フォトアルバム

カテゴリ

最近のトラックバック

お気に入りリンク

カテゴリ「グルメ」の5件の記事 Feed

2009年2月 7日 (土)

変わり押し寿司 のどぐろ寿司

090206 いろいろある押し寿司の中でもっとも有名なのは鯖寿司だろうし、最近ポピュラーなのは焼き鯖寿司だろうか。

でもこの押し寿司だけはここにしかない、という感じがする。金沢の近江町市場の中にある「舟楽」の「のどぐろ寿司」。

のどぐろは冬の間日本海で獲れる魚でかなり高級魚。本当はあかむつ、というらしいけど、白身なんだがとても脂がのっている魚。子供のころはむつの焼いたのをよく食べていたけど、その魚も白身の割にはねっとりとした脂があって、とてもおいしく食べたのを記憶している。

で、こののどぐろ寿司、表面を軽く炙ってあるようだが、中は柔らかく持ち味の脂がしっかりのっていて、それを穏やかに酢でしめてあるのでとても食べやすい。口の中に入れると柔らかな身がほろほろ、っと崩れてそこからじんわりと、きめの細かいが力のある脂がしみだしてくる。

この時期しかいただけない金沢名物、これを土着寿司と言わずしてなんと表現すればいいのか?ちなみにこの日は日本酒と合わせず、ロワールの白、ソーヴィニヨン・ブランによるムヌトゥー・サロン(コント・ラフォン)と合わせてみたが、酢がおだやかだったのでワインとケンカもせず、青いハーブの香りも一興でなかなかの相性だった。

やっぱ冬は魚が旨い。これは間違いないね~。

2008年5月 6日 (火)

ワインの画集 憧れのボルドーへ

Ayhtu8ie ワインの最高峰、ボルドー。たとえどんなに新世界のワインの品質が高まろうとも、その高みには到達しえない何かがあるようだ。

価格高騰で高嶺の花的な存在になってしまったシャトーもあるが、ボルドーはそんなワインだけではない。多くの生産者がそれぞれの環境の中で最高のワインを作るべく努力し、そんな中でシンデレラワインと呼ばれるワインも登場、一級シャトーよりも高値で取引される例も出てくる。決して伝統にあぐらをかいてはいない、それがボルドーの懐の深さなのだろうか。

この本ではボルドー全地域にまたがる範囲で19シャトーを訪れながら、ボルドーワインを語る上でのキーワード、テロワール、アッサンブラージュ(ブレンド)、アペラシオンといったテーマについて語っていく。ただし解説本ではないので、その全てを詳細に述べているわけではない。

しかし特筆すべきはその幅広さ。シャトー・マルゴーから、1本数ユーロのワインを生み出すシャトーまで、公平に取材している。そこにはそれぞれのワインが持つ魅力に対する敬意が表れている。だからこそこの本は楽しい。ボルドーの持つ魅力をうまく表現している。この本は解説本ではなくて、時折手にして気軽に見る画集というべきなのだろう。

とある著名漫画家さんはやたら高値のワインを紹介してもてはやされているが、そんなのは表面世界で当たり前。高いワインも安いワインも、それぞれに真実があり魅力がある、忘れてはならない事を再認識させてくれる本だと思う。

憧れのボルドーへ 
AERA TRAVELLER(AERA MOOK)
136p
1,300円(税別)

2007年8月27日 (月)

ブドウ畑で長靴をはいて

Cojibsrb
副題は「私のロワールワイン造り奮闘記」。女性単身でフランス・ロワール地区に乗り込みワイン作りに情熱を傾け、今や日本におけるビオワインでは定評、というかかなり異常な評価を集めている新井順子さんのまさに奮闘の記録だ。

彼女の苦労もさることながら、この本を読めば1年を通して農家がワインを作るためにいかなる作業を行うのかを知ることが出来る。トラクターを買うのにも一苦労、人を集めるのも一苦労、これだけ苦労の多い仕事に単身でぶつかった著者の努力は、今一つのブランド「ボワ・ルカ」のワインに結実している。しかしその間にご両親を亡くし、その愛惜もまたやさしい味わいのガメイワイン、「オトーサン」に表されている。

いまや単に自分のドメーヌのワインだけでなく、フランス全土のビオ・ワイン生産者とのコラボレーションを手がけている著者だけに、キラ星のような数々の生産者の名前が出てくる。ティエリ・ピュズラ、フレデリック・コサール、ジュリアン・メイエ...

