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2008年2月

2008年2月29日 (金)

waterfall

Jjweutji
都会の滝、豪快です。
梅田スカイタワーにて。

細見美術館春季特別展 源氏絵と雅の系譜

Peq6pyf2 京都東山、細見美術館で開催されている源氏物語をテーマにした特別展。

源氏物語に対する関心は海外の方が強いのか、先ごろ日本で出版された源氏物語の豪華本がフランスで完売したという。

昔の日本人は今からは想像できないくらいに古典に通暁していた。それは江戸後期、庶民文化の浮世絵に顕著だ。描かれているのは当世風だが、そのバックにある題材は源氏物語を初めとした古典から引用したものであり、ということは庶民もまたそうした知的遊び心に十分応える事ができる教養を身に付けていたという事だろう。

この展覧会では源氏物語を題材とした絵巻物、絵詞、源氏の意匠を取り入れた工芸品、そして現代の染色家、志村ふくみ氏の作品といったバラエティ豊かな展示で源氏の世界に迫るという。

絵巻や屏風などでは金地に描かれる色彩豊かな王朝文化の世界、そして漆黒の世界に浮かび上がる金色の装飾などは、風雅に生きた王朝貴族の高潔な趣味を十分感じさせる。

ただ、展示品のインパクトに欠ける点は否めない。展示の数が少ない割には、一品一品の説明に手間をかけているわけではなく、その場での美しさには魅かれても後が残らない。

それぞれの展示品を選んだ意味も伝わってこない。源氏の魅力を語るのになぜこの作品なのか、そうした美術館側の思い、それを理解してもらおうとする視点が欠けている気がして仕方がない。

最後の雛飾りも特別展示と銘打っているが、なぜ源氏物語に雛飾りなのか?単に王朝文化の産物という共通点だけの展示ならばあまりに表面的。淡々と飾られる雛人形を見せられても困惑するばかりだった。

私的な美術館に多くを期待することは難しいのかもしれないが、それでも安くない料金を徴収しているのだから、来訪者に対して意図を多く汲み取ってもらうための努力はしてしかるべきはず。展示品の質は高くても、そうした不満は最後まで払拭できない展覧会となった。

春季特別展 源氏絵と雅の系譜
細見美術館
〜4月13日

2008年2月27日 (水)

サリーチェ・サレンティーノ2005 フェウド・モナチ

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月曜の夜、残業終了後新幹線に飛び乗って東京へ...そして今日は一日セミナーで缶詰状態。ほとんどトンボ帰り状態で何もお楽しみはありませんでした。せちがないなぁ...

そんな強行軍から帰ってきて、ゆったりくつろいだ一杯は南イタリア、プーリアのワインで。

サリーチェ・サレンティーノはプーリア州で最も著名なDOC。イタリアのかかとに位置し、アドリア海とタラント湾を擁するこの州にあって、サリンチェ・サレンティーノはタラント湾を臨む位置にある。ここの主要品種はネグロ・アマーロ。このワインもネグロ・アマーロとマルヴァシア・ネーラとのアッサンブラージュ。

マルヴァシアは最古の品種とも言われるが、そうした品種の後裔がイタリアにはいくつか残っている。そしてネグロ・アマーろはネグロが「黒」、アマーロが「苦い」という意味だが、ここからもかなり色の強い甘苦的、良くも悪くも南伊らしいワインを想像させる。果たしてどうか?

色は黒味の強い深みのあるルビー色。香りはカカオ、ブルーベリー、干しイチジク、ドライトマトのオイル漬のような熟した香り。

アタックの酸は穏やかだが、一瞬おいて若いベリーの皮を噛んだときのような酸と渋さが口の中に広がる。そのあとは薬草系のはっきりした苦味を感じる。苦さのボリューム感はそれほどではない。比較的軽く、インパクトはあるが深みは感じさせない直線的な渋さ。

果実の甘さと渋さのバランスは悪くない。ただし、全ては舌の表面で勝負する感じで、ヴァーティカルな深さを感じさせるというものではないか。余韻は甘苦さの流れの中で、次第に苦さの成分が勝ってくる。これがネグロ・アマーロの個性というものだろうか。

香りのインパクトのわりに、味わいはコンパクトな印象。ただそこに収まらない苦さがこのワインの主張となっている。少しクセはあるけど、このクセがやはり南伊のワインに求めるものだと思うから、それもまた愛嬌?

【伊勢丹京都店 1,000円】

2008年2月26日 (火)

東京です

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今日一日は東京の六本木、セミナーです。

お楽しみはありません。

終わり次第帰阪。

2008年2月25日 (月)

ひろしま美術館所蔵 フランス近代絵画名作展

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京都駅伊勢丹のえき美術館で開催している、ひろしま美術館の所蔵品によるフランス絵画の展覧会。
時代はドラクロワからマネ、モネによる印象派の展開、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャンなど後期印象派、そしてピカソからの現代絵画へと、フランスの美術史を辿る。

ひろしま美術館は西洋絵画の常設展が充実しているが、今回の展示も代表的画家はほとんど網羅しており、全て完成度が高い。

特に今回ピカソは初期の青の時代からキュビズム、抽象絵画への展開を複数の作品で鑑賞できる。また藤田嗣治もまばゆい大作、キリストの最後を描いた三面の祭壇画でその繊細な世界が堪能できる。
しかし、やはり最大の魅力を放つのはゴッホ。自殺する直前に描かれた庭の絵は、エメラルドグリーンの色彩が充満し、その色素はキャンバスに固定されずに永遠の脈動を果たしているかのようだ。息苦しい世界。こんなフィルターを通してしか見ることができなくなっていたゴッホ、早過ぎる死が当然にも思える。

力作で魅力ある作品による本展、フランス絵画の懐の深さを堪能できた。

2008年2月24日 (日)

戸隠そば大久保西の茶屋

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京都駅伊勢丹10階でやってるうまいもの市のイートイン。

蕎麦が出てたら素通り出来ない。。。
香り高い、いい蕎麦でした。蕎麦湯が濃いのがうれしい。

ペルブルーノ2005 イ・ジュスティ・エ・ザンツァ

Ojv2u8pw ワインでもなんでもそうだけど、インスピレーションで買う事って結構ある。いわゆる日本語では「衝動買い」か?でもこれって決して悪い意味だけじゃない。本当に一期一会で何か心の琴線に触れて、買わずにいられなくなることはある。

このワインもそうした一つだった。無造作で朴訥な天使の羽の絵柄、そしてトスカーナにあってシラー100%のワイン。この2つが自分の心の琴線にズカンと響いてしまった。

このワインはまだ歴史は浅いが、注目を集めつつある造り手、イ・ジュスティ・エ・ザンツァのワイン。それぞれのワインにドニゼッティの名作オペラ「愛の妙薬」に由来するタイトルを付けている。しかしこのワインには例外でそうした名前を付けなかった。亡くなった父、ブルーノ氏に捧げる意味で「PER BRUNO」。

この作り手も除草剤など化学薬品は極力使わない。それでいて畑には1haあたり1万本と密植して、ブドウにわざとストレスを与えている。収穫は全て手摘み、イタリア国内のレストランからの人気も高い。

色は濃い紫。凝縮した果汁で、底は全く見えな深い沼のようだ。香りはチョコレート、黒糖、ヴァニラ、マデイラ酒、ミントのようなハーブの清涼感も感じさせる。

最初にやってくるのは甘さをたたえた濃い果実の味わい。その後はカカオの苦味と、伸びやかだが幅広な酸、そして収斂感のある苦味。この苦味がかなり強く突出。

苦味がこなれておらず、渋みが勝っている印象は否めない。しかしこの甘苦さ、実はなかなか癖になるのだ。現時点でも決して悪くはないのだが、もう少し年月を経れば、酸とタンニンがお互い歩みよって、それこそ「妙薬」といえる調和を勝ち取るポテンシャルを秘めている。

余韻はまだ粗さが取れないタンニン由来の渋さもあるが、アモンティリャードのシェリーに似た甘さとドライさを兼ね備えた懐の深い味わいが長く続いていく。

ボリューム感はたっぷり。まだ感じられる粗さは、2005年というビンテージだから承知の上なのでそれほど気にはならない。それよりも年月を経て旨みと力強さがかみ合えば、さらなる感動を呼び起こすことだろう。そんな期待を抱かせてくれる凝縮した旨み、さっすがトスカーナ。ポテンシャル高いです。

【阪神百貨店 4,500円?】

アーセナル、集中力で勝ちを失う...

