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2013年9月

2013年9月30日 (月)

新生ナブリー、結果を残す スウォンジーvsアーセナル戦

130928gnabry_2週末から風邪をひいて、この日はおとなしく家観戦。今年はまだ1度もハイバリーには参戦してません。

前節で首位に立ったこの日はチェルシー、スパーズが直接対決で引き分け、マンUは早くも3敗目の絶不調、これはぜひとも勝って首位固めをしないといけない。しかし相手はミチュを擁する難敵スウォンジー。先発はGKスチェスニー、DFギプス、コシエルニー、メルテザッカー、サニャ、MFラムジー、フラミニ、ウィルシャー、エジル、ナブリー、FWジルー。

この日も簡単にはいかないと思っていたが、前半はスウォンジーがマンマークでアーセナルにスペースを与えない厳しい展開に。しかし、守る以上は攻撃のオプションも少ないスウォンジーは、決定的なクロスをミチュに与えることもできず、試合は膠着したまま0-0で前半終了。

後半も滑り出しこそがっぷり組まれていたが、58分に相手DFをひきつけたジルーからウィルシャー、ラムジーと細かくつないで、最後はフリーになったナブリーが落ち着いて決めて、彼にとってプレミア初ゴールが先制点。その直後62分にはラムジーが追加点を決めて突き放す。途中1点返されるも、逃げ切って勝ったアーセナルが勝ち点3を獲得、2位トッテナムに勝ち点2差をつけて、堂々首位を守った。

守備の意識が強いスウォンジーを攻めあぐねた場面が多かったが58分、62分に集中して相手を崩したアーセナルの勝負強さが光った。良くない試合展開でも勝ち越せるところが今季の違いだ。この試合はエジルが良くはなかったものの、それをカバーするように選手がそれぞれの役割を果たして、少ないチャンスをものにしたといえるだろう。MOMは1得点1アシストで、自身トップスコアラーに名乗りを上げたラムジー。このまま得点王も狙ってしまえ、と言いたくなるような攻守にわたる活躍は頼もしい限りだ。同じウェールズ代表のベイルに続く今年の飛躍と言えよう。

マンUが最悪の出だしとなり、チェルシーも良くはない。今年こそタイトル、の想いが日増しに強くなってくる。次の試合が待ち遠しくて仕方ないな。

2013年9月28日 (土)

エリック・ルイ サンセール2012 AOCサンセール

130928sancerreワインのエチケットは買う際の重要なファクターになる。しかし、どちらかと言えば武骨な売る気の感じられないエチケットの方が、美味しい確率が経験則として多い。エチケットには目もくれず、中身に集中する気概が感じられるからだ。

しかし、やはり綺麗なエチケットは見栄えもするし、多くのワインの中にあってもそれだけで主張する。このエチケットは月の砂漠に一本のブドウの木、なんとも幻想的だが、元々はフランス文学の名作、誰でも一度は触れたことのある「星の王子さま」からインスピレーションを得たものだそうだ。砂漠、夜空、バラのイメージをブドウに託したということだろうか。

エリック・ルイはリュット・レゾネ農法でソーヴィニヨン・ブラン100%のサンセールを醸す。自社畑は勿論、今では各地の農家と契約しネゴシアンも始めたそうだ。このワインは「星の王子さま」のようなピュアな味わいを目指しているという。

色は緑がかった透明感のある、緊張感を帯びたライムイエロー。香りはソーヴィニヨン・ブランの典型的なハーブをまず感じ、若めのパイナップル、パッションフルーツ、バックにスモーク香も感じる。

アタックはエッジが効いて、溌剌とした硬質な酸が伸びやかに広がる。中盤の果実味は程よい甘みを残しつつ凝縮度を感じるが、あまり肩肘を張らない明るさも備わっている味わいに好感が持て、とても明朗な展開。複雑さはないものの、ストレートに迫ってくる味わいと、後半のクリアな中にがっちりした苦みをベースにそれを覆うように広がる甘さの展開が心地よい。

余韻はパイナップルの甘みが残りながら、最後まで快活な酸が口を引き締めつつ、純な味わいを締めくくる。

ソーヴィニヨン・ブランの個性を前面に出して明快だが、ピュアかつ深みという矛盾するような味わいを感じさせるところは巧く出来ていると思う。サンセール飲むときは、こういうのが飲みたいんだよな。

【Cave de Terre淡路町店 3,000円?】

2013年9月26日 (木)

ドメニコ・クレリコ アルテ2007 DOCランゲ

130923arteイタリアのブドウ品種で好きなものを挙げろ、と言われればまず1位はネッビオーロだろう。他に例えようがないこの品種の個性は、繊細な果実味と重厚なタンニンが調和するところにある。その次にはネレッロ・マスカレーゼ、白のリボッラ・ジャッラ、ドルチェット、そしてバルベーラが来る。挙げてみると、3品種がピエモンテだ。

