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2009年10月

2009年10月31日 (土)

今宵はノースロンドン・ダービー

091031いよいよ今宵はリーグ戦では145回目のノースロンドン・ダービー、アーセナルvsトッテナム・ホットスパー戦だ。最近はJリーグでも「さいたまダービー」なんて言葉を耳にするけど、ロンドンで最も近い場所に本拠を構えるこのチームのサポーター同士の熱気に比べたら、スケールは小さいように感じる。

特に今季はアーセナルが3位、勝ち点差同一で得失点差で4位のトッテナムという上位対決になった。しかも昨季はホームで追いつかれて4-4という結果だったので、その決着をつける意味でも負けられない試合だ。

トッテナムは、主力のアーロン・レノンとルカ・モドリッチを欠く苦しい事情。それに比べると、アーセナルはナスリ、アルムニアが戻ってきている。戦力的には優勢だと思うけど、こういう大事な場面で勝ち点を落としてきたことも多かっただけに、アーセナルの気合いを入れた試合を期待したいな。ま、ダービーだから気合いという点では心配ないんだろうけどね。

今日は1トップで前がファン・ペルシー、左アルシャビン、右ベントナーかな。中盤はディアビ、司令塔の位置にファブレガス、底にソング、DFはクリシー、フェルメーレン、ギャラス、サニャとここは鉄板。あとGKがマンノーネで行くか、復帰のアルムニアでいくか?大舞台なだけに、場数を踏んだアルムニア先発と予想するけど、さてヴェンゲル監督の采配は?

ということで、ダービーなので今日はアーセナルファンの聖地に遠征して観戦します。本町に歓喜のチャントが鳴り響くか?いや鳴り響くこと、間違いなし!

2009年10月30日 (金)

音楽とワインの調和 カーヴ・ド・テール主催ハイドン・コンサート

091029 これは今年最高に素敵な企画だ。ワインと音楽のマリアージュ、それはかつてヨーロッパ貴族の楽しみだったに違いない。

大阪中央公会堂の素敵な空間で、オーストリアワインの名門、エスターハージ家のワインをフューチャーした音楽イベントが開催された。主催は昔からオーストリアワインの可能性をプッシュしてきたカーヴ・ド・テールさん。

この日の題目はいずれもハイドン作曲。すごい多くの曲を作って、交響曲だけでも100曲以上を数えるハイドンだけに、スケール感こそないけどいずれもチャーミングで、ワインを飲みながら楽しむにはもってこいだ。ベートーヴェンだったら、辛気臭くなっちゃうしねぇ。まさに室内楽ゆえの楽しみだ。

091029_2

いい感じで酔った後は、この日共に楽しんだ友人をお誘いして近くのヴィネリア・リンコントロで余韻に浸る。この日はタパスの盛り合わせをアテに、ブルゴーニュのシャルドネ、リグーリアのヴェルメンティーノ、そして最後はバルベーラ・ダルバをいただいた。音楽に酔って、そしてワインに酔って、酔い続ける至福の時間。

ついにここまできたか、Cave de Terreの企画力。次はどこに向かうのか?もう予測できんなぁ。そのうちサッカー大会、いや、本場でもやってるボルドーマラソン大阪版でもやってくれたりして?

2009年10月29日 (木)

ヒードラー グリューナ・フェルトリーナー マキシマム2005 オーストリア

091027_6最近オーストリアワインの勢いがいいようだ。特に白、グリューナ・フェルトリーナーはすっかり根をおろして知名度も獲得した。きりっとした辛口、すだちのような香りが和食にフィットしやすいという事も手伝っているんじゃないだろうか。もちろん、オーストリアワインに早くから着目した伝道者の意欲が原動力になっているし、大阪ではCave de Terreさんがまずは第一人者だと思う。

そんなグリューナ・フェルトリーナーも実はスレンダーな辛口というだけのものではない、という事を思い知ったのは、心斎橋のイタリアン、リット・マルブル・トレで開いていたフェルトリーナーをいただいた時だった。その時、そのワインの濃厚な味わいに度肝を抜かれた。こんなワインもあるのかと。

ヒードラーの「マキシマム」はグリューナ・フェルトリーナーを用いているが、普通とは違い極端に遅摘みされたブドウで作っている。そのワインと再び会ったのはやはりCave de Terreさんだったが、さて?

香りは甘く缶詰の黄桃、キンモクセイ、ビニル、消しゴム、白コショウの香りも感じられる。

アタックはトロピカルフルーツのような甘さを感じるが、直後に鋭角の活力ある酸が舌の表面を絞るかのように浸透してくる。この酸が最初のボリューム感をうまく統制して引き締まった味わいにしている。かすかに苦味も感じられるが、ゲビュルツほどの存在感はない。やはり酸がこのワインのまとめ役だ。

余韻は程よい甘さが口の中に漂い、それを支えるように最後まで力を落とさない酸がトロピカルでありながら爽やかでもある味わいをきっちりと形作って、ゆっくり引いていく。

甘さもあり、それでいて爽やかもある。このバランス感を保つ作り手の技量が十二分に発揮されたワインだと思う。フェルトリーナーという品種と、オーストリアワインの底力、なかなかやりますね~。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 3,200円?】

2009年10月28日 (水)

フレンチ・エルミタージュ ヴァン・ソヴァージュ

091027駅近に慣れた身には、このバーに到達するには忍耐が必要だ。なぜなら最寄駅からでも少々歩かなければならない。そして靭公園の傍、マンションの1階にひっそりとそのバーはある。その看板はまさに隠れ家への灯台だ。

フレンチワインが充実しているそのバーは、まさに正統というべき雰囲気を持った落ちついた空間。だからといって気取ったところは全く感じない。常連のお客、そしてそうでない自分のようなお客も隔てなく接客するマスターもいい感じだ。フードも充実していてパテ・ド・カンパーニュやフォアグラのテリーヌなど食べたいメニューが並んでいたが、この日は昨日食べすぎたので遠慮してワインのみ。

091027_4091027_5ワインはハウスシャンパーニュから、この日は白としてマニャンのサン・ロマン、赤はダルヴィオ・ペランのシャサーニュ・モンラッシェをいただいた。サン・ロマンはほっこりした温もりを感じる真綿のような質感を持ったシャルドネ、シャサーニュは若いイチゴの瑞々しい酸味と、スレンダーな輪郭を保った浸透力のあるピノ・ノワールだった。いずれもブルゴーニュの豊かな世界を垣間見せてくれる好感が持てるワインだと感じた。

時間とともに常連さんが多く駆け込んでくるこのバーは、まさにエルミタージュ(隠れ家)と形容するのが相応しい。フランスワインに気持ち良く酔わせてくれるこの店には、苦労して通うだけの理由がある。

ヴァン・ソヴァージュ

大阪市西区京町堀2-3-4 1F

06-6441-1779

18:00~25:00

土・日曜、祝日休

交錯する経済学者 いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ

091020_2ケインズという名前は経済学とは無縁の自分にも時折耳にする名前だ。不況の折には需要を支えるために政府が公共投資を行うべき、そのケインズ理論を拠り所とした公共事業の不採算性が重くのしかっかっている日本。ケインズという名前は肯定否定様々な場面で取り上げられているようだ。

それに比べるとシュンペーターは殆ど馴染みのない名前だ。しかし実はこの2人の経済学者が現代社会に大きな影響を与えたのだと著者は語る。

シュンペーターが提唱した概念はイノベーション。それまでは静止した要素の関係で語られていた経済学の中に、内から発展させる要素である発展、技術革新、発見といった要素を持ち込んだのだという。それは今に生きる自分からすれば当たり前のようにも思えるが、経済学という学問の中では確信的な概念だった。経済学は数式に基づく理知的な世界のように思えるが、実はこうした概念というものが大きな要素を占めている世界のようだ。

しかし、この2人の経済学者だが不況に対するアプローチは大きく違う。ケインズは不況を悪と考え需要を高めるために政府の積極介入を主張した。しかしシュンペーターはイノベーションによるひずみを緩和させるために必然な時期として位置づける。この2人のスタンスが、その後の知名度の高さを決定づけた。不況に対する対策を求められる政府が、その製作の根拠として必要としたのは前者の理論だったからだ。

今も政治に影響を与え続けるケインズ。その批判者たるシュンペーター。同じ年に生まれて宿命づけられたかのような2人の経済学者が交錯するドラマとしても楽しめる本だった。

いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ 有効需要とイノベーションの経済学

吉川 洋著

ダイヤモンド社刊

1,800円(税別)

2009年10月27日 (火)

栄光を見せ続けた家 ハプスブルク家の光芒

091020 今、東京で開催されている「THE ハプスブルク」。やがて京都にもやってくるこの美術展にはおそらく足を運ぶことになるだろう。東京の美術展も盛況のようだが、日本には縁遠いこの王朝がこれほどまでに人を惹きつけてやまないのは勿論ヨーロッパの最高峰に位置し続けたその栄光もさることながら、その実はその地位を保つために費やした苦悩、苦闘の歴史にあるのだと思う。それを見せないように飾られる物であるから、その美しさは一層磨かれて、見る者に幻を感じさせたのかもしれない。確かにこの一族は神に選ばれた家であると。

元々は弱小故に「ローマ帝国」後継者の地位を与えられたハプスブルク家。しかし、初めて帝冠を得たルドルフ1世をはじめ、一門の当主はしたたかだった。再び皇帝となったフリードリッヒ3世は逃げ続けながら誰よりも長生きした。その子マクシミリアン1世が「中世最後の騎士」と言われながら、領土を得たのは結婚政策だった。孫のカール5世はスペインも手に入れながら戦に明け暮れて疲れ果てた。

スペインとオーストリアに分かれた一門だったが、スペインはやがて近親結婚により自滅する。残ったオーストリア家も、引きこもりのルドルフ2世、王家の栄光を立て直しながら、家族は政治のために利用したマリア・テレジア、そして王朝をただ延命する為に生き続けたフランツ・ヨーゼフ。彼らは歴史の流れに抗する中で、一族の栄光を保たせるための努力にその生涯を費やした。しかし結局は第一次世界大戦の敗戦によってこの一族は王冠を失ってしまった。しかし、その数々の苦闘の歴史故にハプスブルク家はヨーロッパで最も高貴な王朝として古き伝統へのノスタルジーとともに語られる伝説となった。

栄光は与えられるものではなく、自らが作るもの、飾るもの。それを600年にわたって体現し続けてきた王朝のまばゆい歴史に隠されたエピソードが数々詰まっている。そこに今でも共感できるものがあるからこそ、この一家に大きな魅力を感じているのだろう。

パプスブルク家の光芒

菊池良生著

筑摩書房(ちくま文庫)

740円(税別)

2009年10月26日 (月)

積極性が試合を決めた ウェストハムvsアーセナル戦

091026song_2 このところリーグ戦は4連勝中のアーセナル。1試合消化が少ない中で、首位ユナイテッドとの差は4点とまずまずだ。この試合の前に不調にあえぐリヴァプールが首位のユナイテッドを2-0で倒しただけに、負けられない試合。この試合ではようやく脛の骨折からナスリがベンチインし、代表選で故障したエドゥアルドも帰ってきた。この日は19位に沈むウェストハムとのアウェイ戦。

先発は4-2-3-1で、前がファンペルシー、トップ下ファブレガスで、左アルシャビン、右エブエ。中盤はディアビ、ソング。後はクリシー、フェルメーレン、ギャラス、サニャ。GKはマンノーネ。

立ち上がりから動きが早い。2分にはソングの浮かした縦パスがゴール前のファン・ペルシーに入るが、これは惜しくも決まらず。しかしウェストハムも何度かアーセナル・ゴールを脅かす。開始早々から得点の匂いがプンプンする展開。14分、オフサイドにはなったがあわや失点のシーンもあったがその直後15分、サニャの右からのクロスをGKが弾いたボールがファン・ペルシーの前にこぼれて、それを落ち着いて決めてアーセナルが先制!ファン・ペルシーは4試合連続、5得点目でチームのトップ・スコアラーだ。

このところ結果が出ていないウェストハムだが、この試合は勝利への気迫が感じられ、アーセナルも攻め込まれる場面が度々あり、ヒヤっとさせられる。しかし37分、右コーナーからのセットプレー、ファン・ペルシーのキックからゴール前に詰めていたギャラスのヘッドが決まり、2点目。前半は0-2で折り返す。

後半は選手交代なしでスタート。この試合、セスクがあまり前に出なくても、エブエ、ソングが絡んでのチャンスが作れているから、個々の選手のレベルは間違いなく昨季より上がっている。63分、アルシャビンがゴール前で粘ったボールでセスクが放ったミドルは惜しくも枠外。72分、相手陣内からセスクがドリブルで上がってきたボールを、この試合おとなしいアルシャビンが初めてシュートまで持っていくが、決まらず。そして74分、エリア手前で与えたFKを直接ディアマンティが狙いマンノーネが弾いたところをコールに押し込まれて1点差に詰められる。。。75分にはエリア内でギャラスが足をかけてPKか?と思ったがノー・ホイッスル。これはまだまだわからない展開になってきた。

その直後、78分にはエリア内でソングが足を引っ掛けてしまい、ついにPKを与えてしまう。これをディアマンテに決められて、ついに2-2の同点に追いつかれてしまった。。。残りは10分。

82分、ヴェンゲル監督はエブエに代えてベントナーを投入。85分にはセスクとの競り合いでパーカーが2枚目のイエローを与えられて退場し、ウェストハムは一人少ない状態に陥る。88分にはディアビからエドゥアルドと前を厚くしていくヴェンゲル監督。しかし流れは変わらず2-2で引き分けとなった

前半0-2で優位に立ちながら、追いつかれてしまったアーセナル。前半から今一つ動きに切れがなかったが、後半は2点の優位さに守りに入ってしまって勝てる試合を追いつかれてしまった。両チームの積極性の差が試合結果に反映されたと言っていいだろう。ただ、ギャラスのPKを取られて不思議はなかったから、むしろ引き分けで終わったと思った方が、まだ納得できるか?

CLに続いて引き分けて、プレミアでは初の引き分けとなったアーセナル。これで勝ち点差で並んだトッテナムを得失点差でかわして3位には浮上したものの、ぜひとも勝っておきたかった局面だけに後々尾を引きそうな試合となってしまった。次週ノース・ロンドンダービーに向けて立て直せるか?いや、立て直してくれよ、アーセナル!

2009年10月25日 (日)

初参加 成城石井ワインの集い ボルドー2006を利く

091025いつも立ち寄る成城石井三番街店のワインカウンターで、「これはぜひ」と薦められたので、初めて成城石井のワインイベントに参加させてもらった。

この日は、ボルドー最新ヴィンテージの2006年物を7種類試飲させてもらえるというもの。しかも格付けものや、1級のセカンドが出ていて、内容はかなりお得。いつもはボルドーを飲まない(というか飲めない?)自分も期待していたが、会場に着くとまずはフランチャコルタの泡が出てきた。やはり最初は泡ですか。そして本筋のボルドーの試飲が始まると、なんとブラインドでやるという。うう、またブラインドですか。。。

091025_2この日用意されたアイテムは、

1.シャトー・ダルマイヤック2006(ポイヤック 第5級)

2.シャトー・ラグランジュ2006(サンジュリアン 第3級)

3.パヴィヨン・ルージュ・ド・シャトーマルゴー2006(マルゴー 第1級2nd)

4.シャトー・ベルグラーヴ2006(オー・メドック 第5級)

5.シャトー・ル・バーン・オー・ブリオン2006(ペサック・レオニャン 第1級2nd)

6.シャトー・ボーセジュール・ベコ2006(サンテミリオン 特級B)

7.シャトー・グラン・バレイユ・ラマルゼル・フィジャック(サンテミリオン 特級)

こうして水平に飲み比べてみると、それぞれに色も香りも違うことがよくわかる。そして良いワインは香りの要素が複雑に絡み合い、徐々に木の葉、湿った苔、下草の香りの度合が増してくるし、味は余韻の長さ、タンニンのきめ細かさが感じられる。

自分が最も好みだったのはダルマイヤック、ボルドーの5級ながらそれ以上に評価されているポイヤックの名門だった。濃い落ち着いたルビー色、香りは焼いたパン、最中の皮、鉛筆、おがくず、皮という湿った香りがボルドーらしい。アタックは想像以上に甘さを感じさせ、タンニンはきめ細やかで丸みのある若々しい果実味があり、香りから連想する味とは違っていた。今でも美味しく飲めるが、これから10年以上の熟成でさらに柔らかさが増すだろう。

久々のボルドー体験、やっぱいいですね。ここしばらく御無沙汰だったけど、久々にボルドーを楽しんでみたくなった。ただいいワインは少々値段もするのんだけど、ダルマイヤックは5,500円だからまだ範疇かな?

