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2008年7月

2008年7月30日 (水)

レ・シャン・リーブル ラール・デ・ショワ・ブラン2006 ヴァン・ド・ペイ ラルデッシュ

080729 ラベルに魅かれるワイン、それもまた第一歩に違いないと思う。思わず頬を緩めるユニークなラベル、そこに込められた生産者の遊びの心、その中に詰ったワインにも間違いなく普通とは違う個性があるに違いない。

このワインラベルに描かれた眼鏡をかけた針ねずみ、そしてそこに書かれた鼠の漢字。そしてワインの名前もまた土地の名前「アルディッショワ(アルディッシュ人)」をもじった「ラール、デ・ショワ(脂身、その選択)」、そして描かれた豚のシルエット。全てが遊びに繋がる。

ローヌを代表する自然派ワインの生産者、ダール・エ・リボが制約にとらわれず、おいしいものを生産しようと興したレ・シャン・リーブルによる白ワイン。赤は既にシラー、そしてローヌでは破格のガメイによるワインとして有名だが、白は全くデータがない。おそらく日本では今回が初ヴィンテージではないだろうか。赤はピュアで軽快なワインだったが、果たして白は?

色は薄く、レモネードのようなうっすらとした黄色、透明感があり、表面の照りが金属的で、硬質な質感。香りはライム、オレンジピール、青リンゴといった青さ、鮮烈さを感じさせる香りが支配的だ。その奥には控えめな白い花、ビニルのような香りも存在する。

アタックは透き通った伸びの鋭い柑橘系の酸。そこに折り重なってやってくるのはレモンのような青い果実のさわやかさと少し塩っぽいミネラル感覚。膨らみは大きくなく、若くフレッシュな感覚が口に含んだときの印象がそのままのボリューム感を保って口の中に広がる。

そして爽やかさを保ちつつ口の中に広がった清涼感が、そのまま口の中で発散していく。後に残るのは舌の側面に残る収斂感、レモンジュースを飲んだ後のような塩っぽさが残る。

ローヌと聞くと濃さ、重さという印象があるが、このワインに関してはあくまで清涼感重視の軽快な味わい。深さよりも飲んだときに渇きを癒す、疲れた体がミネラルを欲するときに最適な作りとなっているようだ。アルコール度数もローヌとしては低い12%。深さを求める分には物足りないかもしれないしが、ミュスカデの清涼感、濃いミネラル分を備えたワインをローヌで作ろうとする試みに果たしてどれだけの共感が集まるか注目したい。

しかしこれ、品種なんだろう?(マルサンヌかな?)誰か知ってたら教えてください...

【Wineshop FUJIMARU 2,900円】

2008年7月28日 (月)

ポール・ジャブレ・エネ クローズ・エルミタージュ レ・ジャレ2005

080728 これだけ暑いと赤ワインを飲む気力も萎えるんだけど、シラーだけは別。シラーだけは別格なんです。自分にとっては。

最近は世界各地でシラーが造られて、フランスに勝るとも劣らないワインが安く作られている。つい最近ではハンガリーにまでシラーがある事を知った。本当に不思議だ。

しかし自分のシラーとの出会いはやはりフランス、ローヌ地方にある。ここのワインを飲むとき、何故か落ち着いた安息を感じることができる。おそらくそれは今後も変わることはない。。ブルゴーニュでもない、ましてボルドーでもない。自分にとってはやはりローヌだ。

そんなローヌの代表的な大手の生産者といえば、ギガル、シャプティエ、そしてポール・ジャブレ・エネもその一角に挙げて間違いはないだろう。1834年に設立されて以来、ローヌ全域でワインを生産し全てで評価が高いオールマイティのネゴシアンだ。このワインはAOCクローズ・エルミタージュでもちろんシラー100%。

香りは焦がした醤油、黒胡椒、鰹節、ブラックカラント、練り墨の重く沈着な香り。色合いは黒味の強い深さのあるルビー色。エッジまで均等に色素の入った充実感。

アタックは乳酸系のまろやかな酸、そしてそこに閉じ込められていた粒子は細かいが一つ一つにボリューム感のあるタンニンがはじけるようにあふれ出す。すこし強い渋さを感じるが、ちょうど巨峰の実を皮ごと噛んだときのような収斂感がある。

最初からのボリュームに比べると、中盤は比較的冷静。収束も早く、果実の旨みとやわらかなタンニンの渋さが絡みつつ、後味に胡椒を粒ごと噛んだときのスパイシーさとさわやかなブドウの甘さの余韻を漂わせながらゆっくり引いていく。

さすがローヌという場所を知り尽くしている、という印象だ。クローズ・エルミタージュという広範な地域でありながら、シラーの特色、深みのある果実味とスパイシーさの特徴をはっきりと主張しつつ、品格を失わない程良さを保っている。価格も安心できるし、まだまだローヌワインとの相思相愛関係は続いていくようだ。

【Cave d'Orange 2,650円】

セスク、新たなタイトル獲得には移籍も?

Cesc86 シーズンオフのアーセナル、後半戦選手層の薄さがモロに出て優勝戦線から急降下してしまった現実を抱えながら、未だにナスリ以外の補強の声が聞かれない。ヴェンゲル監督はフラミニ、フレブの抜けた中盤にあと1人の補強を明言しており、水面下では動いているのだろうが、果たして誰なのか?

そして未だに移籍の噂が消えないアデバヨールと、そしてセスク・ファブレガス。そのセスクは将来はさておき、今の時点でスペインに戻る考えはないと語っている。

「(レアル・マドリッドの)カルデロン会長にノーとは返事をしなかった。ただ、今はマドリーに行く時ではない、と答えたんだ。」

「レアルは歴史上最高のチームだ。そういうチームが自分を必要としている、という事は大切なことだよ。」

44年ぶり2回目のヨーロッパチャンピオンの栄冠を獲得し、セスク自身も途中出場が多かったが3アシストで勝利に大きく貢献した。そして新たなタイトルを獲得するためには、移籍も選択肢に入ってくると言う。

「4シーズン、何のタイトルも獲得できなかったって事が、僕に重くのしかかってくる事になるだろうね。レアルは今年のリーグ戦では優勝候補の本命だよ。」

そしてそのレアルとの移籍問題が解決しないクリスティアーノ・ロナウドの力を評価し、彼の移籍がレアルを優勝に近づける原動力になるはずだと語る。

「プレミア・リーグとチャンピオンズ・リーグでマンチェスター・ユナイテッドが優勝できたのは、ロナウドがいたからさ。レアルに移籍しても、彼は優勝に向けて貢献するだろうね。」

やがてはセスクがアーセナルを去る時がやってくるだろう。ただ、その時はアーセナルが優勝した上でであって欲しい。

シーズン開幕まであとわずかだが、まずはセスクの今季の相棒が誰になるのか?新加入のナスリとウォルコットがサイドを張るとして、残り中盤をセスクと共に務める選手は誰になるのか?シーズン開幕の8月16日(土)までには結論が出ているはずだ。

2008年7月27日 (日)

レ・ヴァン・コンテ アリゴテスト2006

080727_4 最近酒屋にアリゴテをよく見かけるようになった。これは最近の質の向上、品種特徴といえる鋭い酸をカバーするような旨みものったアリゴテが見直されていることもあるのだろうが、何よりも輸送費の高騰などによって従来AOCブルゴーニュの価格帯であった2千円台でシャルドネが提供できなくなってきた事情もあるのだろう。

そうした状況にはやはりシャルドネに大きく後れを取るアリゴテ、という品種の地位の低さは否めない。僕もそうした印象を持っていたし、アリゴテワインは単に酸のきついワインという思いを持っていた。しかしいろいろなアリゴテが入ってくる環境が整うにつれて、そうした先入観は覆されつつある。

そしてそんなアリゴテを作る生産者として評価の高いレ・ヴァン・コンテ。手書き風のラベルも好感が持てるが、ロワールでこの品種をビオ栽培で作り続けるこのドメーヌはかつて生産者とお客といった関係の二人で結成(?)された。今でもあまりの仲良しぶりに、二人を近づけすぎるとトラブルの元、とする向きもあるそうだ。

さてこのアリゴテ、グラスに注ぐと異常なほど色が濃い。ねっとりとした粘着質を感じさせる黄金色。しかしグラスを傾けたときの脚の落ち様は意外とあっさり。このチグハグ感はなんなのか?

