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2012年10月

2012年10月31日 (水)

ティルカン・アウド・グーズ・ア・ランシェンヌ

121028tilquinベルギービールも飲むんだけど、なぜか一番好きなのはグーズ。グーズはランビックの一種だけど、その個性は何物にも代えがたい。一言でいえば、若さと熟成の融合、といったところだろうか。

ランビックは空気中の野生酵母、微生物で自然発酵により醸されるビールだが、その中でもグーズは古いランビックと若いランビックをブレンドして作られるため、複雑な味わいとなる。

しかしランビックも特有の味わいゆえに伝統的なビールではあるが、徐々にその勢いを失いつつあることは残念だ。閉鎖する醸造所もある中で、このティルカンは新たなグーズを提供しようと立ち上げられ、有名なブーン、リンデマン、ジラルダン、カンティヨン各醸造所のランビックを使用し、1、2、3年熟成させたランビックをブレンドすることで複雑さを与えている。

色はふくよかな濃い山吹色。香りはランビックらしいワインビネガー、バニラ、レモンの香り。

アタックは鮮烈な柑橘の酸味が突き刺さるが、一息つくと複雑で濃厚なホップの味わい、苦みが広がる。酸味はアタックの印象よりも中盤は落ち着きが感じられ、まろやかな旨味が広がる。主張するホップの苦みが味わいを引き締め、複雑味を与えている。余韻もグレープフルーツの食後間のような苦みと爽やかさの同居した味わいが展開し、切れの良い後味が心地よい。

ランビックの攻撃性を抑えつつ、酸味を活かしながら洗練された味わいを作り上げている。伝統に挑戦しつつ、新たな世界を開拓しようとする生産者の努力が痛いほどよくわかる素敵なグーズに出会えたことが嬉しい。

2012年10月29日 (月)

カジュアルでもしっかりイタリアン ボッチォ初参戦

ずっと行きたいと思いつつ行けていなかった長堀通のイタリアン、ボッチオに初めて行くことができた。お店はステンドグラス風の照明、小さなタイルを敷き詰めた綺麗なサーブ用のデスク、ミシン台を再加工したテーブルなど、インテリアも細かなところにこだわりが感じられる、気持ちのいい空間だった。

この日いただいたのは、前菜2、パスタ2、メイン1、そしてドルチェ。

121028boccio2_2121028boccio3_2121028boccio4_2121028boccio5_3前菜は奄美大島のマグロ、熊本の馬肉をサラダ仕立てにした一品。マグロはスモーキーで穏やかな酸味がマッチしていたし、馬肉は桃のジャムの甘さがジューシーで、そこにチーズ、黒胡椒を大胆に振り掛けた眼にも豪快な一品だった。

パスタは北海道産の肉厚な牡蠣、仙鳳趾と赤ねぎソースのパスタと、栗粉のトロフィエ。赤ねぎは熱を通すと甘くとろりとした食感になるが、それが肉厚の牡蠣のジューシーな旨味によく合っていた。栗粉のトロフィエは、栗のほっこりした甘さ、粉っぽさを残しつつもちもちした食感の表現が楽しかった。

121028boccio6_2121028boccio7メインは丹波地鶏のロースト、表面カリッと、中はもっちりという表現がピッタリで、肉厚のジューシーな鶏を、肝のソースとともにいただく。添えてある野菜も味が濃く、蕪の甘さ、そしてナポリ野菜だという、福岡産のブロッコリーの葉は驚くほど色も濃かった。

この日のワインは4人で2本、ジーニのソアーヴェ・クラッシコと、ラ・カステッラーダのビアンコ・デッラ・カステッラーダ2003。ジーニのソアーヴェは旨味がしっかりある穏やかな味わい、そしてビアンコ・デッラ・カステッラーダはとろりとした木なりの果実の甘みが優しく漂い、ゆったりした雰囲気を醸し出すがこのリストランテにとてもふさわしいと感じた。

これだけ食べても、ドルチェはしっかり4人それぞれ4種類、しかも今月誕生日だった自分のためにチョコプレートのサービスまでしていただいた。しっかりした料理と美味しいワイン、素敵な空間、味のあるサーブ、非常に満足できるディナータイムだった。ぜひともまた近いうちに訪れたいな。

BOCCIO(ボッチォ)

大阪市南船場2丁目2-21 Life&Designビル2F202号

06-6260-0055

12:00~14:00(L.O) 18:00~24:00 (金・土のみ18:00~2:00)

