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2008年9月

2008年9月30日 (火)

パッソピッシャーロ2006 シチリアIGT

080930_3 土曜日曜と飲みまくったので、昨日はおとなしく一滴もたしなまなかった。肝臓もたまにはやすませないと。でも一日おいたからまた働いてね。そんな肝臓さんに、すこし上等のシチリアワインを供給。

ワイナートのシチリア特集で表紙を飾ったパッソピッシャーロ、その意味は「魚屋への道」だという。当時は日本でお目にかかることは殆どなく、わざわざシチリアに行ったときに探したけどなし、そしてローマのテルミニ駅裏の酒屋で見つけて購入、トランクに入れて持ち込もうとしたらオーバーラゲージでしっかり追徴金を取られた苦い記憶も。そのアリタリア航空も破綻だもんな。ま、サービスはよくなかったから仕方ないと思うけど。

エトナ火山の斜面に広がる溶岩性の土壌、黒い石ころが広がる1000mの標高の畑にアンドレア・フランケッティが惚れこんで、この地に土着品種のネレッロ・マスカレーゼを植えた。その当時は評価が低かったネレッロ・マスカレーゼを今やシチリアで最もファッショナブルなブドウ品種に高めたのは彼の功績大きなものがあるだろう。そして品種だけでなく、収穫量を落とした凝縮を高めたワインだからこそ、今の評価があるのだろう。

色は明るめだが深さ、沈着性のあるルビー色。エッジまで均一に色素が入り、稠密な色調。香りはクレヨン、粘土、プラム、鉄サビ、線香花火の香り。

口に含むとまずは若い果実のジューシーな酸だが、刺すような感じはなく深みと落ち着きを感じる。ベースには皮の厚いブドウを噛んだ時のようなしっかりしたタンニンが広がり、その外枠を豊かな旨みが包み込む。味わいの層がしっかり感じられ、酸、タンニン、旨みがうまくグラデーションを造りつつ、支配権を譲りながら口の中に広がっていく。若干タンニンがまだこなれておらず粗さ、収斂感を感じるが、それも味わいの骨格を崩すまでには至らない程度。

余韻はほどよい昆布茶のようなミネラル分と、幅広な旨み成分が絡み合いつつ、強靭で長い残り香りを口の中に残しながらゆっくりじっくりと引いて行く。

懐の深さはシチリアだけに言うまでもないが、酸も活かしつつ、旨みも程よい強さをキープしてそれでいて弱くはない。全てが節制しながら主張することを忘れない、そんな味わいを持ったワインだと思う。ネレッロ・マスカレーゼの魅力全開、表現力に溢れたワインだ。Good JOB!

【Wine酒屋 mista 4,500円】

腰が~、腰が~。

080930_2 日曜日は1ヶ月ぶりに万博でフットサル。1ヶ月でこれだけ涼しくなるとは、やっぱ秋だね。先月はヘトヘトで死にそうだったのに。新調した白のスパイクを履いての楽しみもあるし。

さすがに涼しいと動きも楽。ま、実力以上には動けないんだけど、それでも楽は楽。

新しいスパイクも脚にフィットして気持ちいい。1試合目は珍しく左サイドからパスが決まってアシスト。あら、やっぱ靴って結構効果あるじゃないか、と気を良くしたのもつかの間、悪夢は待っていた。

2試合ほど過ぎた断面で、何も捻ったわけではないのに急に腰に「ピキッツ」という感覚が走る。一瞬で思う。「やば~...」

悪いけどその場で選手交代でその後は申し訳ないものの、ベンチで休憩。トシなんで無理すると腰は後に残るから。

幸いシップを張って休ませたのが功を奏したか、休み明けには回復してあまり大きな影響はなかった。まだ座って立ったときには痛みが残るけど、苦にはならない程度。ジムでも腰痛防止で背筋には気を使ってたんだけどな。トシなので、あまり無理はすんなということね。注意注意。

2008年9月29日 (月)

お酒の異文化交流会 ドイツワインと日本酒でフレンチを

080929_2 日曜日の午後、ドイツワイン輸入元、ヘレンベルガー・ホーフさんの半期に一度のイベント、ハウスメッセでドイツワインをたらふく試飲した後は茨木から神戸に移動して、これもまたドイツワイン輸入元のドイツ商事さんが主催するイベント、 「お酒の異文化交流会」に参加。

ドイツワインでかぶってしまったが、申し訳ないけど実はこのイベントに魅かれたのは日本酒、大好きな「秋鹿」とのコラボレーション企画だったから。秋鹿はいつ飲んでも外さない、関西の銘酒。勿論これと対決、じゃないか、合わせるワインも、日本酒にかなり近い雰囲気を持っている「男前ワイン」、フランケンを初めとした辛口ドイツワイン連合。

場所は神戸の海側、東遊園内のフランス料理店「ヴィラブランシュ」さん。ここで秋鹿5種とドイツワインからも5種を楽しむ。

秋鹿からは次の5種。
 ・純米吟醸 山田錦 槽搾直汲無濾過生酒
 ・山廃 雄町 特別純米 生原酒
 ・山廃大吟醸 山田錦 2003年
 ・純米 山田錦 80% 無濾過生原酒
 ・純米吟醸 山田錦 火入れ 1998年

対するドイツワインは次の5種。

 ・パオリンスホーフ醸造所 2007 リースリング QbA トロッケン ロートシーファー(モーゼル)  
 ・ヨハン・ルック醸造所 2006 イプフェーファー カルプ ジルヴァーナー QbAトロッケン(フランケン)
 ・ブリッツィンゲン醸造協同組合 2006 ブリッツィンガー ローゼンベルク シュペートブルグンダー QbA (バーデン)
 ・ベルヒャー醸造所 2003 ブルクハイマー シュロスガルテン ルーレンダー アウスレーゼ(バーデン)
 ・シャイド醸造所 1993 ボーンハイマー ヒュッテテラッセン オルテガ トロッケンベーレンアウスレーゼ(ラインヘッセン)

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ということで料理と共に楽しんだ...とは言えなかった。やはり来る前に飲んできたドイツワインの酔いがまだ醒めず、かなり記憶があやふや。一番最後に秋鹿のまだ商品化されていない試験的な一品が出て、それがかな~り酸っぱい、ビネガーのようなお酒だった記憶はあるのだが。

でも秋鹿では雄町を使った山廃特別純米の生原酒がかっちりした作りで、ベースの苦味も深さを感じさせてどっしりした造りで好みに合っていたし、98年の純米吟醸はシナモンの香りとシェリーに似た雰囲気を持っていて古酒の熟成を感じさせてくれた。

ドイツワインではやっぱフランケンのシルヴァーナが好きかな?酸はゆったりめでふくらみがあり、ミネラル分が豊富に感じられ味わいの輪郭がくっきりして、素朴な男酒って感じ。

正気だったらもう少し違いを覚えていて、異文化の交流の醍醐味を楽しめたんだろうけど、今回はスケジュール編成を間違ったな?欲張ってかえって損をする典型かも。反省。

2008年9月28日 (日)

オレンチで料理とブルゴーニュワインに酔う...

080928 以前から地元中津近辺で「自宅レストラン」がある、という噂を聞いていたが、ふとしたきっかけでついにその実態を確認することができた!場所は新御堂筋を越えた線路沿いのビルの1室、外観からはここにレストランがあるなんて絶対解らない。その名も自宅内レストラン「俺ん家」。

http://orench.com/ (「俺ん家」さんのHP)

http://orench.exblog.jp/(店主さんのブログ)

ここは予約オンリーの店でランチもディナーもやっているが2日前に予約しないと開けていないそうだ。まさに知る人ぞ知るというところだろう。

料理は素材がとても柔らかく調理されているという印象を持った。イカも付け合せの野菜、カブやオクラも、そして肉も穏やかな味付けと共に優しい味わいになっている。今日は6人での会食となったが、量もしっかりあった。この中の万願寺とうがらし、自分の好物でいやしく2本先取り。1本目が甘くて旨かったのですっかり油断して2本目を丸ごと口に放り込んだら大当たり~!口に中に火がついたような辛さが廻って、体中の毛穴から汗が噴出すほどの刺激。水を何倍飲んでも収まらない辛さにはさすがに酔いも醒めた。

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このあと出てきたデザートの「杏仁アイス」が絶品!これをなぜ市販していないのか?というどうでもいい議論もしつつ、楽しい食事は終了。

この料理に合わせて楽しんだワインも素晴らしかった。

[白ワイン]
シャブリ 1er Cru モンテ・ド・トネル・カニキュラス 2003 ヴェルジェ
シャブリ 1er Cru ヴァイヨン VV レミノ・カニキュラス 2003 ヴェルジェ
ピュリニー・モンラッシェ 1er Cru シャンガン 1998 ポール・シャペル
ピュリニ・モンラッシェ 1er Cru  シャンガン 1997 ルイ・ジャド

[赤ワイン]
ペルナン・ベルジュレス 2001 フィリップ・パカレ
ヴォーヌ・ロマネ レ・ラヴィオル 2000 ジャン・クロテ(Eルジェ)
ポマール 1er レ・ジャロリエール 1999 プスドール
ポマール 1er レ・ジャロリエール 1994 プスドール

[デザートワイン]                                              パヌル レイト・ハーヴェスト ヴィオニエ2005

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特にルイ・ジャドのピュリニーが懐の深い味わいで素敵だった。ヴァーティカルで飲ませてもらったポマール、1999年はまだタンニンの堅さが感じられ閉じていたが、1994年はあまり良くないヴィンテージだそうだけどタンニンに柔らかさ、丸さが感じられ、それでいて果実味も生きていてブルゴーニュの赤らしい旨みが堪能できた。そして最後の程よいチリのヴィオニエの甘みもなかなか魅力的。

地元、歩いて15分の場所でこんな体験ができるとは、いや中津は奥が深い。フツーの常識じゃ通じない何かがあるのかもね。この日は自分達だけでこちらの落ち着いた空間、料理、そして素晴らしいワインを楽しめた。なんて贅沢な時間だろう。フットサル帰りのワイン会、本当に時間も忘れる楽しい一時だった。ま、そりゃなんたって歩いて15分だから時間は気にしなくてすむからね~

自宅内レストラン「俺ん家」

大阪市北区豊崎4丁目9-16 白苑ビル401

06 (6374)5552

ランチ   11:30~13:30
       13:40~15:40
ディナー  17:00~23:00 

不定休(2日前までにに予約要)

アーセナル、昇格組ハル・シティによもやの敗戦...

