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2012年3月

2012年3月31日 (土)

生駒の隠れ家でのワイン会 料理屋 エルミタージュ

お招きを受けて、生駒という新天地(?)でのワイン会におじゃました。場所は生駒駅から近いが、坂を上った閑静な住宅街の中にあるその名も隠れ家、「料理屋 Hermitage」。

この日のシステムは会費6千円+ワイン持ち寄りというものだったけど、お店で出された料理がバラエティに富んでいて、いろいろなワインとのマリアージュを楽しませていただくことができた。

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この日自分が持ち込ませてもらったのは、北イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のワイン、ボルク・ドドンのレフォスコ ロッソ2003 と、このワインの状態が心配だったので控えで持ってきたベルナール・ビュルゴーのコート・ロティ2001。レフォスコは濃密な果実味と穏やかな渋みの協調、余韻の長さが印象的だったし、ロティはロティらしいジビエの香り、獣的な香りが豊かで、カスレなどの肉料理にうまくマッチしていた。

そして皆さんが持ち込んだヴィルマールのシャンパーニュ、フィアーノ種によるシチリアのワイン・コメタ、珍しいサヴニエールの1989、王道パランのポマール、ブリッコ・ロッソによるバローロ2000と、こちらも個性的で味わいが豊かなものばかりだった。

素敵な料理と素敵なワイン、そして素敵な環境。6人で8本とワインも進んだ、素敵なワイン会の一夜だった。

2012年3月25日 (日)

快勝、7連勝! アーセナルvsアストンヴィラ戦

120325arsenal1ここ数年は後半戦で調子を落とす傾向にあったアーセナルだけど、今期はしり上がりに良くなってきて、ここまで6連勝。前半戦相次いだ負傷リタイアの選手も戻りつつあり、層も厚くなっている。3位を固めるだけじゃなく、ひょっとして上も?と思いたくなる好調ぶりだ。

この日は難敵アストンヴィラ、と思っていたのだが、予想に反して試合は一方的なアーセナルペース。久しぶりに安心して見ていられる試合になった。先発はGKスチェスニー、DFギブス、ジュルー、フェルメーレン、サニャ、MFソング、アルテタ、ジェルヴィーニョ、ロシツキー、ウォルコット、FWファン・ペルシー。

試合はまず14分、左サイドのジェルヴィーニョからエリア内のギブス、そしてギブスの思い切りのいい強いシュートはGK触るもそのままインし、彼にとってプレミア初得点にもなった先取点が入る。

25分にはセンターライン付近からのソングの縦パスを右サイドから走りこんできたウォルコットが右足でトラップして、落ち着いて決めて2点目。この得点はソングの縦パスの精度、ウォルコットのトラップの精度、いずれも素晴らしい技巧の勝利。特に最近のソングの「セスク張り」縦パスの威力は半端ではなく、相手選手にとっても脅威になっている。

久々に安心して見ていられる試合だったが、最後に圧巻が待っていた。ソングへのファウルで得たFKを蹴るのはアルテタだったが、ゴール前約30mをものともせず、放ったシュートは無回転シュートで綺麗な放物線を描きゴール右隅に突き刺さりダメ押しの3点目。美しすぎるシュートで締めくくった試合は3-0の完封、7連勝となった。

最後のアルテタのシュートはチームが波に乗っている象徴ともいえる、芸術的なFKだった。今もあの弾道が目に焼き付いて離れない。試合直前のコシエルニーの怪我というアクシデントで守備の不安もあったが、この日は相手の不調、レベル差もあったが攻め込まれる場面もなく、安心して見ていられた。

連勝が続いて選手の自身も出てきているのだろう。個々の選手のプレイも安定しており、特にロシツキーの速い切り替え、アルテタの運動量、ソングのパスの巧さが中盤に大きな厚みをもたらしている。この試合の差は両チームの中盤の差と言っても過言ではないだろう。

これで7連勝は、2007年10月以来。そしてアーセナルが1試合で英国選手(ウォルコット、ギブス)が2得点以上を挙げた試合は1997年10月以来のことなんだだそうだ。それもなんか凄いな。。。

2012年3月24日 (土)

アンツィヴィーノ ガッティナーラ2004 DOCガッティナーラ

120324gattinara酸というものはワインになくてはならない要素であるし、一言に酸と言っても色々な酸がある。これはクエン酸、リンゴ酸、酒石酸といった化学的分類ではなく、味覚としてその酸をどう把握するかということにある。