このクレリコが醸すランゲは、ネッビオーロ90%、バルベーラ10%による。このキュヴェ自体は初リリースが1983年というから、それほど新しいわけではない。しかし徐々にモダンさを増し、飲んでみてもネッビオーロ単体では表現しづらいしとやかな落ち着きのある果実味と酸味の調和がこのワインには感じられる。

色は赤みの強い、血のニュアンスも感じられる鮮やかなルビー色。香りはザクロ、プラム、スミレ、ユーカリ、シナモン、バックにはレザーの香りも感じられる。

口に含むと湿った稠密な酸と、落ち着いた重心の低い熟れた果実味が同時に入ってくる。雑味のない果実味はストレートで旨さが直線的に迫る。複雑さ、膨らみがは中程度だが、陽気で屈託のない味わいは飲んでいていささかも疲れを感じさせない。強さを感じさせつつも、重さのない甘みはジューシーで、後半の程よいデザート感覚を演出する。

余韻は優しい果実味がゆったりと広がり、穏やかな印象を残しながらさっぱりした味わいを漂わせつつ引いていく。

ネッビオーロのタンニンの凹凸を、バルベーラの果実味がうまく埋めて、そして全体のバランス感を見事に保っている。名手が品種の個性を知り尽くして産み出した銘酒の為せる技に素直に拍手を送りたい。

【阪神百貨店 5,000円】

2013年9月24日 (火)

カ・ラ・ビオンダ ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ カンポ・カサル・ヴェグリ2010 DOCヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ

130915valpolicella有名な割には軽んじられている感のあるワインというものがある。イタリアで言うと、ヴァルポリチェッラはその一つではないだろうか。当然アマローネと呼ばれる陰干しブドウから造られる濃密なワインは別だが、普通のヴァルポリチェッラはソアーヴェとともに軽くて飲みやすいワインとして、カジュアルなイタリアンに氾濫していた。

ヴェネト州の赤ワインとしてヴァルポリチェッラは、コルヴィーナ・ヴェロネーゼが45~90%、ロンディネッラ5~30%、その他種類を25%まで含めることが許される。コルヴィーナという品種の名前はCorvo(カラス)に由来し、とある伝説による説と、その紫を帯びた黒い色から来ているという直接的な理由による説の二説がある。カ・ラ・ビオンダはヴァルポリチェッラでも最も優れた畑と言われている。

色は暗めで沈んだ印象のある深みのあるルビー色。香りはカシス、バラ、湿った炭、枯葉。

口に含むと熟したベリーの甘みを感じ、その甘みをまとめる緻密な酸が続く。タンニンは中庸で、果実味主体の味わい。果実味は凝縮感があり、突出したところがなくバランスよくまとまっている。甘みは濃すぎず、すっきりとした切れを持っているので、グラスを重ねても苦にならない。後半には熟した果実の旨味と、程よいタンニンが優しく寄り添うように展開する。

余韻は苦みと旨味が密接に絡み合いつつ、その後品の良いデザートのような甘味が窓を開け放ったかのように広がり、そして全てが昇華する潔さを感じさせてフィニッシュに至る。

濃厚な果実味を持ちながら後味の品の良さが両立している、メリハリの効いたヴァルポリチェッラだった。やはり後味の良さはワインの印象に大きな影響を与えるようで、その意味でこのヴァルポリチェッラはきっと深い印象を刻むに違いない。

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ 3,500円?】

2013年9月23日 (月)

暫定じゃない首位! アーセナルvsストーク戦

130923arsenal3_2130923arsenal2公式戦6連勝と波に乗っているアーセナル、CLも快勝して、プレミアに戻ってのホーム、ストーク戦。先発はGKスチェスニー、DFギプス、コシエルニー、メルテザッカー、サニャ、MFフラミニ、ラムジー、ウィルシャー、エジル、体調不良のウォルコットに代わって先発起用となった新人グナブリー、FWジルー。

ガツガツ当たってくるストークだが、この日はパスを重視した試合展開だったが、パスならアーセナルが一枚も二枚も上手。5分にはエジルが直接ゴールを狙ったフリーキックのデフレクトをラムジーが押し込んでアーセナルが先制。その後守備の隙を突かれて1点返されたが、36分には右コーナーキックから、ゴール前のメルテザッカーのヘディングが決まり前半のうちに勝ち越して折り返す。

後半早いうちに3点目を取って試合を決めたいアーセナルだが、ウォルコット、カソルラといった相手を崩せる選手が不在なので、どうしてもエジルに負担が多くなる。なかなか得点源ジルーへもうまくつながらず、意外に苦労したが、72分には再び右のコーナーからのセットプレイ、これに合ったサニャが放物線を描く緩やかなボールがゴール左上隅に吸い込まれて、ラッキーな3点目。このままアーセナルが3-1で勝ち、堂々暫定ではない首位に立った。