Arsenal3_2  序盤で敗戦を喫しつつも、セスク・ファブレガスの復帰以降大量得点で3連勝、首位に立ったアーセナル。第6節は昇格組の中で好調なハル・シティを本拠に迎える。

この試合、前節で相手との接触で途中交代となったクリッシーが先発。守備の要のケガがたいしたことなかったのが何よりの好材料。トップはアデバヨールとファン・ペルシー。1試合ごとに成長しているウォルコットは右アウトサイドで先発出場。もちろん司令塔はファブレガス。

試合開始からアーセナルが細かなパスをつないで主導権を握る。12分、デニウソンがエリア外で倒されFKを得て蹴るのはファン・ペルシーだがこれは素直すぎてGKキャッチ。13分アデバヨールからのパスをセスクがシュートを放つがこれは枠外。14分、サニャのクロスにアデバヨールが高い位置からヘッドを決めたかと思うが、手を使ったと見られてファウルを取られてノーゴール。アーセナル、攻め続けるがなかなか最後まで決められない。

15分、エリア内でウォルコットが倒されたかに見えたがこれはファウル無し。このあたりはレフリーの裁量だが、アデバのファウルと比べてどうなのか疑問。20分以降、ハルシティがリズムを回復してアーセナル陣内に攻め込む。ファウルすれすれの当たりも、レフリーは笛を吹かない。ハルシティ寄りとも思えるジャッジに少しイライラが募る展開。アーセナルの持ち味の細かなパスが影をひそめる。

ハルシティは間隔を詰めてアーセナルに攻め込む隙を与えない。アーセナルもフィジカル的に強いハルシティに困惑して、いつものスピードもなく攻め手を欠く。スピードを欠くのでハルシティに守備を固める余裕を与えてしまい、なおのこと攻めの糸口を失う。悪いスパイラルが続いて0-0のまま前半終了

後半も厳しい展開が続くかと思ったが、ウォルコットが自身ドリブルで持ち上がって最奥までDF陣に詰められたもののそこからゴール前にパスを出し、それに詰めていたセスクが押し込んで1-0で均衡を破った。しかし判定はマクシェインのオウンゴールのようだが、これは?

ここからはアーセナルが調子を戻してハルシティのゴールに襲いかかる。しかし61分、訪れたチャンスにエリア外から放ったジオバンニのシュートがアーセナルゴールに突き刺さり同点。これは仕方ないくらい綺麗にゴール右上隅に突き刺さったビューティフルゴール。

76分、ウォルコットに代えてカルロス・ヴェラ。82分、セスクのコーナーもギャラスのゴールはポストに弾かれてゴールならず。84分、ゴール前で得たFK、これを蹴るファン・ペルシーだが壁に当たって得点に至らず。

そして65分、コーナーキックからクザンが頭で突き刺してハルシティ逆転の1-2。68分はエブエに代えてベントナーを入れて前を厚くする。しかしアーセナル、手厚いハルシティの守りにあって決め手がなくズルズルといってしまう。90分を経過してアディショナルは4分。91分、セスクのミドルはキーパーがセーブ。91分、トゥレのシュートはもったいなくも枠外。アーセナル必死の攻めが続くが決定力がなく決められない。時間は過ぎてこのまま試合終了。アーセナル、またしても下位に取りこぼしてエミレーツでの初敗戦となってしまった

この試合はアーセナルの不出来よりもハルシティの気迫、全員守備の見事さに賛辞を送ろう。昇格組の中で快進撃が続いていたハルシティ、見事なシュート2本を守りきったのは素晴らしい。悔しいがそれしか思い浮かばない敗戦となった。立て直せるか、アーセナル?

若手セスクが超若手を絶賛!

Vela2 カーリング・カップ3回戦、最年長がGKファビアンスキの23歳いという超若手編成のアーセナル快勝劇は、21歳のトップチーム司令塔、セスク・ファブレガスにとっても衝撃的だったようだ。Sky Sportsでその思いを語っている。

「あの試合は衝撃的だったよ。選手達が自分達の役割を果たしつつ、しかもみんな素晴らしかった。そこにいた5万6千人のファンも堪能したはずさ。」

「僕にとって、いや他のチームメイトにとってもこの結果は驚くべきものじゃないよ。だって僕達は毎日彼らと一緒に練習の場でサッカーをしているわけだし、彼等の実力は理解しているんだ。」

「これが素晴らしい世代となることを願っているよ。このチームには確かに成し遂げるだけの可能性がある。だって僕らは若いんだし、ファースト・チームでプレイしている選手でさえそうなんだ。例えばデニウソン、ソング、そして僕はまだ21歳だし、クリッシーは30歳くらいに見えるけど彼だって24歳なんだ。」

「僕達全員、これからも進歩し続けることができるよう願っているよ。みんなが理解してくれていると思うけど、ヴェンゲル監督のもとではいいプレイをすればチームに残れるんだから、それができるかは僕達次第なのさ。」

そんな若手が台頭するアーセナルだが、セスクが現実を冷静に見据えることも忘れない。

「昨シーズンはみんながアーセナルの事を語り、シーズンの4分の3は首位にいたんだ。でもタイトルは何も獲得できなかった。だから僕達は今季は慎重にならなきゃね。」

今季は補強も少なく危ぶまれたアーセナルだが、それを補うような若手の伸び。苦境の中で開花する才能が今季のアーセナルの快進撃を続けさせてくれることを期待したい。

2008年9月26日 (金)

シャンパーニュ ジ・ド・テルモン グラン・ヴィンテージ ブリュット2001

080926 祝日は泡の会+音の会だったが、音に気をとられてあまり泡の方は楽しむ余裕がなかったので、そのお返しとばかりに今回は泡を自宅で楽しむことに。雨の前触れか、妙に蒸し暑く感じた夜ということもあったのだが。

造り手はジ・ド・テルモン。家族経営のこのメゾンでは有機栽培によるブドウを使用しており、トップメゾンの名声には及ばないが固定ファンも多い、知る人ぞ知るシャンパーニュなのだそうだ。

深みのあるべっこう飴のような色合い。注いだ直後の泡は非常に力強いが、その後に生じる泡はか細く、繊細なイメージを受ける。香りはリンゴ、鉄、金屑、カシューナッツのような香り。

口に含むと細かで繊細な柔らかさを持った泡が下の上ではじける。酸も伸びやかで嫌味がなく舌先から直線的に喉元まで進んでくる。そのベースにはしっかりした苦味がきっちりとした味わいの輪郭を形成し、その器の中で酸と程よい旨みが絡み合い幅広さ、かつ深みを持った味わいを展開していく。

余韻もバゲットのような乾いた香り、舌の横で展開する酸、そして充実した果実の旨みが名残を惜しむかのように徐々に引いて行く。

味わいが骨太、しかし口に含んだときの泡は繊細、上質のシャンパーニュの特質をきっちりと抑えつつ、それでも価格は安い。農家の心意気といった感じのワインだ。泡はゆっくりと楽しんだ方がその真価を雄弁に語ってくれるのかもしれない。でもお祝いの酒だから、そんなときは理屈なく楽しみたいね~

【Cavev de Terre 淡路町店 4.500円】

2008年9月25日 (木)

少し遅れてきた男、カルロス・ヴェラ全開!

080925vela 既にプレミアでもデビューを果たして徐々に存在感を出しつつあるこの男がカーリング・カップ戦でやってくれた!

若手中心で臨んだシェフィールドとの3回戦、アーセナルはカルロス・ヴェラのハットトリック、ニコラス・ベントナーの2得点、16才のウィルシャーも1得点を挙げて6-0の快勝、若い力が爆発した試合となった。これは凄い!

メキシコU-17代表として世界にその名を轟かせたカルロス・ヴェラは今年まだ18歳。2005年のU-17世界選手権では自身得点王に輝く5得点でメキシコを戴冠させた。同じチームのジオバニ・ドス・サントスの方が話題が先行した感があるが、ヴェラも追いついてきた。そしてこの2人はドス・サントスがトッテナムに移籍したことでプレミアの舞台で激突する可能性も出てきた。

ヴェラの才能に惚れこんだヴェンゲル監督が彼を獲得したのは2005年。しかし獲得はしたもののイギリスでの労働ビザが下りなかったことから、やむなくポルトガルのセルタにレンタル移籍。そしてそこでもEU圏内外選手枠が埋まって二軍に留め置かれたりして不遇な期間も過ごしたが、今季はビザが下りてめでたくアーセナルに復帰してこの活躍だ。

彼の活躍はドリブルの早さ。ウォルコットともタメを張るスピードは、サイドで十分その役割を発揮できるはず。ロシツキーの復帰がかなり伸びている今こそ、彼が実力を発揮するチャンスだ。

ヴェンゲル監督もこのスーパー・ヤング・ガナーズの大勝利には賞賛を惜しまない。

「完成されたチームを見ているようだった。彼らを誇りに思う。私自身は君達ほど驚いてはいないさ。なぜなら私は彼らを常に見ているわけだからね。でも君達はまだ理解していないさ。彼等が大舞台でどのように期待に応えてくれるかをね。」

若い力が雨後の筍のように育っているアーセナル。21歳のセスク・ファブレガスもうかうかはしていられないのかも?彼等がプレミアの舞台でも爆発し、アーセナルを勝利に導いてくれる試合をぜひ見てみたいもんだ。

2008年9月24日 (水)

ニュー・スパイク!

080924 今まではいていたスパイク、きつくなってきたので新しいものを購入。今まではずっと黒だったので、なんとなく白がいいな、と思っていたから梅田のKAMOにある白いスパイクを試着してみて、一番脚にフィットしたこれにした。「アディピュア ジャパン TRX HG+」というスパイク。カンガルーの皮なのでとても柔らかい。後から聞いたらカカのモデルらしいけど、買うときは全然気にしてなかった。

別にシューズが良くなったからって実力がつくわけじゃないが、そう聞くとなんか悪い気はしないね。で、今日は初めて使ってみた。履き心地は以前よりかなり向上していて、とても楽。日本人の脚に合うようにアレンジしてるらしいが、これなら翌日感じる土踏まず辺りの痛さもなくなるかな?

