フォトアルバム

カテゴリ

最近のトラックバック

お気に入りリンク

« 2010年6月 | メイン | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月31日 (土)

シャンパーニュ サディ・マロ カルテ・ブランシュ ブリュット NV ヴィエル・マルメリィ

100730champabge夏は泡もの。。。なんてベタな古典風フレーズだけど、これはまさしく真理だと思う。体が泡を欲するように、酸味も欲するのは自然の摂理。だとすれば、この時期にシャンパーニュを飲まずしていつ飲むのか?

てな感じで、やはり機会があればついついシャンパーニュに目が行ってしまう。それに昨今はユーロ安の効果もあって、シャンパーニュの値ごろ感がかなり高まっている。

このシャンパーニュはシャンパーニュ中心のランスの南東に本拠を置く造り手。決して大きくはないが、農薬の使用をできるだけ抑えたリュット・レゾネ農法を実践している。この地域では黒ブドウ品種のピノ・ノワール、ピノ・ムニエ種が栽培されているが、このシャンパーニュはシャルドネ、ピノ・ノワールが50:50のアッサンブラージュ。

色は金属的な光沢のある、艶やかな黄金色がかったイエロー。香りはリンゴのミツ、貝殻、サワークリーム、乳酸飲料。

口に含むと芯と勢いのある酸と共に、粒は若干大ぶりだが柔らかくほどける、優しい泡の質感が舌先を刺激する。最初から凝縮感と落ち着きが感じられる。全体的には深さよりも広がりの大きさを感じる、どっしりした感覚。ピノ・ノワール由来だろうか、渋さのインパクトが強い。

余韻は少し抜けの潔さが足りない感がないではないが、力強い味わいが最後まで持続し、最後には黒ブドウ的なコクの深さを残しつつ、引いていく。

肉厚だが、泡の細かさがそれをうまくバランスさせて、全体の調和を保っている感じのシャンパーニュ。ボリューム感があるし、この渋さの感覚、インパクトは解りやすくて好みの範疇。ピノ系シャンパーニュが好きな自分には十二分にストライクでありました。

【Cave d'Orange 4,500円?】

2010年7月29日 (木)

アーセナルにまつわるつぶやきごと。。。

この1週間ほど、心の中をアーセナルが占めていたことはなかったかも。。。

まずはセスクの移籍問題。収まったかと思ったら、スペイン現地では既にバルサと5年契約で合意、ヴェンゲル監督が最終的な話し合いの場に着く、セスクも移籍要望書を提出、といった暗い報道が出てきて、もはや駄目か?と思った今日になって、今度はヴェンゲル監督から完全拒否、「セスク報道は雑音」「彼は何処にも行かない」発言が。

地元愛はだれでもあるのでいつかは仕方ないこととは思いつつ、まだまだアーセナルには必要すぎるくらい必要だから残っていてもらいたい。これはホント、切にお願いします。。。

次にベテランのソロ・キャンベルがプレミアに復帰したニューカッスルに移籍してしまった。正直薄い感のあるDFに貴重な重みがなくなってしまったかのようだ。エドゥアルドにしろ、去ってしまう選手がいるのはやはり寂しい。

GKは未だに誰が1stで行くのか良く分からないが、ヴェンゲル監督はアルムニアかファビアンスキを念頭に置いているだろう。でも、そろそろマンノーネも使ってあげてほしい。

攻撃陣はシャマフ加入で層も厚くなったが、ベントナー男爵が負傷が癒えず開幕には間に合わないようだ。競争に乗り遅れないように、早く帰ってきてくれ。

てな事を開幕2週間余りを前にしてウダウダと考えているのだが、せめてもの楽しみはプレシーズンマッチ。第3戦目はオーストリアでのキャンプ地で地元のノイシードルと対戦、4-0で勝利した。得点を挙げたのはウォルコット、エマニュエル・トーマス、シャマフ(PK)、そしてヴェラ。

100730arsenal1100730arsenal4 シャマフはエリア内で相手に倒されて得たPKを決めて、チーム加入初得点。いい形でキャンプを終えることができたんじゃないだろうか。次はぜひ正真正銘のシュートを決めてもらいたい。

ワールドカップではあまりいい所のなかったヴェラが相手の頭上を越す浮かせ球のシュートで得点を決めたのも良かった。今季はチームでぜひ得点を重ねてFWの競争に打ち勝ってほしい。

若手と新加入の活躍は開幕に向けていい材料。あとは。。。ハイ、言わずもがなです。

2010年7月28日 (水)

日本酒会?それともワイン会?? チルコロ

100728tirukoro1100728tirukoro2100728tirukoro3100728tirukoro4100728tirukoro5100728tirukoroこの店にようやく行ってきた。

西天満、アメリカ領事館と大阪地方裁判所の中間点にある居酒屋?と言っていいのだろうか、酒飲みの間では有名な「チルコロ」。

日本酒も、ワインもこだわっていると聞いていたけど、確かに普通では置いていない、いかにも好き者が選んだ、という雰囲気がプンプンするチョイスだった。

この日は自分は日本酒メインで、滋賀の七本槍、広島の竹鶴、熟成酒の達磨正宗、不老仙、花垣、天穏等々、チビチビと試す。こうして飲み比べると、違いが良く分かる。特に味わいの持つ輪郭の違いは明瞭だ。ある酒は入り口は柔らかなのに徐々に姿がくっきり現れてくるダ・ヴィンチのスフマートのような印象、もう一方で最初は冷涼で硬質な質感から次第に豊潤な味わいが浮かび上がる、絵で言うなら北方ドイツ、妖艶なクラナハの世界に似た味わい。こうして飲みながら、この味わいに近い画家の作品を思い浮かべるのは、最近の楽しみ。

アテはお任せで頼んだので、洋食系のアテに偏ったせいもあり次第にワインモードって感じになった。ワインも1997年のコート・デュ・ローヌは酸も生きていてチャーミングだったし、イタリアの赤も果実味がピュアで素敵だった。

でもやっぱ日本酒がいいな。今度来る時は日本酒オンリーで和食を肴に楽しみたい。一度来たからいつでも来れそう。それに、この看板は一度見たらもう忘れる心配がないだろうからね。。。

チルコロ

大阪市北区西天満4丁目10-3

06-6365-6758

17:30-23:00

休日不明

2010年7月25日 (日)

シャンパーニュ ルネ・ジョフロワ ブリュット プルミエ・クリュ

100724geoffroy 暑い夏はとにかくスッキリしたい。だから、まずはビールにいくんだけどそれが何か?ワインに固執するつもりは全くありません。

ビールじゃなければ、やはり泡物を探してしまう訳だけど、行きつけばやはりシャンパーニュになってしまう。この時期であれば、シャルドネ主体の酸が締まったシャンパーニュの方がふさわしいのかもしれないが、自分の興味は昔からまずはピノ・ノワール、ピノムニエ主体の黒ブドウ系に向いてしまう。スイマセン、解りやすい方が好きなので。。。

ルネ・ジョフロワは300年を超える歴史を持つ伝統的な生産者。キュミエール村でネゴシアンではなくとことん畑にこだわっている。自分も何度か味わったが、ベースの力強さでインパクトのあった造り手と記憶している。このオーソドックスなシャンパーニュではどんな味わいを楽しませてくれるだろう?

