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2010年9月

2010年9月29日 (水)

ドメーヌ・デュ・クーレ(マシュー・バレ) コルナス レ・テラス・デュ・セール2002 AOCコルナス

100923cornas(9月23日記)ようやくあの暑かった夏が過ぎ去ったんだろうか。。。

大音響で鳴り響いた雷、そして矢のように降り注ぐ雨。今日はクーラーなしで、窓を開け放しても全然苦にならないほどの涼しい一日だった。そしてそうなれば今までの反動のようにしっかりした赤ワインが飲みたくなる。その筆頭はやはりスパイシーさが売りのシラー。そしてその本家ローヌ。

ローヌの中ではそれほどの知名度がある訳ではないコルナス。ここからはシラー種100%の赤ワインだけが産み出される。そしてこの小さな、決して恵まれた地形ではない場所でビオ・ディナミ農法によるワインを造り続けるマシュー・バレー。2004年までこの地でもワインを作っていたフィリップ・パカレが実は彼のブドウを使ってワインを造っていたという。このワイン、瓶の重たにまずはびっくり。重い瓶のワインって凄く美味しい、って自分の法則なんだけど、だから益々期待大。

色は黒と言ってもいい、重厚で色素が密に詰まった深いルビー色。香りはゴム、すりつぶした直後のスパイス、カシスリキュール。

口に含むと柔らかで包容力のある酸がまずは舌の表面を薄く包み、その直後に厚みのある充実した黒ブドウの果実味が押し寄せる。旨みはたっぷりあるが、糖分、甘みは抑制され、伸びのある酸に支えられ、べたつく感覚は全く感じない。タンニンはしっかりあるが、それぞれの粒子の角がそぎ落とされて、密に詰まっているので舌触りはなめらか。

余韻は黒ブドウの堂々とした果実味と、少し武骨さをあらわにしたタンニンの格闘が心地よく、躍動的な味わいがゆったりと長い時間をかけて減速していく。

シラーほど季節を必要とするブドウはないんじゃないか、と思っているけど、機構が涼しくなってようやくこのブドウと正面で向き合える環境が整ったような気がする。このボリューム感に秘められた色々な要素を掴むには、こちらにも用意が必要だからね。

【MARUYAMA 3,980円】

思わぬアクシデント!

思わぬアクシデント!
ダルビッシュvsT−岡田、試合の最後に訪れた最高の見せ場でした。

やっぱりダルは存在感凄い。

2010年9月28日 (火)

種に味がある? カンティネッタ・バルベーラ

100927barbera1100927barbera2100927barbera3 以前堂島のアマンジャでマネジャーをしていた森氏が新たな店で活動開始した。その店がお初天神近くの「Cantinetta Barbera(カンティネッタ・バルベーラ)」。

この日は友人が関東に転勤するという事で、その送別会だった。まずはプロセッコで乾杯の後、料理をいただく。前菜は秋刀魚、そしてスタッフの方が農家をしていて、そこで作られている福島県産の野菜。この野菜の内、とうがらしのようなものがメチャクチャ辛い。ひとたび口に入れて噛むと、後引く辛さが染みだして、しばらくはシーシーという音が止まらなくなる。。。そしてとびこのタップリ乗ったパスタもボリュームあり。

100927barbera4100927barbera6100927barbera7メインまで4皿、このあとチーズもいただいて、その間に開けたワインは4本。7人で4本はいつもに比べると少なめだったかな。後半は店の名前に敬意を表して、バルベーラ・ダスティとバルベーラ・ダルバの飲み比べ。気持ち、アスティの方が酸が細く、果実味の輪郭がしっかりと感じられる。それに比べるとアルバは肉付きの良さ、酸の太さを感じさせる。バルベーラ自体が近年しっかりした作りに変わってきているような気がするが、2本とも凝縮感がしっかりあるバルベーラだった。

そして最後は丹波ワインで摘んできたというバルベーラとサンジョヴェーゼのブドウの食べ比べ。実の味は大きくは違わないが、種の味が全然違うのには驚き。バルベーラの種はそれほど味、渋みを感じなかったが、サンジョヴェーゼは噛むと渋さが強く染み出てきて、少しスパイシーな感覚もあった。これがワインになると味を決める要素になるのかも、とかってに納得。

名前はバルベーラだけど、バルベーラ以外のワインも豊富にありそうだ。次回は他の地域のワインにも浮気しながら楽しんでみたいもんだな。それにしても野菜が辛かった。。。

カンティネッタ・バルベーラ

大阪市北区曽根崎2-5-22 日宝パティオ曽根崎ビル6F

06-6362-7055

18:00~26:00(土・日・祝は24:00)

不定休

2010年9月27日 (月)