香りもまったりとしたマロングラッセ、アプリコット、時を置いたリンゴ、セメダイン、タイムの香り、甘さからスパイシーさまでいろいろな要素を掴むことができる。しかしベースにあるのは若干ひねた感じ、酸化のニュアンス。

口に含みとまず舌先をかすかに突くシャープな酸、しかしその酸を押し留めるかのように遣ってくるのは充実した果実味。これがいわゆる「アリゴテ」と違う。普通のアリゴテなら酸が突っ走るのだが、このブレーキ的な要素が入るところが違うのだ。

酸を抑えて広がる旨みと芳香、すりおろしたリンゴ果汁を口に含んだときのような旨みの展開。少し粘着性も感じさせるが、これをプロは「オイリー」と表現するのだろうか?そしてそうした旨みの展開が収まると、押し留められた酸が再び主張を増して、最後まで突っ走るように伸びやかにハイスピードで駆け抜ける。

余韻は突き抜けた酸の印象と共に、再び酸の滑走に追いついた旨みの心地よさが相まって、最後に大きな山を作りつつ引いていく。

味わいの起伏が激しく、ついていくのにはかなりの度量が必要なワイン。トップスピードで走っていくこのワイン、映画で言えば「スピード」級の息つく暇を与えないほどの迫力ある疾走感が持ち味。アリゴテに対する印象感も全く変わるワイン、これを飲むと品種の特徴なんて表現できない絶望感にさいなまれてしまうのかも?

【Wineshop FUJIMARU 2,800円?】

イル・カルナチェート エドゥメア2006

080727_5 イタリアの品種は奥が深い。どれだけ飲んでも底がない。この深みにはまってしまうと、抜け出せない世界が広がっている。ワインを選ぶ時にも、ついつい飲んだことのない品種を探してしまう。このワインもそうした基準で選んだワイン。

ピニョレット。イタリアの小都市、しかしシェークスピアやヨーロッパ最初の大学が設立されるなど文化的に著名なボローニャ周辺で栽培されている。その他にはウンブリア、マルケといったイタリア中部でも栽培されているようだ。

そんな品種を手がけるステファノ・コンティは収量制限しながら栽培、小樽発酵で深さを演出しつつ、ブドウの本来の性質を生かすためにステンレス発酵も併用している。ボトルには多くの澱が見られたが、さて?

色合いは深みとうっすら濁りも感じさせる枯れた麦わら色。香りはチューインガム、伊予柑、白い花、カシューナッツ、スモーク香、石灰の香り。熟れた果実、鉱物質の香りが複雑に絡み合う。

アタックはまろやかで、柔らか味のある控え目な酸。その酸は時間差を置いて広さを増してくる。その広がりと共に熟した果実香、程よい甘さ、そしてその底辺にあるかすかな苦さがくっきりと感じられる重層的な味わいが広がる。特に香りの広がりが顕著。

大きな主張というものは感じられないが、全体のバランスがいいと思う。酸、旨み、そして苦み、自分が思う白ワインの深さに必要な味わいの三要素が突出することなく、それでいてそれぞれが明らかに知覚できる範囲で絡んでいく味わいの展開、それが口の中で感じられる。

バランスの良さが光るだけに、大きな高揚感というものはないかもしれない。しかしあくまで品のよさ、旨みの滑らかさ、そうした穏やかさを感じさせてくれるのがこのワインの特徴。そうした陶酔感を感じさせてくれるからこそ、この小さな品種が歴史を超えて生き残ってきた真骨頂なのだろう。

やさしく、おだやかな甘さを口の中に残しつつ、やわらかにゆっくりと消えていく余韻。最後まで優しさに満ちた展開で締めくくる。

う~ん、最初から最後まで控え目なやさしさに満ちたワイン。このワインはワイン会に出すよりもわかってくれる相手とゆっくり語り合える場面で出したいワインと言えそうだ。

【cantina VINOVINO 3,980円】

新地の楽園 Cave d'Orange

080727_2 6時くらいに御堂筋からジュンク堂方面の四ツ橋に抜けるため、いつもとは違う道を通ってみた。そこで見つけたブーブ・クリコのラベルのようなオレンジのファサード。

見たところ酒屋さんなんだけど、新地の酒屋さんだからそうとう価格帯も高いはずだと思ったものの、時間も合ったので入ってみた。そしたら、ワインは奥のカーブ、そこに至る横の棚にはかなりレアなスピリッツの数々。あ、これは思ったとおりのセレブ御用達なのか?と思いつつカーブへ。

カーブの正面はボルドー、そしてブルゴーニュもポンソ、ボギュエといったトップ・ドメーヌの数々...あ、これは早めに退散した方が、と思ったが価格を見ると品物の割りに安い。同じものが市中のデパートやワインショップだったら3,4割は普通に高く売っている。これは掘り出し物があるかも?そして試飲もできるそうなので、試飲コーナーへGo!

そしたら試飲も6種で充実。しかもそれぞれが安い!3~4百円中心で、高くても6百円。飲み始めてイタリア、アルト・アディジェのトラミンによるソーヴィニヨン、ゲヴュルツ、ブルゴーニュの白、そしてスピリッツもあるとの事で大好きなタリスカーの限定物もいただいて、すっかりへべれけ状態に。。。

聞くとコチラは黒門市場で飲食業界専門に扱っている白木酒店というところの直営店。だから安いのか。専門知識もハンパではない。通常は2人、ワインとスピリッツ担当の方が店におられるそうだ。

で、よっぱらった最後にカーブに入って再び掘り出し物を探しつつ、結局98年、ブシャールのコルトン・グラン・クリュと、ローヌのポール・ジャブレ・エネのクローズ・エルミタージュを購入。これで1万そこそこだから、安いと思う。ネゴシアン物とはいえ、有名どころのグラン・クリュが1万円切るのは、今ではそうそうお目にかからない。

ちょっと覗くつもりが2時間ぐらい粘ってしまった。。。お相手してくれたサッカー解説者の亘 崇詞さん似の店員さん、すいませんでした。

Cave d’Orange(白木酒店)

大阪市北区曽根崎新地1-1-8 アストリアビル2号館1F

06-6344-3903

15:00~23:00

日祝休 

画廊めぐりだ ART OSAKA 2008

080727 7月25日(金)から肥後橋・堂島ホテルで開催されているART OSAKA、アートフェアへ。堂島ホテルの8階から11階がこの期間は画廊に模様替え。日本だけでなく韓国、台湾の画廊も参加するインターナショナルな企画だ。

当日はアート好きが参集。特に美術関係の学校に通っていそうな、服装もそれっぽい若い学生風の参加者が目立った。学生じゃなくても、こういう催しに来る参加者は、それぞれ服装も一癖ある。いつも変わんない服装で来るのは自分くらいか?