酸の表現も太めの酸、細い酸、足の速い酸、じっくりと広がる酸、旨味のある酸、乾いた酸、爽やかな酸、思いつくままに挙げるといろいろなものがある。そしてこの酸を把握する、記憶にとどめることがワインを位置づける一つの大きな要素だと思っている。なぜなら、この酸をはぐくむのは産地、気候が大きいからだ。

北イタリアのピエモンテ州でも、さらに北に位置するアルプスの麓、ガッティナーラ。この地ではバローロと同様にネッビオーロ、この地ではスパンナとも呼ばれている品種から赤ワインが作られている。アンツィヴィーノはミラノでワインとは無関係の仕事をしていたオーナーが田舎で仕事をしたいと思ったことから始まったワイナリー。まだ10年そこそこのワイナリーだが、クラシックな造りで評価を上げつつある。

色はエッジにオレンジを感じる明るめで赤みのあるルビー色。香りはプラム、しおれた花、鉄錆、革、黒オリーブの香り。

口に含むと冷涼な酸がすーっと一直線に口の中に入ってくる。芯のある細めの酸だが、表面が滑らかで優しい舌触り。その中にタンニンと果実味が稠密にくるまれている。タンニンはボリュームは豊かだが、単なる渋さ、収斂感という感じにはならず、滑らかで質感のある厚手のシルクのような感覚で、豊かな味わいのベースを形作る。スレンダーなボディの中に色々な要素が詰まっているという感覚。

余韻は旨味のある酸が息を切らさず、最後まで手を抜かずに柔らかく広がり、熟した果実の甘みを優しく残しながらゆっくりと引いていく。

しっかりした酸が味わいの中心に座り、その周りを柔らかな旨味、果実味が幾重にも重なるようにしてできているような優しさと静謐感に満ちたワイン。決して著名ではない産地からこれだけのワインができる、イタリアワインの底深さを改めて考えさせられたワインだった。

【エノテカ・リ・ソッフィオーネ 4,000円?】

2012年3月20日 (火)

パーチナ ラ・マレーナ2007 IGT 

120320pacinasyrah好きなワインは?と聞かれれば「ローヌ」、好きな品種はと聞かれれば「シラー」。これだけは譲れません。これだけは絶対。両方揃えば文句なしだけど、どちらか一方でもOKですが、どちらかと言えば世界各国、意外な地域で「シラー」の文字を目にしたときの方が食いつきがいいです。

イタリア、トスカーナは勿論サンジョヴェーゼの王国だけど、シラーも作られている。しかし、いずれもローヌのシラーよりはサンジョヴェーゼに近い味わいに感じられるのは土地の力ゆえだろうか。そんなシラーをトスカーナでも今や安旨信頼感ナンバーワンのパーチナが作るとあればどうなるか?

色は黒味の強いどっしりした質感のあるルビー色。香りはブラックベリー、カカオ、黒オリーブ、粒胡椒、ヴァニラ香が感じられる。

口に含むとまろやかな酸味にくるまれた詰まった果実味がグミキャンディーを口に入れたときのように転がる。滑らかな質感が口の粘膜を撫でさするようで心地よい。タンニンは細かで豊富。若干ざらつき感は残るが、若さゆえだろうか。バックにパウダー状の胡椒から発散されるようなスパイシー感が感じられる。

余韻はビターチョコのような苦みが口の中にどっしりと広がり、そこに戻ってきたベリーの酸味と果実の旨味が重なり、複雑な旨味を残しながら、長くゆっくりと引いていく。

ローヌとは違ったイタリア、トスカーナ的なシラーではあるけれど、バックにはしっかり品種の個性と言えるスパイシーさも感じさせつつ、全体をきれいにまとめ上げる。ニューワールドにありがちなボリューム感で押された後の疲労感がないところが、このワインの魅力に違いないな。

【Wineshop FUJIMARU 3,000円?】

2012年3月18日 (日)

テヴネ・エ・フィス マコン・ヴィラージュ2006 AOCマコン・ヴィラージュ

120318thevenet美味しいシャルドネを飲みたいけれど、なかなかピタッとくる地域がない中で、ブルゴーニュのマコン地区は安くて美味しいワインが飲めるありがたい地域だ。赤ワインも作っているが、やはり白ワインが美味しい。酸も持ちながらほっとさせられるメロンの雰囲気を持ったワインは、南のほっこりしたシャルドネとどこか違う味わいがある。

