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2010年5月

2010年5月31日 (月)

アンスティトゥ・アグリコル・レジョナール プティ・ルージュ2007 DOCヴァレ・ダオスタ 

100530petitrouge 間もなくワールドカップも始まるけど、日本代表パッとしないなぁ。そんなに代表に対して思い入れはないんだけど、やっぱり捨てきれない者はある。日本人だからね。でも、このワールドカップは引き続きスペインをイチオシで応援します。

でもワインは、スペインよりもイタリアが好きなのは事実。徐々に暑さも増している中で、すっきりした北のワインが飲んでいて気持ちいい。

ヴァレ・ダオスタはアルプスの麓、イタリア最北部のワイン産地で必ずしもメジャーな地域ではないが、最近は多くのワインを目にするようになってきた。このワインは農業学校の学生が栽培したブドウによるワインだから、生産にかかるコストが抑えられているし、土着からメジャー品種までいろいろな品種を実験的に栽培していたりしてヴァラェティに富んでいる。自分の中でとても注目している生産者だ。このプティ・ルージュはヴァレ・ダオスタ州の土着品種。

色は紫を帯びた明るめのルビー色。濃い色合いではないが、色素が細かく稠密に入っている印象で、深みも感じる。香りは甘くイチゴジャム、赤い花、フランボワーズの香り。

アタックは柔らかい若い果実味。酸はまろやかで穏やか。インパクトは強くないが、薄くはない。内向きなキャラクターながらも、しっかりとした芯を感じさせる。繊細な味わいの中に、それにバランスした厚みもあり、序盤よりも中盤のじわじわ染みてくる味わいが心地よい。

余韻は熟したイチゴを食べた後の甘さと酸の程よい調和が感じられ、長くはないが心地よい清涼感を残す。

最初から最後までイチゴの感覚がストレートに伝わってくる、とれも愛らしいワインと言えるだろうか。凄いインパクトのあるワインではないけれど、そうしたワインがすべてではないと思うし、飲んでいて負担に感じない自然さが何より欲しくなる場合もある。穏やかな心地にさせてくれるワインだと思う。

【酒喜屋 2,200円】

2010年5月30日 (日)

暗闇に浮かびあがる神々 トリノ・エジプト展

100426今日で会期終了のトリノ・エジプト展。実は4月末の時点で行っていたんだけど、もう一度足を運んでもいい、と思うくらい、エジプト関連の美術展ではここ近年でもないレベルの高い展覧会だった。

一番圧倒されるのは展示品の大きさ。スカラベ、装飾品など小さなものも魅力はあるが、やはり今回の展覧会ではエジプトの神々、王の石像に尽きる。

かつて崇拝者に畏敬の念を抱かせるように造られた神々の像は、その規模も等身大を超えて大きなものであった。素材となる石を切り出し、工房に運び、そしてその中から神の姿を見出して刻んでいく。そして出来上がったその像をやはり石で組み上げた神殿の中に収めたとき、わずかに差し込む光に浮かび上がった姿に、居並ぶ王や高官達は神の真の姿を見た事だろう。今回の展覧会では光の配置に気を配り、石像も薄暗い中にスポットライトを浴びて、かつての神殿の雰囲気を演出している。

そうした神々への崇拝の底にあるのは、エジプト人の死生観だ。死は現世から黄泉の世界への移行、と考えたエジプト人は死にまつわる数多くの作品を残した。死者が向こうの世界でも幸せに過ごせるようにと細かな所まで気を配られて造られたそれらは、長い時間を超えて今も共通の思いとして見ている自分にも伝わってくる。エジプト美術に魅かれるのは、全ての作品に今を生きる自分達が共感できる死に対する思いがその底辺に強く感じられるからなのだと思う。

トリノ・エジプト展

神戸市立博物館

2010年3月20日~5月30日

2010年5月29日 (土)

ルイ・ジャド ボーヌ1erクリュ ブシェロット2001 ACボーヌ1erクリュ

100529beaune香港から帰って1日おいてのマレーシア出張と相成った。香港は旅行だったけど、マレーシアは全くの仕事で、しかも仕事場からは全く出歩かず缶詰状態で、晩酌もホテルのミニバーから取り出した高~いビールだけでは、不満もたまろうというもの。

そんな出張明けに開けたワインは、土曜の朝からブルゴーニュ。知らない者はない定番、ルイ・ジャドのボーヌ1erで。

ブシェロットの畑はボーヌの1級畑でも南に位置している。ボーヌでも北の畑からは比較的重厚なワインが、南からは繊細なワインが造られるといわれているが、その南の畑の中でもブシェロットは丘の中腹に位置し、土壌は粘土質。その情報からすれば、果実味がのりつつ、肉厚で滋味のあるワインと想像できるが、実際は?

