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2008年5月

2008年5月31日 (土)

らーめん五丈原みそらーめん

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今まで何度も札幌に脚を運びながら、ただひとつ満足出来ないもの、ラーメン。

一次会が終わって、その店の人に聞いた店に行っても満足できない。やっぱり繁華街は信用できん、と思ってこの店に。

すすきのから市電で2駅、東本願寺の前。しかし、札幌にも東本願寺があるとは知らんかった〜

みそらーめんの大盛は750円でかなりのボリューム。麺は細めの縮れ麺でスープとよくからむ。スープは豚骨ベースで薄くもなく濃くもなく、すっきり味。

サイドメニューのチャーシューおにぎりは150円でこれもデカイ。普通盛りとセットが当たりかも?

普段飲まないスープもしっかりいただいた。ようやく札幌の不満解消ということで。

らーめん五丈原
札幌市中央区南七条西8丁目
011−561ー3656
11時〜26時
火曜休

地球彫刻モエレ沼公園

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札幌市郊外にある元はゴミ捨て場だったこのエリア、今では自然と芸術の調和のシンボルとなった。一人の彫刻家と、その意思を継いだ建築家達によって。

モエレ沼公園、設計したのはイサム・ノグチ。彼が1930年代から持ち続けた『地球を彫る』というコンセプトを表現したこの公園は、入った瞬間から今までいた空間の感覚とは違うものを感じる。

正面に高くそびえ立つモエレ山。しかし威圧する感じはなく、芝の斜面に伸びる一筋の白い階段が自然と頂上へと誘う。

その山よりは一段低いプレイズマウンテンは階段状のいわばピラミッド。積まれた石の淡く茶色い面が芝から見え隠れし、これが大地の彫刻作品であることを確認させられる。

人工物臭さを全く感じさせない空間にあって、ただ一つ、ガラスのピラミッドだけが建築物といえるもの。それさえも軽快なフォルムで上から柔らかく覆いかぶさったような感じだ。

彫刻の世界を空間芸術にまで拡張したイサム・ノグチ。彼の作品があるわけではないが、この優しい雰囲気を閉じ込めたこの空間こそが彼の最高傑作なのだろう。

2008年5月30日 (金)

ABC新社屋の広場

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マンションの入居もまだなんで、人気がない。。。

なんかあるかと思ったんだけど、ありそでありません。も少しあとかな、賑やかになるのは?

2008年5月29日 (木)

僕は残るさ! セスクの誓い

U6zwqtkg シーズンが終って、正直あまりいい話題がないんで沈黙してました。フラミニの離脱も正直ショックでした。でもミランってどうなんだろ、イタリアのサッカーで彼のMFとしての運動量が活かせるんだろうか?

フレブもかなり移籍の確率が高そうで、なんか来季に向けて明るい話題がないなぁ、と思っていた中でようやく、というかネタ的にはいつものパターンかもしれないがセスクの来季に向けたコメント。

「僕はアーセナルに残る。監督が僕に残って欲しいと頼んだから、僕はあなたを信頼している、と伝えたんだ。」

「プレミアの舞台で優勝したいんだ。僕は欲しいと思うものを手に入れるまで戦う、そういうサッカー選手の一人なんだよ。」

でもアーセナルを去る選手が多いのはやはり給料に問題があるようだ。MUやチェルシーが最高クラスの選手に支払う週給は13万ポンド、しかしアーセナルは8万ポンドだそうだ。これが本当ならアーセナルって結構金ありそうなのに案外シビア...

フラミニの移籍もそうした常識離れ(?)の契約金だそうだが、プロである以上より多くの金を出してくれるチームに行くのは仕方ない。去るものは追わず、いや本音は追えずかもしれないが、残った若い選手が必ず穴を埋めてくれるはずだ。アンリの不在を埋めてくれたアデバヨールのように、大化けしてくれる選手が出てきてくれることを期待。

ポール・レイツ ジュリエナ ブルゴンディア・ドール1998 AOCジュリエナ

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結構ビビリで先入観を持つタイプです。従って常識的に「ありえん」タイプの食物には二の足踏んでしまいます。

このワインもそんなタイプ。ボジョレーでもクリュ・ボジョレー、ジュリエナ産のワイン。しかし1998年産。早飲みガメイで10年を経ているとなれば「???」と思わずにはいられない。

このワインは成城石井三番街店に置いてあったもの。ワインに関しては凄い情熱を持っているS口君が、「ピノ・ノワールのようですよ。」と薦めてくれたので、カウンターで飲んだ勢いもあって一線を越えて購入。

ポール・レイツは元々19世紀からブルゴーニュで樽を作っていた家だが、やがて葡萄商も始めて農家から葡萄を購入。それから4代にわたってワインを作り続けてきた。樽を扱っていた家だから、樽の使い方も心得たものだろう。

しかしボジョレーに関しては若さを生かすためにステンレスタンクを使用して醸造、決して一辺倒の作り方ではない。

色合いは黒味の強い深さと落ち着きを感じさせるルビー色。10年も熟成した感じは受けず、まだ若い感じを保っている。エッジもオレンジの印象は受けない。香りは鉄、セメダイン、デラウェア、スミレの香り。

アタックは若く活きのいい伸びのある酸、そしてそこに溶け込んだ果実の旨みが酸に連れられて口の中に突き進んでくる。タンニンはまろやかで角が取れている。中盤のボディはその酸、タンニン、旨みのバランスが絶妙で、軽快な中にもたっぷりとした果実の旨みが感じられる。余韻も若い葡萄をほおばった後に感じる甘酸っぱさの感覚。

これが本当にガメイだろうか?ブラインドなら間違いなくピノ・ノワールと答えるだろう。しかも熟成感は全く感じず、若々しさを十二分にたたえている。実は熟成によってガメイにあるキャンディのようなある意味安っぽさを感じさせる要素を削ぎ落としたんだろうけど、それは知っているから言えること。まさにガメイの実力、ポテンシャルを思い知らされた目からウロコのワインです。
Unbeliebable!

【成城石井三番街店 2、500円?】

2008年5月28日 (水)

ドメーヌ・フォージュレイ・ド・ボークレール ロルミシャル2006 AOCブルゴーニュ・ルージュ

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AOCブルゴーニュでも軒並み3千円超とは、いやはやつらい時代になったなぁ。航空運賃だって、早割宣伝の価格は大文字で昔と変わらない値段でも、その下に小さな文字の燃料費負担額が運賃と変わらないんじゃ。。。

それでもまだまだ探せば2千円で出ているブルゴーニュも結構ある。昔安いときに仕入れて値段が変わってないものや、有名じゃないものまでいろいろある。前者であれば驚く掘り出し物が結構あるから、あんまりはやってない酒屋くらいが穴なのかも?

このブルゴーニュのドメーヌは、安くても信頼置ける作り手であるから安心。マルサネを本拠とし、グラン・クリュであるボンヌマールも産する。このAOCブルゴーニュも極力農薬の使用を抑えたリュット・レゾネ農法で作られたブドウによるものだ。

色合いは紅茶のような深さを感じさせるルビー色。香りはアメリカンチェリー、胡椒、紫蘇、梅酒の香り。

アタックはなめらかで、その直後伸びのある若いベリー系の果実的酸が舌を駆け上る。比較的角度の狭い酸。その中にミネラル的塩っぽい味わいと旨みがこじんまりと溶け込んでいる。タンニンとの調和が程よく、口の中できっちり収まる感覚が心地よい。雑味、とげとげしさを殆ど感じなかった。

ボリューム感はないが、酸と適度に絡み合う旨みがとてもチャーミング。余韻もミネラル感、果実の酸味の後味があって、上品ではないが好感の持てる味わい。ブドウを皮ごとかじった後の後味によく似ている。

安いAOCブルゴーニュにあってもしっかり味わいの要素を保って、旨みを堪能させてくれる。やはりこの価格帯のワインに大切なのは信頼できる生産者だ。だからこそこの価格は基調かも?Good JOB!

【大丸百貨店梅田店 2,593円】

今だからわかる横尾忠則 芸術新潮6月号

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子供の頃からこの不思議な人物に興味を光れずに入られなかった。というか、わからなかった。この人、一体何者か?

ポスターみたいなものを作っていたが、やたらピンクが目に付くケバい表現で、単に人の興味を引くだけの作品と思っていた。芸術なんて思わなかった。そしてその人はCMにも出ていた。サロンパスかなんかだっただろうか、コピーも「横尾忠則も肩が凝る」って。

単に奇抜な行動で世間の関心を得るパフォーマー。岡本太郎と共に、変わった人物、常識はずれとネガティブ、否定の表現しか思い浮かばなかった。でも否定する以上に、その作品が頭に残る、心に残り、その行動に注目せざるを得なかった。

そして今確かに思う。この人はすごい人だと。

今でもその作品をうまく表現することはできない。でも昔ケバいと思っていたその色彩感覚は、なぜか今はとても共感できる。その作品の前に立つと、派手な画面なのに言いようのない不安感を感じ、いまにも崩れ落ちそうな均衡の世界に取り込まれてしまったような感覚に陥る。

それは画面に込めた複数の時間の流れ、現実にあるはずのない世界に対する戸惑いなのかもしれない。そして大胆な構図、デザインのベースにある緻密な描写、そうしたものが一体の作品を構成していることに対する驚き、それが彼の作品を見たときに反発を感じつつも惹かれずにはいられなかった理由なのかもしれない。

間もなくその世界が兵庫県立美術館にやってくる。楽しみなその日を前に、まずはこの本で昔感じた気味悪さを満喫しよう。自分もまたそれを楽しむことができるくらいの時は経たはずだ。

芸術新潮2008年6月号 特集「横尾忠則の大冒険」
新潮社刊
1,400円
P152

2008年5月26日 (月)

ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか

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最近話題のドバイ。実はここを本拠地にするのがエミレーツ航空。アーセナルのスポンサーでもあるこの企業体、エミレーツ、首長国って意味だったのはこの本で初めて知った。

エミレーツ航空も凄く評判が良くて、旅行好きの人も良く利用する。今では当たり前になってきたエコノミーでの個人用ディスプレイもこの航空会社が先駆けて導入したとか。

それだけじゃなくて、世界地図のような人工島など大規模な建築も目白押し。そしてそんな土地をベッカムが買ったとか、そんな華やかな話題も伝わってくる。開発ラッシュで1か月離れたら風景が違っていた、っていうような話も冗談じゃなく現実なんだそうだ。

そんなドバイの魅力をドバイでビジネスを始めた先駆者が語っているのが本書。ドバイ自体は石油を持たない。その持たない国が石油に依存することなく国を富ますために生み出した知恵の集結が今のドバイとなっている。そしていまや中東の航空、経済のハブ的存在として、日本人にとっても馴染み深いブランドとなった。

暑いのが大嫌いな自分にとって中東は遠く、また自ら行こうとは絶対思わない存在。しかしこの本を読んで、成長一直線でトップギアで走り続けるドバイという都市に興味を持たずにはいられなくなった。そして2週間後、ひょんな事からこの都市を仕事だが訪れる機会を得た。自らこの良くも悪くも人が築き上げた都市の姿をこの目で見てみたい。ただ期間はあまりにも短く、限界はあるが。

ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか
福田 一郎著
青春出版社刊(青春新書)
188p
750円(税別)

フラテッリ・レヴェッロ ドルチェット・ダルバ2005

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暑くなってきたので、重厚なワインよりもフルーティで軽やか、あまり気取らずに楽しめるワインにシフトする時期。これを自分は「ワインの衣替え」なんて呼んでたりする。

赤も当然カベルネやシラーよりも、少し冷やしても楽しめる品種に。まず思いつくのが、ガメイ、ピノ・ノワール、イタリアであれば北のバルベーラやドルチェット。特にドルチェットは酸も中庸なので少し冷やし加減からゆっくりと楽しむにはいい品種だと思う。

このドルチェットは、フラテッリ・レヴェッロのもの。名前はそのままズバリ、「レヴェッロ兄弟」。カルロとロレンツォの兄弟によるワイナリーで、いわゆる「バローロ・ボーイズ」の一員としてフルーティなバローロを世に送っている。

このドルチェットはステンレスタンクで5日間マセラシオン、醸造熟成もステンレスタンクと、クリアでピュアな果実味を大切にした醸造法を採っている。

色合いは落ち着きのある暗めのルビー色。エッジまで稠密に色素が詰っている。香りはプラムジャム、黒胡椒、乾燥イチジク、わずかだがバジルのような香りも。

口に含むと穏やかで乳酸飲料のようなまろやかな酸が放射状にまんべんなく広がっていく。やがてその中に含まれていた慎みのあるベリーの旨みが口の中で弾けて、さわやかな甘さ、涼しげな酸っぱさが調和した果実味を形作る。ただそのボディは比較的細く、繊細。しかしその繊細な旨みが余韻につながり、ゆっくりとフェードアウトしていく。

インパクトという点ではそれほど強くはないが、酸、旨み、タンニン、余韻といった味わいの要素がバランスよくまとまっている。そして何よりピュアで果肉をそのままほおばったような感覚。フルーティでやさしいドルチェットの魅力をそのまま表現したワインといえるんじゃないだろうか。

【LIQUAR WORLD 2,580円】

2008年5月25日 (日)

ハルカナルアオイヒカリ 千住博展

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近年は創作活動だけでなく、著述、解説といった幅広い活躍が伝えられる日本画家、千住博。ニューヨークを拠点にする画家が昨年現地で発表した『ハルカナルアオイヒカリ』の展示が難波高島屋で開催されている。

手漉きの和紙に蛍光塗料で描かれた滝が会場を取り巻くように展示され、ブラックライトにより妖しく照らしだされている。

画風、技法はまさに日本的、垂らしこみで滴るように描かれた水は近づくとうごめく生命体、細胞の集まりのように見えて、恐ろしささえ感じる。そしてそれらが冷気を放っているかのような感覚にも襲われる。

しかし、次第に画面から遠ざかると、それはまさに闇夜に浮かび上がる滝。そしてそれぞれの滝の質感も違い、物理的には同じはずの水の落ちる速度も違って見える。であれば、これらの滝は異なる時間の流れに支配されているのだろうか?

会場を満たす幻想的な水のドラマ。まさにこれは地上を映すプラネタリウムだ。怪しい蒼い光に身を置けば、絵画から発散する力を肌で感じることができるだろう。

ハルカナルアオイヒカリ
千住 博展
難波高島屋7階
〜5月30日

葡萄酒か、さもなくば銃弾を

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なにやら危険な雰囲気が漂う題名。だが、けしてサスペンス小説ではない。しかし扱う内容は小説よりもスリリングなものかもしれない。

著者は元NHKの海外特派員、手嶋龍一氏。ワシントン支局長としてアメリカ政治の節目の折にその分析を伝えていたのを思い出す。最近は「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤優氏との共著など、かなり積極的に執筆活動を続けている。

この本では著者が取材などで接した海外の政治家29人のエピソードを語っていく。今が旬のヒラリー・クリントン、バラク・オバマからジョン・F・ケネディ、キッシンジャーなど世界史の節目を飾った政治家、そしてあまり知りえなかった政治家まで幅広く扱っている。

これらの政治家に共通するのはやはり信念。その信念を達するために手に入れんとした権力への欲求。しかしそれに達するには多くの葛藤がやはりあったのだ。そしてその合間に見せる人間的側面。その姿は実際にウォッチし続けた者にしかわからないほどであったのだろう。そうでなければ政治家は務まらないだうから。

この本を読んで思ったのは、巨大な力で人智とは違う大きな力で動いているかのような国際政治も、やはり人、それも個人の影響が大きいのではないかということ。だからこそ国外では政治家に対する圧力、それは暗殺という最終手段が獲られることさえある。

日本国内にあってはそうした脅威にさらされることは最早ない。政治家達は既得権益の確保、喪失、それによる有権者の反応のみに血眼になっているからだ。そうした弛緩した状況に対する失望感が、この本のベースになっていると思える。

葡萄酒か、さもなくば銃弾を
手嶋 隆一著
講談社刊
328p
1,700円(税別)

2008年5月24日 (土)

大阪学院大 人工芝のグラウンド

Iiixp_db 久々にサッカーの練習に行ってきた。あいにくの雨だが、今日の会場は全く問題がない。なんてったってオール人工芝のグラウンドだから。それと外でスポーツするときはコンタクトをするんだが、むしろ雨の方が乾かなくて違和感を感じず、視界がクリアになるから気分が楽でいい。

練習場は千里山の大阪学院大のグラウンド。昨年は関西学生リーグで優勝を飾ったのは、こうした最高の環境で練習できるってのも大きな理由なんだろう。

今日はまずは2人1組でインサイドキック、アウトサイドキックの練習から、ヒザや胸でトラップした後でのキックの練習から始まる。一通りすむと、今度は練習したキックを使ってのシュート練習。親指に力を入れて足首を固定して振りぬくことに注意して蹴るけど、なかなかうまくいかない。

シュート練習も終ると、残り1時間は前後半20分のミニゲーム。この頃が最も雨が強くなり、ボールも飛ばないし変なバウンドもする。それでもさすが最高の人工芝、滑りもせず踏み込みもいいし、着地の衝撃も緩和できて負担が少ない感じだ。これは贅沢だなぁ。

で、2時間の練習も終わり雨で濡れたウェアの着替えで、クラブハウスのシャワーが使えるとの事。ただ、部室の奥にあるそうなので、濡れたパンツだけ履き替えようと使わせてもらったが...部室だけはどこの世界もあまり変わんないようです。

ドメーヌ・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール ア・リゴテ2006 AOCブルゴーニュ・アリゴテ

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ブルゴーニュワイン高騰のせいか、シャルドネに大きく遅れをとっていた2番手、アリゴテのワインもよく目にするようになった。以前はカクテルのキールに使うくらいで、酸がきついボディの薄いワインと思っていたけど、最近はそんな先入観を覆すワインが多い。

このワインもラベルはよく見かけていたんだけど、やっぱ「アリゴテ」っていうことで二の足を踏んでいた。でもこのグラスを引っ張る可愛いイラストに惹かれて試すことに。

シャブリを本拠とするド・ムール夫妻によるドメーヌ、畑はビオ・ロジックで手作業による収穫とブドウに対する情熱は並々ならぬものがある。本人曰く、「友達がいない」ほど他とは違うワインばかり作ろうとしているからだそうだ。

色合いは照りがあってほんのり緑を感じさせる黄金色。香りはオレンジの皮、カスタード、チューインガム、リンゴジュースの香り。

アタックは滑らかで丸みのある酸。かすかに舌先をくすぐるガス感もある。アリゴテとは思えないまろやかさで、攻撃的なところが少しもない。酸が収まると、ライムのような柑橘類の味わいが広がり、そのベースには塩っぽさ、ミネラルが十分にある。

余韻はこの塩っぽさ、旨み感が幅広に感じられ、思いのほか長く口の中に残り続ける。

飲んで感じたのは、まさに「これがアリゴテ?」って感じ。アリゴテの刺激が殆ど感じられず、旨みは平凡なシャルドネなんか太刀打ちできない豊かさ。まさに目からウロコのワインだった。アリゴテという品種にはまだまだ可能性が秘められているのかも。これはシャブリも飲んでみたくなった。ブルゴーニュの2番手アリゴテ、主役に向かって猛スパート?Great JOB!

【創酒タカムラ 2,500円?】

ドメーヌ・ボールナール アルボワ・ピュピヤン ラ・シャマード2005 AOCアルボワ

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イタリアほどに注目は集まらないけど、どっこい、フランスにも土着の品種はいくらでもあります。特に国境地帯、頑固(?)な生産者が信念に基づいてブドウを作っているような場所にあっては。

フランス・アルボワ。スイスとの国境であるジュラ地域で作られるこのワインの品種はプールサール種。この品種は発芽が早いので、高原地帯であるこの地域を時折襲う春の霜に弱い。そして収量も多くないので、難しい品種とも言える。

しかしそんな品種だからこそ、生産者が大切に扱って、その結果いいワインが生まれるというものなのだろう。放っておいても育つような場所から素晴らしいワインが生まれないように。

フィリップ・ボナールは元々この地域の組合の醸造責任者だったが、1988年に独立し自らのワインを手がけはじめた。少人数のスタッフと共に収穫は手摘み、畑で選果、ビオ・ロジック農法を実践している。

このワインに用いたプールサール種のブドウは樹齢45年。ステンレスタンクで3週間の長期マセラシオンの後、自然酵母で5週間の発酵を行う。

色は薄めの明るいルビー色で、若干のくもりを感じさせる。エッジは薄め。香りはストロベリージャム、赤いバラ、ドロップ、アメリカンチェリーなど、甘酸っぱい感じの香り。ベースに若干の鉛筆、湿った土のような香りも感じさせる。

アタックの酸はそれほど強くなく、案外にまろやか。中盤は殆ど残糖を感じさせずクリアな味わいで、タンニンも強くはないが、このワインを形作る上での質感はしっかりと感じられる。そして舌の先端から中央付近で展開した味わいが徐々に表面を包み込んでいくかのような感覚。果実味のボリューム感も大きいとはいえないが、飾りのないじんわりとした優しさが伝わってくる。

余韻はパワフルではないが、きれいな旨み成分が口腔を満たし、小さな花のような微かな香りを伴いつつ、柔らかに引いていく。

主張するほどの特徴はないのかもしれないが、口に含んだときの優しさ、そして最後まで微塵の刺々しさを感じさせない柔らかな作り。この優しいワインを楽しむためには穏やかな時間が何よりも必要なのかもしれない。落ち着いてワインと対話できる環境と共に。

【Wineshop FUJIMARU 3,490円】 

2008年5月23日 (金)

マンチェスター・ユナイテッド、欧州最強へ

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再び両雄の対決は欧州最高の舞台で。モスクワで迎えたチャンピオンズ・リーグの決勝は、プレミアの覇者マンチェスター・ユナイテッドと最後まで追い詰めた2位チェルシーのイングランド2強対決。果たしてMUの9年ぶり3回目か、チェルシーの初優勝か?