Vnnqbztc チャンピオンズ・リーグで見事な試合を見せたアーセナルlovelyリーグ戦再開の試合は17位で降格圏内のバーミンガム。普通なら問題ない試合だが、それだけに不安もよぎるsad

不安の的中は開始3分、エドゥアルドが後ろから削ったマーティン・テイラーに倒されるcoldsweats02。テイラーは一発退場となるも、エドゥアルドは起き上がれない。結局ベントナーと交代となる。エドゥアルドは骨折とのことで今季絶望となった。2トップはいわくつきのアデバヨール&ベントナーとなり、不安はさらに高まる。

アーセナルはいつもの速い展開が全く影を潜める。再三攻めるも、11人対10人でパス自体は数の優位で廻るが、それに溺れてしまって決定力を欠く。そんな中で和の優位に負けないバーミンガムがフラミニの反則を誘い、マクファデンがこれをキッチリ決めて先制

前半はアーセナルがパス回しに終始、決定的なチャンスを作れないまま球を持って苦し紛れのシュートを放つ、ワンパターンの展開が続く。不安と言うかイライラは極限にangry

しかし後半、そんな沈滞ムードを変えたのはスタメンから入っていた18歳のテオ・ウォルコットsmile1点目はゴール前の競り合いからアデバヨールが勝ち抜いたボールをうまく合わせてゴールし同点2点目は自らが快足ドリブルで持ち上がってそのままシュートし逆転の2点目を挙げた。彼にとってはリーグ戦での初得点&2得点目だ、おめでとう!!

逆転して1人多いアーセナル、殆どが勝ちを確信した。しかしそれを確信していなかったのは、まさにバーミンガムの選手たち。彼らは最後まで一瞬の機会に賭けて守り続ける。そして、それを分けたのはロスタイム終了間際。最後の戦いを挑みボールを持ち込んだバーミンガムに対し、クリッシーが気を抜いてしまいペナルティエリアに攻め込まれる。あせったホイトがそれを引っ掛けてPKcoldsweats02!!これを再びマクファデンが決めて同点。もはや時間は残っておらず、これで引き分けのホイッスル。土壇場で勝ち点2を失った

クリッシーのミスは決して許されるものではない。彼は以前から大事な場面で気の抜けたプレイをしてしまう大きな欠点がある。でもあの時点、観戦する自分も勝ちを確信してしまっていたし、もはやそれを疑っていなかった。そんな隙に付け込まれる事は誰だってある。その事を誰よりも理解していたのがホイッスル後彼を慰めたヴェンゲル監督だった。対照的なのは主将ギャラスの涙。彼の喝が試合後は飛ぶことだろう。

しかし好事魔多しとはまさにこの試合の事だったのかもしれない。ドゥドゥを失い、残るFWアデバヨールとベントナーはまたしても息が合わなかった。特にベントナーは後半たまにシュートを撃っても投げやりというか精度が低い。打てる場所でも気迫のないパスでまわすなどチグハグ。

もはや虎の子のFW2枚がこれでは、残りの試合への不安は増すばかり。なんか絶頂から奈落のそこに突き落とされた感じの試合になった。

アーセナルにとっては集中力の大切さを見せ付けられた試合となった。そしてその集中力で勝ったバーミンガムを称えずにはいられない

次は好調6位のアストン・ヴィラ戦。正念場を迎えたアーセナル、連続得点が途絶えたアデバヨールの奮起と、2得点のウォルコットに期待するしかない、一転厳しい展開となってきたが、その度に克服してきた今季のアーセナル。その底力と若さしか頼るものはなさそうだ。

雪を気にしつつのフットサル

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今日は変な天気で、午前中曇ってきて小雪が舞うかと思いきや、晴れて暖かくなったと思ったら、今度は強風。かなり荒れた天候で、外に出るのも億劫になる感じ。

それでも午前中に軽く1時間ほどジョギング、その後ヤボ用を済ませた後にいつもの万博フットサル場へ。

やっぱ寒い。風が強い。半袖ユニフォームの下は長袖を着ていたものの、それでも足りず、終始ジャケットを着ていた。

最初は結構いつもよりは動けていたような気がするが、途中で濡れたグランドに足を取られすべってこける。思いっきりヒザを打って、うっすら血も出るし。こうなると寒いので痛さもこたえる。自動的にブレーキかかりました...

でも今日は午前中軽く運動していたせいもあって、いつもよりは動けたような気がする。でも金曜日の教室の実践はできないな。球持ってもドリブルできないんで、すぐ人に出すか無造作に前に出すだけだし。

ま、ヒザのケガくらいですめば御の字です。来月はもう少し暖かくなってることだろう。花粉症の影響はあるかな?

2008年2月22日 (金)

最高の緊張感、ミラン戦で立て直したアーセナル

Vf62g4z6 スカパー契約してないので、チャンピオンズ・リーグの試合は遅れてしまう。ようやく見たミラン戦、見ごたえのある素晴らしい試合だったlovely

アーセナルはFAカップでマンチェスター・ユナイテッドに叩きのめされたのでその後遺症が心配されたが、全く杞憂。パス回しも速く、縦への展開が素晴らしい。セスク、フラミニも縦横無尽に走り回り、中盤から前線への攻撃の起点となった。この試合常に走り続けた二人の献身的な攻守の活躍は本当に見ごたえがあったGood JOB!

得点は出来なかったがアデバヨールもよくゴールを狙った。今年は体制が崩れないので、精度が高い。それでもこの試合ではミランのGK、カラッチに誘われるが如く彼のエリアでうまくさばかれてしまう。最後の最後でのバーに嫌われたゴールは本当に残念。あれが入っていればねぇshock

ミランもアーセナルのサッカーが乗り移ったかのように早い展開のサッカー。攻撃は終始アーセナルペースだったが、さすが堅い守りで守りきり、スコアレスドローに持ち込んだ

これだけ早い展開だが、プレイはいたって正々堂々。イエローも少なく、汚い反則は全くなかった。お互いがフェアなプレイに徹する最高レベルの試合で、見ていても緊張感と共に気持ちがよかった。0−0は残念だったが、不満はない。次はアウェイ戦だが、この調子で行けば十分得点は狙えるはずだ。

セスク・ファブレガスも手ごたえを十分感じている。次のサン・シロでの意気込みを語っている。

「完全に叩きのめされた週末のMU戦からうまく立ち直って、強さも戻ってきたね。」

「チャンスはかなりあったんだけど、サッカーはそれを掴まないとだめさ。願わくば後悔はしたくないね。この調子のままで同じようにプレイすれば必ず勝てるはずさ。」

「僕達は前向きで若いチームだよ。でも今まで経験してきた事からわかるんだけど、僕達は彼らのペースや経験にも対応してチャンスを作り出すことが出来るんだ。もしゴールを決めることが出来れば、この闘いを勝ち抜くいいチャンスになるはずさ。」

「でもそれはとても難しいことだね。ミランは経験豊富だし、どんな風に戦ったらいいのかもよくわかっている。守備も素晴らしいよ。それにとても頭脳的なチームなんだ。気を抜かないし、攻撃するときは手を緩めないチームだよ。」

「最強のチームに当たってしまったんだ、こんなに早くにね。でも最高を目指すには最強のチームを打ち負かさないといけないものなんだ。そしてミランは世界で最も倒すのが困難なチームの一つだよ。」

タイトル獲得にはいつか当たらなければならない相手。そしてファーストレグでこれだけの質の高い試合を展開した両チーム。次の試合でも最高の試合をみせてもらいたい。

2008年2月21日 (木)

テッレラーレ・リゼルヴァ2003 DOCカリニャーノ・デル・スルチス

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帰りがけに寄った阪神百貨店で見つけたこのワイン。サルディーニャのカリニャーノから作られるこのワインは以前2000年のヴィンテージを飲んだことがあり、南イタリアらしくない滑らかで抑制の効いた味わいがとても素敵だった。
http://blog.kansai.com/cesc22/154

今度目にしたのは2003年のヴィンテージ。大きく「当たり年」と書いてあったが、さてどうか?

香りは甘く黒糖、カカオ、ベリージャムの香り。色合いは褐色味を帯びた明るめのルビー色。

アタックはなめらかで、甘みも感じさせるやわらかいアルコール感。酸もはっきりしていて、その中にきめ細かいタンニンが溶け込んでいる。中盤は品のいいアルコールの甘さが口の中に広がり、コクのある旨みが感じられる。

余韻は程よい甘さが口の中に残り、やさしい旨みと共にゆっくりと消えていく。

ボリューム感も十分だが、旨みもしっかりあって、しかも繊細。これが2千円以下で手に入るんだから、コストパフォーマンス抜群。サルディーニャ、恐るべし。超オススメワインです。

【阪神百貨店 1,900円】

アルザス ピノ・グリ2002 ジェラール・シュレール

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ブドウ品種の中には2面性を持つものがあるようだ。ある場所では重厚に、ある場所では軽やかに振舞うかのように。

そんな品種の代表格がピノ・グリ。イタリアではピノ・グリージョと呼ばれるこのブドウは不思議な品種だ。主にアルザスとイタリア北部で栽培されているが、普通なら重厚になるはずのイタリアでは軽いワインとして生産される。しかしアルザスではスルっと飲めるワインではない、「噛みくだす」ようなワインになるのだ。

ピノ・グリ、ピノ・ノワールの変異種として生まれたこのブドウは、そんな由来からも白ワイン品種に合っては力強いワインを生み出すポテンシャルを有している。

そして造り手はアルザスの名手、自然派の代表格ジェラール・シュレールだ。彼のゲヴュルツは以前飲んだことがあるが、滋味があり伸びやかな酸が印象的だった。
http://blog.kansai.com/cesc22/266

香りはアプリコット、蜂蜜、ライチ、白桃の缶詰のような甘い香り。色合いはねっとりした質感のある黄色。

口に含むと伸びやかな酸をまず感じ、その後で缶詰シロップのような甘さとベースにあるしっかりしたほろ苦さを感じる。甘さはシロップのようなしつこいものではない。凝縮した旨みを含んだ、程よい甘さだ。

