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2009年8月

2009年8月31日 (月)

丹波ワインのワイナリーで収穫祭

090829090829_4090829_1029日の土曜日は、京都園部市にある丹波ワインの収穫祭イベントに参加させてもらった。

天気が心配だったが、なんとか雨は降らずに開催。まずは社長さんとマネジャーさんの挨拶。この左のマネジャーさんの語り口が終始面白い。この後それぞれハサミを持って近くの畑に入り、白ワイン品種のピノ・ブラン、ピノ・グリをそれぞれ2房ずつ体験収穫させてもらった。

090829_13090829_14090829_15夏の天候不順、日照不足の影響で、今年はブドウの成熟がいつもよりも遅いそうだ。ワイン造りに適した糖度に上がるまではあと1週間ほどかかるようで、粒をかじりつつ房の中から比較的熟していそうな房を選び、収穫する。

収穫したブドウは袋の中で揉みながら除梗し、粒だけにしてからプチプチとつぶしてジュースにしていく。このつぶす作業が不思議と気持ちいいので、みな不気味にニヤニヤしながら作業に没頭していく。

090829_16090829_17090829_18それぞれが潰したブドウジュースを手動の圧搾機に放り込み、それをゆっくリと絞っていく。この後ブドウを絞る前に自重で流れ出てくるフリーランジュースと、絞った後に出てくるプレス果汁の両方を試飲させてもらった。やはりフリーランはすっきりした味わい、プレス果汁は皮の旨みと種の渋さが出ているので、口の中に一瞬留まるようなコクがある。でも好みはプレスだな。

090829_19090829_20090829_21その後は試飲コーナーでワインの試飲。ピノ・ブラン、カヴェルネ・ソーヴィニヨンのロゼ、ピノ・ノワール、梅のスパークリングを試飲させてもらう。この中では一番難しいと思えたピノ・ノワールが面白かった。ピノ・ノワールらしいチャーミングなベリーの香り がよく引き出されていて、少し驚いた。味はやはり繊細でか細い印象は受けるが、この場所でよく作っているなという印象だ。畑に反射板のようなものを敷いて、反射する日光をブドウに当てているということをやっているそうだ。そういう努力をしながら、恵まれない気象条件の中でいいブドウを作っていることを想像して飲めば、そのワインに対する思い入れも手伝ってまたちがった味わいに感じる。

090829_22090829_23090829_24この後は丹波ワインを飲みながらバーベキュー。肉が多くて食べきれないし、特に鶏肉がおいしいし脂がのっているので、周りが香ばしい煙に包まれるのに時間はかからなかった。そしてこのジビエカレーが本格的で、最初は甘いがじわじわとスパイシーさと香りが立ってきて、ついついルーをおかわり。付け合わせの丹波野菜のピクルスもおいしくて、このあとお土産で速攻購入。ピクルス大好きなんです。。。

そして簡単な工場見学とブドウ畑を見学して、約半日の遠足は終了。収穫もでき、ジュースも飲めて、ワインも飲めて、料理も満腹。言うことなしの休日でした。                                                                                        

2009年8月30日 (日)

悔いが残る戦い アーセナルVSマンチェスター・ユナイテッド戦

090829arsenalチャンピオンズリーグ予選を無事通過したアーセナル。本戦ではグループHで、オランダ、ギリシャ、ベルギーのチームと対戦することになった。正直なところ普通にやれば決勝進出は難しくないグループだと思う。しかし、いつもながら強豪チームをうまくバラつかせるな、この抽選会は...

しかしプレミアの方はそうはいかない。下位チームに得点ラッシュで好スタートを切ったけど、やはり真価は強豪チームとどれだけやれるかで計らないと。その第1弾は30日のマンチェスター・ユナイテッド戦、そして第2弾は翌々週に控えたテベスとアデバヨールを擁するマンチェスター・シティ戦だこの日のユナイテッド戦はアーセナルファンが集まる大阪市内のバーで観戦

やはりハムストリングを負傷しているセスクは欠場。ロシツキーも結局ベンチ入りせず。布陣はファン・ペルシーがトップで、左アルシャビン、右エブエを配置し3トップ。中盤はディアビ、ソング、デニウソンの3人。DFは中央はギャラス、フェルメーレン、左サイドクリシー、右サニャのベストメンバー、GKアルムニア。セスクに代わる司令塔の役割はデニウソンが担う。

対するMUは好調ルーニ1トップで35歳のギグスをトップ下に置き、中盤と守備に手厚い布陣。GKファン・デル・サール欠場もあって、失点を抑えることに力点を置いているようだ。

立ち上がりはまずまずで、パスを回しながら好機をうかがう。エブエとディアビがドリブルで何とか縦に切り込んでいこうと走り回る。デニウソンの球出しも悪くない。しかし徐々にMUペースに入り込んでいく時間帯が多くなり、時折ルーニーがボールを持つ場面にヒヤっとする。

重苦しい時間が続いた前半40分、左のエリア内でサニャからのクロスを受けたアルシャビンをフレッチャーがボールごと削って倒したが、これはノーファール。しかしその1分後の41分、アルシャビンが後ろ向きで受けたボールから、今度はエリア外からのミドルを正確にたたき込みキーパーも反応したがネットを揺らしてアーセナルが先制点アルシャビンのターンの早さ、シュートの正確さはもはや神がかり的で最高級のテクニックだ!

前半は1-0で折り返したアーセナルだが、58分ルーニーがエリア内に入ってきたところをアルムニアが倒してしまい、PKをルーニーに決められて1-1の同点に追いつかれる

そして64分、MU右サイドからのギグスのFKをゴール前にいたディアビがヘッドでまともに自軍のゴールに突き刺してしまい、痛恨のオウンゴールで1点を献上してしまう。残念としか言いようのない凡ミスで立て続けに2点を失ってしまったアーセナル...

その後エブエからベントナー、デニウソンからエドゥアルド、試合中に異常を訴えるような視線を見せて交代したアルシャビンをラムジーと後退させて交代枠を使い切ったアーセナルだが90分を戦って1点ビハインドのままロスタイム5分

そして試合終了間際の95分、左サイドのラムジーから供給された柔らかいボールをゴール前で拾ったファン・ペルシーが押し込んで同点に追いついた!と思いきや、パスが出た時点でギャラスがオフサイドポジションにいたため、ノーゴール。この判定に激昂したヴェンゲル監督がボトルを蹴って退席処分になってしまったが、結局1-2でアーセナルが今季初黒星になった

審判のジャッジに首をひねる場面もあったが、結局は自滅して負けてしまった試合。立て続けに失点してしまう、エアポケットのように集中力が欠如する時間帯がやってくる去年の癖は今年も解消していないようだ。個々の選手のプレイは悪くないけれど、それが得点につながっていない。点を取りに行く時の連携がMUに比べて格段に流れが悪い。この試合のアーセナルの得点が完全にアルシャビンの個人技によるもののみであったことが物語っていると思う。

まだシーズンは始まったばかりでそう悲観することはないが、それでも勝てた試合、少なくとも勝ち点を取れた試合を落としたことは残念。セスク不在はやっぱり大きいな。。。

2009年8月29日 (土)

存在感しかない メキシコ20世紀絵画展

090823 これだけ自分を描き続けた画家もいない。自画像を書き続けた女流画家は今やメキシコ絵画を代表する画家となってしまった。かつてはその地位を占めていた夫を蹴落として。

フリーダ・カーロ。特徴のある左右の眉が繋がった個性的な顔は、見た者に奇異の感を投げかける。正直とても美しいと思える女性ではない。色濃くアンデスの血を反映した表情、それを真正面にとらえた画面からは洗練さのかけらも見いだせない。

その表現もまたあまりに直接的で、あふれる悲しみを表す白い形のはっきりした涙や、傷ついた心を表すために心臓に突き刺さった釘を描く。しかし、何故だろう?そんな見え見えの小道具さえも彼女の絵画にあっては必然性を帯びて、共感を感じる。未だにその理由がつかみかねているが、それが彼女の絵画に込められたパワー、魅力であることは明らかだ。

この展覧会ではまず会場に入る直後にカーロの強烈な表情が、白い民族衣装をバックに観客を迎える。他の絵画には幾分政治的な不満から生じるきな臭い香りが感じられるが、この絵にはそれがない。そしてそうした作為性が感じられない分、危うい均衡を保ったカーロの秘められて、観客にストレートに伝わってくる情念の強さが感じられる。