総合力ならまずMUに違いない。しかし何が起こるかわからないのがサッカー、チェルシーにも勝機は十分あるはずだ。そして試合はまさにその通りの展開になり、誰にも予想がつかない展開となった。それはあまりに過酷で劇的過ぎる幕切れ...

まずは前半開始。攻めのMU、守るチェルシーといった今シーズン両者が展開したサッカーがモスクワでも繰り広げられていく。MUはルーニー、C・ロナウド、チェルシーはドログバ、ランパードがキーになるはずだが、序盤はMUが左右のサイドを使ってチェルシーゴールへの決定的チャンスを狙っていく。しかしチェルシーも堅い守りで攻めへの機会をうかがう。そして時折起こる両チームの絡み、欧州最高の舞台で高揚しているのが痛いほどわかる。

試合が動いたのは27分、右サイドでのスコールズとブラウンとのワンツーから、ブラウンが左ゴール前でフリーになっていたロナウドにピッタリのクロスを入れて、ロナウドもそれをしっかり頭で決めて先制。やはりキレキレのポルトガル男がこの大会も持っていくのか?

32分、ランパードからのボールを右サイドで受けたドログバが中央に詰めたバラックに送るが、これはリオ・ファーディナンドがクリア。チェルシーはなかなか決定的なチャンスをつかめないかに見えた。しかし前半終了間際、エッシェンが放った遠目のシュートが何人かに当たって、そのボールをランパードが決めてチェルシーが1−1に追いつく

後半に入っても両チーム均衡し、なかなか突き放せない。そんな中、ライアン・ギグスが途中交代で入って、鉄人ついに最多公式戦出場記録を塗り替えた。そして後半を終って1−1で30分間の延長戦に突入。しかしこの延長戦でも決まらずついにPK戦に移った。

両チームが決め続ける中、3本目でまさかのロナウドの失敗。その裏ではランパードが決めてチェルシーが優位に立つ。しかし5本目でチェルシーもジョン・テリーが決めれば優勝の場面で右のゴール枠外に外し、サドンデスに突入。これ以降は先行のMUがまず決めてチェルシーにプレッシャーをかけることになってしまった。

そして運命は7巡目。まずMUはギグスが決めて、その後はチェルシーのニコラ・アネルカ。見るからに悲壮な表情のアネルカが放ったキックを、ベテランGK、ファン・デル・サールがパンチングでナイスセーブ、この瞬間MUの3回目優勝が決定した

歓喜のMU、その裏で泣き崩れるチェルシーの主将ジョン・テリー。時として残酷すぎる結果を出すサッカーをこれほど見せ付けられた場面はなかった。

納得の優勝、納得の結果にはなったが、その優勝はまさに紙一重だった。そしてその紙一重を分けたのは、単にMU、いやロナウドが持っていた「幸運」だったのでは?と思える試合だった。しかしまさに世界最強チームの印象を強く植えつけたマンチェスター、このチームを来年打ち破るチームが現れることを期待したいし、それがアーセナルであって欲しいと思う。

2008年5月21日 (水)

ワインも気軽に BABBI BABBI

誠に失礼と思いつつ、「イタリアワインの魔境」とか「洞窟」とか怪しげな形容詞をつけて崇拝しているイタリアワインバー、PINCO PALINO。こちらのママ(?)さんもブログをしているので、ちょくちょく拝見している。
http://ameblo.jp/pinpaliparadiso/

こちらで見かけて気になっていた心斎橋のイタリア・レストランがこちら。「BABBE BABBE(ハビ・バビ)」、1階はカウンター、2階がテーブル席になっている。

Nkgdihuk 1階にはボトルワインが飾られていて、価格も書かれているので選びやすい。イタリアワインだけでなくて、フランス、オーストリアといった幅広い品揃えで、気軽に楽しめる価格帯。1本安いので1,500円、高くても4千円くらい。もちろんこれ以上のワインはセラーに秘蔵されていることだろうケド。


日はグラスの白でシャルドネ&ヴェルメンティーノ(ヴェルディッキオ?)、赤はネグロ・アマーロのチョイス。どちらも南イタリアワインだそうだが、酸もピュア、果実味がたっぷりのっていておいしかった。グラスワインも白、赤3種ずつそろえていて、やはりイタリアからフランス、オーストラリアと幅広い。この日はブルゴーニュの白、オーストリアのグリューナ・フェルトリーナ、オーストラリア(?)のプティ・ヴェルドー等のラインナップ。

W_cbgjam 今日は犬鳴豚の軽い煮込みとピスタチオのソースによるパスタと共に。脂がのっていて、パスタも好みのアルデンテ、旨かった〜。赤のグラスワイン、ネグロアマーロも黒すぐり、葉巻のような甘い香り、すっきりとしたスリムな味わいで楽しめた。


価格帯が安いので料理とワイン、気軽にいろいろ楽しめるのが素敵だ。こういう店が梅田なんかにもあればいいのに...店の回りも落ち着いた雰囲気なので、ちょとしたオアシスのように立ち寄れるのがいい。

ちなみにこの日、ワインを飲みながらサッカー雑誌「FOOTBALLISTA」を読んでたら、店員さんに「ブログやってますか?」と聞かれた。あら、なんでバレたのかな。嬉しい気持ちもあったが、やっぱ恥ずかしいもんです...

バール&トラットリア BABBI BABBI
大阪市中央区博労町3−3−15
06−6252−6355
ランチ 11:30〜14:30
ディナー18:00〜24:00
月曜休

お店のHP
 →http://r.gnavi.co.jp/c503600/
店主さんのブログ
 →http://blogs.yahoo.co.jp/babbibabbi2007

2008年5月20日 (火)

ジャブレ・フィリップ・エ・ヴァンサン クローズ・エルミタージュ ラ・ミュティーヌ 2005

J585zpbi やっぱシラーなんだな、自分にサクッと合うのは。いろんなワインを飲んでもやはりそうした思いを強くすることが度々ある。ワインを飲み始めた時は、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワールといった王道ワインしか目が行かなかった。そんな合間でシラーを飲んだときの衝撃。ワインが単に上品なものでなくて、パワフルな力強いものでもあるということを感じた瞬間だった。

だから今でもシラーには過剰反応してしまう。そんなシラーが最高にその力を発揮するのはやはりフランス・ローヌ地方だ。その確信は今も揺るがない。これに対抗するのは一つ、インドのみ?

今回飲むクローズ・エルミタージュは殆どその情報もない。ローヌにあって比較的安価なワインを提供してくれるクローズ・エルミタージュだけにその品質は造り手に依存するはずだが、さてこのワインは?

色合いは艶やかで落ち着きのある深いルビー色。香りは黒胡椒、ターメリック、ブラックベリージャム、鉄さびの香り。

アタックは詰った果汁の旨みとそこに溶け込んだ酸がしっかり感じられる。その酸が伸びやかで、旨みとのバランスが心地よい。タンニンもしっかり感じられるが、緻密で案外にも滑らかで、酸とのバランスも良い。中盤のスパイシーさと深みのある果実の力強さもうまく調和している。刺々しさを感じないのは見事。

余韻もスモーキー、スパイシー、そしてフルーティーと複雑な要素が絡み合いつつ、しっかりした旨みを感じさせる時間は長く続いていく。

殆ど無名の造り手だが、これは見事なワインを作ったものだ。いろいろクローズ・エルミタージュを飲んできたけど、ここまでシラーらしい野性味をたたえつつ、それでいてワインの気品を失わないワインも今までなかった。やはりワインは奥が深い...Great JOB!

【Cave du Vin 3,000円?】

2008年5月18日 (日)

JLF ニャンニャン VDT NV

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ワインに限らず自然派、ビオって言葉はかなり宣伝文句になる。確かにピュアな果実の旨みとか、飲みやすさ、少しガスを含んだ軽やかさが感じられるが、一方で独特の香り、刺々しさもあって必ずしもビオ=いいワインという方程式には納得しかねる思いだ。

それでもやはりビオワインを飲む機会が多くなっているのは、生産者がそうした回帰志向、薬品に頼らない本来の土の力、自然の力を最大限に生かした生産に注力している結果なのだろうと思う。

そんな自然派の中にあって、最先鋭ともいえる3人の生産者が力を結集したデイリーワインが出た。その名も「ニャンニャン」。

JLFのJは「新井順子(J.A.)」、Lは「レティシャー」、Fは「フレデリック・コサール」からとったもの。そして「ニャンニャン」はブドウ品種カリニャンにちなんだ名前だ。

新井順子氏はロワール、フレデリック・コサール氏はブルゴーニュが本拠、だからこの南仏由来の品種からなるワインは南仏に本拠を置くレティシャー女史によるものだ。それをコサール氏が醸造責任者、新井氏がプロデュースしたコラボレーションの結果だが、さて?

色は濃厚で落ち着きのある暗めのルビー色。香りはブラックペッパー、スモーク香、湿り気のある革、プラムの香り。

アタックは微かに舌先をくすぐるガス、そしてピュアな絞りたてのブドウの甘いジューシーな旨さ、その後にまだ粗いゴツゴツした収斂感がやってくる。アルコール感はあまり感じず、若いブドウジュースを飲んでいる感じだ。

中盤から余韻もそれほど膨らみは感じず、序盤の若さがそのまま並行していくような感じで、ただ若々しい好感の持てるブドウ本来の甘さを展開していく。最後に残るやさしい果実の甘さも心地よい。

お酒というよりも、ブドウの味わいを素直に表現したような製品になっている。カリニャン自体はブレンド、大量消費用の品種としてあまり重要視されてこなかったが、そんな品種も造り方次第で魅力を表現できることが十分理解できるような作りだ。でもワインとしてはどうなんだろうか。お酒っぽくないので、ガブガブ飲めてしまうから後が怖いかも。

【mAAn 1,800円?】

白川郷です

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今日も快晴。白川郷で一休み。
山頂には雪も残っています。

この後、飛騨牛のコロッケ、メンチカツ、串焼きを賞味。あんまり変わんない気もするけど、旅先だからお約束ということで。

2008年5月17日 (土)

近江町食堂三宝丼

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金沢の台所、近江町の市場の食堂で海産物に舌鼓。

金箔まぶしで豪華。えび、まぐろ、うにのせです。

実はこの前に刺身定食たべてます。どんだけ喰うのか?自分で言うなっつーの。

ロン・ミュエック展

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金沢21世紀美術館で開催されている展覧会へ。ロン・ミュエックはオーストラリア出身、以前は映画の特撮用の模型を手掛けていたが、最近はその経歴を活かして精巧な人体の塑像を発表している。
それにしてもリアルだ。超をつけてもいい、いや、それ以上だ。肌の質感、色合い、皺、毛穴の一つ一つが精密に再現されている。ここまで作りこめることに恐ろしささえ感じる。

しかしやがてそうした奇異の感情は薄れて、一種崇高ささえ感じるようになるのはなぜか?作りもので、触れれば冷たい表面から暖かいみさえ伝わってくるようだ。逆説的な矛盾した印象を受けている自分にとまどい、しばし答えを探して自問する。

作品は7点、10分で廻れるだろう。しかしそうはさせない魅力がこれらの作品にはそなわっているのはたしかだ。それは産まれた直後の胎児、『ガール』にもある昔の記憶、肌の触れ合いを始終感じていた時代への懐かしみなのかもしれない。 

ロン・ミュエック展
金沢21世紀美術館
〜8月31日

敦賀・杉津浜

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敦賀です。快晴。
北陸高速の杉津(すいづ)PAからの日本海。いい感じです〜!