余韻もほのかな苦味を感じさせながら、トロピカルフルーツの甘さと香りを残しつつ、時間と共にゆっくりと引いていく。

酸と蜂蜜のような甘さ、そしてほろ苦さ、味わいの要素のそれぞれがはっきりした主張を持っているが、複雑に絡み合って調和している。そして力強いワインとなっている。そのなかでもやはりこのワインのキモは伸びのある酸だ。濃い目の味わいもこの酸が持ち上げてくれるからこそ、おいしくいただけるというものなのだろう。

【Wineshop FUJIMARU 3,000円?】

2008年2月19日 (火)

シャルドネ テロワール・デ・ディノソール2005 ヴァン・ド・ペイ・ドック

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フランスワインなんだけど、らしくないラベル。その名も「恐竜の大地」。南フランスのこの地にはかつて7000万年前、恐竜アンペロザウルスがいたそうだ。体長20mのこの恐竜の化石が出てくることもあるのだとか。

そうした化石も見つかる赤土の大地からこのワインが生まれる。ヴァン・ド・ペイということだが、生産者はいたって本格的なワイン作りを行っており、農薬を極力使わないリュット・レゾネ農法を実践、品種は土地のポテンシャルを確信して白はシャルドネ、赤はピノ・ノワールを栽培している。

色は枯れた感じのある麦わら色。黄ばんだ紙のような印象。香りはヨーグルト、白いドロップ、チューインガムの香り。

最初の飲み口は程よい酸と甘さを感じ、その後で舌の表面から奥へとしみこむような塩っぽさ、ミネラル感を感じる。程よい味わいは、南仏にありがちな甘ったるさを感じさせない。まとまった控えめな味わいは飲んでいても心地よく、飲みあきない。

懐の深さといったような要素には欠けるが、それはこのワインの魅力を損ねるものではない。あくまでクリアでやさしいのみ心地、ステンレスタンクで発酵しているのではないかと思うが、この清涼さこそがこのワインの持ち味であり、そこに加わるミネラル的味わいとのバランスも素敵。

余韻もほっこりした塩っぽさが口の中に温かみを残してくれる。

クリアだけど後味はほっこり、洗練上品とはまた違った魅力を十分感じさせてくれるワインだ。アンペロザウルスは草食獣だったようだが、そうしたイメージにふさわしく落ち着いた味わいで、ラベルもとても愛らしい。この価格にして十分な旨さをたたえている。Good JOB!

【Cave de Terre淡路町店 1,200円?】

写真の美術 美術の写真〜「浪華」「丹平」から森村泰昌まで〜 

Kmdrbwlb 心斎橋の旧出光美術館、大阪市立近代美術館・心斎橋展示室で開催されている写真展。

この美術館は街中でしかも夜7時まで開館しているので、便利。ハコものはこれ以上作らなくてもいいから、ここで工夫された展覧会を続けてくれれば嬉しいのだが、やっぱ家賃とかたいへんなのかなぁ?

今回の展覧会は写真をテーマに、大阪の写真倶楽部の戦前時代の作品から、現代の森村泰昌、やなぎみわなどの作品までを扱っている。

前半の大阪にかつてあった写真倶楽部の作品群は始めて見たが、古さは全く感じない。アプローチは細部の一瞬を切り取るかのようなスナップで、作為性はあまり感じない。しかし日常の時の流れの中に異質なものをかぎ分けて、それを確実にフレームの中に取り込むその技術には驚かされた。

後半はお馴染みの「なりきり」森村作品、都会の中でエレベーターガールをモチーフに扱うやなぎみわ作品。これらは見た目も派手で、何も考えなくても楽しめる作品。森村作品は単にコスプレ的な味方もされるが、細かい所まで見れば、元になった作品の絵筆のタッチまで再現しようとする念の入れようだ。

正直なところ写真の展覧会は苦手。絵画と違い、作者による明確な違いを表現するのは難しい。しかし作者が誰かなんて事は別にどうでもいいんじゃないだろうか。自分も見ることが出来たはずの風景、見ていた風景がファインダーを経由して全く違うものに転換してしまう。空間を切り取る技を会得した写真家達、その作品を見るたびに現実世界の多面性を思い知らされることになる。

写真の美術 美術の写真
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
〜3/23

2008年2月17日 (日)

ラボーゾ・デル・ヴェネト2004 チェスコン

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イタリアの楽しさは多様性にあると思う。歴史的にも多くの領邦国家が乱立し、それぞれの宮廷で特徴のある文化が花開いた。トスカーナ、ヴェネチア、ナポリ、シチリアといった比較的大きな国の他にもシェナ、フェラーラ、マントヴァなどには公侯国がそれぞれお抱えの芸術家達に自分達の趣味に会う作品を作らせた。

イタリアワインの魅力もまた多様性にあると思う。その軸は複雑な変化に富む地形と、多くの土着品種だ。

かつてのヴェネチア共和国の勢力圏、ヴェネト州はイタリアの北部、アドリア海に広がる肥沃な地帯で、有名なのはガルガネガ種から生産されるDOCGソアーヴェ。著名とはいえないが、このラボーゾはヴェネト州周辺固有の赤ワイン品種。

ラボーゾという品種、タンニンと酸のレベルはカベルネ・ソーヴィニヨンよりもむしろ高いという。名前の由来もイタリア語の攻撃的、Rabissoから来ている。ただアルコール分が高くならないという欠点があるそうで、そこがメジャーになれなかった原因か。

ワインの色はエッジに褐色の色調も感じる暗いルビー色。香りはスモークチップ、干しプラム、ゴム、ビニルのような石油製品の香り。

まずは鮮烈な酸のインパクトが大きい。伸びやかで小粒のネリーを噛み砕いたときの酸が主体の果実味に似ている。このはっきりした酸の中には、収斂感はあるが細身のタンニン。中盤は大きくなく、最初の味わいがそのまま収束していくような感じだ。

余韻もほのかな果実の甘さはあるが、あくまで細く繊細。最後には果皮を噛んだときのような渋さが残る。

このワインの味わい、小粒のベリーを噛み締めたときの感覚とそっくりだ。若くフレッシュな味わいをあくまで楽しむものなのだろう。この突き抜けるような酸の感覚は確かに気持ちいい。メジャーにならなくてもいいじゃない、こうして性格を理解してうまくワインにしてくれる造り手に出会ったんだから。しかも安いし。

【mAAn 1,200円】

MU VS アーセナル 結果はボロボロ

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試合は見ていないけど、ボロボロに負けたようだ

FAカップの第5回戦、プレミアでの決戦を控えての前哨戦で注目していたが、敵地オールド・トラフォールでのドアーセナルVSマンチェスター・ユナイテッド戦は4−0での一方的試合となり、アーセナルの惨敗となった。

この試合はマンチェスター・ダービーで累積イエロー出場停止だったルーニーが爆発、みずから前半16分にヘッドで先取点を決める。その4分後、ナニからのクロスをフレッチャーが決めて2点目

アーセナルはGKレーマン、DFには帰ってきたコロ・トゥレ、セスクも先発、FWこそアデバヨールを控えに残してエドゥアルド、ベントナーの2トップとしたが、決して捨てた布陣ではない。それでも前半の2点でモチベーションも下がったか、38分ナニが3点目を決める。

この後エブエが一発レッドで退場。この試合展開で10人となれば勝てるわけもなく、後半74分にフレッチャーが今試合2点目を頭で決めてダメ押しの4点目

見事すぎる完敗。悪い見方かもしれないが、これで今後のリーグ戦での負担は少し減ったと見ればショックも軽いか?ここで最悪の試合をやったんで、来週のミラン戦、23日にはリーグ再開後への期待もできるというものだ。(楽観的?)

あくまで前哨戦なんで、要は本番(リーグ戦)に勝ってくれればいいです。今季の期待はそれ1本。

2008年2月16日 (土)

シューベルトの深層へ 「冬の旅」

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小学校のとき、シューベルトは「歌曲の王」と教わった記憶がある。あの頃聞いた「魔王」がインパクト大きくて、いつかあんな歌を歌ってみたいと思ったが、果たしていない。はそのシューベルトの三大歌曲集、「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」の中で最も有名で最高傑作とたたえられながら、かつ難解と評される「冬の旅」。

最初の「おやすみ」から、その題とはうらはらに陰鬱で踏みしめるようなピアノの前奏。まずこの段階で聴衆を拒むかのような印象を突きつけられる。この先の世界はあなたがたのいる世界とは違う、疎外された者の漂浪の世界である、と宣言されるかのように。

歌曲集「冬の旅」はそれでもやはりシューベルトの作品の中では最もポピュラーだ。しかしそんな表面的な理解とは違う、音楽の世界の奥深さを思い知らされるのが、この本。冬の旅の全曲24曲を丹念に読み込み、音楽的、歴史的背景からその意味を読み取っていく。

この曲集にあって最もキャッチーな曲は「菩提樹」。旅の合間にふと訪れた安息をかもし出すかのような流麗なピアノの前奏が泉の辺に立っている菩提樹の情景を想像させる。
 「おいで、ここへ、君
   ここならやすらげるのに」


ひと時の安らぎを感じさせる曲だと思っていたが、実はこの曲が意味するのは「死」なのだという。真夜中、苦難の中旅路をゆく者に現れる菩提樹、そこで安らげば凍えて死が待っているにもかかわらず、そうした死へと誘うかのような寒風にざわめく菩提樹の誘いの声。そうした声を振り切って、第5曲「菩提樹」を通り過ぎた旅人はさらに苦難の旅を続けていくことになる

孤高で内向的な精神、しかし内向き故に無限の深みに入り込んでいく狂気を孕んでいるドイツ精神を表すともいう「冬の旅」。この本の作者もまた、そうした精神を共有しているのだろう。音楽を理解すると言うことはこういうことなのか、あまりにも深すぎる世界に愕然とさせられる。

冬の旅 24の象徴の森へ
梅津 時比古著
東京書籍刊
401p
2,300円(税別)

ラン・ウィズ・ザ・ボール

4qpjj2l1 年始からバタバタとして、よく考えれば今年最初の球蹴りとなりました。正月太りと不規則な生活、運動不足で3キロほど太ってしまい、しかも寒いとなればcoldsweats02...