試合運びとしてはあまり良くなかったかもしれない。ただ、ストークのらしくない試合運びに助けられ、チャンスを生かして勝ちきった。エジルは3得点すべてに絡んで、文句なしのMOM。それに勝るとも劣らないのは、気迫あふれるプレイと運動量で不安な守備を第3のCBとして支えたフラミニだろう。彼が帰還して本当に助かっていると思う。ラムジーも好調を維持して頼もしい限り。

130923arsenal1この日は74分に宮市が入ったが、右サイドでの見せ場はほとんどなく、彼のところでボールをカットされる場面が2度ほどあった。守備面でも積極的に言っているとは思えず、サイドよりも中のほうばかり見ている感じがした。まだまだ信頼を得ているとはいえなさそうだが、チャンスを与えられてるのだから、今後に期待したい。

水曜日はリーグカップ、そして土曜日プレミア、今後スケジュールが厳しくなっていくが、アルテタも戻り、少しずつ選手が戻ってきている。何とかこのまま勝ち残ってもらいたい。

2013年9月21日 (土)

エドモン・ブルドラ シャンパーニュ ブリュット・レゼルヴNV コトー・シュド・デペルネ

130921edmond3連休の最初のイベントは、難波でのビールイベント。クラフト・ビールと呼ばれる小規模な醸造所のビールが最近はいろいろな場所で飲めるようにはなったが、それでも少しずつ多くのビールを楽しめるこうしたイベントは本当に楽しい。暑さもあって、余計にビールがすすんでしまった。

でも、やっぱり暑いときにはスパークリングワインも飲みたいもので、たまたま近くのワインショップで目にしたこのシャンパーニュを速攻で開けてしまった。

シャンパーニュの中心地、エペルネから少し南に下がったところにあるこのワイナリーで作られるブリュット・レゼルブは、ピノ・ムニエ80%、シャルドネ20%による。ピノ・ムニエのうち35%は出来の良かったワインをストックしておくヴァン・ド・レゼルヴによる。ヴァン・ド・レゼルヴを加えることで、北寄りの土地で気候に左右される品質を均等に保たせようとしたシャンパーニュならではの知恵だ。

色はグリーンがかったゴールドイエロー。泡は大きめの粒が勢いよく立ち上る。香りは洋ナシ、青リンゴ、フルーツキャンディ、ミントの香りもバックに感じられる。

口に含むと快活な泡が舌先で弾け、穏和な酸はそれを宥めるように柔らかに広がる。果実味はややドライだが、まろやかさがあり、コンパクトな中にしっかりした旨味を感じさせる。全体にはバランスの良さ、後半には辛さのミネラル感を感じ、味わいを引き締める。

余韻はしっかりした樽を感じさせる苦みが現れ、爽やかさと渋さのある重心の低い味わいの調和が広がり、切れの良さを展開させながらさっぱりと引いていく。

ピノ・ムニエの優しさに、シャルドネでエッジを効かせた、というアッサンブラージュの妙が明確に表れているシャンパーニュ。それでいて、苦みのアクセントが更に深みを与えているのは、造り手の意思の表れだろう。切れの良い味わいは何杯飲んでも飲み疲れしないから、ついついグラスが進んでしまう。困ったシャンパーニュだ。Good JOB!

【パピーユ・ジャポネーズ 5,000円?】

2013年9月20日 (金)

マリオ・マレンゴ ネッビオーロ・ダルバ ヴァルマッジョーレ2010 DOCネッビオーロ・ダルバ

130911marengoネッビオーロ。このブドウには他に比べられない個性が備わっていると思う。このブドウから得られるワインには繊細な酸と共に、深みのあるタンニンが同居しており、長期熟成に耐えうるポテンシャルがある。

一方で若飲みの場合はその酸とタンニンが前面に出すぎて飲みづらい場合も多い。ネッビオーロ・ダルバの場合には、やはり信頼できる造り手を探す方がリスクは低そうだ。

マレンゴ家は19世紀から続くワイン造りの伝統を持ちながら、近年とみに評判を挙げた造り手で、その原動力はマリオ・マレンゴ、そして今は息子のマルコと妻のジニーによって運営されている。彼らはワインの成否は90%が畑で決まる、との信念によって畑を徹底管理する。

色はしっとりした質感のある柔らかなルビー色。香りはスミレ、ミント、イチジク、金属の香りも感じられる。

アタックはエッジの効いたシャープな若いベリーの酸が直線的に走り、そこから裾を広げるように赤い果実の若々しい旨味がじわじわと染みてくる。複雑さはあまり感じられないが、果実の旨味が素直に迫ってきて、雑味が全くない自然さが心地よい。中盤から座ってくるタンニンは繊細で緻密、若い果実味と密接に絡んで溶けあい、優しさの中に芯のある味わいを演出する。

余韻はタンニンの渋みが落ち着きをもたらし、そのを快活に滑るようなチャーミングな旨味を感じさせながら、柔らかになだらかに引いていく。

若いながらもバランスが良い味わいでネ、それでいてネッビオーロの個性をまとめ上げる力量はさすがの一言。やはりネッビオーロは造り手を人一倍選ぶ品種と言えそうだ。Good JOB!