色は薄めの張りのある金属的な黄金色。香りはジンジャーエール、グレープフルーツ、リンゴ、銅貨の香り。

口にすると、細かだが張り、力のある泡が舌先を弾き、心地よい感覚を呼び覚ます。酸も活力があり、レモネードのような酸だが刺激分は少なく、薄い膜を張るように舌の表面を広がっていく。その後でベースの低い苦みを伴ったドライな果実味がボリューム感を伴いつつ、ゆっくりと広がり、ピノ主体らしいどっしりした重みを感じさせる。

余韻は強靭な渋さの感覚が最後まで残りつつ、爽やかな酸とそれに負けない旨みがうまく絡み合いながら、ゆっくりと引いていく。

ピノ主体らしい渋さの感覚がしっかりとベースにありつつ、同時にきれいな酸と若い果実味が前面で軽やかに踊るような味わいは、よくよく品種の個性と土の力を知りえた造り手だからできるものなのかもしれない。二層の味わいを両立させる造り手の技の素晴らしさには感嘆せざるを得ないな。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 4,500円?】

2010年7月24日 (土)

男前が淹れる男前のエスプレッソ Punto e Linea

100701linea_et_puntそれほど交通の便がいいわけではないのに、かなり良い雰囲気になってきたのが靭公園周辺エリア。適度に中心部から近くて、それでいて混雑せずに落ち着いた雰囲気が良いのかもしれない。

そしてこの辺りは結構楽しめるワインエリアでもあるし、仕事場からも遠くないので結構気軽に出歩くエリア。そんな区域の一角、酒屋の雄、タカムラが鎮座する土佐堀の近くにこのイタリアン・バルがある。

タカムラから南に歩いて2分程度、なにわ筋を一本ほど入ったところにあるこのバルは、ワインも置いてあるけれど、楽しむべきはやはりコーヒー。それもエスプレッソベースの飲み物。大阪の街中では考えられない男前の価格で飲ませてくれる。苦みが効いて、しかも独特の甘さが感じられるエスプレッソは、飲んでいる時も、そうでない時もついつい不思議な感覚を呼び醒ます。エスプレッソってただ、苦ければいいってもん時じゃないんだぜ。本当にうまければ砂糖なんか絶対にいらないんだから。だからここのエスプレッソに自分的には砂糖は全く不必要。

サーブの合間にフォッカッチャをこねるくらいだから、フードも充実。特にランチはあり得ないくらいの価格でやっている。それも長い時間、5時くらいまでやっている場合もあるそうだから、どれくらい緩いの?一度試してみたいもんだ。

バルが本来ある1日2回、3回使いができる頼もしい本格イタリアン・バル。店の名前の「Punto e Linea」も日本語ならば「点と線」で、そうした接点となるような所をめざしているんだそうだ。確かに実際1日3回目って人も見ました。その時自分も2回目でしたが。。。

Punto e Linea

大阪市京町堀2丁目2-11

06-6448-3456

10:00~23:00

水曜休

2010年7月23日 (金)

ドゥドゥが去り、ナスリが活躍、そしてランズベリ、JET

100722eduardoいよいよプレミア開幕まであと1カ月を切った。アーセナルも開幕に向けて徐々にピッチが上がっていくはず。

セスク移籍の心配は殆ど無くなったと思うが、そんな中でエドゥアルド・アルヴェス・ダ・シウヴァのFCシャフタール・ドネツクへの移籍が決まった。アーセナルでのプレイは3年間、その中にはバーミンガム戦で瀕死の重傷を負って、カーディフ戦で復帰ゴールを決めるまでの10か月を含んでいる。選手生命が絶たれたと誰もが思った中で、苦しいリハビリを克服し、そしてピッチに戻って2ゴールを決めたあの瞬間は忘れようにも忘れられない。プレイも真面目で、荒れるようなシーンは殆ど見なかった。アーセナルで結果を残せたとは言えないかもしれないが、記憶に残る選手だった。新天地での活躍を期待したい。

100722そしてアーセナルのプレ・シーズンマッチはオーストリアでシュトルム・グラーツ戦で、ナスリが前半にミドルとフリーキックを見事に決めて、そして後半は期待のランズベリがどフリーになったところを、ジェイ・エマニュエル・トーマスからの横パスを左足で決めて3-0でアーセナルが快勝した。

得点を決めたのはランズベリだけど、これは右サイドにDFの注意があまりにも集中してしまったのと、JETがそのDFを引きつけて、ランズベリの上がりを良く見ていたのが良かったんだろう。ジェイ・エマニュエル・トーマス、長すぎるのでJET。彼も注目度満載だ。

活躍すべき選手が活躍して、若手が存在をアピール。いい流れのままで開幕を迎えてほしい。そして我らがキャプテンがピッチに姿を現してくれるのはいつ?

2010年7月22日 (木)

グラッソ・フラテッリ バルバレスコ ソリ・グランデ1999 DOCGバルバレスコ

100718barbarescoいろいろ土着だ、どうだとギャーギャー言っていますが、イタリアのブドウ品種でもし一番好きな品種を挙げろと言われれば、迷うことなくネッビオーロを挙げます。サンジョベーゼも嫌いではありませんが、比較対象になりません。根っからのネッビオーロ党です。トスカーナ好きの人とはこの点で一生相容れないかもしれないな。

華やかなトスカーナのサンジョヴェーゼに比べると、ネッビオーロは内向的なのかもしれない。しかし、若いころはゴツゴツした酸とタンニンの喧嘩しか感じない味わいが、熟成を経て全く違う調和に変わった所を目の当たりにした時、その感動は倍するものがある。それは人生の縮図という安直な表現さえも使って表現したいほどにストレートに伝わってくる感動だ。

グラッソ・フラテッリは100年以上の歴史を持つ伝統的な造り手。注意書きには清澄を行っていないため、飲む2、3日は立てて置いておくように書いてある。10年を経たバルバレスコだが価格は極めてリーズナブルだが、味わいは?