で、久々のフットサル教室soccerも2ヶ月ぶり。先月は仕事でトタキャン。この日は懸案の社内会議も無事終了。そしたら「打ち上げするぞ」というお偉方の声があがったものの、意を決して欠席。飲み会なんか気分転換になるかangry、と定時でそそくさと退社。たぶん怒ってたろうけど、別に覚悟してるからいいもんねsweat01

今日は屋内コートで前半1時間半ほど練習、残りがミニゲームだった。前半は「ラン・ウィズ・ザ・ボール」の練習。ボールをもらって、開いているスペースに大きく蹴りだして走り込む技術。大事なことはとにかくスピード感だそうだが、やっぱり練習では足元を意識して、歩くような細かなドリブルになる。そこでコーチの声は「とにかくスピードrun、思い切り蹴り出して走り込んでください。」

その後ディフェンスを入れてやってみたり、最後のシュートまで持っていく練習をしたりして、最後はミニゲームで4試合。試合となるとあせってしまい、せっかく練習したことが頭からなくなってしまうのはどうしようもないな。でも久々にフットサルもできて、このところの欲求不満感は解消できました。週明け怒られても本望です。wink

MARC(天満)

Xyo3t6px 木曜日にお誘いを受けて行った天満のスペイン居酒屋「マール」。でも外見はかなり?これは居酒屋というよりも、喫茶店かスナックの外観。正直初見ではなかなかわかりづらいかも。

店内はカウンターが殆どで、入り口近くに4人ほどが座れるテーブル席が。こういう店ならば1人使いも十分出来る。やはり以前はスナックだったのかな?入り口近くにミラーボールのような照明があったのには少し苦笑。

しかし料理の品揃えはいたって正統。単価も安く、ワインにあった料理が並んでいる。キッシュやカキのオイスター煮、トリッパー(ハチノス)が気安くいただける。

J_e_uvkx いっしょにいただいたのは、南仏のヴァン・ド・ペイ。スペイン料理だけどスペインのワインは少ないそうで、フランスが中心。あとポルトガルワインも結構あるそうだ。店主の女性は一人で店を切り盛りしているようだが、これは相当飲んでるな。別にスペインワインにこだわる必要はないもんね。好みのタイプを言えば、それに合ったリーズナブルなワインを紹介してくれる。


このワインはローヌ、リラック地方の10人の農家で組織されている小さなブドウ生産者組合のワインで、カリニャン50%、グルナッシュ50%のセパージュ。ノン・フィルターとあり、清澄をしていないとの事だ。栽培法も除草剤を使わない有機栽培を実践している。

果実味の豊富なワインをオーダーしてこれを出してもらったが、たしかにフルーティですっきりした伸びやかな味わい。南仏ワインのヴァン・ド・ペイに多い重さがなく、あくまで軽やか。グルナッシュの甘さ成分の強さをカリニャンがうまく緩和している印象。ボトルで3,500円なら納得。

なかなかユニークな店だが、料理とワインのセレクトはとても正統派。ワイン好きが高じてこの店を始めたとのことだが、さすがワイン好きのつぼを心得ていらっしゃる。10時以降もお客さんが来ていて、かなり常連さんの比率が高いようだけど客層もスナック的?

2008年2月13日 (水)

マルサネ ピノ・ブラン サン・ジャック2006 ドメーヌ・フォージュレイ・ド・ボークレール

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ブルゴーニュといえば赤はピノ・ノワール、白はシャルドネで決まり、と思えるが、じつはまだまだある。赤はボージョレイのガメイが有名だが、白はなかなか続かない。しかしアリゴテ、ソーヴィニヨン・ブラン、そして今回紹介するピノ・ブランも栽培されている。

ピノ・ブランは今ではアルザス、イタリアで主に栽培され、穏やかな酸とすっきりで軽やかなワインを産むが、メジャー品種ではない。もともとピノ・ブランはピノ・ノワールの突然変異種(ピノ・グリという説もある)だというから、ブルゴーニュに植えられていても不思議ではないが、殆ど絶滅状態。

ドメーヌ・フォージュレイ・ド・ボークレ−ルは特級畑ボンヌ・マールでもワインを手がけているが、本拠地はマルサネ。エレガントで伝統的なワイン造りで定評があり、醸造責任者のパトリス・オリヴィエ氏はブドウと土地に備わる力を重視し、化学肥料を使わないビオ・ロジック農法を実践している。

このマルサネでは白ワインの品種にシャルドネのほかにピノ・ブランも許可されている。「聖ヤコブ」の名を冠したワインは果たして?

乳酸の香りが顕著。キャラメル、ヨーグルト、マロングラッセ、バニラ、ハチミツの甘い香りが漂う。かなり新樽を効かせた印象だ。色はなめらかな質感のある薄めの麦わら色。

アタックは伸びやかできりっとした酸と甘みのボリューム感。アルザスのピノ・ブランよりもふくよかで甘みが感じられる。樽の影響がかなり強い。後味に感じるかすかな苦さもおそらくは樽からくるものではないか。余韻はシャープな酸とほろ苦さに由来する味わいが比較的長く続く。

ピノ・ブランというよりはこれはもうシャルドネに近い。ブラインドだったら、まずシャルドネと答えてしまうだろう。元々ピノ・ブラン自体がかなりニュートラルな品種だが、これだけ似かよった特徴を帯びてくるのは少し驚きだ。果汁のポテンシャルがあるから出来ることなのだろうが、それにしても...

やはり品種の個性よりもワインは醸造法による影響の方がはるかに大きいのだろうか?ワイン自体は伸びのある酸とミネラル感もあって、なかなかの出来だと思った。ただし価格は高めなので、これを選んで飲み続けるかはまた別問題。

【大丸百貨店梅田店 3,780円】

2008年2月12日 (火)

アーセナル、5差で首位固め

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2位マンチェスター・ユナイテッドが敗戦、3位チェルシーが5位リヴァプールと引き分け、と上位足踏みの中で迎えたホームでのブラックバーン戦。ここで勝ち点3をしっかり積み上げたい。

先制は前半4分、エドゥアルドのコーナーキックがゴール前に入り、そこに後方から走りこんできたセンデロスがノーマークとなって、頭で押し込む。早い段階での1点、これは一方的な試合かと思われた。

しかしこれ以降イライラの時間が続いていく。序盤はアーセナルのパス、速いドリブルに翻弄されていたブラックバーンが徐々にアーセナルのスピードに対応していき、守りを堅くする。アーセナル側にも凡ミスがめだつようになり、ブラックバーンのGK、フリーデルも好守でアーセナルの攻撃を防いでいく。

後半もそうした膠着状態が続いていくが、ブラックバーンも攻め手を欠きボールを奪ってもシュートまでには至らない。

それまではパスの起点として試合をコントロールしてきたセスクも、後半は自らが何本かシュートを狙っていくが、決めることはできない。今日の主審はなかなか笛を吹かないこともあって、自身のシュートの際に足を出してきた相手の反則を取らなかったイライラも重なり、90分に余計なイエローをもらってしまったのは残念。

そんなイライラの展開を最後に吹き飛ばしたのは、やはりエースのエマニュエル・アデバヨール後半90分、フレブからのパスをゴール左で受けたアデバヨールはワンタッチでマークについていたDFを外して右足でシュート。これには好守を続けてきたフリーデルも止められず、2点目。これで勝負あり、アーセナルが苦労の末に2−0で勝ちきった

これで2位MUとは勝ち点差5、3位チェルシーと8点差をつけての首位、タイトルに向けて大きな1勝となりそうな予感だ。アデバヨールも7試合連続得点となり、これで得点ランキングはC・ロナウドに並ぶ19点目となった。

苦しんだ試合だが、きっちり結果を残して勝ち点3を積み上げたのは大きい。プレミアは1週休みで、16日はFAカップでのマンチェスター・ユナイテッド戦、20日はチャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント、ミランをホームに迎え撃つ。勢いをなくさないためにも、勝ちに行ってもらいたい。

2008年2月11日 (月)

矢場とんの味噌カツ定食

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美術館めぐりの合間で名古屋名物、味噌カツを賞味。実は自分はあまり名古屋の味噌料理、味噌カツも味噌煮込みも好きではないのだが、あえて挑戦。

味噌カツといえばまず第一に名前が挙がるのがここ、「矢場とん」だそうだ。確かに12時前に着いたら既に並んでいて、壁にはちゃんと「ここで30分待ち」の表示が打ってあった。しばらくするとドンドン列が長くなっていく。まだましだったようで、一体ここまで並んで食べるモチベーションはなんなのか?と思いたくなる。

待つこと30分、ようやく食事にありついて出てきた味噌カツ定食は1、000円で結構なボリューム。肉も厚く、ご飯の盛りもいい。味噌は比較的あっさりで、以前食べたときはもっと塩辛い印象だったがここのはおだやか。

でもやっぱ辛味が物足らないので、かなり七味を振って食べた。確かにうまいと思う。並んでまで食べるかどうかはさておき、少し偏見は直ったかな?

