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2015年6月

2015年6月 7日 (日)

フランソワーズ・ベデル ブリュット アントル・シエル・エ・テールNV クルット・シュル・マルヌ(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ)

150607francoisebeelシャンパーニュ好きとはいえ、有名どころは高い上に手に入りにくい、というのがこのカテゴリーのつらいところ。しかし、そこまで上を狙わなくても多くの生産者、個性が味わえるところにもシャンパーニュの良さがある。

このフランソワーズ・ベデルは自分にとっては大切な生産者。シャンパーニュの三主要品種のうちピノ・ムニエで酸、果実味、フィネスのバランスを保った見事な作品へと仕上げる稀有の作り手だ。1998年からブドウの栽培はビオディナミを始め、畑こそシャンパーニュでは古来からの格付け的には評価の低い地域に位置するものの、それを乗り越えて余りある実力を発揮するに至った。ピノ・ムニエらしい大らかさを適度な緊張感を保ちつつ彼女以上に表現できる生産者を僕は知らない。

65%ピノ・ムニエ、25%ピノ・ノワール、10%シャルドネ。7年以上を澱と共に樽で寝かせて熟成させている。

色はつややかでありながら、ふくよかさを感じさせるゴールド。泡は細やかにすっくと立ち上る。リンゴ、蜂蜜、パッションフルーツ、干しマンゴー、乾燥フルーツチップス。

アタックはクリーミーな泡と鮮烈な酸味の味わいが直線的に入り、その後清涼な果実味がふくよかに立ち広がる。雑味のないクリアな味わいに酔わせつつ、中盤は肉厚のボディが主張を強めてスケール感を増していく。後半は程よい苦みが複雑さを加え、一糸乱れぬストラクチャーで余韻へとつながっていく。

フィニッシュは穏やかでくどさのない甘みがベースとなりつつ、適度な浮遊感を口の中に感じさせながら、心地よい終幕へと誘う。

ムニエらしいゆったりしたキャラクターを展開させつつも、要所要所で締めて決して中庸に流れないところが見事。生産者の意図がこれほど的確に展開されるシャンパーニュないんじゃないだろうか。

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