印象を持ちつつ、ワインとしては不自然さが全く感じられないところは、今まで飲んだイタリア以外でのネッビオーロとは全く質を異にする。正直イタリア以外でこの品種を飲む必要は全くない、と思い込んでいたが、その認識を100%覆してくれたワイン。年産480本の1本に出会えた奇跡かもしれない。Good JOB!

【R-the wine shop-(ワインダイヤモンズ) 6,000円?】

2013年12月 7日 (土)

ステファノ・ルビアナ ピノ・ノワール プリマヴェーラ2011 タスマニア(オーストラリア)

131207stefano濃すぎるワインはあまり好きではないので、勢い好み的には北に偏りがちだが、南半球であればより南に偏るのだろう。だからオーストラリアワインに関しては、タスマニアは偏愛の地ともいえる。

オーストラリア最南端のタスマニア島は、北海道よりやや小さいくらいの島で、日本と同様の四季を持ち、通常であれば冷涼な気候なのだが、最近は温暖化の影響を受けてか気温40度を超える年もあるようだ。ステファノ・ルビアナの詳細は知らないが、家族経営の小さな造り手とのこと。

色はやや黒味のある落ち着いたガーネット。香りは完熟イチゴの甘い香りをベースに、樽に由来するであろう柔らかなヴァニラ香、タバコ、スパイス、そしてミントのような清涼感ある香りもバックに感じられる。

口に含むと冷涼で硬質だが、角が取れた酸のスムーズな伸びを感じる。その酸に率いられる果実味はチャーミングなイチゴの味わいで、甘みは柔らかく過度にだれない。ややコンパクトにまとまり過ぎている感じはあるが、その分構成は緩みがない。中盤から後半にかけて細かなタンニンと繊細な果実味の綿密な絡みによって誘われる調和の穏やかさが心地よく広がる。

余韻は最後まで透徹に貫かれる冷涼な酸をベースに、節度のある甘みが柔らかくゆるやかに広がり、奥行きを感じさせる味わいを残しながらなだらかに引いていく。

タスマニアのピノ・ノワールに期待する味わい、特に冷涼な酸の印象をきっちり表現しているワインだった。タスマニアの赤ワインに外れなし、は信条だけど、ただもう少し気軽に手に入るようであれば満点なんだが。

【ワッシーズ中之島店 4,500円?】

2012年8月17日 (金)

ペンフォールド シラーズ マギル・エステート2004 オーストラリア

120814penfolds一番好きく涼しいセラーの中で13か月のフレンチオーク、アメリカンオークによる熟成を経る。

色は濃厚で黒味の強い凝縮感のあるエキゾチックなダークルビー。香りはカシスリキュール、プラム、干しイチジク、ヴァニラ、ガトーショコラ、バックにローズマリーの涼やかな香りが感じられる。

アタックは瑞々しくも熟したベリーの酸味が口の中に直線的に突き進む。その後を追うように濃厚な果実味が広がってくるが、均整のとれた味わいで、濃厚だけれども甘さを抑えた均整のとれたボディにいささか意表を突かれてたじろぐ。タンニンは大きく主張しないが、稠密でこの味わいをやさしくサポートする。

中盤のコントロールされたボリューム感は見事で、決して重々しさだけに走らない、充実した甘さと均整のとれたボディの両立という矛盾した課題を見事にこなす。後半にかけての穏やかで角のないデリケートな甘さが心地よい。

余韻は雑味のない切れの良い甘みと、最後まで息を切らさない若々しい酸味が口の中をリフレッシュさせつつ、疲れを感じさせない味わいを残しながらゆっくりと引いていく。

シラーズにはいささか粗さを感じるものだけど、このワインにはそうした印象は全く受けなかった。まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせ、この時点で開けるべきではなかったかもしれないが、こうしたワインに出会えて改めてオーストラリアのシラーズというジャンルに目を開かせてくれたことはまさに一期一会。Great JOB!

【Cave de Vin大阪店 7,000円】

2010年11月16日 (火)

カーリー・フラット ピノ・ノワール2004 (オーストラリア・ヴィクトリア州)

101114南半球のワインではニュージーランドが好きだな。冷涼な気候を反映して、生き生きした酸がワインの味わいを引き締めている。白であればソーヴィニヨン・ブラン、赤であればピノ・ノワールが代表格だけど、最近はゲヴュルツやリースリングといったものも目にするようになった。

ニュージーランドに比べると、オーストラリアのワインは肉厚で濃厚なイメージがする。シラーズはそうしたキャラクターを前面に出しているが、ピノ・ノワールは重々しくなりがちな印象で、好んで選ぶことが正直少ない。けれどこのワインは違う、と薦めてもらったのがカーリー・フラットというワイナリー。