矢場とん
名古屋市中区大須3−6−18
(052)252−8810
11:00〜21:00 
月曜休

ボストン美術館浮世絵名品展

Sqcataeu 金山の名古屋ボストン美術館ではボストン美術館が所有する5万点以上ともいわれる所蔵の中からの名作展覧会が開催されている。北斎展とも連動し、北斎展の半券があれば100円割引とのこと。

この展覧会では浮世絵初期、元禄に始まる鳥居派の開祖鳥居清倍(きよます)から、西洋的な遠近法の視点を取り入れて奥行きのある「浮絵」を描いた奥村政信、可憐な美人画で浮世絵全盛期を先駆けた中興の祖、鈴木晴信、そして浮世絵の時代を築き上げた巨匠、東洲斎写楽、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、と浮世絵の文化史を辿るが如くその豊かな作品群を鑑賞できる。

異色の作品としては西洋画で著名な司馬江漢が細密描写で江戸の夕涼みを描いた作品や、磯田湖龍斎の美人画コレクションもまとまって展示されている。

小品ながら質の高い作品群の中で今回最もインパクトが大きかったのは、ポスターにも使われている歌川国政の描く「市川鰕蔵(えびぞう)の暫(しばらく)」。顔は輪郭線をあえて用いず、くまどりの朱、装束の青や紅などの色彩とのコントラストで浮き出して見せる手法は秀逸。職人の芝居好きが高じて絵師になった異色の画家で決して第1線級の画家ではないが、この作品に関しては写楽にも引けを取らない大傑作だと思う。

それにしても浮世絵展は疲れる。作品自体が小さく、鑑賞するにもより細かな所に目を向けなければならない。特に画家毎の違いを感じ取るのはなかなか至難の業だ。人気があるから混む傾向にもあるし、自分にとっては実は苦手な展覧会のジャンルではあるが、日本文化の動の部分を感じる上では外せない分野だ。

展覧会的にはもうすこし肉筆画の展示が欲しかった。本国ではもっと持っているはずだし、作品の質は小粒だったかな、という印象は否めない。しかし浮世絵の流れを概観するための流れはできているし、日本人にとってはあまりメジャーではないが優品を揃えている所は海外の浮世絵コレクションの質の高さを改めて感じさせられた展覧会だった。

ボストン美術館浮世絵名品展
名古屋ボストン美術館
〜4月6日

北斎展(名古屋市美術館)

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名古屋市美術館で開催されている北斎展へ。

開館直後で観客はそれほど多くないが、作品の前にはすでに列が。やはり浮世絵展は人気がある。

前半は海外に日本を紹介する目的で頼まれて描いた肉筆画。娘の応為や弟子と共に色彩鮮やかに描いている。

中盤はお馴染みの富嶽や、北斎版の東海道五十三次、50代に描いた美人画の世界。後半には画本や80歳を越えた奔放さと円熟さを加えた独自の画境がくりひろげられる。

前半の肉筆画は北斎の魅力というよりは、江戸幕末の風物、庶民の暮らしぶりを垣間見るといった楽しみがある。北斎自身の個性が感じられないのは、やはり依頼主が日本の文化を正確に伝えたい、という要望がありそれに応える必要があったからだろう。そしてここに描かれた題材がモデルケースとなり、西洋の出版物に引用されていった。

中盤の美人画はいわゆる「宗理」の美人画。北斎が宗理と号した50代の作品で、清楚な表情と艶やかさが備わっている。

こうした人物画、風景画、そして人間の内面をえぐり出す幽霊画は訴えかけるものがある反面、動物の描写はあまりしっくりこない。虎、兎の絵もあったが表情やずんぐりしたマッチョな姿、北斎ってひょっとしてこうした動物画は苦手だったのか?と思いたくなる。

北斎の画業をいろいろな角度で楽しめる展覧会。品数も豊富に揃っていたが、難を言えば目玉というか、圧倒されるような作品はなかった。そこのところが画集を買うか買わないかを分けるところ。しかしながら珍しい肉筆画を多く見ることができて満足な展覧会だった。

北斎展
名古屋市美術館
〜3月23日

マンチェスター・ダービーはシティが制す!

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10日、今季2度目のマンチェスター・ダービーはマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールドトラッフォールドにマンチェスター・シティを迎えてのメモリアル試合。

1958年2月6日、「ミュンヘンの悲劇」と呼ばれる航空機事故でマンチェスター・ユナイテッドの選手8名を含む23人が亡くなった事件への追悼試合となった。敵陣マンチェスター・シティのサポーターもこの厳粛な追憶のセレモニーを冷静に見守り、この悲劇の犠牲者となった関係者への敬意を表した。

8月の序盤での対決ではシティがユナイテッドを1−0で破る金星を挙げた。しかしこのところシティの調子は下降気味。しかしユナイテッドもまたルーニーがイエローの累積で出場停止、そして前節のトッテナム戦は最後の最後で追いつくというヒヤヒヤの試合展開と不安もなくはない。ただ戦力的には圧倒的有利であることは否定できない中での両チームの闘い。

試合はシティの堅い守りにMUが攻めあぐねる展開まるで前節トッテナム戦の再現のようだ。そしてまたしても先取点はシティ。シティのMFヴェッセルが放ったゴールをMUのGK、ファン・デル・サールが一旦はセーブしたが、そのリバウンドを再びヴェッセルが押し込んで先制。そして同じく前半終了間際、シティの得点王、ベンジャニ・ムワルワリがヴェッセルのクロスからのボールをゴール前で決め、なんと予想外のMU前半にして2点ビハインド!

後半もテベス以外のMUの選手はどうも動きが鈍い。攻めきれないまま時間が過ぎていく。もしルーニーがいたら試合も変わっていたかも知れないが、最後の最後にキャリックが決めて1点差。ロスタイムでまたしても追いつくか、という希望とイヤな予感も出てきたが、そうは何回も問屋がおろさなかった。シティが好守で逃げ切って予想を覆し再びMUを攻略、マンチェスター・ダービーを完勝した。これで今季のダービーはシティの2戦2勝で完全勝利!シティは今季最高の試合でその攻守にわたる健闘は本当に素晴らしかった。

逆に今季最悪の試合を展開したMU。この2試合いいところなく、優勝を狙うチームらしからぬモチベーションの低さだった。C・ロナウドの不調も気がかり。去年は大活躍のスコールズもケガから復帰してきたが、運動量が戻らず中盤の役割を果たせず大ブレーキとなった。

アーセナルにとっては当面の最大の敵が自滅し、次の相手はブラックバーン。優勝に向けた大事な試合となる。ここで勝てば勝ち点差は5。優勝に大きく前進するタメにも負けられない一戦となった。

2008年2月10日 (日)

淀川の雪景色

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昨日は朝から雪がよく降った。
街中の雪は消えちゃったけど、淀川の堤防はまだ残ってます。

今日もかなり冷え込みが厳しい。
凍みてるんだろうな。

スリップ事故なんか起きなきゃいいけど。
みなさん気をつけましょう。

2008年2月 9日 (土)

カーサ・ダンブラ2006 DOCイスキア・ビアンコ

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まだ行ったことはないけど、ナポリにはあこがれる。南イタリアの魅力が全てここにありそうだから。南国の日射し、市場に溢れる農作物、底抜けに明るい現地の人達...

そんなナポリの風景に欠かせないものはベスビオ山、そして海に浮かぶ火山の島、イスキア島。この島には温泉が多く、リゾートや湯治の旅行客が集まる。そうした人達の喉を潤すためにあるようなワインまで日本に届くのだから、たしかにインポーターの努力はすごいものだ。

しかしこのワインはそうしたワインとは一線を画す。イスキア島にあって100年以上の歴史を誇るワイナリー、カーサ・ダンブラ。島全体が火山で急勾配の地形、標高600mに開いたワイナリーでは樹齢も古い土着品種から質の高いワインを作っている。このワインはフォラステーラ60%とビアンコレッラ40%。

色合いは濃い目の黄色でしっとり感がある。香りは桃缶、パパイヤ、ドロップで甘さを感じさせる香り。

アタックはなめらかな甘さで、酸はまろやかで強くはない。そしてやさしく広がるオレンジのようなやさしい甘さがやってくる。質感は少々オイリー、ねっとりとした感覚があるが、重くはない。バックにはほろ苦さを伴う塩っぽい旨み。

ボリューム感は大きくないが、まとまっていて旨みもある。よく観光地にありがちな「飲みやすいワイン」とは違う、口の中で含ませるパワーをしっかり持っている。余韻は強くはないが繊細で心地よく、後味を残さずにいさぎよく消えていく。

パワー、特徴といった点では少し弱いか、とも思うが飲めばこのオイリーさと繊細な味わいのアンバランスさが妙に面白い。島育ちのワイン、期待にたがわぬ出来でした。

【Cave de Vin 2,200円?】

2008年2月 8日 (金)

金のスペイン、赤のフランス?