色は少し薄濁りの黒みがかった暗めのルビー色。エッジにはうっすらとオレンジの熟成感が感じられる色合いを帯びつつある。香りはプラム、ヨード、塩コンブ、墨、黒ゴムの香り。有機系の香りがバックに強く感じられる。

アタックは思いのほか優しいが、時を置いて赤いベリーの酸が垂直に舌先から上ってくる。しかし外形はまろやかで、刺激は少ない。果実味の凝縮感はあまり感じないが、下支えするタンニンは充実している。香りと比較すると味わい自体はまだ若い印象。中盤は懐の広いタンニンが広がり、その隙間を埋めるように細かな酸が包み込む。

余韻は最後にくっきりと現れるネッビオーロらしい存在感のあるタンニン、そのタンニンを引き際を心得たような案外伸びのある酸が押し戻し、メリハリのある張り合いを感じさせながらゆっくりと引いていく。

10年を経ているとは思えないほど若々しい酸、そこに溶け込みつつも存在感を示すタンニン。ネッビオーロのキャラクターがしっかり生きている。このメリハリがネッビオーロの持ち味であり、熟成を経てもその一線を譲らないところが、このブドウの愛すべき頑固さでもあるんだろうな。

【Cave de Terre淡路町店 3,800円】

2010年7月21日 (水)

時代に消費された偶像か 美しき挑発レンピッカ展

100720第1次世界大戦直後、ボーランド人女性は1920年代の退廃的な空気の中で存在感を主張した。自立する女性像を自ら体現し、その姿とシンクロするように社会に進出する女性像を鮮やかで艶やかな色彩で描いた。

タマラ・レンピッカはその時代抜きに語られることは少ない。彼女の美術はやはりその時代であったからこそ輝いたことは否定できない。自分もそうした先入観があったが、今回彼女の美術展を見て少し見方が変わった。その作品を目にした時、これほど混濁のない金属的な緊張感のある色彩を表現できる画家が想像できなかった。画集ではくすんで全く感じられなっかたものが真作を見た時に伝わってくることがあるが、彼女の作品を見たときも同様の全く違う力強さを感じた。

再び戦争へ突き進む暗い世相の中で、彼女の世界は急激に崩れていく。元々誰かの影響を色濃く感じさせる作風だが、それを上回る独特の迫力、張りのある表現力がそれを抑え込んで自分のものとしていた。しかし彼女の自信が失われるにつれて、隠し込んでいたものが大きく透けて見えるようになる。そして彼女独自の魅力は失われて、画家としての名声も消えていった。

時代に生かされ、時代に捨てられたように語られる彼女かもしれないが、その実は彼女が繊細すぎて、暗さを増し人間の本性が露わになっていく時代を描くことに耐えきれなかったのではないかと思えてならない。鎧のように金属的な色調はそうした彼女の自己防衛的なべーるではなかっただろうか。過渡期に描いた難民、修道女といった題材は、他者を踏みにじってでも自分が生き残ろうとするエゴイズムが拡大していった世相への彼女の素直な心情表現だったような気がする。しかしそれは時代からも、かつての彼女を知る者たちからも受け入れられるものではなかった。

確かに彼女の芸術は普遍的なものではないのかもしれない。しかし20年代大きな花を開かせた艶のある女性を真正面に捉えた芸術は、この時代に復活を果たした。その後の作品も再評価されているようだが、それは最早必要ないと思う。この一瞬とてつもなく煌めいた時代の作品だけで、彼女の名前が不朽のものとなる価値がある、それを確信する美術展だった。

美しき挑発 レンピッカ展~本能に生きた伝説の画家~

兵庫県立美術館

2010年5月18日~7月25日

2010年7月20日 (火)

チャイニーズ・パワーの無限の力 ユンディ・リ 夜想曲(ノクターン)

100718yundiliクラシックのカテゴリーの中では、自分はピアノ曲、それも王道のショパンが好きだけど、生きている演奏家の中で最も脂が乗っていると思えるのは、この中国出身のピアニスト、ユンディ・リ(李雲迪)を挙げたい。

元々ショパンコンクールで優勝して世界の舞台に出てきたので、このショパン作品集は満を持しての登場と言ってもいいかもしれない。前作プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番では、あまりやりすぎると大仰で下品になりそうな題材だったが、オーケストラの大音響と向こうを張るほどの熱情的な演奏でありながら、音色の張り、艶を失わず、張り詰めた氷の上を渡るかのような緊張感を保っていた。その才能はこの本領のショパンでも間違いなく生きている。

若いけれど、テンポはゆっくりして決して勢いに任せて走ることはない。語るよう、呟くような曲想だが、音色は明瞭かつ艶やか。28歳でこの落ち着きを演じられることに驚きを感じずにはいられない。夜にワイン片手に堪能するCDとして、最近これ以上のものはないし、実際に愛聴盤として聴き重ねても全く飽きることがない。

ルックスが派手な演奏家はいくらでもいるが、演奏に実を伴ったアーティストとして自信を持って言えるのは彼くらいのものだ。この先彼がどれほどの高みに達するのか、興味は尽きない。

ユンディ・リ

ショパン ノクターン(夜想曲)全集 2枚組

3,200円

2010年7月19日 (月)

松本竣介ここに立つ! 麗子登場!名画100年美の競演

100718reico本題からすると、岸田劉生の「麗子像」を持ってくるべきだけど、未だに自分はこの作品の魅力が理解できない。肖像画の傑作と言われているが、はっきり言うと奇異にしか思えない。たしかに広く知られているかもしれないが、インパクト以上の理由があるのか定かではない。

兵庫県立美術館で開催されている「名画100年美の競演」は、この美術館の前身、王子公園近くにあった兵庫県立近代美術館から数えて開館40周年、そしてそれ以前に日本最初の近代絵画の美術館として開館し、59年の歴史を誇る神奈川県立近代美術館とのコラボレーション企画。

展示は近代絵画の父とも称される高橋由一に始まり、大正デモクラシーの時代を反映した多彩な芸術表現、そして昭和に入り戦時色の世相を色濃く反映した苦悩の時代から戦後の解き放たれたかのような多様な表現の時代まで、美術史の講義のように主要な画家の作品が散りばめられている。

その中でも自分の好きな画家は、真っ先に挙げるべき松本竣介。早くに聴覚を失い、画業に生きる道を見出した彼の作品はいずれも灰色に支配された暗い色調だが、決して希望は失われていない。それが結実した1942年の作品「立てる像」は、明瞭に描かれた背景、そしてそれらを圧するが如く堂々と大地を踏みしめる姿から、暗闇、苦悩の中でも失われない信念が感じられる。しかしこの6年後、画家は持病が高じて36歳で世を去る。しかしその信念はこの絵の中に結実した。そして今も見る者を魅了し、自分もまたその一人に違いない。