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ 3,500円?】

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2013年9月18日 (水)

ベニト・フェラーラ グレコ・カンパーニャ ドゥエ・キッキ IGT(カンパーニャ州)

130911greco白ワインが好きだけど、好みは酸がしっかり乗っていて、フォルムが感じられる硬質なものだ。その点で、南の白ワインはその大らかな果実味ゆえに選択に困る場合が個人的には多い。難しいジャンルだ。

その中でもグレコという品種は一つの手がかりになる。南イタリア固有の品種だが、全体に感じる閉じた感じと、粘質の弱さが、トロピカルフルーツのような濃厚さが出ている南のワインとは一線を画すからだ。

このカンパーニャの作り手、ベニート・フェラーラはそのグレコを85%、そこにやはり土着品種コーダ・ディ・ヴォルペを15%混醸させた。。この地域のグレーコはミネラルが強すぎるので、普段の食事には合い難いからコーダ・ディ・ヴォルペを15%ブレンドして柔らかく仕上げた、とは生産者の談。ドゥエ・キッキとは2粒という意味で、グレーコとコーダ・ディ・ヴォルペのことを象徴させている。

色はきらびやかなゴールドイエロー。香りはグレープフルーツ、ビワ、バックにミント、少し人工的なセルロイドの香りも感じられる。

アタックは締まった酸味がしっかりした輪郭を感じさせる。粘性はそれほど感じられず、残糖の少ないドライな果実味はすっきりした味わいを形作り、ミネラルも繊細で柔らかい。中盤からは堅固な外郭の中で伸びのある優しい酸味と、流れるような旨味が綺麗に絡み合う。

余韻は明確なフォルムが最後まで残りながら、すっきりした旨味が程よい苦みと共に潔く昇華していく。

南イタリアの白に比べると、明確に輪郭を感じさせる味わいは自分にはとても好ましい。造り手の意図が伝わる、個性的なワインと言えそうだ。

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ 2,500円?】

2013年9月17日 (火)

ドメーヌ・サラダン シュベイロン1422 2006 ヴァン・ド・ターブル(ローヌ南部)

130910saladinようやく赤ワイン、シラーの季節到来という事で、ワインショップに行っても珍しそうなシラーがないか物色するようになってきた。このワインもその一つ。セパージュがシラー95%、ヴィオニエ5%ということで、所謂コート・ロティタイプの赤だが、AOCに該当せず、テーブルワイン扱い。これはいかに?

このワインが生産されるのは、グルナッシュ優勢のローヌ南部。その北端にあるコート・ド・トリカスタン地区を少し西に行ったアルデッシュ地域にこのドメーヌ・サラダンはある。つまり、この地区では赤品種のシラーに、白品種のヴィオニエを混ぜてワインを作ると、AOCを取得することができない。従って、テーブル・ワインの扱いを甘受することになる。

そんなサラダンだが、歴史的には15世紀までさかのぼることができ、畑は一切化学肥料を使っていないそうだ。今は若い二人の娘さんが、このワイナリーを守っているという。このワインは平均樹齢40年、無農薬有機栽培のブドウを用い、天然酵母によりコンクリートタンクで発酵、その後マロラクティック発酵を経て2,300リットルのオーク樽で9か月間熟成させる。新樽は用いていない。このワインの名前は、公文書に1422年に取得したと記録されるブドウ畑にちなんでいる。

色は黒の色素がしっかりした紫。少し薄曇りの感がある。香りは赤い花、プラム、ワインの木箱、黒胡椒、マッチの香りも感じられ、スパイシーさが前面に出ている。

口に含むと濃密な黒ベリーの果実味が感じられ、その果実味をまとめるように酸味が広がってくる。果実味は北部より、より南部のシラーに感じられる大らかな感覚。若干果実味の厚さ故のざらつきを感じるところがロティとは異なる点か。樽からくる渋みももう少し柔らかいとより好ましく感じる。力強さが出てきそうな果実味をヴィオニエで調和させる試みは成功しているといえるだろう。後半にはスパイシーさと、粉っぽい苦みと共に穏やかな旨味が広がり、豊かな酒質を残す。

余韻はやや渋みとビオの感覚が残るが、穏やかな果実味をたたえつつ、力強さを感じさせながらゆっくり引いていく。

それぞれの個性がまだ昇華しきれず、全体の調和という点では今後に期待したいところだ。しかし、こういうロティタイプ、赤と白の混醸というコンセプトはワインのさらなる世界の拡大として歓迎したいし、ぜひとも成功させてもらいたいと思う。

