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2012年4月

2012年4月30日 (月)

ドメーヌ・ルーロ ブルゴーニュ・ブラン2004 AOCブルゴーニュ

120424roulotワインを飲み始めてかなりになるけど、同じ作り手、同じ場所でも造りはやはり違ってきていると思う。嗜好とは流行でもあるので、変わることを否定るするものではない。しかし、ムルソーなどは特に変わったと思うことしばしばだ。

飲み始めたころのムルソーは大柄で肉付きがよく、ヴァニラの香りが発散するようなワインだった。それがムルソーという土地のキャラクターだと思っていたが、やがてそれがオーク樽によるものだとわかり、そして厚着したようなワインを敬遠しはじめたこともあってムルソーからは離れて行った。

しかしムルソーも次第にオークの呪縛から解き放たれて、土地由来の真の個性を表現する動きが出てきた。その代表がコシュ・デュリであり、そしてこのジャン・マルク・ルーロもその一人だ。

ジャン・マルク・ルーロは元々演劇の道を志したが、お父さんの急死で82年に実家のワイン造りを継ぎ、そして今に至る。このブランはムルソーの畑に近接しており、そしてムルソーとほぼ同じ造り方で醸造されている。

色はつややかで表面に張りのある金属的なゴールドイエロー。香りはアプリコット、パイナップル、乳酸飲料、杏仁豆腐の香りも感じられる。

口に含むと直線的な酸が感じられ、それに率いられるようにミネラル感、ヨード的な旨味がしっかりと浸透してくる。スタイリッシュで、昔のムルソーに感じられたような重々しさは殆ど感じられない。中盤から余韻にかけて大きな膨らみはないものの、豊かなミネラルがワインに複雑さをもたらし、くどさのない心地よい味わいと調和して洗練された雰囲気を醸し出す。

余韻は程よい果実の旨味が細く低く染みわたり、綺麗で棘のない味わいを残しながらやわらかく引いていく。

エレガントなワインを作りたい、という造り手の意思を反映した、非常に綺麗なワイン。ふつうに楽しむには十分すぎる味わいだけど、彼がこのままの延長戦でムルソーを作ったらどうなるのだろうか?まだ試したことはないけれど、近いうちに飲んでみたい、そんな気分にさせられるワインだったな。

【Cave d'Orange 北新地店 4,000円?】

2012年4月29日 (日)

フレデリック・マニャン モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ リュショット

120427magnien4月は目が回るというほどではなかったが、忙しい月だった。いつもに比べるとワインの消費量も落ちていたように思う。冷蔵庫の中の缶ビール1本で済ませる日も多かったし、このGWは少しいいワインも飲んでみたい。

ということで、まず1本目はブルゴーニュでも自分が好きなアペラシオン、モレ・サン・ドニのプルミエを。

フレデリック・マニャンはモレ・サン・ドニを基盤とする一家の出で、新たなネゴシアンとしてのワインを生産している意欲的な醸造家だ。彼はテロワールという土地由来の特色、個性をワインに引き出す重要性を認識しているが、それを生産者による違いに依らないワインをつくるためにあえてネゴシアンとしてのワインに注力している。

色は落ち着いた深みのあるルビー色。香りはフランボワーズ、スミレ、スパイス、黒糖、ロースト香。

口に含むと熟した赤い果実のチャーミングな酸味が柔らかく浸透する。バランスよく刺激の少ない果実味が口の中にやさしく広がり、口腔を押し広げるような浮揚感を感じさせる。タンニンは控えめだが、密でしっかりしたベースがある。ボリューム感、複雑さに欠ける感じはあるが、まとまりの良さが穏やかな心地へといざなう。中盤から余韻にかけては、柔らかな果実の甘みが広がる。

余韻は熟したストロベリーの甘みが口いっぱいに広がり、デザート感覚のような心地を残しながら、長い後味を保ちつつ引いていく。

全体のバランスが取れていて、おそらく誰もが美味しいと思える味に仕上げられている。グイッと引き寄せるような力強さは感じられないが、そればかりだと疲れてしまう。こういう穏やかさが前面に出ているブルゴーニュも素敵に思える、休日のゆったりした時間を過ごすにはぴったりのワインじゃないかな。

