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2013年7月

2013年7月29日 (月)

リリアン・デュプレシ シャブリ・プルミエ・クリュ ヴァイヨン AOCシャブリ1erクリュ

130727lilianduplessis最近実はビールにはまっていて、箕面ビール、伊勢角屋といったクラフトビールを飲む機会がかなり増えてしまった。そのせいで、ワインのテイスティングの機会も少なくなっていたのだが、久々に白ワインと向き合ってみることに。

白ワインの中でもシャブリは自分として愛着が深い。飲み始めた当時は、フランスの白と言えば誰でも知っているのはシャブリくらいだった。今では多様化が進みすぎたせいか、かえってシャブリが軽くみられるような感じがあるのは残念。

一口にシャブリといっても、作り手作り方によって印象はかなり異なる。この作り手、リリアン・デュプレシはトラディッショナルだが、ブドウ栽培はビオロジック、この1級畑ではステンレスタンク発酵ののち、樽熟成を行っている。

色は滑らかな質感のあるゴールドイエロー。香りは少し酸化した時のリンゴ、カリン、ニッキ水、蜂蜜。

口に含むと滑らかさとシャープさを両立させた酸が勢いよく飛び出し、その後リッチな旨味を伴った果実味がゆったりとすそ野を広げてくる。ボリューム感は中庸だが、集中した味わいは口の中で主張をもって迫る。中盤から広がる繊細な苦みを持ったミネラル感が複雑さを演出し、そのミネラル感を程よく包む滋味の構造が心地よい。

終盤は最後まで息を切らさない芯のある酸味が引き締めつつ、シャブリらしいミネラル感の豊富な味わいをのこしながら長くゆったりと引いていく。

シャブリと聞いて思い浮かべる味わいを忠実に再現してくれる、堅実なワインと言えようか。決して大きな味わいではないけれど、この価格の1級畑で向き合えるだけの濃密さを備えているのは有難い。

【創酒タカムラ 3,500円?】

2013年7月15日 (月)

ピオロ・ペール・エ・フィス キュヴェ・ロゼNV シャンパーニュ(コート・ド・バール)

130715piollotアガサ・クリスティの推理小説が好きで、文庫本でも原文でも読むし、時折ケーブルテレビで放映する、デヴィッド・スーシェ版のポワロも欠かさず見たりする。このシャンパーニュのエチケットも、最初観たときは「ポワロ」と見間違ったほどだ。しかし、実際には「ピオロ」なのだが。

シャンパーニュの生産地域は、普通北からモンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・ド・ブランの3地域を中心に語られる。そして、最近はそれよりも南、ローズ・ド・ジャンヌをはじめとした若い生産者と共に語られるコート・ド・セザンヌも加えられるようになった。しかし、その南にも生産地域はある。それがコート・ド・バール、すぐ南はシャブリに至ろうか、というシャンパーニュでは最南で、実は量産地域でもある。この地域ではピノ。ノワールが主体だが、主要三品種を除くアルバンヌなどを使った個性的なシャンパーニュも見られる。

この普段は語られることの少ない地域で、ピオロ・ペール・エ・フィスはピノ・ノワールを主としたブドウを有機栽培し、自然酵母を用いた自然派志向のシャンパーニュを手掛ける。このロゼはセニエ方式によるピノ・ノワール100%で造られている。セニエ方式は赤ワインを作るように果皮と共に漬け込んで、色が程よくついた段階で果汁を抜き取るロゼの製法だが、この漬け込む(醸す)時間で、異なるシャンパーニュのキャラクターが出来上がる。

色は鮮やかで濃いストロベリーの色調は、長いマセラシオンを感じさせる。泡は細やかで繊細にゆっくりと立ち上る。香りはイチゴジャム、バラといった赤い果実、花の香りが豊かで、ダージリンの紅茶の香りも感じさせる。

口に含むと柔らかな泡と共に、重厚なタンニンと熟したストロベリーの果実味が、豊かな質感と共に迫ってくる。中心に座るのは厚みのあるタンニンで、セニエらしい濃厚さが座り、そこにまろやかさを帯びた優しめの酸がうまく絡んでくる。ただ、もう少し酸に芯が感じられれば中盤のグリップ感が加わり、より複雑さを増すのだが。後半はボリュームのある果実味が広がりつつ、しっかりした渋みが味わいを引き締めて余韻へと繋ぐ。