【Cave de Terre淡路町店 3,500円?】

2013年9月15日 (日)

エジル、ジルー、ラムジーの活躍で暫定首位 サンダーランドvsアーセナル戦

130914arsenal_21週開いたプレミアだが、こんなに待ち遠しく思うとは。。。

その理由はレアルから移籍したエジルが先発初お目見えの期待が高まっていたからで、実際に先発出場が決まった時は、どんな化学反応をアーセナルが見せてくれるか気が気でなかった。

この日の先発はGKスチェスニー、DFギプス、コシエルニー、サニャ、ジェンキンスン、MFフラミニ、ラムジー、ウィルシャー、エジル、ウォルコット、FWジルー。

この日は序盤からテンポ良いボール回しが観られて、いつもより期待が大きかった。やはりプレミアの試合はスピード感が大事だよね。先発のエジルは期待にたがわず正確なパスを前線に供給し、ジルー、ウォルコットへと繋いでいく。そしてその結果は10分、左サイドのジルーから中央に走り込んできたジルーの足元へのパス、そのままそのボールをネットに突き刺したジルーが先取点を挙げる理想的な展開。このゴールは、今後のアーセナルに大きな希望をもたらす1点だった。

しかしサンダーランドも時折アーセナルゴールに攻め込む場面があり、課題の守備は安心できない。後半早々不用意なコシエルニーのエリア内でのアタックでPKを献上してしまい同点に追いつかれる。

しかしゲームのペースは終始アーセナルで、67分には若干不安視していた右サイド先発のジェンキンスンからのクロスを、ラムジーが強烈なボレーキックでネットを突き刺し勝ち越し弾。その後75分にはエジル、ジルー、ラムジーと繋いでの3点目が決まり、このまま1-3でアーセナルが勝利、4戦終わって3勝1敗、暫定ながら首位に立った。

130914arsenal_3開幕戦の敗戦で今年も、という気持ちになったのが嘘のような快勝で、しかもエジル加入で今後の得点力倍増の予感もあり、久しぶりに明るい気持ちになれた試合だった。ジルーもリーグのトップスコアラーを維持し、好調を持続している。しかし何よりこの試合のMOMは2得点を挙げ、豊富な運動量で攻守に効いていたラムジーを称えたい。特に3点目、一旦エジルに預けて、その間にDFをかわすようにゴール左にポジショニングし、ジルーのパスを受けて流し込んだシーンは、今までのラムジーのシュートシーンとは全く違うひらめき、アイデアの素晴らしさを感じさせた。まさにラムジー開眼、次のステージに上がったことを決定的に印象付けた見事な得点だった。この日のラムジーの活躍も、相棒となるフラミニが地味ながらベテランらしい守備を担っていたかこそだ。

これからの展望が大きく開けた試合。ただ、気になるのはこの日ベンチに入った宮市をはじめ、控えの選手層の薄さ。今後CLも入ってきて、これだけのメンバーで戦い抜けるとも思えない。決して楽観視はできないが、それでも次の試合もこの勢いが続できることを願わずにいられない。

2013年9月14日 (土)

安く飲んで食べて パプリカ

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130910papurika1_3最近の福島は入れ替わりが激しいので、ちょっと見ないと新しい店ができていたりで油断できない。その中でここも最近のお店だが、気軽に呑めて、料理もしっかりしているのでお勧め。

料理は野菜をメインに据えているので、ヘルシーな感じの一品が多い。気軽なワインに合いそうなラインナップ。

そういう雰囲気に合わせてかボトルの単価も安いので、ぐいぐい飲みたいときにいい。ワイン好きなスタッフに話せば、リストにないようなものも開けてくれそう。

場所は福島浄正橋交差点の南東角あたり、ビアパブ・コプタの東側、二階。なんといっても朝の5時まで開いているそうなので、終電遅れの場合も使えそう(自分はそういう場合もタクシーで帰って寝ますが)。コプタでビール飲んで、こちらでワイン飲み、という使い方もありかな。

 

パプリカ

大阪市福島区福島1-6-14

06-6346-1238

18:00-29:00

火曜休

 

2013年9月13日 (金)

京橋はええとごだっせ、のイタリアン ヴィネリア・ジャンニ

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130910kyobashi3ワイン好きにはたまらんですね。京橋駅ちか、というかど真ん前(JR北口からわずかに正面斜め右)ですから、迷うはずもなく到着できるはず。

この日はフラっと立ち寄ったのでスタンディング(あるのが嬉しい)、前菜の冷製盛り合わせをいただきながら、ワインでもと思ったら、泡はシャンパーニュ、グラスは白赤それぞれ6種以上で、聞けば書いてないのもあるとか。ワインはイタリアに限らず、むしろフランスが多いかもしれない。フランスもロワールとか、アルザスとか、自分の好みにピタリとはまる。それが、自分の知らない生産者が多いとくれば、好奇心はくすぐられ放題。