2009年10月24日 (土)

アンドレ・ペレ サン・ジョセフ2006 AOCサン・ジョセフ

091021 シラーの本場、ローヌ地方にあってサン・ジョセフという地域は知名度的に低い地位におかれている感が否めない。その原因はまずAOCを名乗れる面積が他と比べて広大なために作り手の差が大きいことだろう。

しかし、その中には間違いなく素晴らしい生産者があるはずだ。だからこそ、それを見つける案内人が信頼できれば、そのワインは間違いなく信用できるものとなるはず。そして、このワインの案内人たるインポーターはヴァン・パシオン、今の日本で最も信頼の置ける、かつやる気のあるインポーターが見つけたサン・ジョセフだから間違いはないはずだが、さてどうだろう?

色は濃厚で、とろみのある黒々とした紫。香りはスミレ、焼いた干し芋、ヨードチンキ、黒コショウ、鉄の金属的な香りもある。

口にすると、まず甘味を感じる。凝縮したジュースのような甘味の中から、やがてすりつぶした胡椒の香りが立ち上り、ふんわりした苦さが少しずつ前面に出てくる。甘苦い味わいが口に広がるが、中に溶け込んだ丸みのある細かでしっかりした酸がくるんで、まとまりのある味わいにしている。

この酸のおかげで、後味もスパイシーさを残しつつ余韻はとても繊細なものにしている。柔らかいが芯のある、程よい果実味を伴ったブドウらしい旨みのある余韻がとてもきれいだ。

味わいは繊細かつ上品だが、しっかりシラーのキャラクターが感じられる。綺麗な酸が飲み疲れも感じさせない。これからのジビエの季節にはまさにうってつけのワインに違いないだろう。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 4,200円?】

2009年10月23日 (金)

ギリシャワインとギリシャ料理 Cave de Terre淡路町店

091022いつも他ではできないイベントを企画してくださるCave de Terre淡路町店が、またも面白い試みをやってくれた。ギリシャワインとギリシャ料理を楽しませてくれるというので、変わり者、非主流的なワインが大好きな自分としてはこれは見逃せない。

この日のワインは白、ミュスカデルとギリシャ固有品種(名前忘れた!)のブレンドによるワインが出ていたので、ギリシャ風のグラタン、ムサカという料理を楽しませてもらった。

このムサカ、ナス、ポテト、ミートソース、ベシャメルソース、ミートソースを層状に重ねて焼いてある。とても香り高く、中はぎっしり。食べ応えのある料理だった。少し空腹気味だった自分も、食べた後は確かな満足?

ワインはミュスカの香り、甘い乳酸飲料の香りが強く、果実味がしっかりあるフルーティなワインだった。ギリシャワインは他にもいろいろなタイプがあるそうだけど、なかなか味わう機会がないので、こういう場はとても貴重だ。

いつもながら面白い組み合わせを楽しませてくれる。想像力と企画力豊かなこの店のスタッフの方々には敬服だ!

2009年10月22日 (木)

駆け下る旋律の衝撃 グレン・グールド「月光」

091020ピアノの独奏曲の中で最も好きなのは、ベートーベンの「月光」。CDも何枚か持っているが、それぞれに共通するのは第一楽章のゆっくりとした入り。第一楽章はAdagio sostenuto、直訳すれば「ゆっくりと、かつ支えられるように」となるだろうか。月の光が徐々に差し込みながらも、それらを包み込む変わらぬ夜の闇、そうした情景を思わせる演奏。

しかしこのグールドの演奏は明らかに違う。他の「月光」に比べるとテンポがかなり速い。何かに終始追われているような、急き立てられる居心地の悪さを感じる。

グールドはバッハ弾きのピアニストとして評価が高い。従って、この「月光」に関しては批評家受けも良くないし、さほど人気のある盤とは言えないようだ。しかし、第3楽章のPresto Agitato、やはり直訳すると「急激にかき乱して」という指示をこれほど真正面に表現したピアニストはいないのではないかと思うほどの激しいテンポは、一度聞くと耳に残って離れない衝撃的な演奏だ。ジェットコースターの頂点から一気にかけ下るときのような感覚!

この異質な演奏がベートーベンの名曲、「月光」の最高傑作とは素直には思えないが、しかしこうした表現、特に第3楽章は実は作曲者自身が真にやりたかったことなのかもしれない。そう思える印象に残る演奏を聴かせてくれる1枚だった。

ベートーヴェン ピアノソナタ 「悲愴」 「月光」 「熱情」

グレン・グールド 

1966年~1967年演奏

2009年10月21日 (水)

また悪い癖が? チャンピオンズ・リーグ AZアルクマールvsアーセナル

091021cescグループHで2勝のアーセナルは、1分1敗のオランダ・AZアルクマールとのアウェイ戦。この試合は時間帯も遅かったし、中継も見れなかったので、結果だけを知ったんだけど結局1-1の引き分けに終わってしまったようだ

ヴェンゲル監督はもっと若手中心のメンバーでくるのかと思いきや、以外に前節プレミアとほぼ同じベストメンバーを揃えてきた。ただし、ウォルコットがやはり負傷で1か月ほど離脱の予定となったため、右ウィングの位置には代わってエブエが入った。GKはマンノーネ。

前半38分の先制点は、相手エリア内でDFのミスからボールを奪ったアルシャビンがファン・ペルシーに繋いで、最後はセスクが決めた。やっぱこの3人が絡むと高い確率で得点に結びつくなぁ。

その後は0-1の状態が続いて後半もロスタイム、残り時間1分てところで、またやってしまったようだ。右コーナーキックからのセットプレイ、ゴール前で競り負けて、勝てた試合を気前よく(?)ホームチームに得点献上。致命傷ではないが、甘さが出てしまって引き分け、取れていた勝ち点2を失う結果になってしまった。競り負けたのはディアビらしいが、彼は身長もあるのにそうであれば残念。

後半のアーセナルの出来はかなり悪かったようで、「アーセナルは後半の不出来の罰を受けた」という表現もされていた。連戦で疲れもたまっていたのかもしれないが、正直見なくてよかった試合だったようだ。

今節はリヴァプール、バルセロナも敗れているから、引き分けはまだいい方かもしれない。まずは気持ちを切り替えての週末日曜日、ウェストハム戦での立て直しを期待しよう!

2009年10月20日 (火)

ドメーヌ・ル・ブリソー パタポン2006 AOCコトー・デュ・ロワール

090913patapon変なラベル。これがビオ・ワインの雄、クリスチャン・ショサールの似顔絵なんだそうだ。あまりにも純粋にワイン作りを進めたが故に、政府官庁とケンカして、一時は醸造家を止めてしまったショサール。彼がかつて教えていたワイン学校からはティエリ・ピュズラも育っている。

このパタポンはそのユニークさも手伝って、彼のワインで最も著名なものだろう。しかし品種はこの2006年はピノ・ドニス100%。この品種に関しては殆どデータがなく、どんなものかは全くわからない。さて味は?

色は粒子感のある明るいルビー色。グラスを傾けると脚が時間をおいてしっとりと垂れてくる。凝縮性もしっかりあるようだ。香りは鉄錆、バラのエッセンス、ドライフラワー、ピーマン、ビニルゴム、黒コショウ。野性的かつ獣のニュアンスを強く感じる。

口に含むと詰まった粗めのタンニンがまず感じられる。直後、熟した程よい小粒な甘さを伴った果実味がそれに乗っかるようにやってきて、一旦タンニンを覆い隠そうとするが、やはり力のあるタンニンが再び勢いを取り戻し、最後には口の中を腰の座った渋みが支配する。力はあるが、不思議と全体の味わいは滑らかなので、飲んでいても疲れはしない。ベースにある酸はまろやかで、伸びやかかつ力があり、これらの味わいをうまく繋いでいる。

余韻は柔らかさを帯びた黒系ブドウのジャムの甘みが口に広がり、飲んでいた時にはあれほど威力を感じたタンニンも溶けていくような優しさを示してゆっくりと収束していく。

馬力だけで攻めそうだけど、実は案外テクニシャン。そんな特性をうまくワインに表現していると思う。これだけ有名になれば価格に反映してもよさそうだけど、それはしないところがさすがだ。ビオワイン全てが好きという訳じゃないけど、ショサールの姿勢、ワインは確かに魅力にあふれているな。

【? 2,800円?】

2009年10月19日 (月)

久々フットサル でも1試合しか持たない...