僕は自然派ワインについて詳しいわけでもなく、別に信奉しているわけでもないが、それでもやはり注目する作り手だし、そのワインはキャラクターが強い、飲む価値あるワインだと思う。そんな自然派の世界を覗き見るにも格好の入門書になっているし、なによりやはり著者のへこたれない生き方には共感を覚えずにはいられない。

ブドウ畑で長靴をはいて〜私のロワールワイン造り奮闘記〜
新井順子著
集英社インターナショナル刊
264p
1,900円(税別)

2007年5月31日 (木)

イタリアワインガイドの決定版!!

Efnapx5b
イタリアワインの難しさは品種の多さ。土着品種が多いゆえにラベルを見ただけでは味の予想がつかない。そこが多様な面白さでもあるのだが。

店の人に聞いても満足な説明を受けられずに不満を覚えることもよくある。しかしそんな中、決定的な本が出た。「土着品種で知るイタリアワイン」がそれ。

オールカラーで厚さもちょうど良く、携帯にも便利。それぞれのブドウの説明には、ブドウ自体の写真もついている。ブドウって品種でこれほど違うのか、と改めて思い知らされ、これだけ違うのだから味も違うのは当たり前だと思ってしまう。

ブドウの説明はその特徴から、あまりにも詳しすぎる歴史、語源にも及ぶ。これほどの知識を著者はどうやって身につけたんだろう?イタリアに渡りソムリエを務めた著者のプロフェッショナルな探究心が産んだ賜物だろう。

それぞれの品種説明の後はそれぞれの代表的な銘酒が香り、味、生産地、生産方法、醸造方法の説明とともに掲載されている。もうこれ以上何を説明することがあろうか、というほどの内容の濃さだ。

これからイタリアワインの探求にはこの本が手放せない。まさに決定版というしかないような本の登場だ。このような本を世に出した奇跡的なプロの技に完敗、いや乾杯!

土着品種で知るイタリアワイン〜主要100品種ガイド〜
中川原まゆみ 著
産調出版 刊
2,600円+税

2007年2月16日 (金)

ワインの個性

Q8gfmval
おそらく日本で最も正確な事実に基づくワイン記事を書いてくれる著者の、9年ぶりのコラム集。以前今よりもワインがブーム的であった時に人気があった漫画「ソムリエ」とともに「ワインの自由」というコラムが連載され、やはり単行本化された。あれから9年か、月日の経つのは本当に早い...

生産者、流通業者、販売者、そして消費者とそれぞれの立場で語って詳しい人はいるが、著者はすべての段階の事情に精通している。

例えばボジョレーの高値に潜むからくり、それは単に航空運賃が乗って高値になっているという平板な分析ではなく、生産者の蔵出し価格は300円程度だが、それでもヌーボーの時期に生産者がまあまあの金をまとめて現金で受け取れる、という利点があることを述べている。他の産地の生産者はこうはいかない。収穫から資金回収が早い(3ヶ月)というのがボジョレーにおける生産者の「うまみ」なのだ。

しかし醸造者にとって、解禁日が決まっているということは、収穫の日がその年の天候の好悪にかかわらず決めなければないという悩みもあり、ボジョレーがその年の気候を表しやすいことも納得できる。

300ページに60のコラムと、おすすめワインが掲載されており、気になるところをつまみ読みできる。ただ内容は高度なところも含まれているので、ある程度ワインの基礎知識を持っていた方が楽しめると思う。