今週末実戦で使ってみるのが楽しみ。結果は変わんないだろうケドね。

2008年9月23日 (火)

シャトー・ケフラヤ2002 (レバノン)

080923_2 ワインが好きな人であれば、誰にでも思い入れのある産地って あると思う。自分にとってはまずローヌ、その次シチリア、そしてその後に来るのはレバノンかもしれない。当時中東で内戦のニュースしか届いてこない国のワインを飲んだとき、その質の高さに驚いた印象は今も薄れることはない。

レバノンは世界で最も古いワイン産地の一つであるという。その伝統もレバノンの内戦でズタズタに引き裂かれた。しかし文字通り命を賭けた生産者の情熱が「シャトー・ミュサール」というワインを世に送り続け、内戦が収束した今、再び古代の栄光を伝えるワインを世界市場に供給しようとしている。

このシャトー・ケフラヤはそのレバノンのワイン生産の中心、ベカー高原に位置し、ワインの生産に適した乾燥した土壌でカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ムルヴェードル、グルナッシュといったフランス系ブドウによるワインを生み出している。レバノンではこうしたフランス系のブドウをブレンドしたワインが一般的に生産されているようだ。日本に届くのは赤ワインが殆どだが、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、そして今ファッショナブルなヴィオニエも生産されているということで、これから注目される生産地だと思う。

色は深く落ち着いたルビー色。細かで稠密な色素がエッジまで緩やかなグラデーションを描きつつ入っている。香りはプラム、ドライフラワー、カカオ、オロロソシェリー、木桝、カラメルといった少し枯れた印象を思わせる香りがある。

アタックは滑らかで優しい甘さの感覚、そしてそのあとにその甘さを掬い上げるかのような落ち着きのあるふくよかな酸が口の中に広がる。そしてその酸の感覚をまた包み込むかのような豊かで柔らかさがあるこなれたタンニン。味わいが三重の層になってやってくる、深みのある構造をしっかりと感じることができる。そのあとに膨らんでくる旨みもまた丸みがあり、とてもしなやか。角がなく、絹のような味わいとはこういうものだろうか、と思わせる。

余韻は充実したタンニンの残りと共に、息の長い酸と穏やかな甘さの心地よい絡み合いが綺麗な螺旋を描きつつ、ゆっくりと引いて行く。

以前に比べれば戦乱も収まっているようだが、まだまだ予断を許さない状況にあるレバノン。そんな中で情熱ある生産者がこうしたワインを送り届けてくれることが嬉しい。思い入れを抜きにしても質の高いワインであることは間違いない。願わくば戦乱がこの地から払拭され、栽培家が安心してその力量を100%発揮される環境が整わんことを。。。

【ワイン酒屋mista 4,200円?】

2008年9月21日 (日)

豚とワインに酔う... BABBI BABBIでの晩飯

所用で会社に寄った後、2時間ほどフィットネスで汗を流した後は、自転車を駈ってミナミまで遠征して食事。久々に1周年を迎えた心斎橋の「BABBI BABBI」さんにおじゃました。こちらは料理も旨いが、それに合わせるワインも豊富。グラスも展開が速くて、いついっても同じワインがなくて、しかも珍しいセレクトでついつい好奇心をくすぐられてしまう、「痛いところつき」リストランテだ。

http://r.gnavi.co.jp/c503600/(お店のHP)

http://blogs.yahoo.co.jp/babbibabbi2007(店長さんブログ)

あいかわらずご繁盛で、めまぐるしくスタッフの方々走り回ってます。しかし威勢のいいイタリアンだな、ここは。以前に行った「おいっさー、オイッサー」の掛け声でイクラをてんこ盛りにしてくれた船長直営の居酒屋さんの雰囲気を思い出してしまう。

080921babbibabbi_2  ここに来たときはあまりコースを気にせず、食べたいものを頼むことに。この日は殆ど食事らしい食事をしていなかったので、いきなりパスタから入る。何がいいかと店長さんに尋ねて、おすすめのナス・ズッキーニのスカペーチェとバジルミントのトマトソースをチョイス。自分はミント系の香り、トマト共に大好きなので、これはピッタリはまる。これにあわせるグラスワインはシチリアの大手、クスマノのシャルドネ・インソリア。シチリアらしからぬすっきりした味わい、きれいで伸びのある酸も好感。

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2杯目はカンパーニャ産、土着品種のコーダ・ディ・ヴォルペ。初めて聞く品種だ。酸もなめらかで、余裕のある旨みもありバランスが取れている。南イタリアにありがちな後半のもたつき感もなく、全体にやさしく穏やかながらふくらみもある、よくできたワイン。これは素晴らしい。

こちらは豚を使った料理が充実している。泉州産犬鳴豚は脂肪の甘さが特徴だとか。カウンター前のボードに「自家製燻製生ハム」の文字があったので、ついついこちらもチョイス。

080921babbibabbi3_2 もっと赤々したものを想像していたんだけど、予想外。外観からはとても艶やかで、柔らかそうな脂肪。う~ん、運動してこれを食べていたのでは何をしているのかわからないが、やはり旨いものを食べるということと、健康とは背反するものなのか?適当に自分を納得させて舌鼓。やはり柔らかく、控えめの塩加減で脂分の甘さがよく伝わってくる。繊細な旨み。豚とは思えないね。付け合せの甘酢に漬けた野菜もおいしい。自分、ピクルスが大好きなのでこういうのはてんこ盛りでも食べたいくらい。回転寿司なんか行くと、ガリを箱の半分くらい食べちゃうね。

080921babbibabbi4 この豚さんに合わせるのは赤ワイン、モネッラのバルベーラ・デル・モンフェラート。若いベリー系の香り、味わいが凝縮していて、飲むと軽く発泡しているので口の中の脂を流してさっぱりさせてくれる。このあと、グルナッシュ・カリニャン・シラーによる南仏のビオ、「マノ・ア・マノ」というワインもいただいたが、確かにビオワインらしい特徴に溢れていた。

この後はエスプレッソを飲んで眠気を覚まして1時半からのアーセナルのライブ中継観戦にそなえる、つもりだったが実はまだ時間もあったので寄り道をすることに。。。その次第はご想像にお任せします。

アーセナル、ボルトン撃破し首位に!

Dnilson セスク・ファブレガスが戻ってきて以来快勝が続くアーセナル。お家芸の細かいパスサッカーが昨季並に戻ってきた。あとはケガで欠場しているナスリ、ディアビ、エドゥアルド、ロシツキーが帰ってきてくれれば層も厚くなり、さらなる快進撃が期待できるはず。

チャンピオンズ・リーグ、ディモナ・キエフとのアウェイ戦を1-1で切り抜けて戻ってきたプレミア第5戦はアウェイでのボルトン戦。トップはベントナー、アデバヨール。そして注目の中盤はセスクの相棒にソング、左にエブエ、右に好調のデニウソン。セスクは最近髪を伸ばしているのか、今日は珍しくヘアバンド姿。

前半は序盤からアーセナルペース。細かなパスで相手を揺さぶっていく。前半12分、ベントナーからの縦パスをアデバヨールが走り込むがここはカットされる。いろいろあったベントナー、アデバヨールの2トップだが今季は大丈夫か。

しかし先制はボルトン前半14分、オブライエンの左コーナーキックからのセットプレー、ゴール前の・ディヴィスが頭で合わせて叩き込む。アーセナル、まさかの追う展開に。

先制点は奪われたものの、ゲームはアーセナルが支配し続ける。ただ、最後が決まらない。前半21分、アデバヨールが抜けて1対1になったものの、ボールはポストに嫌われてゴールならず。前半23分にはソングのヘッドも左のポストに弾かれて入らない。運に見放されたのか、アーセナル?

しかし心配は杞憂だった。前半25分、セスクからゴール前のベントナーに入れたパスをベントナーはゴール前のアデバヨールに出したようだが、これを左から入ってきたエブエが決めて同点。そしてその直後26分、左サイドからのデニウソンをベントナーが詰めてゴール。一気にアーセナルが逆転して試合をひっくり返す

しかし前半40分、やっと訪れたボルトンの同点チャンスもGKアルムニアがセーブ、44分のチャンスもシュートは枠外に外して1点差では危ない感じも漂わせた。そして46分、左サイドでクリッシーが相手選手と接触、左足を負傷してしまう。ディフェンスの要をケガで欠く不安を抱えて前半終了。

後半、負傷クリッシーに代えてジュルーを投入。後半もアーセナルの攻勢をボルトンはなかなか覆すことができない。先制点のようなセットプレイをねらうしか攻め手がないように見えるが、そこまで攻め込むことも難しい。コーナーも圧倒的にアーセナルが多い。しかし時折見せるボルトンの攻めも最後はアルムニアが落ち着いてさばいていく。アルムニアは本当に安定感が出てきた。

73分、ベントナーに代えてウォルコット、83分にはエブエと17歳のラムジーが交代。そして86分、攻めあがって手薄になったボルトンの守備をウォルコットがスピードに乗ったドリブルで持ち込み右のアデバヨールへ、そしてそのボールを左のデニウソンに平行パスしこれをデニウソンが蹴り込んで突き放す決定的な3点目。その直後ウォルコット、またしてもドリブルから持ち込み自分でシュートであわや4点目だったが、これはセーブされる。この後、なぜかセスクに通算2枚目となるイエローが出されてしまうが、試合はこのまま3-1でアーセナルが終了

クリッシーのケガはどうやらひどいものでなかったのは何よりだ。そして試合ごとにデニウソンのプレイが安定してきて、今日はミスもなかったし2点目のアシスト、3点目の得点と見事な活躍。この試合のMOMだろう。ウォルコットも3点目のお膳立て、幻の4点目とすっかり自信をつけたようで今季大バケが期待できる2人だ。

まずは快勝で暫定ながら首位に立ったアーセナル。これで今季まだ足りてないのはセスクのゴールだけになったかな?

2008年9月20日 (土)

トリンケーロ グリニョリーノ・ダスティ2004

080919 東京のデパートのワインの品揃えはたいしたものだとつくづく思う。こればかりは大阪のデパートも全く太刀打ちできない。高いだけでなく、ヴァラエティに溢れている。

特に渋谷の東急はお気に入りのデパ地下ワインコーナーで、東京に行くと必ず時間を割いて行くんだけど、なんらか面白いワインがある。そして今回もそんな東急で見つけたワイン。

ピエモンテ、「ア・ユート」でおなじみのトリンケーロによるこのワインは品種グリニョリーノ。自分も初めて聞く品種だ。この品種こそ、ピエモンテ以外で栽培されることのない正真正銘の知られざるブドウだが、それもこれも栽培のしづらさ、成熟の難しさに原因があるようだ。そんなブドウをあえて作ろうとする生産者も凄いと思うが、実際の味はどうなんだろうか?