火曜休

2012年10月28日 (日)

今は結果が大事、だけど。。。アーセナルvsQPR戦

121028arsenal2戦続けて酷い試合を見せられてしまい、ブログを書く気も失せていたけど、この試合は書かずばなるまい。思わぬ長期離脱となってしまったジャック・ウィルシャーに加えて、バカリ・サニャも戻ってきて、これまでの沈滞ムードをどう払しょくしてくれるかが注目となったホームでのQPR戦。

先発はGKマンノーネ、DFサントス、フェルメーレン、メルテザッカー、サニャ、MFウィルシャー、アルテタ、ポドルスキー、カソルラ、ラムジー、FWジルー。

前半は長期離脱のハンデをものともしない、ウィルシャーの動きの良さ、シンプルで緩急のついたパスが効果的だった。復帰の悦びを全身に表すようなプレイを見せてくれたが、ケガの直後だけに再びやったら、という不安が付きまとってしまう。そんなハラハラとは別に、試合自体は連敗の2戦を修正したとは思えない、緩い展開。パスは回るものの、時間をかけすぎて相手に守る余裕を与えて、どうしようもなくなってしまう。

後半も殆ど展開は変わらず。その中でウィルシャーは大事を取って67分ウォルコットに交代。71分にはポドルスキーからジェルヴィーニョに交代して、早い攻撃を狙う。80分には相手チームの退場で数的有利に立つが、アーセナルも交代で入ったジェルヴィーニョが負傷退場、アルシャビンが入る。ジェルヴィーニョの怪我の程度が心配。

またしても膠着、打つ手がないのかと思われた84分、アルシャビンのクロスに頭で合わせたジルーのボールが、この試合ファインセーブ連発のGKジュリオ・セザールに弾かれ、そのデフレクトをアルテタが再びヘッドで押し込むが、これがゴールポストに跳ね返ったところを、アルテタ自身でねじ込んで、泥臭いゴールが決まって、ようやくアーセナルが先制。試合はこのまま1-0で終了、なんとか勝ち点3の結果を残した。

ゴールは決まったものの、アルテタのポジションはオフサイドで、誤審といえるものだが、あの局面では敵もアピールせず、タナボタとしか言いようがない。そして試合自体は攻め手に欠けるここ数試合の展開が殆ど修正されなかった。

ただ、ウォルコット交代のあたりから、テンポが明らかに変わって攻撃に速さが生まれた。この交代で右サイドにウォルコットが入り、ラムジーが後ろに下がった頃から、アーセナルの前への積極性が出てきた。サニャからウォルコットの連携も良く、現時点での右サイドのベストだと思う。

対する左サイドが今一つ機能しない。サントスの攻めも遅いが、何より守備が緩すぎるので、怖くてポドルスキーが前に出れない。負傷のギプス復帰が待たれるが、今日の試合を観てもサントスのチョイスは既にないように思う。フェルメーレンを左に置く選択も当面の救済策の一つではないだろうか。

サイドの攻撃に問題を抱えたまま、次週はこの日スタジアムに姿を見せたファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッド戦。既に2敗してしまった以上、なんとしても負けは許されない。強敵相手に底力を発揮してきたアーセナルの本領を信じたい。

2012年10月15日 (月)

ドメーヌ・フェヴレイ ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・マレシャル2002 AOCニュイ・サン・ジョルジュ1er

121014nuitワインは結構飲んでいるつもりだが、高価なものを1本飲むよりは、手ごろに良いものを3本飲む方が性に合っているので、ブルゴーニュはボルドーの有名どころ、ヴィンテージ物はおそらく永遠に性に合わないんだろう。この辺りは凄すぎる人たちに任せておいて、たまの機会にお付き合いする程度でいいと思っている。

それでもたまには少し気取ったブルゴーニュも試してみたいときがある。これも比較的お手頃価格のブルゴーニュで、しかも1級畑、そして定評のある大手ネゴシアンであれば、まずさほどの心配はないはず。

ネゴシアンとはいうものの、このニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くこの大手が自社畑以外から生産するワインは、全生産量の3割に留まっているという。1級畑であるクロ・ド・ラ・マレシャルはニュイ・サン・ジョルジュの最南端で、ニュイ最大のモノポール(独占畑)として有名だが、元々はフレデリック・ミュニエの畑であった。2003年までフェヴレイに貸し出されていたが、今では契約終了により返還されている。コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの境界に位置するので、ワインはニュイの力強さよりも、ボーヌの果実味の柔らかさに近い味わいになるという。