【Cave d'Orange北新地店 5,000円?】

2012年4月28日 (土)

餃子とワインの相性とは? 高槻・溢彩流香(イーサイリューシャン)

120414gyoza料理とワインを合わせるのって難しい、とつくづく実感するのは和食と中華なんだけど、こと点心、餃子となるとその難易度は格段に増す。

そんなワイン好き泣かせのワイン会が高槻で広東省出身の女性が営む小さなお店、溢彩流香(イーサイリューシャン)で開催された。参加が決まった時から何を持っていこうか試行錯誤の日々が続いて、結局当日の直前にひらめいたワインを持ち込むことになってしまった。

日本では餃子というと焼き餃子だが、本場中国では水餃子が主流で、こちらでも水餃子中心だが、焼き餃子もいったん蒸したものを焼くといった手の入れよう。そしてなんといっても皮のモチモチ感、ツブツブ感が本場の味わいを引き立たせる。以前仕事で中国に行った際に食べた地元の餃子屋そのままの食感に思わず声をあげずにはいられなかった。そして餃子以外にもスープ、炒めものなども胡麻の香ばしさが生きた、繊細な旨味が感じられる美味しいものばかりだった。

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120414gyoza1120414nerelloそしてこの結局持ち込んだのは、エトナロッソ、ネレッロ・マスカレーゼだった。あまり強くないネレッロは色調も若干赤より淡くロゼに近い。その印象が肉料理とはいえ、決して味付けの強くない肉本来の旨味をいかした餃子、点心類に合うのではないかと思ったが、予想に近い相性を示してくれたので安心した。

この日はヴィンテージシャンパーニュ、ポムロール1994をはじめ、リグーリア、アルザス、シラーロゼといった個性的なワインが集まり、美味しい料理もたっぷり、ワインもたっぷりで満足この上ない不思議な感覚のワイン会だった。またここの餃子を心行くまで堪能したいと思った、楽しい宴だった。

 

 


2012年4月24日 (火)

名古屋の悦楽ワインバー エノテカバール イル・モット

120423motto3名古屋に行ってまでワイン、ということはなかろーに、と思うかもしれないが、中毒なのでどこでもワインバーは探してしまう。その中でもなかなか通う気がするところは稀なのだが、こちらは何度でも足を運びたくなる居心地の良さNo.1だ。大阪を含めて、一番と言っても過言ではないくらい気に入っている。

エノテカバール・イル・モットの岩月さんは元々大阪にいらしたそうだが、地元に戻ってこのお店を始めた。ワイン好きなひしひしと伝わってくるそのシステムはグラスワインの充実と、いろいろ飲みたい人には嬉しい価格キャップ制度。グラスワインのリストから何倍も飲みたいときには、グラス数に合わせて価格が決まるので、安心して飲むことができる。

120423motto1120423motto2そのグラスワインも一癖、二癖あるチョイスで、いつも驚く発見があるところが凄い。この日の泡はピエモンテのロゼだが、品種はチェンテジミーノという聞いたことのないもの。しかし味は若いジューシーなベリーで軽やか。アペリティフにはぴったりの一品だった。

そのあとはどぶろくと言ってもいいスロヴェニアのルナール。以前呑んだ時よりも濁りが多くなっていたが、味わいは予想外にさっぱりしていた。

この日のアテは18か月熟成のパルマ生ハムと野菜のソテー。生ハムはねっとりした質感と脂の甘み、控えめの塩味がバランスよく絡む。そして野菜のソテーはアンチョビ味は聞いているんだけど、塩味控えめで野菜の味がうまく引き出されている。アテも美味しいのはさすが。

120423motto4そしてこの日のお楽しみは特製カレー。自分で仕込んでいるそうだが、ダシの味がしっかり感じられてこれも美味。最近メニューに加わったそうだけど、確かにシメで食べたくなる一品。このカレーに何を合わせる?と岩月さんに聞いたところ、潔くイタリアのビール、しかもベルギービールに似た味わいの不思議なビールを出してきたところがワインに変にこだわらない姿勢がこれまた潔い。

この日はグラスワイン、ビール、そして冷やしグラッパ、最後は強制(笑)エスプレッソと繋いで2時間の濃い時間を過ごさせていただいた。この店が大阪になくてよかったのか、あってほしいのか?自身をもって言える、イチオシのバールです。