色は暗いルビー色。周縁まで色が入っているが、色素の薄まり具合、すなわちグラデーションの部分が広め。香りは未熟のストロベリー、デラウェアの皮の部分、ザクロ、消しゴム、工作用の粘土、柴漬けで、若い酸を思わせる香り、工業製品的な香りを強く感じる。

アタックは鮮烈な酸と荒削りなタンニンが一気に口の中に飛び込んでくる。とても直線的な味わいが舌の表面を突き抜けて喉の手前まで高速に押し寄せる。飲み干すと喉が熱くなるが、酸の強さによるものだろう。酸は強いが、厚めのタンニンがそれを幾分引き戻し、単に荒いだけでない一定の落ち着き感を与えてくれる。そのタンニンを薄く包み込むかのように、若いベリーの果実の旨みがしっかり感じられる。しかしそれもタンニンには対抗できず、後半はブドウの皮をかじった時のような渋さの感覚が支配的になる。それと同時に少々粘土的な重さを感じる香りが広がる。

酸は抜けがよく、終盤から余韻へは粗めだが厚みのあるタンニンと、黒ブドウ系の深さを持った旨みがうまくバランスをとって比較的長く続いていく。

酸、タンニン、果実味、それぞれ主張が強すぎてこなれていない感じはあるものの、それでも嫌気がささないのは不思議。その土地でしか飲めない土着品種、という事が飲む人間を寛容にする効果があるのかもしれないが、この「暴れん坊将軍」的な個性はとてもインパクトがあるし、僕自身は好感を持った。やさしくおとなしいワインよりも少々ぶっきらぼうな方が記憶に残る、他に例えようのない個性を持ったワインと言えそうだ。

【渋谷・東急本店B1Fワインコーナー 3,100円】

2008年9月17日 (水)

CLグループリーグ 台風の目はアトレティコ、そしてアグエロ!

Aguero2 CLグループリーグが始まった。進出してきたチームはやはり強豪チームで、決勝トーナメントは昨年度とほぼ同じ顔ぶれになりそうな感じもあるのだが、その中で台風の目になりそうなチームはやはりリーガ4位に入って予選を勝ち上がり、12シーズンぶりの本戦出場となったアトレティコ・マドリーだろう。

なんせ12年ぶりだけに、前回のCLリーグの雰囲気を知っている選手なんかいないので、経験的に不安はあるがそれだけに何をやるかわからない楽しさ、期待がある。そしてその期待を演出してくれそうなのはやはりこの人、トーレスが去ってまさにチームの顔、アルゼンチン代表としても大活躍だった「マラドーナの娘婿」、セルヒオ・アグエロだろう。アグエロ意外にもルイス・ガルシア、シモンといった戦力的には充実した今季だけにCLをかき回す要因の一に挙げたい。

そして期待にたがわずDグループの初戦、PSV戦でその力を見せつけてくれることに!前半早々、得点には至らないがルイス・ガルシアからアグエロの連携が繋がる。そして前半8分にはやはりルイス・ガルシアからいつの間にかゴール前に詰めていたアグエロに通って先取点

そして同じく前半37分、左サイドからドリブルで上がってきたシナマが中央に向けてパス、そこに入ってきたのはやはりアグエロ、相手DFの背後にいつのまにか迫っていて受けたボールをコントロール、DFを振り切ってのビューティフルゴール!前半でアグエロが2得点で先行する展開となった。

その後後半はマニシェが1点を追加して結局3-0でアトレティコが快勝、12シーズンぶりのCLは好発進となった。同グループではリヴァプールが勝って、早くも両チームが本選進出に向けて順当に優位に立ったといえそうだ。しかし、アグエロは位置取りがうまい。DFの裏をかいてうまくゴール前に入ってくる。オリンピックでもそうだったが、この分では今季CL、そしてもちろんリーガでも一皮向けた活躍が期待できそうだ。メッシを超えることも夢ではない?

パイパーズ・ブルック・ヴィンヤード タスマニア・シャルドネ2004

080917 今日が健康診断だったため、昨日は9時以降絶食、アルコールはもちろんなし。強制的ながら休肝日となりました。で、それが明けたのでワインを飲みましょう。全然懲りてません。これで結果が悪ければ相当ブルー。

涼しくはなってきたけど、まだまだ赤ワインをじっくり楽しむというまでの気分ではないので、白ワイン。しかし産地は少しマニアックにオーストラリアの南の果て、タスマニア島のシャルドネを。

オーストラリアとはいえ、タスマニアは全く違う気候でその冷涼さは北ヨーロッパと同等だ。19世紀からワインの生産が始まったとはいえ、当時はあまりに寒冷すぎてワインには適さない土地という烙印を押されてきた。しかし昨今はその冷涼な気候から酸の活きたフレッシュなワインを生み出す土地としての評価がなされている。そしてそんなタスマニア島ワインのパイオニアがこのパイパーズ・ブルックスだ。特にピノ・ノワールの評価が高いが、シャルドネはどうだろうか?

色は少し枯れた感のある茶色の強い麦わら色。香りはパイナップル、セルロイド、ニッキ水、カスタード、バタースカッチと比較的甘さを感じさせる香りが強い。

口に含むと酸の刺激が強く、舌を突くような感覚がある。かなり鋭い酸がしっかり感じられ、直線的に口の中を突き進んでくる。その後で塩っぽさ、堅さのある柑橘系の味わいが口の中に広がる。かなり攻撃的な味わいで、口の中が引き絞られる感覚。それが収まるとゆったりした甘みの余韻が現れるが、酸の抜けがあまりよくない。全体にチグハグ感が否めない。

余韻も舌の側面に酸の収斂感の残りを感じさせつつ、少しえぐみをともなった柑橘系の味わいが残り、それがなかなか消えない。この抜けの悪さがどうも気になって仕方がない。

以前ピノ・ノワールを飲んだときはこの活きた酸が清涼感をもっていたのだが、シャルドネではあまり利点に感じられない。攻撃的で厳しい酸が飲んでいて疲れを催し、次の1杯を躊躇させる。久々のタスマニア、期待していただけに少し予想と違っていて残念。ま、いろいろ長短はあるはずだから、これはこれで納得はしているけど。

【Cave de Terre 夙川店 3,500円?】

2008年9月16日 (火)

須磨・グッゲンハイム邸でのパーティ

080916 須磨海岸添い、塩屋にある洋館、旧グッゲンハイム邸での結婚披露パーティーにご招待いただいた。

http://www.geocities.jp/shioyag/(グッゲンハイム邸HP)

初めての場所に行くのは、とても嬉しい。既に海水浴客もいない須磨の海岸はいたって静か。あいにく曇りがちの天気で雨が落ちてきてもおかしくない天気だったが、屋外だけになんとか少しでももってあげて欲しいと願いつつ。

080916_2 この洋館は1909年に建てられ、ドイツ系の貿易商グッゲンハイム家が住んだのはわずか6年だそうだ。その後持ち主が転々としながらも、潮風に耐えつつ今に残った。雰囲気のある建物で、ここでぜひ披露パーティをしたいと思った新郎さんのセンスと情熱に感服。

080916_3 まずは屋外で乾杯しパーティのスタート。なんとか最初は天気ももったが、やがて雨粒もポツポツと落ちてきて、屋内に移動。しかし、二階に上がるとそこには恐ろしい光景が。

080916_4 20種類のワインが並べられ、この中でどれが1番高いかを当てるクイズ。こんな仕掛けは来るまで知らなかった。しかし出されたワインがすぐれものばかり。ボルドー2級のピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド、ポムロール、サンジュリアンのポアフェレ、コンドリュー、サンジョセフ、シャトーヌフ、アルザス、ボーヌ・ロマネ、サントーバン・プルミエ1990年などクセモノ揃い。恐ろしいクイズ、よくこんな事思いついたな~、このセレクトも尋常じゃない。

この中で高そうだったのはドメーヌ・ペゴーのシャトーヌフのスペシャル・キュベ2000年。パーカーやワイン・スペクティター誌で高く取り上げられて普通のものでも値が上がっただけに、スペシャルキュヴェはもしや、と思ったが正解。しかし値段は10万円もあるとの事で、驚き。そんなに高いとは思わなかった。

このクイズ、結構正解者が多く、決勝戦はこれもまたシャトー・パルメのヴィンテージ当て。結果は奥様のビンテージワインだったということで、自分は全くはずれ。賞品(ドンペリ)は獲得できなかったがこれだけの物を立て続けに賞味させていただいただけで本望。

この後はクラシックの小コンサートということで、奥様も参加のアンサンブルを聞かせていただいてお開き。新郎新婦はフランス、ローヌ地域を新婚旅行されるとの事、シャトーもいろいろめぐるそうなので、ワインでもいただきながらお話をうかがうのが楽しみだ。ご無事でいってらっしゃいませ。いや、すごい会でした。お招き本当に感謝いたします。

2008年9月14日 (日)

シメは赤坂Kyoyaでイタリアン 

080316_4  東京での夕食はブログでお世話になっております赤坂、溜池山王のkyoyaさんに5ヶ月ぶりに行ってきた。

http://blogs.yahoo.co.jp/dolce13vino14(Kyoyaさんのブログ)

といっても最初は開店祝いに呼んでいただいて、散々食べ散らかしただけなので、お客としては初参戦?ブログで「暇々です~」なんてコメントがたまにあったから、少し心配してたけど杞憂だったみたい。時間と共にお客さんも増えてカウンター以外はほぼ満席状態になった。

080913kyoya4_3  kyoyaさんご自慢のグラスワインの数々~。これは赤で、このほかに白ももちろんあって、10種類以上のラインナップだった。しかも種類が凝っていて、一つもフツーなものがない!このボトルを見た瞬間、自分が飲みたくても飲めなかったワインを3つも見つけてしまった。もちろん白にもあって、結局その中からこの日は都合5杯いただくことに。。。

しかしこの店が東京である意味自分にとっては良かったのかも?大阪にあったら通い詰めて破産しかねんな~、というラインナップ、こんなにグラスで開けて大丈夫なのかと余計な心配をしてしまう。しかしさすがは東京、やっぱ懐が深い。いつもボトルを物色するデパート(渋谷の東急)にしてもラインナップの幅広さが大阪とは全然違うからね。阪神でも太刀打ちできないもんな。

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もちろん、ワインだけじゃない。今日はシェフのお料理をいただくのがメイン。まず前菜はサルデーニャ産の生ハムとミント風味の野菜添えを。自分は香りの強い料理、ハーブやミントを利かせた料理が好きなので、このお勧め料理は大満足。生ハムはかなり塩が強いが、チョイスした白ワイン(名前忘れた...)もミネラル分が強く決して負けなかった。