展示は現代美術中心。そしてそれぞれの作品には値札も付いていて、安いものは1万円からのものもある。本来はこうしたアート作品を買ってもらいたい、という思いがあるのだろう。それぞれの作品を見ていく中で、おなじみの作家のものもあった。ヒゲのはえた腹話術人形でおなじみのヤノベ・ケンジ、草間弥生の水玉カボチャ、ジュリアン・オピーなど、そうした作家の作品がどれくらいで取引されているのかというのもヤボではあるが興味深い。草間のカボチャは手のひらサイズでも25万。同じくらいの大きさで2万円で買える作品がイクラでもあることを考えれば、やはりネームヴァリューは凄い。

土曜日はかなりの人数で、各室とも混雑。もともと2人で使う部屋なんだから、入るときも窮屈な思いをするので、これを各室廻っていくのは予想以上に疲れる。最後はかなり飛ばし気味で見て廻った。

時折画廊の人と関係者の会話が漏れ聞こえてくる。

「これくらいの価格帯なら東京だったらすぐ売れるんだけど、売れませんね。」

「ダメだよ、大阪は。文化の地盤沈下が凄いんだから。文化の予算はカットされるし、経済も同じだよ。」

確かにそうした面はあるかもしれないが、大阪人は価格に厳しい。価格に見合わないものをバリューだけで買うことはしないだろう。アート作品のようなものを売り込む土地としては難しいと思う。

マーケット事情はさておき、普段は敷居が高い画廊の世界を手軽に見て廻る機会はうれしい。最後は食傷気味だったけど楽しい現代美術鑑賞の一時だった。しかし暑かった。。。

2008年7月22日 (火)

俺はテロリスト?(中国その1)

080722_2 初めての中国に向けて、まずは韓国ソウルの新しい空港、仁川(インチョン空港)に向かう。関空からはわずか1時間、こんなに近い外国だったとは。

大韓航空とアシアナ航空の拠点であるこの空港に比べると関空はスケールが小さい。国際線は茶区のゲートの端から端まで歩いたら往復で30分以上かかった。

標識には日本語もあり、さすがアジアのハブ空港を目指しただけの事はあると思う。ここからアシアナ航空でハルビンへ。 ハルビン行きの飛行機は乗車率約30%でガラガラ状態。燃料高騰の中で、こんな事してて大丈夫なのか、といらない心配をしてしまう。機内食ではなぜかソバがついていた。

080722_3

ハルビン(哈尔滨)空港には約2時間で到着。暗い雰囲気で、どうも不安感が漂う。そして入国審査だが、他の客は比較的早く通してくれたのに、係官が自分のパスポートを見て考え込んでいる。開いているのはこの間行ったサウジの査証。いやな予感がしたら、案の定係官を呼んで、そのまま別室に連行される。

ここで「何しに来た?」「サウジから直接来たのか?」「サウジでは何をしていた?」「荷物を全て広げて見せろ」と質問の数々。どうやら五輪で警戒強化していた事もあり、アラブ関連で疑われたようだ。ただし係官も特に厳しい口調ではなかったし、こちらにもやましいところもないので、全部さらけ出して正直に答えて、手荷物もひっくり返してお好きな様に見てもらう。約15分くらいで「人畜無害」とわかったか、開放してくれた。心配はしていなかったけど、やっぱ怖かったな。

空港から市街地へは高速道路を車で約40分。空港の周りはトウモロコシ畑の濃い緑が広がって、所々に牛を飼う農家の家も点在している。広い台地、やはりここは中国なんだと実感していたが、次第に大きな建物、看板も多くなってきた。ハルビンは近いぞ。

080722_4 ハルビン市は黒龍江省の省都で、人口は市街地で約480万、市域全体では1千万近い、実は大都市。日本では新潟市と姉妹都市を締結し、定期便も就航しているとか。

どことなく街はロシア的な色調を帯びている。もともとこの街が大きく発展したのもロシアが敷設した鉄道の分岐点が置かれたのが始まり。市街地には大きなビルが立ち並び、表面上は日本の街とも遜色がない。こうして1週間の中国滞在がはじまった。

2008年7月21日 (月)

トッファリ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ エンメエンメ 200? 

080719_2 とある日所用で珍しく南に出て、ふと今日一日マトモに食事してないことに気が付いた。出張から帰って胃も疲れていたためか、全く気が付かず。それでもコッテリ系の食事をする気にはならなかったので、さっぱりしたパスタ画いいかなと思い、南船場のBABBI BABBIへ。

ここはイタリアンだけど、ワインはそれにこだわらない選択が魅力。たしかに地の料理に地のワインは鉄板的な選択だけど、それじゃ面白くないのも事実。この料理にあの国のワインを合わせてみたいと思うことも多いから、そうした望みをかなえてくれる数少ないイタリア料理の店だと思う。でもたまたまこの日は結果としてイタリアワインを選択。もっと疲れてなければローヌワインも視野に入ってはいたんだけどね。

まずはビールから始まってグレコ・ディ・トゥーフォを飲んだ後、最後の赤ワインに薦めてもらったのはこのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。

リーズナブルなイタリアワインの代名詞ともいえるモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。だからこそある程度イタリアワインを飲んでくると、このカテゴリーを軽視してしまう傾向にあると思う。自分もそうした気持ちをもってしまっているのは事実。しかし経験的に安さと濃さだけで売って来るワインも多いカテゴリーでもある。

この店の店員さん(金子さんだったかな?)のお気に入りだそうなので、間違いはないだろうとチョイス。さて実際にはどうか?

香りは若いラズベリー、巨峰、バラのような甘さを感じさせる香り。色は少し紫を帯びたルビー色。

アタックは柔らかで乳酸的な丸みのある酸。穏やかで突き刺すような感覚はないが、マロラクティック発酵によるものだろうか?そしてその酸に包まれるおだやかなタンニンとデラウェアを皮ごと口に含んで噛んだだときのような甘さ、旨みと渋さがないまぜとなった若い果実味。

酸は抜けが良く、中盤の果実味主体となった味わいがしばし口の中に留め置かれて、そして甘みの余韻を残しつつ時間と共におだやかに引いていく。

熟した果実の味わいと調和する穏やかな酸とタンニン。決して強いワインではないが、ブドウの旨みをふんだんに持っている。飲み初めから終盤までに劇的な変化があるわけではないが、この価格帯のワインにありがちな平板なワインとは一線を画す味の輪郭が感じ取れた。

デイリーに使うには申し分ない味と価格。少し冷やして飲んでも結構いけそうだ。モンテプルチアーノ、旨いです。見直しました。

【BABBI BABBI グラスワイン ?円】

ドメーヌ・ル・ブリソー カラクテール2005 AOCジャスニエ-ル

080721 別にビオを盲信しているつもりはないけど、確かにビオ・ワインには驚かされることも多い。それぞれの作り方はどうあれ、自然に近い農法という試みは共感を覚える。

でもこれだけ宣伝文句に「ビオ」が使われるようになってきた風潮には反感を感じることもある。プロセスに重きを置くことは本末転倒だ。あくまでワインは製品なのだから、その評価は完成品そのものに重点を置くべきだと思う。

このワインはロワールで「幻の醸造家」と呼ばれたクリスティアン・ショサールによるシュナン・ブランのワイン。かつて国の関与に反してワイン作りから足を洗った彼が再びワインの世界に戻ってきて、ジャスニエールの畑を入手して作ったワインがこの「カラクテール(性格)」。土地の持つカラクテールを表したワインを、という思いが不思議と伝わってくるようだ。シュナン・ブラン100%のワインだが、果たして?