ヴィルマール グラン・レゼルヴ プリミエ・クリュ NV

100922champangeこの容赦なく暑い夏の間に思い知った。やはり人間、泡の爽快感には勝てないという事を。

ワインの世界にも泡は色々あるけれど、暑いうちは軽快な泡の方が心地よいと個人的には思う。だからプロセッコ、カヴァといった泡物をギンギンに冷やして飲んだときの、酸の刺激とのど越しの爽快感が好ましかった。

しかし気温も下がって落ち着いてきて、そして食事のヴァリエーションが広がる余裕が出てくると、シャンパーニュのお出ましを願うことになるだろうか。泡、酸、そしてそれを支えるベースの果実味、シャンパーニュの魅力がここにある。

このシャンパーニュは収穫量を制限するほか、有機肥料の仕様、天然酵母による発酵、そして発酵を樽で行っているという。ピノ70%、シャルドネ30%による味わいとは?

色は枯れた印象も感じられる落ち着いた黄金色。香りはリンゴ、幸水梨の皮、ホイップクリームの香り。

口に含むと、繊細で舌触りの柔らかな、包容力のある泡と、直線的で刺激さえ感じる鮮烈な酸がやってくる。酸のとげを感じつつも、柔らかな泡がその突出を抑えているかのようだ。そして中盤に展開する充実した果実味には予想外の迫力があり、そのボリューム感に戸惑いを感じつつ、息の長い泡のほどけるような優しさに中和されながら、濃厚な味わいを堪能していく。

余韻は最後まで途切れない熟した酸と、それに応えるように絡むリンゴ的な果実の味わいが長く口の中に残り、強靭な味わいの印象を漂わせながら、ゆっくり長く引いていく。

泡の柔らかさ、そしてベースとなるワインの強靭さ、この二つが絡みつつ偏らないバランス感覚を保っていく。シャンパーニュとしてはピノ系の比率が多い方が好きだけど、このシャンパーニュはそれでいて、あまりのボリューム感に戸惑ってしまった。慣れたら全然問題なく、好きなんだけど、最初のインパクトはかなり凄いなぁ。。。

【Cave de Terre淡路町店 6,000円?】

2010年9月26日 (日)

タイトルは夢なのか? アーセナルvウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン

100925armunia冷静に振り返る気力もない試合だった。チェルシーが負けてくれたのに、この場面でこんな内容の試合してるようじゃ、今年もタイトルなんか無理なんじゃないか?そんな絶望感を抱かせる試合だった。勿論まだ序盤なんだけど、それくらいダメージの大きい試合だった。

結果は2-3で、ホームで格下の相手に負けた。というより、自分も格下と書いているくらいだから、アーセナルも軽く見ていたんじゃないだろうか。その意味では反省すべき点はある。いつでも点は取れる、そんな慢心があったような気がする。

正直38分、アルムニアがPKを止めた時は、いけると思ったんだけど、後半早々51分にW.B.A.が先取点。その直後、ソングのミスから2分後に追加点、そして73分にはやはりソングのミス、そしてアルムニアの飛び出しから3点目を取られて、この時間での3点目は絶望的。この時間からナスリが2点取るけど、遅かりし。

この試合、ソングは前に出過ぎだった。これまで良かったのに、ポジション取りも前のめりすぎで、守備がおろそかになり彼に期待する役割を果たさず、失点の原因を作ってしまった。アルムニアも守備の穴があったとはいえ、2点目は取らなきゃトップチームのGKとはいえない。そして決定的なシーンを決めれないロシツキー、こんなシーンを何度見せつけられるのだろう?

長いシーズンんでこんな試合もあるのかもしれないけど、タイトルを狙うチームがする試合じゃなかった。ホームで取りこぼしは痛いけど、チェルシー戦を前にしてもう一度切り替えて、アーセナルらしい試合を見せてほしい。

セスク戻ってくるかな。。。戻ってきて、頼む。例え依存症と言われても、キャプテンなしではつらい試合になりそうだ。

2010年9月25日 (土)

ドメーヌ・バルメ・ブシェール アルザス ピノ・ノワール ヴィエイュ・ヴィーニュ2004 AOCアルザス

100922alsaceいろんなワインを飲んだけど、ピノ・ノワールって品種には魅かれるなぁ。チャーミングな若々しい透徹とした酸がありながら、その奥にひろがる豊かな渋み、懐の深い味わい、味の多層構造がこれでもか、と言うくらいに広がるところが他のブドウとは一線を画している気がする。

そのピノ・ノワール、酸の要素が強いだけに北に行くとそれが目立ってしまうという傾向がつい昔まではあった気がする。しかし、最近のワインはそうした傾向が必ずしもあてはまらなくなってきた。それは単に温暖化のせいと言ってしまう事が出来ないほどに。

