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2014年3月

2014年3月31日 (月)

マリー・ノエル・レドリュ グラン・クリュ エクストラ・ブリュットNV アンボネイ

140330marienoeeleledruもう3月も終わりで、仕事で言えば期末の日。4月からはまた新しい1年が仕事の上ではやってくる。1月1日よりもむしろ4月1日に期するところを感じるのは、社会人の習慣だろうか。

来期は勤続〇〇年の節目の年でもあるので、ここは自分への慰労をこめて好きなシャンパーニュを。この日はモンターニュ・ド・ランスの南部、アンボネイ産のマリー・ノエル・レドリュ。

アンボネイは作付け面積の85%がピノ・ノワールで、東南斜面の畑は日当たりがよく、ピノ・ノワールが良く熟し、ボリューミーな味わいになるとされる。このマリー・ノエル・レドリュは年産3万本に満たない小さなRMで、作り手は女性だが、収穫から醸造まで厳格に管理されている。

色は張りのある金属的なゴールドイエロー。香りはブリオッシュ、酸化したリンゴ、大判焼、ナッツ。酸化熟成のニュアンスが強く出た香り。

口に含むと快活で力のある泡が弾け、その直後にボリューム感ある果実味が広がるが、残糖分はなくドライな味わい。やや酸化のニュアンスが強い感じに戸惑いもあるが、複雑さがあり、するりとは飲みこませない説得力が感じられる。中盤から後半にかけて戻ってくるピュアな酸味が味わいを引き締め、厚みと重心の低さを保ちつつ、過度な重さに流れないバランスを感じさせる。

余韻はやや乾く印象を持ちながら、繊細かつ細長い伸びを見せてフィニッシュに至る。

前半はピノ・ノワールらしいボリューム感を見せながら、後半はややドライながら繊細な切れの良い味わいを見せる。もうすこししっとり感があったほうがいいようにも思うが、これも最近のシャンパーニュにみられる一つの表現型なのかもしれない。

【JR三越伊勢丹大阪店 6,000円?】 

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2014年3月23日 (日)

美味し国バスクの宴 エチョラ

大阪でバスク料理と言えば真っ先に挙がるのはこの店、エチョラに違いない。そしてこの日はシンガポールから一時帰国の友人をお迎えしてのディナー、コーディネートしてくれた方の熱い思いを表現した素晴らしいラインナップだった。

ホワイトアスパラガスのクワハダと歯舞産の生雲丹

淡路産赤海老のスモークとフォアグラのムース

宝塚西谷卵の温泉卵、ポルチーニのソテーと黒トリュフ

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バスクトロサ産の黒豆の煮込みと豚の血のテリーヌ

宮崎産新ゴボウと富山湾内産ホタルイカのごはん

長崎産ヒラメのサルサヴェルデ

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ブラックアンガス牛リブロースの炭火焼き

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ワインはバスクと言えばまずは定番のコップ酒、チャコリから始まり、フォアグラに合わせたやや甘口のシェリー、そこから黒トリュフと豚の血テリーヌに合わせたリオハの赤、ホタルイカ、ヒラメに寄り添うような、最近スペインで急上昇の注目品種ゴデージョの白、そして締めはどっしりとしたティント・ディ・トロ(テンプラニージョ)による赤、と料理に沿った構成で、これも素晴らしい相性を示してくれた。

見た目からすればフレンチと言ってもいいほどなのは、フランス国境に近いバスクの土地柄故だ。盛り付けにも細心の注意が注がれた洗練されたお料理で、連休中日の疲れも飛んでしまった楽しい宴だった。

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2014年3月22日 (土)

サンマリノ共和国料理とは クッチーナ・ディ・サルティーニ

イタリアは国の中に独立国を抱えている。バチカン市国は有名だが、もう一つのサンマリノ共和国を場所まで言い当てる人はそう多くはいないだろう。

自分も以前切手を収集していた関係で、切手を主要な財源とするこの国の存在は知っていたけれど、内陸の国というイメージだけしか持っていなかった。今回調べてイタリア中部、アドリア海沿岸マルケ州の北、エミリア・ロマーニャ州との州境にあり、内陸国だが海岸線からはさほど遠くない場所に位置することがわかった。

この知る人ぞ知る独立国の料理をメインにするレストランが大阪にあったことも驚きだ。天満橋駅から歩いて5,6分にあるクッチーナ・ディ・サルディーニは、サンマリノ共和国のレストランで長く勤めていたシェフが開いたお店とのこと。