トーレス ヴィニャ・エスメラルダ2007 DOカタルーニャ

Shtp0i2i 堂島サントリー本社の1階にあるワインショップは、平日のみ開店で、しかも閉まるのが18:30と少し使いづらい。ただし結構掘り出し物なんかが多く、たまに早く帰れた日には覗く事がある。

そして木曜日は試飲会があって、数は多くない2、3点ほどだけど、無料で飲ませてくれる。このワインは今週の木曜日に出されていたワインの一つ。

スペインワインの最大手かつ最も優秀な造り手として、おそらく日本でも知名度ナンバーワンのトーレス社。カタルーニャの近郊、ぺネデスを本拠とし、低価格のリーズナブルワインから、高級ワインまで幅広く展開している。そして扱うブドウ品種も多様、スペイン土着品種にこだわらず、フランス系のブドウも畑、気候を考えつつ積極的に栽培している。

そんな中でこの白ワインは、スペインでは殆ど聞かないゲビュルツ・トラミネールとモスカテル、つまりミュスカによるワイン。アルザスタイプのワインをスペインで作ったわけだが果たして?

香りはミルキーで、ミュスカの香りが華やか。白い花、ドロップ、オレンジ、ママレードの香り。色は薄めのほんのり緑を感じさせる若い麦わら色。

アタックに感じるのは伸びやかで透明感のある酸。直線的でなく、広角的にじんわりと広がるまろやかさがある。その酸が去った後には若干のほろ苦さ、そして微かな甘みをたたえた若い柑橘系の味わい。すっきりしていて、引き締まった味だ。中盤の膨らみも感じられ、詰った果実の旨さがある。

余韻は爽やかな果実実とほろ苦さ、そして酸が絡みつつ、ゆっくりと引いていく。

ゲヴュルツとか、ミュスカといった特徴がしっかりある品種は温暖な気候の土地で作るとえてして鈍重でキレのないワインになることがあるが、さすが名手はそうした危険を冒さず、あくまですっきりした酸をたたえた活きのいいワインに仕上げている。しかもスペインの白ワインにはなかなかない、しっかりした旨みと甘い香り、さすがという感じです。
Good JOB!

【Cave de Vin 1,800円】

2008年5月14日 (水)

点心タパス? THE DIM SUM BAR

Qie9boda いつも髪を切ってもらっているサロンの人に薦められて、本日は福島へ。といっても殆ど仕事場から家への途中にあるんだけど。

福島は帰りがけにぶらっと寄れる地の利があり、どんなに遅くなっても歩いて帰れるし、しかも店のヴァラエティが豊か。そんな重宝な福島で、点心がバータイプで食べられる店ができたと聞いたので、ジムの帰り道に寄り道。ジムでせっかくカロリー減らしたのになぁ。。。

で、福島6丁目交差点、トヨタのビルのよこっちょにあるこのバーへ。中は結構広く、大人数でも楽しめそうだ。液晶のテレビではこの日はケーブルテレビの映画をやっていた。

着くなり中国産のビールと点心各種をオーダー。そしたら結構ボリュームあった。エビ餃子はエビのぷりぷり感がうれしいし、豚バラ肉も骨の周りの脂したたる旨さ。そして旬の野菜のオイスターソースがけは、そのてんこ盛り加減にびっくり。あと右下の豆腐を発酵させたもの、塩っぽさと濃縮した豆の甘さがうまくマッチングして結構クセになる味。

そしてここに来た目的である中国産ワイン、「長城ワイン」をオーダー。白も赤も飲んだけど、どちらも軽くてボリューム感はないが、白のほうがフレッシュで好感度が持てたかな?

一品が安いし、種類も豊富。写真にはないけど、香港の名物という具を米汁を蒸して作った皮に巻いた点心が、食感もつつるんとしてなかなか面白かった。いろんな味を気軽に楽しめるので、今までなかった形かも。腹いっぱいにさせてもらいました。

THE DIM SUM BAR
大阪市福島区7丁目21−8
06−4795−1150
17:30〜25:00
不定休

2008年5月13日 (火)

テヌータ・モライア ナウーレ・ビアンコ2006 IGT

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だんだん気温も上がってくると、冷蔵庫で冷やせる白ワインの方が重宝になってくる。今までは常温で放っておいても大丈夫だった赤ワイン、さすがに冷蔵庫では冷えすぎて渋くなっちゃうし。

冷やすのなら、あまり繊細なワインよりもガンガン冷やせるドライで軽快なものか、甘めのものの方がおいしくいただけると思う。それとあまり酸が強くない方がいい。

そう考えると、トスカーナの白も選択肢に入ってくる。トスカーナの白の主力品種はトレッビアーノ。しかしトレッビアーノはイタリアにおけるDOCクラスの白の生産量の3割を占めるものの一般的な評価は低く、酸がきつくて味わいに特徴がないワインになると言われることが多い。そんなブドウがなぜ幅を利かせるかというと、土地を選ばす放っておいても高収量が期待できるから。農家にとっては手っ取り早くお手軽に量をかせげるからだ。

そんなトレッビアーノだから、安い価格帯ではやはり酸の強い味わいの薄いワインになりがち。いわゆるイタリアレストランで出てくる「のみやすい」としか形容されないワイン。だからこそこうした安い価格帯を選ぶ場合は、トレッビアーノ単一よりも他品種とブレンドしたものを選ぶ方がいいように思う。

このナウーレはトスカーナの大規模生産者、ピッチーニ社が手がけるワイン。トレビアーノ、ヴェルメンティーノ、マルヴァジアが各30%、シャルドネ10%のセパージュ。

香りはオレンジの皮、カモミーユ、ミント、ライムの若い柑橘系の香り。色合いは薄めの緑がかった黄色。

アタックはやはり柑橘系、ライムのような青く若い直線的な酸。その中にほろ苦さがあり、それがアクセントとなってふくよかさを感じさせてくれる。残糖分は感じず、厚みもそれほどではないが、比較的しっかりとしたこの苦さがワインに落ち着きを与え、このワインの味の骨格をしっかりと形作っている。この手のワインの後味にありがちな強い酸の収斂感は感じない。

余韻も決して強いものではないが、若い果実のさわやかさを感じさせてくれる。そして最後に残るこのほろ苦さ。これがなければ平板なワインに堕してしまうだろう。

酸が穏やかなので、多少冷やしても苦にならない。それでいて味わいも割りにしっかりしている。値段も安いのであまり気を使わなくていいから、これからはこういう「お手軽」ワインが重宝します。

【成城石井三番街店 1,380円】

朝ラン?

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最近、朝ランしている。何かといえば、朝ジョギング。5時過ぎに起きて、手っ取り早く着替えて、淀川周辺を5キロほどゆっくりめで走る。

今日は十三大橋から長柄橋、毛馬のあたり。コースは気分次第で変える。

写真は長柄橋から見た梅田。街も始動し始める。そして自分も。

この後は出掛けに自動で沸かしておいた朝風呂に。スッキリした後、仕事に向かいます。

太りやすいので、飲み食いを楽しむにも苦労しますです。

2008年5月12日 (月)

決着!栄冠はマンチェスター・ユナイテッドに。

Arhugi6j プレミアも今日が最終戦。同時刻に全試合同時にスタートでは、優勝争いも順位争いも関係ないアーセナルの試合は放送なし...

勝ち点差で並ぶ首位マンチェスター・ユナイテッド、2位チェルシーはそれぞれは13位のウィガン、16位のボルトン戦。マンチェスターは勝てば文句なしの2年連続優勝が決定する。この試合はテベス、ルーニー、C・ロナウドの攻撃陣そろい踏みで万全の体制。

試合はマンチェスター・ユナイテッドペースで進むが、ウィガンもDF陣が頑張り、序盤でなかなかMUチャンスを与えない。しかし32分、ペナルティエリア内でルーニーが倒されPKを得たMU、蹴るのはC・ロナウドでこれを落ち着いて決めてMU先制!これで優勝へ大きな一歩となった。

しかしその後MUはしっくりこない時間帯が続く。時折漬け込まれるウィガンの攻撃だが、ウィガン自身のもったいないミスに助けられ致命傷には至らない。

そしてついに決定的な時間は訪れた!後半の80分、途中交代でパク・チ・ソンに代わったライアン・ギグスが左サイドからのルーニーのパスをゴール真正面フリーで受けてこれを決めて決定的な2点目!大事な試合でこの選手が決めるとは、もはや流れとしか言いようがない。これではウィガンに勝ちようがないのは明らか。最後の10分はMUにとっての歓喜へのプレリュード。

途中87分、MUゴールに攻め込まれてギグスが危うくクリアするなどウィガンも最後まで諦めずに攻めるが、流れを止めることはできない。そんな中でチェルシーはシェフチェンコのゴールでリードはしていたものの、ロスタイムでボルトンに追いつかれて自滅。そしてロスタイム3分も潰えてマンチェスターは自力で勝利、ついに2連覇を達成した。

序盤は勝ちきれず苦労したマンチェスター・ユナイテッドだったが、最後は抜群の攻撃力、そして厚い守備と選手層で後半は安定した戦いを続けてタイトル戦を勝ち抜いた。

抜群の得点力を示した22歳のC・ロナウド、抜群の試合観を示した23歳のルーニー、献身的かつ抜群の運動量で貢献した24歳のテベス、そして最後に得点をあげた34歳のギグス、この層の厚さがMUの凄さ、まさに勝つべくして勝ったといえるかもしれない。

まさに現時点で世界最強の感のあるマンチェスター・ユナイテッド、この最強チームを破るチームはいったいどこか?来季に向けてビッグ4残りチームが奮起し、今年のような最終戦までもつれ込む熾烈な争いを期待したい。

2008年5月11日 (日)

兎麦(うむぎ) 阪急三番街のうどんスポット

Eqbyfwto 全然知りませんでした。こんな近くにうどんスポットがあるとは...

たまにすき焼きが食べたくなると行く阪急三番街B2Fの「本みやけ」、インディアンカレー近くにあるうどん屋さん。カウンターが10席、あと小さいがテーブル席が20席くらいか。でもカウンターのほうが広くてすわり心地よさそう。

イチオシは定番、ちく玉天ぷっかけうどんか。でもここはまいたけ天ぶっかけうどんをチョイス。大盛りは1.5玉くらいで値段は変わらないのはうれしい。

うどんはしっかり腰のあるつるつるした麺。かんでいると旨みも出てきて結構いいかも。ただ、出しは麺のわりには細い印象。もう少し強めの方がうどんにも絡んでいいのでは?とも思ったが、うどんの味を大事にしているのかも。

全体的にはおいしい、すっきりした味。何よりもこのロケーションでこうしたうどんを食べるスポットってことが貴重かも?