プロパガンダ的な厚塗りの絵画からもパワーは感じられる。けれどもそれは第三者、メキシコを外から眺める自分のようなものにはその場限りでしかない。しかしカーロの投げかける視線はそれを超えている。ワンパターン的といえばこれほどその言葉がふさわしい画家はいないかもしれないが、しかしそれらが決してワンパターンではないことは見た者全てが理解することだろう。

カーロ以外にも何点か好きになった作品はあった。夫、リベラの作品も何点か展示されていた。しかしこの展覧会はカーロに尽きた。彼女に出会えたことで満足だ。

メキシコ20世紀絵画展

2009年7月4日~8月30日

世田谷美術館

シャトー・デ・ゼサール ブラン2008 AOCベルジュラック・セック

090812 夏になると、少し青っぽい食べ物がおいしくなる。ナス、キュウリetc...夏野菜はどれも香りが命。

ワインだってこの季節は清々しい香りを持ったものがいい。そうなると、やはり最初に選択肢に入ってくるのはソーヴィニヨン・ブランってことになるだろうか。あの独特の、セロリのような青さを感じさせるワインが何とも夏らしい。

このワインはソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのセパージュで、ボルドーと同じだが、フランス南西部のベルジュラックで作られるワインだ。石灰質の土壌による畑で作られ、ステンレスタンクでの低温発酵により作られている。

色は少し乾いた印象の、枯れ始めた麦藁色。香りはセルロイド、ニッキ、熟れたバナナ、ミント、白ネギ、甘さを感じさせる香りのバックに程よくハーブ的な青い香りが底支えしている。

口に含むとボリューム感、少し貴腐感もある甘みが感じられるが、けっしてしつこくなく、その直後にさわやかでまろやかな酸がうまく包むように広がって、味わいをまとめる。その酸とともに、ソーヴィニヨン・ブランらしい青い香りがふんわりと鼻腔まで上がってきて、とてもさわやかな心地が感じられる。この地方のワインは普通なら甘さが舌にまとわりつく感じが取れず、kグラスを重ねる気が失せてくるのだが、酸がしっかりあるので不思議と飲み飽きがしない。

余韻はボリューム感が収まった後に残るしっかりとしたミネラル感が味わいのメリハリをきっちりと印象付け、そして最後には再び抑制されつつもトロピカルさのある甘さが戻って収束する。

ボリューム感とフレッシュ感が同居する、よくできたワイン。南のワインはボリューム感が先行するワインが多いけど、このワインは酸もしっかり活きていて、北のソーヴィニヨンのニュアンスも残している。いわばひと瓶で二度おいしいワイン?Good JOB!

【大丸梅田店 1,500円】

2009年8月28日 (金)

アーセナル、無事チャンピオンズリーグ本戦進出!でもドゥドゥは?

090828eduardo チャンピオンズリーグの予選、アーセナルはアウェイ0-2でセルティックを破ったが、木曜早朝に行われた第2戦でも3-1で撃破、危なげなく本線進出を決めてくれた。

得点はエドゥアルドが28分にペナルティエリア内で相手の反則を誘って、そのPKで先制。その後53分にエブエ、74分には後半代わったアルシャビンが今シーズンに入って初ゴールとなる3点目を決めた。

しかし遅きに失したとはいえ、セルティックにロスタイムで1点を返されて、不用意な失点をまたしても終了間際に犯してしまった。この失点癖は大量得点の後だから大事には至ってないけども、今後修正してもらいたいものだ。集中力を切らさず、大量リードでも完封でスカッと勝ちきってほしいのだが。。。

本戦進出を決めたアーセナルだけど、エドゥアルドがペナルティを得た場面はPKを得るために自ら倒れたものだと、セルティックが訴えこれをUEFAが審査することになった。もし故意と認められれば、エドゥアルドは本戦2試合は出場停止になる可能性がある。確かにエドゥアルドは倒れるのがうまくて、この試合でもかなり怪しく見えるので、出場停止になる可能性は少なくないようだ。

そんな嫌な話も伝わってきたけど、とりあえずCLは置いといて今週末は大きな山場となるマンチェスター・ユナイテッド戦だ。正直なところルーニーが快調とはいえ、今のMUはそれほど脅威とは思えない。DFもしっかりしているし、フェルメーレンとギャラスでルーニーを抑えることができれば、勝機十分だ。この試合は今まで得点を挙げていないファン・ペルシーがキーになるはず。あと前の試合でケガをして途中交代したセスクが出場するか否か?

それ以外にもロシツキーが出場するのではないか、との噂もあるし、週末の試合が今から待ちきれないな。

2009年8月27日 (木)

メゾン・シャルロット ヴォルネイ ヴィエイュ・ヴィーニュ2003 AOCヴォルネィ

090825volnay_charlotte ブルゴーニュワインの複雑さ、奥深さは到底全てを知ることは無理だと諦めている。だから深淵なところに行くよりも土地のキャラクターや作り手の個性により関心を持っているが、それでさえ幅広過ぎてキャッチするには全く至っていない。恐ろしいブルゴーニュの世界。

そのブルゴーニュの世界の一端を知るために重要なのはやはり地図だろう。地形とその地区がどのような位置に存在しているのか、それを把握することで味わいのヒントなりをつかむことはできる。そしてその地で育まれたブドウの姿を想像することもできる。

ヴォルネイの北にはブルゴーニュ、コート・デュ・ボーヌで最も力強いと定評のあるポマールがある。特級畑こそないが、堅実なワインを産み出しかつ価格もリーズナブルなこの村のワインはブルゴーニュ好きにとってはありがたい存在だ。ニュイ・サン・ジョルジュを本拠としている新しいネゴシアン、メゾン・シャルロットによるこのヴォルネイも価格は村名ワインとしてはまずまずだが果たして味はどうだろうか?

色は湿り気のある落ち着いた暗いルビー色。香りは塩昆布、粒コショウ、ブラックベリー、干しいちじく、紅茶。脚は比較的太く、粘性もあり、しっかりした酒性を感じさせる。

口に含むと細かく活きのいい酸に、若いブドウの甘酸っぱい味わいが溶け込んでいる。タンニンは思ったよりもしっかりしており、幅が広いが厚みはそれほどではない。果実味も甘味は少なく、皮の成分がより多く感じられる。中盤への膨らみは大きくなくこじんまりとしており、きれいで内向きな味わいというのが全体の印象だ。

余韻は最後まで細かな渋みと程よい甘みが長く残る。ただし、そうしたベースになる要素にもう少し絡んできてほしい若々しい味わいに物足りなさを感じる。

2003年という暑く過熟をもたらした気候を考えると、そうした影響を排除して繊細に仕上げているという事も言えるだろう。ただ、それを考えたとしても後味に少し凝縮感の不足を覚えるのは自分だけだろうか?

【成城石井 阪急梅田駅店 3,980円?】

2009年8月26日 (水)

鮎が好きなんだな

090824魚で一番好物は鮎かも?昔はよく田舎の川で釣って、持って帰って焼いてもらったもんだけどな。

で、親には鮎を食べる時には「丸ごと食えるぞ」って教えてもらって、あの化粧塩が付いている背びれ、尾っぽまで食べろって言われた。それがフツーだと思って育った末に、料亭でそれをやってなんか白い目で見られたとき、「違うやん!」と恨んだ記憶が...