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国際親善試合、カペッロ率いるイングランド代表は2−1でスイスを破り、カペッロ監督の船出を白星で飾った。

その他ではイタリアがポルトガルを3−1で、ドイツはオーストリアをやはり3−1で破って貫録勝ち。U−21だけどもウォルコットがイングランド代表として活躍、チームの勝利にも貢献したそうで、イングランドにとっては好結果だろう。

セスクが代表としてフル出場したスペインーフランス戦。まず異様に感じたのはスペインの金色ユニに対して、違和感ありすぎのフランスのまばゆい赤ユニ。スペインの金色ユニはなかなかカッコいいと思ったが...違うかな?

試合はスペイン、終了も近づいた後半でイニエスタがゴール右隅に放ったシュートをGKがクリアしたものの、その跳ね返りを左に詰めてきたカブデビラが押し込んで1点先取。その虎の子の得点をレアルの守護神、カシージャスが守りきってスペインが逃げ切った。

この試合でフェルナンド・トーレスが太ももを痛めたか途中退場。結果、週末のプレミアでのチェルシー戦は欠場となりそう。リバプールにはあまりに痛い結果になりそう。

そういえばフラミニもA’(Aダッシュ?)代表戦で軽いケガをしたらしい。代表戦もほどほどにしてもらいたいものだが、国の威信がかかっているからそうはいかないか...

プレミアが日本にやってくる!かも?

I92nkoog プレミアの試合が日本で見られるかもしれない?

ロンドンで行われた会議でプレミアの20チームが海外でのリーグ戦開催に賛同した、とBBCが報道している。開催にあたっては希望する都市による入札が行われるとの事で、収益面を重視しての事であることは間違いない。

順調に進めば、2010年のリーグ戦にも開催されるという。

ま、開催されてもどうせ東京とかだろうし、ビッグマッチでないとなかなか客の入りも難しいんじゃないだろうか?今のところ自分は部屋かスポーツバーでライブを見ることができれば十分満足です。

ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感

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美術に関心がない人でも題名を聞いて思い出すことが出来る絵がある。たぶんそれが「モナリザ」であろうことは異論がないはず。そしてもう一つ挙げるとすれば、この絵ではないだろうか。ピカソが描いた「ゲルニカ」。

永遠の安息を感じる「モナリザ」に比べると、「ゲルニカ」はまさに不安と破壊の絵画だ。しかしこの絵は実はピカソの絵としては理解しやすい絵の一つだということに気がつく。

時は第二次世界大戦前夜。スペインは内戦の真っ只中で、反乱軍のフランコ将軍を支援するためにドイツがバスク地方のゲルニカを空爆した時の悲劇がこの絵の題材となっている。フランコを敵視していたピカソがその非道を国際社会に訴えるために描いたこの絵は、ピカソらしい抽象的な描写ではあるが、比較的形がわかりやすい。牛や死んだ子を抱く母親、馬、倒れた兵士など抽象的とはいえ形を残している。

それぞれのパーツはわかりやすいといえども、全体の構図はやはり難解だ。何故ピカソはこのモチーフをそこに配置したのか、それはやはり一般的な常識を超えている。そこにこのゲルニカという作品の不思議さ、魅力があると思う。

この作品はピカソにとってというよりも、美術作品として稀有な事例だがその製作課程が写真で克明に残っているそうだ。そうした課程を丹念に追いながらこの20世紀最大の画家の思考をたどっていくのがこの本だ。

一つの作品をただ眺めるのではなく、その作品が出来るまでの紆余曲折、そこにこめられた画家の試行錯誤、そしてその絵画が生み出された時代背景。絵画鑑賞へのアプローチの多様さを感じさせてくれると共に、ピカソの思考を追体験できるという楽しみを味わうことが出来る本になっている。

ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感
宮下 誠著
光文社刊(光文社新書)
226p
850円(税別)

2008年2月 5日 (火)

メガラ2004 ドゥーカ・ディ・サルパルータ

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穀倉地帯シチリア。かつてはローマ対カルタゴの争いの場となったほど肥沃な大地は今でもワインに関してイタリア最大の栽培面積を誇っている。従来はアルコール分が高いだけのテーブルワインを大量に生産し、北の薄いワインとのブレンドも行われてきた。しかし今は元来のポテンシャルに見合った質の高いワインが多く生産されている。

そんな中でも伝統を誇る造り手はドゥーカ・ディ・サルパルータ、サルパルータ公爵家。1824年以来シチリアでワインを作り続け、シチリアワインというかイタリアワインとしても有名なディリー的「コルボ」を世に送り出している名門だ。その公爵家がシチリア土着品種とフランス品種のブレンドによるリーズナブルな価格帯のワインを生み出した。その一つがフラッパートとシラーによるこのワイン。

フラッパートはシチリアでもアフリカ寄りの南部で栽培されており、タンニンは控えめで若い果実の軽やかな酸味が特徴。そんなフラッパートとスパイシーなシラーの相性はよさげだが、さて?

色は明るいルビー色。エッジの色は薄め。香りはラズベリー、バラ、胡椒の香り。

最初にやってくるのは伸びやかで細かなタンニンが溶け込んだ酸。タンニンはそれほど主張するものではないが、この爽やかな酸に適した程よさ。酸がとてもきれいで、若いベリー系の果実味によくマッチしている。雑な所は感じさせない。ミッドの膨らみには欠けるが、心地よいのみ心地。シチリアと聞いて想像させるような重さ、しつこさはこのワインに関しては皆無。むしろ北の産地のワインのようにも思える。

こなれた味わいだが、余韻は少し短め。ボリューム感に少し乏しく少量まとまりすぎている感は否めない。

シチリアらしからぬとてもおとなしい、品のあるワイン。フラッパートらしい伸びやかでピュアな酸にシラーのスパイシーさがアクセントを加えている。でも微妙なところで、たぶん知ってるからこそ言えるんだろうな。ブラインドならおそらくシチリアだなんて絶対当てられない自信はある、そんな繊細なワイン。

【Cave de Vin 2,500円?】

2008年2月 4日 (月)

セスク、優勝に手応え

Qmry8hxu 土曜日の結果でマンチェスター・ユナイテッドから首位を奪回、再び勝ち点差2をつけたアーセナル。まだまだタイトルレースは長いが、セスク・ファブレガスはいよいよ優勝への確かな手ごたえを感じているようだ。

万一優勝できなかったら、物凄くがっかりするだろうね。それは間違いないさ。」

「僕達は若いチームだけど、全世界に向けて僕達が出来ることを示してきたさ。僕達は学ばなきゃならなかったし、我慢もしてきた。だからこそ今こうしてチャンスを手にしているんだ。」

「ギャラスやアルムニア以外はみんな20歳、22歳、24歳なんだよ。若い選手と経験豊かな選手がうまくミックスされているんだと思うよ。みんなが満足しているし、しっかり働いているよ。チームが一致団結しているんだ。それはアーセナルのようなチームにとって本当に重要なことなんだよ。」

首位には立ったが、MUやチェルシーといった実力もあるチームとの差は絶対的なものではない。そのことはセスクも自覚している。

マンチェスターだけじゃないさ。チェルシーも侮れないよ。両チーム共にいい状態だよ。だって何も言わなくたってちゃんと勝っているんだからさ。もしかするとMUもチェルシーも彼らの実力通りには試合が出来ていないのかもしれない。でも彼らは1-0や2−1で勝っている。こういった積み重ねがシーズンの最後になって結果を分ける事になるんだよ。」

「何が起こるかはやがてはわかる事だろうけど、彼らが最後まで残っていることは確かさ。MUはとても強いチームだよ。彼らが負けることはめったにない事はよくわかっているよ。だからこそ僕らは最後の最後までいい状態を保っていかなくちゃならないんだ。」

プレミアのタイトル争いは完全に3強、アーセナル、MU、チェルシーに絞られた。直接対決までいかに取りこぼさずに勝ち点を積み重ねることが出来るか、5月までの長丁場を制するのはそれが出来たチームに違いない。

ジャック・ラセーニュ ブラン・ド・ブラン NV

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昨日は夜遅くまでサッカーを見ていたので、もう不規則生活もいいところだ。朝4時に寝て、9時に起きて、ブログ書いて掃除したらまたいつの間にか寝てて、起きたら6時。で、夕食の買出しでデパ地下に行ったらいたるところ巻寿司。あんなに作って、今日売れなかったらどうなるのか?と心配してしまう。中華の店でもなんか中華巻きとかやっているのが笑った...