パスタは秋サンマを添えた自家製パスタ。サンマは油が乗って味もしっかりしている。これにあわせる赤ワインにはロンバルディア、バルバカルロのオルトレポ・パヴェーゼを。飲んでみると微発泡、こんな造りはオルトレポでも珍しいとか。品種はクロアティーナが半分、あとはバルベーラとウーヴァラーラという土着の極み。伸びのある酸、山葡萄のようなジューシーさが前面に出たピチピチしたワイン。
そしてメインは仏ヴァンデ産ウズラのロースト・フォアグラとリゾット詰め、ウズラはピンク色でとても艶やか。脚のところなんかプリプリで見るからに美味しそうだ。この料理には品をそろえてフリウリの名手、ラ・カステッラーダの赤を。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローからなるワインは北イタリアにふさわしい粒のそろった稠密な酸とタンニンがマッチングしていて、上品かつ角のない味わい。口に含むとフォアグラを効かせたウズラの香りがさらに膨らんでくる。う~、ウズラとフォアグラ、素敵な取り合わせだ。この時点でもう腹いっぱい。
080913kyoya8_3 最後はドルチェの変わりにサグランティーノというイタリア最高の赤ワイン品種を使ったパッシート(陰干しワイン)。サグランティーノらしいしっかりしたタンニンはあるが、味わい自体は重くなく、甘口としては軽やかな作り。繊細な料理をいただいた後はこれくらいがちょうどいい感じだ。自分のセラーにもこの2000年のリゼルヴァがあるので、次回の来客の時にそろそろ開けて飲んでみようかな?
かくして約2時間は瞬く間に過ぎた。もう少し飲みたかったけどそれもならず退席することに。「お構いもできず」とのことでしたが、いやいやシェフ、これが一番の「お構い」です。営業時間中にずっと付きっ切りで話された日には心配してしまいますんで。

アデバ始動!ハットトリックでブラックバーンを撃破

080914_2 プレミアは1週間おいて再開。アーセナルはブラックバーンとの対戦。ナスリが代表戦でヒザを少し痛めてベンチにも入らず、一方イングランド代表でハットトリックの大爆発となったウォルコットは先発出場となった。中盤はデニウソンとセスク、左ウォルコットで右エブエ、2トップはまだ得点のないアデバヨールと既に2得点を挙げているファン・ペルシー。動きは悪くないだけに、そろそろアデバの得点への期待が高まる。

前半からペースはアーセナル。得意の細かなパスがつながり、ブラックバーンを翻弄する。前半7分、好調ウォルコットが左サイドで奪ったボールをドリブルで中央まで運んで、右に走りこんだファン・ペルシーにパス、そしてそれを蹴り込んで先制点。ファン・ペルシーは今季3点目の幸先いい出だしとなった。

ブラックバーンの得点源はロケ・サンタクルズ。しかしアーセナルの守備は堅く、一人の局面にさせない。デニウソンはセスク不在のときの堅さが取れて、有効なパスを出してチャンスを作っていく。そして得点はないものの動きはいいアデバヨールが再三ブラックバーンのゴールに襲い掛かってプレッシャーをかけていく。この試合、流れは完全にアーセナルだ。こうなれば望むはアデバヨールの初得点、ただ一つ!

そしてついにその時が。前半終了間際の46分、デニウソンの精度の高い柔らかな右からのクロスをアデバヨールが頭で押し込んで今季初得点はアーセナル2点目!ついにアデバもゴールを決めてくれて、今季いよいよアーセナル、エンジンがかかったという印象だ。

後半も試合は完全にアーセナルペース。しかしあまりにパスが決まるだけに、昨季得点が決められず追いつかれた不安もよぎる。しかし今日の試合、それは全くの杞憂にすぎなかった。やはりセスクが戻ってきただけに、アーセナルのリズム、好守の切り替えの素早さは途切れない。なんで一人加わっただけでこんなに違うのだろう?セスク自信の調子は昨季ほどのものとは思えないがやはり頼もしいと思う反面、彼が欠けた時のことを思うと今季も後半での心配が倍加する。

運動量は圧倒的にアーセナルで、ブラックバーンにボールを奪われても必ず多数で防御し、数の優位を作らせない。これではサンタクルズも得点へのチャンスは作れるはずもない。優勢を確信したヴェンゲル監督は代表でも連戦のウォルコットを下げてソングを投入。そしてその後ゴールネットを揺らしたのはやはりアーセナル、79分エブエがエリア内で倒されたと判定されて得たPK、正直自分で倒れたように見えるが、このPKをアデバヨールが蹴って、GK弾いたものの、そのリバウンドをアデバが決めて3点目

81分、17歳のアーロン・ラムジー、83分には16才のウィルシャーを投入してくる、ヴェンゲル監督の余裕。ヤング・ガナーズといっても、ここまでやるのか?21歳のセスクも形無しだ。そして最後のダメ押しはロスタイム91分、アデバヨールが一人抜けてGKと1対1、これを決めてハットトリック!アーセナルは4-0で快勝となった。

試合運びも文句ないアーセナル、前節3-0、今節4-0で連勝、得点のなかったアデバヨールがハットトリック、しかもアウェイ戦勝利といいことずくめの試合となった。フラム戦で1敗を喫したが、その後は上がり調子のアーセナル、今季への期待を膨らませてくれる勝利を飾ってくれた。OK、Go Ahead,Gunners!

モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ コエノビウム2006 ラツィオIGT 

080914 今年も来ました、修道女ワイン。おそらくこのブログでヴィンテージ違いで同じワインを掲載するのはレア、もしかして初めて?かもしれない。書いている本人も最近把握できていないので、間違っていたらごカンベンを。このくらいいいかげんでないと続けられないもので...

品種はヴェルディッキオ35%、トレッビアーノ35%、マルヴァジア10%、グレケット10%、ロセット10%という組み合わせ。この複雑なブドウの組み合わせを神に仕える修道女が収穫してこの値段で届けてくれるのだから、イタリアという国は本当にありがたい国だ。

色合いはアップルジュース、少し枯れ始めた葉を思わせるような淡々とした麦わら色。香りはビワ、アプリコット、シナモン、伊予棺、ビニルのような有機的な香りもあり、甘さを感じさせつつも複雑な構成。

口に含んだ直後は自然で水のようだが、そのすぐ後ではっきりした硬質の苦味と共に、木なりの果実の味わい、ビワや柿のような自然でほっこりとした甘さがやってくる。大きな膨らみといった変化はないが、それを持たなくても十分に魅力ある繊細なふくよかさ。そして余韻に繋がる優しい甘さの感覚が心地いい。すべてが出過ぎない、すこし遠慮がちな表現ではあるが、それでも充実した旨みを感じさせてくれる。

終盤は木なりの果実を食べたときのようなふんわりとした甘さの感覚がゆっくりと流れる。べたつきはいささかも感じられず、本当に優しさに満ち溢れた旨さが最後まで続いていく。

ラツィオの白ワイン、特にマルヴァジアを使ったワインは同じ系統の味わいを感じるけれど、これほど角が取れた、自然な優しさを感じるワインは他に例えようがない。日々のイライラも解消されて満ち足りた感覚に誘ってくれる、魅力に溢れたワインだ。罰当たりも少しは敬虔な気持ちにさせてくれますです。Great JOB!

【Wineshop FUJIMARU 3,000円?】

2008年9月13日 (土)

メロウに流されない理由 ジョン・エヴァレット・ミレイ展

080913 東京三部作(?)と勝手に名づけた10月の美術展めぐり、最後はイギリス、ヴィクトリア朝時代の巨匠、ジョン・エヴァレット・ミレイ展へ。

オーピにしろ、ミレイにしろこれだけ大規模な展覧会が開催されている理由は今年が日本とイギリスの外交関係150周年にあたり、それを記念してUK-JAPAN2008というイベントが開催されているからのようだ。

http://www.ukjapan2008.jp/(UK-JAPAN2008 HP)

ミレイはまずラファエル前派という形容詞の元で語られることが多い。ラファエロ以来の伝統的な芸術の流れを拒否し、中世の精神、理想化されない現実を描くことを目的とした画家3人、ハント、ミレイ、ロセッティによって結成された「ラファエル前派兄弟団」。そんな思いの中で彼らは主に聖書から題材をとった作品を発表するが、あまりにも赤裸々な現実的表現、聖家族を描いた「両親の前のキリスト」では聖母マリアをどこにでもいる初老の女、聖アンナは手に深い皺を刻み、聖ヨセフに至っては禿げ上がり日々の労働に疲れた細い腕を持つ疲弊した老人のような姿で描く。そしてこの絵は当時の社会にあっても猛烈な批判を招くこととなった。

http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=999999961&workid=9523&searchid=9695(テイトギャラリー HPより)

しかし今の自分から見れば、この作品は家族愛に満ちた作品にしか見えない。子供のキリストがヨセフの仕事場でクギで自らの手のひらに傷を負う。後の十字架の予告であることを子供ながらキリストはその表情からはっきり自覚しているようだ。母マリアもその不吉を感じ取り、恐れを感じながら子イエスに寄り添う。そんな母に「苦しまなくてもいいんです、これが運命なのです。」とでも諭すような優しくいつくしむ表情を向けるイエス。そしてそれを何も言わずただ支えるようにケガをした手を取って二人を包み込もうとする聖ヨセフ。堅苦しさが全くない、ありのままの家族観と聖なる存在が調和した感動的な作品になっていると思う。

代表作「オフィーリア」は当時の人々が最も愛したシェークスピア、その作品の中でも最も感傷を呼び起こした沈み行くガートルード王妃の情景を見事に再現した。数々の芸術家が多く絵にしながら、この作品が最も人の心に残ったのは鮮やかで透明感溢れる緑の美しさ、そこに散りばめられた小さき花、そしてそれらに同化するように消え行く一瞬の美しい妖精のような女性の自然な描写だ。沈み行く滅びの世界を描きながら、実はこの絵を見ると再生、全身に花をまとって大地から生まれようとする女神のような印象を覚える。この絵を90度回転してみれば、まさにそうした情景に見えないだろうか。そんな意味でこの絵はボッティチェリの「プリマヴェーラ(春)」によく似た印象を持っているのは僕だけなのかもしれない。

