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2007年12月

2007年12月31日 (月)

皆さん、良い年でありますように!

今日で2007年も終わり。ブログを初めて1年になろうとしています。

この間、実に42,000人の方にお越しいただきました。ありがとうございます。来年も変わらず、アーセナル、セスク・ファブレガス、アートそしてワインを中心に、気の向くまま書いていきたいと思います。

範囲の狭〜いブログではありますが、よろしければ今後ともよろしくお付き合いください。

それではお越しいただいた皆様にとって良い年が迎えられますように。

I wish you a happy new year!

ピノ・ノワール ファルツ2006 クロスター醸造所

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今年最後のワインになります。今年はイタリアワインを飲む事が多かったような気がするが、最後は素直に安くて気軽なワインを。

このワインはドイツのファルツ地方のピノ・ノワール。ドイツであれば通常はシュペートブルグンダーと呼ばれるはずだが、あえてピノ・ノワールと書くのは、EUでの販売を意識しての事か?価格は小売でわずかに千円。とすれば原価は3百円ほどだろう。ドイツのシュペートブルグンダはたいてい3千円以上の中で、こんな千円のピノ・ノワールは果たしていかに?

色は薄め、ロゼを少し濃くしたようなルビー色。香りはストロベリー、ミント、チューインガムの香り。

アタックはなめらかでやさしい酸。そして甘酸っぱさが口の中に広がる。タンニンは少なく、ストレートなブドウジュースの味わいだ。中盤のふくらみは小さく、複雑さはない。あくまで軽快、シンプルな味だ。

余韻も短め。ふくらみよりも自然でピュアな味わいを楽しむワインのようだ。

思ったよりも糖度があり、決して酸の立ったワインではなく、味わいもそこそこある。飲みやすく軽快という表現がよくあてはまるワインだろう。こういうワインが千円で、しかもドイツで生産されるのだから、温暖化とかグローバル経済とかいろんな要因も考えたくなる?

【創酒タカムラ 1,000円?】

遺言、ストライカー福田健二の戦い RUN

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実はこの本を読むまで、この選手の名前さえ知らなかった。そのストライカーは福田健二

習志野高校から1996年に名古屋グランパスに入団、当時の監督はあのヴェンゲル監督だった。そして2002年ワールドカップの代表候補40人にも入ったが、その後は調子を崩し2001年FC東京に移籍。そして彼の目は海外に向かう。それは高原や稲本のような派手な移籍ではなく、自ら海外へ活路を求めた一種の賭けだった。

彼にはつらい過去があった。小学五年生のときの母親の自殺。彼に向けての遺書はたったの三行だった。
 
 「好きなサッカーで
   世界に胸を張れる
    選手になってください」


兄には事細かに残されていたのに、彼にはたったの三行。そして彼は母の残した遺言と格闘していくことになる。

家族、特に妻は彼の海外挑戦にとまどいを隠せない。成功する確証はなく、ましてJリーグでも実績を上げることができない夫とともに海外に出て行くことが果たして家族にとって幸せなのか?自問自答しながら、結局妻も福田と共に海外に渡る。そして異郷で共に戦ううちに家族の絆は強くなり、自己中心的だった福田選手の心にもはっきりとした支え、戦い続ける理由が出来ていく。そして彼は変わっていく。周りの選手達がはっきりとそれを自覚できるほどに。ただサッカーに対するこだわり、情熱だけはそのままで。

この本は単なる海外サッカーのルポではない。あまりにも赤裸々に自分をさらけ出すかのような筆致は自伝でもない。一人のルポライターによってなされたものであることにも驚く。並大抵の信頼ではないのだ。

一人の選手が戦う中で人間の幅を広げ、成長を遂げていく軌跡。それを支えたのは家族の愛と母の遺言だった。読んだ後に静かな興奮が湧き上がってくる、そんな熱いサッカー選手の闘いの記録だ。

RUN 流浪のストライカー、福田健二の闘い
小宮良之著
ダイヤモンド社刊
215p
1,500円(税別)

2007年12月30日 (日)