エノテカバール イル・マット

名古屋市千種区池下町2-55

052-734-3355

15:00-24:00

月曜休

 

2012年4月23日 (月)

ブノワ・ライエ シャンパーニュ グラン・クリュ ブリュット・エッセンシエルNV

120424benoitlahaye自分は飲む立場なので、ビオディナミという栽培法でもあり、思想でもあるこの手法は殆ど無知に近い。占星術と栽培のかかわりがどれほどのものなのかは知るよしもなく、また知る必要もさほど感じてはいないのだが、それでもビオディナミを実践するところのワインがまた質のよいものが多いのも事実だ。それが生み出されるのは畑に対する集中度、細やかな気配りによるところなのではないかと自分なりには理解している。

まだまだビオディナミ生産者と呼ばれる人が少数派であるシャンパーニュで、代表格と語られることの多いブノワ・ライエ。シャンパーニュでもピノ・ノワールで名高いブジーの生産者である彼の作るシャンパーニュは、厚みがあるもののそれがことさらに重くはならず、シャンパーニュの特質でもある繊細さを兼ね備えているところにある。大好きな生産者の一人だ。

このエッセンシエルはピノ・ノワール90%、シャルドネ10%によるもの。2008年のブドウを主体に造られており、ドサージュ(糖分添加)は6g/Lと少なめ。このようなデータをラベルに表記してくれる良心的な態度も好ましい。80%樽発酵もさせているそうだ。

色はグレーがかって、ピンクのニュアンスも感じさせるゴールドイエロー。香りはカラメル、焦がしバター、鉄分、ミネラル、焼きリンゴの香ばしい香りも感じられる。全体に焦がしたニュアンスが強く感じられる。

口に含むと細やかで繊細な泡の感覚と、細めだがスピードに乗って突き進んでくる酸が爽やかに広がる。複雑さはそれほどではないが、伸びやかでかつ柔らかい果実味が軽快で心地よい。しかし中盤にかけてじっとりした旨味が広がり、ブドウの質の高さが感じられる。黒ブドウ由来のタンニンもきめ細かだがボリュームも感じられる。ただし、中盤から余韻にかけては案外あっさりしていて、もう少しグリップ感が欲しいとも思う。

余韻は繊細で、ほどよい苦みが味わいに深みを深みを与えつつ、優しくほろほろと消えゆく泡のように爽やかに引いていく。

無理のない味わいは体にやさしく染みてきて、これだけでゆったりとした時間を過ごせる癒しのシャンパーニュだ。食前酒でもこうした抵抗感のないシャンパーニュで始められたら、食事も美味しく進むこと間違いなしだね。

【ワインショップ リヴ・ゴーシュ 6,000円?】

2012年4月22日 (日)

名古屋アーマリーナイト初参戦!でも。。。 アーセナルvsチェルシー戦

120422arsenal2120422arsenal3アルテタの負傷リタイヤ、今年彼がどれだけ貢献していたかを思い知らされた前節ウィガン戦の敗戦を受けてのチェルシー戦。ここからズルズルと行くわけにはいかない。チェルシーはチャンピオンズ・リーグが残っているけど、アーセナルには来年への希望、CLストレートインの権利、3位確保が絶対命題。

この日は名古屋のアーセナル戦観戦イベント、アーマリーナイトに初参戦。12人(?)のグーナーが名古屋駅すぐのポイント、アイリッシュパブ、ザ・クーパーズに集って熱気の中での試合開始となった。先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、コシエルニー、サニャ、MFソング、ラムジー、チェンバレン、ロシツキー、ウォルコット、FWファン・ペルシー。

せっかくのアーマリーナイトだったんだけど、試合は今季一番盛り上がりに欠く単調な試合だったかもしれない。なんかまったり見てたらいつの間にか終わってた、という感じだった。攻め込む場面は何度かあったが、チェルシーの守備にうまく絡めとられて、唯一の惜しい場面はコシエルニーのバー直撃シーンくらい。