091018久々にフットサルをした。なんやかんやで2か月ほどご無沙汰していたが、この間暴飲暴食(いつものこと?)がたたって体重も3kg増。毎朝ジョギングしている割には全く効果がないのは、やっぱ夜型人間の生活自体を改めないといけないんだろうな。

で、この日は雷が鳴る中、屋内コートの上新庄で3チームに分かれて開始。ただ、人数がキチキチなので、ほとんど休む暇がない状態。それにもかかわらず、1試合目で自分的には張りきりすぎたためそこで息切れ。直後の2、3ゲームはヘロヘロで足が動かなかった。最後は少しましになったけど、やっぱ2時間は最近とみにきついなぁ。

いつものことだけれどチームメイトの皆さん、負担かけてすいません。もう少し体絞りたいけど、このブログでワイン紹介してる内はダメかな?

さて、日曜深夜のプレミアではマンチェスター・シティがアウェイのウィガン戦で引き分けて勝ち点1にとどまったため5位に下がり、アーセナルが第9節終わってシティとは1点差の4位に入った。上位はなかなか負けないだけに、これからはいかに着実に勝ち点を積んでいくかの勝負だ。アーセナルも勝ち点3を取れる時に取っておくために、今季多い失点をこれからどう防いでいくか。いよいよプレミアの上位争いはし烈になってきたね。しかし、リヴァプールはかなり深刻。。。

2009年10月18日 (日)

アレックス・ソングの献身! アーセナルvsバーミンガム戦

091017songワールドカップ予選を挟んでのプレミア、アーセナルはホームにバーミンガムを迎えての試合。2年前、エドゥアルドを負傷で失ったカードだけに言いようのない不安を感じてしまう。

アーセナルは4-3-3。前は左からロシツキー、ファン・ペルシー、ウォルコット。中盤がディアビ、ソング、ファブレガス、DFがギブス、フェルメーレン、ギャラス、エブエ、GKは引き続きマンノーネ。アルムニアが気管支炎から回復してベンチ入り。エドゥアルドとベントナーが負傷、ヴェラ疲労のため欠場。

試合は最初からアーセナルペースで進むが、7分、ウォルコットが後ろから激しいタックルを受けて倒れていやな予感がよぎるが、11分には右サイドを走り込んでのシュートも見られたので、幸い大事には至らなかったようだ。そして16分、ソングの縦パスがきれいにゴール左のファン・ペルシーに通り、得意の左足シュートが決まって先制アーセナル!

その直後の18分、今度は右サイドのエブエからロシツキー、ロシツキーの横パスを左から入ってきたディアビが押し込んで2点目が決まる。ディアビはこのところ不調気味だったが、久々の得点はさぞ本人も気持ちいいことだろうな。

倒されて以降もプレイしていたウォルコットだが、33分にアルシャビンに途中交代。大事を取っての交代だと思うがテオの具合が少し心配だ。2得点以降もボール・ポゼッションはアーセナルが握るが、その後は繋がりが崩れて追加点がなかなか奪えない。変な不安が募る時間帯の37分、アーセナル・ゴール前の混戦でマンノーネがこぼしたボールを押し込まれてしまい失点。力技に弱く、つまらない場面で失点するアーセナルの課題がここで出てしまった。前半は2-1でアーセナルがリードして終了。

後半もアーセナルがパスを回していくが、最後の詰めまで持って行けないいやな時間帯が続いていく。72分にはロシツキーに代えてサニャ。ロシツキーはチャンスはあったがこの試合も得点できずに残念。そしてようやく84分、攻め込まれた所からカウンターでセスクがゴール中央を走り、左から来たアルシャビンが細かいドリブルでDFの合間を測った狭いコースのシュートを決めて追加点。90分にはディアビの惜しいシーン、91分にはエブエに代えて17歳のウィルシャーがプレミア初登場もあったが試合はこのまま3-1でアーセナルが逃げ切って、チェルシーが敗れ、ユナイテッド、トッテナムが勝った局面で確実に勝ち点3を積んで暫定4位となった。

3-1で勝ったが、余裕のある試合とはいかなかった。そして得点よりもあの前半の失点、不用意なところで点を奪われる所が今後の上位戦での大きな不安要因だ。

今日のMOMは手堅い守備で相手の攻撃を断ち切り、攻守の切り替えの捌き、先制点のおぜん立ても果たしたアレックス・ソングだろう。彼は本当にうまくなったと思う。自信もついたのだろうけど、1、2年前にあった慌てる場面が全く見られない。この試合は終始落ち着いていてポジショニングも的確だった。攻撃も派手なフェルメーレンに注目が集まってしまうけど、目立たないところでの彼の献身的なプレイが今季のアーセナルの守備を問題はありつつも堅いものにしている。

勝つには勝ったが、課題も見えたアーセナル。ただ、代表選からの復帰で疲れもある中で勝ち点3を積み上げたのだから、今日は勝ったことで満足するべきなのかも?いよいよノースロンドンダービー、トッテナム戦が楽しみになってきたね。

2009年10月17日 (土)

中華にピエモンテって?

091016091016_2仕事帰りに何故かわざわざ神戸まで出張ってのワイン会。でもピエモンテ、ネッビオーロもあるだけに、ものすごくそそられてしまった。

申し込んだのも当日だったけど、急きょ場所の変更でフレンチから中華への急旋回!しかし久々の中華料理とあって、期待もありつつ仕事を片付けて現地に向かう。

こちらのワイン会ではグラスにもこだわり、そして飲み方にもこだわっているから、全てお任せ。だから普通なら今日のテーマ、ピエモンテに中華?と思うはずだけど、全然そんな事は感じなかった。

この日のラインナップは...

1.Domenico Clerico Barbera d'Alba 2005

2.Silvio Grasso Dolcetto d'Alba 2006

3.Luigina e Luca Roagna Langhe Rosso 2001

4.Luigina e Luca Roagna Barbaresco "Crichet Paje" 1999

だった。

さすがにクレリコのバルベーラは果実味の凝縮感が充実している。ドルチェットは最初は穏やかで丸みがあったが、時間をおくと酸味が立ってきて違った味わいに変化した。でも揚げそばと一緒に食べると不思議と酸がまろやかになった。これも一種のマリアージュなのか?

ロアーニャのロッソはネッビオーロらしい透きとおった伸びのある酸と、がっちりしているが粒子の細かいタンニンがこのクラスにしては素晴らしくバランスしている。そして最後のバルバレスコは酸もタンニンもさらに丸みを帯びてやさしい感じの味わいだった。

次から次へと出てくる料理。定番で大好物の海老チリもたっぷりいただいた。本当に久々の中華もがっつり食べて、ピエモンテのワインも最高のサーブで出してもらって、もう言うことなしだった。ただ、メンバーは珍しくサッカー好きの男三人が集まって、5人中女性一人という極めてむさい会になったけどね~

2009年10月16日 (金)

ファブレガスとフェルメーレンに酔う...

091015ワールドカップ予選は、アルゼンチンがもたつきながらも本戦進出を決めた。マラドーナ、やっぱ彼は神が憑いてるな...

予選で1週お休みとなったプレミアも週末には再開する。アーセナルはホーム、エミレーツでのバーミンガム戦。バーミンガム戦と言えばエドゥアルドが瀕死の重傷を負った悲しい記憶のある一戦だから、再び負傷する選手が出ないことを何より願いたい。

試合自体はこのところ調子を上げてきたアーセナルがまずは有利のはずだ。ブラックバーン戦で1得点4アシストと大活躍のセスクはワールドカップ予選のアルメニア戦でもしっかり得点を決めて、スペイン代表チームの9連勝に貢献した。この勢いでまたキレキレのプレイを見せてくれることを期待したい。

それと、チーム得点王のDFフェルメーレンの動きにも注目している。またあのDFとは思えぬ破壊力のあるミドルを放つ機会が見たい。あの威力と精度はDFのシュートじゃないね。彼の出来がチームの調子にいまや直結しそうなほど、柱となる選手になってしまった。ホント、頼りにしてます、フェルメーレン。

ということで、ついついフェルメーレンのユニも購入してしまった。これはサードユニだけにあまり使う機会はないかもしれないけど...アーセナルファンにとっては救世主の彼も、さすがに日本ではまだ超メジャーという訳じゃないのでマーキングができない。だからイギリスに直接オーダーしたが、最近の物流は凄いなぁ。インターネットで注文して、1週間もたたないうちに到着してしまった。それとポンドが安くなってるので、日本で買うよりも安上がり。

次の試合はこのユニを着て観戦するぞ~。土曜日の試合はセスク、フェルメーレン、ファン・ペルシー揃い踏みの得点シーン、それにそろそろロシツキーの初得点もぜひ見たい。ただ、あまり欲を出すのもいけないから、まずかケガをせずに快勝を期待!