マルケ州に近いという事で、料理は素材を活かして味付けはシンプルに、香草やトリュフをアクセントにした親しみやすいもののようだ。

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この日は前菜盛り合わせに旬のホワイトアスパラ、うさぎのカリカリ揚げ、トリュフ仕立ての自家製パスタ、Strozzapreti(ストロッツァプレッティ)、桜えびを散らせた詰め物パスタCannelloni(カンネッローニ)、牛ホホ肉の白ワイン煮込み、そして野菜の香草パン粉オーブン焼きをいただいた。

うさぎは胸肉とのことだったが、鶏肉よりも淡白な肉は揚げ物にはもってこいで、ビールが飲みたくなる。Strozzapretiは弾力性のあるショートパスタで、噛みごたえがあり、トリュフ仕立てのクリーミーなソースがきれいに絡んで美味しかった。Cannelloniも桜えびが香ばしくアクセントになって彩も春らしい一品。ホホ肉はトロトロに野菜と共に煮込まれて、白ワイン仕立てということもあり、確かに赤よりも白と合わせるべき味だった。最後の野菜は玉ねぎ、ズッキーニ、ナスを香草パン粉をまぶして焼いたシンプルなものだったが、見た目も鮮やかで野菜自体の甘みが素直に引き出されていた。

厨房はシェフ一人のようだったが、料理は待たせずテンポよく出てきて気持ちがよかった。パスタが結構なボリュームだったので、この日はメイン1品にとどめたが、魚介の料理もぜひ試してみたい。価格も手ごろで、気軽にサンマリノ料理を楽しめる大阪でも貴重なお店に違いない。

クッチーナ・ディ・サルティーニ

大阪市中央区内平野町1-5-1 1F

水曜休

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2014年3月17日 (月)

センターバック無双 トッテナムvsアーセナル戦

140317arsenal前節ではストークに0-1で取りこぼし、CLではバイエルン相手に敗れて敗退が決まってしまった。FAカップが残っているとはいえ、やはりリーグ戦が本命に違いない。この日の相手は宿敵トッテナムとのノースロンドン・ダービー。

先発はGKスチェスニー、DFギプス、コシエルニー、メルテザッカーサニャ、MFチェンバレン、アルテタ、ポドルスキー、ロシツキー、カソルラ、FWジルー。

試合はいきなり2分、右サイドを上がってきたロシツキーがいったんチェンバレンに預け、チェンバレンがDFを引きつけて再びロシ、そのロシツキーが目の覚めるミドルをゴール上隅に突き刺してアーセナルがいきなり先制した。この試合点取り合戦になることも多いので、開始2分の得点はそうした雰囲気を醸し出したが、試合は予想に反して1点を争う均衡戦に。

エミレーツでは1-0で敗れたトッテナムは、本拠地ホワイト・ハート・レーンで敗れるわけにはいかず、積極的に攻めシュートも放つがあと一歩の所で及ばない。この日はコシエルニー、メルテザッカーの集中力が切れず、ギリギリのところで防ぎきる。特に後半48分、スチェスニーが補給を誤り後ろにボールを逸らしたところをチャドリに詰められるが、DF二人が体を張ってシュートを防ぎきった。

この絶体絶命のピンチを防ぎ切ったアーセナル、試合終了直前の89分にアデバヨールのシュートはスチェスニーが抑え、虎の子の1点を守り切ってダービー2連勝、この日マンUに0-3で勝ったリヴァプールに勝ち点差で並びつつ、3位を守った。

この日は目も覚める弾丸ミドルを放ったロシツキーも凄かったが、やはりMOMは味方ゴールを守り切った両CB、メルティとコッシーだろう。最近前半で得点しても後半に点が入らない状況に陥りやすい中で、この2人が安定しているのは心強い。エジルをケガで欠き、得点力がやや不足している感がある中で、このCB2人の活躍が次節チェルシー戦でも鍵を握るだろう。怪我人も相変わらず多いが、そろそろラムジーも戻ってくるだろうか?次の一戦がタイトル争いを決定づける試合になるに違いない。まさに負けられない戦いだ。

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2014年3月16日 (日)

ドメーヌ・ヴァインバック リースリング キュヴェ・テオ2012 AOCアルザス

140316weinbach屈託なく楽しめるフランスの白と言えば、アルザスの白ワインを挙げたい。品種を前面に出しているから、味わいにある程度の察しがつくのだが、その後は勿論造り手によって明瞭な違いが出てくる。