色はジャムのように濃厚で粘着性を感じさせる黄金色。ベッコウ飴のようだ。香りも重く甘いアプリコット、ニッキ水、セメダイン、クレヨン、キンモクセイの香り。

最初に口に含むと自然でやさしい甘さがいきなりやってくる。酸は控えめ。その甘さはくどさを全く感じさせないゆるやかさを持っている。この自然さはなんだろうか?甘露とはこういう時に使うべき表現のように思える。

中盤は最初の心地よい甘さがそのまま広がっていく感じ。味わいの変化は乏しく、高揚感もそれほどではないが、甘さへの憧れ、素直さへの共感を感じさせてくれる。デザートほどきつくないやさしい甘さは十分深さもあるが、それでいて口の中で執着することなくさらさらとしている。これが不思議。

余韻もまたそうした繊細な甘さをそのままキープしつつ、やさしく昇華していく。

欠点を言えば変化に乏しく、最初の甘さのボリューム感がそのまま時系列的に収束していくといった点だろうか?それでも甘みの自然さ、透明感、素直さはどうだろう?体に入ればそのまましみとおる感覚、負担感のなさには驚かされる。

きれいな甘さを農作物で表現してしまう手腕はお見事。このワインに関しては、確かにビオワインの持つカラクテールを表現していると言えるのかもしれない。

【グラシアス大阪空港店 3,000円?】

靭公園で朝シャン?

080720 といっても露出狂じゃありません。「朝からシャンパーニュ」の会です。心斎橋のワインバー、アンフォラさんのイベントに参加して普段はめったに飲まないシャンパーニュ5種をいただいた。

当日はカンカン照り、本当に大丈夫なのかと思ったが、意外や木陰は風も通り結構涼しい。時折差し込んでくる木漏れ日を避けながら、シャンパーニュを囲む。散歩していたおばさんから「ここは豪勢やね~」と声をかけられたが、たぶんこの日公園で一番豪勢なアウトドアだったかも?

①Marc Hebrart Rose NV

 まずは華やかなロゼ・シャンパーニュ。香りはストロベリーの甘いフルーツの香り。泡も細かく、しっかりした飲み心地がある。ロゼにしてはかっちりした味わい。

②Piollot Cuvee de Reserve Brut NV

 きれいな酸と熟した旨みが感じられた。泡の勢いも強く華やかな印象。

③P.Lancelot-Royer Cuvee de Reserve  R.R. Blanc de Blanc NV

 ブラン・ド・ブランでもこちらは比較的なめらかな酸。リンゴの香りが涼しげで、余韻もしっかりしていた。

④Le Gallais Cuvee du Manoir Brut NV

 バランスの良いまろやかなシャンパーニュ。きっちりした酸と乾いた旨さが渇きを癒してくれる。

⑤Michel Pithois Grand Cru Brut NV(マグナム)

 成熟した旨みと伸びやかな酸が絡み合いつつ、舌の上でとろけていくような質感。強力ではないが、充実した味わいが感じられた。

好みは③、①。特にブラン・ド・ブランが旨かった。普段はピノ・ノワール系のシャンパーニュを好むけど、このブラン・ド・ブランは柔らかな酸としっかりした旨みがあっておいしく飲めた。

朝シャンの会も12時を廻って「朝」でなくなったので、終了。この後他の方々はミナミに移動して二次会に突入したようだが、自分は夕方からフットサルに行く予定もあったのでここでお別れ。しかしこの後ある一つの誘惑に駈られてしまい、寄り道をすることに...

2008年7月20日 (日)

ヴェニンガー シラー・ソプロン2004

080720_2 四ツ橋線肥後橋駅と本町駅の間にあるカーブ・ド・テールさんは、仕事帰りに立ち飲みベースでワインが飲みたくなったときに立ち寄るポイント。以前は夙川の本店にも寄っていたが、こっちができてからはこちら専門。

ただ、オーナーさんの趣味もあってシャンパーニュ、オーストリアの品揃えは異常なくらい手厚いが、イタリアは...そして自分が好きなシラーもあまり御気に召さないようで店頭に並ぶ機会がなかった。

しかしようやくお眼鏡にかなったシラーが最近棚を飾るようになってきた。そんなシラーの中で最もお気に入り、お勧め物がこの品。ハンガリー産のシラー。

ソプロンはハンガリーと言ってもオーストリアに程近い場所。ウィーンからは約70キロ、1時間も車で走れば到着してしまう。しかしこんな地域でシラーを作っているとは未だかつて聞いたことがない。ドイツやオーストリアでもまずは皆無。それがハンガリーなのだから不安を抱えつつ賞味...

色は重みのある深いルビー色。周縁部まで稠密な色素が入っている。香りは黒胡椒、セメダイン、カレー粉、アメリカンチェリーといった、スパイシーさと有機的な香りが複雑に絡み合う。

口に含むと直線的で伸びのある酸、そこに溶け込んだ細かだがしっかりとしたタンニン、バックにあるスパイシーさが同時に入って展開していく。予想外に最初のボリューム感が強い。そしてその味わいを形作る充実した果実の旨み。それら個々の味わいがただ奔放に広がるのではなく、お互いをサポートしつつ一定の法を越えない範囲でキープしていく。若干固めのタンニンだが、柔らかな酸がそれを包んで不快感を与えない。

この節度こそがワインの味わいにあって上品かつ印象深いワインとなるかどうかの判断基準だと自分は思っているのだが、このワインにはまさしくそれがある。複数の味わいを汲み取るだけの余裕を飲む者に与える度量、懐の深さがあるかどうか、そこにこそワインの質があると思う。

余韻は旨みを蓄えたブドウ果汁の清涼感と充実感。えぐみを感じさせず、やわらかにしなやかに消えていく。

正直な所、これほどの充実感があるシラーを中欧で作れるとは思っていなかった。これだけのものができるなら、何故今まで誰も作らなかったのか?インドのシラーを飲んだときの衝撃と同じくらいの驚きがこのワインにはあった。ハンガリーワイン恐るべし。今後の展開に期待せずにはいられない。Great JOB!

【Cave de Terre 淡路町店 4,800円?】

セスクの相棒は?ヴェンゲル監督の胸中はいかに?

