フォトアルバム

カテゴリ

最近のトラックバック

お気に入りリンク

« 2014年6月 | メイン | 2014年8月 »

2014年7月

2014年7月13日 (日)

セッピ・ランドマン クレマン・ダルザス ブリュット1994 AOCクレマン・ダルザス

140713andamannseppi勢いで買ってみたものの、いざ開けるのを躊躇してしまうワインもある。このワインもその一つだった。クレマン・ダルザスの20年熟成が果たしてどのような味わいなのか?自分にとっても未体験ゾーン故に開ける瞬間は興味と裏腹だった。

このクレマン・ダルザスはピノ・ブランとオーセロワ種によるもの。ピノ・ブランは有名だが、それに比べるとオーセロワはアルザスで栽培されている白ブドウ品種ではリースリングに次ぐ第2位の割に知られていない。Auxxeroisと綴られる名前から発音のしづらさもあるのだろうが、このブドウが単一品種で用いられることが少なく、アルザスワインでもラベルに現れることが殆ど無いことが原因だろう。

セッピ・ランドマンという造り手のワインを飲むのはこれが初めてだろう。アルザスの奇才と呼ばれているようで、しかしながら1994年のこのクレマンは想像では味わいも泡も弱めを想像したが、実際はどうだろうか?

色は濃い目のゴールドイエローで張りと輝きを感じさせる。香りは乾燥マンゴー、黄桃、カスタードクリーム、シナモンのような酸化熟成的香りをバックに感じる。泡は細かいものの全体から柔らかく立ち上がる。

口に含むと細かな泡が全体に溶け込んでいるのを感じ、それに続いてしっかりした苦みを伴うやや乾いた味わいが広がる。全体のバランスが整い、大きな味わいではないものの求心力のある酒質を繊細な泡が包み込み、クリーミーで滑るように後半へと誘われ、そして酸化のニュアンスの香りの中に抱かれながら、やがて明瞭な細身の酸と程よい苦みのフォルムが明確に現れ、底力のように前半には感じなかったボリューム感を表現する。

余韻は雑味のないクリアな味わいが溶けるように散じていきつつも、苦みの印象がしっかりと座り、長い後味を残していく。

20年も経ったとは思えないピュアさを残しつつ、しっかりした苦みと熟成感を保った味わいは、予想とは全く異なるものだった。クレマン・ダルザスのポテンシャルと呼ぶべきか、それとも作り手のポテンシャルと呼ぶべきか。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 4,000円?】