閉店間際で値段も半額やらになってたので、結局は1本買って、オカズには天ぷらの盛り合わせを購入。これにあわすためにわざわざシャンパーニュを開けてしまった。勢いだな。

ジャック・ラセーニュは5haの畑を有するが、他の農家からもブドウを買い付けて醸造する、分類的にはネゴシアン・マニピュランだ。ただしブドウのまま買い付けて選別した上で醸造しているのだから、殆どレコルタン・マニピュラン的な生産者といっていい。

フランス王が戴冠式を行ったことで有名な大聖堂を擁するランスからは南南東100キロほど離れた地区。この地の地質はかつて海だったときに堆積した生物の死骸により形成された白亜のチョーク層。こうした土地はシャルドネに適しているとされており、この作り手もまたシャルドネ主体のシャンパーニュに力を入れている。

グラスに注ぐと細かな泡が勢いよく底から立ち上がる。細かな泡だ。色は淡い黄金色。香りはリンゴ、桃、フルーツキャンディ、ホワイトチョコの香り。

口に含むと舌先をくすぐる細かな泡の感覚。そして鮮烈で伸びのある酸。そこに溶け込んだきめ細かな旨み成分とミネラル感覚。最初の味わいが収まった後にほんのりと残る苦味。

硬質な酸が味わい全体を引き締めている。しかし決して酸が強いだけのワインでないのは、十分な果実のポテンシャルがあるからで、中盤から余韻にかけて連なるかすかな甘さ、塩味、苦味がしっかりとベースに感じられる。

天ぷらとの相性も良く、久々に泡モノの素敵さを感じさせてもらった。ただ開けた分飲まないといけないところがシャンパーニュをはじめ泡モノのつらいトコだけど...

【Cave de Terre淡路町店 5,500円?】

2008年2月 3日 (日)

シャトー・ベラ リースリング2003(スロヴァキア) エゴン・ミューラー

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未だ距離感がある中欧。しかしかつてはハプスブルク家が君臨した神聖ローマ帝国にあって、ただ一つ王国として存在したボヘミア(ベーメン)。今は国が二つに分かれたが、チェコ・スロヴァキアとして多くの文化を発信した伝統ある地域だ。

ワインよりもビール、それも今の日本で最も親しまれている黄金色のビール、ピルスナー圏だけにワインに関しては不毛の地域かと思っていたが、ドイツワインの名手、エゴン。ミューラーがこの地にワイナリーを開いてリースリングを世に送り出した。食事にあうリースリング、それがコンセプトらしい。

ワインの色は落ち着いた枯れた感じもかもしつつある黄色。香りはセルロイド、ハーブ、白い花、マロンの香り。

アタックは伸びやかでキレのある酸。そして思いのほかボリューム感のある味わい。かすかに感じさせる甘さが、シャープな酸と絶妙のバランスで、どちらもでしゃばることなく相まっていて心地よい。香りも繊細、最後に残る塩っぽさ、ミネラル感もこのワインの全体の味わいに調和している。爆発的なものではないが、手中に収まる範囲でそれぞれの要素を確実に感じさせてくれる。

余韻はミネラル的味わいと酸が収まった後の収斂感が口の中を引き締め、次の一口へと誘う橋渡しをうまく演出してくれる、そんな感じだ。

確かに食事しながら飲んでいると、口の中に残る味わいを流して引き締め、違う皿へと興味を誘ってくれる絶好のガイド役を果たしてくれそうだ。この価格帯で言えば、むしろドイツのリースリングよりも複雑味、後引く繊細な旨みのような成分は上を行っているかもしれない。スロヴァキアワイン初体験、これは見事な出来でした。

【Cave de Terre淡路町店 2,800円】

ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館所蔵  浮世絵名品展

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神戸市立博物館で開催されている浮世絵名品展へ。浮世絵は当時の日本では大量消費のチラシ感覚だったので価値が認識されず、真の優品は海外にこそ保存されているという。そしてイギリスにあって東洋美術の殿堂と目されるのが国王夫妻の名前を冠したヴィクトリア・アンド・アルバート美術館。

土曜日13時頃に入館したが、プレッシャーをかけるかのように「館内ただ今混雑してます。ご了承を」との立て札が。やはり浮世絵は人気がある、と実感。

浮世絵は作品が比較的小さく、展覧会では品数も多くなる。加えて鑑賞者の年齢層も上がって、音声ガイドの使用率も高い。したがって1枚1枚で見入る時間が長くなり、どうも滞留する傾向にある。これは文句を言える筋合いじゃないんで仕方はないんだけど、やはりこの展覧会でもそれが当てはまった。ただ、見るのが困難、という程の混雑ではなかったので、あちこち移動しながら鑑賞。

一品一品は質の高い印象。ただ展示法がかなり問題。作者をまとめるわけでもなく、コンセプトや種別でくくるわけでもなく、どうも漫然とした感じ。だから印象に残りにくい。団扇絵という珍しい題材を扱っているコーナーもあるが、それがどういう背景でこうしたジャンルを生み出したのか、そうした情報発信が希薄。ただ、「並べてみせちゃえ」って感じが透けて見えてしまう。

作品自体は質が高いのに、展示に意を用いるか用いないかでこれほど印象が変わってしまうのが残念。ま、浮世絵は黙っていても客が集まるから別に工夫なんかしなくても、って思いがあるのならそれはそれで合理的ではあるが...

ただ今回の展示では葛飾北斎と安藤広重の印象が少し変わった。破天荒な北斎の線描が思いのほか穏やかなのに比べて、広重って結構尖っている、スピード感のある線描で緊迫感はむじろ後者の作品が持っていることに少し驚いた。

ヴィクトリア アンド アルバート美術館所蔵 浮世絵名品展
神戸市立博物館
〜2月17日

レノン快走、マンチェは苦戦

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アーセナルが勝って、暫定ながら首位を奪われたマンチェスター・ユナイテッド、相手は一時期最下位、監督交代でようやく復活の兆しを見せつつあるトッテナム・スパーズとの対決。今の勢いを考えればMUの負けはありえない試合しかしサッカーとは難しいもの。最後の最後まで気が抜けない試合となった。

試合は予想外にトッテナムペース。守備意識の強いトッテナムはMUの選手に対して絶対に1対1にさせない堅い守り。そんなスパーズゴールを脅かせないMUに対して、積極果敢にボールを奪いに行くスパーズはカウンターでMUゴールを脅かし続ける。このところ絶好調のクリスティアーノ・ロナウドもこの日はキレが見られなかった。

そんなMUファンにはイライラが募る展開の中で、前半20分、カウンター気味のボールを快足ドリブラー、アーロン・レノンが小刻みなドリブルで右サイドを持ち上がって、ゴール前のベルバトフに合わせてゴールが決まり、よもやのトッテナム先制となった。

その後もMUは攻めあぐねてスパーズのゴールを揺らせない。再三脅かすもトッテナムの守備に阻まれ、跳ね返される。イライラは募り、次第にイエローカードのオンパレード。ルーニーにも反則を装ったととられたカードが与えられて、これで5枚目。次のマンチェスター・ダービーは出場停止となった。

終了間際、ゴールエリア近くでC・ロナウドが倒されフリーキックを得る。前試合でGKが反応できないほど凄いキックを決めたC・ロナウドだったが、ここは自分で打たず右にいたルーニーにパスを出して打たせたがこれも決まらず。

いよいよ敗戦か、と思われたロスタイム3分が切れる最後のプレイ。コーナーキックに対してGKファン・デル・サールも飛び込んできた。これに気をとられたか、トッテナム守備の合間を縫ってカルロス・テベスが押し込んで同点。最後の最後で追いついたMUが虎の子の引き分けを拾った。

トッテナムは勝ちを最後の最後で失って痛い引き分け。MUも痛いには違いないが、それでも最後に勝ち点1は確保したのはさすがにしぶといshock

3位のチェルシーも引き分けて、アーセナルにとっては上々の結果となったこの日。これが後の結果を分けた、ってことになるかも知れない、そんな期待も膨らむ勝利となった。

頼りになるぜアデバヨール、シティを粉砕

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首位こそマンチェスター・ユナイテッドに譲ったものの、今年に入って3勝1分、8試合負けなしはまずまずの成績。その原動力は今年既に16得点と去年の倍の得点を上げているエマニュエル・アデバヨール

アフリカ・ネーションズ・カップ開催でエトーもドログバも代表召集でいない中、トーゴはまさかの予選敗退となりアデバヨールはプレミア残留となったのはアーセナルにとって間違いなくプラス。そして今日のマンチェスター・シティ戦もまさしくそのプラス効果が出た結果となった。

前半は好調だったマンチェスター・シティもこのところ調子を崩して勝ちきれない。しかしホーム戦では負け無しのシティ。そんなジンクスも今のアーセナルには通用しなかった。

試合は一方的なアーセナルペース。この日もセスク・ファブレガスはどうも調子が今ひとつ。パスに切れがなく、コーナーキックの精度も良くない。決定的な瞬間を作っていた去年に比べると今年は物足りない場面が続く。

前半のお膳立て役は「金の髪飾り男」サニャ。前半9分、右サイドから高速のドリブルでゴールライン近くまで持ち上がり、そこからマイナスのボールをゴール前のアデバヨールに合わせて、アデバヨールも落ち着いてそれを決めて先制soccer