アルザスの名手としてまず名が挙がるのはマルセル・ダイス、その次はジェラール・シュレール、トリンバック、そしてこのヴァインバックも必ず五指には入るところだろう。この中ではヴァインバックはやや硬質、残糖分のすくないきりっとした辛口のワインに仕上げる印象を持っている。

2005年からビオディナミに移行したヴァインバックは17世紀初めに設立された歴史の長いドメーヌで、アルザスで初めてグランクリュに指定されたシュロスベルクとともに、このリースリングを産み出すクロ・デ・キャプサンを単独所有している。ワインは天然酵母を用い、アルザス伝統の1,500リットル超のオーク古樽で発酵させる。

色は黄金がかったレモンイエロー。香りはオレンジ、キンモクセイの甘い香りに、缶詰の黄桃、シロップが感じられ、バックには控えめながらリースリングらしい重めの油脂香もある。

口に含むと冷涼でスマートな酸がすくっと伸び、刺激の少ない角の取れたフォルムが清々しい。残糖分は少ないが、酸のまろやかさと柔らかな質感がふくよかさとボリューミーさを感じさせる。中盤からはほのかな苦みと塩っぽさのミネラル感が味わいに複雑さをもたらしつつ、後半の繊細な甘み主体の安らぎへとバトンタッチする。

余韻はふくよかな浮揚感とともに漂う優しく繊細な甘みが心地よく残り、その甘みが淡雪のようにほどけるように昇華していく。

リースリングとしての品種の個性はやや抑えつつ、白ワインとしての完成形を目指したワインといえるだろうか。このワインであればどの料理と合わせても、決して料理も殺さず自分を見失うこともないだろう。Good JOB!

【カーブ・ド・リラックス 3,500円?】

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2014年3月15日 (土)

コッレカプレッタ ヴィノ・ロッソ・ダ・ターヴォラNV(2012) ウンブリア

140315collecapretta酸化防止剤、この存在はワインにとって善か悪なのか。

亜硫酸塩はワインにとって重要な役割を果たしてきた。その酸化抑制と抗菌性によってワインの品質に安定をもたらすとして、通常は術他のワインに添加された。添加されないまでも、醸造中に微量の亜硫酸も発生し、自然とワインに含まれた。

しかし、人体に影響がある亜硫酸を忌避する動きの中亜硫酸無添加ワインも登場したが、その味わいは劣ったものだった。中には亜硫酸を摂取すると頭が痛くなるという人がいるらしい。しかし自分は亜硫酸による体の影響を感じないので、そこに重きを置いてこなかったし、今もそうだ。亜硫酸の添加有無は一定の考慮判断にはなるが、絶対条件ではない。少ないに越したことはない、という程度だ。

この日試したコッレカプレッタは完全に酸化防止剤である亜硫酸無添加であるという。イタリアのワイン雑誌で自然なワイン造りについて長くコラムを書いてきたダニッロ氏が、地元ウンブリアでその実践を開始したワインだという。サンジョヴェーゼ100%のワインは亜硫酸無添加だけでなく、栽培でも化学薬品を使わず、共に飼育されている家畜の糞などによる自家製肥料を使用しているという徹底ぶりだ。

色はかなり濃密な黒味の強いルビー色。香りはイチゴ、カシスジャム、スミレ、粘土っぽい香りもバックに感じられるが、色とは対照的なチャーミングな香りが活き活きと立ち上がる。

アタックは硬質で、ボリューム感のある渋みと、やや金属的な冷たさを感じるがそこから熟したベリーの果実味と、透明感のある伸びやかな酸が染み出るように現れ、やがてアクセルを踏むように大きな広がりを見せる。余計な肉をそぎ落としたフォルムは抵抗感なく口の中に納まり、その中で密に絡んだ要素が一体となって中盤の厚みあるボディを形成する。細かなタンニンが味わいの隙間を埋めるように働き、アクセントとなってワインに後半の深みと落ち着きを与える。

余韻は優しい果実の甘みが昇華するようにほどけつつ、爽やかな後味を残して引いていく。

亜硫酸無添加のワインと聞いて極端な味わいを想像したが、実際には不自然さは微塵もなく完成度の高い味わい。重厚な構成と自然な味わいを両立させた、最近味わったワインの中でも質の高さが際立ったワインであった。Great JOB!