うどん 兎麦
大阪府大阪市北区芝田1−1−3 阪急三番街B2
06−6372−1813
11:00〜22:00
不定休

ドメーヌ・デュ・ベレール ブルグイユ レ・ヴァン・リュ・ディ 2005

Cddodt68 フランスワインの中で最も過小評価されているのではないか、と思っているのがロワールのカベルネ・フラン。その最高の産地と評価されいているシノン、ブルグイユでさえそうだ。

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンに比べると青さが目立つと言われている。ボルドーでは他の品種とアッサンブラージュされて、そうした若さも一つのアクセントとなるが、単一品種で作られるロワールではそうした特徴がはっきりと出て、しかも気候は涼しいので余計に目立ってくるのかもしれない。フランスにおいて、ここまで酸をたたえたワインはなかなかに珍しく貴重な存在だと思うのだが...

しかし自分は結構好きなワインの一つ。確かに若干青さ、酸の突出を感じる事もあるが、そうした他にはない特徴が産地の個性を感じさせてくれるからだ。北の冷涼な産地で育まれた早熟のブドウから作られるワイン、そしてその味わいはそうしたイメージともよく合致する。

このワインを生み出すドメーヌ・デュ・ベレールの主、ピエール・ゴーティエのワインはこれで2回目。以前は「乾きの日」と題されたワインだった。
http://blog.kansai.com/cesc22/321
一年の殆どを休みなく畑に費やし、完全無農薬栽培、亜硫酸無添加のワインを送り出し、今ではブルグイユ最高の生産者の一つと言われる評価を得た。

色は濃い紫。凝縮した色合いは深さを感じさせる。香りは甘くブルーベリージャム、スミレ、鉛筆の削りかす、ミントの香り。

アタックはまず穏やかに、しかしすぐに伸びのある酸が舌を駆け上がってくる。そしてその後に残されるのは細かいが若干の堅さを感じさせるタンニンと、小粒の実を皮ごとかじったような収斂感のある果実味が感じられる。そうした展開の後に残るのは、やはりブドウの甘さ。熟した果実にある、確固たる旨みがベースにある。

余韻は少しの酸っぱさを感じさせながら、果実の凝縮した旨みがゆっくりと長めに口の中に広がり、そしてじっくりと消えていく。

ロワールらしい酸もしっかりあるし、それでいて若い果実の凝縮感も感じさせる。カベルネ・フランらしい特徴も備わった、個性のあるワインだと思う。しかしロワールでこれだけ濃い目のワインができるんだから、やっぱ地球温暖化って進行しているんだろうか、って気になるな。

【mAAn 2,500円?】

2008年5月10日 (土)

液晶絵画

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中之島の国際美術館で開催されている映像美術展。自分のまわりでも評判がいいし、これだけ映像作品を集中して紹介する展覧会も珍しいだろう。観客も学生や、特に外国人の比率がいつになく多かった。やはり映像作品は外国で評価が高いというのもうなずけるか?

入口を入るといきなりの暗闇。底には屋外のプールの映像。一人の男性が辺に立ち、やがて身を縮めながら飛び込む。しかし男の姿は空中にとどまり、プールの上の映像は静止するが、水面はゆっくりと動いている。しかしやがて男の姿は景色と同化してゆき...

ビル・ヴィオラの『プールの反映』、中国の農村の冬、野犬達の姿を写す『雀村往東』、蛆がわき腐りゆく兎をただ撮り続ける『リトル・デス』、水墨画のような世界の映像化、千住博の『朝の湖畔』などが印象的。アニメーションのようなキャラを描くジュリアン・オピー、なりきりアート?の森村泰昌の作品も楽しめる。

中にはかなり長い作品もあり、かつ変化も乏しい作品もある。それは映像アーティストは観客を楽しませるために変化に満ちたものを作るのではなく、あくまで観客とは少しの間立ち止まり去っていくもの、という事を想定した上で自分の思うとおりに作品を作っているからだろう。決して映像作品だからといて観客を楽しませるような変化に満ちたものではない、そこを鑑賞者は認識しないと大きく裏切られることになるだろう。

一作品にかかる鑑賞時間が長くなるので、たっぷり2時間は必要だった。異色の絵画展は見応え十分だ。

液晶絵画 Still Motion
国立国際美術館
〜6月15日

城 何も起こらず何も残らず?

Uhvnk_v0 珍しく気が向いたので、長編の小説を読んだ。読んだのは、チェコの作家、フランツ・カフカの「城」。

読み終わった後で感じたのはかなりの疲労感。結局著者は何が言いたかったのだろうか?と思わずにはいられなかった。それはつまり、実は故意に何も言いたくはなかったのではないか、と思うしかないのだ。

主人公Kは測量士、城にいる伯爵に呼ばれて雪の中をやってきた。そして着いた日に城に向かおうと歩き出すが、城にはたどり着けない。すぐそこに見える城だが、遠い存在としてそこにあるばかり。

その後、いろいろな出来事が起こるが環境を変える決定的な事件とはならない。そしてK自身も自らを周りに順応させようという試みもないままに、もどかしい展開が続いていく。そして終末に至っても...

カフカは不条理の作家とも言われる。確かに不条理な小説だ。最初に予想したような筋立ては全く表れず、読み進めても筋立ては見えず、ついには筋立てに関係しないような話が突然に現れて、混乱の内に結末が訪れる。いや、これは結末でさえないはずなのだ。

普通の小説のような展開は一切期待できなかったし、一度読んだだけではわからなかった。しかしこの本を二度読むほどの忍耐力があるだろうか。謎は謎のまま悶々とした思いが残る。

が、じつはこれこそが著者の言いたかったことなのかもしれない。理性で動いているかのように見える社会に潜む不条理さ、自分の力では何も動かすことのできない大きな存在に翻弄される人間社会の不合理さ。そんな不安感が読んだ後にしっかり残る、他には比べるものがない特異な小説だった。


フランツ・カフカ著(前田 敬作訳)
新潮社刊(新潮文庫)
630p
781円(税別)

再びイタリアワインの魔境へ ピンコ・パリーノ

久々にピンコパリーノへ。次々とセラーから見せてくれるワインの数々。ここに来るとやっぱり飲みたいワインが多いなぁ。お客泣かせのラインナップ。

Lphw_bvd パーチナのトレッビアーノ。ここのワイン、価格はリーズナブルながら品質は高い。赤は飲んだことはあるが白は初めて。フツーのトレッビアーノと違って、色も濃く味もアプリコットのジャムのように濃厚。さすがです。


2cjxhnbw ピエモンテ州、ランゲ地方のワイン、ロッサート。ヴィノ・ダ・ターボラだが、品種は土着中の土着、ロッセーゼ・ビアンコ。繊細な味わいだが、後味の桃のような滑らかな甘さが印象的。きれいな後味。


Zg22eiqe チーズはサルディーニヤ産のチーズをはじめ、なかなか店頭には並ばないレアなものばかり。わかめをまぶしたチーズにはさすがに面食らったが、食べてみると案外おとなしくて、チーズの味そのものでした。昆布だったら濃くてすごい味になるのかも?


L6vtmdpi 赤はマルカリーニのドルチェット・ダルバ。ドルチェットは酸がおとなしくて中庸な印象だけど、さすがマルカリーニ、酸もあり、ボディも豊か。なめらかなタンニンとプラムのような味わい。フツーのドルチェットとは全く異なる次元にある懐の深さを感じる。


7fzb0kvo そして今日の目玉はシチリアの南、アフリカ大陸との間にある火山島、パンテレッリア島のパッシート。パッシートは収穫したブドウを乾燥させて糖度を高めてから発酵させる甘口ワイン。この辺りではジビッボと呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア種から作られる。琥珀色で、香りは甘いが味わいは酸もしっかりして重さを感じさせない。食後のデザートワイン、贅沢な一時。


やっぱ恐ろしい店だ、ここは。ついつい誘惑に負けてグラスを重ねてしまう。何が出てくるかわからない、まさに魔境への入口?

ピンコ・パリーノ
大阪市北区曽根崎1丁目2−8マルビルB1階
06−6365−5656
月〜木 18:00〜02:00
金・土 18:00〜05:00
日祝休

2008年5月 8日 (木)

エル・クラシコ 王者マドリーがバルセロナを粉砕

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伝統のレアル・マドリッドとバルセロナの「クラシコ」対決。レアルの優勝が決まってタイトルとは何の関係もない少し寂しい結果になったのは残念だが、それでもクラシコは別。やはり両チーム意地のガチンコ勝負を期待するはず、だったが...バルサには意地も残っていなかったか?

スペイン伝統の一戦はバルセロナの本拠地、サンティアゴ・ベルナベウにレアルを迎えての戦いだったが、バルサファンを沈黙させるには十分の結果、4−1でレアル・マドリッドが圧勝した。

前半13分、グティのパスをラウルが、同じく21分にはこれもグティのフリーキックをロッベンが頭で押し込み、前半の早い段階で2−0

後半に入ってもレアルの勢いは止まらない。63分にはイグアイン、そして70分にはラウルに代わったニステルローイが決めて4−0...87分にアンリが1点を返すも焼け石に水で、バルサはホームで1−4の惨敗

この日ビジャレアルが勝ったので、バルサの3位以下が決定。来季CLは予選スタートとなる。そして何よりもバルセロナがクラシコで同一シーズン2連敗したのは24年ぶりの屈辱

クラシコに勝ってせめて溜飲を下げたかったバルサファンだっただろうに...この敗戦は痛いだろうな。ライカールトもシーズン後の解任はもはや必至かな?バルセロナにとっても厳しいシーズンは残り2試合。

2008年5月 7日 (水)

サンジョベーゼの十変化? トスカーナワイン会

7pxslfem GW2日目はイタリア・トスカーナのワイン会。イタリアワインの通、マイミクのtakeshiさんがセレクトしてくれた10種のワインをいただく機会に恵まれた。

サンジョベーゼをここまで集中的に飲む機会は今までなかった。なんたって、主流のワインよりも脇道、人知れずってやつに魅力を感じてしまうひねくれ者なので。。。

当日はなんと公共施設を使ってのワイン会。こんな手があったのか!会場費を安く抑えて多くの人とシェアして楽しむには有効な手段。目からウロコ。これはかねてからの企画に使えるかも?