先発でも若手選手の空回り状態、連携の悪さが目立った。ラムジーはチャンスを生かし切れず、かえって守備ができない欠点を露呈してしまった。チェンバレンはこちらも思い切りのいい攻撃の持ち味が出ず、窮屈な動きに終始した。ファン・ペルシーも調子が下がり気味で、いい時の神がかり的な決定力は影をひそめてしまって、チーム全体に7連勝中の時の勢い、勝ちへの執念は全く感じられなかった。0-0で引き分けたのは残念ながら納得するしかないし、勝ち点1獲れたのは、幸いといえるかもしれない。

その中でウォルコット、ロシツキーが負傷で、特にウォルコットは今季おそらくは絶望。ウォルコット-RVPで得点を稼いできた方程式は最終盤に至って消滅、苦しい3試合を残すことになってしまった。次節はアウェイでのストーク戦、まだまだ3位の道は険しいと思わざるを得ない結果を残した。

それでも結果は別として、アーマリーナイトでの夜、お若いグーナーとの夜は楽しい名古屋のひと時でした。ご参加の皆さんお疲れ様でした。今度は快勝で雄叫びを挙げたいものです。

2012年4月15日 (日)

バローネ・ディ・ヴィラグランデ エトナ・ロッソ2009 DOCエトナ・ロッソ

120414nerello昨日の土曜日、摂津富田で広東省出身の中国人の方が開いている餃子専門店でのワイン会に誘っていただいた。その時の条件、ワイン一本持ち込みが結構大変で、餃子にワインという普段は考えない相性をどう結び付けるかにかなり最後まで悩んだ。しかし土壇場で思いついたのが、このワイン。

シチリアで最もファッショナブルな品種であろうネレッロ・マスカレーゼ。以前はシチリアと言えばネロ・ダーヴォラだったけど、最近はこちらも頻繁に見かけるまでになった。シチリアのピノ・ノワールなどとも呼ばれることがあるが、確かにしっかりした赤い果実の酸は、ピノ・ノワールと通じるところがある。

このワインを餃子に合わせてみようと思ったのは、餃子が肉料理であり、それでいてさほど味わい的には強いものではないことから、ロゼ寄りの赤ワインにしようと思い至ったこと。そして以前に飲んでいたので知っていた繊細な余韻が合いそうだと思ったからだ。

バローネ・ディ・ヴィラグランデはエトナ山のふもとのワイナリーで、18世紀に男爵位を授けられた歴史を持つ。このワインはネレッロ・マスカレーゼ80%、ネレッロ・カプッチョ20%から造られ、ステンレスタンクで発酵、栗(カスターニャ)のボッテで1年熟成させる。密植栽培で、一本からの収穫量を落として、品質の向上を図っているという。

色は明るい紅茶のようなルビー色。香りはスミレ、ブドウの皮、クレヨン、甘草、湿った犬の毛のような獣的な香りも感じる。

口に入れるとまろやかで刺激の少ない若いベリーの酸が優しく広がる。しっとりした甘みのある果実味は柔らかく、口の中で納まるくらいのボリューム感が心地よい。深さよりも横に広がる包容力を感じ、ベースとなるタンニンも程よく熟れてこなれている。中盤から終盤への味わいに劇的な変化はないが、穏やかに染み入る滋味、ミネラル感に引き込まれる。

余韻は穏やかで透明感のあるすっきりした旨味が薄く広く口の中に広がり、温かみを残しつつ優しく緩やかに引いていく。

鷲掴みにするような力強さには欠けるかもしれないが、それを補って余りある優しさ、質感、温かみ、そして余韻の穏やかさが心地よい。シチリアの人々の純朴さが透けて見えるような、誰も傷つけない優しさに満ちたワインだったな。Good JOB!

