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2012年11月

2012年11月27日 (火)

シャンパン、酸好き、破格のイベント! ベレシュ氏メーカーズディナー

121125beresch1ひょっとしたら、フランスで一番熱い、かつ才能あふれる若手の集まっている地域なのかもしれない。伝統が物を言いそうなシャンパーニュにあっても、伝統を打破する確信犯的な若い生産者が、自分たちの信念に基づき、より土地の個性を生かした作品を作り上げようとしている。

その代表と言えるのが、11月23日、北新地のビストロ・シャンパーニュの新たな展開として福島にオープンした、カフェ・ド・シャンパーニュにやってきたラファエル・ベレシュ氏。この日は彼と親しく、かつ彼のシャンパーニュに惚れ込んでいるはずの、シャンパーニュの伝道師、ワインショップFujimaruの福井氏によるイベントで、「力が入っています」と自ら語るはずの、内容も濃い企画で久しぶりに大満足のイベントだった。

今でこそ好きな生産者になっているけど、正直なところ最初に彼のシャンパーニュを飲んだ時はその酸のあまりの鋭さに違和感を感じた。その酸は彼がリンゴ酸をまろやかな乳酸に変えるための工程であるマロラクティック発酵を意図的に止めていることに由来するが、それ故に自分が好む、おおらかさ、ふくよかさという特性とは対極にあるシャンパーニュのように思えた。攻撃的で、飲む者を置いていってしまうような突き放した感覚に戸惑った。

しかしそれでも彼の作品を数種類飲んでくると、そうした印象も和らぎ、シャープな酸は共通するものの、その酸の後に広がる厚みのある味わい、ミネラル感が徐々に顔を現し始めて、一つの世界観を提供し始めた。元々ヨード的なミネラルある味わいが好きな自分の嗜好とも相まって、そのシャンパーニュがとても好ましいものに変わってきた。好き嫌いというものは、案外表裏一体なのかもしれない。

121125beresch2この日はブリュット・レゼルヴNVから、エクストラ・ブリュット・レゼルヴNV、シャルドネ100%、これぞミネラルのレ・ボー・ルガールNV、ヴィエィユ・ヴィーニュ・セレクシオン2004、彼の作品の中では最もまろやかで落ち着いた感じのルフレ・ダンタンNV、そして特別に彼の作るシャンパーニュからは最も遠い感じのする品種、ピノ・ムニエ100%によるヴァレ・ド・ラ・マルヌ リヴ・ゴーシュNVと、計6種類を一人ボトル1本はあろうか、というくらいの太っ腹のボリュームで堪能することができた。

最後のピノ・ムニエによるリヴ・ゴーシュは、ムニエとは一瞬思えないくらいのシャープな酸だったが、中盤から広がる、柔らかな赤い果実の旨味が膨らみを持って現れてきた。このシャンパーニュはブラインドで供され、品種を当てる余興つきだったけど、何とか正解に辿り着けたので胸をなでおろす。

自分が描くシャンパーニュ像を熱く語ってくれたラファエル氏だったが、話している最中でも大声で内輪の話に興じる方々がいて、通訳の間に何度も何度もシーっと警告を発し続けていたのは、同じ場にいる者として恥ずかしい思いだった。お金を出して参加する以上自分たちが楽しむ事を否定はしないが、せっかくの機会に生産者の話を聴きたい人もいる事を理解し、思いやりと節度を保つことは必要だと思う。ラファエル氏にとって5回目の来日だといっていたが、あの日の事で大阪に対する思いが変わっていないことを祈りたい。

2012年11月26日 (月)

アートと漫画が時代をつなぐ 山口晃展

121125yamaguchi1最近アート関連の番組でも露出が多い、メカニックで細密な対象を日本画の世界で表現する山口晃の美術展が京都伊勢丹、美術館「えき」で開催されている。

山口晃の作品の印象は、まず細密な描写だ。その魅力は、洛中洛外図屏風のような鳥瞰図に細々としたものを仕組んだ世界に強く感じられる。その仕組みの中には遊びの心が感じられ、鑑賞者はそれを見つけるごとに楽しさを知る。しかしその仕組みは無数に仕掛けられていて、都度見るたびに新たな発見がある。こうしたことを繰り返すうちに、桃山の時代にこうした鳥瞰図が多く描かれたかが理解できるような気になる。昔の人たちも訪れたことのない場所が描かれた屏風を相手に、同じような探し事をして楽しんでいたのかもしれない。

