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2012年12月

2012年12月30日 (日)

終わってみればお祭り アーセナルvsニューカッスル戦

121230arsenal今年最後のアーセナル、リーグ戦は前節で3-4の打ち合いを演じたニューカッスル戦。かなりの乱戦になりそうな予感はしていたが、それを超える試合となって、結果は来年にむけた複雑な思いを感じさせるものとなった。

先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、コシエルニー、サニャ、MFウィルシャー、アルテタ、ポドルスキー、アルテタ、チェンバレン、FWウォルコット。

まず先制は20分、ウォルコットがスピードを生かして左サイドを走って落ち着いて決めた。その後サニャの不用意なファウルで与えたFKで追いつかれて前半は1-1。

後半50分にはカソルラから右のチェンバレンに渡して決めた2点目。しかしまた追いつかれて、64分には2点目の失点を作ったウィルシャーのクロスからゴール前混戦の中で泥臭いポドルスキーの3点目が入る。しかしこれでもその直後、69分に返され3-3。

打ち合いの全く分からない試合だったが、ここからが意外なアーセナル劇場になった。4点目は73分再びウォルコット、84分にはウォルコットからゴール前、途中出場のジルー、そして87分には再びジルー、そして最後は91分、エリア内でファールを取るかと思って止まった相手のすきを冷静に突くウォルコットの期待通りのハットトリックで、最後は7-3の快勝に終わった。

この試合のMOMはウォルコットに尽きる。契約交渉で難航していると聞くが、この試合を観れば何より優先して契約延長するにふさわしい活躍だった。ゴールシーンも特に2点目、ボールを持ってそこから冷静にターンして決めるところは、以前の勢いだけのシュートとは違う一皮むけた技術があった。自分の得点だけでなく、ジルーの2点目などアシストも決められるところに23歳の選手がアーセナルというチームで獲得した技術を感じさせる。

最後の試合に得点力を爆発させたアーセナル。9勝4敗6分、1試合少ないが5位は満足するものじゃないけど、この試合を観る限りは来年の挽回が期待できそうな勢いだった。これで4連勝、とにかくまずは負けないことが大事だよね。グーナーの皆さん、お疲れ様でした。来年がいい年でありますように!

2012年12月29日 (土)

パトリス・レオン シャンボール・ミュジニー ミレジム2004 AOCシャンボール・ミュジニー

121229patriceleon今年ももう年末になってしまった。振り返ると早いなぁと思ってしまうが、今年も相応に飲んできたような気がする。収めのワインは何にするかはまだまだ思案中。

仕事納めを記念してワインは、ゆったりしたブルゴーニュがいいかなと思ってこのシャンボール・ミュジニーを。作り手はニュイ・サン・ジョルジュの名手、ドメーヌ・ダニエル・リオンの長男、パトリス・レオンで、このワインはいわゆるネゴシアンもの。

ネゴシアンものといっても、パトリス・レオンの場合は契約農家に対して必要な品質上の支持を細かく与える。だから、むしろネゴシアンものといっても品質は高く、それでいて価格的にはそれほど高くならない点がありがたい。このワインは村名ワインだが、一級畑のブドウが使われている。

色は明るめのルビー色。エッジにほんのりとオレンジ色がかったニュアンスが現れている。香りはフランボワーズ、アセロラ、バニラ、スモーク香、黒胡椒、黒餡のような甘めの香りが感じられる。

口に含むと、クリアで熟した赤い果実の酸味の中に溶け込んだ細かなタンニンが感じられる。密度が高い味わいで、熟した果実の旨味は甘ささえ感じる。その甘みを伴った果実味のバックには、カツオだしのような旨味もしっかりと感じられ、シャンボールの繊細な味わいを予想すると、そのダイナミックさにいささか裏切られる。しかし全体の味わいは調和を崩さず、ブルゴーニュのピノ・ノワールらしい、活きた酸味と透明度の高い果実味のストラクチャーの中で展開する。

余韻は熟したベリーの甘みがデザート感覚のように広がり、穏やかな浮揚感を残しつつ、最後まで息を切らさない酸味のサポートを受けて、キレよく潔く引いていく。

口に含むと大きく膨らむ果実味、旨味の感覚はシャンボールらしいが、それにさらにパワーを加えたインパクトのある味わい。ネゴシアンものとはいえ、これだけの深みを演出できるのはさすがという感じだな。