その中でもジャン・テヴネはマコンを代表する生産者。元々はマコン・クレッセというAOCで作られていたが、なぜかこのAOCが消滅してしまった。このマコン・クレッセでは貴腐ワインも作られていたというが、残念ながら未だ飲んだことはない。

色は薄めのつややかな緑がかったゴールドイエロー。香りはアプリコット、マンゴー、黄色い花、蜂蜜、カスタードクリーム。全体に甘いトロピカルな香り。

口に含むと穏やかだが芯のある酸が感じられ、その直後には熟したトロピカルフルーツのまったりした味わいが広がる。皮の下に含まれる旨味が豊かに浸透しており、そのバックには貴腐のしっとりした甘みが感じられる。ボリュームは豊かで粘性もしっかりあるが、だれない酸味が味わいを引き締め、単なるトロピカルな味わいに陥ることを許さない。

余韻はほのかな苦みとミネラル感が現れ、ボリューム感に比べると意外にあっさりした抜けの良さが強すぎない酒質を保ち、やさしく引いていく。

ブルゴーニュでも最南端のワインだから、力ずく的なワインにもなってしまいそうな所を控えつつ、うまくまとめあげる生産者の力量。この地域のワインは余韻の抜けの良さがなかなか感じられないんだけど、それをあっさり演出してしまうところが潔く、また心地よくあるんだよね。これもGood JOB!

【Cave d'Orange 北新地店 2,500円?】

2012年3月17日 (土)

ライオーロ・グイド・レジニン グリニョリーノ・ダスティ リントゥルーゾ2010 DOCグリニョリーノ・ダスティ

120317grignolinoジャケ買いというのは、CDとか本の話を言うのかもしれないが、ワインでもあるんです。CDや本の場合は見た目の良さが大前提になるかもしれないけど、ワインの場合は勿論それもあるが、かえって見た目に拘らない朴訥さか、それともコテコテかの方が当たる場合が多いという経験則。もちろん、このワインもジャケ買いならぬラベル買いだが、当然後者(笑)。

ピエモンテでも北に位置するアスティは、冷涼な気候から生まれる締まった酸を活かしたワインを作っているが、バルベーラ、モスカート、ドルチェットが主体で、グリニョリーノはまだまだ国際的には非常にマイナーな品種だろう。一時は軽く酸が強い品種と言われていたが、造り手のライオーロ・グイド・レジニンはこの地で古木を有したしっかりした生産者だという。果たして?

色は赤みが強く感じられる落ち着いた色調のルビー色。香りはザクロ、ラベンダー、ブドウの皮、胡椒パウダー。香りのボリュームは弱めだが、赤いベリー系のアロマを感じる。

口に含むと柔らかくまろやかな酸が次第にアクセルを踏むように直線的に上ってくる。刺激は少なく、ストレートな赤いベリーの酸味がまず口の中をリセットし、その直後に穏やかでチャーミングなベリーの旨味がグミキャンディーのようにまとまって広がる。タンニンは予想よりもしっかり、かつ太く程よいざらつき感からくる素朴さが好ましい。このタンニンがワインの酸味と旨味を抱擁するにはちょうどいいホールド感。ワイン自体の広がりは大きくないが、軽快な中盤を演出する。

余韻はしっかりした渋みとリターンしてきた爽やかな酸味が口の中で絡みつつ、抜けの良い軽快な味わいを残しながら引いていく。

一言でいえばチャーミングなワイン、と言うのだろうけど、がっしりとした収斂性のあるあタンニンがこのワインに一言では表現できない底深さを与えている。チャーミングさと奥深さの二面性、それをワインでもラベルでも表現しているとしたら、生産者の意図はまさにズバリと当たっていると言い切れる、癖になるワインだったな。Good JOB!