でも、今でも頭ぐらいはガツガツ食べちゃうくらいわけない。さすがにヒレの所は残すようになったけど。塩分の取り過ぎには気をつけないとね。

この日の鮎は徳島産。このでかさは養殖だとは思うけど、炭火焼でちゃんと香りも苦味もありました。麻布十番の夏祭りにて。

2009年8月25日 (火)

切り刻んだ先に得たもの ビュフェとアナベル 愛と美の軌跡展

090823 ベルナール・ビュフェの絵画は誰が見てもそれとわかるものだ。白と黒、そしてそれが混じり合った灰色が支配する画面、そして研ぎ澄まされたナイフのように鋭い線の描くモチーフ。人物を描いても、繰り返される皺を深く刻んだ顔。

悪く言えばパターンの決まった面白みのなさそうなこの画家の世界になぜこれほど魅かれるのか、不思議で仕方なかった。しかし魅かれているからこそ、わざわざ大阪から横浜まで出かけていくのだ。

描きはじめた10代後半から後に妻となるアナベルと出会うまでの約10年間、ビュフェの絵は余計なものをそぎ落とす時代だったのかもしれない。最初は色彩感は乏しくとも温かみが感じられる柔らかさがあったが、徐々に線自体が鋭くなり、画面にも張りつめた緊張感が生まれてくる。絵画というよりも、木版画の版木自体、エッチングをみているような気分にさせられる。これを突き詰めれば、行きつく所は悲劇的なものを予感させるほど見ていて痛々しい。

しかしアナベルとの結婚を経て、その画風は幅を見せ始める。鋭い線が支配するタッチは変わらないが、その線の使い方も柔軟性が出てきて、明るい色彩も時には加えられる。妻アナベルを「ミューズ」と呼んだように、満ち足りた家庭は彼の作品に削るだけではない加える力も与えたかのようだ。

当時の世間からは様式化する彼の作品に対して批判も投げかけられたが、彼は迷うことなく自分の道を突き進み、描き続けた。それは唯一得たミューズから生まれる尽きないインスピレーションを信じ、描き続けることが自分の存在価値だと考えていたからではないだろうか。

そんな愛に恵まれた彼も、やがて病が彼から描く力を奪っていく。そして尽きぬ思いに自身の体が答えられなくなったとき、彼は自らの判断で描くのを止めた。命を絶つことによって。

ただ無駄な物をそぎ落としていったかのように思っていた彼の作品群が、大きな愛によって彩られていたことを知り、絵画とは表面上では解らない多くのものが込められていることを改めて感じる機会となった。

ビュフェとアナベル 愛と美の軌跡展

横浜そごう美術館

2009年7月29日(水)~8月30日(月)

会期中無休

2009年8月24日 (月)

引きずり込まれる感覚 鴻池朋子展~インタートラベラー 神話と遊ぶ人~

090823今まで全く知らなかったアーティストとの出会い。そしてその作品に出会った時の衝撃。そうした経験はそれほどはないけれど、この展覧会には参ってしまった。見終わった時の虚脱感、なにかを吸い取られたような感覚に捕まって、他の作品を冷静に見ることがしばらくはできなかった。

「想像力という人間の根源的な力で地球の中心まで旅をする」、そのコンセプトの元に、各室への入口には「外核へ」、「内核へ」、「中心へ」そして最後は「地上へ」と観客は徐々に作者の意図する地球の中心へといざなわれていく。

すべての作品から感じられるのは、今まで数限りなく繰り返されてきた生と死の輪廻。そこでは生と死が自然に触れ合い、絡み合い、すべてを受け入れて慈しむ雰囲気にあふれている。地球を旅する事はこの生と死のドラマを受け入れることなのだ。そして最後に中心にやってきたとき、大きなインスタレーション「赤ん坊」を目にして、その爆発的な光の中で自らも回らされているような錯覚に陥いり、自分も地球という壮大な舞台で回る一つの要素に過ぎないことを思い知らされる。

インタートラベラーとは、異なる世界を相互に往還し、境界をまたぐ人を指す作者の造語だが、この展覧会に来る人はそれぞれにInter-Travellerとなってかつてはダンテが彷徨ったように地球の層を旅するに違いない。今年一番の衝撃的、かつアートの楽しさを十二分に感じさせてくれた美術展だった。これからの展開もウォッチしていきたい。

鴻池朋子展 ~インタートラベラー 神話と遊ぶ人~

東京オペラシティーアートギャラリー(新宿)

2009年7月18日(土)~9月27日(日)

月曜休

2009年8月23日 (日)

ホーム・エミレーツでの開幕! アーセナルVSポーツマス戦

090823diaby 開幕前の不安を吹き飛ばすような試合で初戦を飾ったアーセナル。2戦目は芝目も美しい本拠地エミレーツ・スタジアムに昨季14位のポーツマスを迎えての試合。

この試合は右サイドのサニャに変えてエブエを起用。左もくりっしーに代えて若いギブス。よく機能しているCBコンビ、ギャラスとフェルメーレンはそのまま。

中盤セスクの相棒はデニウソン。左にアルシャビン、右にディアビ、2トップはRVP、エドゥアルド。得点ラッシュのアーセナルだが、まだRVPにはゴールがないだけにこの試合に期待がかかる。

序盤からアーセナルペースで、ポーツマスの守備は徐々に切り崩されてしまう。そして時間の問題か、と思われていた先取点は18分、セスクの長いパスを左サイドで受けたエドゥアルドが個人技で相手を振りぬいてマイナスのボールをゴール中央に走り込んできたディアビに渡して、これが決まった!まさに教科書通り、お手本のように丁寧な切り崩しで獲った1点目、美しすぎる...

そしてその直後21分、ガタガタになっているポンペイの守備陣の隙を突くセスクのパスをエブエが右サイドで受け、そのボールをまたしても中央に入ってきたディアビに通して、落ち着いて決めたディアビ、この試合2点目を決める。ディアビは長針だが、足元のプレイも柔らかくてしかも落ち着いて決めてくれる不思議な選手だ。それにしてもポーツマスは中央の守備ががらあきで、この緩さは致命的だ。

ただしその後はポーツマスのGKジェームスのセーブに阻まれ、徐々にポーツマスも守備を立て直していく。そして37分にはゴール前のセットプレーでアルムニアの予想を超えたカブールの高いジャンプ力でヘディングシュートをを決められ2-1に詰め寄られて前半終了

後半は最初からセスクに代えてラムジーに。ミッドウィークのセルティック戦を考えた交代だと思ったが実は太ももの違和感によるものだったらしい。心配だ...

1点差に詰め寄られて嫌な雰囲気も感じられ始めた直後の51分、ゴール前混戦からこぼれたボールをギャラスが押し込もうとしたボールが跳ね上がり、自分の顎に当たるおまけ付きで入って3-1と突き放す。ギャラスはこれで開幕以来セルティック戦を含めると3試合連続得点。

そして68分には、ファンペルシーが中央から転がした柔らかいパスを、蹴った瞬間に走り出したラムジーが冷静に決めて4-1。オフサイドにならない走り出しといい、冷静に放ったシュートといい、恐るべき18歳。セスクの後継者は現時点では確かに彼しかいないようだ。

試合は4-1でアーセナルが圧勝。これで2試合で10得点、得失点差8と予想外の結果だ。この10点もRVPはまだ得点を挙げていない。DF、MFが点を挙げているのは、やはり守備がしっかりしているので前がかりで攻めることができるからだろう。やはりフェルメーレンとギャラスの安定した守備が効いている。

ただ快調とはいえ、ここ2試合の相手は明らかに格下。本当のチーム状況を知るにはやはり強豪相手でないとわからない。次の29日、マンチェスター・ユナイテッド戦が本当の真価を図る試合に違いない。

しかし、セスクのケガが心配検査結果次第では3週間のアウトという事で、大事がないことを願うしかないな

2009年8月22日 (土)

大自然に抱かれるような音楽 ブルックナー 交響曲第8番

090807_2 結構いらちな自分だけに何でも長いのが苦手で、会社関係の飲み会で二次会、三次会ってのはかなりの苦痛だ。

音楽でもそれは顕著。クラシックで王道の交響曲よりも小品、ピアノソナタ、短い曲の方が性に合っている。

それでも交響曲はやはりクラシックの魅力が詰まっているだけに避けては通れない。そんな交響曲の中でも最近ハマったのはブルックナーの作品。

モーツアルト、ベートーベンのような激しさはないが、聴くほどに染みてくるのが不思議なブルックナーの魅力だ。その中でもこの交響曲第8番は吸い込まれるような魅力にあふれている。交響曲としても長い作品だが、決して聞き飽きない。聴いていると、次第に自分が険しい山の頂に上っているような征服感に誘われる。

ブルックナーと言えば、大阪が誇る大指揮者、朝比奈隆が思い起こされるが、このCDはギュンター・ヴァントとベルリン交響楽団によるもの。地から湧きあがってくる力強さの中に、抑制された緻密さが感じられ、厳しい大自然の印象が音楽に染み渡っている。まさに珠玉の芸術だ。しかし、朝比奈にしろ、ヴァントにしろ、ブルックナーの評価が上がったのは80歳以降の演奏、やはりこの深遠な世界を知るには年月が必要なのだろうか?