Cesc85_4 開幕まで1ヶ月のプレミア。アーセナルからは中盤のフラミニ、フレブ、ジウベルトの放出が続き、昨年以上にシーズン開幕に向けた不安が募ってきた。若手中心のチーム作りで困難を克服してきたヴェンゲル監督だが、果たして来季に向けてどうしう心境なのだろうか。

サイドは新加入のナスリ、ウォルコットがいるものの、セスクと共に攻撃と守備の要となるべき中盤の選手の不足は明らかだ。

ヴェンゲル監督もそれは認識しているはず。最大2人、少なくとも1人は新たな選手の獲得を意図しているようだ。

「アデバヨールはアーセナルの選手だ。彼は残ってくれると確信している。」

「(新加入の)ラムジーは大丈夫だ。疲れていたようだが、(勝利した交流試合では)よく動いてくれたよ。もちろん彼にとって大きな変化だとは思うが、彼はやってくれるさ。」

「他の選手と同様、彼も既に私のプランの中にある。彼にしても働きと技術にかかってはいるが、若い選手の中にはトップチームに近い選手もいる。」

「今週に入って我々は2人の選手(フレブとジウベルト)を失ったが、新たに2人(ナスリとラムジー)を獲得した。数の上では変わっていない。」

確かに数の上では変わっていないが、去年優勝を逸した選手層の薄さはさらに薄くなってしまった観は否めない。セスクの相棒を務めるセントラルMFの補強が課題だが、個人的にはスペイン代表で共に戦ったダビド・シルバが最高だけど、それはありえない。当面はヴェンゲル監督の手腕を不安を抱えつつ見守るしかなさそうだ。

2008年7月19日 (土)

ケラーライ・トラミン ヌッスバウマー2004 

080719 帰国して初の休日。実は前日まで3連休だってことに気がついてなかった。ぜんぜん余裕なかったんだなぁ。中国では白酒(パイチュウ)攻めにあって肝臓が疲弊...1日は休肝インターバルを設けた上で、地元中津のコッポレッタへ。

マスターさんとソムリエさんが正式に入籍したこともあって、お祝いがてらボトルをオーダー。だけどマスター様は体調不良だそうで、祝杯もなし。あらら、じゃまたの機会で自分がその分いただきましょう。

アルト・アディジェの名手、ケラーライ・トラミンが手がけるゲヴュルツの最高峰がヌッスバウマー。ここは協同組合なんだけど、歴史は100年以上。ブドウ品種の特徴をストレートに出したけれんみのない味わいが魅力的。そして何より価格がリーズナブルなのが嬉しい。

色合いは落ち着きと粘着性を感じさせるアプリコットのような黄金色。香りはゲヴュルツらしいライチ、白桃、シロップ、グレープフルーツ、ジンジャーの香り。

最初少し冷えてたので、苦味が際立っていた。これはどうか?と思っていたが温度が上がってくるにつれて、苦味が和らいでその奥に潜んでいた柔らかさ、完熟した果実の旨みが表に出てきた。これだけボリューム感のあるゲヴュルツは温度もやはり大事なんだな。

果実の旨みと、それを支える繊細ででしゃばらない酸。そしてバックにはほろ苦さ。この三要素がきれいに絡み合い、えぐさが全くない。

余韻もライチの香りと、さわやかなトロピカル・フルーツの食後感が感じられ、やさしい苦味と共にゆったりと流れるようにフェードアウトしていく。

繊細さと充実を兼ね備えた、良くできたゲヴュルツ。イタリア北部のワインらしい清涼感とボリューム感を両立できているところがお見事。お祝いで開けたつもりが、最終的には自分でグビグビいってしまいました。反省。

引っ越しました

Cesc84_2 とりあえず居場所は確保。

これからはコチラにお世話になります。当面はいろいろややこしい事が出てきそうだな。

試行錯誤しながらやっていきますので、長い目で見てやってください。

旧のブログも移行完了まではデータが残りますので、そちらも引き続きご覧くださいね。

旧ブログアドレス

http://blog.kansai.com/cesc22

ブログ移転のお知らせ

こちらのブログは、下記のURLに移転いたしました。

http://cesc22.blog.eonet.jp/

ブログ引っ越します

Q0r5dvnt
怒涛の中国1週間、さすがの自分も疲労がたまりました。
この3連休は休みます。

で、ボチボチこのブログも強制引越しにかかろうかと思います。

「関西どっとコム」って名前が気に入ってたんだけどな。
あと、この細かいカテゴリ分類ができることろも。
残す選択なかったのか?

名残惜しいのですが、引越し先のeoに移ります。
これまで見ていただいた方ありがとうございました。

引越し先でもよろしくお願いします。

ではでは。

2008年7月15日 (火)

世界遺産の町 楽山

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四川省の省都、成都から車で時折豪雨に襲われる高速を走り続けること2時間、約120キロ離れた楽山市に到着。

この町は著名度は低いが実は人口は300万人を抱える大都市。そして世界遺産の楽山大仏を抱える観光名所でもあるとか。大仏は千年の歴史を誇り、岩山に姿を彫ること70年の末に完成したという話を聞いた。

町はハルビン、成都に比べると道も狭く片側1車線で窮屈な印象を受けるが、道に沿って立ち並ぶ店はアディダスショップもあったり、大都市らしくバラエティに富んでいる。そんな中に中国式の池を備えた回遊式の公園、寺院風の建物といった中国的イメージを思わせるものも見られた。

内陸の町、楽山。明日は成都に戻り、飛行機で上海に向かう。

2008年7月13日 (日)

長城干紅葡萄酒 カベルネ・ソーヴィニヨン1994 

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成都に夕方到着、ホテルに荷物を置いて近くの「重慶火鍋」とかいうものを売りにする店に入り、そこで辛〜い鍋を土地のビールとともに舌鼓。トウガラシ+粒胡椒が鍋一面に浮いていて、直線的な辛さが舌をピリピリ刺激する。ここで豚の脳も食べたが、それはまたの時にご紹介。

ホテルに帰って休憩がてらミニバーのワインを開栓。だって「九四年珍蔵品」ってあるから気になって仕方がなかったし、前の店でビールたらふく飲んだけどあけちゃえあけちゃえ、って感じ。

産地は中国河北省。北京や天津一帯の地域だが、両市は直轄市のため河北省の管轄ではない。このワイン、裏のラベルには木樽で熟成させて瓶詰めしているとある。詳細なところはわからないが、さていかがな味か?

色は明るく若干薄めのルビー色。熟成感はあまり感じない。香りはシナモン、松脂、山椒といったスパイス系の香りが強い。ミントのスーッとした香りも感じられる。

アタックはおとなしいが、その直後に収斂感のある苦味、薬草系の苦味が感じられ、それを追いかけるように細く軽い果実味がうっすらとした甘さ、弱い酸とともにやってくる。

熟成した味というよりは若い軽やかなワインという感じ。これが10年以上も経っているとは、おそらくブラインドで飲めば気がつかないだろう。ボリューム感はあまりなく、あくまで軽いワインといった印象だ。

余韻も微妙で弱さを感じさせるが、うっすらとした甘みもあり、軽妙といえば軽妙で決して悪くはない。全体のバランスから考えれば、これはこれでいいのかと思う。

線の細いワインで、旨み、重厚さには欠けると思うが土地のワインを飲む楽しみは十分堪能させてくれた。こういうワインはなかなか日本では味わえない。中国で地ワインを飲む、これが出張中唯一の楽しみだからね〜

【成都のホテルにて 120元】

復興の町 成都

Gqtvt4di ただいま四川省成都にいます。時差は日本より1時間遅い。

ハルビンから4時間飛行機に乗って到着しました。空港は町から近く12キロほど離れた便利な場所にあります。

表立っては地震の爪あとは意外なほど見えない。ただ復興のスローガンにそれが見えるくらい。

今から四川料理を食べに街へGo!

2008年7月 9日 (水)

中国は燃えているか?

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北京に行く訳ではないが。。。

これから1週間は中国です。まずは韓国に向かいます。目的地ハルビンは気温40度だそうな。

中東よりキツイ旅になりそう。

2008年7月 8日 (火)

去るものは追わず さらばフレブ...