その他にも村山塊多、関根正二、前田寛治、岸田劉生、佐伯祐三といった若くして世を去った画家の作品、小磯良平、藤田嗣治、東山魁夷、片岡球子といった大家の作品が、両美術館のコレクションを織り交ぜて充実していた。普段まとまって日本美術を鑑賞することがないが、自国の文化の多様性と豊かな広がりを改めて実感させてくれる機会になった。

麗子登場!名画100年美の競演

兵庫県立美術館

2010年6月15日~7月19日

2010年7月18日 (日)

プレシーズンマッチ開幕! ニュー・アーセナル、4-0で快勝。

100717arsenal快晴で芝生の緑も清々しい中で、今季アーセナルが始動!ワールドカップ出場組は勿論休養中だけど、それでも豪華な面々がプレシーズンマッチとはいえ、集結した。相手はロンドン北部を拠点とし、リーグ2(4部相当)に所属するバーネットFC。

さすがにこの相手だと、ロシツキー、アルシャビンの崩しにはついていけない。前半3分早々、エリア内で2人のパス交換から、最後はアルシャビンが持ち込んで、キーパーを欺くフェイクのようなゴールを決めて先制。この2人は怪我さえなければ全く問題なし。

ウォルコットは相変わらず早いが、やはり最後の精度に欠ける。前半出場したコシエルニーは、正直この試合ではまだわからなかった。ま、格下でDFがあまり真価を発揮できる状況でもなかったから、仕方ないか。

若手の中ではギブスの復帰は何より明るいニュース。そして2、3点のお膳立てをしたジャック・ウィルシャーの冷静さと、体つきに加わった逞しさが前半でとても目立っていた。

後半、注目のシャマフが出てきたが、この試合では可もなく不可もなくといったところだろうか。ボールのさばきはうまく、球離れもいいからアーセナルにフィットするかもしれないが、肝心のシュートは大外し。もう少し時間がかかるのかもしれない。注目のランズベリは動きも良く、攻守のバランス、ポジショニングも安定していて試合慣れしてくればやってくれそうな期待感大。

この日はアーセナルTVで観戦。というかこの試合はここでしか中継されない。3週連続、土曜の夜はまずアーセナルTVが欠かせないな。あ~、開幕が待ち遠しい!

2010年7月17日 (土)

再びKyoyaでイタリアン

100718kyoya1100718kyoya2慌ただしい東京日帰り行程の最後は、いつもの定番、山王溜池交差点近くのイタリアン、Kyoyaさんにおじゃました。

この日は前行程が遅れて、滞在予定時間は1時間半程度とあって、前菜とパスタだけのショートバージョン。ただし、ワインはグラスで10種類は開いていて、どれを選ぶかいつもながら迷ってしまう。

この日はまず前菜に福岡産あわびと白ナスのカルパッチョ。合わせたワインは初めて見るトスカーナ。ファットリア・ディ・カスプリのルナ・ブルーという究極的な自然派ワインだそうだ。主体はマルヴァジア。濁りのある濃い黄色からはアプリコット、ドライフルーツの香りが上ってきて、酸がシャープ。味わいは切れがあり、くどさを感じず案外柔らかい旨みで、素直に美味しい。料理はアワビが肉厚で適度な弾力、そこに絡んだキャビアと、一緒に食べると鮮烈で涼しい香りが立ちあがる白ナスがうまく調和していた。白ワインが磯の香りを邪魔しないところが、なかなのマリアージュだったと思う。

100718kyoya4100718kyoya5100718kyoya3パスタは長野産ウサギのアニョロッティ、ボナーティーのバターソス。これにエトナ・ロッソは少し強いかと思ったが、このネレッロ・マスカレーゼはボリューム感はほどほどだが、まろやかな酸を持った赤いベリー系の味わいで、料理にもよく馴染んだ。そして今まで飲みたくても飲めなかった、マッサ・ベッキアのカベルネ・ソーヴィニヨン。こちらは良くも悪くもマッサ・ベッキアという味わい。カベルネの個性よりも、マッサ・ベッキアの一連のワインの味わいを強く感じで、正直「これ、カベルネ?」と思わずにはいられなかった。ワインはタンニンが思ったよりも少なめで、バランスのとれた果実味主体の味わいだった。

100718kyoya6最後は自分の趣味を良くご存じのシェフが出してくれた、ボルク・ドドンのグラッパ。最初は水のように自然に入ってくるのに、後からガツン!と殴られるように上がってくるボリューム感、数種のブドウで造られたからだろうか、複雑な香味が口の中に充満してくる。グラッパでもこのキャラクターだから、本当に恐れ入る。

いつもながら料理とグラスの数々で楽しませてくれるKyoyaさん。ここのワインとはいつも新しい出会いがある。まさに東京の夜、帰阪の前の憩いの瞬間。。。

2010年7月16日 (金)

クロ・デ・ガルヴェス1985 AC ラランド・ド・ポムロール

100218pomrol好みの傾向は間違いなくピノ・ノワールだけど、ボルドーも好きです。でもどちらかと言えば、肉厚なカベルネよりもしなやかさを感じさせるメルロー主体のワインが好きかも知れない。そうなると、ボルドーの基本として右岸地域のワインにより興味をそそられる。

メルロー主体のワインの最高峰は、サンテミリオンかポムロールということになるだろうが、ポムロールはなかなかに高価。その周りを囲む衛星地区のひとつとしてこのラランド・ド・ポムロールがある。

このクロ・デ・ガルヴェスは歴史も古く18世紀からこの地でワイン生産に携わっている。サンテミリオンにも畑を所有しているというから、メルロの扱いをよく知悉している造り手と言えそうだ。メルロ80%、カベルネ・フラン20%のセパージュのワインは?

色は薄濁りのほんのり赤みがさしたルビー色。エッジにはそれほど熟成感を示すオレンジが現れていない。香りはコーヒー豆、マロングラッセ、焼き栗、ビニル、カシスリキュールの香り。

口に含むとまず熟した果実の甘さを感じる。酸も瑞々しく、それでいて角が取れて柔らかい。タンニンは控えめだが、優しい甘さと柔らかい酸味を包み込むにはちょうどいいしなやかさ。複雑さはそれほどでもないが、20年を経ているとは思えない瑞々しさ、落ち着いた味わいの調和を十二分に感じさせる。

余韻も程よく細く長いしなやかな旨みが、きれいに細く伸びる酸とからみつつ、きれいな後味を演出していく。

重厚と言う訳ではないが、20年以上の時を経ても力を保つワインの素晴らしさを感じずにはいられない。そしてこの熟成ボルドーがこの価格で楽しめてしまう事に、本当に申し訳なさを感じる。作り手の手には一体いくらの収入が入っているのやら。。。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 3,000円?】

2010年7月12日 (月)