色はしっとり湿った暗めのルビー色。香りはダークチェリー、鉄、カカオ、ドライハーブのような香りも感じられる。

アタックはまろやかな酸と、まだ若さを残すベリーの果実味が感じられる。その直後、タンニンの渋さがやってくるが、まだ硬さと少しのえぐみが残っており、昇華しきれていない。果実味の厚みは中程度で、強くはっきりとした主張をする収斂性のあるタンニンとのボリューム感が異なり、バランスを崩している。果実味に芯の強さがあればかなり良い感じになるのだが、いかんせん細めの印象は否めない。

余韻はタンニンが収まった後のチャーミングな果実味が残り、上品なアフターフレイバーをに漂わせながら閉じていく。

ニュイらしい力強さがしっかり感じられるが、その割にボディが細いので、それについていってない感じ。果実味に充実さがあればもう少し違った印象になったのかもしれないが、若干弱めだったのは残念かな。それでも価格帯を思えば結構なんだけど、期待値が高いから今日は辛めのコメントで。

【Cave d'Orange 5,500円?】

2012年10月14日 (日)

ガラス細工のごとく シャガール展2012

Chagall_banner01シャガール展という名の美術展はいたるところで毎年開催されている。作品も多く、版画を多く手掛けているので、作品を集めやすいという事もあるのだろうが、青を基調としたステンドグラスのような作品は、日本人の好みにも合っていると思う。そして、輪郭線のない朦朧としたなかに、牛、恋人、星、故郷といったイメージがちりばめられ、現実世界とはことなる情景が展開される。そこでは人が2つの顔を持ったとしても不思議ではない。

しかし今、京都文化博物館で開催されているシャガール展は、そんなイメージとは少し異なる印象を与える。そして、その結実は代表作、「街の上で」では、シャガールとともに愛する妻ベラが、生まれ故郷であるロシアの小村、ヴィテブスクを跳ぶ姿として描かれる。

当時のシャガールはキュビズム的な、立体形を平面に細かく分割した表現を用いる。それはピカソやブラックのような理論的なものではなかったかもしれないが、シャガールの美術に決定的な影響を及ぼした。そしてこの時期のシャガールの表現には、張りつめた緊張感がみなぎる。それはこのキュビズムの影響の度合いに他ならない。

故郷の空を浮遊するシャガールとベラ、彼らの体はいくつもの平面に分割されている。それはさしずめガラス細工、それも切子細工のようだ。だから、幸福が満ち足りた情景の中に危うさを同居させる。この一瞬は次の瞬間、ガラスのように細かく砕けてしまう脆さを包含しているのだと、思わせる。そしてこの危うげな表現は、大作ユダヤ劇場の壁画にも現れてはいるが、年を経るにつれシャガールの世界からは影をひそめていく。

ベラとの満ち足りた結婚生活の中で、シャガールの世界はより柔らかく、優しい幻想の度合いを強めていった。やがてベラとの哀しい死別、そして別の女性との再婚を経ても、その世界は変わらなかった。最後に展示される版画の連作、「ダニエスとクロエ」はその最たるもので、穏やかで透明感のある色彩と虚ろな形態が混然となり、愛を語る詩の世界を表現している。

シャガールの青春、満ち足りた愛、そして後世の安定、全ての時代を振り返ることのできる、これまでのシャガール展に比べてより深く画家の世界を慈しみつつ鑑賞できる美術展だった。

シャガール展2012 -愛の物語-

京都文化博物館(三条高倉)

2012年10月3日~11月25日

2012年10月13日 (土)

フリードリッヒ・ベッカー ゲヴュルツ・トラミナー シュペートレーゼ トロッケン2009 プファルツ

121013gewurtzゲヴュルツ・トラミネールは思い入れのあるブドウだ。ワインというものがどれも同じものに思えた最初の頃、この白ワインの香り、味の特徴は衝撃的でもあった。ライチの香り、甘みの強い味わい、ほろ苦さ、どの白ワインと並べても、このワインだけは見分けることができるほどの際立った個性だった。店先にワインが多く並ぶ理由がこのブドウでわかった。