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移籍市場も本当かガセか解らぬ情報が飛び交う中で、バルセロナへの移籍の噂が早くからたっていたアレクサンデル・フレブのかなりキツいコメントが入ってきた。

シーズン当初は積極的な攻撃でファンの心を掴んでいたフレブだったが、中盤以降ケガで頻繁に欠場出場を繰り返し、そしてゴール前の好機で自ら撃たずにパスを廻して得点の芽を摘んだ、といった非難が目立つようになっていった。

そんな不満が鬱積した上での今季シーズン終了早々の移籍話だったのだろうか。しかし未だに交渉成立の話はない。

そんな中で今回のヴェンゲル監督、そしてセスク・ファブレガスを非難するような記事が舞い込んできた。

「自分がどうプレイすべきなのか、という意見が監督とは合致しなかったんだ。監督にはシーズン終了後にチームを離れたいと申し出た。彼はかなり困惑したと思う。でも彼に聞いてみてくれよ。今じゃ僕が出て行くのを楽しみしているのかもしれない。」

「来シーズン、自分がどのチームにいるかはわからない。でもバルセロナなら嬉しいさ。交渉は続けられているし、間もなく答えが出る事を期待している。」

「得点のチャンスを得た時、セスクは自分よりよほど身勝手さ。シュートを撃つチャンスが来ると、セスクはそのまま自ら決めに行ってしまうんだ、僕と違って。」

大衆紙の「サン」に語ったインタビューとあるので、どこまで真実かわからないが、もし彼自身が語ったのであれば正直「好きにしたら」という気分だ。

特に最後のくだり、決めるときに決めに行くことは非難できない。2年前のセスクは自分からは決めなかった。しかし今シーズンは自分から狙っていったことで、チームの前半の快進撃、そしてチャンピオンズ・リーグでのミラン攻略という快挙に貢献してくれた。

チャンスに狙うプロ選手を誰が非難できるんだろう?それが「自己中心的」と呼ばれるならば、そうでないサッカー選手には退場を願うしかない。もし真実としたら、その時はさらばフレブ、バルセロナでの「活躍」を期待しよう。

2008年7月 7日 (月)

ビジャとシルバ、バレンシアコンビの行方は?

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EURO2008でおそらくは最も評価を上げたバレンシアコンビ、ダビド・ビジャとダビド・シルバ。そしてこの大会期間中で最も魅力を感じた選手だった。

ビジャの決定力、そして感情をあらわにして自分のゴールを祝福しファンを煽る姿、ゴールを決めたトーレスに駆け寄り抱きつく姿、PKの前にボールに口付けし集中する姿、ケガをして寂しくピッチから立ち去る姿...クールな選手が多いスペインにあって、ビジャのはっきりした喜怒哀楽は胸を熱くするドラマがあった

対するシルバはやはりクール。しかし小柄な170cmの体を自在に操るドリブルで相手選手を出し抜き、苦戦が続いたイタリア戦でもゴールを狙い続けて攻め続けた熱い闘志。その熱さがドイツ戦の後半63分、ポドルスキーの挑発に乗って頭突きをかました時点にはヒヤッとしたが...消化のギリシャ戦以外は不動のレギュラーで先発出場。今回優秀選手に選ばれなかったのが不思議なくらいだ。

EUROで輝いた2人だが、その原因はやはりリーガでのバレンシア不調が影の要因ではあったのかも。そのリーガで会長と監督、そして選手の間での不協和音、内紛による影響でバレンシアは10位に低迷。今バレンシアにリストラの嵐が吹き荒れ、38人の契約選手を10人以上整理しようとしている。しかしダビド・コンビは今のところチームを去る意思はないようだ

まずはビジャ。
「このチームにいる事が幸せだし、何年も続くよう願っているよ。自分が契約している期間以上長く続けられることをね。」

「いつだってファンの愛情を感じているし、それが僕を誇りで満たしてくれているんだよ。まだ契約期間の途中だし、僕はバレンシアにいる事が幸せなんだ。」

そしてシルバ。
「僕はバレンシアにいるのが嬉しいんだよ。まだ契約期間中だし、今の僕は自分自身を休ませて、そして凄い事を成し遂げたんだ、って事を心ゆくまで味わいたい気分なんだ。」

バレンシア首脳陣もこの2人を放出する意思はないらしい。ただビッグチームから注目を集め、かつ移籍金も高騰している今が「売り」の絶好の時期である事も間違いない。彼らのスピードからすればプレミアは格好の舞台だと思うのだが、何が起こるかわからない移籍市場、ビジャ&シルバの行方にももうしばらくは目が放せない時期が続きそうだ。

余談だけど、テレビや雑誌では殆どがVillaを「ビジャ」としていたけど、新聞は「ビリャ」と書いていた。何か決まりがあるのだろうか?

2008年7月 6日 (日)

チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴーナ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ2001

Xohwbzqj アンフォラを出たのが1時過ぎ、そのあとめったに行かないというか1回しか行った事のないダイガクに行ってみようと思ったが営業終了直前でアウト。営業時間知らなかったんだけど、どうも以前からこの店と自分、相性悪いみたい。前は満員で断られたし...

で、トボトボ歩いて帰っているうちに2時廻って、アルコールも切れかかってきたので、そうだ「ピンコ姐さん」があるじゃないか、と思いついて再び黄泉の国へと突入。そこで2杯目に飲んだのがこの特上ブルネッロ。

チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴーナ、今ブルネロで5本の指に入るといわれている評価の高い生産者。ここのロッソ・ディ・モンタルチーノは価格が安いのに旨み十分で、最上キュヴェのブルネロ以上に人気がある。

色は濃厚で深みのあるルビー色。沼のような沈着性を感じる。香りはゴボウ、紅茶、鉄クギ、ビターチョコ、黒すぐりの複雑な香り。果実香よりも有機的な香りの方が強く感じた。

口に含むと繊細で稠密な果実の旨みと、それを支えるやわらかだがしっかりした輪郭を感じさせる酸。そのあとで少しまだ堅さが残るが、幅広で包容力のあるタンニンがボディを形作る。口の中に収まる旨さ、味わいの骨格をきっちりと感じさせてくれる。後半の香りの膨らみ、味わいのまろやかさも一定の法を超えず、その中で十二分に展開していく。こういうワインは飲み下さず、少しずつ口に含んで楽しむ時間と余裕、そして自分への問いかけが必要だ。

余韻はカカオのような甘さがほんのりと残るが、ボディほどには強くない。強くはないが、安定した品格を保ちつつ、ゆっくりと引いていく。

こういうワインを飲むときは本来はゴタクは要らない。かえってヤボだとは思うんだけど、それでも語らずにはいられないのが困った所。ま、こういう場所で語る分には人の迷惑にもならないし、いいでしょう。それにしても今週は散財しすぎかな?ま、そんなにない機会だし後で後悔するのもね〜

【PINCO PALLINO グラス4,500円?】

バターフィールド ムルソー2005

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中国への出張を控えて今週はやりたい事をやるモードに突入。で、昨日はミナミでしこたま飲んできました。帰ってきたのは朝6時。久しぶりに完徹です。朝から松屋の牛めしも食ってたし...