2009年10月15日 (木)

フェウド・アランチオ シラー2008 シチリア IGT

090925

阪神魚崎駅を降りて海側に歩き、高架沿いを左折したところにある酒屋、濱田屋はまさに安ウマワインの宝庫だ。初めて行った時も3千円以下のワインの品揃えに驚いた。そしていくつか自分が旨いと思ったワインも置いてある。しかも300円台のグラスワインに、安くて旨いアテもその場で楽しめる。こんな楽園そうそうない?

そこでみつけたシチリアのシラー。シチリアの気候からすれば、シラーはとても合っていると思うんだけど、土地が肥沃な事が災いするのかキャラクターがしっかり出たワインにはお目にかからない。だからこの価格帯で出ているシラーは敬遠していたけど、ここが置いてるワインなら大丈夫?と思って試してみた。果たしてトラウマは治るか?

色は濃厚で煮詰めたような凝縮感のある、黒色がかった暗めのルビー色。香りはシロップ、くろすぐりのジャム、ミルクチョコレート、チューインガム、パームオイル、バックにゴムのような香り。スパイシーさよりも、トロピカルな香りが強い。

口に含むと丸みのある酸の中から、凝縮したパワーのある甘さを伴った果実味が放たれる。その果実味があまり放埓に過ぎないようにブレーキをかけるように、再びまろやかだが芯の通った酸が広がる。味わい自体に複雑さはあまり感じないが、うまくバランスが取れている。味もしっかりあるが、決してしつこくない。南国のワインにありがちな甘ったるさをうまく抑えているので、飲んでいて疲れない所は好感が持てる。ただし、シラーの個性と思えるスパイシーさは若干控え目。ただし、これはイタリアのシラー全般に感じられることではあるが。

余韻は少し粗さも感じられるが、息の長い酸が口の中を洗いつつ、ふんわりとした甘さも残して、やさしい後味を感じさせつつ引いていく。

シラーらしさというよりも、果実味に溢れた旨みが詰まっていて、シチリアのポテンシャルの高さを改めて感じさせてくれた。何よりこの価格でこれだけ楽しませてくれるんだから、別にグダグダ文句言う必要はないね。これからのデイリーとしては文句なし。Good JOB!

【濱田屋 1,200円】

2009年10月14日 (水)

シェリー、ポート、マデイラ、ヴェルモット...Cave d'Orangeの甘い試飲会

091013091013_2091013_3大雨だろうが、台風だろうが、ここの試飲会があるならば駆けつけなくてはならない。それ以上の価値がある。。。

台風が夜には上陸するかもしれないとあって、人も少なめの北新地。こんな天気なので、本当にあるのかどうか半信半疑だったが、さすがの心意気。見事にやってくれました。

最近は頻繁に試飲会を開催してくれるCave d’Orangeだが、今回のテーマはシェリー、マデイラ、ポートといった酒精強化ワインと、さらにベルモットという白ワインに香草を配合したフレーヴァード・ワインを一気に飲ませてくれるという。しかもこれでいつものごとく無料なのだから、万難を排してこなければならない。品揃えもさすが北新地、飲食業界の人たちがごまんといる場所だけに質が高い。

シェリーはさておき、ポートやマデイラなどはそうそう何倍も飲み続ける性格の飲み物ではない。だからなかなか飲み比べという機会はないので、こういう試飲会が貴重な経験になる。

シェリーは作り方に応じて味や香りが違うのは当然だが、やはりポートもいろいろあるものだ。中にあった南アフリカによるいわゆるポートは、値段も安い分若干深みには欠ける感じはあるが、すっきりした甘さでコスパが高い。

あと、驚いたのはだいたい似通っていると思っていたヴェルモットも造り手によって全然違うということ。漬けこむ香草の配合で香りも異なり、ハーブ系や甘いヴァニラ系など個性の違いが出ていてとても面白かった。

いつもいつも普通の店では経験できない試飲で楽しませてくれるこの店。さて、次はどのテーマでやってくれるのか?今から楽しみだ。

2009年10月13日 (火)

カンティナ・ノヴェッリ トレッビアーノ・スポレティーノ ウンブリア2008 IGT

091012このところクロアチアとかスロヴェニアにはまっていたので、こうしたイタリアの白を飲むのも久しぶりのような気がする。ウンブリア州、イタリアの中部に位置するこの小さな州は、海に面していない内陸の州だ。今でこそイタリアワインの中で決して知名度が高いとはいえないが、古い歴史を持っている。

この地域の土着品種であるトレッビアーノ・スポレンティーノはいわゆるトレッビアーノと起源を同じくしているが、最近はこの地の固有品種として生産者の注目を集めいている。この地で生産されている品種は従来トスカーナとほぼ同一だったが、これからはこうした独特の品種によるワインが増えてくるのかもしれない。

色はうっすらと黄緑を帯びた若い麦藁色。香りはオレンジピール、青いバナナ、カルピス、消しゴムの香り。

口に含むと鮮烈な青い柑橘系の酸と、その皮にあるようなほろ苦さが一体となって上がってくる。残糖は殆ど感じられず、ドライな味わいだが、刺激はやわらげられ、ゆったりとしたふくよかさを持っている。そして中盤以降は塩っぽいミネラル感がベースに残る。

余韻はそのミネラル感と最初に感じたほろ苦さがしっかり舌の上に残り、ほっこりした優しさを感じさせながらゆっくりと引いていく。

引き締まった酸と、程よいミネラル感がきっちりと感じられるワイン。ウンブリアのワインはまだまだ飲む事が稀なのでその特徴をはっきり表現することはできないが、少なくともこのワインに関しては気取りも押しつけがましさもない、要素をストレートに感じることができる実直なワインということが言えそうだ。

【Cave de Vin 3,000円?】

2009年10月12日 (月)

不安定の魅力爆発 未完の横尾忠則展

091011_2以前に神戸で「冒険王・横尾忠則」展で見ていたので、今回の展覧会は何が違うのか見るまでよくわからなかった。しかもテーマにはわざわざ「未完」とある。正直なところ完成していないものを展示するという意味が理解できなかった。しかし、見た後にわかった。これはやられた、と。

未完成と聞くと、否定的に感じてしまう。画家の意図が全て反映されていない途中過程を見ても、物足りなさを感じてしまうからだ。
最近横尾は旧作品を再構築している。その新作もまだまだ変化していく過程かもしれない。そしてそうすることによって、かつては完成品だったものも、変化の過程、未完の状況に変わる。全てが変わる可能性を孕んだ不安定さ、画家は立ち止まることを一切拒否しているようだ。

展覧会の至る所に滝のイメージが置かれ、滝を主題としたインスタレーションもある。画家の動きを捜し求める精神と、ダイナミックに動きを止めない滝のイメージがシンクロするのだろう。

立ち止まる事を否み続ける、立ち止まれない画家の尽きないイメージの世界。大きなホールに飾られた雑多な作品の渦に囲まれると、そのエネルギー感に圧倒される。横尾の小コスモスはまだまだ膨脹を続けるようだ。

未完の横尾忠則
−君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの−
金沢21世紀美術館
2009年8月1日〜11月3日

2009年10月11日 (日)

充足を描いた絵師 久隅守景展

091011不思議な日本絵師だった。ただ一点、有名な作品を除いて今まで目にした記憶がない。その絵師の名前は久隅守景(くすみもりかげ)、作品は国宝「納涼図」。

この作品自体も異質だ。瓢箪の棚の下で一家三人が寛ぐ。しかしその姿は主である夫が肌や褌が透けた薄手の着物を羽織り、寝そべっている。ポーズだけならまるで女性のそれだ。