イルピニア2004 サルヴァトーレ・モレッティエーリ

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今日は年越し用のワインを買いにデパートやワインショップを巡る。いろいろ見ててつくづく思ったのは、有名どころのワインが急激に高くなっていること。ボルドーなんか、3級クラスでも1万円近くなった。1級なんかとてもとても。ブルゴーニュも昔は買えた有名ドメーヌの特級ワインが軒並み3万円後半。結局ブルゴーニュもボルドーも外した選択に。

どんどん主流から外れていくワイン道。今日もまた南イタリアの赤を。

サルヴァトーレ・モレッティエーリはカンパーニア州の第一人者。そしてカンパーニア州で並ぶものなき銘酒、タウラージの生産者だ。父親から受け継いだ「チンクエ・クエルチェ」という畑で品質本位の妥協なき生産を決意、全ての畑を念入りに選択した品種に植え替えた。当初は樹勢が若く強すぎて思ったものが得られなかったが、歳を経て次第に落ち着いた満足できるワインができるようになったという。

タウラージを作るアリアーニコは土着品種の中でもイタリアでは有名品種。深みがある色調と、ボリューム感の強い果実味、そして甘苦いタンニン味が特徴的だが、安ワインの中にはそうした特長が出すぎて鈍重で飲むのがつらくなるワインも多い。だから自分は苦手、飲まず嫌いの品種だったが、このワインは違うぞという評判を聞いた。さていかに?

色合いは黒味の強いルビー色。エッジは紫の色調が細密に深くまで入っている。香りはスミレ、干しイチジク、インク、ミント、華やかで勢いのある香りが立つ。

アタックは最初はやさしげな酸かと思ったが、舌の先端を突くようなストレートな酸が姿を現す。そしてボリューム感は
大きくなく、小振りの果実をほおばった時の心地よい甘酸っぱさでとてもジューシー。タンニンはまだこなれた感じではないが、緊密で思いのほか繊細。際限なく膨らんでいくのではなく、口の中に十分とどめておける範囲で味わいを引き締める役割を果たしている。

余韻は細いが長く、旨みを十分に保ってやさしく引いて行く。安ワインのアリアニコにありがちなしつこさは全く感じさせない。良質のガメイによくあるピュアさとの共通点を感じた。

飲んで思ったのは「これがアリアニコ?」だった。エレガントさを十分秘めたジューシーなワイン、端的にはそんな表現がピッタリあてはまるワイン。アリアニコへの先入観、拒否反応を覆してくれる、コストパフォーマンス大のお値打ちワインだった。ボルドー、ブルゴーニュじゃなくてもいいさ、自分には南イタリアワインがあるさ?

【増村商店(cantina VINOVINO) 2,580円】

毎年恒例 永運院のお餅つき

Wuthiork_s12月29日は京都黒谷さんの塔頭、永運院でのお餅つき大会。最近は少ない光景で、毎年末のお楽しみイベント。参加費は2千円+アテで餅はつき放題、食べ放題。そしてアルコールも飲み放題。


Cghbritr_sきめの細かい餅をつくには、まず最初の下ごしらえが肝心だそうで、つく前に杵でよくもち米をこねておくのが大事とか。


8b0c5mea_sその後は力をこめて餅つきの開始。合いの手も入れながら、餅を返す手との間合いをはかりつつ、テンポ良く餅をついていく。次第にやわらかな餅ができあがってくる。


S5s5f51w_sついた餅は熱いうちに片栗粉をまぶして小さくまるめていく。「ついた餅の上手下手はこねればすぐわかるよ。」とは同行の餅つき初体験の友人の弁。さようですか...


Otqxazc9_s子供さんだって餅をつくんだ。結構テンポ良く餅をついていく。たまに臼に当たって「ガチッ」という音が響くのはご愛嬌か?