色は明るめで全体にうっすらと熟成を感じさせるオレンジを帯びたルビー色。香りは巨峰、ダークチェリー、インク、スパイスが感じられる。

口に含むと厚みのある熟れた果実味がまず感じられ、その直後に若く赤いベリーの酸味が伸びてくる。この酸は勢いがあるが、丸みを帯びているので刺激とは感じない。ボディは中程度で重厚というほどではないが、充実感のある果実味とこなれた細かめのタンニンがワインに程よいふくよかな包容力、そして落ち着きを与えている。ピュアな赤い果実の旨み、そこに約10年を経て角がそぎ落とされたであろう酸が調和して、まさに飲みごろとなっている。

余韻は太くはないが、若いベリーを食べた後の清々しい酸の印象が長く続き、柔らかく可憐な味わいを残していく。

ボーヌのワインは柔らかさと果実味のピュアさが持ち味という印象を持っているが、このワインはそうした特徴を備えつつ、角の取れた調和の妙も感じさせてくれた。疲れた体にブルゴーニュ、最高の癒しです。。。

【Cave d’Orange 5,200円?】

2010年5月28日 (金)

現地で出会う東洋と西洋の融合 呉冠中展

100525hongkong 海外に行った際にもし少しでも時間があれば、何らかの美術展はチェックすることにしている。そして意図して赴いたわけではないそうした美術展が、予想外に良くて印象に長く残ることも少なくない。

香港で少し時間が開いた際に訪れた海辺のこの美術館、開館直後ということもあり、かつ日本人観光客の香港における対象とはなりえないこともあって人影もまばらだったが、香港に来るまで名前も知らなかったこの美術展がとても新鮮な気分にさせてくれた。

http://www.lcsd.gov.hk/ce/Museum/Arts/english/exhibitions/exhibitions01_jan10_02.html

今年既に90歳を越えていまなお現役のこの画家、と言っていいのか、書家といっていいのか迷うところはあるが、呉冠中氏の作品は水墨画の線の力と、西洋絵画の色彩の力がうまく融合している。そうした作品は今までにも目にしたことはあるが、彼の作品はより色彩の方に力点を置いているようだ。中にはカンディンスキーのようにまったく抽象的な作品もあるが、多くは身近な題材を墨でまず形を描き、そこに鮮やかな色彩を置いていく。水に身を浸す牛はかつて中国でもよく描かれていた題材でもあるが、色彩が施された呉氏の作品は落ち着いた中に陽光きらめく戸外の明るさが、黒と明色の対照ゆえに一層引き立つ。それは使い古された表現ではあるが、やはり東洋と西洋の融合と呼ぶにふさわしい。

予期せずふらりと入った美術館でであった素敵な作品群。時間が無く、十二分に鑑賞できなかったことが悔やまれる美術展だった。

独立風骨 呉冠中展

香港芸術館

2010年3月26日~8月29日

2010年5月26日 (水)

マレーシアへ

マレーシアへ
経由便で結構混んでるし、窓側席だし、長時間だし憂鬱。。。既に帰国が待ち遠しいです(涙)。

2010年5月25日 (火)

香港人のパワーの源? 蛇肉スープ初体験!

1005261005262 旅行に行ったら、その土地でしか食べられない料理をやっぱり楽しまないと面白くない!

ということで、香港旅行初日に訪れたのが、香港の下町的な地区、深水埗(サムスイポー)にあるこの蛇料理店。といっても、正直きれいとは言い難い店の中にテーブルと丸椅子がおいてあるという感じの食堂的雰囲気。しかしその店の前には籠の中に眠っているかのように動かない蛇、店の奥には硝子の甕の中におそらくは沈んでいらっしゃるであろう、これまた動くはずもない蛇。そんな店内は地元の人だろうか、蛇を食べにきたお客で昼間とはいえ結構賑わっていた。

薬効あらたかな蛇の料理を扱う店も最近では少なくなっているのだそうだ。この蛇、ガイドブックによると中国の野生の毒蛇を仕入れてさばいているそうで、食べると体が温まるという。本当の旬(?)は秋から冬、捕獲した蛇の皮をはいで、骨付きのままスープを取り、肉は細く切ってスープと煮込んでいただく。レモンの葉の千切り、小麦粉のチップスが薬味で一緒に出てきた。

濃厚なスープはジンジャーが良く効いている。そして肝心の蛇の肉は鶏のささ身を堅くしたような感じで、しゃきしゃきとした歯ごたえがあり、くせもなく美味しい。スープ1杯は28$とリーズナブル。店に来る客もこのスープがお目当てのようで必ず頼んでいた。

初の蛇食。結構この感触は癖になるかも~。

蛇王協

香港 鴨寮街170(地下鉄 深水埗駅A2出口すぐ)

11:00~21:00

旧正月3か日休

2010年5月22日 (土)

香港に

香港に
初めて行ってきます。着いたら食いまくり、まずは糖朝で蛙スープとマンゴープリンだな。

2010年5月21日 (金)

アントニオーロ ユヴェニア ネッビオーロ2006 DOCコステ・デッラ・セシア

100508nebbioloネッビオーロはやはり難しいブドウだ。バルバレスコ、バローロクラスではその実力をいかんなく発揮してくれるが、それより下、ランゲ・ネッビオーロクラスになると、なかなか思った感じのワインに出会わない。タンニンと酸が強い品種の特徴が偏ってしまい、バランスが悪く感じられてしまう。

このワインは今まで聞いたことのないDOCで、コステ・デッラ・セシアという地域で造られるリーズナブルな価格のネッビオーロ。造り手のアントニオーロも初めて聞く名前だが、ピエモンテとスイスの境界、アルプス山脈のふもとにある小さな区画ガッティナーラを本拠地としている。ガッティナーラは知る人ぞ知るネッビオーロ銘酒の産地で、自分もなんどか美味しいワインに出会っているだけに期待できそうだ。