【エノテカ・イル・ソッフィオーネ 2,500円?】

2012年3月16日 (金)

ジェラール・シュレール リースリング ゼロ・デフォルト2005 AOCアルザス

120311riesling最初にワインを飲み始めたとき、アルザスワインの不思議さに惹かれた記憶が今も印象に残っている。それまで飲んでいた白ワインのどれとも違う個性、それは後から考えると品種の個性、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、シルヴァネールなどの品種が持つ味わいの違いだったかもしれない。

それ以来、アルザスワインには興味を持ち続けているが、単に品種だけでない、造り手、造り方の違いが幾重にも広がっていることを知って、未だにその全貌は明らかにならない。まだまだ知らない造り手も多くいるだろう。本当に不思議な地域だ。

その地域にあってジェラール・シュレールはぞれまでのアルザスワインのカテゴリーに収まらない革新的な生産者だ。その姿勢はAOC、原産地統制呼称制度を守る規制当局にとっては相いれないものかもしれない。この「ゼロ・デフォルト」はグラン・クリュで栽培したブドウを使いながら、その味わいが所謂グラン・クリュらしからず、と判断され、グラン・クリュを名乗ることができなかったワイン。

色はグリーンがかった淹れたての新茶のような若々しいゴールドイエロー。香りはリースリングらしいオイリーな香りが開き、その中にミント、若木、ライムといった爽やかな香りが感じられる。

口に含むとじっとりした質感をまず感じ、その直後に青みを伴った直線的な酸がさっと潔くふ駆け抜ける。外郭を形作るフォルムが堅牢だが、その内側は柔らかで、酸味と果実味由来の繊細な旨味が程よく絡みあう。残糖分は殆どない乾いた味わいだが、それでも果実味がしっかりしているので充分な厚みが感じられる。

余韻はドライな中盤とは違い、ミネラル感とほっこりした旨味が現れ、繊細かつふくらみのある味わいを形作りつつ、優しく軽やかに引いていく。

辛口ワインという表現はありふれているが、まさにそうした表現にふさわしい乾いた味わいのワインなんだけど、その中に質感、しっとりした味わいも含んでいるという矛盾した表現に至らざるを得ない複雑な味わいを持ったワインと言えるかもしれないな。

【Wineshop FUJIMARU 5,000円?】

2012年3月14日 (水)

ドメーヌ・アンヌ・エ・エルヴェ・シゴー シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・シャルム2004 AOCシャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ

120312chamboleブルゴーニュの三大人気地区というと、ジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニーということになるんだろうか?ちなみに自分はモレ・サン・ドニ、ニュイ・サン・ジョルジュ、サヴィニ・レ・ボーヌあたりになりますが、これは価格的なものも多分に影響しております。。。

この三大人気の中でもシャンボール・ミュジニーは特にその名前の響きもあって、気品、優雅さという感じを受ける。事実、ブルゴーニュ北部のコート・ド・ニュイでは最も優しいしなやかなピノ・ノワールという評価を受けているようだ。北をモレ・サン・ドニ、南をヴージョに挟まれたこの地はボンヌ・マールとミュジニィという特級畑を擁し、そしてその特級以上の評価を受けることもあるレ・ザムルーズ(恋する乙女たち)をはじめとした多くの一級畑が広がる、まさに銘醸地だが人口はわずか300人だという。

ドメーヌ・エルヴェ・シゴーは歴史は19世紀中頃にさかのぼるということだが、評価は1996年頃から上昇し、未だ日本において著名とはいえないものの、無農薬栽培、グリーンハーベストによる収穫量の制限、新樽の仕様制限、無濾過瓶詰により品質を向上させている。この畑、シャルムは北のボンヌ・マール、南のミュジニィ、両特級畑の中間に位置する最大の一級畑で、その名「魅力」のとおり、繊細かつエレガントなワインを産むという。

色はしっとりした濡れた質感のある暗めのルビー色。香りはブラックベリー、黒胡椒、湿り土、スミレの香り。

口に含むとまとまりのある熟した果実味と滑らかできめの細かなタンニン。土のニュアンスが若干強く感じられるが、それをカバーするふっくらした果実味、柔らかな質感。調和した味わいはシャンボールらしい特徴と言えるが、もう少しストラクチャー、押しの強さがあってもいいだろうか。しかし、全体のまとまり、優雅さは素晴らしく、いささかの力みも感じない中盤から後半にかけての展開は、ブルゴーニュを飲むときの気分にふさわしい。

余韻は熟れた果実の甘さがふんわりと広がり、軽やかで長い後味を形作りつつ、ゆっくりと引いていく。

全体的によくまとまった、調和を重視したワインになっている。味わいの要素一つ一つに決してインパクトがあるわけではないが、飲んだ後に嫌な気分を残さない、親しみやすさを演出してくれるワインだった。ゆっくりと一本向き合うにはこうした派手さを嫌ったワインの方が好ましいともっているんだけどね。

【Cave de Terre淡路町店 6,500円】

2012年3月13日 (火)