このアルザスの造り手、ドメーヌ・バルメ・ブーシェはビオ・ディナミ農法を実践、すべての化学農薬を排除し、醸造の過程においても自然酵母を用い、かつ補糖といった手段はとらない。このキュヴェは、標高380mに広がる特級畑ヘングストの樹齢50年以上のピノ・ノワールを使用し、収量も15ha程度に抑えている。

色合いは深く沈着した暗めのルビー色。アルザスのピノ・ノワールと思って見ると、その色素の稠密さに意外な感を受ける。香りは巨峰、紫蘇、胡椒。

口に含むと、まず充実した濃密な果実味。アルザスにありがちな酸の突出はなく、丸さを帯びて、自然なベリーの甘みと共に充実した凹凸のない滑らかな果実味がゆったりと舌の表面に広がり、口の中を満たしていく。タンニンのボリュームは予想外よりもあり、この果実味とバランスがとれている。全てにボリューム感を感じ、アルザスを飲むときに感じる儚さ、細さの印象はない。しかしボリューム感を感じさせながら、はっきりした輪郭、内から出るエネルギーをしっかりとまとめあげるコントロールを意識させる。

余韻はがっしりしたタンニンが現れ、豊かな果実味をたたえつつ、長く心地よい味わいを続けていく。

アルザスのピノ・ノワールに対する先入観からは大きく裏切られる力強さを備えたワイン。このボリューム感が造り手の意図する濃密な空間の中で演じられているとしたら、これは素晴らしいといわざるを得ないな。連発ぎみかもしれないけれど、Great JOB!

【ラ・ヴィネ 5,800円】

2010年9月24日 (金)

一瞬で永遠をものにしたバレリーナ ドガ展

3100923degas連休最初の休日は横浜だった。2日目の千葉ツアーを前にして、この日は王道、印象派のエドガー・ドガの展覧会に。

エドガー・ドガは印象化の画家としては比較的裕福な家に生まれた。それが理由と言う訳ではないが、絵全体から感じられる迫力はモネやゴーギャン、ゴッホに比べると若干欠ける感はある。 この日は開幕直後で年末まで会期もあるということなのか、それほど会場は混んでいなかった。

会場に入るとまずはドガ自身の画像。黒のきりっとしたい服に身を包んだその姿は上流階級の紳士そのもの。その硬い表情からは堅固で的確な描写、理性的な色遣いといった彼の作風の理由が感じられる。

絵を見るにつけ思う彼の素晴らしさはやはりスナップのように一場面を的確に切り取る能力、それを大胆な構図で見せてくれる事だろう。もし現代で彼が写真家を志したならば、さぞ凄い名声を勝ち得ていたに違いない。

そしてポスターに使われている「エトワール」はまさに彼の最高傑作であると思う。パステルで描かれたその作品だが、舞台で踊るバレリーナに光を当てながら彼女は右寄りに位置し、決して中央を占めない。その左、幕の裏には彼女の出番が終わるのを待っているのだろうか、バレリーナとその傍らに男の姿も見える。今この一瞬、一身に光を浴びるバレリーナの輝きが永遠のものではないことを一瞬に悟らされるこの構図は考えつくされたものなのだろう。

モネの目は光を捉える目を、そしてドガは一瞬の時を的確に切り取る目の素晴らしさを称賛された。そして切り取られたバレリーナはその瞬間を永遠に残す術を得て、今に残る。19世紀にカメラ以上に世界を再現した画家の軌跡を堪能できる美術展だった。

ドガ展

横浜美術館

2010年9月18日~12月31日

2010年9月23日 (木)

辿りついた境地 田中一村 新たなる全貌展

100922大半の美術展が関西にも巡回してくる以上、よほどのことでは自分も美術展を見るためにわざわざ東京まで出かけることはしない。しかもそれが千葉であれば、なおのこと。

しかしこの画家のこの展覧会だけは行くことを即決した。最近では「奄美のゴーギャン」という形容詞で紹介されることのある日本画家、田中一村。彼の作品の大半は、彼が晩年を過ごした奄美大島の記念美術館に収められているが、その作品を中心とした回顧展が千葉市美術館で開催された。

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2010/0821/0821.html

そして、その美術展は期待に違わぬ内容だった。美術展で鳥肌が立って、寒気さえ覚えたという記憶は今までもないが、この美術展はまさにそうした衝撃を与えてくれた。

16歳のころから画業を始めた一村、若い時代からうねるような粘性のある筆致が特徴的だが、そうした描き方だけではない、対象を端的に描く事もできる「飽きさせない」画家だと初期の作品からは感じた。ある時は大胆、ある時は繊細、時に応じて描写の方法を変えていく作品は器用だとは思うが、それでも他に比べての差異が特段あるとは思えなかった。