色は暗めの落ち着いたルビー色。香りはザクロ、ミント、塩コンブ、インク、鉛筆のような香りも感じられる。

口に含むと若いが柔らかさを伴った密度の濃い酸が舌を包み、その直後に充実感のある重ためのタンニンが襲い、そして酸とタンニンの隙間を埋めるかのように、熟した赤い果実のピュアな旨みが広がってくる。この味わいの展開は早いが、メリハリが効いていて心地よい。厚みは中程度だが、密度の濃い構成はこの価格帯のネッビオーロに期待するものをはるかに超えている。

余韻は強靭なタンニンにひけをとらない程よい甘さの果実味がうまくバランスしながら、ゆっくりと引いていく。

2千円台前半でこれだけネッビオーロの特徴を前面に出しながら、薄っぺらさがみじんもない充実度は素晴らしい。ガッティナーラというピエモンテでは決してメジャーでない産地の生産者故に為せる技なのかもしれないが、この価格でこれだけ楽しませてもらうのはこちらとしてもかなり申し訳ない思いで一杯。Good JOB!

【ニシノ酒店 2,400円?】

2010年5月20日 (木)

ラムジー、回復への力強いメッセージ!

100519ramsey思い出すのも辛いほどの重傷を負ったアーロン・ラムジー。しかし、幸いなことに手術も成功し、順調に回復していると察していたが、ようやく本人がアーセナルの公式HPに登場してくれた。

同HPでラムジーへのメッセージを募集し、それを纏めたものをラムジーに送ったことに対する感謝のメッセージを、自らがカメラの前で語ってくれたもの。あまりよく聞き取れませんでしたが、大意はこんな感じだったと思います。。。

"Hi,I'm Aaron Ramsey. I got the book from you with your  massage of support. I'd like to say thank you very much for taking  time to write them. I thouhgt I just would like you to know I'm getting OK, and it is all coming slowly..."

「こんにちは、アーロン・ラムジーです。皆さんからの励ましのメッセージを集めたこの本を手にしました。メッセージを書くために時間を費やしてくださった方にお礼を言いたいし、ぼくは良くなっているということを知ってもらいたいと思います。」

明るい表情で安心した。エドゥアルドというお手本がいるんだから、間違いなく彼は元気にピッチに戻ってくるはず。その日を確信する嬉しいメッセージだったな。

2010年5月19日 (水)

京都で、ハーブで、癒される ぷくすけ 

1005051京都に昔からの友人がお店を出した。「ぷくすけ」という不思議な名前のそのお店は、骨董街としても有名な二条、烏丸通りを西に向かった落ち着いた住宅街の中にある。

こちらはハーブティやアロマ商品を扱っているんだけど、特にお勧めはハーブの種類の多さ。既にブレンドしてあるお茶も多くて選ぶのに迷うくらいだが、お客さんのニーズに合わせてハーブを組み合わせて自分だけのハーブティーを作ってくれる。

ここでお勧めのブレンドはイケア、といってもIKEAじゃないよ。「胃ケア」と名付けられたそのお茶は胃に優しいミントベースのハーブティー。「胃ケア」があるなら、当然のごとく酒飲みにうってつけの「肝ケア」もある。自分は勿論両方お買い上げ~。

1005052 そしてダイエット向けには新陳代謝を高める効果がいかにもありそうなスパイシーなお茶がある。これが口にすると体が熱くなるような心地がして、ハーブの成分が体の中からじわじわと効いてくる感じだ。やっぱり女性はダイエットが永遠の宿命なのか、このお茶が一番売れ行きがよさげだった。だって、このお茶だけ無くなっていたもんね。

これから熱さが厳しくなってくる京都。歩き疲れた時には、ふとミントの効いた涼しげなお茶を体に入れると気持ちいいことだろうな。熱い時には熱いもの、ハーブティをこの夏は試してみようか。

ぷくすけ

京都市中京区押小路通衣棚西入ル上妙覚寺町208-5

075-255-9284

10:00~19:00

水曜休、不定休あり

2010年5月18日 (火)

少女の美を永遠のものとした画家 ルノワール ~伝統と革新~

100517ルノワールは嫌いな画家の一人に挙げてもいいかもしれない。少女マンガのような綺麗なだけの少女像、モネでもなくセザンヌでもない中庸さ、そして晩年の肉がのたうつような醜悪な女性像、自分の中で理解できない巨匠と言ってもよかった。しかし、今回のルノワール展でそうした反感はかなり和らいだと思う。

看板にも出ている「イレーヌ・カエン・ダンヴェール嬢」。ルノワール39歳の時の作品だが、実物を見てその素晴らしさに目を見張った。柔らかく肩にかかる栗色の髪、戸惑いを見せつつも真っ直ぐに見つめる瞳の愛らしさ、そして彼女の周辺に漂う清楚な雰囲気。少女の一瞬の表情をここまで美しく描ききった作品は他にないように思えた。印象派と呼ばれる画家の中で人物を描くことにこだわり続けたルノワールの最高傑作と呼ぶにふさわしい。この他にも同じ印象派の画家、ベルト・モリゾの娘を描いた肖像画があり、格段に美しい彼女ではないが愁いを帯びた表情はやはり少女時代特有の可憐さを感じさせる。