2点目もクリッシーが起点となったボールをゴールエリア内に詰めていたエドゥアルド・ダ・シウヴァが胸でトラップし、オーバーヘッド気味のボレーでゴールに突き刺すsoccer。まさにビューティフルゴール!ドゥドゥは本当にトラップがうまいし、ゴールエリア内での落ち着きよう、クールさは憎らしいほどだ。

その後クリッシーのミスから1点を返されたものの、終始アーセナルペースで試合は進む。それでも追加点が決まらずヤキモキしていた後半43分、終了間際カウンター気味でアデバヨールがドリブルで走ろうとするが倒され、変わってフレブが持ち上がる。そしてフレブから右サイドに走りこんできたセスクにパス、セスクからの並行パスはゴール前で相手DFと絡んでいたフレブを超えて、その左に走りこんでいたアデバヨールに合って、3点目のダメ押しゴールsoccer!アデバヨールはこれで18得点、またしても得点ランキングトップのクリスティアーノ・ロナウドに1点差と迫った。

これでアーセナルは勝ち点3をがっちり獲得し、暫定首位。この後に不振から復調の兆しをみせつつあるトッテナム戦が控えるマンチェスター・ユナイテッドを抜いた。

しかし、このところのアデナヨールの得点力には恐れ入る。lovely去年ならふかしていたところもキッチリ決めてくれるところが素晴らしい。得点王も射程圏内に入ってきた。ファン・ペルシーの存在がすっかり消えてしまった感があるが、これだけのアデバの活躍だから仕方ない。正直トーゴの敗退に感謝せずにはいられないなぁsweat01

あ、あと何回か放映されてたボールボーイの子供、なかなか味のある表情で試合を見つめていたのが印象的でした〜

2008年2月 2日 (土)

ムンク展

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兵庫県立美術館で開催されているムンク展へ。土曜の午前ということで混み具合はそれほとでもない。自由に動き回れた。

ノルウェーの画家、ムンクは陰欝で暗い画風というのが印象にあったが、この展覧会では空間コーディネーターとしての装飾家としてのムンクを大きく取り上げる。

前半はいわゆるムンク的作品で緑と血のような赤がうねりあうような「生命のフリーズ」、後半はムンク自身がアトリエで展開した装飾への試行錯誤、そして大学、工場、市庁舎などの場で顧客の要望と芸術性との間で苦闘しながら描いた作品群、約百点でムンクの違った一面を辿る。

最近の展覧会は、ただ展示するだけでなく、見せ方、テーマの演出に意を用いたものが多くなったと思う。こうした機会が多くなれば、見る方にとっても物の見方が広がってとても楽しい。

この展覧会で感じたのは、ムンクの色使いが思った以上に鮮やかだということ。それが相互に絡みあう事で独特のうねるような深みのある画風になっているのだろう。

ただ、後半になってコンセプト的な題材を扱うようになると、ムンク芸術の真骨頂、見たときに感じる言いようもない不安感が影を潜める。特にオスロ市庁舎に描いた労働者達。あれは別にムンクが描かなくても、と思ってしまうのは僕だけか?

ムンク展
〜3月30日
兵庫県立美術館

ファム・ファタル 妖婦伝

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西洋美術にあって怪しげな魅力を放つ女性の図像。生首を持つ女、髪を梳く人魚、物思いにふける貴婦人...いろいろな題材はあれど、男の興味を引きつけてきた数々の作品をフルカラーで集めたのが本書だ。

ファム・ファタルとは男にとって「運命の女」。男を破滅させる魔性の女という意味だが、故意でなくてもその魅力で男の進むべき道を誤らせた女性もまたファム・ファタルと呼ばれた。

代表的なファム・ファタルは洗礼者ヨハネの首を所望したサロメ。敵の将軍の寝首を掻いた、クリムトで有名なユディット。カエサル、アントニウスとローマの権力者を虜にしたクレオパトラ。夫が断頭台に消えた後、ナポレオンの心に入り込んで皇后にまで上り詰めたジョゼフィーヌ。こうした女性達の姿を画家達は幾度も幾度も描き続けた。そうした歴史の中で実像は忘れられ、ただ男を狂わせる忌むべきもの、同時に憧れの対象として脈々と男達の心に生き続けてきた。

この本ではそうしたイメージをはぐくみ続けた図像がカラーでふんだんに収められている。人類が「魔性の女」と呼び続けてきた女性がなぜそのように呼ばれるに至ったのか、イメージごとに明らかにされていく。韓国人の若い女性による著作ということもこの本の特色だ。こうした展覧会も企画としておもしろいのではないだろうか。必ずやファム・ファタルに惹かれる観客を集めるに違いない。

ファム・ファタル〜妖婦伝〜
イ・ミョンオク著 樋口容子訳
作品社刊
285p
2,800円(税別)

トートワーズ・クリーク メルロー・カベルネ2006 ヴァン・ド・ペイ・ドック

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帰りが遅くなったときによるのはまず第一が成城石井。ここは遅くなるとお惣菜が割引になるのでうれしい。その次は普通のコンビニ。そしてず〜っつとさがっていかり。高級食材かどうか知らないけど、単品が高いんだよね。

ワインもいろいろあるんだけど、寄ること事態が少ないので買うこも殆どない。この日はたまたま気が向いたので寄ったついでに安いのを1本。

フランスにしてはえらく軽い雰囲気のカメのイラストが目立つ。産地は南フランス、オック地方のヴァン・ド・ペイ。このヴァン・ド・ペイは安いんだけど質もまちまち、当たるも八卦、当たらぬも八卦の世界。

このワイン自体はアメリカのワイン雑誌、「ワイン・スペクテーター」でも高評価を受けている。ただこの雑誌、かなり業界寄りの評価をするという批判があるだけに、そこは注意が必要。

香りはカシスリキュール、プラム、チューインガムの香り。アタックは粗めのタンニンと濃厚なベリーの味わい、しっかりした酸が同時にやって来て、口の中ではじける。舌の横が絞られるような感覚を覚える。最初の味わいからすると、中盤は思いのほか細い印象。果実味は比較的早く収まってしまい、酸とタンニンが口の中に取り残されてしまう感じだ。

余韻はあまり強くはない。タンニンの感覚と酸味が口の中に漂いつつ、次第に消えていく。

最初の果実味はなかなか厚みがあって飲みごたえを感じさせる。しかし後半の物足りなさは否めない。ただし千円で買えるワインとしては十分な味わいがあるんだから、あまり厳しいコメントをするのは野暮ってものかもしれないな。

【いかりJR大阪店 1,155円】

2008年2月 1日 (金)

アラゴネス2003(ポルトガル)ジョアン・ポルトガル・ラモス

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最近大阪の本町周辺、淡路町に開店したCave de Terreの品揃えはかなり「変」である。ワインの品揃えがかなり「偏って」いる。ボルドー、ブルゴーニュもあるが、それより多いのはオーストリア、グリューナ・フェルトリーナだけで10種類近くはあるか。それとポルトガルワインも最近多い。その割にシャンパーニュはメチャ豊富...

自分は既に本道を外れているので、こういうチョイスができる店のほうがありがたいのだが、それにしてもという感じだ。これで小売として成り立つのか?どうでもいいんだけど心配になる。

ということで、今日はそこから選んだポルトガルワインを。ポルトガルワインは土着品種主体の生産と、国内向けの嗜好に合わせてきたために世界的なフルーティなワインという潮流に乗り遅れ、孤立を深めてしまった。しかしその不利な点が今や利点となって、最後のワインの秘境として大きな興味を惹きつつあるようだ。

このワインが生産されているのは、ポルトガル南東部の内陸、スペイン国境に接したアレンティージョ地方。ブドウ栽培はまだ少ないが、温暖で乾燥した土地は実はブドウ向き。最もポテンシャルが高いと目される産地の一つだ。そしてかつては醸造コンサルタントであったJ・P・ラモス氏がこの地で自らワイナリーを開き、ポルトガルワインの実力を世界に問うワインを作り出したのは1997年からだ。このワインは品種「アラゴネス」を全面に出しているが、アラゴネスとはいわゆるテンプラニーリョで、このワインもテンプラニーリョ100%。

香りはターメリック、ビターチョコ、干しブドウ、ヴァニラの香りで、甘い樽の香りが感じられる。アタックは滑らかな酸と果実の甘さがうまくバランスしている。緊密なタンニンがこの旨みの要素をくっきりと際立たせて、そしてするりと口の奥へと運んでいく役割を果たしている。スペインのテンプラニーリョよりも酸が穏やかでなめらか。重厚さという点では本家に譲るが、まとまりと品のよさ、そしてジューシーさではこちらに軍配を上げてもよさそうなくらいだ。

余韻ビターカカオのほろ苦さと黒糖のような甘さがしっかりと感じられるが、しつこさは全くない。口の中に旨みが一枚膜を作ったかのような感覚が長く続いていく。

月並みな表現だけれども、やはりバランスのいいワインだ。それでいてしっかりとした旨みもあり、飲んでいて全くしつこさを感じさせない。じっくりと飲み下しながら、それでいてついついグラスを重ねてしまう。やはりポルトガル、今後ポテンシャルの高いワイン産地として出てきそうな予感。

【Cave de Terre 淡路町店 3,600円】