それ以来、ゲヴュルツ・トラミネールのワインは絶えずウォッチし続けているのだが、昨今はこのブドウも国際化を強め、ヨーロッパ以外でもますます多く見られるようになってきている。それでも、一番愛するのはアルザスのワインには違いないのだが。

ドイツのプファルツ地方はアルザスの北に位置する。日本ではラインガウやモーゼル、フランケンが有名だが、ドイツで2番目に大きな生産地である。ドイツでは比較的温暖な気候からは、アルコール度の高いワインが通年でも得られる特徴を有している。フリードリッヒ・ベッカーはこの地で早くから辛口のワイン、特に赤のシュペートブルグンダーに情熱を注いできたが、もちろん白ワインもリースリング、シルヴァーナ、そして今はシャルドネも生産している。そして今日は、このゲヴュルツ。

色はグリーンがかった、締まった印象のある硬質のイエロー。香りは特有のライチの他に、白い花、ドロップ、乳酸飲料、幸水梨の香りも感じられる。甘めの香りが強い。

最初は冷涼で鮮烈な酸味の勢いをまず感じ、その直後に細めのボディだが稠密な果実味が徐々にじわじわ力を増す。残糖分が少なく、すっきりしているのだが、単純に抜けるところがなく、口の中に程よい旨味とミネラル感を残す。中盤はソフトな質感で、穏やかな旨味とコクが展開し、落ち着いた心地を演出する。最後に残る、繊細なワインの味わいを邪魔しない微妙なバランスを保つ軽やかな苦みも、ワインに複雑さを与えている。

余韻はフレッシュでクリアな味わいを残しながら、最後まで息を切らせない低めのまろやかな酸が気持ちよく口の中をリセットし、飲み飽きさせない。

品種の個性を備えつつ、ボディは均整で細身を保っているところは、さすがドイツのゲヴュルツといえるところだろう。すっきりした味わいで、料理の邪魔もしないから、ゲヴュルツとして重宝しそうなワインに違いない。

【Cave de Terre 淡路町店 3,500円?】

2012年10月 9日 (火)

アデガス・バルミニョール アルバリーニョ2011 DOリアス・バイシャス

121009arbarinno_2最近は安さ、手軽さもあってスペインバル全盛という感じで、ある店がいつの間にかスペインバルに代わっているという事も多い。

スペイン料理自体嫌いではないが、それにしてもこれだけ店が多くなると少々食傷ぎみではある。その割に、実は本当のスペイン料理、スペインワインを食する機会はそうそう多くないことにも気づかされる。

ワインに関してもイタリア、フランスほどに安い価格帯でヴァリエーションに欠けるところが、自分の中でデイリー的に使うワインが少なくなっている理由かもしれない。実は安く楽しめるワインはあるけれど、それを固定して使ってしまう。

この日はそういう気分もあって、初めて試すスペインの白ワイン。場所はポルトガルに近いリアス・バイシャス、そこで作られているアルバリーニョのワイン。

ガリシア地方は大西洋に面したスペイン最北の自治州であり、温暖な地域だが乾いたマドリードとは異なり1年中雨が降る。その緑豊かな風景と、リアス式の複雑な入り江が連なる地形は、いわゆるスペインとは異なる風景で、訪れた人は一様に驚くという。

そのガリシアの一地域、リアス・バイシャスで1997年からワイナリーを開くアデガス・バルミニョールは、最新鋭の醸造施設とともに、契約農家とともに作るブドウは手摘み収穫と、伝統と新たな技術を融合させる造りを志向している。ここの醸造家も女性で、女性の進出はこの業界でもはや当たり前なのだろう。

色は緑がかった艶やかな照りのあるレモンイエロー。香りは青リンゴ、ライム、白い花、ドロップ、バックには根昆布、ヨード香。フレッシュで鮮烈な酸を思わせる香りが前面に立つ。

口に含むと、まずは若干細かなガスを舌先に感じ、その直後に細く締まった硬質の直線的な酸が入ってくる。残糖分は殆ど感じず、青い柑橘をかじった時のような酸味とドライな乾いた味わいが展開する。クリアな味わいで、余分なものはそぎ落としたスレンダーな中盤だが、、後半にはかすかな青野菜的な苦みが感じられ、それがアクセントとなって程よい膨らみを残す。