逆転劇場再び! アーセナルvsニューカッスル戦

120312arsenalもう、この試合は結果から言ってしまおう。早起きしてよかった。この試合を見逃せば、一生後悔したかもしれない。5連勝、4試合連続逆転勝ち、そして3位トッテナムに勝ち点差1に迫る大勝利となったホームでのニューカッスル戦。1-1で膠着状態にあった試合を勝ち抜いたのは、DFトマス・フェルメーレンの意地と頑張りだった。

先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、コシエルニー、サニャ、MFソング、アルテタ、チェンバレン、ロシツキー、ウォルコット、FWファン・ペルシー。

試合は一貫してアーセナルペースだったが、前半14分での失点はフェルメーレンのパスミスから生まれた。しかしその1分もたたないうちにウォルコット、ファン・ペルシーの連携から同点に追いつく。この試合のウォルコットはキレキレもいいところで、右サイドバックに戻ってきたサニャによって後顧の憂いがなくなったか、相手MFが殆ど機能していなかったこともあって右サイドを縦横無尽に駆け抜け、精度の高いクロス、パスを供給、得点のチャンスを作り続けた。

もう一人、中央のロシツキーも気迫あふれるチェックと、ボールを持てば相手DFを翻弄するように縦へと切り裂く鋭い動きでチャンスメイクをし続けた。しかしこの2人をしても最後の勝ち越し点を奪うまでには至らない。

このまま1-1で終わってしまうのだろうか、と悪い予感もよぎったロスタイム、94分、最後の攻撃はソングからファン・ペルシー、ファン・ペルシーがセンターで相手DFに囲まれたところを再びソングに預けて、ソングから右サイドのウォルコットに長いパス、そのウォルコットからのクロスはゴール前のラムジーに入り、ラムジーが落としたところに走りこんできたフェルメーレンが押し込んで、まさに満塁サヨナラホームラン的な1点を挙げて、2-1でアーセナルが勝利した。

この試合のMOMはすべての動きが満点と言ってもよいほどだったウォルコットだろう。サニャ復帰以降彼の縦への動き、スピードが目に見えて良くなった。それとこのところのクロスの精度は素晴らしい。この試合の2得点はまさに彼の素晴らしいクロスがあったればこその得点だった。ゴールを挙げるよりもアシストに開眼したのでは?と思うくらいだ。

また、地味だけどソングの安定感もこのところのアーセナルの好調の原因といえるだろう。堅守と、守備から攻撃に展開するときの相手を出し抜くような彼の縦パスが得点の起点となっている。最近セスクと重なって見えて仕方がない。

ハラハラしたけど、最高の逆転劇で勝ち点3をものにしたアーセナル。後半戦に向けて大きな手ごたえを感じさせてくれた熱い試合だった。

2012年3月12日 (月)

ラ・カステッラーダ リボラ・ジャッラ2005 DOCコッリオ

120311kastelladaこのところ、若干イタリアワイン以外に興味が向いていたけど、やはり好きなものは好きで、こういうお得感のあるものがあると目が向いてしまいます。

先週大阪日本橋、Wineshop FUJIMARUさんの二階をお借りして日本ワインのワイン会を開催したんだけど、もちろんそれだけじゃおさまらず、一階のワインショップを物色して購入したのがこのワイン。

ラ・カステッラーダは今までも何度も飲んだことがあるし、フリウリの生産者とては有名すぎるほどだが、価格も相応するためボトルで、ということはあまりなかった。しかしこの2005はヴィンテージもあまりよくなく、かつユーロ安の影響で安く仕入れられたということで、値ごろ感もあったので即購入。

リボラ・ジャッラはイタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の土着品種で、酸の強さが特徴だという。この酸をうまく利用したのが最近の潮流となっている赤ブドウと同様に果皮を一緒に漬け込みながら発酵させる醸し発酵の技術で、酸を和らげつつ、果皮に含まれる豊富なうまみを引き出すことにより、独自の白ワインの世界を築いた。その一翼がこのラ・カステッラーダ。

色は少しうす濁りの湿り感のある山吹色。香りはママレード、熟したメロン、梅酒、キャラメル、消しゴム、ほうじ茶の香り。

口に含むと穏やかで低めの酸がゆっくりと入ってくる。導入部がいったん収まった後に、とろりとした質感とともにしっかりした苦みのニュアンスが感じられる。ボリューム感は控えめだが、内容の詰まった味わいで、目を閉じると薄霧の中に包まれた森のようなイメージが浮かんでくる。中盤でのメリハリ感はないが、後半部になるに従ってじわりと広がる滋味、ミネラル感が味わいに深みを与えていく。