1.Villa Cafaggio Chianti Classico Riserva 2001(サンジョベーゼ100%)
2.Tenuta Di Valgiano Palistorti 2000 DOC COLLINE LUCCHESI (サンジョベーゼ70%,シラー10%、メルロー20%)
3.IL CONVENTINO VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO 2001(プルニョーロ・ジェンティーレ,カナイオーロ、マッモーロ、グレケット)
4.Tenuta Sette Ponti IGT Vigna di Pallino 2004(サンジョベーゼ100%)
5.Vigna di Fontalle Chianti Classico Riserva 2003(サンジョベーゼ100%)
6.Ginestreto Rosso di Montalcino 2004(サンジョベーゼ・グロッソ100%)
7.Fuligni Brunello di Montalcino 2001(サンジョベーゼ・グロッソ100%)
8.Solatione Chianti Classico Riserva 2003(サンジョベーゼ100%)
9.Tenuta dell' Ornellaia Le Volte 2000(サンジョベーゼ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、メルロー30%)
10.Frescobardi Pater 1997(サンジョベーゼ100%)

飲み比べて改めて感じたことは、サンジョベーゼというブドウがとても敏感に変化するってこと。作り方でいろいろな姿を見せて、これが定型、ってものをつかませてくれない。

自分としては、サンジョベーゼの特徴は活き活きとした酸とフルーティーな若いベリー系の旨みだと思っているが、それもワインによっては全く当てはまらない。ブルネッロなどはかなり落ち着いた味わいで、サンジョゼーゼというよりもカベルネ・ソーヴィニヨンに近くなっていくような気がする。

サンジョベーゼもこれだけ並べられれば、共通項を取り出すのは難しい。それよりも違いを見つける方が楽。キャンティは赤い果実系の旨み、縦に伸びる酸、粒子が細かでつまった感のあるタンニン、それがブルネロになると熟れた感じ、黒味のベリー系、縦よりも横に伸びる重量感のある落ち着いた酸、溶けて融合したタンニンといった印象に変わってくる。

これはキャンティのサンジョベーゼはピッコロ、ブルネッロはグロッソと、同じ品種でも遺伝子形が違う影響なのかもしれない。グロッソは粒が大きくても皮は厚い。普通は粒が小さいワインのほうが凝縮した味わいになるのだが、皮が厚いということはそこから抽出されるエキス分も多くなり、ブドウに複雑さを与えることになる。肉でも魚でも骨の周りの肉が一番旨い。これはブドウでも同じなのだから。

自分の好みとしては、ブルネッロよりもキャンティの快活さに同調したい。特に2001年のキャンティ・レゼルバ�はまだまだ勢いのある酸と、スミレ、カカオの香り、適度な凝縮感、それらが調和して、素直においしかったと思う。ブルネッロの過熟感は正直苦手。これは人それぞれなので批判は甘んじて受けます。

サンジョベーゼの融通無碍な特徴を、わずか3千5百円で楽しめるとは。ありがたい企画を実現してくれた我らがイタリア会幹部女史の方々、そして何よりもプロデューサーのtakeshi(王子)さん、ありがとうございました!Grazie a tutti!!

2008年5月 6日 (火)

ワインの画集 憧れのボルドーへ

Ayhtu8ie ワインの最高峰、ボルドー。たとえどんなに新世界のワインの品質が高まろうとも、その高みには到達しえない何かがあるようだ。

価格高騰で高嶺の花的な存在になってしまったシャトーもあるが、ボルドーはそんなワインだけではない。多くの生産者がそれぞれの環境の中で最高のワインを作るべく努力し、そんな中でシンデレラワインと呼ばれるワインも登場、一級シャトーよりも高値で取引される例も出てくる。決して伝統にあぐらをかいてはいない、それがボルドーの懐の深さなのだろうか。

この本ではボルドー全地域にまたがる範囲で19シャトーを訪れながら、ボルドーワインを語る上でのキーワード、テロワール、アッサンブラージュ(ブレンド)、アペラシオンといったテーマについて語っていく。ただし解説本ではないので、その全てを詳細に述べているわけではない。

しかし特筆すべきはその幅広さ。シャトー・マルゴーから、1本数ユーロのワインを生み出すシャトーまで、公平に取材している。そこにはそれぞれのワインが持つ魅力に対する敬意が表れている。だからこそこの本は楽しい。ボルドーの持つ魅力をうまく表現している。この本は解説本ではなくて、時折手にして気軽に見る画集というべきなのだろう。

とある著名漫画家さんはやたら高値のワインを紹介してもてはやされているが、そんなのは表面世界で当たり前。高いワインも安いワインも、それぞれに真実があり魅力がある、忘れてはならない事を再認識させてくれる本だと思う。

憧れのボルドーへ 
AERA TRAVELLER(AERA MOOK)
136p
1,300円(税別)

交錯しない視線の美 ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂 

Dkmxxnoj 永遠に交錯しない視線、一方は今まさに自分を裏切ろうとする者に対しても揺るがない慈愛の眼差しを向ける。もう一方は一時は師と仰いだ者を金で売り渡したことに対する罪悪感を感じ、その姿を捉えることなく視線を外す。罪を犯すものをも許す主の愛、視線だけでそれを語りつくす画家の力に驚愕せずに入られない。

形式ばった宗教的呪縛に陥っていた中世ヨーロッパの美術を、再び人間的な表現世界への扉に誘った先駆者、ジョット・ディ・ボンドーネ。1266年ごろに生まれた彼の芸術の真価は、その当時の芸術家達の作品と共に見れば明らかだ。堅く形式ばった表現から解き放たれた、豊かな感情表現。背景や装飾的なものは中世的な表現を残しているが、だからこそ描かれた人物が持つ豊かな表情が一層際立つ。

そのジョットの世界が日本で最も体験できるのは、おそらくは鳴門の大塚国際美術館。ここには最新の技術で陶板への印刷という形で、ジョットの代表作、スクロヴェーニ礼拝堂が再現されている。プラネタリウムのように青いラピラズリの天井、その側面に描かれる新約聖書のエピソードの数々。本場イタリアでは15分しか体験できない世界は、ここ日本で思いのままに体験できる。

そんなスクロヴェーニ礼拝堂の作品を一品一品鑑賞するためのガイドブックが本著。密室に繰り広げられる51枚の世界の真髄に触れれば、ジョットがなぜルネサンスの先駆けとして不動の地位を得たのかが理解できる。

ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂
渡辺 晋輔著
小学館刊
128p
1,700円(税別)

4−2−3−1 サッカーは布陣で決まる?

X9mdpxmv 4−2−3−1、何の事?サッカーに詳しい人たちは意図も簡単にこんな数字の羅列にまつわるエピソードを語ることができる。門外漢は何のことかわからず、サッカーのマニュアル本を探すも、そんな解説は出てこない。かくして溝は深まるばかり。。。

最近のサッカー戦術論にあって、こうした陣形を表す言葉は重要性を増したが、肝心の解説本が殆どなかった。そしてやっとそんな布陣にまつわる本が新書版で出たのは嬉しい。

まず序盤のページで4−4−2、4−1−4−1、4−2−3−1といった陣形の基本配置、概要を述べる。このページだけでもどれだけ布陣のパターンがあるのか知らなかったファンにはありがたいことだ。

そしてそれからは戦術の重要性、サッカーで時折起こる「番狂わせ」の必然性、そしてトルシエジャパン、ジーコジャパン、今の日本代表の戦術面での疑問といった問題に、あくまで戦術面から客観的な分析を加えていく。

決して簡単な本ではない。同じ4−4−2でもいろいろなパターンがあり、相手によって陣形も微妙に変わる。相手があってのサッカーだから当たり前。そして最初の陣形から、時に応じてその形も変化する。当然だ、サッカーは野球と違うのだから。

簡単ではないが、布陣の意味を理解すれば観戦するときも、雑誌のレビューに対する見方も深まる。そんな手がかりとして今現在では唯一無二の本といえる。しかし読了には時間がかかりました。未だにわからない事も多いし、たぶんこれから何回も読み返すだろうな。

4−2−3−1 サッカーを戦術から理解する
杉山 茂樹著
光文社刊(光文社新書343)
310p
860円(税別)

2008年5月 5日 (月)

アーセナル、ホーム最終戦。去りゆく選手たち...

K58d3ek9 優勝の可能性が消滅したアーセナル、2試合を残して最後のホーム、エミレーツ・スタジアムでのエバートン戦。ライブ放送を見逃して、1日遅れの観戦。

この試合、セスク・ファブレガスは21歳の誕生日wineだったが休養のためベンチに入らず。出場停止のフレブ、契約切れを控えたフラミニ、ケガのロシツキ、サニャらがスタンドで揃って観戦。特にセスク、フラミニ、フレブはプレッシャーから解放され、談笑するシーンが見られた。

去就が注目されてきたフラミニだが、この試合直後ミランのメディカルチェックを受けるためサン・シロに向かい、到着したとの報道があり、どうやらミラン入りが確実になったようだ
さらばフラミニsad...

この日のアーセナルは4−4−2で、ベントナーとアデバヨールの2トップ。中盤は中がデニウソン、ダ・シルバ、左サイドにウォルコット、右サイドにはエブエが入る。キーパーは前試合に引き続きファビアンスキ。シーズン中しっくりこなかったこの2トップが果たして機能するのか注目。

立ち上がりからどうも単調でメリハリに欠ける展開。アーセナルは攻めの糸口を掴もうとするが、ディフェンスを堅くするエヴァートンに対してキッカケがつかめない。

そんな中で18分、ベントナーからの精度の高いパスがゴール左に詰めていたジウベルトに通るが、これは決めきれず。再び32分、ベントナーがうまくゴール前に走りこんできたエブエに合わせるが、これも決まらず。前半はベントナーのパスのうまさが目立つ。エブエは何試合か右サイドに入っているが、巡ってきたチャンスに対して殆ど決めることができないそして0−0のまま前半終了。

後半も選手交代はなく、停滞した展開が続く。前試合でハットトリックを決めたアデバヨールも、この試合はキッチリとマークにつかれて得点のチャンスが掴めない。やはり、セスク、フラミニ、フレブがいない試合は見ていても単調。ウォルコットが局面を打開しようと走り回るが、それも空振り気味。

そして69分、GKファビアンスキに替えてレーマン。トゥレに替えてトラオレ。レーマンは今季限りでアーセナルを去ることが確実という事で、ヴェンゲル監督配慮の交代

そのトラオレが74分、自らのドリブルで攻めあがってチャンスを作る。ドリブルもスピードがあり、来季の期待が高まるが、そのトラオレ、ベントナーからのパスを左サイドのトラオレが受けて、そこからのクロスにゴール前へそのまま走りこんできたベントナーが高いヘッドで押し込み先制!ついにアーセナルがゴールを決めた。87分、アデバヨールに替えてセンデロスを入れたが、そのまま1−0で試合終了。ホーム最終戦を勝利で締めくくった

この試合、ベントナーが巧みなパスと自身の得点で可能性を見せてくれた。そして途中交代のトラオレ、早いドリブルで何回かチャンスメイクしていたのが好材料。しかし全体的には面白みに欠ける試合だった。

そしてなんと言ってもこの試合を最後にエミレーツを去るであろう2人、レーマンとフラミニのシーンが寂しさを感じさせた。残り1試合となったが、きっちり勝ってシーズンを終えて欲しいものだ。

チェラルティ  シーレ2006 DOCボルゲリ・ロッソ

Lvzzfpqg トスカーナ、芳醇なイタリアを代表する土地。その名前を聞いただけで陶酔してしまう雰囲気を持っている。文化、歴史、そしてワインもまた長い伝統の中で育まれてきたものだ。

しかし伝統だけでは生き残れない。さまざまな変化を受容し、その中で自らの存在価値を見出してきたしたたかな人智があってこそ、今の世にも誇る価値観を作り上げてきたのだろう。そんなトスカーナだけに、伝統的な造り手と新しい生産者が競い合ってワインの質を高めて、今も最高の評価で人をひきつけて止まないんだろう。

チェラルティもまた、トスカーナで最高の産地、ボルゲリにあって新たな潮流を開こうとしている生産者として評価が高まっている。かつてはサッシカイア、オルネライアにブドウを納入していたが、今は自らのワイン元詰めに力を入れつつある。そんな当主バリテル氏の口癖は「挑戦!」だそうだ。このワインはカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%。