やがてラファエル前派の活動から脱したミレイは、その洗練された表現によって数多くの肖像画を作成し、当時の上流社会の趣味に合った彼の作品は好評をもって迎えられ彼は芸術家としては異例とも言える生前での名声を獲得する。そしてやがて准男爵として貴族にも列せられた。そうした作品群は確かに前半の作品に比べれば退屈さを催さないわけではないが、それに堕さないものがあるのは確かだ。それは人物の表現力、内からにじみ出る性格を描く画家の技量、そして自然で軽やかなタッチが見るものに窮屈な気持ちを与えないからだろう。

しかし、この展覧会の最後を飾るのはそうした華やかな作品ではなく、ミレイがこだわった人物像でもない。淡い光の中でかすんで見える風景画の数々だった。所々抽象的な表現も見せながら安息感を漂わせた風景は、メインディッシュを食べ過ぎた後に飲む一杯の炭酸水のように涼やかな気持ちにさせてくれた。

ジョン・エヴァレット・ミレイ展

渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム

~10月26日

2008年9月12日 (金)

かつてファブリティウスもありき フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~

080912_3 今年秋の美術展、最大の話題はなんといってもこれだろう。上野公園、東京都美術館で開催されているフェルメール展。最近度々登場でその希少価値も少し薄れ気味ではあるが、なんと言っても寡作の画家の代表作で、認められている真筆は30数点、その内7点が出品されているのだから、こんな機会はめったにないに違いない。

http://www.tobikan.jp/(東京都美術館HP)

今回話題の一つは最近真筆との認定を得た「ヴァージナルの前に座る若い女」が展示されていること。唯一の個人蔵作品だけに、次に見る機会は自分では作れそうにない。未だ真筆でないという意見もあるだけに自分の目で確かめてその真偽を考えてみたいとも思った。

しかしこの展覧会でもう一つ注目したいのは、フェルメールも愛し、かつては「フェルメールの師匠」と言われたこともある画家、カレル・ファブリティウスの作品だ。32年の生涯をアトリエ近くの火薬庫の爆発によって閉ざされた悲運の画家は、その作品も実存10数点とフェルメールよりも少ない。その作品が4点来ているのだから、これもまた稀有の機会だろう。

http://www.boijmans.rotterdam.nl/nl/42/carel-fabritius(ボイマンス美術館、ファブリティウスの自画像)

ファブリティウスの絵を見ていると、漆喰塗りのようなタッチ、性格を描き分ける技術、光の描写などでこの夭折の画家が並々ならぬ実力を持っていたことが実感できる。レンブラントの深みを明るい光の中で再現できる力量に驚かされ、この画家がもし長く世に生きていたならどんな高みに達したのか、と想像してしまう。しかし眉間にしわを寄せていぶかしげに正面を見据えるこの画家の自画像からは、この世の不確かさ、命の儚さへの哀悼もまた感じさせられる。

そして後半はフェルメールの7点がやはり見事だ。まずは「マルタとマリアの家のキリスト」。この作家には珍しい大きな作品だ。若い頃だけに意欲にも燃えていたのだろうか。フェルメールらしい抑制の効いた表現、すこしぼかした顔、人物を三角に配置した安定感のある構図、そして何より周囲に光を放つ古典的な約束事を踏まえながら、それでいてキリストの荘厳さを自然な表現で再現している。画集ではお目にかかっていたが実際に見てこれほどの名作とは思わなかった。

デルフトの路地の風景を描いた「小路」もすばらしい。赤く光る艶やかなレンガの表現、そしてそのたもとに配置された仕事にいそしむ女性の自然な姿。そして話題の「ヴァージナルの前に座る若い女」は後期の作品でフェルメールの描写があからさま、かつおざなりになりすぎてその業が衰えてしまったといわれる頃の作品だが、確かに女性の顔の描写も平面的で、これがフェルメール、と思わずにいられないが、後期の生気のないアニメチックな女性像に比べれば幾分陰影も帯びつつ抑制も効いているようだ。

ただし、あれほど光の描写に念を入れたフェルメールにあって、この絵ではそこへの注意が殆ど向いていないのが気にかかる。ただ左上方から斜めに入ってきて女性を照らす、あまりにも平凡で形式的描写に終ってしまっている。この作品の真贋判定には絵の具の材質といった科学的な調査が大きな判断材料となったというが、もしそうでなければこの凡庸な表現からはフェルメールの魅力は殆ど感じ取れないと判断するだろう。

フェルメール展、たしかに主役はフェルメールには違いないが、脇を構成する画家もしっかりと配置して、見ごたえのある展覧会になっていた。しかしこの展覧会、主役には申し訳ないが、まずは若くして夭折したファブリティウスへの思いが強く残ったと思う。かつてわれもまたデルフトにありき、忘るなかれ、と語っているような彼の自画像が最後までまぶたの裏にに焼き付いて離れない、そんな気分にさせられた展覧会となった。

フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~

東京都美術館

~12月14日

2008年9月11日 (木)

瞬く、踊る、佇む ジュリアン・オピー展

080912 茨城県の水戸芸術館で開催されている英国アーティスト、ジュリアン・オピーの大規模な初の展覧会。

http://www.arttowermito.or.jp/art/(水戸芸術館HP)

http://www.julianopie.com/ (ジュリアン・オピーHP)

これを見たいがために夜行バスで水戸までやって来た。正直もう少し近くで、せめて東京くらいでやってもらえればとも思うが。

名前は知らなくても、CDのジャケットも手掛けたりして、その作品を目にすることは多い。記号のような黒丸の目、への字に結んだ口、無機質で個性のない顔、といった印象を受けるかもしれない。しかし、もしそうであれば飽きられるはずなのに、そうはならない魅力はどこから来るのだろうか?
その答がこの展覧会にあった。一見記号の集まり、反復に見えたもの、個性の排除に見えた作品も、並べるとベースは同じだけに違いが余計に見えて来る。

眉の形、瞳の色、瞳の中の光点の数、それらが計算されて配置されて描かれた人達の個性を表現している事が焼くわかる。そして見方によって表情が変わって見える事にも気が付いた。同じように見えて、実は異なる姿を数多く持っているからこそ見る者を飽きさせないのだ。それをあからさまに見せないところが、いかにも都会的、クールな雰囲気をも漂わせるのだろう。

080912_2 展示の中にはまばたきする映像作品や、LEDの光で踊り続ける作品、そして観客の見る角度で姿が変わる作品といった動きのあるものもある。思わず作品の前で自分も体を揺すってしまった。幸い誰もいなかったのだが。そして後半には浮世絵の雰囲気を映像化した作品群。動きの少ない画像ながら、風に揺れ動く葉の一枚一枚、通る車の種類、夜空に跳び行く旅客機などの細かな描写が現実感をしっかりと捉える。まさに古き描写を新たなメディアで再現する、オピーの真骨頂たる作品だと思った。

ポップでシンプルだけに表面的な理解に終わってしまいそうなオピー、しかし並べてみれば違いと深さが見えてくる、そんな展覧会。ただカタログが1万5千円てのは、酷い。。。

ジュリアン・オピー展
水戸芸術館現代美術ギャラリー
〜10月15日

水戸駅の立ち食いそば

水戸駅の立ち食いそば
関東圏の立ち食いそばはこれですな。黒いだし汁、甘口。

こっちに来ないと食べる事が出来ない味の一つ。久しぶりに食して満足。

2008年9月 8日 (月)

ワールドカップ最終予選 セスクとナスリは明暗を分ける

Cesc90全世界で始まった2010年ワールドカップ本選に向けた最終予選、2年がかりで最高の舞台に進出するチームを決定する戦いが繰り広げられる。まさに長丁場の戦いだ。

日本も初戦をアウェイ戦ながら貴重な勝ち点3を挙げて、まずまずの出だしとなった。やはり初戦はきっちりと勝ち点を挙げていく事が重要だと思う。結果が出なければいくら内容を言っても仕方ない。

Nasri2 アジアと共にヨーロッパでも最終予選が開始された。9グループに分かれて、各グループ1位チームが無条件で決勝進出、2位チームは上位8チーム間でホーム&アウェイのプレーオフとなり4チームが決勝進出できる。

そしてアーセナルの中盤コンビ、セスクとナスリも代表として初戦に望んだが、その結果はそれぞれに厳しい現実となった

スペインはグループ5でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦、苦しんだものセスクからのパスを厳しい角度から決めたダビド・ビジャの1点を守りきり逃げ切った。この試合では「PK職人」と言われるほどのビジャがPKを外す場面があったが、後半の1点でそれを帳消しにした。10日の水曜日はトルコに敗れたアルメニアと対戦する。

対してナスリのフランスだが、ナスリの他にアーセナルからはギャラス、サニャ、そしてティエリ・アンリも出場したが、グループ7での初戦、オーストリアに1-3で敗れる結果となった。ユーロでの予選リーグ敗退に続く代表の不振、ドメネク監督の進退も再び取りざたされるだろう。次の相手は水曜日、難敵セルビアとの戦いとなる。

「今は新しい時代が始まろうとしている。ユーロで僕達代表チームに起きたことは理解できないよ。チームの真価を見てくれればね。失敗や間違いはあったけど、僕達はそれらを繰り返さないことをはっきり示さなければならない。(TEAMtalk.com)」

ナスリが試合前に語ったコメント、結果としてフランスはそれを示すことができず大きな失敗を重ねてしまった。そしてセスクは得点を演出したものの、彼もまた後半途中でシャビ・アロンソと交代させられることになったフルで代表戦に出られない現実は、彼の自信を揺らがせているのかもしれない

「自分が途中交代させられても何とも思わない、そんな日が来たとすれば自分がサッカー界を去る日なんだ。」

「大事なことは僕達スペイン代表が試合に勝利し、新たに続いていくワールドカップ最終予選の戦いの初戦を勝ち点3でスタートした、ということだ。ボスニアの守りをこじ開けて得点への糸口を見つけるのには辛い時間を過ごさなければならなかったけど、僕達はそれをやり遂げたんだ。」

「(代表戦で)試合に勝っている時、コーチ達はいつも僕を途中交代させるよね。それは僕自信が守備面でより進歩しないといけない、って事だし、より完璧なミッドフィルダーにならなければならない、って事なんだ。(TEAMtalk.com)」