ブルックナー 交響曲第8番

ギュンター・ヴァント指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

2009年8月21日 (金)

ベルテッリ サン・マルサン1998 ヴィノ・ダ・ターヴォラ(ピエモンテ)

090821 ワインとは葡萄ジュースを発酵させたもの、色々あるけど皆同じ、という先入観を取り払ってくれた品種は白はゲヴュルツ・トラミネール、そして赤はシラー。

前者と初めて出会った時はライチの華やかな香りと、とろみのある粘着性のある味わいに驚いた。そして後者には飲みやすいワインが上等と思いこんでいた自分に、肉厚、凝縮感、スパイシーさといった違った要素があることを思い知らされた。以来シラーは自分にとって一番思い入れのある品種となった。

だから、そのシラーがましてイタリアのピエモンテ州で作られているとあっては、そのワインを試さずにいられるだろうか?これはもう宿命的な出会いとしか言いようがない?

このワイン、ラベルによるとワイナリーは19世紀初めにこのピエモンテでフランス・ローヌの品種を実験的に栽培したのだという。現オーナーがワインを作り始めたのは1970年代からだそうだが、元々は医者だったアルベルト氏は自分が納得したワインを探求している。だから生産量もごくわずか。シラー100%のこのワインはフレンチオークの小樽で発酵熟成を経た後に瓶詰めされ、10ヶ月後の瓶熟後に出荷される。

色は濃厚で黒味、深みともに強くしっとりした艶を感じさせる暗いルビー色。香りはインク、皮製品、ビニルゴム、糊、黒コショウ、干しプラム、ラズベリー。どちらかというと、重さを感じさせる香りの中に、ハーブ、スパイスの香りが詰まっている。

口に含むときめ細かい粒子を含んだ果実味、その直後に果実味を支えるがっちりした厚みのあるタンニンが足早に駆け込んでくる。重厚さよりも鮮烈さを感じさせるのは、まろやかだがスピード感のある活きのいい酸が乗っているからだろう。序盤に感じた重さもその酸がきれいに洗い流し、残るのはブドウの皮の裏にあるような旨みと、口の中をスーッとさせるハーブ成分、胡椒の香り。

余韻はきめ細かいタンニンと、充実した息の長い酸が絡み合いながら、そこに野性味のある果実の旨みと相まって力強い味わいがしっかり居座りなかなか消え去らない。それでいてしつこさを全く感じることなく、充実した味わいを太く長く続けていく。

酸の印象もさることながら、この余韻の太さ、長さはどうしたことだろう?これだけ強ければ重々しさで嫌になる部分もあるはずなのに、そうした気配は飲んでいて全く感じなかった。シラーの特徴はしっかり感じさせながら、イタリアらしい個性も兼ね備えている。これぞイタリア生まれのシラーの理想形。Great JOB!

【? 4,500円?】

2009年8月20日 (木)

フランソワ・シデーヌ レ・テュフォー AOCモンルイ・シュル・ロワール

090627_4 結構メジャー品種ではあるが、イマイチ知名度がないシュナン・ブラン。このブドウから造られるワインは花梨の甘い香りと、粘性を伴ったオイリーな酒質に特徴があると一般的に言われている。こうした、言葉を変えると少し厚ぼったいところが今の潮流からすると若干外れているんだろうか。

でも、やはりこの凝縮した味わいはとても魅力的だ。香りも華やかで、少し冷やし気味にすると甘さが立ち、そこから徐々に温まってきたときの変化を感じる楽しみ方もできる。これが夏流シュナン・ブランの楽しみ方だと自分では思っているのだが。

ロワール川中流のモンルイは、ヴーヴレとはロワール川を挟んで南に位置する。フランソワ・シデーヌはこの地でシュナン・ブランをビオディナミ農法で栽培、収穫量を厳しく制限したワインを造っている。このテュフォーという名前は石灰質の土壌から来ているそうだが、さてワインは?

色は照りのある輝きを帯びた黄色の強い黄金色。ディスクも厚く、グラスを傾けた後に降りてくる脚も太くじっくりと落ちてくる。豊かな粘性を感じさせる。香りはアプリコット、マーマレード、マンゴー、バックにビニルのような化学的香りも感じさせる。トロピカルな甘い香りが強く開いている。

口に含むとねっとりとした、パッションフルーツの強い甘さを持った味わいが入ってくる。その後でリンゴ的な酸が舌の上に薄く柔らかく広がってくる。ほろ苦さも舌の奥に感じられるが、それほど太さはない。前半の甘味が強い割に、中盤は繊細で柔らかな熟したリンゴのような甘さが感じられるが、そこに常に寄り添う品の良い酸味が口の中に清涼感を常に供給する。

余韻はボリューム感は大きくないものの、爽やかな酸味が最後まで息切れすることなく残り、熱帯系の甘さで緩くなった口の中を引き締めるかのように働いて、引き締まった味わいを作っていく。

最初口にした時はかなりの甘さのボリュームで、これは疲れるかな、と思ったが、清冽な酸がうまく発散しそうな味わいを引き締めて爽やかなワインに仕上げている。シュナンのボリュームも感じながら、ワイン全体の味わいもうまくまとめた生産者の力量がよくわかるワインだ。Good JOB!

【Cave de Terre 3,400円?】

2009年8月19日 (水)

運も味方に チャンピオンズ・リーグ予選 セルティックVSアーセナル

090819arsenal_2 開幕ダッシュのアーセナル、ミッドウィークの火曜日はチャンピオンズ・リーグのプレーオフ、スコットランドのセルティックとのアウェイ戦。

この試合、スカパーを契約していない自分はリアルで見ることができてない。近くのバーではライブ映像もやっていたようだけど、さすがに週の半ばで3時からってのは...

結果は0-2で、アーセナルがアウェイゴールの2点を獲得し快勝。この2点だが1点はセスクのフリーキックがギャラスの背中に当たってゴールに、もう1点はクリッシーのクロスが相手選手に当たってのオウン・ゴールという、運を味方にした得点だった。チームの勢いが運を呼び込んでいるのかもしれない。不安のDFもこの試合は安定していて、心配したよりもチームのクオリティは落ちていないようだ。フェルメーレンの評判も急上昇で、アルシャビンなどチームにすぐにフィットする選手を選ぶヴェンゲル監督の眼の確かさには驚く。

アウェイで2ゴールだから、予選突破にかなり近づいたといえるだろう。この調子でまずは至近の山場と言えるなるプレミアリーグでの8月29日、マンチェスター・ユナイテッド戦を迎えてほしい。これはいい勝負になりそうだ!

2009年8月18日 (火)

キリスト教芸術を読み解く ヨーロッパの中世美術

090816 ヨーロッパ中世、それは自分の勝手な解釈だけどローマ帝国滅亡からルネサンスまでの約1,000年にも亘る長い歴史をイメージしている。そしてこの間は美術的には不毛の時代のように一見思えてしまう。

実際には教会建築など興味を魅かれる分野はあるが、肝心の絵画彫刻はその稚拙な表現ゆえ戸惑わずにはいられない。ギリシア、ローマであれほど写実的、人間的な表現を手にした人たちは何故それを放棄してしまったのか?いつも疑問に思っていた。

この新書はそうした中世美術の成り立ち、背景、作品の見方をやさしく解説してくれている。特にあまり触れられる事のない東ローマ帝国の遺産、ビザンティン芸術について詳しく書かれている。イタリアの魅力の一つ、モザイクや壁画芸術を知るにビザンティンは避けては通れないが、この本はラヴェンナの街をとりあげて得意とも言える芸術がなぜこの地に生まれたのかを教えてくれる。

この本を読めば、ルネサンス以前の1000年が決して「暗黒の時代」などという表現が当てはまらないことを確信するはず。まだまだ未知の領域が大きく横たわる美術のフィールドに踏み出すには最適の道案内だ。

ヨーロッパの中世美術

浅野 和生著

中央公論新社刊(中公新書)

940円(税別)

2009年8月17日 (月)

ブルゴーニュの王道 オスピス・ド・ボーヌのワイン会

090816comodo3 土曜日は以前にご一緒させていただいた方にお誘いいただいて、プライベート的イタリアン空間を独占したワイン会。しかしメインはフランス・ブルゴーニュ、しかも王道中の王道であるオスピス・ド・ボーヌのワインをメインに据えた凄いワイン会。