しかし画家はこれを良しとはしなかった。おそらくこのような作品を描き続けても人気のある画家として後世に名を残したことは間違いない。しかしルノワールはそんな安息に訣別して、裸体像、そして肉感溢れる女性像という未だ見た事のない世界へと旅立っていく。

ルノワールが少女像で頂点を極めて、そして自らの美の世界を極めるためにそれを捨ててまで描いた世界を一望できる展覧会。ルノワールが少し理解できたような気がした、見ごたえのある展覧会だった。

ルノワール ~伝統と革新~

2010年4月17日~6月27日

国立国際美術館(大阪 中之島)

2010年5月16日 (日)

モヴィア ルナー2007 ゴリシュカ・ブルダ(スロヴェニア)

100505lunar_2ここのところ、イタリアの白というか、黄色系のワインに御無沙汰だったので、久々に濃さげなワインを開けてみた。産地はスロヴェニア、と言っても北イタリア、フリウリに隣接した地域だからキャラクターはかなりイタリアワインに近いはず。品種もフリウリの地場品種、リボラ・ジャッラ。

スロヴェニアを代表する造り手、モヴィア。18世紀から同地でワインを作り続けている伝統を持ち、この「ルナー」は地中に埋めた容器にブドウをそのまま投入、破砕も行わずに自然にブドウ自体の重みでつぶれて、勿論自然酵母による発酵を待つ、という全く自然に任せたワイン造りを行っているのだそうだ。しかし、そんなんで本当にワインができるということが少々理解できないんだけど、昔はこんな感じで造るのが当たり前だったのかもしれない。

色はこもった感じのある薄曇りの山吹色。香りはシナモン、カリン、セメダイン、タイヤ。

口に含むと丸みを帯びたゆったりした酸から入り、その酸がほどけると、その中からほろ苦さを伴った優しい旨みが現れる。ボディは細いが、味わいの軸は安定しぶれがない。中盤からは腰を据えたしっかりした苦みが現れてくるが、それも後半に再び広がってくる残糖分が殆どない贅肉をそぎ落としたような旨みに取り込まれていく。

余韻は品の良い、雑味のない味わいが、細く長く続いていく。

確かにラディコンのワインとキャラクターが良く似ているが、それらに比べると少しボディを細くして、旨みの芯をより強く表現させたような味わい。スロヴェニアのワインのポテンシャルと、やはり彼の地のイタリアとの親和力を感じさせるワインだったな。

【Cave de Terre淡路町店 4,500円?】

2010年5月14日 (金)

ロスコのGWイベント ピエモンテに酔う。。。

100505losko1 関西一のイタリアン・ワインバーと言えば、躊躇なくこの店を挙げる。京都三条のワインバー・ロスコ、この店が大阪になくて本当によかった。あれば今頃破産宣告されているかも?というくらい居心地の良さと、ゆったりした雰囲気、グラスワインの質の高さは、文句のつけようがない。それもこれも店主笹山さんの人柄によるところ大だろう。京都の人はお幸せ、いやもしかしたら不幸せ?

そのロスコ、GWにトスカーナとピエモンテのワイン二大飲み比べをやるというので、恒例の茶会で京都に出てくる機会を狙ってお邪魔した。しかし、実は自分、トスカーナのワインが苦手なのである。何故かは自分もわからないけど、トスカーナvsピエモンテならば、これも躊躇なくピエモンテに挙げてしまうだけに、この飲み比べの後は延々ピエモンテのグラスを重ねることに。

100505losko2100505losko3 モッカガッタのバルバレスコ、アンティノリのブルネッロから始まった飲み比べは、調子が出てしまいアルターレ、リナルディ、ジャコザのバルベーラ、レラツィオーネのドルチェット、そしてバローロにまで至ってしまう。。。

そしてこの中で最も印象深かったのは、知らなかった造り手、レラツィオーネのドルチェット。スミレのような愛らしい香り、厚みも感じる柔らかな果実味、全体のバランスの良さが心地よかった。最近若く飲めて、それでいて厚みのあるワインが増えてきたドルチェットという品種に魅力を感じているけど、このワインに出会って益々その思いを強くした。

ピエモンテのワインの魅力満喫、その上極上の雰囲気に酔えて、大満足のGWの京都ナイト。やはりこのバーが大阪になくてよかったと改めて実感。。。

2010年5月12日 (水)

独断!アーセナル、今季上げた人、下げた人。

プレミアも終わってしまい、苦痛のシーズンオフに入った。今季3位、23勝9敗6分。大事な試合を落としてしまい、上位2チームとは差がついたけど、正直なところよくやってくれたと思う。でも途中かなり良い所まで挽回した時期もあっただけに、悔しさも強いなぁ。

今年はワールドカップもあるけど、やっぱプレミア開幕が早くも待ち遠しい。ここで今季自分的に頑張った人、物足らなかった人を挙げてみる。

【上げた人~】

100512vermaelen 1.トマス・フェルメーレン

序盤戦、出て行ったストライカーの穴を見事に埋めてくれちゃったMVP。来年も攻守によろしくお願いします。いつの間にかゴール前に顔を出しているお茶目DFに惚れた今季。

2.アレックス・ソング

今季不動の守備的MF。3年前のプレイからここまでの選手になるって誰が予想した?ヴェンゲル炯眼恐るべし。頼むから引き抜かれないでね~

3.セスク・ファブレガス

進化し続ける若きキャプテン。どれだけ依存しようと彼なしのタイトルは予想できない。来季もWe got Cesc Fabregas!