400年の歴史を超えて! スペインvsオランダ決勝戦

100712wc1100712wc2 1カ月続いたワールドカップ、決勝の座に立ったのはスペインとオランダ。16世紀に独立をかけて血みどろの戦いを繰り広げた両国が、その歴史を超えて今、新たなワールド・チャンピオンを賭けての決勝戦。どちらが勝っても初優勝、8チーム目のチャンピオンとなって、サッカーの歴史に新たなページを刻む。

立ち上がりはスペインペースで前半5分にクロスプレーからボックス内のラモスのヘディングはも枠をとらえていたが、GKに阻まれる。いきなりスペインには惜しい瞬間!11分、再びセルヒオ・ラモスが右からエリアに持ち込んで放ったシュートは、オランダがなんとかクリア。12分にはビジャをフリーにしたシュートは辛くもサイドネット。

100712wc3その後はオランダが持ち直すが、前半の中盤にかけて両チームで5枚のイエローが乱れ飛ぶカレー状態。その中でデヨングのキックがシャビ・アロンソの胸をまともに蹴った瞬間は一発レッドでもおかしくなかった。イエローになったが、この試合退場で一気に試合が動きそうな雰囲気。

しかし34分、オランダがスペインに帰すボールがゴールの軌道となり、これをカシージャスが触ってCKに。これをオランダが再び戻すフェアプレーの場面が試合を少し沈静化させる。前半は0-0のまま終了

100712wc4 後半は選手交代なしでスタート。後半8分、オランダのキャプテン、ファン・ブロンクホルストによるオランダ4枚目のイエローで得たスペインFK、直接狙ったシャビのシュートは落ちずに枠の外。その直後にはハイティンガがシャビへのファウルでついにオランダはイエロー5枚目。またしても試合が荒れ始める。。。

そして62分、DFの網を破ったロッベンが一人でドリブルで持ち込んで放ったシュートをカシージャスが足で弾いて、絶体絶命のピンチを防ぐ。まさに聖イケル!このスーパーセーブでスペインを決勝まで導いた男の真骨頂!!

仕掛けようとするスペインだが、オランダが厳しくチェックに来るので下げるしか選択肢がなくなるスペイン。後半の中盤はオランダが左右にスペインを翻弄し、中央をこじ開けようとする攻めが目立つ場面が多くなる。22分、スペインのカブデビラもカードを喰らい、スペインはDF3人目のイエローカード。

69分、途中交代のナバスが右から入ってきてエリアに入れてきたボールをDFが弾き、そこに詰めていたビジャのシュートは枠の上。その直後オランダはここまで攻守に豊富な運動量で貢献してきたカイトを下げて、攻めを厚くする作戦に。74分にいい位置で得たスペインのFK、ビジャが直接狙うがこれも落ちずにバーの上。77分、セットプレーからセルヒオ・ラモスがフリーになってヘッドで合わせるが、これも決まらず。83分、またしてもロッベンがDFを振り抜き駆け上がったところを、またしても立ちはだかり体を張って防ぐ聖カシージャス!その直後暴言を吐いたロッベンにイエロー。

87分、疲れが見えたシャビ・アロンソに代えて、ついにセスク・ファブレガスを投入して中盤を活性化させようというデルボスケ監督。しかし両チーム譲らず、決勝戦はスコアレスのまま延長戦に突入

100712wc5延長前半2分、エリア内でシャビがシュートを打とうとしたところを潰されたように見えたがPKなし。5分にはセスクがDFを振り切って放ったシュートはキーパー真正面!

セスクが入ってテンポが出てきたスペインは11分、ナバスが放ったシュートが決まったかと思ったがサイドネット。14分、セスクがドリブルで自ら運んで撃ったシュートも枠の外にそれる。直後オランダは3人目の交代枠を使い切って、キャプテン、ファン・ブロンクホルストを下げて、延長前半無得点で終了。

延長後半、ビジャに代えてついにフェルナンド・トーレス投入。そして後半4分、ゴール正面でイニエスタを倒したハイティンガが2枚目のイエローで、この場に来て退場。このFKをシャビが蹴るが、またしても落ちずにゴールを超えて行く。。。

100712wc6_2100712wc10_3 一人少なくなったオランダ、攻めかかるスペイン。オランダは必死に守るがイエロー覚悟で防ぐのが精一杯になってきた。スナイデルのFKは壁に弾かれて外に。しかしレフリーの判定はオランダが出したとしてゴールキックに。

そしてそのプレイから延長後半11分、右サイドをナバスが自陣から敵陣へと切り裂いて作ったチャンスから、ゴール前でこぼれ球を拾ったセスクが右エリアに入ってきたフリーのイニエスタに鋭いパスを通し、イニエスタが迷わず振り切ってネットを揺らし、ついにスペインが1点をもぎ取った!!オランダはパワープレイで攻め続けるが、スペインは必死の守備でしのごうとするが、残り1分を切った時点でトーレスが負傷し、担架で運ばれるが、試合はこのままスペインが逃げ切り、初優勝を決めた!

100712wc7優勝候補と言われながら初戦で敗れて苦しんだスペインが、最後まで苦しみつつも底力を見せて勝ち切った

今大会では決してスペイン自慢のパスサッカーが冴えたわけでなかったが、決勝トーナメントを1点差を勝ち残ってきたところに、今のスペイン代表チームの本当の強さが表れていると思う。大きく勝ち過ぎて次の試合に落としたチームが続いた中で、ギリギリのところで踏みとどまり苦労を知っていた彼らだからこそ掴んだ栄光ではないだろうか?

100712wc9_2100712wc8_2 そして今回のワールドカップ、優勝に導いた原動力はやはり攻撃が停滞した中でピンチを防ぎ続けたイケル・カシージャスだったように思える。ワールドカップではサブに甘んじたセスク・ファブレガスが最後の最後で決定的な大仕事を成し遂げてくれたことも嬉しい。もう一人、この試合右サイドでチャンスを作り続けて可能性を見せつけた24歳、セビージャのナバスも素晴らしかった

EURO2008に続いて、ワールドカップを制し、まさに黄金時代、名実ともに無敵艦隊となったスペイン。もうこのフレーズは古臭すぎるようにも思えるが、難しいことは考えずに今はこの勝利に酔いしれよう!今日だけはわずらわしく感じたブブゼラの音も歓喜の声に聞こえそうだな。。。

2010年7月11日 (日)

チェレット ドルチェット・ダルバ ロサーナ2006 DOCドルチェット・ダルバ

100701ceretto最近戸惑っていることの一つに、ドルチェットとバルベーラの区別がつきにくくなってきた事がある。ドルチェットは一般的に味わいがおとなしく、バランスのいいワイン、という事が言われていたけど、どうも最近はそんなくくりで表現できなくなってきたような気がしてならない。

その大きな要因はアタックの酸の印象だと思う。ドルチェットでも勢いのある赤い果実の酸味が引き出されているワインが多くなって、最初の印象ではバルベーラと思えるようなものがある。違うとのは後半の展開だろうか。最初の勢いの割に、後半は一転してバランスの良さ、バルベーラの最後まである肉厚の印象とは違うものを感じる。おかげで今までは一様な感じでそれほど注目してこなかったドルチェットも、最近は面白いと思えるようになった。チェレットは言わずと知れたピエモンテ、アルバ地区の大手生産者。バローロ、バルバレスコの名品を手掛けるドルチェットは?