オスピス・ド・ボーヌは元は15世紀にフランスのヴァロワ王朝の傍系、ホイジンガの歴史的名著「中世の秋」でもその繁栄を知ることができるブルゴーニュ公家の財務大臣的なニコラ・ロランが慈善活動として建築した療養施設。死後の救いを得るために建設したその病院には地方の名士もそれにあやかろうとブドウ畑を寄進した。そのブドウから採れるワインをオークションにかけて売り出したのが、今のオスピス・ド・ボーヌの歴史の始まりだそうだ。

この日はそんなオスピス・ド・ボーヌのワインをはじめ、素敵なワインが勢ぞろい。普段超高級ブルゴーニュワインを飲む機会が殆どない自分には、久々固め打ちのまたとないワイン会になった。お誘いいただいたYさんに大感謝。

この日のラインナップは。。。

1)クリュッグ ブリュット グラン・キュヴェ

2)ヴィエ・ディ・ロマンス マルヴァジア・イストリアーナ2007 (イタリア・フリウリ)

3)オスピス・ド・ボーヌ ムルソー2005

4)オスピス・ド・ボーヌ サヴィニ・レ・ボーヌ1erクリュ

5)フィリップ・パカレ ペルナン・ヴェルジュレス

6)モスキオーニ スキオペッティーノ2003 (イタリア・フリウリ州)

7)オスピス・ド・ボーヌ コルトン グランクリュ2002

8)オスピス・ド・ニュイ ニュイ・サン・ジョルジュ1984

9)シャトー・ギロー1994 (ソーテルヌ)

090816comodo1 どれも状態良くとても旨かった。

クリュッグはさすがの泡の繊細さ、そして口の中に一枚薄皮を張るがごとく広がる優雅さ。フリウリの白、マルヴァジアは二回目だが、まだ固さはあるものの舌の先からじんわりと広がってくるミネラル感、花梨、ビワ、かぼす、ライチといった木なりの果実の香りがとても柔らかく薫っていた。

ムルソーは最初は涼しげでストレートな印象だったが、時間とともにバターの香りが強くなり、熟成感が出てきた。サヴィニは果実の凝縮感と重心の低い落ちついたタンニンが印象的、パカレはビオらしい香りと山ブドウを絞ったかのような甘酸っぱさをたたえた甘い香りを強く放ちながらも味わいはすっきりしていた。

コルトンはボリュームという点では少し他に譲るが全体の構成、まとまりが緻密で、余韻の長さ、滑らかさが感じられた。1984年のニュイ・サン・ジョルジュはまだまだ若い印象で、ブドウの果実味がたっぷりのっていて愛らしいピノ・ノワールのキャラクターが満載。そして最後のソーテルヌは伸びのある酸に導かれた、少し酸化熟成味を帯びた複雑さを持つ甘さが口の中に広がり、少し飲みつかれた口をさわやかに引き締めてくれた。

090816comoco2 そしてこの日自分が持ち込んだのは、会の趣旨からするとかなり外れたイタリア・フリウリの赤、この地の土着品種の横綱と勝手に思っているスキオペッティーノ。モスキオーニは他の作り手よりも凝縮差が際立っているが、この赤もパッシート(陰干し)で水分を飛ばしているようだが、最初飲んだ時にはアルコールのボリューム感もあって甘さを強く感じた。しかし味わいはタンニンもありながら、とげとげしさがなくまろやか。

このフォアグラ・プディングは最後のソーテルヌのために残しておいたのだけど、この甘さのニュアンスがフォアグラにも合いそうだと思って食べてみたら相性ドンピシャ!ワインの中にフォアグラの香り、プディングの甘さが華やかに強く立ち上がってきた。これこそマリアージュ、イタリアのスキオペッティーノとフォアグラが合うとは予想だにしなかった。やはり試さないとわからないものだ。

意外な出会いも経験させてもらった極上のワイン会。昼間から約7時間かけて飲み食べ尽くしてご機嫌な休日としかいいようがなかった。今週はこれでもう大満足です。。。

2009年8月16日 (日)

最高の開幕! アーセナルVSエバートン戦

090816vermaelen プレミア開幕戦では屈指の好カード、アーセナルVSエバートンは昨シーズンの4位対5位の対戦。アーセナルは前にファン・ペルシー、アルシャビン、中盤はデニウソン、ソング、セスク、ベントナー、DF陣はクリッシー、ギャラス、フェルメーレン、サニャ、GKアルムニア、とまず現時点では最高の布陣。

立ち上がりは両チーム早いボール回しで進むが、徐々にアーセナルがボールを支配していく。しかし10分、サニャがケイヒルとの接触で倒れた時には、早くもケガかとヒヤっとした。他に代えがたい選手だけに、不安の種が。。。幸い大事にはならなかったようでホッ。

序盤戦膠着状態になりかけた25分、アルムニアの蹴りだしのボールを左サイドで受けたベントナーがDFを振り切ってゴール前のセスクに横パス、そしてセスクがすぐ横に出したボールをデニウソンが思い切りのいいミドルをゴールに突き刺して、開幕ゴールはなんとデニウソンが決めてくれた。先制点はアーセナル!

そのデニウソン、32分にはエバートンのコーナーキックからのセットプレーでゴール左隅に同点ゴールを決められたかと思った瞬間、ポスト沿いでこれをカットしてピンチを防いでくれる。そして36分にはファン・ペルシーの中盤からの長いFKをゴール前、頭一つ高く抜けたフェルメーレンが「ベントナーか?」と見間違えるようなヘディングが決まってアーセナル2点目!新加入のフェルメーレンが決めてくれた嬉しい追加点だ。そして直後の40分、今度は左からのセスクの長いFKをゴール前フリーのギャラスが頭で決めてアーセナルが序盤で3点目を決めた!前半で3-0とは、全く予想外の一方的展開になってしまった。

そして後半47分、敵陣でアルシャビンが体を入れて奪ったボールをデニウソンが左サイドをドリブルで走り、そのボールをゴール前縦に走り込んできたセスクに出して、セスクが落ち着いて決めてダメ押しの4点目。開幕早々セスクの得点シーンも見ることができるとは!デニウソンもいいパスで、よく試合が見れている感じ。

こうなるとやりたい放題のアーセナルは、誰もが積極的にゴールを狙っていき、50分を回るとホームのエバートンファンが帰り出してしまう。62分、先取点を演出したベントナーに代えてエブエ投入。68分にはアルムニアから出たボールをセスクがドリブルで運んで放ったミドルが決まってなんと5点目が入り、セスクは今日2得点目。しかし約50m独走状態で、セスクのポジショニングの良さと、アルムニアの的確なリスタートがあればこそとはいえ、エバートンは。。。

72分、セスクに代えてラムジー、ファン・ペルシーはエドゥアルドに交代してお役御免。そして87分にはアルシャビンがシュートを放ってポストに当たったこぼれ球をエドゥアルドが押し込んで決めて6点目。91分にはエバートンに1点決められるが、試合は1-6でアーセナルが圧勝となった。

セスクが早くも2得点を決めて願ってもない展開になったが、この試合は先制点を決めて流れを作ったデニウソンの活躍が光った。ポテンシャルを疑って申し訳ない。。。不安のDFもまずまずの結果だったが、欲を言えば昨シーズン不用意な失点が多かったので守り切ってもらいたかったけど。

開幕6得点と願ってもないスタートダッシュになったアーセナル。逆境を跳ね除けてやってくれそうな希望を強く持たせてくれるゲームだった!

2009年8月15日 (土)

いよいよ開幕! かなり不安のアーセナル?