調子に乗ると、全種制覇してしまいそうだったので5杯でやめておきました(それでもたいがいかな?)。また別の機会にぜひとも参戦したい。今度はちゃんとした料理付きで。いや、素敵なお店です。脱帽。

ヴィネリア・ジャンニ

大阪市都島区東野田町3-4-21

06-6314-6633

17:00-24:00

月曜日、第3日曜日休

 

2013年9月12日 (木)

未来のいえ 国府理(こくふおさむ)展

終わってしまったけど、最近興味のあるアーティストさんの個展があったので、行ってきた。国府理さんの「未来のいえ」展。

130910kokuhu1自動車の底一面に苔を生やしてある。工業製品でも、こういう生命の要素が与えられると、それだけで冷たさが薄れ、そのもの自体が命を宿しているように感じられるから不思議。

こうした工業的なものと自然なものの融合を模索しているように感じられるのがこのアーティストの面白いところで、それが実際に動くように作られている、つまり単なる空想ではなく、現実の延長線の中で表現されているところが、よりリアリティを持って鑑賞者に迫ってくる理由だと思う。

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130910kokuhu3これからの活躍に期待してます。

 

2013年9月11日 (水)

かわいい獣たちの楽園 貴婦人と一角獣展

130910_4まさかこの作品に大阪でお目にかかるとは正直予想だにしなかった。フランスの至宝、クリュニー美術館の貴婦人と一角獣のタペストリー6枚が一挙にやってくるとは。

http://www.lady-unicorn.jp/index.html

美術館に入場するといきなり広がる薄暗い広い空間に、ライトを浴びて鮮やかに深紅のタペストリーが我々を包み込む。この構成だけでこの美術展の成功は約束されたといってもいいだろう。この空間はまさに中世の雰囲気に満ちていて、その中でも目を引くのは、純白の体を持った一角獣、そして一角獣と共に貴婦人に服従し、寄り添う守護神のような獅子。

一角獣に焦点が当たるが、この獅子のそれぞれの場面でのユーモラスな表情には今回の美術展で改めて魅力を感じた。10年ほど前にパリで見たときは、貴婦人と一角獣の表情にしか目を凝らさなかったが、今回の美術展ではそれ以外の獣たち、植物にもスポットを当てている。五感を題材にしている、などコンセプトや背景に関して多くを語られる題材だが、それなしでも工芸品としての巧みさ、そして何より愛らしい獣たちの表現を見ているだけでも楽しめる。これだけ大型の作品でありながら、表現に少しの緩みもなく、タペストリー作品にありがちな様式性も感じられない。

深紅の楽園の中、集う獣たち。彼らの中には食物連鎖もなく、そこにたわわに実る植物だけで命をつないでいるのだろうか。そしてその中央には、愛がすべてを従えるかのごとく貴婦人が立つ。それは聖母マリアのマントの中に庇護を求める民衆の構図とも似ている。このタペストリー自体が、キリスト教の聖母崇拝の影響を色濃く感じられる題材のように思えた。

この空間の中にずっと身を浸していたい、そんな心地にさせられる出色の美術展だった。

貴婦人と一角獣展

国立国際美術館

2013年7月17日~10月20日

 

 

2013年9月10日 (火)

帝国の自壊 新・ローマ帝国衰亡史

130910_5ローマ帝国。古代におけるその歴史は、一つの都市国家が長い年月をかけて世界帝国へとのし上がり、そしてゆっくりと衰退に向かいながらも、1453年ビザンティン(東ローマ)帝国の滅亡までの1000年間に亘って命脈を保ち続けた、歴史に類を見ないその長命さへの感嘆とともにあると言っても過言ではないだろう。

しかし、その長い歴史の中でこの国は姿を替え続けた。建国当初は王国、そして共和国からユリウス・カエサル、オクタヴィアヌスを経て帝国へ、そしてキリスト教を国教としつつ皇帝独裁の国家となり、476年には西ローマ帝国の滅亡を迎える。東に残された帝国は、そのローマ帝国に連なる歴史はアイデンティティとして残されたが、ギリシア人の国家と呼ばれるように、当初のローマ帝国とは殆ど異質の国家だった。

その長いローマ帝国の歴史の中で、この本は3世紀から4世紀の短い期間に焦点を当てている。この時期こそがローマ帝国が最後の栄光を放ち、そして一気に崩壊へと向かう歴史のターニングポイントであったのだと。ローマが徐々に衰退に向かっていく、という歴史観の著書が多い中で、この観点は非常に特色のある点だと思う。