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ(テラヴェール) 4,000円?】

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2014年3月11日 (火)

ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ブースロ2007 AOCニュイ・サン・ジョルジュ1erクリュ

140311robertchevillonワインには良い年悪い年があり、やはり飲むのであれば良い年を選びたいものだが、一方で悪い年も飲まなければ、真の良い年の評価もできない。そして悪い年を苦労して仕上げる造り手の心にも触れることはできないと思う。

2007年はブルゴーニュにとっては良くない年と言わざるを得ないだろう。夏に曇りがちで、造り手によって大きな差が出たと言われる年だが、だからこそ信頼ある造り手のこのヴィンテージであれば、既に飲みごろにも達しているかもしれない。ニュイ・サン・ジョルジュの盟主、ロベール・シュヴィョンが手掛ける1級畑、レ・ブースロはヴォーヌ・ロマネ村に隣接する北にあるので、柔らかくしなやかなワインとなる傾向が強いと言えるだろう。

色は黒味が強くかかったダークルビー。香りは開いており、熟したカシス、カカオ、ビスケット、黒胡椒が感じられる。

口に含むと熟したベリーの果実味、繊細なタンニン、ヴィヴィッドな酸の印象が一度に現れ、リッチな味わいを感じさせる。序盤が収まった後のやや強い甘みと、ボリューム感に比べて果実味の凝縮感の弱さが見え隠れする点がヴィンテージ所以であろうか。しかし全体には調和を保ちつつ、全体のまとまった味わいでニュイらしい骨太感もかいまみせつつ、後半には角の取れた優しい落ち着き感を演出する。

余韻は果実味がほどけた後のふわりとした甘さが口の中に漂いつつ、やや引きは速いがタイトなフォルムを保ちつつ、品格あるフィニッシュで締めくくる。

全体のバランスは保ってニュイらしい重厚さも感じられるが、やや表面的に流れて実質の所が欠けた感じは否めない。しかしこれもヴィンテージの先入観があるから言えることで、もし考えなかったらそこまで否定的な評価が出てきたかは正直自信のないところでもある。実際に先入観を取り払えば十分美味しいと感じられるバランス感で、今を楽しむだけであればそれでいいのかもしれない。

【東急百貨店渋谷本店 6,720円】

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2014年3月 9日 (日)

マルコ・サーラ&アルベルト・テデスキ 日本ツアー@京都

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                                                                      フリウリの甘口王子ことマルコ・サーラ、そしてエミリア・ロマーニャのピニョレット王子(?)ことアルベルト・テデスキのメーカーズディナーが京都で開催されたので遠征してきた。二人とも好きな造り手で、最近飲む機会も増えてきたのでぜひ会ってみたいと、この日は懐かしい河原町丸太町に向かう。ここはワインを知り始めたときにセミナーで2週に一度、頻繁に通った場所、そこにこの日の会場「イタリア食堂colombo」があった。この日の主催はエーテルヴァインさんで、インポーター「W」の若槻さんも参加。

会費は6,000円で立食だったが、料理は次から次へと出てきて13種類+デザート2種と豪華なディナーとなった。もちろんワインも豊富に、普段白が中心の彼らのワインに加えて、赤ワインも飲むことができて、満足度の高いイベントになった。

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この日特に印象的だったのは、彼らが醸した赤ワイン。マルコ・サーラはスキオペッティーノとレフォスコによるもの、アルベルト・テデスキはバルベーラとカベルネ・ソーヴィニヨンによるものだった。

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マルコ・サーラが用いたスキオペッティーノは他の造り手が作るとボリューム感があり、タンニンの印象が強いワインとなるが、彼のワインはフルーティーで、自然な果実味にあふれた、彼の白ワインの要素をそのまま持ち込んだようなワインになっていた。レフォスコも品種の特徴である弾力性のあるベリー感は持ちつつも、やはりストレートな果実味の旨さで迫ってくる、心が浮き立つようなワインだった。

テデスキの赤ワインも、サーラの赤に負けず劣らずバルベーラの酸味はやや抑えつつ、整ったフォルムの中で、密で攻撃性のない果実の美味しさが詰め込まれたナチュラルさに満ちていた。

白に魅かれた造り手だが、赤でも表現豊かなワインを作ってくれた。この日の彼らはサービス精神にあふれ、連日のイベントで疲れもあるだろうがそうした所は見せずに質問にも熱心に答えてくれていた。人懐っこく、明るい性格はそのままワインにしっかり表現されている。益々彼らのワインが好きになった、そんな素敵な夜だった。                      