0bgosfat_s出来た餅はその場で食べ、そしてお持ちかえりも。一年で一番餅を食べる日、永運院のお餅つき。今年も日が暮れるまで餅を蒸す湯気と、餅をつく人達の熱気、掛け声、笑い声が絶える事はなかった。

クロアチアがアーセナルを救った!首位で年越し

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奪われた首位をわずか3日で奪還smileマンチェスター・ユナイテッドがウェストハム戦に1−2で敗れた中で、アーセナルはエヴァートン戦に結果的には4−1の圧勝。勝ち点2差をつけて首位での年越しとなった。

フォーメーションは今季まだプレミアで得点がないクロアチア代表、エドゥアルド・ダ・シウバと、先日弾丸ヘッドを決めたニコラス・ベントナーの2トップ。アデバヨールはベンチ、ファン・ペルシーは欠場。

でも前半はエヴァートンペース。先取点もエヴァートンでアゥエイ戦、しかも激しい雨。アーセナルにはつらい状況の中で後半戦に。

しかしこのモヤモヤを取っ払ってくれたのはエドゥアルドだった。後半始まってすぐの2分、一瞬ハンドかと思ったトラップの後に少しタメを作って落ち着いたゴールはプレミア初ゴールで1−1。

そしてその10分後、クリッシーからのパスがゴール前に走りこんできたエドゥアルドに通り、DFを振り切ってGKの横をすり抜けるゴールで2−1、見事な勝ち越しゴールだ!

その後結果を出せない若きデンマーク代表、ベントナーが焦ったか危険なチャージで後半29分、1試合2枚目のイエローで退場。実際は一発レッドでもおかしくなかったが、イエローだったのは救い?これで次節は出場停止。まだスタメンは荷が重かったか。アーセナルは一人少ない10人での試合に。ただ、この後エヴァートン側もセスクへの危険なチャージで一発退場が出たので、結局は10−10のイーブンになるが。

ここでヴェンゲル監督は仕事をしたエドゥアルドに変えてアデバヨールをinこれがズバリ的中してGKアルムニアの長いキックが敵陣DFの中間にポトリ、そこにアデバヨールが走りこんで、アデバヨールが出したボールは飛び出していたGKの足に当たり角度が変わる。それをアデバが再びコントロールして無人のゴールに易々と蹴り入れ3−1。今季11ゴールはC・ロナウドと2差の2位。GKアルムニア、最近は運も味方して絶好調。得点にも絡むとは??

そしてダメ押しはイエローをもらったセスクに変えて後半44分に入ったトマス・ロシツキーのロスタイムでのゴール。これで4−1の勝利となった。

終ってみれば圧勝だったが、前半は苦しい展開だった。しかし後半はエデゥアルドの初得点ヴェンゲル監督采配の冴えアデバヨールとロシツキーの得点、そして何より首位奪還と来年への期待を大きく膨らませてくれる闘いだった。若きベントナーはどう巻き返すか?

ゴールの後で笑顔で駆け寄り、祝福する選手達。今のチームの雰囲気を一番垣間見せてくれる瞬間だ。このまま来年もいいムードの中で突っ走るためにもまずは正月、ホームでMUを破ってくれたウェストハム戦、相撲じゃないけど勝って恩を返したい

2007年12月28日 (金)

役に立たないブルーノ・ムナーリ入門 芸術新潮1月号

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片方にひげのない、困った顔をした猫。ここだけ見れば単にユーモラスな絵本作家だと思ってしまう。実際そうだった。しかし本の中には一つの枠に留まらない、自由な芸術家の楽しい世界が広がる。その芸術家が終生コンセプトとしたのは「芸術の民主化」だった。

役に立たないことに熱中し続けたイタリア人。1907年にミラノで生まれ、1998年ミラノで亡くなった生粋のミラノっ子だったブルーノ・ムナーリ彼の発想は当たり前の事を当たり前と思わず、それを形にすること。

例えば「短い訪問者のための椅子」は座面を思いきり傾斜させて座りにくくしている。「訪問は短時間であるほどお互いのために良い」...なるほど、真理。

コピー機が登場した当時、説明者から原稿を動かすとうまくスキャンできないと言われたムナーリ、ならば動かしたらどんな世界が現れるのか、と考えた。そして偶然の産物、ただ1度限りの作品「ゼログラフィーア」という作品群を産み出す。

そうした彼の作品群は、芸術作品に厳としてある鑑賞者との垣根を易々と超えてしまう。彼の作品を芸術作品と呼ぶのか、という疑問もあるが、一枚一枚に素敵な絵柄を印刷した48枚のシルクスクリーンを自由に重ね合わせて絵を作り上げる「足したり引いたり」などは、作家と共に作品を作り上げる世界を共有できる楽しさにあふれている。