彼の作品は決して几帳面な世界だけではない。電柱のさまざまな形を伝統流派の型に見立てた作品や、挿絵などには肩の力の抜けた漫画的な作品も見られる。だから鑑賞の中である作品では身を乗り出して緊張しつつ眺める、ある作品では息を抜いてぼんやりと眺める、そのメリハリが無意識に繰り返されるような感覚を覚える。

悪く言うと、彼の作品は漫画的なものに見えなくもない。しかし、その漫画は的確な技術の上に成り立っていて、しかも通してみれば、その構成の巧みさ、緻密に描きつつ、その中に抜きどころがきちんと仕組まれている。その世界は、平安時代の鳥獣戯画や、絵巻物に似たところがある。

思えば、今自分たちが見ている美術作品、絵巻物や浮世絵といったものも、当時は楽しみのために作られて、後世に残そうといった意識はなかっただろう。鑑賞する者も、神妙にではなく、今の自分のように間違い探しのような感覚で見ていたのかもしれない。山口晃の作品にはアート作品という障壁を取り去って、そうした観る楽しみが溢れている。アートを観る者が時代を超えて、同じ感覚を共有していることが想像できる。

121125yamaguchi2この美術展では新作集の図版が販売されており、自分も購入した。美術展ではほかの人の手前、一作品の前に陣取って、あれこれ探すという鑑賞法はなかなかできない。こういう作品では、後から画集を見て、新たな発見も可能だろうと思う。次の美術展まではこの画集で間違いさがしに興じようか。

平等院養林庵襖絵奉納記念 山口晃展 ~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~

美術館「えき」(京都伊勢丹)

2012年11月2日~12月2日

2012年11月25日 (日)

雨にたたられ無得点 アストンヴィラvsアーセナル戦

121125arsenalこの日の最大の敵は雨だった。結果から言えばアウェイとはいえ、下位に低迷するアストンヴィラ相手にスコアレスのドロー、勝ち点1は物足りない結果だった。

この日のスタメンはGKスチェスニー、DFギブス、コシエルニー、メルテザッカー、ジェンキンスン、MFアルテタ、ラムジー、ポドルスキー、カソルラ、チェンバレン、FWジルー。ウィルシャー、サニャを休ませつつ、ケガから復帰のギブスを左サイドに据えた布陣。ギブスが復帰したことで、CBはコシエルニー、フェルメーレンとメルティと選択の幅ができて、守備陣としてはようやく安定度が増した感じだ。

試合全体で言えばあまり取り上げるところが思い出せないほどの、単調な試合だった。ひどい雨の中、ボールも重く、パスもスピードが出ずに相手にカットされる場面が多かった。特に右サイド、せっかくの先発チェンバレンのところでボールを奪われて、攻撃が切られるところが目立った。このところチェンバレンの不振が目につくけど、若いから今は経験が大切。そしてせっかく先発フルのラムジーはこの試合も見せ場を作れず、信頼感がかなり揺らいできた感じだ。足にタトゥーも入れたらしいが、その気合が空回りしている。

良かったのは復帰してきたギブス。彼のスピードはさすがにこの試合では雨にセーブされ本領を十二分には発揮しなかったが、それでも攻撃の起点となる上りの速さが今までのアーセナルの攻撃の停滞に一つの良いきっかけを与えてくれそうだ。右サイドのジェンキンスンも良い出来で、この若い二人のサイドバックは今後の試合でも注目できそうだ。

あとはジルー。やはり決定的なシーンでふかしてしまうところが残念。得点も上げてプレッシャーは相当なくなってるだろうし、チームもジルーに合わせられるようになってきている。あとは本人の決定力次第だろう。

CL決勝トーナメント進出も決まり、今後の日程も厳しくなるに加えて、ただでさえ寒いロンドンでの試合は、今後相当の体力消耗になってくるだろう。それでもまずは着実にこういう試合をものにしていく粘り強さを期待したい。

2012年11月24日 (土)

アジエンダ・ヴィティヴィニコラ・ドゥエマーニ チフラ2010 トスカーナIGT

121117cifraイタリアワインは土着品種が満載なので、ブドウの力を感じることの方が多いように一見思うのだが、実際飲んでみると気候、土壌の力の方を強く感じることの方が多い。すなわち同じ品種、特に国際品種をフランス、イタリアで飲み比べてみると、その印象は強くなる。

フランスではロワール、ボルドーで使われるカベルネ・フラン。大まかな特徴としてはカベルネ・ソーヴィニヨンよりも青み、酸味を感じると言われる。しかしイタリア、トスカーナに転じると、そうした印象は影をひそめ、サンジョヴェーゼに近い味わいに感じられるのだから不思議なものだ。これはひょっとして僕だけの感想なのだろうか?