作品を描き続けながらも、世間には認められない一村が最後に行き着いた奄美大島。そこで触れる独特の南国の自然、人との関わりが彼の芸術を一気に昇華させ別次元のものとしてしまった。美術展最後の部屋に集められた大型の作品、そこには写実とデフォルメが奇妙に入り混じり、現実のものとは違う異様な世界観、エネルギーを発散させながら、それでいて描写の一つ一つは緻密に描かれる。ゴーギャンと比較される一村だが、絵から受ける狂おしさの印象はむしろルソーに近い。

最後の部屋で感じた鳥肌、寒気の感覚。この衝撃を自分が忘れることはないだろう。芸術家が異郷の空気に触れてその芸術性を大きく開花させた奇跡、その奇跡自体はゴーギャンでさえ遠く及ばないような気がする、そんな事を思った美術展だった。

田中一村 新たなる全貌

千葉市美術館

2010年8月21日~9月26日

2010年9月20日 (月)

引き分けで済んだのか? サンダーランドvsアーセナル戦

100920rosickyこれをご覧いただいている皆さん、3連休いかがお過ごしでしたか?しょっぱながこの試合でかなりへこんだ自分です。。。

この試合の後、久しぶりに1泊2日で横浜・東京・千葉と廻ってまいりました。でも最初の一日は重苦しかったなぁ。こんなに惨い試合も早々なかった。テレビに出てくるボールポゼッションも6割サンダーランドって。。。

サンダーランドとのアウェイ戦、結果は1-1で引き分けて、しかも1点はロスタイム4分の、本当にラストプレイでの失点だった。悔しい結果には違いないけれど、冷静に考えれば1-1で済んだと言えるのかもしれない。

先取点はアーセナルだった。セスクが狙っていたにしろラッキーぽい、大きく浮かした球がそのままゴールに入っての1点。しかし試合はアーセナルらしいパスが見られず、しかも前半でセスクが理由もわからないままの交代。

そこからはサンダーランドに押されっぱなしの試合展開で、そしてソングが不用意な2枚目のイエローをもらって退場。1人少ない中で必死に逃げ切りを図るが、最後にサンダーランドがホームの意地を見せて1-1の同点に持ち込んだ。

やはりキーはアーセナルが10人の試合を強いられた時間帯、74分でエリア内でナスリが倒されて得たPKの場面だろう。ここでロシツキーに蹴らせたのがいただけない。今までの試合、チャンスメイクは見るものが多かった彼だけれど、最後のシュートの場面では外し続けてきた。狙うと無駄に力む性分なのか、決定力は低いと言わざるを得なかった。どう考えてもあの場面ではナスリかシャマフに蹴らせた方がまだ確実だったと思う。正直ロシが出てきたときは「え、それって?」と思ってしまったが、その予感は残念にも的中してしまった。おそらくあの場面で同じ思いを抱いた人は多いはず。あの試合であればあそこを確実に決めなければならなかったし、この失った-2点は後々ボディブローのように効いてくるだろう。

ここまで順調に得点を重ねてきたから、そろそろこういう試合もあるだろうかとは思っていたけど、これはひどすぎたな。ま、これ以上の惨い試合は考えづらい、というのがせめてもの救いかもしれません。。。。

2010年9月19日 (日)

ビアフェス横浜2010

ビアフェス横浜2010
参戦中です。

2010年9月18日 (土)

祝、開店!アルボーレ

100917italia1_4100917italia2_3100917italia3_3100917italia4_3100917italia5_2100917italia6_3 先週の事だけど、心斎橋BABBI BABBIのスタッフとシェフが新たに開店したイタリアンを襲撃した。西大橋駅から歩いて1分、仕事場からも近い(自宅とは逆方向だけど。。。)。この日は周辺に仕事場を構えるラテン好きの友人を急きょ招集しての夕食会となった。

最初から大盛りの前菜で度肝を抜く。開店1週間のサービスと言う事なんだけど、これだけで腹が一杯になりそうなボリューム。

そしてそれを食べつくしたつわもの達は、腹ごなしが終わってアクセルを踏むかのように一品料理をこれでもかと展開。しかしそうしたくなるような、一品一品の安さ。ワインも安いが品数は多いという、気軽に飲みたい向きには嬉しい展開。最高でも6,000円程度だから、ボトルで頼んでもあまりお会計を気にしなくて済む。

100917italia7開店と言う事で、店頭にはお祝いの花の数々。店長の交友の広さを物語るかのように、有名人の名前も。ミナミの落ち着いた雰囲気で気軽に立ち寄って楽しめるスポット。今後のご活躍を期待しております。

アルボーレALBORE

大阪市西区新町1-29-5 コーシン四ツ橋1F

06-6533-3010

18:00~24:00

不定休

2010年9月17日 (金)