【Cave d'Orange北新地店 5,500円?】

2012年12月25日 (火)

シャトー・パヴィ エスプリ・ド・パヴィ2008 AOCボルドー

001ワインに関しては国の偏見はない、と思うんだけど。。。偏りはあくまで好みとコストの関係だと思うんだけど。。。

この日は本当はブルゴーニュのピノ・ノワールを飲みたいと思って物色していたはずが、購入したのはボルドー、サンテミリオンのシャトー・パヴィのセカンド。品種はメルロー主体ということで、いかに意志薄弱か、節操がないかが証明されたようなものだった。

シャトー・パヴィは2012年に、サンテミリオンの最高峰、グラン・クリュ・クラッセ特別級Aにこれまで格付けされていたシャトー・オーゾンヌ、シャトー・シュヴァル・ブランと肩を並べる地位にシャトー・アンジェリュスと昇格した。南向きの畑からは他のサンテミリオンよりも力強いワインを産み出すという。そのあまりの濃厚さが、サンテミリオンの土地の個性とは違うとさえ言われ、物議をかもしたこともあった。そのパヴィが10年ごとに格付けを見直す厳しい仕組みのあるサンテミリオンで最高級に遇されたことは、どのように捉えるべきであろうか。

このエスプリ・ド・パヴィはそのシャトーパヴィのセカンドで、2008年が初リリース。セパージュはメルロー65%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%。

色はダークで黒味の強い凝縮感が詰まったルビー色。香りはカシス、焦がした醤油、鉄錆、黒餡、黒糖の香り。

口に含むと圧倒される甘みを伴った密度の濃い果実味に、少し粗めでえぐみの残るタンニンが怒涛の如く口の中に広がる。少々くどい甘さが気になるが、ボリューム感は満点で、メルロー主体とは思えないタンニンの強さが強烈。中盤から広がる香りも、熟したベリー香が強く放たれる。しかりその香りも味わいも、当初のボリューム感ほどには粘らず、さっと引いていく印象は好ましい。ただし、全体には少々構造的に締まりのない印象を感じる。

余韻はベリーの甘みをしっかりと感じさせつつ、ビターチョコの後味を残しながら、じっくりとした味わいをたたえつつ引いていく。

ボルドーらしい重厚さはあるのだけれど、ちょっと甘さが度を過ぎているような感じはしないでもない。温暖化のせいかどうかは知らないが、ボルドー自体が年々甘くなっている気がしているのだけれど、それにしても甘い印象の強いワインではあったな。

【阪急百貨店 梅田本店 4.980円】

2012年12月22日 (土)

至高との孤独な対話 エル・グレコ展

121222greco子供のころに嫌っていたものが、大人になって好きになるということはよくあることだ。身近なものではビールなどはまさにそうしたものだろう。苦みが単に苦痛ではなく、成長の中でそれを理解する何かをいつの間にか身に着けている。

自分にとってエル・グレコはそうした印象を同じくする画家だ。中学生のころに訪れた大原美術館に掛かっていた「受胎告知」の引き伸ばされた人体描写、暗い青やピンクといった現実の世界には見られない色彩が溢れるその世界に、奇妙さと狂気的なおぞましさを本能的に感じていたのかもしれない。画集を買って帰ったものの、彼の作品のページは飛ばして見ていた記憶がある。

しかし年を経るごとに、彼の作品の深さ、荒いタッチで人物の深層まで引き出すその技術の巧みさが感じられるようになった気がする。今では最も好きな画家の一人となった。そしてその画家の作品を一挙に集めて鑑賞できる機会が大阪で巡ってきたことは、本当に幸せなことだと実感できた。

彼の作品の人物は殆どが縦に引き伸ばされている。それは神のある天に向かうベクトルのようだ。それはまさに教会で神への信仰を強く感じさせるには最高の演出であったろう。だから、宮廷における装飾絵画として、目線と並行に鑑賞される対象としては不都合であり、当時の最大のパトロン、カトリック界の最大権力者であったスペイン王、フェリペ2世の賞するところとはなりえなかった。