【エノテカ イル・ソッフィオーネ 2,800円?】

2012年4月14日 (土)

元町の新名所! 酒商熊澤

120409kumazawa2120409kumazawa1三宮よりも元町界隈の方に行く機会が多い自分だが、その元町にまた楽しいスポットができた。駅前から北に上がったすぐのところにある「酒商 熊澤」だ。

一階は日本ワインが充実したショップと立ち飲みスペースが半々。この日はワインを買おうと思って立ち寄ったのだが、それだけではすむはずもなく、まずは立ち飲みスペースへ。。。

食べ物はお惣菜から、思わず食べてみたくなる缶詰など、立ち飲みに相応しいものがそろっている。ワインはすべて日本ワインだが、品数が豊富なのと値段も手ごろなものばかりなので、ついつい数を重ねてしまう。

この日は滋賀のヒトミワイナリーのその名も「Kirekire Dela」や、中央葡萄酒の「グイド甲州」、旭洋酒の「ヒクモルージュ」をいただいた。Kirekireはその名のとおり酸が尖っているという表現がぴったりの切れ味、グイド甲州は対照的な落ち着きのある深い酸、そしてヒクモルージュは牛蒡のような香りがある土っぽい個性的な味わい。いずれも香りと味にしっかりした主張を持っているものだった。

この日もあっという間に立ち飲みスペースは満員。しかもお知り合に偶然再会して、次なるスポットも紹介してもらった。やはり酒飲みのつながりはこうした気さくな場所で広がっていくものなのだ。

酒商 熊澤

神戸市中央区北長狭通4-4-15 1F

078-333-0087

15:00~23:00(LO22:30)
ショップは12:00~23:00

火曜休

2012年4月 9日 (月)

ミドルの神様降臨! アーセナルvsマンチェスター・シティ戦

120409arsenalいやな予感はしてたんだけど、見事に的中してQPRに取りこぼし、連勝がストップしたアーセナルは終盤最大の難敵、2位のマンチェスター・シティ戦にホームで臨む。先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、コシエルニー、サニャ、MFソング、アルテタ、ベナユン、ロシツキー、ウォルコット、FWファン・ペルシー。

試合は2位のシティが既に優勝をあきらめたかのような消極策に終始、予想以上にアーセナルが攻め込む。しかしこの日のアーセナルはまたしてもゴールの神様に嫌われたのか、あと一歩が出ない。15分のファン・ペルシーのヘディングは、ゴール前のフェルメーレンに当たってクリアされてしまうし、その直後の19分には一発レッド退場相当のバロテッリのソングへのタックルもカードすら出ず、とアーセナルには受難の展開。

後半52分にはナスリのクロスにアグエロが合わせる場面があったが、これはゴールの上を超えて行き、シティの攻撃はほぼこれ一本のみ。こんな状態にもかかわらず、61分のファン・ペルシーのヘディングがゴール右ポストに嫌われ、ゴール前を転がるものの、これを押し込むには至らない。またしても運のないアーセナルなのか。

しかしこの日はミドルの神様が再び降臨した!ヴィラ戦で美しすぎるFKを決めて、ミドルシュートの威力を見せつけたアルテタが、相手からボールを奪って30mの距離をものともせず放ったシュートは、名手ハートの左手をかすめつつもネットを揺らし、ついに86分で均衡が破れる!

このあと89分にこの試合危険プレイを連発していたバロテッリが2枚目のイエローでついに退場、93分にはカウンターからラムジーがフリーのファン・ペルシーを残して自ら放ったシュートが大ふかし、買っていたから笑い話になる笑えないオマケもついて、アーセナルが勝利。3位を確保して、スパーズとは勝ち点2差をつけた。

攻め続けたアーセナルは素晴らしいけれど、それにひきかえ消極策に終始したマンチェスター・シティは、いったいどうしたことだろう?この試合勝たなければならないのはむしろシティだったはずなのに。

アーセナルも試合展開からすればもっと点が取れていてもおかしくない試合だった。ファン・ペルシーの得点力も翳っているし、フェルメーレンはツキが落ちているとしかいいようのない、この2試合の逆貢献。それでも得点源が代わりつつ、勝ちに結びつけているところが前半の神頼み的な試合じゃない、底の厚さを感じさせる。

しかし、この試合はなんといってもアルテタに尽きる。前半はさんざんミドルを打てる選手がいない、相手の意表を突くところからでもシュートを狙える選手がいない、と愚痴をこぼしたが、この日のシュートはそんな不安を解消するに足りるものだった。ナスリの目の前で決めたのも正直胸がすくような気分だった。

宿敵に勝って3位をキープ。まずはチャンピオンズ・リーグ参戦圏内、しかもストレートインすることしかないんだから、あとの試合は取りこぼしなく乗り切ってもらいたいね。