090815cesc いよいよ今日、プレミアが開幕する!アーセナルにとってはここ近年で最も不安を抱えたシーズン、というのが正直なところ。

昨季、脆さを指摘されたDFはフェルメーレンを補強したけど、その直後にFWアデバヨールとDFコロ・トゥレをシティにもっていかれてしまった。結局その後も補強なしのまま開幕を迎える。

アデバヨールの抜けたFWは、ファン・ペルシー、ベントナー、エドゥアルド、カルロス・ヴェラが務めるだろうが、ファン・ペルシーの負担が大きそうなだけに彼のフィジカル面が心配だ。この中ではベントナーの出来が注目。昨季肝心なところでふかしまくったような事がなければ、ファン・ペルシーとの2トップも期待できそうなので、序盤で調子をつかめるかどうか。ヴェラは出場機会も増えるだろうが、ゴール前に切り込んでいく彼の持ち味が発揮されて選手としての大化けを期待したい。

中盤はナスリ、そしてまたしても負傷してしまったロシツキーを欠いたが、彼らも戻ってくれば攻撃的には安心して見ていられるだろう。やはりキーは司令塔セスク、そして左サイドからゴール前まで幅広く展開できるアルシャビン。右のウォルコット、そして若いラムジー、ウィルシャーもいる。昨季活躍したディアビ、デニウソン、ソングといった面々もいるので、そう不足は感じない。デニウソンは昨季ほどの出場時間を与えられるんだろうか?レギュラー争いは最も厳しいところだ。

やはり不安は守備か。左のクリッシー、右のサニャは固定で、おそらくこの2人は代えがきかない。中央は移籍のフェルメーレンとギャラスが柱になるだろうけど、フェルメーレンがいきなりプレミアにフィットできるかどうか?序盤の出来次第だが、その後の選択肢はジュルー、シルベストルとかなり不安がある。昨季はMFで存在感を見せたソングが緊急避難的にDFで使われるような場面もあるかもしれない。GKはアルムニア、ファビアンスキで問題ないだろう。

課題が解決されないまま開幕を迎えたような感じのアーセナル相手は昨季5位のエバートン、しかもアウェイ戦だ。この試合勝たないと最低目標の4位確保でさえプレッシャーになって感じてしまうほどの重要な試合だと思う。幸いエバートンに対するアーセナルの対戦成績は悪くない。エバートンがホーム戦でアーセナルに上げた得点は6シーズンでわずかに1点、同じく17試合でわずか4勝しか挙げていない。ますは開幕、目下のライバルを封じ込めて幸先のいいスタートを切ってほしい。今から夜が楽しみだ!

2009年8月14日 (金)

エドモン・バルノー ブージー・グランクリュ エクストラ・ブリュット NV

090807 8月7日の淀川花火大会の日はいつも自宅にてお酒とともに鑑賞会。本当は野外で鑑賞するのが醍醐味なのだけれど、人の多いところと暑いところは苦手なヘタレはやはり部屋の中で。

せっかくの華やかなシチュエーションだから、こういう時はやはりシャンパーニュに限る。それもグランクリュであれば申し分なし。

シャンパーニュの格付けは法的にはもうなくなっているが、その村のブドウの買い付け価格で決められ、最高のブドウを産出して100%の価値があると認められた村をグランクリュと呼んでいた。しかし、既にそうした格付けは公式にはなく、慣習として名乗られているのみになっている。しかし、やはりそうした歴史的な評価が今も厳然と残っている。

グランクリュ17村の内のひとつ、ブジー村はかつて赤ワインの生産地だったという。今もそこで産み出されるシャンパーニュはピノ・ノワール主体だ。エドモン・バルノーは1874年から醸造を始め、丁寧に選果されたブドウを昔ながらの木の圧搾機にかけて果汁を搾る。このシャンパーニュはエクストラ・ブリュットでピノ・ノワール90%、シャルドネ10%でラベルによるとドサージュしていない。そして瓶詰めしてから自社のカーヴで5年間寝かせて出荷するという念の入れようだ。そこに込められた手間暇はさぞ大変なものだろう。

色は艶と張りのある黄金色。泡は細かく、集中的にでなく周辺部から全体に立ち上がる。香りはアーモンド、カシューナッツ、トースト、カラメル、焼きリンゴといった焦がした印象の香りが強く感じられる。

口に含むと力強い泡が舌先を突く。鮮烈だが、きめの細かい伸びやかな酸。ミネラル感は若干弱いものの、横に広がるベースのしっかりした味わいが徐々に広がってくる。膨らみは中程度で華やかさという感じではないが、果汁の凝縮感はしっかり感じられ、重心の低さが印象的。中盤から余韻にかけて程よい苦味がある。

余韻は息の長い酸と、残糖をほとんど感じない切れの良さが残り、口の中に清涼感が漂う。

派手さはないけれど、質実剛健。骨太さを感じる腰の低いシャンパーニュ。こういうシャンパーニュが今では手頃な価格で手に入るようになった。そこに込められた手間暇を思えば、その価格もまた納得して飲むことができる。

【Cave de Terre淡路町店 4,980円】

2009年8月13日 (木)

アートに込められたものとの対話 作家の一言 / 見者の一見、美術館での一会

090718 大混雑のルーブル展とは対照的に静かで、お世辞にも鑑賞者が多いとはいえない、京都市美術館で行われている同時開催の企画展。しかし、どちらがより深く美術と対話できるかと問われれば、間違いなく後者だ。

展示されている作品には、その絵画の成り立ち、表現方法に関する質問が付いている。その札の裏をめくれば、答えが書いてあるのだが、しばし絵と対峙する時間を鑑賞者に持ってもらうという企画のようだ。

最近常設の作品をより深く見せるための試みが多くなされるようになってきた。これはとてもいいことだと思うし、普段見過ごしてしまう常設作品に入り込む機会を与えてもらって、今まで気がつかなかった魅力を発見する可能性が広がることになる。

ただ今回の展覧会では少々質問が専門的な傾向にあり、絵を見ただけではなかなか回答にたどり着かないもどかしさがあった。よく兵庫県立美術館で子供を対象に同様の企画をやっているが、子供対象の質問の方が専門家でない鑑賞者にはとっつきやすいし、より自由に答えを探ることができるだろう。

それでも質問をきっかけとして、画家がいかにして目の前の作品を生み出したのか、その過程を想像しながら暫し取っ組み合いをする時間は何とも楽しかった。そして何よりもその楽しみを生み出してくれたのは、後ろからも周りからも追い立てられることがない静かで自由な環境だ。絵画鑑賞でもっとも必要なのは心の余裕だということを改めて感じた。

京都市美術館コレクション展 第2期

作家の一言 / 見者の一見、美術館での一会

京都市美術館

2009年7月11日~10月11日

2009年8月12日 (水)

味と野菜のボリューム感 イタリア食堂アルバ

090811alba1 最近自分も少し野菜料理に興味が出てきたので、いろいろ試したい店はあるんだけど、今日はその中でもイタリアンで野菜に力を入れているレストランということでぜひ足を運びたかったお店にようやく到達した。

阪急岡本駅から歩いて約10分ほどの場所にあるイタリア食堂アルバ。ここは他のレストランの店のブログから行きついて興味を持った店だが、野菜にかける情熱は素晴らしいと思う。

こちらの野菜は三田市の畑で、いわゆるビオディナミに近い農法で野菜を作り続けるハンガリー人農家、カルマー・ゲルギリィ氏が作った物だと聞いていた。ビオディナミのワインは数々飲んできたけれど、ビオディナミの野菜とはどんな味がするんだろうか?

090811alba2ランチはパスタ3種が選べる通常ランチ(1,000円)と、リゾット(1,200円)、そしてスペシャルランチ(1,800円)があった。この日のスペシャルは牛スジとなすび、青菜の煮込みソース、手打ちパスタとあり、「牛スジ」、「なすび」、「煮込み」と自分の好きなキーワードが3つも揃ったこのスペシャルを迷わずチョイス。

野菜の味は期待通りにしっかり歯ごたえがあって、やはり味が濃い。噛みしめるとしゃきっとした音とともに、青さと微妙な苦さをともなったくっきりした味わいが口の中に膨らんでくる。気のせいだろうか、野菜自体が少し塩味を帯びてるんじゃないかとも思える。香りもハーブを利かせてるように思えるほどだ。しかし何よりも食べていて気持ちいいのは、噛みごたえのある肉厚さだ。これなら、サラダだけ大盛りで一度試してみたくなる。

090811alba3そして最後のパスタは、牛すじとゴロゴロとした塊の野菜が具だくさんに盛られて出てきた。パワフルな料理で、味も煮込みらしく濃いめのソースがしっかりと絡んでいた。牛すじがとてもやわらかく、脂もあっていい香り。下ごしらえがしっかりしてあるからだろう。とても満足できた。

この日はランチ一番乗りだったが、次第に家族連れの方が入ってきて、必ずしも便のいい場所ではないだろうにいつの間にか賑わっていた。地下だけど外の光がふんだんに入るような設計になっていて、店の中もゆったりしていい雰囲気だ。ゆっくりとランチを楽しむには格好の場所だと思う。そして外に立てられていたワインの空ビンは全てビオワイン。ビオ野菜にビオワイン、これは一度試してみたい組み合わせだな。

イタリア食堂アルバ

神戸市東灘区田中町1-2-12 ドゥース本山地下1階

078-452-6086

11:30~14:30(L.O.) 17:30~21:30(L.O.)