色は黒の強く出た落ち着いた暗いルビー色。香りはブルーベリー、黒コショウ、ミントの香り。

アタックはまろやかな果実味、そして一呼吸おいて勢いのいい直線的な若い酸が立ちあがってくる。タンニンは一つ一つの粒子は細かいが、全体となるときしきしした感じが残り、こなれるには時間が必要なようだ。前半の酸の勢いが落ち着くと、糖分の少ない締まった果実味が中盤に広がってきて、沈静した豊かなベリーの旨みを感じさせる。

余韻はまだこなれないタンニンが残るが、そのタンニンを覆うように負担感のない落ち着いた果実味が穏やかに広がって、終盤にきれいな味わいを残す。

少し粗い印象を感じるが、バランスの良さで知られるドルチェットだからむしろ個性と感じてしまう。おとなしい人よりも、少し癖のある人の方が後に記憶に残るようなものなのかもしれないな。

【Cave d'Orange 2,800円?】

2010年7月10日 (土)

ボルク・ドドン ヴェルドゥッツォ・フリウラーノ スコドヴァッカ2003

100704verduzzoボルク・ドドンのワインが正統派と思っている人はまずいないだろう。当主であるデニス・モンタナルの畑ではワインだけじゃなく、小麦、とうもろこしなどの作物も栽培されているという。いや、それらは彼にとって等価なのだろう。自然な形の農業の中の一つのオプションとしてブドウ栽培があるにすぎないのかもしれない。

フリウリのワインの形として確立した感のある、土着品種を用いた化学薬品なし、自然酵母発酵、SO2制限、ノン・フィルターによるワイン。それを突き詰めた形のワインが、まさにボルク・ドドンと言えるかもしれない。

ヴェルドッゥツォはフリウリでもそれほど多くない品種で、果皮は厚くタンニンを含む、実は酸も高い品種だという。普通に造るとどぎついワインになりそうなこの品種を遅摘みで作り上げたボルク・ドドン。ヴェルドゥッツォの2003年の生産はわずか1,700本で、その内2本が自分の家にあるというのも不思議な感じだ。そしてこの希少ワインをいつ開けようかと思っていたが、スペインの準決勝進出と、自分の新天地(?)着任を記念して、思い切って開けることに。

開けてグラスに注ぐと驚きの紅茶色というか琥珀色。若干薄濁りの色調。香りはローズマリー、生姜、アプリコットジャム、セメダインのような有機系の香りもバックに感じられる。

口に含むとシェリー、オロロソのような甘さと、香辛料を漬け込んだかのような苦さを同時に感じる。そして穏やかで優しい、決して強くはないが主張のある酸が味わいを引き締める。粘着性のある旨みが中盤はどっしりと口の中を支配し、香草の香りが鼻腔をくすぐる。甘さの感覚は既に失われ、中盤から後半にかけては旨みと渋みが絡みあい、どんどんと浸透力を増して舌の奥まで染みわたる感覚。

余韻は白ワインではありえないタンニンの力強さをひしひしと感じつつ、息を切らさない旨みがなかなか消え去らず、長い味わいを残していく。

口にした時は感じなかったボリューム感が時間を追うごとに内から湧き上がってくる不思議なワイン。典型的な白ワインであるはずもないが、しかしこのエネルギーには大きく魅かれるな。やっぱ自分、変態チックなワインの方が好きかも知れない。Great JOB!

【? 5,000円?】

2010年7月 9日 (金)

フィノとマンサニージャで暑気払い ヴィネリア・リンコントロ

100709sherry2100709sherryシェリーは大好きだけど、こんなに固め打ちで飲むことはあまりなかったな。

アメリカ領事館の近く、ヴィネリア・リンコントロは元々シェリーが豊富だけど、今月は特に充実。フィノとマンシャニージャそれぞれ4種、計8種類が楽しめるのだ。

シェリーの塩っぽさは魚料理と抜群の相性だと思うので、この日はスズキをブレセしたものと合わせてみた。蒸し焼きで柔らかくなった白身と、表面の皮がパリット仕上がる。このスズキを食べてシェリーを飲むと、皮の香ばしさが一層引き立つ。まさに思った通りの相性。

こうして並べて飲み比べると、劇的ではないがやはりそれぞれにキャラクターの違いが読み取れる。酸、塩っぽさ、青い野菜の香り、ハーブ、漬物...

シェリーっていうのは独特の香味、独特の味わいがあるけれど、これにハマるととことんいっちゃう魅力があるんだよね。この後はスペインのシェーヴルチーズと、最後に締めのスペイン、マヨルカ島の珍しい赤ワインで終了。後から考えるとスペイン尽くし、スペイン優勝祈念的な夕食となったな。

7月一杯開催中。今なら新装なった「和製ジョニー・デップ」のさわやか(?)シェフの姿も拝めます。。。本当かどうかは実際に見て決めてください。

2010年7月 8日 (木)

待望のDFがやってきた!? アーセナル、コシエルニーと正式契約

100708koscienlyワールドカップが大詰めを迎える中、待望のDF強化の一策としてようやく移籍が決まった。フランス1部リーグ、FCロリアンのDF、ローラン・コシエルニーがアーセナルと正式契約、移籍金は1,000万ポンドと言われる。

今季1部リーグで7位と予想外の躍進をしたFCロリアン、正直知らなかった。その原動力となったコシエルニーはポーランド系フランス人の25歳で、186cm、75kg。彼自身はフランスとポーランドの二重国籍を持っている。アーセナルではセンデロスの背番号6を受け継ぐことになる。ヴェンゲル監督も彼の加入に満足しているようだ。

「コシエルニーは素晴らしい能力を備えたセントラル・ディフェンダーで、昨シーズンはFCロリアンで卓越した活躍を見せた。我々は彼は非常に強いセンターハーフだと思っており、彼は急速に進化を遂げてきた。」

「彼は精神的な強さがあり、闘争心があり、かつ競争心もある。コシエルニーは私たちのチームにとって素晴らしい補強だ。」

正直どんな選手かは良く知らないのだが、来季はおそらくフェルメーレンとのコンビでセンターハーフを務めてくれるだろう。MF志向でもあるようで、昨季も35試合に出場、3得点を挙げているから、攻撃力でも期待ができそうだ。