一方妻は上半身は裸だが、半身を起こして前をじっと見ている。穏やかな微笑みと余裕の表情は、こちらこそ一家の主に相応しい。

この謎の絵師の作品が集められた展覧会が石川県金沢市で開かれているというので、足を向けた。そこで守景が加賀藩に招かれ、多くの作品を残したということを初めて知った。

そこで彼が何度も描いたテーマは農村だった。四季耕作図と題され、移り変わる四季と、その折々の農作業を太い線、細い線、濃淡を細かく使いわけながら柔らかく描いている。

若沖や暁齋のようにぎらぎらした感覚はないが、画面全体から立ち上がる雰囲気のようなものが感じられる。暖かい質感が全体を覆っているようだ。

最後に再び「納涼図」に戻ると、そうした温かさがこの作品の余白全体に漂っているのがわかる。そしてその空気の中で満ち足りた安息を満喫している親子三人。充足の大切さを描き求めた絵師の行き着いた結晶は確かにこの作品に違いない。

久隅 守景展
石川県立美術館
2009年9月26日〜10月25日

2009年10月10日 (土)

既に十年選手? ベルギー人のフェルメーレン大活躍

091008vermaelen自分にとってベルギー人と言えばエルキュール・ポワロしかいなかったけど、今や彼と肩を並べる存在になった男だ。アーセナル不動のCB、トマス・フェルメーレン。

彼が加入して、昨季は不安だった守備も安定した。ギャラスとのコンビもうまく機能している。身体能力、当たりの強さ、そしてDFらしからぬシュートの威力、チーム一の得点源と、褒めればきりがない。彼が入ってくれなかったらアーセナルは今季一体どうなっていたことか、と思わずにはいられないほどだ。

ヴェンゲル監督は本当にいい選手を獲得してくれた。そしてすぐにアーセナルのサッカーにフィットしてしまい、まるで昔からいた選手のようだ。開幕からギャラスとともに連続出場を続けているのも当然。ギャラスとの息も合って、昨季後半はゴタゴタであまり笑顔がなかったように感じる彼も今季は楽しそうにプレイしているように見える。

前節ブラックバーン戦はリードを許したものの、終わってみればアーセナルが6-2で快勝した。フェルメーレン自身も強烈なミドルを放って1得点を挙げたが、試合にはいささか不満も感じているようだ。

「ブラックバーン戦での6-2の勝利は大きなメッセージだ。今はこれを続けていくしかないんだ。」

「あの試合は終わってみればとても素晴らしい結果だったよ。でも試合を振り返ってみれば、前半はあまり良くなかったね。DFである自分たちにとってもあれは少し満足できなかったんだ。相手にチャンスを与えてしまったし、2点取られてしまったからね。これは僕たちが改善しなきゃならない点だ。」

反省点はあるものの、アーセナルでの今後には大きな手ごたえを感じているに違いない。

「僕たちは気力が充実している。そして早いパスを回す自分たちのサッカーをしたいと思っているんだ。」

トップスコアラーでDF、頼りになる男はFWファン・ペルシー、MFセスクと共に、アーセナルの核として益々活躍してほしい。タイトルへの鍵はこの男が握っているのかも?それだけに彼にもケガがないようにしてほしい。今のところ彼の代わりを務められそうな代役はいなさそうだ。

2009年10月 9日 (金)

ワインでアートは繋がるか? 私の土曜美術館+ワイン付き

091003091003210月3日、アート鑑賞会の皆さんをお誘いして初めての企画、「私の土曜美術館+ワイン付き」という会を開催した。

NHK教育テレビで放送している日曜美術館のかつてのシリーズ、「私の日曜美術館」を真似て、自分の思いでのアートを紹介してもらいながら、ワインを楽しむという企画。この時のワインはアートが集まってから、それらの持ちよりアートに合わせて選ぶ、ということにしていた。でもいざ集まって見ると予想外にバラバラだったので、それとどうやって合わせるか頭を悩ませた。食事以外に合わせるなんて、なんて無謀なことをやってしまったのだろうか?

でも、この企画を思い立ったのは決してアートを語る場が堅苦しいものではなく、気軽に自分たちの好きな物を話し合える場を作りたかった事、そしてその繋ぎ手、触媒としてワインが役割を果たせるか試してみたかったからだ。その目的が達せられたかどうかはわからないが、参加してくださった人たちが自分の予想以上に熱いエピソードを語ってくださり、それを聞く人達も楽しんでくれていたようには思えた。

普段主催するワイン会はやはり自分の好みに偏ってしまう。しかしこうした縛り(?)があれば、また違った発想が可能になる。そしてその違った発想の中で普段は選択し得ないワインが意外に好評だったことは自分にとっても新たな発見となった

【泡】

 1.ラジャラ・オルガニック ピノ・グリージョ ロゼ NV(イタリア・ヴェネト)

   カルロ・クリヴェリ 「マグダラのマリア」 14世紀ヴェネツィアで活躍した画家に寄せて

【白】

 2.シレーニ ソーヴィニヨン・ブラン2008 (ニュージーランド)

   アボリジニアート&佐々木愛 オセアニア文化とオセアニアでの旅行で出会ったアートに寄せて

 3.フロッグス・リープ ソーヴィニヨン・ブラン2007 (アメリカ・カリフォルニア)

   櫻井智子 「かえるのうた」 図柄「蛙」の型染め版画に寄せて

 4.クリストマン シュペートブルグンダー ブラン・ド・ノワール2006 (ドイツ・ファルツ)

   ルノワール「真夏の果実」&「ヴァージブルのダンス」 同じノワールの名を持つ縁に寄せて

 5.中央葡萄酒 グレイス甲州 シュル・リー 2008 (日本・山梨)

   自作スケッチ&岡崎仁治作こけし 日本の伝統工芸に寄せて

 6.トラピチェ シャルドネ・オークカスク 2008 (アルゼンチン)

   オディロン・ルドン 「貝」 美しき海の幸に寄せて

【赤】

 7.ミゲル・トーレス アトリウム メルロー2006 (スペイン・ペネデス)

   ホアキン・ソロージャ 知る人ぞ知るスペイン印象派の鮮やかな光に寄せて

 8.ヤラデン カベルネ・ソーヴィニヨン2005 (イスラエル)

   マルク・シャガール「恋人たち」他 巴里を舞台に活躍したユダヤ人画家のアイデンティティーに寄せて

 9.シャルソネィ ヴァン・ド・ターブル シラー NV (フランス・ラングドック)

   塩田千春 「DNAからの対話」ほか 新しいものを作り続ける女性の力強さに寄せて

 10.ルー・デュモン ブルゴーニュ・ルージュ2006 (フランス・ブルゴーニュ)

   レンブラント 「放蕩息子の帰還」 ワインの本場で成功した日本人の無鉄砲さに寄せて

 11.レザムン・ド・シャトー・モンペラ(フランス・ボルドー)

   マルク・シャガール 「青い翼の振り子時計」より 恋人を描いた絵とワインラベルに寄せて 

食べ物じゃないものに合わせたのは生まれて初めてだ。今までで一番しんどかったワイン会だったかもしれないが、一番やりがいもあった会だった。次回の企画?実はもう浮かんでいるんだけど、奇特な参加者優先でそのうち発表しま~す。

2009年10月 8日 (木)

リンゲンフェルダー ゲヴュルツトラミネール2006 ファルツQbA

090925ドイツワインは、今最も残念な境遇に置かれているワインなのかもしれない。かつてはやった甘口ワインの印象を未だに引きずっている。今出回っている殆どのドイツワインは、きりっとした辛口なのに。

ドイツワインのもう一つ、気の毒な点は殆どのワインが単一品種で作られているのに、地域表示がややこしいのでこれがまたとっつきにくい。昔ワイン・エキスパートの試験に挑戦した時も、ドイツが一番しんどかった。そして今ではほとんど忘れてしまっている...