水曜休

2009年8月11日 (火)

フランスの土台を築いた王達の歴史 カペー朝

090806france フランスの歴史に詳しい人でも、その範囲はフランス革命以降でそれより前の事まで知悉している人はなかなかいないように思う。

フランスが王政だったという事を知っている人も、おそらくはルイ14世、ルイ16世くらいしか知らないんじゃないだろうか。フランス王国がかつてシャルルマーニュ大帝が全盛を築いたフランク王国に端を発する歴史を知る人でも、そこからルイ14世の絶対王政に至るまでの流れを知る人は学者以外にはまずいないといっていいだろう。

その最大の理由はその間の歴史について著述する適当な本がなかった事が大きな要因だった。自分もいろいろ探したけど日本になくて、フランスに旅行した際に簡単な記述の子供向けの本を買い求めてようやく概略を知った。

しかしようやくその隙間を埋めてくれる本が出版された。著者は中世史、フランスを舞台にした歴史小説の当代第一人者、佐藤賢一氏。

この時代の歴史が難しい一因には、名前が同じで全く違う人物が複雑に絡み合っていることにあると思う。この本でもそうした困難さはなかなか克服できていない。しかし、それ以外は平易に小説家らしい物語調で知られざるフランス初期の王達の個性的な人生を快調に語っていく。

この頃のフランス王は、彼らに限らないが綽名を付けられている。「肥満王」「禿頭王」といった気の毒なものから、「尊厳王」「獅子王」「勇敢王」など偉大さを感じるものまでいろいろだ。そうした綽名とともに王達の時代や取り巻く敵との格闘が鮮やかに蘇る。

987年に即位したルイ・カペーから直系は断絶しつつも、同じ一族からヴァロワ朝、ブルボン朝と引き継がれて800年の命脈を保ったフランス王家。本国では断絶したが、今もスペインでは国王として君臨している一つの家系の歴史をたどる試み。待望の新書にようやく出会えたことに感謝。

カペー朝 フランス王朝史1

佐藤 賢一著

講談社刊(講談社現代新書)

740円(税別)

2009年8月10日 (月)

真夏の珍客?

090808 夏のとある朝、何やら足元をうごめく黒い物体。。。

実はカニでした。ちなみに自宅は正真正銘の大阪市内です。

何しに来たんだか?

たぶん淀川あたりから迷い込んで来たんだろうな。川沿いでは結構見かけます。

2009年8月 9日 (日)

真夏の清涼剤 淀川花火大会

8月第1週の土曜日は淀川花火大会。この日は毎年自宅の仕事部屋から鑑賞。アパート越しで決して眺望は良くないけれど、それでも涼しい部屋でこのイベントを楽しめるのは、ここに住む一つの利点だ。

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わずか1時間の短いショーだけど自宅で十分堪能させてもらった。また来年!

2009年8月 8日 (土)

困難を克服できるか? キャプテン・セスクの正念場

090806cesc アデバヨールに加えて、コロ・トゥレも抜かれてしまった。。。その割には開幕を控えてイラつくほどおとなしいアーセナル。昨シーズン、そしてチャンピオンズ・リーグで露呈したDFの脆さをこのまま補強せずに開幕を迎えちゃうんだろうか?新たに加入したフェルメーレンだけではかなり不安なんだが。。。

スペイン帰国中は黄金のトサカ、もといモヒカンで注目を浴びたセスクだが、ロンドンに帰った時には髪を短く切っていた。そしてチームの置かれている状況の厳しさを自覚しているようだ。

「4位に終わるつもりでシーズンを迎えるなんてことは絶対にないよ。」

「どんな偉大なチームだって困難な時期を経験してきたんだ。そしてアーセナルはまさにその時なんだ。でも僕たちは前よりも強く、そしてまとまらなければならない。僕はチームが良い結果を出せると確信しているよ。」

チームを鼓舞する立場のセスクの発言だが、今のアーセナルの現状はやはり厳しいと言わざるを得ない。今まで以上にヴェンゲル監督の手腕が問われるシーズンになりそうだが、はたしてボスの胸中は?

2009年8月 7日 (金)

ブラインド恐怖症克服? BABBI BABBIワイン会

090806babbi1水曜日は第13回目らしい(?)心斎橋のイタリアン、BABBI BABBIでのワイン会に8人で参入。この日は結局14人の参加となったが、ワインは白ワインばかり16本で、一人1本は飲める勘定。しかしそこはウマい話ばかりじゃなくて、意地悪な店長の毎度の企画により全て最初はブラインドで品種を当てていくという趣向。

ただし、何もない状態から当てるのは難しいという事で、今回は大ヒント付き。事前に配られたシートに品種と産地、そして特徴を書いてあり、そこから選んでいくという大温情。

090806babbi2 ただ、選んだ品種はメジャーでも、産地がマイナーな所をわざとチョイスする所はやらし~。シャルドネなんかフランスの国境、サヴォワだから、普通の人は知らんわな。

この日出た品種はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、リースリング、アリゴテ、ピノ・グリージョ、アルネイス、コルテーゼ、ガルガネガ、ゲビュルツ・トラミネール、グレコ、ファランギーナ、甲州、インソリア、トレッビアーノ、ミュスカデだった。

今まで講釈たれの割にはブラインドで当たんないという恥をさらしてきただけに、今回はかなり真剣になってしまった。ただ最初は少しずつ飲んでいたけど、後になるほど意地汚さが出てきて飲み干しては「あれ、答えが重なってるやん!」と混乱してくる始末。

でもなんとか回答を埋めた結果は16種類8勝8敗で初めて賞品をゲットできた。今回は外せない品種をきっちり押さえた結果かな?ゲビュルツ、シュナン、ソーヴィニヨン、リースリングといった個性ある品種は正解だったので、あとはオマケ。

090806babbi3 で、もらったのはこの店長お薦めの缶入りワイン。バルベーラとフレイザというピエモンテの赤から作られたワインらしい。とあれば冷やして飲むのがよさそうだ。しばらくは勝利の余韻に浸らせてもらいましょうか。。。

この後はいつものように持ち込みワインで楽しむ。シャンパーニュ&ブルゴーニュ王子(?)持ち込みのアンリ・ボワイヨのムルソー2001は自然で膨らみのあるしなやかなワイン、シャルドネの旨さが全体に染みわたり、浸透力の深さが印象的だった。さすが王道、シャルドネ、ブルゴーニュ!

そして自分が持ち込んだのはイタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアの赤、ヴィエ・ディ・ロマンスのメルロー90%・カベルネ10%によるブース・ダイ・チャンプス2001。暑いから軽めでもしっかりコクのある赤ワインと思って持ち込んだが、薄濁りでジューシーさがしっかりあり、凝縮した旨みが詰まっていて少し驚きだった。フリウリはやっぱ赤も凄いな。

いつもながら大満足のBABBI BABBIワイン会。来月は2周年だそうなので、何かイベントがあることを期待しつつ、たぶん次回も駆けつけることだろう。トラウマもなくなったしね。

2009年8月 6日 (木)

ドメーヌ・ロウ ヴェリテ・ドゥ・シルヴァネール バリック2003 AOCアルザス

090801sylvanerシルヴァネール、控え目なブドウ。決して力強く主張の強いワインにはならない。本領を発揮するドイツ、フランケンのワインにしても、それは外に発散するようなパワフルさではなく、むしろ内側に引き入れられる吸引力にその魅力があるように思う。

そんなシルヴァネールに樽のニュアンスを加えることはあまり得策ではないように思えるのだが、生産者の中にはそうした手法を試しているところもあるようだ。しかもラベルに堂々と表現しているのだから、よほど自信があるんだろう。「シルヴァネールの真実」とは...ドメーヌ・ロウは18世紀からアルザスでワインを手掛けている造り手のようだが、さて?