                     

           

                        

                  

                 

      

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2014年3月 8日 (土)

ジョスメイヤー アルザス ピノ・ブラン AOCアルザス

140308josmeyerpinot_blanc少しづつだが春の訪れを感じるようになってきた。冬の間は赤の比率が多かったが、徐々に白へとシフトしていきそうな家呑みのワイン。

週末に開けたワインは久々のジョスメイヤー。東京出張の折に、支店近くのワインショップに入って目についたので買って帰った。以前は近くに高島屋があったので、取り扱いが多くよく買っていた。この日はピノ・ブランを選ぶことにした。

ピノ・ブランはピノ・ノワールの突然変異で生まれた品種だが、19世紀まではシャルドネと混同されていて、はっきりと別の品種とされたのは1868年という。印象ではくせのない、さりとてはっきりした特徴のない、白い花のニュアンスがあるすっきりしたワインを作る品種だと思っている。

ジョスメイヤーはアルザスで1854年に創設され、自社畑の葡萄は100%ビオディナミ栽培になっている。ワインは料理と共に、をモットーにし、レストラン販売を重視しているそうだ。

色は粘質をうかがわせる、やや薄めのゴールドイエロー。香りはアプリコット、乳酸飲料、キャラメル、白い花。

口に含むときれいな甘さを伴た凝縮感のある果実味が感じられる。酸は控えめで、滑らかかつすっきりした味わいを調和させるには適切な量を持っている。他の生産者のピノ・ブランと比べると甘みと凝縮感の強さを感じ、やがて時間と共にだしのような旨味の優しさが、中盤から伸びてきて豊かに広がってくる。後半は起伏の少ないなだらかな斜面を見下ろすかのような、平穏な心地を感じさせる落ち着き。

余韻は序盤は凝縮感を感じた甘みが潔く抜け、すっきりした後味を残してさっぱりと締めくくる。

序盤の濃さの印象と、最後のすっきり感が対照的で、メリハリの利いた良くできた白ワイン。酸もまろやかでやや甘感は、万人に好まれる味わいと言えるだろう。

【カーヴ・ド・リラックス 2,200円】

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2014年3月 1日 (土)

グロンニェ ブラン・ド・ノワール ブリュットNV エトージュ(コート・ド・セザンヌ)

140228grongnetブラン・ド・ノワールと聞くと、ピノ・ノワール1種だけと思い込んでしまいがちだが、当然ピノ・ムニエを加えてもよい。要は黒ブドウのみで仕込んだシャンパーニュのことを、ブラン・ド・ノワールと称する。

ピノ・ノワールだけだと濃くて厚ぼったい味わいになることもあるが、そこにピノ・ムニエが加わることでふくよかさ、軽やかさのニュアンスが加わってくる。このグロンニェのブラン・ド・ノワールも、ピノ・ノワールとピノ・ムニエのアッサンブラージュによるもので、その比率は年ごとに変えているようだ。

グロンニェはシャンパーニュでは最も南のコート・ド・セザンヌのレコルタン・マニュピランで女性醸造家のセシル・グロンニェが醸す。ドサージュは少ない。

色はほんのりグレーがかったゴールドイエロー。泡は細かで、繊細かつ軽快に凛として立ち上る。香りは十円玉のような金属香を感じ、青りんご、ヨーグルト、青いハーブの香りも感じられ、全体的にはやや青めの溌剌とした印象を受ける。

アタックは控えめな印象だが、そこからアクセルを踏むように果実味が太さを増して鮮烈に立ち上がってくる。穏やかな甘味もピュアな酸味と物量、質ともにバランスよくまとまる。果実味のバランスも、やや渋みを伴うボリューム感のあるピノ・ノワールの味わいと、それを穏やかに包むようなピノ・ムニエの調和が手に取るようにわかる味わい。そして一本、すくっと芯を通す酸が全体のフォルムに安定感をもたらしている。

余韻は中心をなす酸のフレッシュ感とともに、穏やかな甘さが口の中にふわりとした浮力をもたらしながら、ふくよかな後味を残しつつ引いていく。

アッサンブラージュの妙をストレートに感じるおいしさ。ボリューム感と繊細さを両立させた味わいは、女性ゆえに成し遂げられる完成の賜物かもしれない。Good JOB!

【JR三越伊勢丹大阪店 5,800円】

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