しかし最近はそんな短所を克服すべく、表示をすっきりわかりやすくしたワインが出回るようになってきた。このワインもその一つ、ファルツ州のゲヴュルツ・トラミネール。

ファルツはフランス・アルザスの北に位置するドイツ最大級のワイン生産地域。QbAはカビネット以上のQmPに次ぐランクとなる、生産地域限定上質ワインのことを指す。アルザスで最も有名で質の高いワインを産むゲヴュルツだが、最近はドイツでもよく見られるようになった。

色は少し枯れた印象を受ける、茶色がかった渋めの麦藁色。香りはゲヴュルツらしいラ一の香りが豊かで、その他にヨーグルト、ママレード、ソーセージ、かすかに白檀のようなお香の香りも。

口に含むと滑らかで丸く穏やかな酸、その中にがっしりした苦みを含んでいる。苦味が十分広がると、その周りを包むように現れる熟す直前のトロピカルフルーツの甘味。味わいの展開は若干小ぶりだけど、品種の特性と考えられている要素はくっきりとした輪郭を持って現れてくる。甘味は中庸だが、かえって味わいは引き締まり好感が持てる。最初穏やかだと思った酸も以外に息が長く、最後まで下支えを崩さない。

余韻はほろ苦さを十分残しつつ、穏やかな甘味を心地よく感じさせながら、さっと潔く引いていく。とても軽快な飲み心地で後味のキレもすっきり。

アルコール度13%だけど、そうしたボリューム感はあまり感じさせない。北のワインらしい引き締まった味わいを保っている。ほろ苦さもちょうどいい。この価格帯でこれだけの要素があるから、大したものだ。でもこれが最後の1本でした...Good JOB!

【Cave de Terre 淡路町店 1,900円?】

2009年10月 7日 (水)

視覚を支配する者、される者 だまし絵

090925_9兵庫県立美術館で開催されている「だまし絵」展。週末は子供連れの鑑賞者で賑わってるという情報を聞いていたので、金曜日の夜の延長開館時間帯で入場。この日は幸いに観客も少なく、ゆっくり見ることができた。

まず入館者を迎えるのは看板作品でもあるジュゼッペ・アルチンボルドの「ウェルトゥムスとしてのルドルフ2世」。神聖ローマ帝国皇帝として世俗の最高位にいた男の異色の肖像画。皇帝としての力を振るう場がなかったルドルフだが、これほど温かみのある肖像を描かれた権力者はおそらく皆無だろう。

前半は写実を極端なまでに推し進めた、精緻な静物画の数々。同じような題材を描きながら、画家は自分の技量が他人より勝っていることを何とか証明したかったのだろう。やがて絵の中に人の目を欺くような仕掛けを加えていく。絵の中に額縁やカーテンを加えて、絵の中に絵があるように見せかける。

日本画の中にもこうした仕掛けの入ったものがあり、世の人を驚かせて注目を浴びたいと願った芸術家の心は共通しているのだろう。そっと掛け軸から抜け出してこちらにやってきそうな川鍋暁斎の幽霊画は、夜見たらさぞかし恐ろしいに違いない。

しかしマグリット、サルバドール・ダリといったシュルレアリスム、エッシャーの作品を経てたどりつく現代美術の作品こそ、「騙される」という表現がふさわしいかもしれない。彼らは視覚というものを研究して作品を生み出した。それは生理的なものを利用しているから、騙されまいとしても体が自然に反応してしまう。ヒューズの「水の都」は絵の前で動くとそれにつれて街の見え方も変わる作品で、まさに視覚の特徴を利用した最たるものだ。この絵を真剣に見ていると気分が悪くなるほどはまってしまう面白さ。

土日はかなり盛況と聞いていたので、金曜の延長開館を利用して訪れたが、この日は人も少なく視覚マジックをゆったりと楽しむことができた。遊園地のような展覧会、見た後は少し気持ち悪さが残ってしまうかも?

Visual Deception だまし絵 アルチンボルドからマグリット、ダリ、エッシャーへ

兵庫県立美術館

2009年8月26日~11月3日

2009年10月 6日 (火)

セスクはアーセナルを愛し、そしてファンに愛される

091005091005_2日曜日のホーム、エミレーツでのブラックバーン戦、アーセナルが奪った6点に1得点4アシストの活躍で貢献したセスク・ファブレガス。

自らもタイミングを外してふわりと放ったセスクらしいシュートを決めた5点目のシーンでは、ファン達の前でアーセナルのエンブレムに口づけをして、チームへの忠誠心を示した。それに応えるファンのスタンディング・オベイション。

この試合の前にはバルセロナのシャビが「セスクはバルセロナに戻るべきだ。一緒にプレイしたい。」といった趣旨の発言が報道され、ファンの中にある不安を掻き立てる結果になっていた。それを誰よりも知っていたセスクだからこそ、このシーンを演出したんだろう。

バルセロナのカンテラ出身のファブレガスであり、カタルーニャ出身のセスクだから、いつかはアーセナルを去り故国に戻る日がやってくる現実はファンも心のどこかでは認めている。それ故に彼が示したチームへの愛情が地元のファンにとっては何よりも嬉しかったんだと思う。

セスクもこの試合の後で語っている。

「僕はこのチームに身を捧げているよ。今季は僕にとってアーセナルの選手としての7シーズン目なんだ。」

「僕がチームに忠誠を尽くしていない、またはそうしたことが囁かれているのを聞くのはつらいな。だからあれは僕がこのクラブを愛しているという事をみんなに示す良い機会だったんだ。」

彼が言うとおりセスクはまだ22歳だが既にアーセナルで7年目の選手だ。彼はスペイン人だけど、2010-11シーズンから適用される一定人数の地元選手起用を義務づける制度でも地元選手扱いとなる。それだけに、セスクはこれからもアーセナルにとって必要不可欠の選手だ。

感動的なあのシーンだったが、いつかセスクがチームを去る日にも目にすることになるかもしれない。それがまだまだ遠い未来であるように今は願おう。

2009年10月 5日 (月)

セスクがキレた! アーセナルvsブラックバーン戦

091004プレミアに戻ってのアーセナルは、ホームにブラックバーンを迎える。上位が引き分けた中で、ぜひとも勝ち点3を積んでおきたいところ。

この試合からようやくテオ・ウォルコットがサブながら復帰。先発は好調GKマンノーネ、DFはサニャ、ギャラス、フェルメーレン、クリッシー、中盤はディアビ、セスク、ソング、前はアルシャビン、ファン・ペルシー、ロシツキ-の4-3-3。

試合は意外にも前半4分、GKの長いキックスタートからゴール前でフェルメーレンに競り勝ったヌゾンジのヘディングがふわりと決まって、ブラックバーンに先取点を奪われる

先行されたがボールのポゼッションは圧倒的にアーセナル。そして17分にはセスクから上がってきていたフェルメーレンに繋がり、またも強烈な左足のミドルが決まってアーセナルが同点に追いつく。これでフェルメーレンはチームトップの4点目。ディフェンダーなのに凄い。ありがとう、フェルメーレン!しかし、彼はほんとうにシュート外さない男だな。ベントナーにコツを教えてやってくれ。

しかし31分には再び左サイドから上がっていたダンのケアができずに決められてしまい、再びブラックバーンに勝ち越しの2点目を許すが、アーセナルはその2分後に再びセスクからファン・ペルシーにパスが通って同点に追いつく。

ここからはほぼ一方的にアーセナルの試合。37分にはまたもセスクからアルシャビンのリレーが決まり3点目を挙げてアーセナルがこの試合初めての先行。前半は3-2で終了。予想外に点の取り合いとなった。

後半は選手交代なし。57分、この試合アシストを決めていたセスクがロシツキーからのパスを受けて放ったシュートが決まって4-2に。セスクは4点目で、アーセナルのトップスコアラーにフェルメーレンと並ぶ。

ようやく2点リードを奪って、こうなればウォルコットの復帰が待たれる展開に。そして69分、ロシツキーに代わって今季プレミア初登場のウォルコットがついにイン

交代からわずか6分後の75分、カウンター攻撃となって左サイドを走るアルシャビンから中央のセスク、すかさず右のウォルコットにパスを出して、ウォルコットが復帰戦で確実に5点目を決める!セスクはこの直後ラムジーに交代。セスクはこの試合1得点3アシストの大活躍でお役御免となった。同時にベントナーとアルシャビンも交代。

ダメ押しは89分、左エリア外でパスを受けたベントナーが中央に自分で持ち込んで放ったシュートは右ポストに当たったものの、そのまま入って6点目。ベントナー、紙一重だけど今日は決まってよかったな。

試合はこのまま6-2でアーセナルが終わってみれば圧勝の試合となった。そして得点を取るべき選手が全て点を取った理想的な試合。この試合のMOMは文句なくパスの精度、4アシストの確度、そして自らも1得点決めて試合を完璧に作ったセスク・ファブレガスだろう。得点には直接絡まなかったが、ソングのポジショニングは好守の繋ぎとなって安定していた。ファン・ペルシーは1得点を挙げたけど、自分が決めるよりもチームとしての繋がりを重視したプレイが今季はとても光っていると思う。これを円熟と言っていいのかな?唯一残念と言えば、バースデー・ゲームで得点を決められなかったロシツキーだけど、彼にもそのうち得点シーンがやってくるはず。

ウォルコットが戻ってまたチーム力が増したアーセナル。この試合では骨折していたナスリも杖なしで歩く姿が見られ、復帰も間近いようだ。そして状態が上がってきたセスク・ファブレガスと、ようやくチームにとって良い材料が揃ってきた。4位圏内に入るためにはまずは月末のトッテナム戦が試金石になるはずだが、この調子なら大丈夫だろう。

なお、この試合は本町のキューブリックにて観戦。以前の2試合、MU戦、MC戦で連敗していたので、ここでの観戦では初勝利。どうやら縁起の悪いジンクスは消えて、出入り禁止の恐れはなくなったのは個人的な救い?