チャンピオンズ・リーグ、アーセナル出陣!ブラガ戦

100918cesc開幕以降調子を上げて快調のアーセナルがチャンピオンズリーグに参戦、相手は「ポルトガルのアーセナル」、ブラガ戦。このチーム、1920年時代に時の監督がアーセナルの試合を視察した時にスタジアムの雰囲気に惚れこんで、チームのユニホームを"アーセナルカラー"に変えたんだそうだ。

そんな不思議な因縁もあるが、本家アーセナルのスタメンはGKアルムニア、DFは左クリシー、右サニャ、中にスキラチ、コシエルニー、MFが後ろにウィルシャー、ソング、前にアルシャビン、ファブレガス、ナスリ、トップにシャマフ。

前半7分には試合慣れして調子を挙げてきたウィルシャーが飛び出してシュートを放つが、これはオフサイド。直後8分、走り込んできたシャマフをGKが倒してPK、これをセスクが決めて先制アーセナル。

ここからは本家の一方的な試合。30分には左エリアでセスクのパスからアルシャビンが流し込むアーセナルらしいゴールで2点目。34分にはゴール正面でDFに囲まれたウィルシャーがヒールパスを出し、そこに走る込んだシャマフが3点目のゴール。前半で3-0とアーセナルは余裕の展開に。

後半も本家の勢いは止まらない。53分には左エリアからのアルシャビンのクロスに右ポスト前にいたセスクが頭で合わせて4点目。そして途中交代のヴェラが69分にセスクが崩してアルシャビンのパスから、84分には自陣からのロングボールを前線に残っていたセスクが受けて、左を併走していたヴェラへパスから決めて、アーセナルが6-0でCL開幕戦を飾った。

アーセナルが自分のスタイルを存分に見せつけた試合。セスクは2ゴール2アシスト、アルシャビンも1ゴール2アシスト、ヴェラが2得点と、活躍してほしい選手が文句のないパフォーマンスを見せてくれた。あと、シャマフの得点を演出したウィルシャーの動きの良さも目立った。ヴェンゲル監督の若手育成方針がまた一つ大きな成果を産みそうだ。

得点シーン満載で、こういう試合が続けば疲れも吹っ飛ぶ。週末のプレミアも期待大。唯一の不安は得点取り過ぎた後の反動くらいかな?

2010年9月13日 (月)

エミリオ・ブルフォン ピクリット・ネーリ2009 ヴェネツィアIGT

100911_3前に飲んだモレ・サン・ドニでラベル買いについて触れたけど、その典型的なワインがこのわいん。キリストの最後の晩餐と思しき図像が素朴なタッチで描かれている。このラベルだけでも買い、って感じだった。

ワインはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア産で、聞いたことのない品種、ピクリット・ネーリ。土着品種の多いフリウリでも、絶滅に瀕した品種をげんだいに復活させているという造り手のエミリオ・ブルフォン。その愚直なまでの功績が認められて2010年には表彰もされたんだそうだ。このラベルはその絶滅しかけていた品種が保たれていた場所の近くにある教会に由来しているという。オーク樽での熟成は2カ月と言う事で、フリウリ酸となればすっきりした味わいを想像するが、教会に守られた品種の味わいとは?

色は濃厚で色素が詰まっているルビー色。香りはカシスリキュール、スパイス、鉄、ドライフラワー、干しブドウ、バニラの香り。

口に含むと甘さの強い濃密な果実味と、それをうまく包む繊細な酸が一緒にやってくる。熟した果実の味わいだが、甘みの節度が保たれ、ありがちなべたつく感覚が全くない。細かな酸が果実味を上手くまとめ、非常に旨みのある、ボリューム豊かな味わいが長く中盤を支配する。

余韻はニューワールドのメルローのようなタンニンはそれほど強くないが果実味がしっかり感じられ、力強い旨みをゆっくりと残しつつ引いていく。

色の濃密さでまず驚かされたが、それ以上に味わいのボリュームと、それをうまくまとめる細かな酸のバランスにびっくり。これほどのポテンシャルを示す品種が絶滅しかけたなんて信じられない。そしてその品種を掘り起こしてこれほど優れた品格を再現した造り手の素晴らしさに感銘。久々のGreat JOB!