色はやや曇った落ち着きのあるイエロー。しっとりした粘性を感じさせる。香りは甘く、缶詰の桃、シロップ、花梨、ビワ、チューインガムの香り。

口に含むと柔らかく丸みのある味わいを感じ、穏やかな酸、ほろ苦さ、程よい桃のような甘さがうまくバランスしている。通常のシルヴァネールよりも厚み、酒質の充実さを感じる。樽の要素はあまり強くは感じないが、ベースにある程よい苦味にそのニュアンスがあるだろうか。中盤は柔らかな甘さが広がってくる。

余韻は最後まで程よい甘さが繋がり、そしてその甘さがゆっくりと収束していく。

起伏のある味わいではないが、全体の味わいはうまく調和している。強い酒質ではないので、あまり冷やすことなく常温に近いくらいの方が楽しめるんじゃないだろうか。シルヴァネールのまた違った一面を体験できる面白いワインといえそうだ。

【Wine&Deli VinThique 3,400円】

2009年8月 5日 (水)

中華とは違う? チンジャオ・ロース イタリア風

090726_5 何でもイタリアンにつなげるのはどうかとも思うんだけど、やっぱり楽なのでそうしちゃう。

今日は阪急で買った国産牛肉の細切れを買ってきたので、定番のピーマンと炒めてみた。でも中華風じゃなくて、あっさりなんちゃってイタリア風に。

オリーブオイルで軽く炒めた牛肉、そこに塩とバジルを加えてあまり焦がさないように中火でさらに炒めていく。ほぼ火が通ったところで白ワインを加えて一気に強火でワインのアルコールを飛ばす。ほぼ水気がなくなったら皿に盛りつけ、イタリアンハーブをさっとふりかけて出来上がり。

白ワインとハーブの香りが爽やかで、夏らしい感じにできた。スタミナも付きそうだし、またレパートリーを増やしたかな?

2009年8月 4日 (火)

染みて溶け込む マーク・ロスコ

090727 抽象画が苦手な自分だが、この画家の作品は何故だろうか、自然に心の中に入ってきた。塗りたての壁にも似た湿った色彩、曖昧な輪郭、包まれるかのような安息感。

マーク・ロスコ。彼の絵の不思議さは見る時の感情によって違った表情に見えてくる点だ。ある時は落ち着いた雰囲気、時には煉獄に燃えたぎる炎、そして時として救いの到来のような明るさ。

壁といったが、彼の絵には不思議な触感がある。その昔、家の壁が漆喰で塗られていた頃、その柔らかな温かみと共通するものが彼の作品には確実にある。その落ち着きが何故か崇高さのようなものに思えるのかもしれない。宗教画とは全く違う彼の作品にこのような思いを抱くのは不思議でならない。

彼の作品は圧するがごとく大型だが、その作品に相対した時にも圧倒されるような感覚は全くなかった。いや、むしろ吸い込まれ、抱かれるような感覚を感じて、こんな思いをはっきり抱いたことは他の画家にはなかった。彼の絵画の魅力は小版のこの画集では十分に伝わらないかもしれないが、彼の色彩の美しさと絵の前に立った時の記憶を思い出す事はできる。

マーク・ロスコ

川村記念美術館編

淡交社刊

2,800円(税別)

2009年8月 3日 (月)

ケラーライ・トラミン ヌッスバウマー2007 DOCスュード・ティロル・アルト・アディジェ

090803 数あるブドウ品種の中で力強さ、個性の強さを問われれば、この品種がまず第一に頭に浮かんでくるはずだ。ゲビュルツ・トラミネール。

このワインを初めて飲んだとき、ワインというものがブドウによってこれほど違うものかと思い知らされた。誰もがそうした感想を思うはずだ。そしてそれはおそらく、アルザスのワインとして。

この個性の強い品種も最近は多くの産地で栽培されるようになってきた。しかし実際は北イタリアが原産のようだ。その北イタリア、アルト・アディジェ州の主要な生産者、実はこのブドウ品種の名前にもなっているトラミンが生産するゲヴュルツの最高峰がこのヌッスバウマー。ケラーライ・トラミンはこの地の農家による協同組合だが、100年以上の歴史を誇っている

色はほんのりと緑がかった、鮮烈で張りのある黄色。香りはゲビュルツらしいライチの香りがふんだんに放たれている。そして甘いヨーグルト、セルロイド、魚肉ソーセージのような香りも感じられる。

口に含むとねっとりとした酒質、過熟した黄色い果実の甘さが前面に押し出てくる。しかし酸も綺麗に伸びてきて、強靭な甘さと対抗できる底力がある。そして味わいとともに口の中に広がってくるキンモクセイのような黄色い可憐な花のふくよかな香りと白コショウのスパイシーさ。強さを持ちながら、決して押しつけがましいところが全くなく、バランスを保ちつつ大きく広がっていく。

終盤は甘さと酒質のボリューム感がひととおり収まった後に現れてきた重心の低い苦味が味わいを引き締め、そしてそこにかぶさるように再びやってくるトロピカルな甘さと最後まで息の長い酸が力強い味わいを形作り、息の長い余韻を形作っていく。

味わいが強いのに、全く角がなく何杯でも飲めてしまう爽やかさを兼ね備えている。ゲビュルツの濃い個性を持ちつつも、後味はさわやか。さすが、ゲビュルツの最高峰と言われるだけの事はある。納得の品質だ。Good JOB!

【Cave d'Orange 4,400円?】

2009年8月 2日 (日)

エミレーツカップでアンディが魅せた!

090802arshavin エミレーツカップでアトレティコ・マドリッドと対戦したアーセナル。残念ながらテレビ放送はなかったが、結果は2-1でホームでの戦いをものにしたようだ。

アーセナルはほぼベストメンバーで、注目のロシツキーも先発出場し、前半戦を戦ってエブエと交代した。

試合は0-0で均衡する中、後半66分では先発のファン・ペルシー、ラムジー、ベントナーに代えて、ファブレガス、アルシャビン、エドゥアルドを一挙に投入。そして試合も終了間際で大きく動いて86分にアルシャビンが先制ゴールを決めるが、そのすぐ2分後にアトレティコに同点にされてしまう。課題の得点直後の失点というパターンが出てしまったか。。。

しかし90分、再びアルシャビンがキーパーをかわして角度のないところから逆転のゴールを決めて、2-1でアーセナルが勝利した。

この試合は「アンディ」アルシャビンが決定力を見せつけてくれたようだ。開幕前に頼もしい限り。さすが今年のベスト50の8位に選ばれた選手だ。

あと、後半からDFに入ったクリッシー、ケガで心配したが開幕いけそうで、これも大きな安心材料だ。全体ではもう少し点を取ってもらいたかったけど、まずは勝てたし、開幕に必要な選手は揃ったので文句はなしにしようか?

2009年8月 1日 (土)

ドメーヌ・ユエ ヴーヴレィ ブリュット1999 AOCヴーヴレィ

090718 ここのところシュナン・ブランに改めて注目している。結構面白いブドウだが、知名度は今一つ。本来の力を発揮するのはフランス・ロワールだけど、南アフリカ、オーストラリアなどニューワールドでも栽培されている。そしてドライな白ワインから、肉厚なワン、甘口デザート、そして泡まで対応できるオールマイティなブドウだから、もっと人気が出てもいいと思うんだが。。。

このワインはそんなシュナン・ブランによる本拠地フランスのヴーブレィで産み出されたヴァン・ムスー(発泡酒)。ヴーヴレィは白だけのAOCだが、辛口の白、甘口、そして泡を産出することができる。作り手のドメーヌ・ユエは当地きっての名家で、1990年代からはビオディナミ農法をすべての畑に展開している。

色は濃い目の少し枯れも感じさせる黄金色。泡は細かく、力強く立ち上がってくる。持続性もあり、立ち上がりも規則正しい。香りは蜂蜜、焼きリンゴ、缶詰シロップ、洋ナシといった甘さ主体の香り。

口に含むと力のある泡が舌先を突いてくる。酸は丸みがあり程よい。残糖分はかなり少なく引き締まったドライな味わいで、そのバックに少し薬的なしっかりした苦みを感じる。凝縮感が強い。序盤から中盤までは細かな酸が口の中を引き締め、あまりアルコールの強さを感じない。

余韻は殆ど甘さを感じさせず、最後まで力を保った酸が口の中を引き締めつつ、レモンジュースを飲んだ後のような感覚が残る。

甘さをほとんど感じさせない、辛口骨太のスパークリング。色の濃さ、焼けた果実の香りはシュナンの特徴を備えているが、味わいは今まで飲んだシュナンとは全然違った鋭さを感じた。やっぱシュナン・ブランは一筋縄ではいかないな。

【Cave de Terre淡路町店 3,380円】