余韻は苦みの印象と、軽快でフレッシュな酸をが絡みつつ、ピュアで海水からとった塩の味わいを含んだ旨味を残しながら引いていく。

ぽってりしたスペインの白ワインとは異なり、フレッシュでほのかな苦みを保った味わいは、むしろポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデに近い。後味のにがりに似たミネラル感も、普通のスペインワインとは異なる個性だし、スペインのワインも探せばいろいろ面白そうだな。

【大丸梅田店 2,450円】

2012年10月 8日 (月)

ジルー、待望のゴール! ウエストハムvsアーセナル戦

121006arsenalこの試合は、標題に尽きるかな。フランス、モンペリエから移籍してきたジルーが待望のゴールを決めた。ファンは勿論、本人も待望していたに違いない、プレミア初ゴールがようやく決まった。

試合は1-3でアーセナルが勝利したけど、試合運び自体はあまり良くなかった。パスミスが目立つ前半はお互いに攻め手を欠き、ロングボールで混戦の中から点を取ろうという場面が多く見られた。そうなるとキャロルをはじめ大型の選手が多いハマーズに勝機があり、先取点も奪われる。

しかしアーセナルも徐々に底力を見せて、その場面は41分、左サイドのポドルスキーが絶妙のクロス、ゴール中央に走り込んだジルーが押し込んでの同点弾。これはポルディのクロスが凄かったのだけれど、それでもここまで要所で外し続けたジルーも集中して決めたことがお見事。移籍組二人が前半で追いつく点を入れたのが大きかった。

後半からはアーセナルが落ち着きを取り戻し、時折セットプレーで危ない場面はあったものの、2点目はウォルコットのオフサイド位置を見定めて、我慢して放った縦パスが活きての追加点、そして3点目はカソルラのゴール正面からの威力あるミドルが決まり、1-3でアウェイの勝ち点3を獲得、チェルシー戦の敗戦を払しょくした。

この試合は1ゴール、1アシストのジルーにおめでとうを言いたい。ファンペルシーの後を受けての加入でこれまで無得点、本人にはプレッシャーがあったことだろう。しかしこの前のカップ戦で初得点を決め、ある程度楽になったのだのう。プレミア初得点もよかったが、それ以上に2点目のウォルコットへの前へのパスは、オフサイドを取られないギリギリのタイミングをよく見計らった、彼のセンスを感じさせた。ジルーはこの試合リーグ初のフル出場だったし、要所に顔を出して攻撃のリズムを作ったカソルサも良かったけれど、この試合に関してはMOMはジルーにあげたい。

いい展開で、いい結果を残したジルー。カッコよさは自他ともに認めるだろうし、時折見せる「しまった」的な顔もいいけど、今後はぜひドヤ顔を見せる場面を増やしてほしいね。

2012年10月 7日 (日)

イタリア土着品種の会 ヴェルデッキオ特集

121006ver1_2121006ver2_2121006ver3_2121006ver4出不精の割にワイン会には足を向けるものの、ボルドーやブルゴーニュにはさほど反応しない。しかし「シラー」、「土着」というキーワードが聞こえてくると、ホイホイ出かける確率が高まります。

この日はイタリアの土着品種、ヴェルデッキオを集めたワイン会という事で、メンバーはいつもご一緒するイタリア土着ラヴァーズの方々。まぁ、これだけニッチな会にそうそう集まる人はいないかも?

ヴェルデッキオはイタリア中部、アドリア海に面するマルケ州を主体に栽培されている白ブドウ品種。マルケ州では、まさに海に沿った沿岸であるカステッリ・ディ・イェージ、少し内陸に入ったマテリカという主要なワイン産地があるが、この日の目的はこの山、海と大きく分けて二つのキャラクターを感じるというものだった。

この日のワインリスト

(1) Umani Ronchi, Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore "Casal
di Serra" 2008
(2) Sartarelli, Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore "Balciana" 2008
(3) La Monacesca, Verdicchio di Matelica DOC 2008
(4) Collestefano, Verdicchio di Matelica DOC 2010
(5) Coroncino, Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore "Il Bacco" 2009
(6) Coroncino, Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore "Il Coroncino"
2009

で、(1)(2)(5)(6)が海側カステッリ・ディ・イェージ、(3)(4)が山側、すなわちマテリカのワインだった。

121006ver5ヴェルデッキオ自体が他のイタリア系品種と比べて明瞭な特徴のある品種とはいえないが、南の温かい地方のワインとして穏やかな酸味、味わいと香りに柑橘系が強く感じられ、終盤に硬質のフォルムと少し硬めのミネラル感がある、と捉えている。そして、これらのワインにもその特徴は共通していたが、飲み比べてわかることだが、個々に明瞭な違いが感じられた。