【酒喜屋 2,500円】

2010年9月12日 (日)

Happy Birthday and goal, Alex. アーセナルvsボルトン戦

100912songしかし、この金髪にしてから余計に目立つようになったなぁ、アレックス・ソング。今や不動のレギュラーだけに彼の動きからは目が離せない。

そのソング、9月9日で23歳の誕生日を迎えた。まだ23歳、これから伸びしろも期待できる。最近は守備の要の役割を果たしているだけに得点チャンスには直接絡むことは少ないが、そろそろ?という期待がこの試合前からあった。そして誕生日直後のボルトン戦、好調ウォルコットが負傷で戦線離脱の痛い展開となり、GKアルムニア、DFギブス、新加入スキラッチ、コシエルニー、エブエ、MFは後ろにウィルシャー、ソング、前にアルシャビン、セスク、ロシツキー、FWはワントップでシャマフ。

先制点はアーセナル。前半24分にゴール前の混戦をコシエルニーが押し込んで嬉しいプレミア初得点。しかし前半終了間際、そのコシエルニーが自陣でのクリアをミスして相手に奪われ、そこから失点となり追いつかれたまま1-1で前半を終える

1-1に追いつかれたものの、試合自体はアーセナルペース。それほど心配はしていなかったが、58分にはセスクの左最奥からの絶妙のクロスがシャマフに通り、高いヘディングできっちり決めて勝ち越しの2点目。この試合、セスクのパスの精度はヤバい。相手DFの意表を突くような縦への精度は彼にしかできない技。ようやくキャプテンのコンディションが上がってきたようだ!

この後63分に悪質ではなかったがケイヒルがシャマフを後ろから削ったとみられて、一発レッドでボルトンは10人での試合を強いられる。65分にはソングが久々にゴール前でフィニッシュまで持っていくプレイ。しかし直後67分、ディアビが削られエキサイトする心配な場面となるが、その場は収まりプレイ続行。だが71分にはそのディアビがデニウソンに交代となり、また心配の種が。。。

そして77分、どんどん前に上がってきていたソングがDFを外して、GKをかわすようにすくい上げる技ありのゴールが決まってアーセナル3点目。そしてダメ押しは途中交代でシャマフに代わって入っていたヴェラが82分、またしてもセスクが良く見て出した前への長いパスをGK1対1から押し込んで今季初得点となり、アーセナルが4-1と突き放す。試合はこのまま4-1で終わってみればアーセナルが快勝した。

またしても怪我人が出てしまったのは残念。いつものこととはいいながら、今季は早すぎるペースで戦線離脱していく。ディアビの怪我が心配だし、チェルシー戦を前にしてフィジカルの強い彼の不在はかなりの不安材料だ。

しかし、悪いばかりではなかった。この試合のセスクの縦パスの精度は素晴らしいの一言。逆に彼のイメージについていけない選手が戸惑っているような場面も見られた。この試合のMOMは文句なくセスク・ファブレガス。そして次点はソング、安定したポジショニングと手堅い守備、そして相手が10人になってからの積極的な攻め上がり、久々の得点は期待に違わぬ出来だった。アルシャビンはチャンスを逃す場面が多く、まだまだフィットしているとは言い難い。スランプなのか、心配だ。

4試合終わって3勝1分、嫌な相手にも快勝したアーセナル。このままのペースを維持して、首位のチェルシー戦に向かってもらいたいな。願わくばこれ以上の怪我人はなしで。。。

2010年9月11日 (土)

モレ・サン・ドニ2004 ドメーヌ・デュジャック ACモレ・サン・ドニ

100911ワインでもラベル買い、って言葉があるけど、それはラベルの雰囲気を気に入って、造り手にはこだわらず買うって場合が多い。もう一つ、ブランド買いってのが確かにあって、好きな造り手、好きな地方を好んで買う場合がある。

地方で言うならば、名前の響きってのも一つの要素ではあるだろう。特に聖人の名前が入っているような地域で崇高そうで、飲んでもおごそかな気持ちになれそうだ。サン・テミリオン、ニュイ・サン・ジョルジュ、そしてこのモレ・サン・ドニ。

サン・ドニというとパリの守護聖人で、殉教して斬首された自分の首を持って立つ図像があまりにもインパクトが強い。そのイメージとは対照的に、今一つ日本では存在感がない。ジュヴレやシャンボール、ヴォーヌ・ロマネに一歩も二歩も譲る。そうした所もあまのじゃく的には魅かれる所なのだが。。。

ドメーヌ・デュジャックはモレ・サン・ドニの名門。しかし初ヴィンテージは1968年でそう古くない。そこから創業者ジャック・セイスが今では揺るぎない名声を獲得した。

色は明るめだが、落ち着いた質感を保つルビー色。香りはブラックベリー、漢方薬、粘土、ローズマリー、スモーク香を感じる。

口に含むと低めの落ち着いた酸。そして甘みが豊かな果実味がやってくるが、若干気になる青野菜の茎の部分のような味わい。まだ硬いという事だろうか。酸と果実味のバランスは取れていて、刺々しさは全く感じない。しかしあまりに綺麗過ぎて、抑揚なくするりとすり抜けられて行くような物足りない感覚も残る。