4.ロビン・ファンペルシー

ロビンも大人になったなぁ。チームプレイを見せてくれた彼、キャプテン張ってセスクの負担軽減してあげてもいいのでは?

5.アーロン・ラムジー

好調の矢先の不幸な負傷。でもこれを乗り越えて戻ってくる試合が今から楽しみで仕方ない。頑張れ、ラムジー!

6.エマニュエル・エブエ

失敗もあったけれど彼なら許せる。プレイしている時は一生懸命さが最も感じられた、愛される存在、愛すべき存在、エブ~エ♪

7.ヘンリ・ランズベリ

最終戦、途中交代でプレミア初出場。鋭いパスを前線に供給して「コイツ、やるな!」と思わせてくれた。次々出てくる若手選手。来季のお楽しみの一人。覚えておこう。

【下げた人~】

100512nasri 1.サミル・ナスリ

期待していただけに、物足りなさすぎた。セスク不在も存在感示せずじゃフランス代表にも落ちるわ。来季は魅せてよ、ナスリスマイル。

2.ルーカス・ファビアンスキ

終盤戦の勢いを完全に止めてしまった。自分の中のマンノーネ待望論、鳴り止まず。自信回復して挽回戦見せてくれる?

3.アブ・ディアビ

良い時と悪い時の差が大きすぎた。でもあの柔らかいドリブル、相手との絶妙の間の取り方は魅力大。来季の大化けを最も期待しています。

下げた人も「もっとやってくれそうなのに」という期待の表れ。来季も彼らとともにタイトルの夢を見続けたいと思います。

コルテレンツィオ ラフォア ソーヴィニヨン2007 DOCアルト・アディジェ

100508sauvignon ラベルもまたワインを買うときの重要な要素であることは間違いない。素朴なラベル、古さを意識させるラベル、素っ気ないラベル、いろいろあるけど、その時の気分次第で良くも悪くも見えてしまう。

このワインのラベル、北イタリアのワインにしてはド派手で、一瞬クリムト?いや「魔笛」の夜の女王?と思えるような不思議なもので、一目見たときから凄いインパクトがあった。

アルト・アディジェの生産者組合であるカンティーナ・プロドゥットーリ・コルテレンツィオ。広大な土地で生産しているが、統制の取れた生産体制の下で優れた単一品種によるワインをリーズナブルな価格で送り出しているアルト・アディジェの代表的な生産者だ。その広大な畑でも最良の条件を誇る畑「ラフォア」から生み出されるソーヴィニヨン・ブランによるワイン。

色は緑がかった清々しいレモンイエロー。香りはソーヴィニヨン・ブランらしいハーブ、青草、白菜、それにグレープフルーツ、ライムの香り。

口に含んだ当初は柔らかさを感じるが、徐々に勢いを得て伸び良く広がっていく酸。その中に感じられるほろ苦さがインパクトに残る。果実味にもう少し厚み、グリップ感が欲しい感じは残るが、全体のバランスはよく、品種の個性を活かしつつ上品な味わいに仕上げている。

余韻は程よい苦み感が重しとなって、ゆったりした味わいを残していく。

北の産地のソーヴィニヨン・ブランに欲しいものをきっちり備え、かつ刺々しさをうまくおさえて品のある味わいに作り上げている手腕は素晴らしい。ただ、もうひと押し何かが欲しい、という印象は残ったな。

【Cave de Terre 4,200円】

2010年5月10日 (月)

来季に繋げる期待 アーセナルvsフラム戦

最終戦まで3位確定を持ち越すことになってしまったアーセナルは、ホームで好調のフラムを迎えた。チャンピオンズ・リーグ本戦進出するには、是が非でも3位は取りたい。スタメンはGKファビアンスキ、DFは左クリシー、右サニャ、中にシルベストルとキャンベル、MFは底にディアビ、前にナスリ、エブエ、FWは左アルシャビン、右ウォルコット、トップにファン・ペルシー。

先取点は21分、相手GKのミスからアルシャビンが角度のない所を自分で強引にねじ込んで挙げて、その後間を置かず25分には右のウォルコットから中央のファン・ペルシー、ロビンのシュートが一回バーで弾かれるが、リバウンドを押し込んで追加点と、早々に2点を挙げて久々に落ち着いて見れる展開に。前半は36分にもナスリが起点となったアーセナルのエリア内での攻撃に、最後は相手オウンゴールを誘い、3-0の一方的アーセナルペースとなって前半終了

こうなると後は追加点と完封勝利が期待されたが、やはり今季後半問題となった守備の問題、そしてGK、ファビアンスキがこのところのミスで実施を失っているのか安定感に欠ける場面が目についた。しかし失点はせずに乗り切り、62分にシルベストル負傷でジュルー、75分にはアルシャビン、ウォルコットの両ウィングを下げてヴェラとランズベリーを投入する。

そして最後は期待して見ていたヴェラが82分、GKと1対1になった場面でオシャレなループシュートがGKをあざ笑うかのように頭上を越えてネットを揺らし4-0アーセナルが最終戦を完勝して3位を確保した。