色合いは黒く深みのあるルビー色。色素の風合いも緻密で、エッジも厚い。香りはプラム、ユーカリ、セルロイド、バラ、葉巻のような香りもあり、開いた豊かな香りを感じさせる。

口に含むとまずは果実の旨み、そのすぐ後で柔らかなだが伸びのある酸が立ち上がり、それも一段落した後でボリューム感のあるベリーの味わい、細やかだが主張のあるタンニンが続いていく。その後に残るのは、素直なブドウジュースの甘さ。余韻も比較的長く、心地よいブドウ本来の旨みが口の中に広がって、ゆっくりと引いていく。

全体にはピュアな味わいで、複雑さを感じるわけではないが、酸、タンニン、果実の旨みがうまくバランスしている。そしてそれが軽快さではなく、しっかりした落ち着き、重心の低さの中で展開していく事に驚かされた。

この価格帯で落ちついた味わいを楽しめる、トスカーナ、ボルゲリのポテンシャルと生産者の努力を楽しめる一品。

【LIQUAR WORLD 2,380円】

ティエリー・ピュズラ VdT キュヴェ蔵 2007

Ff0rugtg この人の奔放さには参ります。ワイン作りを本当に楽しんでいるというか、遊びの心満載。既存の枠にはとらわれない、数々のワインを矢継ぎ早に送り出している。それは絶滅寸前の伝統品種を用いたワインであったり、AOCのカテゴリーに入らない「異法」ワインだったり。

このワイン、ラベルに漢字で「蔵」とあるがれっきとしたフランスワイン。ピュズラが来日した際に日本の酒蔵を訪れ、そこで受けたインスピレーションに基づいて造られたワインだそうだ。

コンセプトは、「肩肘張らずにガブガブ飲めるワイン」で、出来立て、絞りたての日本酒をイメージしたものだという。品種はガメイ70%、コー(マルベック)30%。

色は明るめのルビー色だが、色素の粒子が粗めで赤ワインのにごり系、といったイメージ。エッジまでしっかり色が入っており、凝縮感がある。香りはシソ、スミレ、セメダイン、たくあんの香りと複雑で、一言では表現できないいろいろな要素が混じっている。

アタックはかなり刺激の強い鋭角的な酸、発酵の途中だろうか、舌先をつつくようなガスの感覚。その後にガメイらしい軽いタンニンを伴ったストロベリーのような味わい。酸はかなり強い。そして味わいが一呼吸した後に感じるのは重厚ではないがボリューム感あるタンニンの渋さ。

余韻は大き目のベリー、巨峰のようなブドウをかじったときのような甘さ、渋さがないまぜになったような果実味が長く続いていく。果汁は濃く、旨みもふんだんで凝縮感は強い。

ガブガブ飲めるワインだというけど、これを飲めるのは相当刺激に強い人。酸が苦手な人は一口飲んで降参しちゃうんじゃないだろうか?ビオワインの特徴がくっきり出ているだけに、売り言葉の如く「軽快」「柔らかい」「誰でも楽しめる」とは思えないんだけど。かなり賛否が分かれるワイン。自分もこれは「否」寄りかな?面白いには違いないけど...

【mAAn 2,000円?】

アロイス・ラゲデール フォゲルマイヤー モスカート・ジャッロ2006

Ioxfea4m 子供の頃大好きだったブドウ、マスカット。独特の強い香りで、特に緑の皮の下に付いている果肉が味も濃く、親に「いじたない!」と怒られてもその部分まで食べた記憶がある。

そんなマスカットもワインとなると生産されている場所は限られる。最も有名なのはアルザス、イタリア・ピエモンテ州の発泡ワイン、スプマンテ、南フランスのヴァン・ド・ペイとしての辛口ワイン、同じく南フランス・ローヌやシチリアでの甘口デザートワインといったあたりだ。

そんなマスカットだが、太古の時代から綿々と伝わった最古かつ重要品種。マスカットの仲間ではミュスカ・オブ・アレキサンドリアとミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランが2大品種だが、このワインはモスカート・ジャッロというイタリアで生き延びてきた土着の品種だ。

イタリア最北のアルト・アディジェ州。今でもラベルには「スュード・チロル(南チロル)」と明記される場合があり、標高も高くドイツに良く似た地形、そして気候だ。イタリアでは決して主流の地域ではないが、DOCワインが生産の7割を占め、その品質は高く評価されている。

そんな中で、このアロイス・ラゲデールは大規模な生産者でありながら、高い品質を保つ代表的な存在だ。

色合いは明るい、黄緑を帯びた若い麦わら色。香りはママレード、青リンゴ、キンモクセイの甘い香り。マスカットらしい香りは控えめ。

アタックはドライで柑橘系の酸だが、それほど強くはない。残糖分は殆どなく、後味にかすかな苦味がある。刺激は少なく上品で、飲み干した後に舌を薄く包み込む繊細な旨みの余韻が印象的。

全体ではうまくまとまった味わいになっているが、インパクト面では薄いか。落ち着きのあるワインになっているが、ミュスカワインとして考えると、その特徴があまり表に出てこない。造り手はむしろそうした造りにして食事にもあった高級ワインを志向しているのだろうが...

繊細でいいワインだとは思うけど、もう1度試すかといえば、そこまでの魅力は感じない。こればかりはあくまで飲む方の主観なんで、ワインの質とは別問題です。でもイタリアの土着マスカットを飲めたのはありがたい。これも生産者の努力のおかげであり、感謝感謝。

【阪急百貨店 3,800円?】

京都 Bar K6でシェリーに酔う...

二条城で煎茶、祇園で中華、円山公園で弓のお稽古(?)を楽しんだ後は、木屋町二条まで北上して京都の名店バー、K6へ。

この行程でずっとご一緒した10年来のワイン仲間、姐さん(?!)お二人と共に、少し喧騒から離れた雰囲気のあるこのバーに。バーだけどワインも充実しているとのことだが、まずはこの店にお連れ下さったSさんオススメの軽井沢ビール「よなよな」のエールを。泡がきめ細かで、蜂蜜、カスタードの香りがタップリ。

その後は定番のワインに。グラスで白は何かと聞くと、出てきたのは何故かイタリア、アルト・アディジェのゲヴュルツ・トラミネール。このチョイスは面食らった、フツーのワインバーでもこんなセレクトはないよなぁ。ワイン好きのくすぐりどころを心得てらっしゃる、恐れ入りました。3人とも素直にこれをチョイス。

ゲヴュルツらしいアロマ、ライチっぽさ全開ではないが、それがかえってバーで飲む酒としての品格を保っている。酸もしっかりあって、ほろ苦さもあり、疲れた体に自然と入ってくる心地よさ。この後はサンテミリオンのシャトー・テシネを選択。これもメルローらしい滑らかさが出ていて、うまく作っているワインだ。

そのあと、ふとしたキッカケで「シェリーあります?」と聞いたら、何故か出てくる、出てくる。おいおい、メニューにないぞ、どういくこと?聞くと結構店では出るんだそうで、やっぱバーに来るツワモノはシェリーの旨さを心得てくださっているんだね。脱帽。

Jcwimsom これはエミリオ・ルスタウのアモンティリャード、熟成20年もの。普通は年代表示のないシェリーだが、最近はこうした熟成期間を表記するような物も出てきたそうだ。アモンティリャードはフィノを作る過程で自然にシェリーの特徴を産む酸膜酵母、フロールが消えて参加熟成したもの。フィノらしいツンとした香りも残しつつ、熟成で得られた紹興酒のようなカラメルの甘さ、香り、複雑な旨みを備えている。その味わいは若さと熟成の二層構造とその調和。


5s_xhzef そしてこちらはそれを上回る熟成期間、オロロソの50年もの。生まれる前のワインを飲むのは始めてかも!?オロロソはアモンティリャードと違って最初からフロールを発生させないようにアルコールを高めに酒精強化する。それだけにまろやかさが際立ち、年とともにそぎ落としてきたであろう味わいの偏りをいささかも感じさせない。香りと旨みの結晶、そして飲み干した後にいつまでも残るヘーゼルナッツのような香り。この余韻を楽しむのがシェリーの醍醐味で、他には比べようがない酒!


興奮のうちに時が過ぎ、京都での一日はシェリーの香気が締めくくってくれた。バーテンダーの方も酒の知識、接客共にお見事。最後まで満喫、Sさん、Aさんお疲れ様、そしてありがとうございました。またやりましょう!

BAR K6(ケー・シックス)
京都府京都市中京区木屋町二条東入ル ヴァルズビル2F
075−255−5009
18:00〜3:00(金・土5:00)
無休

2008年5月 4日 (日)

マンチェスター・U 優勝に王手 アトレティコは4位確保

Ljy_ogsw 欧州各リーグも優勝争いは大詰め。プレミアはマンチェスター・ユナイテッドがウェスゥトハム相手に4−1で勝利、優勝争いに王手をかけた。

この試合はまだ見ていないが、クリスティアーノ・ロナウドがシーズン30得点の大台に乗せる2ゴール、そしてテベス、キャリックが決めて4得点。前半でナニがレッド退場となり10人になっても、実力差はいかんともしがたかったか?MU勝利によって、首の皮1枚残っていたアーセナル逆転優勝の可能性は消えました...ま、期待はしてなかったけどね。

これで5日月曜日のチェルシーVSニューカッスル戦でもしもチェルシーが負けると、その時点でMUの優勝が決定することになった。次節チェルシーが勝ってMUが負けても、得失点差で追いつけません。

MUとチェルシーはモスクワでもチャンピオンズ・リーグの覇権を賭けて戦うことになったが、MUはさておき、チェルシーのほうは意外。やっぱ底力があったなぁ、という印象だけでどシーズン後今のメンバーがどこまで居残るのか、そっちの方が興味大。

さて、スペインリーグだがこちらはレアル・マドリッドの優勝が決定的。そんな中でフェルナンド・トーレスが去った後にどうなるか心配していたアトレティコ・マドリッドが4位以内を確定、来季CL出場権を獲得した。

レクアティーボ戦でも得点を挙げたアルゼンチンの若きFW、セルヒオ・「クン」・アグエロの成長が大きかったかな?このところ泣かず飛ばずで低迷していたアトレティコ、4位という順位が正直どうなのか?という事もあるけど、それでも好きなチームだけに躍進はうれしい。主軸が抜けるってことはチームにとって必ずしも大きなマイナスにはならないようだ。アーセナルもしかり。ただ、アンリが戻ってくる、なんてウワサもチラホラ出ているようだけど...

イタリアもどうやらインテルが逃げ切り優勝のようで、シーズンも終わりかなという感じ。そして6月はユーロ2008、この期間はWOWOWを契約しようか悩んでます...

2008年5月 3日 (土)

円山公園 弓矢始め?