しかし王の軛に捕えられなかったことによって、彼の芸術性はより神聖性を獲得するに至った。トレドという閉ざされた環境で、彼は自分の中の芸術に向き合う環境を手にした。それは孤独と引き換えだったのかもしれないが、後世に生きる我々からすればそれに余りあるものを手にした。

彼の作品は暗い色調に支配されてはいるが、その絵画はカラヴァッジオやレンブラントのような救い難い暗さという印象ではない。光源となる天からあまねく降り注ぎ、等しく対象を照らす柔らかな光は包み込むような印象を観る者に与える。その光に照らされた、現世とは異なる色調に輝く世界は、この世とは境界を異にする世界が実際にあると思わせる真実味をもって、観る者に迫ってくるようだ。

ギリシャ、クレタ島で生まれた彼が残した美の世界は、彼が愛し終焉の場に選んだトレドでこそ経験できるのかもしれないが、こうして大阪の地にてその一片でも体験できた幸せを感じずにはいられない。至高というものを体験できた美術展だった。

エル・グレコ展

国立国際美術館(大阪・中之島)

2012年10月16日~12月24日

2012年12月20日 (木)

セインツベリー シラー2005 カーネロス ロジャース・クリーク・ヴィンヤード

121219saintsbury決して嫌いではないのだけれど、なかなか飲む機会がないカリフォルニア・ワイン。値段もそこそこするし、果実味がたっぷり乗ったワインは、最近はやりの立ち飲みやバル的な場所で気軽に飲むというタイプとは違った立ち位置であることも事実。

それでも何故か無性にカリフォルニアを飲んでみたくなって買ってきたのがこのワイン。実はカリフォルニアでもピノ・ノワールを買いに行ったのだが、このシラーを観てこのワインを選んでしまった。やっぱし根はシラーが好きなんだなぁ。。。セインツベリーはカリフォルニア、ナパのワインの先駆者かつ代表的なワイナリー。

色は濃厚な黒味の強いダークルビー。香りはマッチ箱、ビターチョコ、黒すぐり、甘草、黒糖。甘い香りが強く放たれる。

口に含むととろけるような熟しきった果実の甘みと、それに調和して溶け込んだベースの低いタンニンを最初から感じ、その直後からココアのような甘みがボリューム感を抑えつつ広がる。それと並行して、リンの香りから胡椒をすりつぶしたような香りに移行するが、味わいとの釣り合いが取れていて、不都合は感じない。後半からはよりスパイシー感、少し鉄錆のような香りが出てきて、最初は抑えられていた野性味が徐々に放たれるかのような印象だ。

余韻はしっかりした苦みと、ビターチョコの甘みが細かに絡み合いつつ、ふくよかな旨味を残しながら、口の中から消えるのを潔しとしない執着力も感じさせつつ、長い時間をかけてゆっくりと減速していく。

重厚な果実味はフランスとは違うカリフォルニアの個性だが、それが際限なく広がることを抑えつつ、スパイシーな品種の個性をしっかりと引き出す作り手の技が感じられた。こういうシラーも新鮮でいいものだな。

【やまや堂島店 4,980円】

2012年12月19日 (水)

聖カソルラ、降臨! レディングvsアーセナル戦

121219casorlaカップ戦で4部相手にPK負けとはいえジャイアント・キリングされてしまった時には凹んだけど、リーグ戦はそうはいかない。3位以下は大混戦状態なので、まずは勝てる試合を落とさないことが重要。悪い流れを断ち切る意味で、最下位レディングはアウェイとはいえ負けるわけにはいかない。

先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、メルテザッカー、サニャ、MFウィルシャー、アルテタ、ポドルスキー、カソルラ、チェンバレン、FWウォルコット。契約交渉難航のウォルコットは久々の1トップで先発。

試合は終始アーセナルペースで、結果を言えば2-5でアーセナルが快勝した。特にカソルラがプレミアで初のハットトリック、5点目も演出して3ゴール1アシストと文句なしのMOMだった。

解説でも言っていたけど、カソルラは上手いのに俺俺、というところが全く感じられず、自分が決められるときはきっちり決めるし、他の選手の動きも良く見て活かすことができる。あの人懐っこい笑顔も持ち味だが、加入早々にアーセナルのムードメーカー的な役割も果たしていそうだ。2点目のヘディングは身長が170cm以下という彼的には非常に嬉しかった得点だったろうし、3点目の相手股下に叩きつけて通す小憎らしい技ありゴール、4点目でフリーになったところを落ち着いてふかさずに決める冷静さ、3得点全てが彼の特性が現れた印象深いゴールだった。