2009年10月 4日 (日)

最も著名なベルギー人の冒険 エルキュール・ポワロ短編集

091004今日は楽しみな事が3つある。まず第一は恒例行事、ドイツワインの試飲会。ドイツワインの輸入会社ヘレンベルガー・ホーフが年2回自慢のドイツワインをわずか千円で40種類以上試飲させてくれるハウスメッセ。

夜はもちろんプレミア。アーセナルの試合は21時からと結構早い。いつも夜中なのでこういう日程はありがたいね。

そしてもう一つ、実はこれが一番の楽しみだ。深夜に放送があるエルキュール・ポワロのシリーズ「青列車の秘密」。これから毎週土曜日に2005年に制作されたシリーズが放送される。

アガサ・クリスティの代表作、エルキュール・ポワロは大好きなシリーズで、テレビ放映もほぼ欠かさず見た。早川書房から刊行されているシリーズもほとんど読んでいる。今でもミステリー・チャンネルで再放送があるとついつい見てしまうくらい実はハマっているシリーズだ。今夜は久々に新作が放送されるので今から楽しみでしかたがない。

演じるのは勿論デヴィッド・スーシェ。彼の小太り、小男でチョコチョコ歩く甲高い声を持つポワロ像は、実際の小説に登場する高慢で鼻もちならない男のイメージを作り変えてしまった。誇り高いがどことなくユーモラスで、孤独の影を常に帯びている。だからここまで魅かれるポワロ像を作り上げることができたんだろう。この原書の短編集の表紙も、まさにスーシェのポワロそのものだ。

ポワロシリーズは長編も好きだが、自分は結末をすぐにでも知りたい性格なので短編集が性にあっている。深夜の放送まではこの本でベルギー人の知的冒険につきあってみるか。

エルキュール・ポワロ 短編集完全版

アガサ・クリスティ著

ハーパー・コリンズ版

2,280円(税別)

2009年10月 3日 (土)

ジャン・ミッシェル・ラグイブ マズィエール NV ヴァン・ド・ターブル・フランセ

091003 フランスワインの最下部にランクされるヴァン・ド・ターブル(テーブルワイン)。イタリアであれば、いろいろな制約を嫌ってわざとこのカテゴリーで出す、スーパー・テーブルワインが存在するが、フランスでは稀だ。やはり厳格で理屈っぽい事が好きなフランス人のお国柄なんだろうか?

しかしフランスにもそうしたカテゴリーの枠にはまらないワインは存在するようだ。このワインは南フランス、ピレネー山脈の北、スペイン国境の地でグルナッシュ・ブランから作られるワイン。100年前と全く変わらない方法で作られているということだが、実際にはどんな方法なのだろうか?

色はくすんだ質感の強い、飴色を帯びた湿った麦藁色。香りはニッキ、べっ甲飴、みたらし団子、酸化した蜂蜜、アップルパイのような甘さを感じる香り。

口に含むと、最初の酸は控え目でまずシロップのような甘味がやってくる。しかしその直後に隠れていた温かみのある酸がその甘みをキャッチするように現れ、野放図に甘さが口の中に広がることを抑止する。おおらかだが、ちゃんと抑制の利いたボディ。中盤は、序盤の味わいとそれほど変化することはないが、心地よい甘みがふくよかさを増して口の中に漂い、カスタード系のお菓子を食べている時のような印象を感じさせる。

余韻は最初のボリューム感に比べるとこじんまりとしているが、酸化熟成のニュアンス、デザートを食べた時の食後感のような味わいがきれいに残り、やさしい旨みをたたえつつゆっくりと引いていく。

甘いだけではなく、やさしい酸がうまくこの南のワインのバランスを保っている。複雑さよりも大地の恵みをそのまま醸したような安堵感にあふれた、まさに地酒というフレーズがふさわしいワインのようだ。

【Wineshop FUJIMARU 3,500円?】

2009年10月 2日 (金)

エディ・シムチッチ デュエット2004 ゴリシュカ・ブルダ(スロヴェニア)

090918duet最近完全にクロアチア、スロヴェニアのワインにハマっている。店頭には少なくても、通販なら結構見つかるので、いろいろ試しているが、やはり北イタリアのニュアンスを多分に持っている。気候もあるだろうけど、やはりかつては同じ国、ハプスブルク王朝の影響下にあった歴史の影響は大きいんだろう。

この地では国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネが栽培されているが、これはつい最近のことではなく歴史は古いそうだ。エディ・シムチッチのこの「二重唱(デュエット)」はメルロー80%、カヴェルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン10%ずつによるもの。この地の国際品種による赤ワインとは?

色はくすんだ粒子感のある、しっとりした濃いルビー色。香りは皮、タール香、ユーカリ、ドライフラワー、黒ゴム、酸化した油の香り。

口に含むと鋭角の若いベリーの酸が舌先から伸びやかに広がる。その中には凝縮したプラムの果実味が詰まっているが、同時に獣、有機的な香りが鼻腔に広がる。この香りは特徴的で、好き嫌いが別れるかもしれない。タンニンは細かいが、詰まっていてしっかりとした重量感もある。中盤に広がる果実味は甘味が程よく感じられる。

余韻は終始伸びやかで豊かな酸がベースとなり、プラムの程よい甘さとうまく絡み合いながら、涼しげで綺麗な後味を残しつつ引いていく。

メルローらしい柔らかさにカベルネのタンニンがうまくバランスしているが、この獣、油脂的な香りが凄く特徴的だった。万人が旨いというかどうかは分からないが、この個性はこの地のワインのポテンシャルを十分に感じさせてくれた。

【葡萄酒蔵ゆはら 3,990円】

2009年10月 1日 (木)

このブログの認知度って?

090901 このブログのアクセス数だけど、だいたい日平均200~300くらい。ただし、これは頁アクセスなので、訪問者(ユニークアクセス)的な勘定だとおそらくもっと少ないんだろう。それでもこれだけの数がコンスタントに見に来てくれるのはある程度驚きです。

親しい友人には公開しているけど、他には積極的にはオープンにしていないこのブログ。最近のアクセス解析を見ると、Yahoo!やGoogleの検索で引っ掛かっているケースが結構多いようだ。以前スペイン王カルロス2世を取り上げた時は、その記事がYahoo!で何故か引用されて、一日2万アクセスにまで達した。さすがに当初は何が起こったのか分からず、スパムかと思ってブログ閉鎖まで考えたんだけどね。

このブログは最初セスク・ファブレガス、アーセナル、ワインという脈絡のないテーマで始めたんだけど、今まで続いたのはやっぱ好きなテーマに特化したからだと思う。それでこれだけアクセスしてくれるんだから、これはある意味ニッチ的な成功?

で、その結果がどう生きているか自分でYahoo!の検索キーワードで実験してみた。

 「セスク」・・・15番目。まずまず。

 「ファブレガス」・・・2番目。おお、やるじゃん。一応看板だからね。

 「アーセナル」・・・全くかすらず。他に真面目なサイトがいっぱいあるから仕方ないか。

 「サッカー ワイン」・・・3位! まだ上には上がいたか!

 「アーセナル ワイン」・・・ここまでやったら1位にはなるわな。。。

てな感じで、これからもニッチな領域で続けたいと思っております。それでもよろしければ、今後ともお付き合いくださいませ。