100509persie100509cesc今季は失礼な下馬評を覆す3位を確保したとはいえ、上位2チームとは大きな差を感じさせるものだった。特に後半セスク、フェルメーレン、ソングが相次いで離脱した時の状態は見ているのも辛い状況だった。

しかし、今日の勝利は来季への希望も見出せた。ファン・ペルシーは復帰以降高いレベルを維持したし、2年前と比べると攻撃に格段の幅が出ていると思う。

そして何よりもこのチームは辛抱強く育ててきた若手の力を感じることができるのが頼もしい。今日途中で入ってきたランズベリーも素晴らしいパスを見せて、視野の広さを感じさせてくれた。ヴェラも技ありシュートを決めて、来季はもっとやってくれるはず。重傷を負ったラムジーも戻ってきてくれるだろう。

そして若いチームをまとめる若きキャプテン、セスク・ファブレガスが来季もアーセナルの中心であるのは間違いない。チームが彼に多くを依存する現状を良しとはしないけど、やはりタイトルを取るには彼に期待をするしかない。アーセナルがゴールを揺らすシーンを組み立てられるのはやはり彼しかいない、と最終盤改めて思い知らされた。

リヴァプールが脱落してついにビッグ4が崩れた中で3位を確保したアーセナル。今は休んで来季再びこの悔しさをバネに、アーセナルらしいサッカーを貫いて戦ってもらいたいと願う。

この日は最終戦と言う事で夜遅くながら大阪・本町のQbrickで観戦、十数人の大勢のファンが集まって、今季最後のの健闘を喜んだ。ガナーズ・ファンの皆さん、見るのが辛い時期もありましたがお互いに本当にお疲れ様でした。このチームを今年も応援できたことを誇りに思いましょう!

2010年5月 9日 (日)

濃密煎茶の後の豪快パエリア! スペイン炭火料理 EL FOGON 

100505espana1100505espana2100505espana3毎年GW恒例の行事、二条城で開催される京都市民煎茶の会の後でお連れいただいたランチは今回スペイン料理。

京都は近い割にあまり行く機会がないのでどんな店があるのかも知らないが、いつもいつもオシャレな店に連れてっていただけるこの機会は貴重。この日はいつもの飲み友5人と煎茶の後で連れてきていただき、スペイン料理に舌鼓。定番オムレツ、ひよこ豆とほうれん草、そしてホタルイカのフリッタ、あとタコのマリネの前菜から、プリプリ海老のアヒージョ、そして最後は豪快多鍋の海の幸ふんだんのパエリヤと堪能させてもらった。このアヒージョのオイルが、外側パリパリ、中モチモチのバゲットにつけて食べると旨くて仕方ない。ついついバゲットをおかわりしてしまった。

100505espana5100505espana6 当然このメンバーで行ってワインなしではすむはずもなし。この日は白、赤のカヴァをボトルで1本ずつ開けてしまった。

最初の白はシャレロ50%、パレリャーダ25%、マカベオ25%による「エメンディス」というカヴァだったが、落ち着いて旨みの濃い味わいだった。そして次の赤のカヴァはこれも面白いセパージュで、トレパ、モナステルにピノ・ノワールというものだったが、落ち着いて重さを感じさせない華やかなカヴァだった。

料理も満足したけど、この店が素敵に感じたのはワインリストに品種が漏れなく書かれていた点。これは選ぶ方にとってはありがたいが、なかなかできない事だと思う。そして店長さんだと思うんだけど、誠実なサービスが心地よかった。いいランチタイムになるのはやはり接していただくスタッフの方に負うところが多いと思うが、まさにそれを実感。京都の心地よい昼酒タイムを満喫させていただいたお店に深謝。

スペイン炭火料理 EL FOGON

京都市中京区御幸町御池上ル亀屋町380

075-221-5517

12:00~26:00(L.O.)

無休

2010年5月 8日 (土)

直視しないもの、されるもの ヤン・ファーブル☓舟越桂展

100506yankei 今最も彫刻の分野で人気があるのは、舟越桂(自分「ふなこし けい」だと思っていたが「かつら」でした。不覚。。。)だろう。彼の作品がまとまって見れる機会だけでも貴重だが、今回ヤン・ファーブルというフランドルのアーティストとの二人展が金沢21世紀美術館で企画された。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=853

この美術館は毎回意表を突くテーマを、斬新な見せ方で提示するので、どの展覧会も楽しみであり、かつ行ってみて充実した気分にさせてくれるが、今回もまさに期待を裏切らないものだった。

木という素材にこだわりつつ、そこから人の形を取りながら現実にはあり得ない世界を切り取る舟越桂。舟越に比べれば素材や表現方法は多様だが、一貫して人間の生と死の境界線をあぶり出そうとするかのようなヤン・ファーブル。そして、そこに絡ませるように展示される古い絵画の数々。アーティストの意図と共に、展示する側の意図も感じられるその美術展は、入る前から正直敷居の高さを感じた。彼らの意図に対して、見る者はそれに対する答えを出さねばならないのだろうか?