余韻は繊細なタンニンの渋さとともに、穏やかで節度を保った旨みが細く長く残り、ゆったりとした心地にさせられる。

酸、果実味のバランスが取れた綺麗なワイン。モレ・サン・ドニはバランスの良さというイメージを持っているが、それに違わぬワインだと思う。ただ、もうひとひねり、引き込ませてくれるだけのポテンシャルがあればな、というのが実感だな。ま、村名ワインだからあまり高望みするのも何なんだけど。。。

【? 8,000円?】

2010年9月 7日 (火)

食卓にもアート気分を うつわ屋Meetdish

100906靭公園の辺りは仕事場も近いので結構徘徊しているつもりなんだけど、良く考えたら夜しか殆ど出歩いてないので、こういうお店に気がつくのは奇跡に近い。

この日も靭公園の西エリア近くにあるPunto e Lineaさんで遅い昼食を食べての帰り道でこの陶器屋さんに遭遇した。たしか、先月号のミーツで器の特集記事をしていて、気にはなっていたものの積極的に探すでもなくいたのだが、靭公園の南側の通りを歩いているうちにこの独特の看板に目が行って、ここがその店であることに気がついた。

2階にあるそのお店の中には主に自然な温もりを感じる、思わず手に取りたくなるような器が並んでいたが、その中でもインパクトの強かったのがこの「トルコ青釉マンタ皿」と名付けられた大皿。お店の方に聞いてみると、まだ29歳の若い陶芸家で、山本雅彦という奈良の方の作品だという。どおりでこの鮮やかな色遣い、と思ったがその他の作品は落ち着いた鉄錆のような渋い釉薬も用いていて、イメージの豊かな陶芸家なのかな、と感じた。色合いがこの秋に美術展が開催されるイギリスの陶芸家、ルーシー・リーの作品に通じるところがある。

100906_2この日買ってきた熱帯の海を泳ぐマンタをイメージした皿が、これからのパーティでも食卓を美しく彩ってくれそうだ。

これに乗せるのは、やっぱ白いチーズか色合いの綺麗なサラダかなぁ。そういう食に絡むイメージはすぐに湧いてくるんだけどねぇ。。。

2010年9月 6日 (月)

サンセール(ルージュ)2006 ドメーヌ・ルマン・プイヨ ACサンセール

100905sancerre9月だというのに、この暑さは何なんだ。。。いつになったらしっかりした赤ワインを楽しめる秋が来るのだろうか?まだまだその日が遠そうな気候だが、それならそれで手はある。赤ワインでも冷涼な雰囲気を漂わせる、そんなきれいなワインを楽しむ術がある。

その気分にぴったりと合いそうなワインがロワール。その中でも久々に赤ワインを取り上げてみた。赤ワインでもピノ・ノワールの産地、サンセール。

かつては薄っぺらいワインとして評価を下げていたサンセールの赤だが、最近は品質が目覚ましく向上、有力な造り手のワインは力強さこそ本場ブルゴーニュには一歩譲るかもしれないが、繊細さと滋味の長さに秀でたワインも多いと聞く。残念ながらレストランでは殆ど見ないだけに、こういうワインは自宅で楽しむしかないか。

ドメーヌ・ルマン・プイヨはビュエ・オン・サンセロワという村で女性一人でワインを作る小さなワイナリー。年間生産量はわずか15,000本。表面は石灰質の礫で覆われているが、中は粘土質の畑で造られるピノ・ノワールとは?

色は明るめの綺麗なルビー色。香りはアメリカン・チェリー、カシス、ザクロ、チューインガム、紫蘇の香り。まず赤い果実系の香りが漂い、バックに腐葉土、ドライフラワーのような枯れ葉の香りが後で感じられる。

口に含むと、舌触りの柔らかな酸。その中に厚みよりも密度で感じさせるしっかりしたタンニンが溶け込んでいる。果実味はまだ熟すには早い、熟れる手前の若々しいベリーの旨み。強くはないが、チャーミングな甘みの感覚が人懐っこく、繊細だが懐の深い味わいを演出する。

余韻は強靭とは言えないものの、程よいあっさりした旨みが舌の表面を覆い、柔らかな飲み心地を残しつつ、爽やかに引いていく。

ブルゴーニュのピノとは全く違うこの個性に向き合うには、落ち着いた雰囲気と時間が必要かもしれない。かつては単に弱い、薄いと形容され、かつ自分もそうした偏見で見ていた時代があったロワールのピノ、しかしようやくこうしたワインを過不足なく楽しめるようになってきたということは、自分も見る目を養ったのだろうか?単に歳とっただけという向きもあるけれど。。。

【恵比寿ワインマート ラ・ヴィネ 3,300円】

2010年9月 5日 (日)

顔のない世界で戯れる 束芋 断面の世代展

100905tabaimo国立国際美術館で開催されている束芋の美術展に行ってきた。会期末ということもあり、結構な賑わい。特に美術学校やデザインの勉強をしているような、若い学生さんの姿が目立った。