5得点は良かったのだけれど、2失点はいただけない不用意なミスから生まれたものだった。守備の不安定さは未だに解消されない。メルティの足元の弱さは問題だが、中盤で救わないのは、カソルラ、ウィルシャー、アルテタの守備の分担が曖昧なのかもしれない。大差の試合だから良かったが、1点差を争う上位戦だったら致命傷になる。このまま引きずらなければいいのだが。

とにかく嫌な流れは断ち切って、一挙に5位に躍進できた快勝。週末のアウェイ連戦、ウィガン戦でもこの調子でいってほしいものだ。聖カソルラの加護あらんことを!

2012年12月 8日 (土)

ヴィニコーラ・ガリアルディ マルケ・ロッソ チリエジョーロ2009 IGT(マルケ州)

121208ciliegioloイタリアが土着品種の宝庫であることは言うまでもないが、その多様な品種の世界を気軽に体験することは簡単ではない。通常のワインショップであれば、トスカーナ、ピエモンテを主に扱うので、用いられる品種は限られてしまう。あまり知られていない地方の品種を探すことは、思いのほか根気のいる作業だ。

しかし、そうした世界を簡単にのぞかせてくれる場所が大阪にはある。土佐堀近くの「エノテカ・イル・ソッフィオーネ」はイタリア20州をくまなく揃える品揃えで、足を運べば必ず今まで体験しなかった品種に出会うことができる、欠くことのできない存在だ。

この日購入したのは、、緯度的にはトスカーナとほぼ同じであるが、こちらはアドリア海に面するマルケ州のワイン。品種はチリエジョーロ。

チリエジョーロはイタリアでも栽培の少ない品種だと思う。トスカーナ、リグーリア州でわずかに用いられるが、その他の州では初めて見た。イタリア語で「小さなチェリー」という名前からも、若く赤いベリーの果実味あふれる味わいが感じられる。トスカーナではサンジョヴェーゼの時にして強い酸味を和らげるために用いられたようだ。この作り手はマルケ州でも少し山側に入るマテリカで、この希少品種を造る。

色は濃縮感が強く感じられる暗いルビー色。香りはブラックベリー、丁子、昆布、腐葉土。湿ったニュアンスの香りが強く出ている。

口に含むと穏やかで控えめな丸みの整った酸味に、弾力性のあるグミのような質感のある、ほのかな甘みを伴った果実味が感じられる。タンニンは中程度だがこなれており、穏やかな酸味と、柔らかな果実味にマッチし、バランスよくまとまる。ボリューム感は中程度で迫力はないものの、刺激の少ない優しい味わい。

余韻は程よいベリーの甘みが広がり、最後まで優しい抑揚の少ない味わいを保ちつつ、なだらなか坂を下りていくかのように自然な感じで収束していく。

イタリアの赤は時として最初から果実味の大きさに圧倒されてしまうことがあるが、このワインは最初から最後まで自らを主張しすぎない、控えめな印象を持った。それでいて中身は充実し、最後には不思議な安息感をもたらす。ボリューム感のあるワインよりも、自分にはこういう控えめなワインの方が合っているかもしれないな。

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ 2,500円?】

2012年12月 3日 (月)

デジオイア・ロワイエ ブルゴーニュ・ルージュ2010 AOCブルゴーニュ

121202bourgogne普段フランス語を話す機会はめったにないけど、先週の土曜日は珍しくフランス語の練習をさせてもらう機会が連続した。このワインの生産者、ミシェル・ロワイエ氏との会話、通りがかりで入ったガレット屋さん、そして夜のベレシュ氏とのメーカーズ・ディナー、となぜか連発だったが、言いたいことはそこそこ話せたのでまぁ、一安心。でも聞く方はさっぱりです、実は。

デジオイア・ロワイエはシャンボール・ミュジニーの作り手。当主のミシェル氏はこの日のイベントにいかにも農家という感じのジャンパー、フリースという出で立ちで現れた。人よりも多く畑に立ち、最悪の場合も考え、畑のためにはあえて農薬という選択肢も残す、リュットレゾネを実践する。このブルゴーニュ・ルージュは90%がシャンボール・ミュジニーの畑で栽培されるブドウで作られ、平均樹齢35年、50%をステンレスタンク、50%を1~3回使用の樽で12か月熟成させている。