フィリップ&ジェニー・モラハンがブルゴーニュワインを目指して開いたワイナリーは初ヴィンテージが1998年。マセドン・レンジスというオーストラリア最南端の地は風も強く寒い地域で気候的には厳しい場所だが、彼らはこの地にブルゴーニュワインを再現する可能性を見出し、畑仕事に重点を置き、余計な介入を極力抑えている。

色は少し曇りがちの落ち着いたルビー色。香りはブラックベリー、黒コショウ、カカオ、ドライフラワー、トーストの香り。濃厚で甘さを感じる香りが開いている。

口に含むと甘みの強い熟した果実味が感じられるが、それを引き締める酸味が活きており、味わいが放埓になるのを防いでいる。タンニンは細かく、果実味、酸味とのバランスがとれている。あまり横に広がらず、抑制の効いた味わいで、果実味中心の序盤から、タンニン、酸味が締めてくる中盤への交代がスムース。

余韻は程よい甘みを残し、最後まで伸びを保ったきれいな酸味が口の中をきれいにリセットし、爽やかな旨みを漂わせながらやさしくゆっくりと引いていく。

オーストラリアというよりも、ニュージーランドのような雰囲気を持ったワイン。事実、最初飲んだ時はてっきりニュージーランドだと思い込んでいた。作り手が目指したのはブルゴーニュワインと言うが、確かにジュブレ的な味わいを持ったワインだと思う。こういうワインに出会うとテロワールという言葉の意味に戸惑いを感じずにはいられないな。

【? 4,500円?】

2008年9月17日 (水)

パイパーズ・ブルック・ヴィンヤード タスマニア・シャルドネ2004

080917 今日が健康診断だったため、昨日は9時以降絶食、アルコールはもちろんなし。強制的ながら休肝日となりました。で、それが明けたのでワインを飲みましょう。全然懲りてません。これで結果が悪ければ相当ブルー。

涼しくはなってきたけど、まだまだ赤ワインをじっくり楽しむというまでの気分ではないので、白ワイン。しかし産地は少しマニアックにオーストラリアの南の果て、タスマニア島のシャルドネを。

オーストラリアとはいえ、タスマニアは全く違う気候でその冷涼さは北ヨーロッパと同等だ。19世紀からワインの生産が始まったとはいえ、当時はあまりに寒冷すぎてワインには適さない土地という烙印を押されてきた。しかし昨今はその冷涼な気候から酸の活きたフレッシュなワインを生み出す土地としての評価がなされている。そしてそんなタスマニア島ワインのパイオニアがこのパイパーズ・ブルックスだ。特にピノ・ノワールの評価が高いが、シャルドネはどうだろうか?

色は少し枯れた感のある茶色の強い麦わら色。香りはパイナップル、セルロイド、ニッキ水、カスタード、バタースカッチと比較的甘さを感じさせる香りが強い。

口に含むと酸の刺激が強く、舌を突くような感覚がある。かなり鋭い酸がしっかり感じられ、直線的に口の中を突き進んでくる。その後で塩っぽさ、堅さのある柑橘系の味わいが口の中に広がる。かなり攻撃的な味わいで、口の中が引き絞られる感覚。それが収まるとゆったりした甘みの余韻が現れるが、酸の抜けがあまりよくない。全体にチグハグ感が否めない。

余韻も舌の側面に酸の収斂感の残りを感じさせつつ、少しえぐみをともなった柑橘系の味わいが残り、それがなかなか消えない。この抜けの悪さがどうも気になって仕方がない。

以前ピノ・ノワールを飲んだときはこの活きた酸が清涼感をもっていたのだが、シャルドネではあまり利点に感じられない。攻撃的で厳しい酸が飲んでいて疲れを催し、次の1杯を躊躇させる。久々のタスマニア、期待していただけに少し予想と違っていて残念。ま、いろいろ長短はあるはずだから、これはこれで納得はしているけど。

【Cave de Terre 夙川店 3,500円?】

2007年3月31日 (土)

ウィマーラ シラーズ・ヴィオニエ2005

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オーストリアのシラーズでも、最近はヴィオニエを混醸したタイプのものが増えてきたようだ。ヴィオニエを混ぜると、しなやかさと香味が加わり複雑味も増す。しかしそうしたワインは普通のシラーズよりも高価だ。

このワインはそうしたロティ・タイプだが価格が安い。どんなワインなのか興味津々だ。

香りは荒削りのブラックペッパー、スモークサーモン、燻した香りが強い。アタックは滑らかで、その後にバランスの良い酸とタンニンがやってくる。そして口の中に初めは強く感じなかった花の香りが湧き上がってくる。

廉価版のシラーズはパワーが強すぎて呑み飽きるきらいがあるが、このワインはヴィオニエを混ぜてそうしたパワーをうまく包み込んでいる。そして上品さも加えて、価格以上の力を発揮している。