それぞれに課題を背負ったアーセナルのMF、代表戦での苦闘がプレミアでの戦いにも大きな実を結んでくれるといいのだが。

カルロス2世の肖像 怖い絵2

080908_3 王や皇帝はその威厳を示すためにお抱えの画家に肖像画を描かせた。そして多くの名作と呼ばれる肖像画も残っている。

しかし自分が最も印象に残る肖像画を一つ挙げろ、といわれれば真っ先にこの絵を挙げるだろう。スペイン・ハプスブルグ家最後の王、カルロス2世の肖像画がそれだ

カレーニョ・デ・ミランダという画家が描いたこの肖像画で、国王は暗い部屋に黒い修道士のような服装で立っている。暗い背景と対照的に顔は青白く、黒いだけの瞳は異様なほど見開いている。その顔にかかる髪は金色で長くこの絵の中で唯一艶やかに描かれ、だからこそなおのこそ痛々しい。そして王の表情にはハプスブルグ家が代々受け継いだ分厚い下唇、突き出た顎がしっかりと備わっている。ミランダという画家はおそらく現実の姿からは感じられない王の威厳を表現するためにあらゆる虚飾を講じただろう。だから真の王の姿はおそらくこれ以上に無残なモノだったに違いない

神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王としてはカルロス1世)が父方からオーストリアとフランドルを、母方からスペインを譲られて成立したハプスブルグの世界帝国は、その次の世代においてスペイン系とオーストリア系に分かれた。そしてスペイン王家は一族間の婚姻を繰り返し、その血の濃さはついにカルロス2世を世に送り出してしまった。生まれたときから長く生きることはないだろう、子をなす事はないだろうと思われていた王。スペイン・ハプスブルグ家の断絶は避けられないものとなった

しかしカルロス2世は勝手な周囲の思惑に反するが如く生きのびた。確かに病弱な王は2度結婚をしながら世継ぎを残すことはなかったが、それでも39年間を生き続けた。このような王に添わされた王妃はどんな思いでベッドを共にしたのだろうか。そして王は死の際に、一族オーストリア・ハプスブルグ家の者ではなく、隣国フランス、ブルボン家のルイ14世とカルロスの姉の間に生まれたアンジュー公フィリップに全てを残した

一族でないものを跡継ぎに選んだカルロス2世。それは自分のような過酷な境遇を受け継ぐものを絶やすためにハプスブルグの血を永遠に葬るためだったのだろうか?そしてフランスから来た王、フェリペ5世の血脈は代々受け継がれて今もスペイン王家に伝わっている。スペインを残すために一族を捨てた王の決断、自分をそこまで追い詰めた血への嫌悪、自分にまつわるものに対する同情と理解を求める瞳がこの絵にこもっているようで、なぜか抗いがたい魅力を感じてしまう。自分でも決して正常な意識とは思えないのだが...

名画や歴史にまつわる怖いエピソードで最近著書を相次いで出版して人気の中野京子氏による「怖い絵」シリーズ第2弾。鑑賞術というよりも、絵画の文化的な背景を説明した本なので、雑学的な読み方で楽しめると思う。しかしやはり本当に怖いのは表面的なものより、深層的なものの方が何倍も怖いようだ。

怖い絵2

中野京子著

朝日出版社刊

256P

1,800円(税別)

2008年9月 7日 (日)

ファブレガス、アラブの誘いを一蹴

Cesc89 タイが混乱している。タクシン派の与党の選挙違反を主張する野党が首都バンコックの首相府を包囲して非常事態宣言が発せられる事態となった。死者、ケガ人も出ているようだが、バンコック全体では一部の混乱のようで、首相府以外の場所は極めて平静のようだ。バンコックに勤務している人からも通常通り仕事をしているとの連絡があり、出張も止められていない。この国ではこうした政治劇は何度も繰り返されてきていて、国民も慣れているのだろう。しかしタイの混乱がどのような形で収拾されるのか、仕事でも関係あるだけにタクシン派、非タクシン派で二分されてしまった観のあるこの国の今後が心配だ。

その混乱の当事者、タクシン元首相は事実上の亡命生活が続く苦しさからか、ついにマンチェスター・シティをアラブ首長国連合の投資会社アブダビ・ユナイテッド・グループに売却した。そして新たなオーナー、スライマン・アル・ファイム氏は無尽蔵の資金を投入してシティをビッグ4に対抗できるチームに強化するため強引な選手獲得策に乗り出した。その第一弾がチェルシーが獲得しようとしていたレアル・マドリーのロビーニョ横取り。そのために払った移籍金は約66億円。そしてそれではまだ足りず、C・ロナウド獲得に法外の約268億円を用意するという!

オイルマネーが流入するアラブの国々。アラブの富豪は今後の選手獲得の手を緩めるつもりはないようだ。彼の念頭にあるという選手は、C・ロナウドをはじめ、フェルナンド・トーレス、そしてセスク・ファブレガスににも興味を示しているという。

しかしセスク自身は全く関心がないらしい。彼がもしアーセナルを去るとすれば、彼の思いはおそらくバルセロナにしかないはずで、金でプレミアのチームを渡り歩くような馬鹿なことは彼の理性であれば選択肢にないはず。シティの金満オーナーの食指にあっさりとノーを突きつけた。

「シティに移籍することは、僕の21歳でのキャリアにとって自殺行為だ。意味がないよ。」

彼に限ってそんな事はないと信じているが、過去にはそうした移籍があったことも事実だ。プロだから自分を高く評価してくれるチームに移ることは止むを得ないし、正当な行為でもあると思うが、それでも昨日まで蜜月だったチームをあっさりと裏切る行為は許されるものではない。そうした選手に遠慮なく突きつけられるブーイングの嵐は、見ていても複雑な気持ちにさせられる。もしいつの日かセスクがアーセナルを去る日が来ても、そうした事がないように願いたい。

2008年9月 6日 (土)

ケラーライ・トラミン ブラウブルグンダー ピノ・ネロ2007

080906_2  昨日は急遽仕事の打ち上げで堂島の居酒屋へ。こういう時はビール一本で通します。あれこれ飲むと気持ち悪くなるので、一番楽~に時間を通せるビールが重宝。居酒屋で好きなアテは肉じゃが、出し巻き、鳥唐といたって定番、あとはキムチ鍋なんかがあれば十分満足。

で、仕事も一服したので今月遅ればせながら夏休みを取る予定。でも連続じゃなくてバラバラっといきます。さしあたって今週は月曜日を含めた3連休。

そんな休みの最初を飾る昼酒アイテムはアルト・アディジェ州のコスパ溢れる協同組合、トラミンの赤ワイン、ピノ・ネロ。

この組合は設立19世紀末で100年以上の歴史を伝えている。イタリア最高の協同組合、という評判も得ているので、信頼できる存在だ。イタリア北部で、歴史的にはオーストリア・ハプスブルグ家の支配を受けていた土地柄だけに、ラベルにもドイツ的な表示、ドイツ語の名残を感じさせることが多い。このワインもピノ・ノワール100%だが、ドイツ的な標記、「ブラウブルグンダー(青いブルゴーニュ種)」も併記されている。ドイツでは「シュペート・ブルグンダー」の方が多いが、スイスではこうした名称で呼ばれることが多いようだ。

色合いは普通よりは薄いが、明るくとても瑞々しさを感じさせるルビー色。香りはグミ、アメリカンチェリー、ザクロ、スミレの若い香りが顕著。

口に含むんだときの印象は自然で、まずはやさしい液体がすーっと入ってくるよう。その直後外郭がしっかりしたタンニンがまずは味わいのボリュームをバスケットの様に形作り、その中で旨みを伴った若いベリーの旨みが程よい甘み感と共に広がる。この緊密な味わいのボリューム感がうまくできているな、と感じさせる。まとまり、バランスを絵に描いたような展開だ。

酸はジューシーで伸びはあるが、深み、高貴さを感じさせる幅広さはそれほど感じない。あくまで若い果実のようなストレートさが持ち味。しかしそこに溶け込むタンニンは細かで緻密、若干の堅さを感じさせるものの、それは若いゆえのものだろう。ヴィンテージを思えば、それも気にはならない程度のもので、むしろ個性といえるだろう。

中盤から後半へのふくらみは大きくなく、あくまで若いピュアな果実味主体。しかしそうしたさわやかな飲み心地を支える旨みは十分、その旨みはうまく伸びのある酸とマッチングしてゆるやかに下り坂を降りていくようなフィニッシュにつながっていく。

イタリアのピノ・ネロよりもドイツ的なシュペートブルグンダーに近いのは土地柄だろうか。しかしドイツのシュペートブルグンダーに時として感じる作為的な甘さ、くどさが殆ど感じられない。深さがない分、自然な優しさを十二分に楽しませてくれる柔らかさが心地いい。夜の重厚なディナーよりは昼の軽快な食事にあわせるべきワインだと思う。昼酒にはピッタリでした。う~ん、自己満足。

【Wineshop FUJIMARU 2,800円?】

2008年9月 4日 (木)

ラ・プス・ドール ヴォルネイ・プルミエ・クリュ クロ・ドーディニャック2002

080904仕事が一段落したので、今日は少しグレードアップしてブルゴーニュを。それでも果実味豊富なワインという事で、比較的南の地区、ヴォルネイをいただくことに。

赤ワイン中心となる地区ではではブルゴーニュ最南端となるヴォルネィ。ここから南はムルソー、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーヌ・モンラッシェと赤もあるがやはり白の評価が高い地区となる。

そしてこのヴォルネィの中でも、かつてロマネ・コンティが所有していたという由緒正しき畑の一部だったこの地区はラ・ブス・ドールが独占所有する「モノ・ポール」。

色は艶のある華やかで明るさを感じさせるルビー色。中心からエッジに至るグラデーションが滑らかで美しい。香りは甘くプラム、アールグレイ・ティー、胡椒、紫蘇、タバコ、オレンジピールの香り。とても甘い感じが強い。

口に含むと充実した果実の甘さと、しっかりした酸が同時に感じられ、大粒のブドウ、巨峰を噛み締めた時のようなふくよかで強靭な果実味の感覚が広がる。タンニンは細かく滑らかで節をわきまえたボリューム感が心地いい。それほど重厚ではないが、若さのある味わいとうまくマッチングしている。バランス感覚に秀でながらも、外郭を形作る味わいはしっかりと感じられる、といった印象だ。

余韻はしっかりとした旨みを感じさせるベリーの味わいが、幅広かつ繊細なタンニンに支えられ、ふくよかな香りと共に口の中に膨らみつつ、そして長い時間をかけながらゆっくりと去っていく。

しっかりした旨みをたたえつつ、飲み心地はとてもシルキーでやわらかい。イチゴ狩りで熟したイチゴを口に一気にほおばったような充実感が味わえる。知名度では譲るが、それだけにブルゴーニュにあって「知られざる」銘酒を産む地域として、これからその価値が発揮されるのかもしれない。でも、愛好家にとってはいつまでも「知られざる」地域であってほしい、と思うのは事実なんだけど。複雑。

【Cave d'Orange 5,900円】

2008年9月 3日 (水)

意外にうまいじゃん、ハルビン(中国その3)

080903 あまり評価が高いとはいえないようだけど、ハルビンの食事は結構日本人には合うかもしれない。味付けが程よく、辛くもなく、さしとて濃くもなく、ちょうどいいあんばいなのだ。でもさすがに寒いだけにアルコールは強い。米から作った白酒(パイチュウ)は強いものになるとアルコール度50%を越える。それでいて香りが甘く強烈。香り+アルコールのボリューム×中国人の乾杯好きで、怒涛の攻撃。もったのは2日程度で、その後は「お酒、何にします?」と聞かれれば即座に「ピーチユゥ!(ビール)」と答えて逃げ廻った。ハルビンのビールは伝統があるそうだが、アルコール度3.5%とかなり軽め。味も日本のビールよりも格段に薄め。脂っこい料理にはこれくらいでないといかんのか?