まだまだ未知数だけど、ようやく待望のDF補強が成った。あとは...キャプテンだな。

2010年7月 7日 (水)

ペウ・シモネ セレクシオン・ブリュット グランクリュ シャンパーニュ((ヴェルズネィ)

100701pheu_simonet頻繁に無料の試飲会を企画してくれる、ありがたいワインショップ、北新地のCave d'Orangeさんに出ていた手頃なシャンパーニュ。試飲会以前にも店に並んでいたので、一度購入しようとしたのだがお店のN村氏いわく、「次の試飲会でも出しますよ」との事なので、それまで待ってみることにした。

そして試飲会。ブラインド企画で9種類出た中で、自分がシャンパーニュかな?と思った3種は2勝1敗、間違っていたのはイギリスのスパークリング、ナイティンバーだった。そして一応最高品質に挙げていたのはこのシャンパーニュだったので、即購入。

ペウ・シモネは1960年代からの造り手で、ヴェルズネィ村のグラン・クリュ畑3.5haを所有している。大手のクリュッグ、マムにブドウを卸しており、その実力は高く評価されている。この造り手はドサージュに蔗糖を使わず、濃縮ジュースを用い、MLFは行わない。モンターニュ・ド・ランス地区でも北にあるヴェルズネィ村の主要品種はピノ・ノワールで、比較的強く出る酸味が個性のようだ。このシャンパーニュもセパージュはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。

色は輝きのある金色がかった濃い目の黄色。全体にうっすらとピンク、グレーの色調を感じる。細かな泡が中心部から真っ直ぐと立ち上がってくる。香りは焼けたパン、リンゴ、薄くシナモン、鉄っぽい香りも感じられる。

口に含むと細かな泡の結晶が舌先で崩れ落ちるかのように広がり、舌をやさしく包み込む。その直後にくっきりした強めの酸が現れてくる。少し若めの赤いベリーの果実味が広がり、しっかりとした渋さも感じさせる。

余韻は少し甘さがべたつく感じもないではないが、力のある酸が最後まで持続し、終盤の味わいを緊張感を持って引き締める。

ピノ・ノワール主体のシャンパーニュらしいベースの力強さを持ちつつ、力のある酸を備えたメリハリのある味わい。ピノ主体のシャンパーニュ好きな自分だから、こうしたわかりやすいシャンパーニュの方にやはり過敏に反応してしまうんだろうな。

【Cave d'Orange 5,320円】

2010年7月 6日 (火)

建築はどこにあるの?7つのインスタレーション

100701_3100701_4 東京国立近代美術館で開催されている、建築家による7つの作品展。この展覧会では作品の写真撮影がOK、「あなたなりの答えを教えてください」という、見る者にも展覧会の意図を考えさせようという企画。

こういう美術展だと、日常性から逃れた物体に対する珍奇さへの感想として「凄い」、「変わっている」、「ありえない」といった表面的な感情で終わる場合が多い。その点写真を取らせることで、鑑賞者が主体的に建築物の世界に入って来る機会を与える事は面白い企画だと思う。

会場に入ると目の前に広がる白い世界。中村竜治氏による紙でできた構築物は、周囲を歩くと向こう側の見え方が変わってくる。稠密に入り組んだ大きな物体だが、目の前にしたときに決して圧迫感は感じさせない、空間を演出する建築家の思考をそのまま表現したような作品だ。

100701_5100701_6その他にも泡のようなものが広がり不思議な空間を形作る伊藤豊雄氏の作品、北海道の広大な草原を敷地にしたカフェの1/3の設計模型という中山英之氏の作品など、7つの空間作品が展示され、それぞれ鑑賞者がその作品に自由に参加できるような仕掛けが施されている。

こうして参加しても、建築家の意図を全てカバーするというのは至難の業だ。ただ、全てを理解する必要はないのだろう。空間から自分なりの楽しさを見出す、そこに新たな建築に対する鑑賞する側の答えの方向性があるような気がした。

建築はどこにあるの?7つのインスタレーション

Where Is Architecture? Seven Installations by Japanese Architects

東京国立近代美術館

2010年4月29日~8月8日

2010年7月 4日 (日)

ヴァンサン・ジラルダン クロ・ド・ラ・ロッシュ ヴィエィユ・ヴィーニュ2000 ACクロ・ド・ラ・ロッシュ

100702clodelarocheワールドカップの強豪同士の試合はさすがに質が高い。休日の夜のサッカーのお伴は、その質の高さに付き合うように少しいいワインを飲みたくなる。でもコスパもやはり無視はできない。

ヴァンサン・ジラルダンはそんな中で信頼できるネゴシアン。どちらかというと白ワインで評価の高い彼だから、赤は若干過小評価されているようにも思える。このワインも2000年のグッド・ヴィンテージな割には結構お安く、お得だと思ったワイン。10年を経ていい飲みごろになっていると思うのだが。

クロ・ド・ラ・ロッシュはモレ・サン・ドニ村の中の特級畑。ロッシュは「岩」という意味で、石灰岩の多い畑で産出するワインはミネラルの深さを予想させるが、果たして?

色は濃密で、細かな色素が詰まった凝縮感を感じさせる、暗めの黒みがかったルビー色。香りは皮、土、コショウ、ブラックベリー、ミネラリーさを感じさせる香り。

口に含むと充実した熟れた果実の甘さを感じる。酸はこなれて上品で、果実味に寄り添い、包むように広がってくる。タンニンは細かで優しい。甘さがありながら決してくどくない味わいが心地よい。グラン・クリュという名前から予想する大きな味わいではないが、堅実な味わいの骨格の中に深い旨みが感じられる。すっきりした味わいは負担感なく体にしみて行く感じ。

余韻は調和のとれた穏やかな甘さがデザートのように広がり、堅さとは無縁のしなやかさを感じさせつつゆったりと引いていく。

大きな味わいではないけれど、稠密で中身のある味わい。10年の時を経て角も取れた質の高い味わいをこの値段で感じさせてくれるのだから十分満足。

【阪神百貨店 10,500円】

スペイン4強へ。 EURO2008の決勝再び

100704spain5徐々に調子を挙げてきたスペイン。前の試合でドイツがアルゼンチンを圧倒して4-0と快勝した。スペインも同じくヨーロッパvs南米の戦いとなったパラグアイ戦。ここまで楽には勝ちあがってきていないスペインだから、この試合も苦労するかもと思って見ていたが、その予想は残念ながら的中。。。

前半はパラグアイが集中した守りでスペインに決定的なチャンスを与えない。終了間際にパラグアイがゴールを決めたかに思えたシーンは、オフサイドに助けられて0-0で終了。