最後は熟した山葡萄のような味わいが柔らかく広がり、最後まで力を緩めない渋みがアクセントとなりつつ、心地よい余韻を残して引いていく。

セニエらしいしっかりした果実味を持った、重みのあるロゼ・シャンパーニュ。これだけ色も味も香りもしっかりしていると、むしろフルートグラスよりも普通のグラスで楽しむ方がより複雑さを感じさせてくれる。事実、飲み比べてみるとグラスの方がより豊かな香りと柔らかな味わいを楽しむ事が出来た。グラスも当たり前だが大事です。

【(輸入元)アズマ・コーポレーション 4,500円?】

2013年7月 9日 (火)

ドメーヌ・アンリエ・バザン ブラン・ド・ノワール グラン・クリュNV

130708bazinシャンパーニュ好き、なんだけど、本当に好きな人は詳しすぎるくらい詳しいので、とても太刀打ちできず、あまり無理に語らないようにしています。でも、やはりこの時期のシャンパーニュは美味しいので、語りたくなってしまう。

自分は全体的に味わいがしっかりしたものが好みなので、シャンパーニュもピノ・ノワールの比率が多い方が好きで、特にピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールはそれだけで惹かれてしまう。

ドメーヌ・アンリエ・バザンは小規模なドメーヌだが、このシャンパーニュはモンターニュ・ド・ランス地区の特級畑、ヴェルズネィとヴェルジィで栽培されるピノ・ノワールから造られる。ドサージュは8g/l。

色は艶やかで、ほのかにピンクを帯びたゴールドイエロー。細かな泡が力強く立ち上る。香りは蜂蜜、いちじく、ドライフルーツ。

口に含むとクリーミーな泡が舌先をくすぐるように弾け、その直後濃密な熟した果実味と、芯のあるスレンダーな酸味が広がる。味わいは稠密で、力強さに満ちており、ベリーの果実味がしっかりと中盤に座る。緻密な泡が、時として濃密さに走りそうな味わいを和らげ、バランスを保っている。

余韻は若干終盤の甘さに粘りのようなものは感じるものの、最後まで息を切らさない酸と泡がリセットして、リッチな味わいを長く残しつつ引いていく。

味わいは濃密でリッチ、ブラン・ド・ブランらしい濃密な旨味をしっかり持っている。暑い夏にはもう少し軽やかな感じがいいかもしれないが、しっかりと向き合って飲みたくなるシャンパーニュと言えそうだ。

【JR大阪三越伊勢丹 ?】

2013年7月 7日 (日)

ボデガス・イ・ビニェードス・メンゴーバ ブレゾ・ビアンコ2011 DOビエルソ

130707brezoどうやら梅雨が明けて夏本番の日差しが外に満ちてきたようだ。こうなればワインは完全に白モード。それも酸味があってすっきりしたワインが冷蔵庫に常備するにはもってこいだろう。

最近はスペインの白ワインに興味が向いているので、この週末も1本開けて試してみた。品種は最近好みのゴデージョと、もう一種類はドナ・ブランカ。後者は初めて耳にする品種だ。

このワインのDO、ビエルソも初めてかもしれないが、スペイン北西部のカステーリャ・イ・レオン州のそのまた北西部、ポルトガル国境の北近くに位置する。小規模なワイナリーが多く、最近スペインでも注目されている産地で、元来メンシア種による赤が中心だったが、最近は白隣接するガリシア州の土着品種、ゴデージョも栽培されているようだ。

色は少し緑がかった張りのあるレモンイエロー。香りはライム、青リンゴ、金属的なミネラルの香りも感じられる。

アタックは程よく丸みを帯びたフレッシュな柑橘の酸味がゆったりと広がり、瑞々しい青みの果実味が口の中を引き締める。ボディは中程度で複雑ではないが、芯のある果実味は伸びやかですっきりした飲み心地。後味に程よく残る苦みがアクセントとなり、適度に引き締まる。

余韻は最後まで残る爽やかな酸味が口をリフレッシュしつつ、雑味のないクリアな後味を形作りながらさっぱりと引いていく。

スペインの白というとシェリーのような酸化熟成タイプと、こうしたフレッシュなタイプに分かれる感じだが、フレッシュでありつつ後味にミネラル感を感じさせてくれるのはゴデージョという品種の特性なのかもしれない。まだまだスペインの白は飲んでみる価値がありそうだ。

【Cave de Terre淡路町店 2,200円】