余韻は短めだが、全体では複雑感もありよくできたワインだ。このワイン、というかこのローガンワインズという作り手のワイン、最近よく見かける。インポーターの評価も高いようだ。なるほど、と思わせるコストパフォーマンスの高いオーストラリアワインだと思う。こりゃデイリーワインに新たな仲間入りか。実は別の酒屋でピノ・ノワールも買っていた。コチラのほうも後日。

2007年2月19日 (月)

トルブレック バロッサバレー ウッドカッターズ・シラーズ2005

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シラーは好きだけど、オーストラリアのシラーズはどうも、ジューシーと言えばそうかもしんないけど、重たくって、2杯、3杯とは飲めない、ちょっとしつこい、そんな感覚あるような気がする。

オーストラリアの代表品種と言えば、まずはシラーズ(シラー)なんだけど、安いシラーズは干しプラムのような重た〜い香り満載で、かつ濃縮ブドウジュース的なボリューム満点で、押しの一手のワインであることが多い。

しかしそんなワインも多い中で、ローヌタイプの品格のあるワインを作る生産者もある。このトルブレックは代表選手だ。

トルブレックでも普及版のシラーズだが、価格以上の品格を感じる。香りはブラックベリージャム、カシスなど熟した香りが広がるが、思いのほかアタックは滑らか。ベタ〜ッとした感覚はない。ローヌの上質なワインに通じる滑らかさ、スパイシーさが感じられる。

ボディも繊細、酸とタンニンのバランスが絶妙で、ローヌでもコート・ロティタイプの作り方だ。グラスを重ねても飲み飽きない。

余韻も旨味がきれいな酸と共に後を引く。アタックからボディ、余韻までがきれいに繋がっていく、華やかかつ艶やかなワインで、こういうのを作ってしまうオーストラリア大地の底力を十二分に感じるワインだ。

【購入データ 2,200円 創酒タカムラ】 

2007年1月 8日 (月)

オックスフォード・ランディング メルロー2004

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なぜかメルローが飲みたくなったので、いろいろ探していた。できたら品種の特徴がはっきり出ていそうなワインということで、最近相性のいいオーストラリアから物色。

で、このオックスフォード・ランディングだが、ソーヴィニヨン・ブランは安いながらもハーブの香りとすがすがしい味で結構印象深かった。で、そのメルロー版を選択してみた。

飲んでみると結構酸が強い。メルローは元々タンニン分は強くないのだが、それにしてもオーストラリアにしては予想外に酸の印象が強すぎる。香りはユーカリ、ハッカ、鉛筆の削りカスの香りで、あまり熟した感じはない。余韻も短い。やはりタンニンが少ない、悪く言えば平板なのか。

千円台のワインにあまり要望するのはどうかとも思うけど、もう少しオーストラリアなのだからドシっとしたところを見せてほしかったなぁ。

【購入データ 1,575円 明治屋】

2007年1月 6日 (土)

ヒドゥンラベル・マセドン・ピノ・ノワール2003

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ヒドゥン・ラベル、「隠された生産者」。ラベルは白一色で、近くによるとかろうじてエンボスでその銘がわかる。よくわからないが、生産者を明かさないことを条件に販売されているワインとのこと。

それを抜きにしてもこれはウマい。オーストラリア産にありがちな甘ったるさ、ポッテリ感がない。適度な酸をしっかりたたえながら、ピノ・ノワールらしい果実味がたっぷり。

真っ白のラベルも怪しげな雰囲気をかもし出している。
これはうまい売り方なのかも。

でもそれに乗せられたとしても、このワインは結構いけます。うまいものはうまいんだから。

【購入データ】2,380円 創酒タカムラ

ダーレンベルグ・ラフィング・マグパイ シラーズ/ヴィオニエ 2005

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甘苦い感じのワインが飲みたくなると、オーストラリアのシラーズを選ぶ。タレで食べる焼肉なんかは、上品なワインよりもよく合う。

このワインもシラーズなのだが、白ワイン品種であるヴィオニエを混醸した、フランスのコート・ロティタイプ。シラー94%とヴィオニエ6%のセパージュになっている。

アタックはシャープな酸を結構感じる。その後に溶け込んでいたタンニンが口の中にシャープに広がる。口全体、横に広がるのではなく舌に沿って縦に広がる感覚。

その後に鼻腔を駆け上ってくるカシスの香り。ヴィオニエに由来するのか、甘いパインのようなパッションフルーツ的な香りも感じる。

華やかなワインだが、決してしつこくはない。オーストラリアワインの楽しさを十分感じさせてくれた。
もう少し安かったら言うことはないんだが...

【購入データ】3,360円 WINE STORE Wassy’s