で、食事して2軒目に行った心斎橋のワインバー、アンフォラでグラスでいただいたのがこのブルゴーニュの白、ムルソー。インパクトがあるのはこのラベル、絶対ブルゴーニュ、いやフランスっぽくない。

それもそのはず。このバターフィールドはカナダ出身のデヴィッド・バターフィールドによるワイン。元々カナダでワインの輸入に携っていた彼、ワイン作りへの情熱覚めやらず、ついに自分で作り始めたのだそうだ。ニュージーランドのヴィラ・マリアやフレデリック・コサールの元で学んだというから熱も入っているというもの。このワインは地元農家からブドウを買って作ったいわゆるネゴシアンワイン。

バーで飲んだので、色合いとかはあまり解らなかったが、香りはスムースで濃くないイメージ。甘い柑橘系、オレンジ、蜂蜜の香りがした。

口に含んだときもとても滑らか。酸が柔らかく、しなやか。マロラクティック発酵はしていないというが、乳酸のイメージがあった。膨らみは中程度、ムルソーのイメージにあるボリューム、濃さはあまり感じない。上品で控えめ。ミネラル感も強くはなく、良く言えば全体のバランスの良さ、悪く言うとインパクトの薄さを感じさせる。

余韻はほどよい甘さとさわやかな果実の旨みがあり、後味のしつこさが全くないので負担感を感じさせない。次の1杯も気軽にいけてしまいそうだ。

最近のブルゴーニュの潮流だろうか、こういう繊細でバランスの良いワインが高い評価を得るようになってきた。そんなブルゴーニュの中でも爆発的なボリューム感で売っていた(?)ムルソーでもこんなにバランスの良いワインが出てきたとは...世の中の流れ、消費者志向が変わったのかもしれないが、それでも変わらないものがあってもいいじゃない、特にムルソーくらい、と思うのは僕だけか?

【ワインバー アンフォラ グラスにて(ボトル価格約5千円)】

2008年7月 5日 (土)

ガティノワ グラン・クリュ・アイ・トラディシオン・ブリュット NV

Wcwbal1_ 来週から中国に出張します。ソウル、ハルビン、四川省成都、上海と1週間で駆け巡るハードスケジュール。出張期間は運動不足になるのでジョギングをしたものの、熱さにまいって1時間ほどで切り上げ。そしてミネラル補給はシャンパーニュ?やっぱこの時期、シャンパーニュ以上にうまい酒はないっすね?

このシャンパーニュを生んだアイ村はシャンパーニュ最高の畑と定評がある村。そしてグラン・クリュを産む17の村のうちの一つだ。この村ではピノ・ノワールから力強いワインが生まれる。

そしてガティノワはこの村で年間3万本ほどの少数ながら、アイ村の伝統に合ったワイン、力強くかつ繊細なワインを生産することで定評がある。さて、味は?

色合いはピンクの色合いを帯びた、薄めのたまねぎの皮。香りはストロベリー、乳清、クリーム、ザクロ、赤い花の明るい香り。

口に含むと、細かいながら活き活きとした泡の刺激、甘酸っぱい若いベリーの酸が新鮮で、エネルギーを感じる。そしてそのベースにあるしっかりとした苦さ、ボリューム感。口の中に納まりつつも、堅固とした味わいを感じる。この苦味がシャンパーニュにどっしりした土台を形作っている。そして果実味、ベリーの濃い味わいから来る旨みが後半にやってくる。苦味と旨みの絡み合い、このシャンパーニュの特徴だ。

品のある滑らかで流れるような余韻ではないが、力強さ、ドッシリ感がある。ただ、少し糖分が多い感じはあるか。こんな余韻は嫌いじゃないし、むしろ好きかも?くっきりした味わいには十分に好感が持てた。

【Cave de Terre 4,500円】

60年代からのロック名盤紹介 ロッキング・オン ベスト500ディスク

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80年代後半はまさに洋楽全盛で、ちょうど第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンって言葉が踊ってた時だった。学校で洋楽に詳しい奴がいて、そいつの知識が妙に羨ましく感じていた時代。その彼が呼んでいたのが、ロック雑誌「ロッキング・オン」だった。

この本では1963年から2007年まで、同誌が選んだ500枚のロックの名盤をコラム付きで掲載している。しかし一口にロックと言っても、この本に選ばれたディスクにはR&B、ポップ、ヒップホップ、レゲエもあり、そうした分類が音楽を聴く上であまり意味をなさないといった気もしてくる。

こうして見てみると、じぶんが洋楽を意識しだしたのはやはり1983年くらい以降。当時お金がないけど音楽を聴きたい向きには貸しレコード屋があったので、そこで借りたり友達に借りたり、気に入ったのはなけなしの小遣いを使って買ったものだった。

そんな中でこの本に掲載されていて、最も古くリアルタイムで聞いたアルバムは、やはりマイケル・ジャクソンの「スリラー」だった。思えばこのアルバムから洋楽好きの道が始まったのであり、このアルバムの衝撃、凄さを改めて思い知らされた。

その後、自分で買った初めてのアルバムはカルチャークラブの「カラー・バイ・ナンバーズ」。だぶだぶの服を着て性別不詳のようなボーイ・ジョージの歌う「カーマは気まぐれ」が大好きで、初めて英語で歌いたいと思った唄だった。

その後、プリンス「パープル・レイン」、デヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」、マドンナ「ライク・ア・ヴァージン」、フィル・コリンズ「ノー・ジャケット・リクワイアド」、ジョージ・マイケル「フェイス」...といった80年代後半から90年代にかけての洋楽を聴いて育った記憶が蘇る。

90年代に入ってラップが席巻するようになってから、いささか洋楽から遠のき始めた。パール・ジャムやニルヴァーナの世界をあまり知らない。このあたりは自分にとってエアポケットのようになっている。

そして最近、再び戻り始めた。グリーン・ディ、マイ・ケミカル・ロマンス、レディオヘッド、コールドプレイといった少しメロウなロックを聴く様になっている。

時代と共に変わり続けるロックの世界。それを眺めて自分の音楽嗜好と合わせて考えるのも楽しい?でも一番思うのは自分がいかに歳をとったか、って事だけど。

ロッキング・オン ベスト500ディスク〜1963−2007〜
渋谷 陽一共著
ロッキング・オン刊
310p
1,800円(税別)

イスラムが熱い! イスラム金融入門

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先ごろ放映されたNHK「沸騰都市」4回シリーズ、その中の3回がドバイ、ダッカ、そしてイスタンブールとイスラムの都市だった。今まで遅れた印象のあるイスラムだったが、今や無視できない存在になっている。

特にドバイなどは、数年前まで名前を聞くことが稀だった。石油が出るわけではないドバイ、今や国土の至る所でクレーン重機がうなりを挙げて建設工事が進行中。しかし暑い外で働く人たちは明らかにアラブ人とは違う褐色の人たち、特にインド系の人が多かった。オイルマネーを吸い込んでいくビッグプロジェクトの数々。この国なら本当に「冬季オリンピック」を誘致するくらいの屋内施設を作りかねない。

そんなプロジェクトの組成に欠かせない存在となっているのが、最近聞くことが多くなった「イスラム金融」。コーランで厳格に「利子を得ること」が禁じられているイスラムにおいて、それを宗教的にクリアした形で金を儲けるかといった手法についての入門書が本著。

一番簡単なのはリースに良く似た「ムラーバハ」という手法。資金を持っている銀行が製品を買ってからお客に渡す。お客は一定マージンを加えて銀行に代金を支払うといった手法だ。こうした手法をベースにいろいろなヴァージョンを作り複雑化しているのが今のイスラム金融。

