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2015年4月

2015年4月26日 (日)

ジャン・フランソワ・ガヌヴァ アルボワ・シャルドネ ル・クロ2009 AOCアルボワ

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フランスワインでもジュラという地域はなかなか難しい地域だったと思う。AOCでも括りが包括的過ぎて、その味わいを事前に想像しづらく、持ち帰ったとしても情報面で制限があった。しかし、確実にその状況は変わりつつある。

ジャン・フランソワ・ガヌヴァはフランス本国でもジュラにおける有数の作り手として評価を確立した。長年ブルゴーニュのシャサーヌ・モンラッシェ、ジャン・マルク・モレの下で修業し、ジュラに戻ってからはビオ・ディナミ農法の下でブドウを栽培している。以前ヴァン・ジョーヌを味わったことがあるが、アタックのシェリー的酸化熟成から中盤のとろけるような角の取れた味わいへと自然に流れる構成に感銘を受けた。ヴァン・ジョーヌはジュラの地ブドウたるサヴァニャンによるものだが、このワインはシャルドネ。

色は落ち着きのある、粘性を感じさせるゴールドイエロー。香りはシナモン、シェリー香が顕著で、焦がしバター、ビニルの有機香も感じる。

口に含むと意外にしっかりした酸味がまず鋭角に、その後裾野を広げるようになだらかに広がってくる。その酸に包まれたねっとりした黄色い果実の熟した味わいが急速に力を増し、中盤のボリュームを形成する。ふくよかな甘さが広がるがべたつきはなく、舌の表面を流れる。それぞれの味わいの要素は強めだが、バランスが保たれ突出することなく、後半に現れる塩っぽさがワインにさらなる複雑さ、インパクトを与える。

余韻はタルトの食後感のような甘さと香ばしさの引象を漂わせつつ、甘みの膨らみがいつまでも残るような強靭さを感じさせながら収束していく。

ボリューム感を感じさせつつも、それが決して強すぎず節度を保って品格を表現しているところが素晴らしい。ジュラのシャルドネはやや重くなる傾向で敬遠していたが、このワインに関しては全くそのような要素はなく、かえってリッチさと品格の両立が感じられた。ゆっくりと味わいたい1本。Great JOB!

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2015年4月11日 (土)

ロベルト・ヴォエルツィオ ランゲ・ネッビオーロ サン・フランチェスコ・エ・フォンタナッツァ2012 DOCランゲ

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ネッビオーロというブドウは不思議なブドウだ。未だイタリア、ピエモンテ以外の場所ではその本領を発揮したワインに出会ったことはない。

ネッビオーロの特徴は豊かなアロマ、凛とした酸、そして時として粗ささえ感じる太いタンニン、このそれぞれが際立った特徴故に、ワインとしての完成品に導くことの困難さが容易に想像できる。それを安価に可能にすることはさらに難しい。だから、このブドウに関しては、どうしても保守的にならざるを得ない。

このワインを選んだ理由もそうだ。ロベルト・ヴォエルツィオはバローロ有数の作り手で、ステンレス発酵と樽熟成によるシンプルな醸造ながら、ブドウは無農薬で徹底した収量制限と輻射熱の利用による栽培により独特の果実味を表現する。だから、彼のワインは決して安くはない。このランゲでも、他の同等ワインに比べるとやや高価であるが、DOCランゲで彼の世界を体験できるのはありがたい。

色は落ち着きのあるやや薄めの暗いルビー色。香りはスミレの花に加えて、ラズベリージャム、チョコレート、バックにはスパイス。

口に含むと程よい熟したベリーの果実の甘みをストレートに感じ、その果実味の隙間をしっとりと濡らすような、主張を抑えつつやさしく寄り添う酸味とのコンビネーションが好ましい。その直後から徐々にアクセルを踏むように強さを増すタンニンは、やや粗さを感じさせるがベースをしっかりと構築して全体の酒質を保つ。全体にはまだこなれないところはあるもののそれも若さゆえで、ネッビオーロの3要素がしっかりと感じられつつ、知性と品格を表現するところが秀逸。

余韻は熟した果実の甘さがゆったりと広がり、心地よい安定感に包まれながらフィニッシュに至る。

粗さはすなわちエネルギー、情熱でもあり、決して一律にネガティブではないと思っているが、このワインもまさにそうした印象を改めて感じさせてくれた。ネッビオーロ、やっぱりいいですね。

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