Lqxld_wz_s煎茶会のあと、何故か円山公園近くの矢場へ突入。小さな店先の中に突如現れる的。こんな空間は初めてだ。10本800円で挑戦。


S3mpnwfi_s初めての弓矢体験だが、店主さんらしきおばちゃんに指導してもらう。弓を持つ左手を絞って、と言われるが勝手がわからない。弓の右側に矢をつがえるので、まっすぐ飛ばすためには弓の方を少し絞っていかないと矢は右に飛んでしまう。理屈はわかるが、普段しない動作だけに戸惑って、やはり弓は右の方へ。


T7knuf0s_s戸惑いながらも、一生懸命やってみた。でもうまくいかんなぁ。。。


Gmym0max_sそれでも20本やって1本だけは的に入りました。なんとか面目。集中力も必要だし、弓を絞るのもある程度力が必要で、終った後は結構な疲労感も。でも初めての弓矢体験、不思議な空間と共にこちらも堪能しました。いやはや、やはり京都は奥深いの一言。

恒例 第54回市民煎茶の会

Iy_7knxj_sGWの京都恒例行事は二条城で行われる「市民煎茶の会」。今回で54回めを数える伝統行事。抹茶に比べると知名度は少ないが、より身近な緑茶の世界であるだけに気軽にお茶の世界を楽しめる機会だ。自分は今年で3度目の参加。6流派が2流派ずつ、3日間でそれぞれのお茶の世界を体験させてくれる。しかも二条城のお茶席というまたとないステージ。


Yhmzeqll_s今日は小川流と瑞芳庵流によるお茶会。小川流は6流派の中でも異色、量は少なく2、3滴の中に凝縮した旨みを閉じ込めて、それを供する。飲んだときの清涼感、飲んだ後の心地よい純粋な旨みの長さにしばし愉悦の一時を。この流派はお菓子をお茶の一煎目、二煎目の後でいただく。お菓子の甘さで繊細かつ微妙なお茶の旨さをかき消されないようにとの配慮だろう。


V5cs3msh_sこちらの瑞芳庵流はまた違った作法。一煎目をいただいてからお菓子をいただく。その間に宗匠の法話もあり、軸にある「平常心是道(びょうじょうしん、これどう。)」の説明を聞く。奇をてらう必要はない。ただ今あるお茶を自然にいただく、その精神は全ての生活にあてはまるが、なかなかに難しい。含蓄のある、滋味に溢れた言葉はお茶の席にふさわしい。二煎目は急須で運ばれて、自分自身ですきなだけ注いでいく。本当に流派ごとに作法が違う。それぞれがもてなしの心を自然に表そうとした結果なのだろう。


朝一番で入って、真っ先にそれぞれの流派の整理券をいただいた。結果、12時前には各流派の当日予定席数分が埋まってしまったほどの盛況。入れなかった気の毒な方もいたようだ。もしこれをご覧の方で参加される方、なるべく早く会場に向かい、お席を確保することをオススメします。

いや〜奥深い京都の休日。満喫満喫。

第54回市民煎茶の会
二条城清流園
10時〜15時
茶席券 2,000円
〜5月5日まで

2008年5月 2日 (金)

ドメーヌ・デュ・ミュリネ クローズ・エルミタージュ キュヴェ・レ・ザマンディエール2006

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買いたい、と思ったときに多少無理しても買っておかないと、あとで後悔することに。そんな事もあって、最近一目ぼれ的なワインは躊躇せずストックしてしまう。あ、もちろん財布と相談の上で無理はしないけど。

このワインもそんなワイン。グラスで飲んでとても魅かれた。ボトルで買おうと思ったが、そんなにすぐなくならんだろ〜と思ってたら、翌週行った時にはもうなかった。それから3ヶ月、特に探してたわけでもない所で見つかった。そのときはまさに感激、そして即購入。

かつてはローヌのシラーでお手ごろ価格のワイン産地だったクローズ・エルミタージュも価格高騰の流れには逆らえない。それでもやはりコストパフォーマンス的には無視できない所だ。

そんな中で最近評価が高まっている造り手がこのミュリネ。
Y_pmrgu3 平坦な畑だが、有機栽培で13haの畑を当主リュック・タルディ氏が殆ど一人で手がける熱の入れよう。クローズらしいフレッシュさを保つために低温発酵、酸化防止剤は殆ど使っていない。


色は濃厚で落ち着きのあるしとやかなルビー色。香辛料の香りが立ち、ブラックカラント、カシス、ベースには鉄サビのような金属香もあり、野趣に富む。

アタックは思いのほか滑らかだが、時間差で活き活きとしたフレッシュな酸、そして緻密で細かなタンニンが追いかけてくる。ボリューム感はそれほど強くはないが、タンニンの滑らかさがとても心地よい。口の中に広がる胡椒、スモーク香と、味わいのスパイシーさがうまくバランスしている。決して野卑にならず、それでいて骨格がしっかりしている。

余韻もほんのり甘酸っぱいフルーティーさ、軽い乳酸系の味わいも感じつつ、最後にはシラーらしい粒胡椒を噛み潰した時のような感覚が残りながら、ゆったりと引いていく。

ボリューム感よりも内容の濃さで勝負といったところか。確かに押しまくるようなワインではないけど、いろいろな要素が抽出できるのはいいワインの証拠。上品かつシラーらしい野性味も感じさせるのはお見事。いいシラーを飲んでまさにご満悦です。

【Wassy’s 3,300円】

カレラ ヴィオニエ セントラル・コースト2006

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ワインの世界で漫画って凄く影響があるのかな?結構コアなワインショップでもオススメコメントに「このワイン、○○で紹介されたんですよ」ってのがよくあるから。

カリフォルニアのカレラも、そうした影響が少なからずあったんじゃないだろうか。ロマネ・コンティに似た土壌を探すために衛星から撮影した画像を利用したとか、「ほんまか?」ってエピソードが多かった。でも品質も確かにそうしたエピソードもありかな?と思ってしまう高いものだったから文句のつけようがなかった。

そんなカレラが低価格帯のリーズナブルなヴィオニエをリリース。これは期待大なのだが、さて?

香りはとてもミルキー。ヨーグルト、乳酸飲料、そしてギンモクセイ、キャンディ、セルロイドの香り。色合いはかんり濃いめ、黄金色でねっとりとした深みがある。

アタックは舌をチクッと刺す酸、そしてすぐ後にやってくるボリューム豊かな甘さ、杏ジャムのような感じ。そしてそのベースにあるほろ苦さはまさにヴィオニエの特徴。それでもやはり全体を支配するのは、トロピカルなフルーツの味わい。それでも決してしつこくはない、それが不思議。節度を守った味わい、その中で広がるボリューム豊かな味わいはさすがの一言。

余韻も程良い甘さ、そしてほのかに広がる微かな苦味が心地よい。

定評のあるカレラが満を持して出して来たヴィオニエ、このボリューム感とそれをうまく抑制するきれいな酸のバランス、よくできているワインだ。重いイメージのあるカリフォルニアワインだけど、これは万人向けでいけるんじゃない?

【MaaN 2,800円】

2008年5月 1日 (木)

篤姫を辿る 天璋院篤姫展

Bprxi9fx 大阪城の近く、大阪歴史博物館で開催されている天璋院篤姫展へ。視聴率も好調、宮崎あおいの演じる奔放で明るい篤姫の姿は見ていても楽しい。現実は勿論違っていただろうけど...

さすがにドラマ人気もあって、平日とはいえ盛況。これ、休日ともなると結構大変じゃない?やっぱ年齢層高く、老年のご夫婦連れといった感じの人たちが多かった。

展示の方は品数も結構多いが、メインとなるのは篤姫、島津斉彬、幾島、阿部正弘、近衛忠煕、そして後半を彩る孝明天皇、徳川慶喜といった歴史的な人物に関わる書状の数々。そして今回の展覧会では、それらの書状の口語訳が一緒に展示されている。難解な書状の意味を読んでいくのが楽しいが、その中には大胆なものも含まれている。

例えば、幕府が瓦解し徳川家が静岡70万石に減封されたことに不満な天璋院が、時の寛永寺宮にあてた手紙。幕府に忠節を誓う東北の藩をまとめて新政府に兵を挙げてくれとたのむ書状。生家である薩摩に反してまで徳川家の立ち行く道を探ろうとした覚悟が読み取れる。

天璋院が用いた道具や着物の数々も展示されているが、やはり目玉というか価値があるのはこれらの書状。それは脚本家のフィルターを通さない、等身大の人物像に迫る格好の手がかりだ。いろいろな状況にあって、必ずしも本心を吐露するものではないとしても、それでもその筆跡からは真の思いが迫ってくる。

見応えというよりも、読み応えのある不思議な展覧会。しかしこの調子で読み続けたら、時間もかかる。まして休日では?平日に行って正解だったかな?ましてこれで音声ガイドの利用率が高ければ...休日に行かれる方、すこ〜し覚悟して行ったほうがいいかも?

NHK大河ドラマ特別展 天璋院篤姫展
大阪歴史博物館
〜6月1日(日)

蔵朱 和食と日本酒のマリアージュ

このブログに書き込んでくださった人からのオススメでこの日本酒の店、「蔵朱(CRUSH)」にお邪魔した。店は堺筋と谷町筋の間、松屋町筋で、商工会館の真ん前というわかり易い場所ではあるが、同時に行きにくい場所でもある。特に自分の仕事場がある肥後橋からは、かなり面倒くさい。でもこの日は意を決して突入

さすが、日本酒の店という事で品揃えがハンパじゃない。40種類はあるだろうか?それぞれ5勺で飲めて、価格も安心モード。気持ちよく好きな物を手当たり次第に試すことができる。

Srtbdws6 アテはイサキの造り、若竹と菜の花をあっさり炊いたものを。日本酒を飲むたびに、料理の味わいも深くなる。特に素材の持つ繊細な苦味が、日本酒を飲むことで際立ってくる。これは他のお酒では務まらない。和食には日本酒、焼酎でもない。これは一つの信念、いや真理だね〜。一緒に味わうのは神奈川の酒、「いづみ橋 無濾過純米 神力18BY」。苦味の利いた、まさに辛口。


Nvfzmvvm これはメニューに「蔵元も知らない味」と書かれていた「.るみ子の酒 熟成純米吟醸 11BY」。10年を経て酸化熟成してるかな、と思っていたがとんでもない、まろやかな味で旨みの緻密さに驚く。普段燗酒しない自分、良い酒を燗するとせっかくの旨みが飛ぶ、と思い込んでいたが、ご店主がサービスで少し出してくださった。そしたら味わいが深まっていて、先入観を改めさせられた。日本酒の味わいも奥が深い。


この他にも千両茄子の田楽、最後のじゃこめしなんかもいただいて腹いっぱい。メロンのようなフルーティーな酒ということで、薄にごりの酒もいただいたが、名前忘れてしまった...

締めの日本酒は、定番「秋鹿」の山廃特別純米、槽搾直汲無濾過生原酒をいただいた。やっぱ秋鹿ははずしません。旨みがタップリ載って、素直に旨い。あんまり余計な考え必要ありません。いやぁー、堪能。日本酒好きにはありがたい。行くまでの苦労は、旨いものを食すための一つの試練と考えるべし。

蔵朱(CRUSH)
大阪市中央区南新町2−3−1 スタークィーンビル2階
06−6944−5377
昼 11:30〜14:00(L.O.13:30)
夜 17:30〜23:30(L.O.23:00)
日・祝休

お店のHP →http://crush.or.tv/
ご店主ブログ→http://blog.livedoor.jp/crush1106/