ドゥエマーニは、カベルネ・フラン100%から造られるワインとして有名。トスカーナでこのブドウの可能性を証明したこのワイナリーから新たに「チフラ」と名付けられたこのワインは、そのカベルネ・フランでも若木から造られるブドウで造られる。だからといって、セカンドワイン的な位置づけではない。「チフラ」という名前も、「カベルネフランはここにあり!」的な意味から名付けられた造語であることから、確信犯的なワインであることがわかる。

色は濃密な黒味の強いダークルビー。香りはカシス、ドライフラワー、黒オリーブ、根昆布、みたらし団子、バックに黒ゴムの香りも感じられる。

口に含むとピュアな完熟ベリーの酸味と、弾力感のある果実味を感じる。タンニンは強すぎず、それでいて密。その直後にストレートな熟した果実の甘さを感じ、複雑さを払いのけた素直かつ潔さが伝わってくるような味わいの展開。ボディの膨らみは中程度だが、味わいの要素が細かく、かつタンニンもカベルネ・ソーヴィニヨンのように鷲掴みにするような大柄なものではないが、細かでじわじわと引き絞るように展開する所が品種の個性であろうか。

余韻は素直でフレッシュなベリーの甘みが口の中に均一にかつ優しく広がり、程よい滑らかさを残しつつ、柔らかなフィニッシュに導かれる。

ドゥエマーニのワインは何度も飲んできたけど、第一印象で言えばこのワインを筆頭に挙げてもいいと思えるほどの、ストレートで素直な美味しさを感じさせてくれるワイン。カベルネ・フランだからこそ、イタリア、トスカーナの地力を蓄えつつ、濃すぎないレベル感で留まっているのかもしれない。その意味では、土地とブドウ、双方の力をバランスよく表現したワインなのかもしれないな。Good JOB!

【伊勢丹大阪店 2,500円?】

2012年11月18日 (日)

自滅とはいえすっきり快勝! アーセナルvsトッテナム戦

どんなに調子が悪くても、この相手だけは勝たなくてはいけない。ノースロンドンダービー、トッテナム戦は、やはり普通の試合とは異なる感情が先走る。前節のフラム戦を3-3、ラストでのPK獲得も外して勝ち点を落とした悪い流れだけに、この試合で再浮上のきっかけもつかみたい。

先発は戻ってきたGKスチェスニー、DFフェルメーレン、コシエルニー、メルテザッカー、サニャ、MFアルテタ、ウィルシャー、ポドルスキー、カソルラ、ウォルコット、FWジルー。

121117arsenal1序盤はトッテナムペースで進み、10分にはミスからアデバヨールにゴールを許すも、そのアデバがカソルラに対してスパイクの底で刈るタックルで一発退場。ここからはアーセナル劇場に一挙に場の流れが変わった。

24分はウォルコットの正確なクロスを高さを生かしたメルティのヘッドで同点に追いつき、40分にはポドルスキーが体勢を崩しながらも放ったシュートが決まって勝ち越し。そして45分にはカソルラが転倒しそうになりながら立て直してゴールエリアに持ち込んで、ゴール中央に入ってきたジルーに渡しての3点目。前半で3-1と突き放す。それにしてもカソルラのコントロール、小柄だけど相手DFの当たりに負けない体力は素晴らしいの一言。

後半もアーセナルペースで試合は進み60分には左サイドを走ったポドルスキーから、ゴール右に入ってきたカソルラが浮かさず的確に決めて4点目。その後ベイルが緩んだ守備のスキを突いて1点返すが、90分にこの試合ではクロスの精度も抜群で攻撃のアクセントとなっていたウコルコットがダメ押しの得点を挙げて、昨季と同様に5-2でアーセナルが快勝した。

アーセナルの元FWによる自爆という面はあったものの、後半はアーセナルらしいパスの崩し、ようやく機能した選手間のコンビネーションが目立った。カソルラは最後まで動きの良さ、細かな技に裏打ちさた試合の演出力で、ゲームをコントロールしていた。今のアーセナルがカソルラなくしては語れない、それを確信させられる試合だった。

121117arsenal2カソルラだけでなく、ウォルコットも前に走るだけでなく、クロスの精度でチャンスの起点となってくれた。契約満了で来季の去就が気になるが、ぜひとも残ってほしい。ジルーもアーセナルのリズムに慣れてきたので、彼のクロスと合うようになれば得点量産も期待できそうだ。