この本ではそうした精緻な金融手法よりも、イスラム金融を通して各企業や各国の情勢を語っていく国際情勢本的な色合いが強い。

ドバイなどで行われるプロジェクトが大規模になるのもイスラム金融という制度の特徴が一つの大きな誘因であのではないか。ああいうプロジェクトが行われる場合は、プロジェクト完成後の利益だけを返済原資として資金組織、プロジェクトファイナンスが組まれる。

金利が禁じられているイスラムでは、こうしたプロジェクトに投資して、そこから一定のリターンを得ていくプロジェクトファイナンス手法への親和力が高い。だからこそアラブの金持ちが有利なプロジェクトに積極的に出資しようとするし、それを狙った開発企業がドバイのような街に集まってくるのではないか。

イスラムの力の源泉、イスラム金融。これから益々耳にすることも多くなるであろうキーワードの一つに違いない。

イスラム金融入門 世界マネーの新潮流
門倉 貴史著
幻冬舎刊(幻冬舎新書)
224p
740円(税別)


落書き日本人に読んで欲しい フレスコ画のルネサンス

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この頃フィレンツェの大聖堂に落書きした日本人学生や教師の話が出ているけど、奈良や京都の寺や神社でも漆喰に相合傘を名前を刻んでいる例はよく目にする。日本人って行くことがゴールなんであって、そこで鑑賞することは二の次になるんだろう。

ただしイタリア美術を鑑賞しようとしても、取っ付きにくいことも事実。宗教的な背景も違うし、いろいろな絵画表現上の約束事もある。知れば知ったで楽しいんだが...

それをもう少し掘り下げて、イタリア壁画、いわゆるフレスコ画の世界を製造過程から見てみようとしたのがこの書籍。

フレスコ画、漆喰の上に描かれたその壁画は今も鮮やかなままでイタリアの街を彩っている。漆喰が乾かないうちに上から絵を描く、そして漆喰が乾いたとき絵の具は化学変化を経て壁地と一体化し、その美しさを長く留めることができる。ダ・ヴィンチがこれを採用しなかった「最後の晩餐」がどのようになっているかはご存知のとおりだ。

濡れている間に描く、一気に仕上げなければならないという製法上の制約に画家達は悩んだ。そして、こうしたフレスコ画の制約が遅筆で考え抜いて描くダヴィンチには合わなかったのだろう。

やがて一日分を分割して描いていくという方法が確立し、ジョットやフラ・アンジェリコといった画家が思い思いの世界を再現し、まさにイタリアはフレスコ画に彩られた芸術の国となっていく。

しかしこのフレスコ画がなぜここまでイタリアで広まったのか?フランスや北方ドイツで広まらなかったのはなぜなのだろうか?漆喰が乾きにくいとか、気候的な影響もあるのかもしれない。

イタリア・ルネサンスの華、フレスコ画。その製作に挑んだ画家の苦労、そして画面に残る苦労のあとが理解できれば、落書きなんでする気持ちも起こらないはずだが。。。

フレスコ画のルネサンス 壁画に読むフィレンツェの美
宮下 孝晴著
NHK出版 刊
240p
2,500円(税別)

2008年7月 2日 (水)

ルネ・ジェフロワ プルミエ・クリュ・キュミエール・エクスプレッシオン・ブリュット

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スペインの優勝を祝って空けるんならカヴァにすべきかもしれないけど、ゆっくりと余韻を楽しみたいのでより味わいの深いシャンパーニュをお共に。合わせるチーズはクリーミィーなシェーブルと、ピエモンテのハードチーズを。

ルネ・ジョフロワはその歴史を17世紀まで遡ることができる旧家。現在栽培は全てオーガニック農法で、真南を向いた畑は日照量も得られるので非常に成熟した果実を収穫することが可能。大手のように他の農家からブドウを買うことはできないので、畑の管理が命、ときめ細かく畑の管理をしていることでも有名だ。

ピノ・ノワール67%、シャルドネ33%と黒ブドウの割合が濃いこのシャンパーニュ、力強さを予感させるがさて?

色は輝きの強い、黄金を溶かしたかのような色合い。香りはグレープフルーツ、アプリコット、ナシ、アニスのアクセントも感じる。

泡は細かく優雅。口に含むと細かな泡が舌先を軽やかに突き、そしてさわやかな酸に溶け込んだ主張のあるまろやかな苦さが口の中に広がる。ほのかな甘さは感じるものの、全体にはとてもドライで引き締まった印象。味の骨格が緊密で、ゆるぎなさを感じさせる。そのベースにはしっかりした果実のコクがある。

このしっかりした苦さがとても印象的。軽やかさに流されない旨さを形作っている。余韻もまたこの苦味がベースとなりつつ、さわやかな酸も相まって独特の深みを演出し、最後には口の中にふんわりとした香りと果実味をきれいに残す。

はっきりした味わいで、独特のコク、旨みが豊か。トマ・ピエモンテと合わせるとミルクの香りが引き立ち、シェーブルと合わせるとコクの深さが増した。見事なマリアージュを感じさせてくれる。

深さとコクを感じさせてくれるシャンパーニュ。いつのまにかスペインの優勝を忘れて、ただシャンパーニュに酔っている自分に気がついた。Good JOB!

【Cave de Terre 淡路町店 5,980円】

セスク、生涯最良の日?

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スペイン優勝の感激からまだまだ醒めない。本国に帰った代表も大歓迎を受けたという。今まで一体感に乏しかったスペインにあって、このチームの雰囲気はスペイン人にとっても熱いものがあったんじゃないだろうか。

そしてセスク・ファブレガスもまた感激に酔っているはず。トップチーム・レギュラーとしては初のビッグタイトル獲得、それも十分に存在感を出しての奪取となればなおさらだろう。

「僕の人生で最高の日だよ。44年かかったけど、僕達は再びそれを手にしたんだ。僕達が手にしうる最高のトロフィーだし、僕達の夢の一つでもあったんだ。」

「これだけの実力があって、ピッチ上のボールを奪おうと狙い続けて、かつ美しいサッカーをやろうとしたチームが栄冠に到達するには長い時間を要した。でも今や僕達はそれを成し遂げた。そしてそんな僕達がどれだけ若いチームかわかってくれるよね?2年後のワールドカップにはこのまま戦っていけるはずさ。」

代表として結果を出したセスク、次に狙うのはもちろんプレミアの舞台でのタイトルしかない。

「来年はアーセナルでトロフィーを獲得したいよ。これが僕の目標さ。」

「僕はまだ若いけどついに結果を出した。でもスペイン代表としてできるとは思わなかったよ。だから今はアーセナルで同じ事をやり遂げたいんだ。」

「アーセナルでもスペイン代表の時と同じくらいのゲームの質を持っているはずだから、アーセナルのゲームがもっと良くなっていくことを願っているんだ。」

スペイン優勝の原動力はやはり中盤の底の厚さにあった。それもシャビ、セスクはパサーとしての精度と的確さ、イニエスタ、シルバは自らがドリブルで切り崩していけるタイプの違いが、敵チームに一体どうしかけてくるのか不安を起こさせ、スペイン代表はその隙を逃さず得点につなげていったことにあったと思う。

フラミニ、フレブといった後者タイプの中盤が欠けることになりそうなアーセナル。来季はアンリが去った以上に危機かもしれない。しかしそれを乗り越えて結果を出して来たアーセナルだ。そしてそれを糧に成長してきたセスク・ファブレガス。来季はいよいよプレミアタイトルへの渇望をバネにして、さらなる飛躍をとげてもらいたいと思う。