1975年、兵庫に生まれた束芋、これがアーティスト名だということはつい最近まで知らなかった。映像を主要な媒体としつつ、先ごろは吉田修二の小説「悪人」の挿絵も担当している。この美術展でもその挿絵直筆画が大々的に展示されていた。

それぞれの作品から感じられたのは、瘴気、臭気、湿気といった不快感が漂って来る感覚だった。しかしその不安感に自然な拒否反応を自分が示しているにもかかわらず、不思議とそこから離れることができないでいる不合理さ。怖いもの見たさという感覚に似ているのかもしれないが、違うのは怖れというものは殆ど感じない点だろう。得体は知れないが、何故か懐かしさも感じる、水木しげるの妖怪世界に通じるものが作品全体から伝わってくる。

作品の中には個々の存在を表す顔が描かれていない。個人を厳然と区別してしまう顔を描かずに、普遍的なものから個々を切り取り、その個と個のつながりを再構築、再現して見せる絵巻物のような世界観。不安と楽しさが入り混じる、不思議な気持ちにさせられた美術展だった。

束芋 断面の世代

国立国際美術館(大阪・中之島)

2010年7月10日~9月12日

2010年9月 3日 (金)

オステリア・コチネッラのグラスワイフェアで飲む、食う、呑む!

わざわざこのために、京都まで行く自分も好き者だなぁ、と思いつつ行ってきた。ワインへのこだわりが凄い京都、三条新町のオステリア・コチネッラのイベント、この日はグラスワイン10種類を4千円で飲み放題。こんな美味しい企画に行かないで、いつ行くか?と思いつつ、有志2人と共にいざ、出陣。

100830100830_2100830_3100830100830_2100830_3でもこの日はワインの写真を取るのも忘れて、料理に舌鼓。

戻りカツオから子持ち鮎、パテ、子山羊のパスタから最後はタスマニア産子羊まで食べ尽くす!

その合間に勿論ワイン。10種類と言いつつも、無くなれば新しいワインが開いていくシステムで、わざと新しいワインが開くのを待つ、というあくどい手を使いつつ、飲みきったり14杯はいっただろうか?ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、フィアーノ、グレコ、メルロ、ペコリーノといったワインが開く開く。この料理と共に、お会計一人8,000円だから破格!「自分が悪いんです。。。」と言う森山シェフ、ホント申し訳ないねぇ。

最終日だったが気前よく開けていただいた森山シェフの心意気に感謝。この日は全員終電とあいなったのは言うまでもないことだけど、不思議なのは3人とも正気で悪酔いしなかったこと。やっぱ、いいワインは酔わないのかな?翌日もシャキッと月曜定時出勤できました。当り前か。。。

2010年9月 1日 (水)

ボルゴ・デル・ティリオ コッリオ・ロンコ・デル・キエーザ2007 DOCコッリオ

100831ようやく長い2カ月が終わった。仕事上の一つのヤマを越え、どうやらここしばらくの出勤して、帰って寝るだけの生活からは少し軌道修正できそう。ま、仕事した分お給料はそこそこいただけるので、文句を言う筋合いではないけれど。。。

ほっとして、久方ぶりに早く帰ってきた夜に開けたのは、これも久々、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのワイン。最近この州のワインは濁り系の勢いが良いのかもしれないが、こちらはその流れにはあまり与していないようだ。

イタリアでもスロヴァキアに近い地区に位置するコッリオ。この地でワインを造るボルゴ・デル・ティリオは日本では赤ワインでまず評価を勝ち取ったが、そうしたワイナリーの白も呑んでみたいと思うのが人情?このワインはこの地方の土着品種、フリウラーノを単独で醸した、フリウリらしいワインだと思うが、さて?

色は全体にうっすらと黄緑を帯びている、輝かしいイエロー。香りは乳酸飲料、ライム、白い花、消しゴム、青野菜。

口に含むとふんわりとして丸みがあるが、後から力が沸いてくる勢いのある酸がやってくる。その後にしっかりしたほろ苦さを伴いつつ、きれいな潤いのある果実味。しかしこのワインの特徴は中盤から余韻まで消えない、重心低く崩れない塊のような渋さ。この渋さが重しとなって、ワインに複雑さを与えているようだ。

余韻まで響き渡る重厚で詰まった渋みが味覚の大半を支配し、そこに清々しい酸味と程よい甘さを伴った旨みが寄り添い、長い時間口の中に印象的な味わいを留まらせる。

中盤から現れて影の主役を譲らないほろ苦さが印象的で、なかなか脳裏を離れない。こうしたワインを形して市場に出す造り手の素晴らしさには感動するしかないか。

【Wineshop酒喜屋 6,300円】