しかしそう難しく考える必要はなかったのかもしれない。この展覧会を見た後であれば、その意図はおのずと解ってくる。現代に生きる自分、そして今目の前にするアート作品もまた関係ないようでいて、過去の歴史、自分の生まれた環境、刷り込まれたものに無関係ではいられないという事が自然と感じられるのだ。

しかし二人の作品から感じたものは対照的だった。舟越の彫像に真正面に向き合っても徒労に終わる。彼の作品は自分たちを直視してはくれない。目の前に立ったとしても視線が外されるように造られているのだ。今も繰り返される生死を超えた何かがこの世界には確かにある、そうしたものを感じさせた。

かたやヤン・ファーブルのそれには直視される。狭い一室の壁に架けられた十字架、そこに群がる死した昆虫達から放たれるのであろうか、言いようのない臭気。こちらを直視する羽に覆われた首。どこにいようとも、その作品から放たれる視線、雰囲気に捉えられ逃れることができない。死は必ずやってくる、死を思え、昔から繰り返された伝統的主題「メメント・モリ」が蘇る。

直視しないもの、直視されるもの。交錯するはずのないものが実は繋がっている。その意味を深く考えさせられた、構成の素晴らしさを感じさせてくれた美術展だった。

ヤン・ファーブル☓舟越桂

2010年4月29日~8月31日

金沢21世紀美術館 

2010年5月 6日 (木)

ペルティカイア トレッビアーノ・スポレティーノ2008 IGTウンブリア

100505trebbiano大阪のイタリアワインファンでは恐らく知らぬものはないであろうニシノ酒店にこの間初めてお邪魔した。面白そうなイタリアワインの数々の中からチョイスしたのは最近少しはまりつつある、トレッビアーノの白ワイン。

ペルティカイアとは「鋤」という意味だそうだ。中部イタリア、ウンブリア州でワインを生産しているこのワイナリーだが、2000年がを初ヴィンテージというからまだ若いワイナリーだ。ここで醸す白ワインはトレッビアーノ・スポレティーノ。トレッビアーノはフランスで言うとユニ・ブランという蒸留酒向けに造る大量生産用の品種、というように書かれているが、どうやらいろいろな亜種があり、一概には言えないようだ。トレッビアーノ最高のワインと称されるヴァレンテイーニも、品種はボンビーノ・ビアンコというし。

色は輝きのある麦藁色。香りはヨーグルト、青いバナナ、白ネギ、フルーツの砂糖漬のような甘い香りもある。

口に含むと穏やかで丸みを帯びた酸が舌先に優しい。膨らみのあるボディの中に金属的な硬質の酸も備わっており、しっかりした骨格を感じる。ほのかな苦みがアクセントとなって、このワインの味わいを豊かなものにしている。中盤の膨らみは中程度だが、口の中を柔らかくくすぐる酒質の優しさがとても印象的で、角が取れた味わいが飲み疲れさせない。

余韻はすっきりしているが、程よく塩っぽさ、ミネラル感もあり、このワインの複雑さを最後まで保っている。

旨みもしっかりあるトレッビアーノ。この品種もいろいろ亜種があるようなので、一くくりにはできない難しさがあるようだ。ま、なんでも飲んでこそ解るものがあるから、品種ってのはあくまで手がかりに過ぎない事は忘れちゃいけないとは思っているつもり。

【ニシノ酒店 2,580円】

2010年5月 5日 (水)

3位も危うい?ブラックバーンvsアーセナル戦

100505arsenal残り試合2試合を残して、もはや目標は3位確定、来季のチャンピオンズ・リーグで予選なしの本戦進出を決めておくだけになってしまった残念なアーセナル。ただ本戦ストレートインは、選手層や今季の過密スケジュールの中での苦戦を考えれば是が非でも手にしておきたい中でのアウェイ、ブラックバーン戦だった。

この日はソングがまたしても欠場でベンチ入りもせず。GKは不安なファビアンスキ、DFは左サイドにトラオレ、右にサニャ、CBはシルベストルとキャンベル。MFはナスリ、エブエ、ディアビ、FWは左サイドに今季初先発のカルロス・ヴェラ、右はウォルコット、トップにファン・ペルシー。ソング不在でまたしても守備の不安が頭をよぎる

前半3分からゴール前のボールにウォルコットが追い付いて、ヴェラには惜しくも合わなかったが得点のチャンスが見えただけに期待が高まる。そして14分、左サイドのナスリからの高いCKをサニャが一旦頭で後ろに流して、ファン・ペルシーがそれを抑えるように頭でゴールに叩き込む先取点!ファン・ペルシーは怪我で復帰以来初ゴールを決めて、これはアーセナルペースで進む、と期待を抱かせたしかし、歓喜はここまでだった。。。

ここから追加点が奪えないアーセナル。ホームのブラックバーンは崩れないように守りを堅くしていく。今季ドン引きの試合に攻め手がなく自滅パターンを増やしていったアーセナル。前半はなんとか1点を守りきったかと思いきや、43分に敵のCKからのセットプレー、ゴール前の混戦とはいえダンをフリーにしてしまい詰めてきたところをねじ込まれて1-1に追いつかれてしまう。前半は1-1で終了。

こうなるとホームの声援を得たブラックバーン、68分にまたしてもセットプレーからゴール前に密集するアーセナルDFの上をサンバの頭が抜けて、ファビアンスキも自軍のDFに遮られる形で動けず勝ち越し点を許してしまう