ローマが反映した要因に、その寛容さを挙げることに異論をはさむ人はないだろう。ここで言うローマとは土地の名前に非ず、国家を構成する民としての理念を共有し、権利と義務を果たす人たちに与えられたアイデンティティであり、ローマ人とはローマに住む市民ではなく、市一種のスティタスと言ってもいいだろう。最初は文字通りローマ住む者たちに与えられていたものが、やがてイタリア全土、そして広く属州とよばれた辺境に住む有力者たちにも与えられて同化していったのが、ローマの繁栄と軌を一にしていた。

しかし与えられすぎたステイタスは価値を失い、やがて新たなステイタスが生じる。自分たちこそ真のローマ人であり、属州、辺境の民を排除する理念が帝国内を覆う。そのとき帝国は徐々に自壊を始める。その時、ローマ帝国は実は決して強固なものではなく、共通のアイデンティティに結び付けられた緩やかな連合体であったことが明らかになり、その結びつきを失った帝国は麻の如く急速に解けていく。476年の西ローマ帝国滅亡は、後世が大きく取り上げるような歴史的なイベントではなく、単なる小さな地方政権の交代劇であったのだと著書は語る。

僅か30年で大帝国が崩壊する歴史を解き明かす著書の面白さは、辺境からローマ帝国を観た視点にある。今のような固定的、物理的国境の概念とは違った当時の緩やかな境界に生きた人々の目線から語る歴史は、説得力を持って迫ってくる。新たなローマの衰亡史として興味深い一冊だった。

新・ローマ帝国衰亡史(岩波新書)

南川高志著

岩波書店刊

2013年9月 9日 (月)

巨匠の片鱗 ミケランジェロ展

130910_3レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロとルネサンスの巨匠の美術展が続くが、最後は彫刻のミケランジェロ。その彼の作品が今回は福井と東京にやってくるということで、実家に帰省した機会を利用して福井の方を訪れた。

http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/michelangelo/index.html

最終日近かったこともあって、福井では異例ともいえる開館前の大行列。正直福井でこんな状況を見るとは思わなかったが、お盆の帰省時期でもあったし、ミケランジェロをこの目で見る絶好の機会とあって家族連れが多かった。

さて、美術展の方だが、看板にある「レダの頭部の習作」、そして最後尾にあった巨匠最初期の「階段の聖母」以外は、自筆手紙、版画、素描が続き、展示的には盛り上がりに欠ける内容だった。

「階段の聖母」も最初期、ミケランジェロ15歳から17歳の作品であり、肉の質感、穏やかな表情は素晴らしいが、しかしこれ後年の巨匠の世界を十二分に感じ取れる作品といえるかどうかはわからない。限られた空間の中に対象を当てはめる構成の巧みさは、この作品でも読み取れるが、これがミケランジェロとして紹介されることに大きな意味があるかどうかはわからなかった。

それよりも最大の出色はやはり看板にも登場する「レダの頭部の習作」に違いない。イタリア素描で最も美しい頭部の一つ、と言われているそうだが、まさにその言葉通りの作品だった。三次元と二次元、その逆をいとも簡単に超えて表現するミケランジェロの特色がこの作品に凝縮されている。顔の表面の陰翳、頬のふくらみ、慈愛をたたえつつ閉じられた瞼の自然な表現、習作と呼ばれながら完成形に限りなく近い。むしろ着色がない褐色の線の世界ゆえにこの崇高さが感じられるのではないだろうか。

全体では物足りない感は否めなかったが、このレダに遭えただけでも良しとできる、そんな美術展だった。

システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展

福井県立美術館 2013年6月28日~8月25日

国立西洋美術館 2013年9月6日~11月17日

 

2013年9月 8日 (日)

ドビ シャンパーニュ ブラン・ド・ノワール プルミエクリュ ブリュットNV

130907daubyようやく暑い夏も終わりを迎え、ジョギングには最も快適な秋の気配が高まってきた。それでもまだまだワインは白、泡中心。赤に移行するのは少し先のようだ。

週末の家呑みはゆっくりシャンパーニュということで、今日のお供は、ブラン・ド・ノワール。しっかりした黒ブドウのシャンパーニュを飲んでみたかった、というか、手元にノワール系しかなかっただけなのだが。

シャンパーニュの三大地域といえば、北からモンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランとなるが、中央部のヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区はよりリッチな果実味のあるシャンパーニュが造られる。その中心地、アイ村はピノ・ノワールの作付が9割を超えていて、マルヌ川の反射光によってさらに日照を浴びたブドウは完熟し、ボリューム感のあるシャンパーニュとなる。

このドビは、母フランシーヌと娘フロールによるRM(レコルタン・マニュピラン)で、リュット・レゾネ栽培、化学肥料は使わず、樽熟成したヴァン・ド・レゼルヴを使うことでより深みのある味わいを生み出そうとしているようだ。

色は若いグリーンの色合いがかった、張りのある薄めのゴールドイエロー。香りは青リンゴ、ライム、ジンジャー、徐々にカスタードクリームのような甘めの香りも広がり、鉱物的なミネラル香りも感じられる。