100704spain2後半試合が動き始めたのは56分、先発でここまで結果を出しきっていないFWトーレスからMFファブレガスに交代してから。その直後59分、エリア内でパラグアイの選手を引っ張り与えてしまったPKはカシージャスが真正面で止めて防ぐ。

そして今度は61分にスペインがPKを得るも、シャビ・アロンソが蹴る前にスペイン選手がエリア内に入ってしまい、蹴り直しの判定。2度目の蹴り直しはGKが弾き、リバウンドを止めてお互い決め切れず。

しかし徐々に運動量が落ちて中盤のスペースが開き気味になってきたパラグアイ、それを黄金の中盤を要するスペインは逃さない。スペインのパス回しに翻弄されるパラグアイだったが、なんとか気持ちを切らさずついていく。

100704spain4100704spain1 しかしついに82分、イニエスタの中央ドリブル突破からペドロが放ったシュートは左のゴールポストに嫌われ、そのリバウンドを左から詰めていたビジャが撃ったシュートも右のポストに弾かれたかに見えたが、内側に曲がってネットを揺らしスペインがようやく先取点をもぎ取った

パラグアイも最終盤の89分、サンタナが走り込んで右から放った低く鋭いシュートをカシージャスが弾き、そのこぼれ球を正面から詰めてきたサンタクルズが押し込もうとするが、そのボールもカシージャスがパンチングで防ぐスーパーセーブ!最後のチャンスを逃したパラグアイが4強目前でスペインの底力に屈した

これで準決勝はウルグアイvsオランダ、そしてドイツvsスペインと決まった。EURO2008では1-0でスペインがドイツを破って優勝している。今の勢いからするとドイツ優勢か?と思うが、大勝したチームは案外次の試合で脆く崩れる流れもある。苦しみながら勝利をつかんできたスペインの底力に期待しているが、やはり見逃せない緊迫した試合になりそうだ。

2010年7月 3日 (土)

香港トランジット、憩いの瞬間

100701100701_2出張の時に香港経由ってのは結構多い。比較的便利だし、他の空港に比べてワインも充実している。

この日も約3時間のトランジットを利用してのワインタイム。フードコート近くにあるこのバーでグラスワインを頼みつつ、シーフードに舌鼓。

この日はシャンパーニュから入って、プイィ・フュメ。合わせたのはスモークサーモン。定番と言ってもいい合わせ方だけど、スモーキーな香りが良く引き立つ。

決して安くはないけど、品揃えが良いので多分これからもお世話になるんだろうな。ラウンジはタダだけど、こういう場所で好きなものを頼んでいた方がリラックスできるので好きです。

新橋、炭火、イタリアン GINZA TAPPO

100701ginzatappo100701doppo16月の東京、最終の新幹線で帰るまでのディナータイムは、今回初お目見え、新橋駅近くのGINZA TAPPOにお邪魔した。

このお店を見つけたきっかけはTwitter。小さなレストランのようだが、ワインもこだわりを持っておられるようだったので、東京駅にも近く帰りも楽そうだったので初めて訪れた。それにしても新橋駅界隈って飲食店が多くて、しかもその店の殆どに外から見えるばかでかいセラーがおいてある。さすが東京、バブリー。。。この日は日本代表戦 があったので、外は青いユニフォームで盛り上がる。

100701doppo2_2100701doppo3お店はあまり大きくはなくカウンター席メインのようで、これは自分のような飛び込みで入りたい客には気分的に楽。まずはリグーリアのピガートで開始。合わせたのは枝豆と鮎を使ったパスタ。緑のニュアンスとグレープフルーツの印象があるピガート(ヴェルメンティーノ)が、この涼しげなパスタには良く合い、鮎のほろ苦さもきれいに引き出された。

その後は珍しくトスカーナのワイン。カンポ・ア・ラ・カーサというワインで、サンジョヴェーゼ主体でカベルネを混醸しているそうだ。弾力があって噛むと上質の旨みが染み出てくる馬のハラミ肉のジューシーさを邪魔しない柔らかな味わい。

100701doppo4100701doppo最後はカサルフェッロというサンジョヴェーゼ主体でメルロを足したワイン。濃密だが、決して野放図ではない抑制の効いた貫録のある熟れたベリーの味わいが最後にはふさわしかった。

そして関係なく、順番を無視して頼んだ豚のおっぱいの炙り焼き。外観ではその部位が確認できるわけではないが、噛んでいるとやはりそれらしいコリコリとした所が自然と別れて残ってくる。なんか怪しげで恥ずかしい気分が沸いてくる一品?

わずか2時間、駆け足だったけど美術館巡りで疲れた気分を回復させてくれる楽しい時間だった。でも、このおっぱいは癖になりそう。。。

GINZA TAPPO

東京都中央区銀座7-2-20 銀座第1金井ビル 2F

03-3572-3599

DINNER 17:30~23:00(close)
LUNCH (木・金・土) 12:00~13:30(L.O.)

日・祝(月曜の場合)休

2010年7月 1日 (木)

期待が高まる!スペイン代表

100630spain1初戦こそスイスに敗れたものの、試合を重ねるごとに自分達のペースを取り戻してきたスペイン代表。決勝トーナメントの初戦、イベリア・ダービーなんて言葉も踊っていたが、ポルトガル戦は1-0とはいえ試合的には完勝といっていい試合内容でベスト8進出を決めた。

危険なクリスティアーノ・ロナウドを完璧に抑えて、FK以外に怖いと思わせるような場面を作らせることがなかった。そして徐々にポルトガルのDFがラインを押し下げらると、スペースを得た世界最高のMF陣にとって活躍の場が与えられた。

100630spain5_2100630spain6_2100630spain4そして得点シーン、イニエスタが切り込んで、ゴール前のシャビがさも反射的なように繰り出した絶妙のヒールパス、そしてゴール前にいたダビド・ビジャがきっちりと決める、スペインらしい崩しが決まった。ダビド・ビジャはこれで4得点目と、アルゼンチンのイグアインに並んでのトップスコアラー。本命がトップに立って、スペインの勢いが出てきたという印象だ。

100630spain3100630spain2こちらのチームもEUROそのままの雰囲気を持ち込んで結束が感じられる。そして勝ちパターンを手にしたこのチームの次の相手は日本を破ったパラグアイ戦だが、今の勢いであれば戦力的には有利か?

大暴れすることなく舞台を去るクリスティアーノ・ロナウド。彼の姿を見ることができないのも残念だが、それ以上に残念なのは今のチームにセスク・ファブレガスの居場所があまり感じられない事。EUROでは見せ場を作った彼がWorld Cupでその才能を発揮できるのか?そんな事を思わずにはいられないほどにスペイン代表の力は成熟している。益々期待が高まってきたスペイン代表の試合からは目が離せないな。