余韻は程よい苦みがベースとなり、品のある旨味が薄く柔らかに口の中に広がり、そしてあっさりと引いていく。

色ほどにボリューム感はないけれど、それがかえってバランス感を高め、内向きの味わいに向き合う受け手の余裕を持たせてくれる。悪い年なのかもしれないが、その年なりに個性を秘めたワインを作り上げる生産者の苦労もしのばれる、そんな事にも気を配らせてくれる落ち着いたワインでした。

【Wineshop FUJIMARU 3,800円?】

2012年3月11日 (日)

金融市場の冷酷さ 日露戦争、資金調達の戦い~高橋是清と欧米バンカーたち~

120312nichiro久しぶりに読書感を。。。

この本を歴史書というカテゴリーに入れることは適当ではないかもしれない。しかし、日露戦争というまさに日本が国家存亡を賭けて打った大博打のような戦争に勝利したのは、ロンドン、ニューヨークの金融市場を舞台に資金調達というもう一つの戦争に勝利したことが大きな要因であったことがこの本を読んでよく理解できた。

国債、それはギリシャ危機が世界経済全体を巻き込む不安要素になっているが、日本においても国家税収の20年分もの国債発行残高が積み増されている。それでも日本の国債がギリシャのようになっていないのは、国債が国内で消化されているからであり、日本の経済力がそれに耐えられるだけの余力を残しているからだと思う。

しかし1904年の日露戦争開戦当時、明治維新から40年に満たない時を経ただけの日本には大国ロシアを相手にする戦費を国内で賄うだけの力はなかった。戦争とは物資の消耗戦であり、軍艦も含めて日本で調達できる物は限られる。この当時の国際為替市場は金本位制、金の保有量に応じて貨幣を発行する管理体制であり、かつパクス・ブリタニカ、大英帝国が世界を制していた時代でもあったから、輸入するにはまずはロンドンで金と兌換できるポンドを手に入れる必要があった。

今でも財政危機のたびに名前が登場する、「ダルマさん」こと高橋是清、日本屈指の財政家であり、日銀総裁、蔵相、首相、そして首相退任後も蔵相に就任して昭和恐慌を収束させ、軍縮財政を進めたことから後に2.26事件で暗殺されることになるが、当時の高橋は日銀副総裁で、当時の政府首脳である桂太郎首相、元老・山県有朋らから請われてこの任にあたった。そして1907年の終戦に至るまでの苦難の数々が、日露両国債権市場の評価とともに語られている。

この本を読んで思ったことは、当たり前ではあるが市場というものが短期的に目先の事象に反応して動くのではなく、長期の見通しに立って動いているということ。二百三高地の陥落、日本海海戦の勝利などは短期的に国債市場を動かしたが、長期的な評価はその国家が借金をファイナンスできるかどうかであり、講和時点でも日本とロシアの市場の評価に大きな差は出ていなかった。確かに日本は戦争によってその国力を証明し、市場の評価を上げたが、それでもようやくロシアに肩を並べたにすぎなかった。戦争に負けても、ロシアはまだ借金を払える余力は十分と市場は評価していたのだ。ただ、その10年後にロシアは革命によって帝政が倒れ、ロシア国債はデフォルトを起こすことになる。

100年を経ても変わらぬ市場を通じた資金調達、その中で情報戦も交えた国家存亡を賭けた戦いが繰り広げられていた。460ページという厚さだが一気に読ませる力のある経済書だと思った。

日露戦争、資金調達の戦い~高橋是清と欧米バンカーたち~

板谷敏彦著

新潮社刊(新潮選書)

1,700円(税別)

2012年3月 5日 (月)

久々に主催ワイン会、新潟ワインラバーズ会@Wineshop FUJIMARU

しばらくご無沙汰、というかサボッていたのだけど、久々にワイン会を開きました。場所はかねてから念願していたWineshop FUJIMARUの2階スペースをお借りして、新潟のワイナリー、フェルミエをメインに据えての日本ワインの会。こんなニッチな会にもかかわらず、この日は12人にご参加いただいた。いつもながら、こういう会にお付き合いいただく皆様、感謝です。