口に含むときめ細かい泡が舌先を優しく弾くようで、その直後から繊細で芯のある、それでいて角の取れた柔らかでフレッシュな酸が舌の表面を撫でるかのように広がる。そしてその酸に導かれて、ボリューム感はあるが、甘みのキレがある果実味が座る。ふくよかな果実味は酸味と調和し上品さを保ち、後半の程よい渋みがアクセントとなり、穏やかだが複雑な飲み心地を形成する。

余韻は最後まで力強い味わいを残しながら、緻密な酸が全体の統率を緩めず、最後まで綿密な構成を展開しつつゆっくりと引いていく。

ブラン・ド・ノワールらしいボリューム感を持ちつつ、きめ細かな泡が時に放埓に広がりそうな味わいを引き締めて、まとまりのある味わいを展開する。料理に合うことは勿論だが、これだけでも十分楽しめる一品。週末の午後を楽しむには最高の一本と言えそうだ。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 5,800円】

2013年9月 3日 (火)

ノース・ロンドン・ダービーは快勝!そしてマドリーからの使者

130902arsenalもう2日経ってしまったので簡潔に。リーグ開始3戦目にしてホームにスパーズを迎える、ノース・ロンドン・ダービ。スパーズは、ギャレス・ベイルがついにレアルに移籍したけど、この夏積極的な補強で選手層は厚い。

一方アーセナルはいつになったらお金を使うの?お金を使え、というチャントまでスタンドからは聞こえる状態。しかし、2戦目で選手の状態も上がってきて、なにより得点源ジルーが調子がいいので期待して見ていた。

試合はスパーズのGKロリスの攻守に阻まれたシーンが連続したが、結果は1-0でアーセナルが勝利。2勝1敗でとりあえず4位に浮上した。

なんといっても先取点23分のロシツキー、ウォルコットの低いクロスをジルーが中に入ってきて綺麗に決めたシーンが秀逸。ジルーのポジション取りの良さが活きた、まさに好調時は何でも決まるというような見事なゴールだった。しかし、これも起点はラムジーから右に開いたロシツキーへのパスから始まっている。ラムジーの好調さと成長を実感させるシーンでもあった。

この試合では5年ぶりに戻ってきたフラミニが後半後退で出場。まだチームメイトとの連携はうまくいかなかったが、気迫のあるプレイは5年前と変わらない。彼の活躍も今後の起爆剤になってくれることだろう。

130902ogilそして翌日飛び込んできたのは、ついに来ました、大物が。レアルからエジルがアーセナルに加入することが決まった。中盤の層がますます厚くなり、パスの精度も高まるだろう。カソルラやロシツキーとの相性もよさそうなので、あとはジルーとはまるかどうか。いずれにしても、次節以降の展開が楽しみで仕方がない。

こんな移籍って久々の気がする。ウェルカム、エジル!

2013年9月 1日 (日)

ソーンブリッジ醸造所 ジャイパーIPA イギリス

130901jaipurここ1、2年のクラフトビールの流行は凄まじいばかり。クラフトビールは小規模の醸造所で造られたビールを指すが、一般では日本の地ビールを指すようだ。大阪でもクラフトビールをメインにした店がラッシュの如く出店し、既存の店もクラフトビールを置くようになってきた。

自分もそれに連れて、日本のビールを飲むようになった。中には美味しいものもあるが、まだまだ割高な価格ほどは魅力を感じないものもある。これから淘汰されていくのだろう。

しかし、その中にいる人の熱情はひしひしと感じることも確か。この醸造所はイギリスの、まだ有名な醸造所ではないのかもしれないが、ここでビールを醸す日本人が、やがて世界を驚かすビールを作ることを信じたい。イギリス北部、2005年に開いた新たな醸造所からの、インディアン・ペール・エール。自分がかつて訪れた、インド・ジャイプールにちなんだ名前かどうかはわからないが、愛着もある。

色は少しくもった感じのある、暗めの黄金色。香りはビスケット、グレープフルーツ、いぐさ、柔らかな麦の香り。

アタックから、甘みと苦みのバランスの良い味わい。のど越しは爽やかだが、その後で広がる苦みは心地よくも時間と共に存在感を増していく。味わいの要素は繊細ながら密で、その中でも繊細ながらボリューム感のある苦みがこのビールの芯を為している。その苦みをくるむように広がる柔らかな甘みはべたつかず、すっと昇華して次の一杯を自然に欲するように誘う。

余韻も息の長い柑橘系の苦みがしっかりと座り、後味の爽やかさを残して引いていく。

IPAというと濃いビール、の印象だが、このビールは味わいはしっかり感じられつつ、後味が爽やか。確かに薄味の好きな日本人でも、これなら楽しめるはず。この醸造所のさらなる日本的深化に期待したい。

【Craft Beer Base 650円?】