ただ、やはり守備の不安は否めない。60分ベイルに決められたような隙、あまりにも簡単に破られるようでは、上位との試合では致命的だろう。ここを早く修正しないと、盛り返す上での大きな落とし穴になりかねない。

まだまだ万全とは言えないが、とにかくダービーを解消したのは気持ちいい限り。上位マンU、チェルシーも敗れて、まだまだ波乱がありそうなプレミア。諦めるわけにはいかないな。

2012年11月17日 (土)

ボデガス・ヴァルドゥエロ ヴィアデロ2010 DOカスティージャ・イ・レオン(リベラ・デル・ドゥエロ)

121117albillo飽きっぽい自分がこれだけ飽きずに向き合えるワインというお酒は、本当に凄いものだと思う。どのお酒でもそれぞれに深い世界が広がっているが、ワインほどその事を感じるお酒は他にない。

その場所に集中して興味を覚える場所も、時として変わったりする。振り返ると最初はボルドー、その後ブルゴーニュ、イタリア、ニューワールドと移動しつつ、今自分の中で一番興味を感じている地域は実はスペイン。

スペインワイン自体が今までティスティングの対象としては向き合うことが少なかった。赤はテンプラニージョが主力で変化に乏しく、白は赤に比べると違いが少ない軽快なワインが多いという印象があるので、深く掘り下げるべきものとは感じてこなかったが、今になって逆にそれ故に違いが感じられた時の面白さがある。

リベラ・デル・ドゥエロは、テンプラニージョで作った赤が圧倒的に有名だが、この白はスペインでも珍しいアルビジョという品種を100%用いたワイン。このワイナリーでは海抜829mの高地にある畑から、樹齢12年という若い木のブドウを用いて造られており、収穫は手摘み、発酵は低温でコントロールされる。

色はねっとりした質感のある、輝きを持ったやや濃いめのレモンイエロー。香りは甘めでキャンディー、シロップ漬けの黄桃、ドライマンゴー、バニラ香、白菜漬のような香りも感じられる。

アタックはまろやかで攻撃性の少ない酸がじっくりと広がり、その直後から特徴的な苦みの印象が走る。外観と香りの印象とは異なり、意外に残糖分の少ない味わいだが、エキス分はしっかりと感じられる。ボディは立体的な膨らみは中程度ながら、おおらかに横に広がる懐の深さを感じさせる。安逸に流れそうな味わいをしっかり引き締める、特徴的な鉱物的ミネラル分の苦みがしっかり座り、このワインをまとめ上げる。

余韻はドライフルーツの食後感のような甘みの印象が優しく広がり、最後まで残る苦みが口の中を引き締めつつ、すっきりしたハッカのような揮発の印象を残しながら引いていく。

スペインの白ワインとしては不思議に最初からミネラル感を強く感じるワイン。これが品種によるものなのかは、このアルビジョという品種を経験したことが他にないのでわからないが、最近飲んだ白ワインの中でも明確なキャラクターを主張するワインだった。アルビジョという品種は覚えておく価値がありそうだね。

【阪急百貨店 2,500円?】

2012年11月12日 (月)

旭洋酒 ソレイユ千野甲州2011 山梨県甲州市

121111kousyuu週末の雨が恨めしい。濡れるのを思うと外出も手控えてしまうし、そうなると勢いストックのワインの中で気が晴れるような、かつゆっくりと向き合えるワインを選んで、時間をかけて楽しみたくなる。そんな時は味わいの強いワインよりも、じわじわと染みだすような滋味のあるワインを選びたい。赤であれば、イタリアのドルチェット、フランスのシルヴァネール、そして日本では甲州。

旭洋酒は日本ワインの中でも特色のある作り手だと思う。ここのワインを飲むと、他のワインにはない、表現は適切ではないかもしれないが土っぽさが感じられる。特に甲斐ノワールには牛蒡の雰囲気が感じられ、決して好みの味わいではなかったものの、その強烈な印象は今でも鮮烈に残る。

このワインは標高570mの南向き粘土質斜面で育てる甲州種によるもので、肥料農薬を抑え、この畑のブドウのみで作られた果汁をフレンチオーク樽で発酵させている。

色はうっすらとグリーンがかった、薄めのレモンイエロー。香りはライム、レモン、青リンゴの爽やかな香りに、ほのかな甘さを感じさせる桃、コンポートの香りも感じられる。樽から由来するであろうマロンの香りも柔らかくバックに漂う。