色は紫色がかった暗めのルビー色。香りはブラックカラント、スミレ、黒オリーブ、メントール、ロースト香もバックに感じられる。

口に含むとまとまりのある密度の高い、赤いベリーの酸を感じる。その中に、細かではあるが、全体にはぎすぎすしたタンニンがあり、こなれるにはもう少し時間が必要なようだ。果実味は中程度だが内容はしっかりと感じられ、要素が密に詰まって、均整のとれた味わいになっている。中盤から後半にかけて、樽の要素と思われる少し乾いた味わいが広がる。

終盤は伸びやかな純度の高い酸とピュアな果実味、樽から来るのか主張の強い細かな渋味が相まって、厚みのある味わいを残しながら、長めの余韻を残しながら引いていく。

ミシェル氏が「シャンボールがAOCが上位に進むごとに、ボリューム感は控えつつ、より繊細度を増していく。それが他のAOCとは異なる点だ。」と語っていたが、シャンボールに関して自分が感じていた点をまさに言い当てていた。それであれば、このAOCブルゴーニュにボリューム感を感じるのも当然かな。上位キュヴェも楽しみたいけど、それはもう少し時間を置いて。

【創酒タカムラ 2,500円?】

2012年12月 2日 (日)

どっちがアーセナル? アーセナルvsスウォンジー戦

121202arsenal最近アーセナルのネタで書くのがつらくなってきた。ホントつらくなってきた。。。

相手の自滅とはいえ、ノースロンドンダービーで快勝した勢いが続くと思っていたのだが、リーグ戦はそこから下降線の一歩。そしてこの日はホームとはいえ、相手は強敵スウォンジー。プレミアでは新進のチームとはいえ、すでに組織的なサッカーで定評を築いた相手だけに、今のアーセナルでは苦戦が予想されたが、それにしても結果は当然ともいえる結果だった。

先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、メルテザッカー、ジェンキンスン、MFアルテタ、ウィルシャー、ポドルスキー、カソルラ、ウォルコット、FWジェルヴィーニョ。

前半からボールポゼッションはアーセナルが上回るが、このところの試合と同様に横パスで攻めあぐねて、どの選手も味方との連携が図れない感じが続く。このところ連戦でカソルラも疲れ気味なのか、動きにキレが見られない。こうなると、組織的なスウォンジーの方が効果的な攻めで、どちらがアーセナルなのか?と思わずにはいられない時間が続く。

そしてスウォンジーがアーセナルのパスミスを逃さずカウンターで攻め上がると、攻守の切り替えが効かないアーセナルの守備はバタバタに崩れ、簡単にエリア内に入り込まれてしまう。この日のスチェスニーの好セーブがなければ、楽に2、3点は献上していただろう。

後半も流れは変わらず、ジェルビーニョ、ポドルスキーを替えてジルー、チェンバレン、その後はウィルシャーからケガからようやく復帰したロシツキーを入れるも、3人とも流れを変えられず、かえって隙を作ったアーセナルがカウンターから試合終了間際に立て続けに2点を失い、0-2でホームとは思えない完敗を喫した。

この試合の前にガンバ大阪がJ2降格を喫してしまったが、ガンバとアーセナル、同じような問題を抱えてしまったように思えてならない。個々の選手のスキルはあるのだが、それが有機的につながらない。

そしてここにきて選手の得意とするポジションが偏り過ぎて、試合ごとにフレキシブルに対応できないのも痛い。できればアルテタは前で使ってほしいのだが、カソルラ、ポドルスキー、ウコルコットがいるのでそれも不可。かといって、アルテタはそれほど守備が得意ではないので、DFの体制が整うまでのフィルターの役割は果たせない。このチームにソングがいれば、今のような事態には至っていなかったのではないか。FWよりも後方の強化が喫緊の課題だと感じる。

これで4敗目となり、順位はズルズルと二ケタの10位に落ちた。もはやCLはおろか、ELさえ見えない。次節は好調WBA戦。勝ちに執着するチーム力が問われる。このまま落ちるのか、それとも踏みとどまるのか?2013年を迎えるまでに正念場がやってくる。