(1)はオーソドックスで、丸みのある味わいに柑橘の香り、木なりの果実の旨味があり、(2)はより凝縮したブドウを使うことで深い甘み、より強い黄色い花、焦がした醤油のような香りが感じられた。

(3)は(1)、(2)と比べて細身の背筋の張った、口に含むと輪郭のはっきりした酒質が感じられ、後半のミネラル感が少し粗く、個性をより強めた感覚。(4)はそのミネラル感をよりはっきりと主張し、エッジの効いた深みのある味わいになっている。香りも柑橘よりはハーブ、それも生のハーブでなくドライハーブの香りを強く感じた。

(5)は再び海に帰っておおらかさを取り戻したように鷹揚とした味わいになり、凹凸の少ないたっぷりした旨味が心地よく、(6)は冷涼な酸は海風にも似て清々しく、後半に広がる太い苦みが味を引き締め、最後は波が沖へと帰っていくように優しい旨味が口の中を包み込んでくれた。

主催者さん手作りの料理も創意工夫に満ちていて、ボリュームもたっぷり。特にタコとイチゴジャムを合えて一皿をまとめ上げるといった発想は、自分では真似できない。今日の白ワインとの相性を考え抜いた品々で、ワインがこれならば最大限の力を発揮しようというもの。

最近は地場品種といういい方もするようだが、国際品種にはないキャラクターで、その場所場所で生き抜くブドウを呼ぶには、やはり「どちゃく」が相応しい。土着ワインラヴァーズの会はまだまだ続くようです。

2012年10月 1日 (月)

ミス連発で初黒星 アーセナルvsチェルシー

121001arsenal_2正念場の9月、リヴァプールには快勝、シティには追いついてのドローで乗り切ってきたアーセナル、最後は首位チェルシー戦だが、お互い無敗とあっては負けるわけにはいかない。この日は早い時間帯とあって、大阪・ハイバリーナイトも大盛況。

この日の先発はGKマンノーネ、DFギプス、フェルメーレン、コシエルニー、ジェンキンソン、MFアルテタ、ディアビ、ポドルスキー、カソルラ、ラムジー、FWジェルビーニョ。

この日のアーセナルは序盤からミスが目立つ。そして前半早々の17分にはディアビが早くもチェンバレンに後退。ここまで好調だったディアビはまたしても怪我、早くもアーセナル劇場が始まったのか不吉な展開。そして初得点は20分、またしてもセットプレー、マタのフリーキックをトーレスが技ありの右足でねじ込んで追いかける展開。しかし42分には右サイドのチェンバレンの低い平行クロスがゴール真正面のジェルビーニョに通り、確実に決めて同点に追いつく。しかし後半早々、53分にはまたしてもゴール前のマタのFKをコシエルニーが触ってゴールに入れてしまい、アーセナルが勝ち越しを許す。

121001arsenal2この日のチェルシーの守備は決して固いものではなかった。アーセナルもシュートまで持っていく場面は多かったものの、決定的なシーンを決めきれない。そして91分には最後の決定的場面でジルーがふかしてしまい、万事休す。アーセナルが1-2で今季の初黒星を喫し、首位との差を勝ち点7に広げてしまった。

この日はチェルシーも本調子でなく、アーセナルらしい攻撃もみられたものの、最後までアーセナルの歯車は噛み合わなかった。これまで顕在化しなかったセットプレーからの弱さで2失点を喫し、攻撃面でも各選手の持つ問題点が大きくクローズアップされてしまった。ジェルビーニョは悪い時のボールの持ち過ぎで相手DFに守備を固める時間を与えすぎた。ジルーはここ数試合の決定力のなさで自分への自信、選手の信頼を失う悪循環に陥っている。。ラムジーは覚醒が感じられない平凡なプレイに終始、チェンバレンも無造作なパスを連発し、相手にカットされてリズムを崩してしまった。

負ける時はこんなものかもしれないが、それにしても悪いところが噴出して勝てる試合を失った感は否めない。それでも正念場の9月を2勝1敗1分で終えたのだから、決してまだまだ悲観するものでもないだろう。これからの巻き返しに期待したい!