口にすると純度の高い透明な酸が、角を少し削いで丸くした適度な質感と共に感じられる。伸びやかな酸にくるまれたクリアな旨味は、程よくボリューム感、ふくよかさを伴い、ノンフィルターの特徴をうまく引き出している。瑞々しさが行き渡り、そのバックにほのかな苦み、軽やかなミネラル感が味わいに重心、立体感をもたらし、中盤の膨らみを演出する。

余韻は最後まで透徹した味わいの中に、乳酸の後味のようなミルキーさが感じられ、予想外に旨味の粘りが強い印象を残しつつ、穏やかに緩やかに引いていく。

甲州のすっきりした味わいを損なわない程度に、樽の絶妙なかけ方によって複雑さを与えたバランスの良さが光る。クリアな味わいは何杯飲んでも呑み飽きない。ついつい1本軽く開けてしまいました。Good JOB!

【酒商熊澤 3,000円】

2012年11月11日 (日)

アルテタ、痛恨のゲーム アーセナルvsフラム戦

121111arsenalこのところアーセナルネタでブログを書くのが痛く感じる日々が続いている。そしてこの日もそんな嫌な流れを引きずっての試合だった。しかし思いはどこかでこの流れを断ち切ってほしいと願っているのだが。。。

決して油断はできないフラム戦では、GKマンノーネ、DFフェルメーレン、コシエルニ、メルテザッカー、サニャ、MFアルテタ、コクラン、ポドルスキー、コクラン、ウォルコット、FWジルー。不安定な守備に関しては、ギプスの不在、サントスの浦とられまくり状態を考えれば、今はこれがベストの選択だろう。

この日のアーセナルの立ち上がりは上々で、11分にはセットプレーから頭でドンピシャのジルー先制点、23分にはアルテタの素晴らしい上りから最後はポルディが決めて早々と2点差にする。ここまでの流れで、どうして最後の結果を予測できただろう?

しかし29分にはやはり弱点のセットプレーからの失点、前半終了間際の40分、右からのカウンター攻撃でフェルメーレンが抜かれて、同点に追いつかれてしまう。相変わらず守備の不安定を突かれて、2得点以降はフラムの速さが目立ってしまった。

後半も同じ流れで、うまく試合を運んでいたのはフラム。アーセナルはいつものように攻撃の手順がつかめず、前にボールを渡せない。そして67分にはエリア内でアルテタが倒してしまいPK献上、これを決められてついに勝ち越されてしまう。69分にはこの日2点目のジルーの得点で同点に追いつく。

引き分け臭がプンプン高まり、まさに試合終了の笛が鳴る間際、アルシャビンの最後の攻撃がエリア内で相手のハンドを誘いPKとなり勝ち越しの大チャンス。そして蹴るのは何故かこの日不調のアルテタだった。この日の調子からすると嫌な予感は漂っていたが、そしてその負け癖の心が的中するように相手GKに読まれて阻まれPKならず。試合は3-3ドローで、不用意に勝ち点2を失う結果となった。

ホーム2点先行でも勝てない重症。対してマンUは逆にこの日の試合でアウェイの2点差をひっくり返しての勝利。負う方がこれでは、その差は開くばかり。まさにこのところの気分を払しょくするどころか、さらなる重荷を背負うような残念な結果になってしまった。

この日はアルテタが結果としてブレーキになった感は否めないが、前季と違い、後ろ目に位置するようになって彼の攻撃面の良さ、意外性のあるミドルも見れなくなってしまった。できたら前で使ってほしいが、今の布陣だと後ろにならざるを得ないか。アルテタには切り替えて、次節で雪辱を晴らしてほしい。

しかし、最も大問題は左サイドのフェルメーレンかもしれない。サイドが本職じゃないかれを左サイドで使うしかないというのが今のアーセナルだが、それにしても上がれない、突かれすぎでは攻撃面で相手につけ入るすきを与えすぎ。左サイド補強は冬の喫緊の課題だろう。

この苦戦の中でせめてもの希望は2得点を挙げたジルー。彼の得点力が今後の復活のバネになるし、そうなってもらわないと困る。本来なら3-3で打ち合いの面白い試合、なのだが全くそうは感じさせない、今のアーセナルの苦境をさらに露呈した試合になってしまった。でもだからこそ応援しないと。なんたって次はノースロンドンダービー、燃えるダービーなんだから!