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この日のシステムは会費+一品持ち寄りで、皆さんに食べたいものを自由に持ってきていただいた。特に制限もなくお持ちいただいたのにほとんどかぶりがなかったのはさすがの一言。そしてどれも酒呑みらしい一品一品で、酒も食事もどんどん進んで、腹いっぱい。

120305fujimaru1この日のワインリストは下記のごとし。

(泡)
1.三次ワイナリー シャルドネ
(白)
2.フェルミエ マスカット・オブ・アレクサンドリア2010
3.フェルミエ シャルドネ2010
... 4.キュヴェ・パピーユ サンセミヨン2011
5.宝水ワイナリー デラウェア2009
(ロゼ)
6.フェルミエ ロゼ2010
(赤)
7.フェルミエ カベルネ・ソーヴィニヨン2010
8.フェルミエ メルロ2010
9.フェルミエ カベルネ・フラン2009
10.フェルミエ ラグレアブル・ポワゾン(カベルネ・ソーヴィニヨン&カベルネ・フラン)
11.カーヴ・ドッチ ピノ・ノワール2009
12.キュヴェ・パピーユ マスカット・ベリーA2011
(デザート)
13.堅下ワイナリー 甲州 樽熟1999

新潟、フェルミエのワインの素敵なところは、刺激の少ない柔らかな味わいの中に、しっかりとした品種の特徴が備わっていること。特にカベルネ・フランは日本でフランスに劣らないワインができることを知らされた出色の出来映え。そしておそらくここでしか作っていないのではないか、と思われるスペイン北部の白ワイン、アルバリーニョもシャープな酸味とリンゴの果汁の旨味が感じられた。

そしてキュヴェ・パピーユはこちらのお店の藤丸オーナーが大阪で自ら醸し始めたワイン。まさに地元の地ワインと呼ぶにふさわしい。サン・セミヨンは濃い色調だが味わいはまろやか、マスカット・ベリーAはタンニンは繊細でブドウの優しい旨味がストレートに表現されていた。

ワイン会は時が進むごとに会話も弾み、いつの間にか次回の企画も持ち上がっていた。やはりワインは大勢で楽しく、カジュアルにやりたいと改めて実感した会になったな。

2012年3月 4日 (日)

神と使徒の名において リヴァプールvsアーセナル戦

120304boy本当にこのチームのファンでいることは寿命を縮めかねないわ。。。

アウェイのリヴァプール戦、前節でトッテナムを破ったとはいえ、二試合それが続くとは思われず、重たい感じで臨んだ試合だったけど、結果は予想を超えたドラマチックなものだった。先発はGKスチェスニー、DFギブス、フェルメーレン、コシエルニー、サニャ、MFソング、アルテタ、ベナユン、ロシツキー、ウォルコット、FWファン・ペルシー。

序盤から運動力の豊富なリヴァプールに圧倒され、ボールを持っても数的優位を保つ堅い守備でカットされ、エリア内に攻め込めないアーセナル。しかし、この日は緊張感を持って、守備的意識もしっかり統率できていたので、数重なるピンチもなんとかしのいでいたが、23分には相手のクロスをコシエルニーがあらぬ方向にデフレクトしてしまい、オウンゴールの先取点を喫してしまう。

しかし、この試合は劣勢に立たされても萎えない力強さが感じられた。31分、最近見違えるようにクロスの精度がよくなったサニャの右からの低めのクロスが、神ファン・ペルシーの頭にドンピシャで1-1に追いつく。

ここから後半に入っても均衡状態、しかもホームのレッズ中心で進むゲームに不安感も覚えてきていたが、それをたしなめるようなロスタイムでのファン・ペルシーの勝ち越しシュートで1-2。ゲームはアーセナルの勝利で幕を閉じた。

この試合、ファン・ペルシーの2点は見事だったが、その前にPKを与えながら自分の超反射神経で失点を最小限に防いだスチェスニーのセーブがなければ、この試合の勝利はなかっただろう。今のプレミアであそこまで反応できるGKは彼だけだろう。

そして2点目のアシストのソング。前半は精彩を欠いていたが、後半は動きも戻り、好守の切り替えもよく、最後は2点目、またしてもセスクばりの縦へのパスが決まり、逆転劇をおぜん立てした。彼はやはり攻撃的なポジションの方が生きるようだ。

強敵を2連戦で退けたアーセナル。このまま4位以内は確保して、正直これだけが願いです。