でもハルビンの料理は意に反してそれほど脂っこい感じはない。むしろ割合あっさりめで、日本人の好む中華のイメージに合っている。それでいて野菜も豊富。泊ったホテルの朝食では色とりどりの豊富な野菜、しかも日本のそれに比べて味が濃い。

080903_2 ハルビンの中華料理を食して感じたこと。まず一つ、骨付きが当たり前。鶏肉でも骨ごと砕いて供しているから、気をつけないと痛い目にあう。でも肉は骨の周りが一番旨いんだから、さすが食の国ということだろうか?でもやっぱりそういう習慣がないから結構面倒で、何度か口から血を出す流血の事態を演出する羽目に。

そして名物トウモロコシ。この肉まんのようなものもトウモロコシで作った蒸しパン。ほのかな甘みもあって、日本にはない粒々の触感が楽しい。餃子の皮でもトウモロコシのものがあった。他の地域にはなかったので、これが東北の味といえるだろうか?でも日本人だから楽しめるのであって、地元の人に聞くと以前はこんなものしか食べれなかった、とかなりネガティブな反応もあった。

080903_3 翌日ホテルの前の大通りでは同じ服装の中国人が列を成している。これは聖火ランナーが通るのを待っているのだとか。自分もカメラを構えて、聖火の到着を待つ。時間の経過と共に道を警備する警察官の数も増えてきた。緊張感も高まるが、それと共に沿道の観衆の興奮も増してきた。そしてやがて一台、一台と先導らしき車が通り始める。まもなく到来か、と雰囲気を察知したホテルの宿泊客も一斉にホテル前に陣取る。初めての聖火ランナーを中国で見ることができるのか?ラッキー!

080903_4 やがて賑やかなパフォーマンスを演じる車が通り始め、興奮はいやがうえにも高まる。カメラを構える手も緊張するが、一向にその気配はない。そして時間差で小さなライトバン、そこに載るなにやら筒を手にした男性が通り過ぎていった。あれはなんなのか、と思いつつ本番の聖火ランナーを待っている。沿道の観客も同じ思いだったが、通るのは警察の車ばかり。やがてそんな車も通らなくなった。そして冷静に戻って気づく。あのライトバンが聖火ランナー!

その後テレビでは聖火ランナーのリレーが中継で放送されていた。場所は橋の上で沿道の観客の声援もなく、ランナーは50mあまりを交代で走り継いでいく。あまりにも無機質な聖火リレー。あとで聞くと、警備のリスクが高い都市部は車で流して、警備のききやすい橋(両端を押さえればセキュリティが確保できる)の上のみでリレーを行ったのだそうだ。

なんとも中国らしい措置。しかし国内でも見たことのない聖火ランナーを中国で見ることができたのは、正直な所印象深いものであったのは事実だ。

リーガ開幕、バレンシア白星発進

Davidvilla01 プレミアに続き、スペインのリーガも開幕。EURO2008で44年ぶり2度目の優勝を決めた直後だけあって、スペインリーグへの関心も以前にも増して高いのでは?

自分も引き続きWOWOWの契約を続行しているので、スペインリーグも観戦の対象に。あくまで中心はプレミアだけど、たまにはスペインも見て行きたいと思う。

スペインチームの中で関心があるのは、まずアトレティコ・マドリー。マドリッドのチームといえばレアル・マドリーだけど、アトレティコはどちらかというと労働者階級から支持されているチームらしい。トーレスがいた頃は泣かず飛ばずの印象があったけど、最近は戦力も充実しているし、昨季は4位に入ってチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得し、無事本選にも駒を進めた。マラドーナの娘を嫁に迎えたFW、セルヒオ・アグエロの活躍に期待。

そして次はバレンシア。EURO優勝の立役者、ダビド・ビジャ、ダビド・シルバの両FW、陰で支えたDFマルチェナ、アルビオルがいるだけに戦力は充実、十分トップを狙えるが昨季はフロントのゴタゴタで10位と不振に終った。それだけに今季の巻き返しを期待する。

そしてやはりバルセロナ。天才リオネル・メッシはオリンピックでも絶好調、昨季はケガに泣いたが、今季はゲームを支配して最高のプレイを演じてくれそうな気配だ。昨季は3位で監督もライカールトから生え抜きのグアルディオラ監督に代わった。さて、その影響はどう現れるか?

そして開幕、今季も優勝を争うべき両雄、レアルとバルサが早々に黒星スタートとなった。特にバルサは昇格組のヌマンシアにリードを許した後再三攻めるが守りきられて痛い敗戦スタートとなった。実績がないままにトップチームを任されたグアルディオラ監督にとっては辛い結果となったか。

アトレティコはアグエロ不発だったものの4-0でマラガに快勝。そしてバレンシアは開幕戦で得点できないというジンクスを持っていたダビド・ビジャが初得点を決めてマジョルカに3-0の完封勝利を飾った。マジョルカは昨季得点王のグイサも抜けて厳しいシーズンとなりそうだ。逆にバレンシアは充実した戦力だけに、波に乗れば上位に食い込むだけの潜在力はある。ビジャとシルバは間違いなくその牽引力になるはずだし、今季注目のチームだ。

さてEUROの頂点に立ったスペイン、その国内リーグ、リーガ・エスパニョーラの頂点に立つのはどこか?

2008年9月 2日 (火)

アートでかけ橋 アートフェスタin大山崎町2008

080901 週末は大山崎町で開催されているアートイベントに。土曜日の曇りがちな天気とはうって変わって、肌をさす日射しも厳しい快晴となった。

メイン会場であるアサヒビール大山崎山荘美術館を中心に、西国街道周辺に散らばるそのほか3つの会場で、3人のアーティストの作品が展示されている。アーティストは野菜や身の回りの物を題材とした作品を展開する小沢剛氏、職場で働く人をモチーフにした写真を発表するセリーナ・オウ氏、そして玩具、パイプによる作品を展開する2人組のユニット、パラモデルの3組だ。まずは大山崎美術館へ。

ここでは3組の作品はもちろん、この美術館の名物(?)モネの睡蓮も安藤忠雄氏の建築による新館で展示されている。小さいながらも気持ちのいい、雰囲気のある美術館で、以前この近くに住んでいた事もあり何度訪れたことだろう。美術鑑賞の合間に喫茶室から外に出てテラスを眺めると、とても素敵な空間が。そしてこういう場所ではビールが良く似合う?いや、美術館で酒が飲めるとは何とも言えない醍醐味。残念ながらこんな天気だから外の席が人気で満員だったが、中の席で風景を肴にアサヒビールに舌鼓。

080902 その後は山崎駅からは少し離れた集会所に移動して、この場所に展示されているパラモデルの展示を見る。部屋中に広がるビニル管、その合間にはミニチュアのトラック、クレーンなどが配置され、コンピュータゲームのシムシティの立体版のような印象だ。どんどん増殖が進んでいくような内側からのエネルギーを感じるし、見ていて楽しい。今の時代に合ったアート作品といえるだろうか。

080902_2 部屋中が升目に仕切られていて、その基準はビールケースが単位になっている。これもお酒の町(?)山崎の土地柄、後援企業アサヒビール、そしてアーティストとのコラボレーションの形といえるだろうか?そうであれば面白い試みだと思うし、アーティストの意図を深読みしていくのは楽しい。期間中は子供も参加して一緒に作品を作る企画もあったようで、その様子が写真で紹介されていた。こういう企画は大人も楽しいだろうし、アートとの垣根を取り払う意味で素敵なことだと思う。

080902_3 集会所と山崎駅の間にある区民会館には、マレーシア生まれでオーストラリア在住の女性写真家、セリーナ・オウ氏の作品がある。ここでは山崎で働く人たちを真正面に撮った作品が展示されている。アート作品となった被写体の人たちの気分ってどうなんだろう?

そして最後は離宮八幡宮に展示された小沢剛氏の「ベジタブル・ウェポン」シリーズ。昔の「セーラー服と機関銃」を思い出すが、この一見好戦的な作品をここに展示するという事は少なからず地元でも異論があったそうだが、アーティスト自身が作品の意図を説明する努力をされたのだという。

世界は人種間の無理解による争いに満ち溢れているが、そうした異文化理解の第一の道は人類共通の行為、食にある。そうした食材を武器に見立ててつつも、その武器は相手を撃つためのものではない。お互いの無理解を突き崩すための道具として最後はお互いの腹に収まる、大いなる糧として。そうした願いはこの地にこの展示を許可した神社の方の思いと共に作品にメッセージとして添えられている。アートが異なるものを融合させる架け橋となる可能性への問いかけが散りばめられたこの企画、9月7日まで。

アートフェスタin大山崎町2008 アートでかけ橋

アサヒビール大山崎山荘美術館・大山崎町内各所

~9月7日(日)

2008年9月 1日 (月)

無断引用に関するご指摘へのお詫び

本日、以前に投稿した記事の中で、ゲーテの「ミニヨン」という詩の内容を無断引用しているとのご指摘を受けました。

http://cesc22.blog.eonet.jp/default/2008/03/post-7402.html

ゲーテの詩で一般的なものという誤解の元で、結果として渡辺美奈子さんの著作を無断引用することになっておりました。誠に申し訳ないことであり、今回のご指摘に対しまして心から感謝いたしますと共に、翻訳者の渡辺様に対しては心から謝罪いたします。今後このようなことのないよう、注意いたします。

この件に関しましては渡辺様も謝罪を容れてくださり、ご理解もいただきましたが、自戒の念もこめましてここにこのまま経緯を残します。

誠に申し訳ありませんでした。