73分には67分にヴェラから代わったアルシャビンがフリーになってシュートを放つもキーパーがキャッチ。75分にウォルコットがドリブルで切り込むも切られ、CKのチャンスも厚いブラックバーンの守りに弾かれ活かせない。78分にはエブエに代えてエドゥアルドを入れて攻撃を厚くしようとするが、今のアーセナルはその起用が全く活きない。結局またしても欲求不満がたまる展開のままアーセナルが星を落として、ここ5試合で勝ち星なしという結果に終わった

それにしても守勢に回った時のアーセナルの単調な攻めの積み重ねはどうだろう?誰かが何とかしてくれると思っているのか、その期待が大きい中盤がなすすべなく横パスを重ねていく。やはり前節にもあった勝てるイメージが選手の間に共有できないという事だろうか?セスク不在が逆にナスリ覚醒、となるかと期待していたが今のところは全くその逆。ディアビも同じ。試合を組み立てるべきこの2人がこんな状況では、せっかくのFW陣もその力を半減せざるを得ない。

残り2試合で、まさかこんなことになるなんて思わなかった。アーセナルの急ブレーキで4位のトッテナムが2試合を残して5ポイント差につけている。もしスパーズが連勝して、アーセナルが最終戦フラムに敗れると、順位がひっくり返って4位陥落になってしまう。これは今日のシティvsトッテナムの4位対決、シティを応援するしかないなぁ。。。好調フラムとのホーム戦、自分も勝てるイメージがつかめないんだから。

2010年5月 3日 (月)

2千年の歴史を超えたゆるキャラ達 泉屋博古館常設展

100420100420_3京都東天王町にあるこの博物館の事は、正直今まで知ってはいたものの、足が向かなかった。

http://www.sen-oku.or.jp/kyoto/index.html

中国の青銅器コレクションということで、自分の興味の対象外だし、場所も場所だけにふらっと訪れるには敷居が高かった。今回訪れたのは、初めて近代洋画を対象とした展示が行われるという事で足を運んだんだけど、ハマったのは常設展の方だった。

ここの常設展、素晴らしいのは一見すると難しい青銅器の一品一品に解説がなされている展。殷(商)、周、春秋戦国時代の青銅器だから、今からざっと約2千年以上も昔にこれだけ精緻なものを作った中国文明の凄さにも圧倒されるが、それに加えてデザインの豊かさにも驚かされる。

そしてハマったのはこれら青銅器の動物のかわいらしさだ。ミミズクの形をした器、兎、象、鳥、そして形容できない怪獣などなど、これらは現代的にいえばまさにゆるキャラだ。職人の遊び心が為せる技だろうか、細かな器の中にそれらを織り込んで作品を仕上げるその発想の素晴らしさに感心せざるを得なかった。

こうした青銅器は祭祀用に造られ始めたが、時代が下るにつれてそうした意味は薄れ、大量生産、実用面が重視されるようになり、珍獣たちの出番は少なくなっていく。しかし、2千年の時を超えて彼らはいままさにここにある。素晴らしく豊かなイマジネーションの宝庫、中国青銅器の世界に出会えた事が嬉しい常設展だった。

泉屋博古館常設展 中国青銅器の時代

泉屋博古館(京都・鹿ケ谷)

2010年3月6日~6月27日

2010年5月 2日 (日)

シャンパーニュ クリスティアン・エティエンヌ ブリュット1998

100501 白状しますが、シャンパーニュ、苦手です。発泡性のこのワインを的確に表現するにはあまりにも自分に深みがないので、正直困ってしまう。微妙な差異を表現するだけの語彙もないので、なかなかこれを大っぴらに出す勇気もない。それに、このカテゴリーは知りすぎている人が多すぎて、自分のような者には正直敷居が高すぎる。

だけど、この泡の繊細な世界、感応的な世界を黙って放棄するにはあまりにも惜しい。だから、自分なりの範囲で付き合っていこうと思っている。そして最近はありがたいことにバリエーションも価格も下がってきて、面白いシャンパーニュが安く手に入るようになってきた。このワインもその一つ。

クリスティアン・エティエンヌ。正直聞いたことのない造り手だったが、最近は雑誌にもよく取り上げられている造り手のようだ。このワインとの出会いは最近入りびたり状態で仕事の帰りに寄るCave d'OrangeのN氏お勧めによるもの。

色は淡いイエロー。香りは鮮烈な青リンゴ、黄銅鉱、白ネギ、若干ハッカの香りをバックに感じる。

口に含むと鋭さとまろやかさが同居する酸。そして崩れ落ちるかのように柔らかで、しなやかな泡が舌先で弾けて心地よい。角は取れているが、フレッシュさを失わない酸が貴重となって、重心の低くかつ手ごたえのある太い味わいを抱え込む。洗練さよりも、腰の低さ、厚みを感じさせてくれる。

余韻は最後に少し感じる重さもあるが、落ち着きのある味わいと鮮烈な酸がうまく調和し、手ごたえのある味わいを最後まで通して、そして長めの後味を残していく。

とても内容のある味わい。ボリュームもあるが、10年を経て角が取れてバランスをうまく保っていると思う。それにしても、このポテンシャルが3千円代(確か...?)で手に入るとは、正直造り手の方を心配してしまうなぁ。

【Cave d'Orange 3,?00円】