そして彼のコンセプトは子供達に体験型の芸術鑑賞の機会を提供するワークショップに繋がる。子供達の想像力をはぐくむだけでなく、作品がどのような考え方で、どうしたら作られていくのか、プロセスを追体験させることで、子供のうちから芸術に対する既成概念を取り除こうとした。

作家と鑑賞者に共通するものは好奇心、それをお互い共有化するための答えがムナーリの作品群なのだと思う。イタリア人らしいデザイン感覚も冴える彼の作品、この雑誌で初めて触れたが、いっぺんにファンになってしまった。関西では来年5月31日から滋賀県立近代美術館で出会える。体験も出来る展覧会になるようで、今から楽しみだ。

2007年12月27日 (木)

テロルデゴ・ロタリアーノ2002 エンドレッツィ

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イタリアワインの裾野は広い。フランスワイン以上かも。いや、実感はそれ以上だ。探すたびにいろんな発見がある。そして聞いたことのない品種との出会いに好奇心をくすぐられる。

このワインもそうした一つだ。品種はテロルデゴ。イタリア土着品種で、北イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州で栽培されている。同州は近年イタリアワインでも注目される産地だが、この品種に関するワインについては耳にすることはなかった。

エンドリッツィは同地でも100年以上の歴史を誇る作り手。農薬は可能な限り少なく抑え、畑の周りに鳥小屋を設けて、小鳥を集めて虫を食べさせるといったことも行っているとの事だ。

このワインは収穫も手積み、ステンレスタンクで発酵させた後、オークの大樽で熟成させているそうだが、未知のワインの味わいとは?

色合いは暗く深みのあるルビー色。エッジまでしっかりと色が入っている。香りはヨード、スパイス、シソ、シナモンの香りがある。

アタックは伸びのある酸。それが口の中を突き抜けると、それを追いかけるように甘酸っぱいフランボワーズのような味わいと、細かいが堅さの残るタンニンを感じる。酸を中心とした味わいの構造はなかなかに鮮烈さを覚える。ミッドのふくらみはそれほどではなく、ある意味一本調子な感は否めないが、この疾走感は悪くない。

余韻はドイツのシュペートブルグンダーに似たような味わい、ベリーをかじったときの酸っぱさにも似た味わいが残る。

酸をベースにして、それを取り囲むかのように展開していく味わいの骨格を持つワインだ。酸を基調としたワインといえばバルベーラがあるが、それとはまた違った個性を感じる。複雑さは少ないが、ストレートに口の中を突っ走るような疾走感、絵画にたとえるならば「未来派」的ワインといえるだろうか。いやぁ、やっぱイタリアワイン、面白い。

【大月酒店(吹田) 2,500円】

首位陥落アーセナル、ポーツマスとドロー

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2位マンチェスター・ユナイテッドが降格圏のサンダーランドに4−0で快勝、暫定首位に立った後で、アーセナルはアウェイのポーツマス戦。首位奪回には勝ちが必要だったが、結果はスコアレスドロー、ついに首位の座を明け渡してしまった。

ポーツマスの堅い守備に完全に攻め手を欠いてしまった。アウェイ戦、このところの連戦疲れもあるだろうが、アーセナルにとっては雑な展開に終始。アデバヨールもここ数試合は不調で、このゲームでも殆どシュートを撃つ機会がなかった。もっと強引に攻めてもらってもいいのに。後半ベントナーを入れるも、少々遅すぎたか?

とにかくポーツマスにうまく守られたな、という試合だった。後半は無理に点をとりにいかず、引き分けで勝ち点1を取るという感じだった。

アーセナルも勝ち点1で、最低限の結果を出した。これで首位マンチェスター・ユナイテッドとの差は勝ち点1で、まだまだわからない。ただ、相手はルーニー、C・ロナウド、テベスの調子が上がってきて、得点力はアーセナルの上を行く。厳しい闘いになっていくことは間違いないだろう。

最終戦、土曜日のエヴァートン戦が何より増して重要になってきた。勝ちが必須のこの試合、来年に期待を持てる結果を出して欲しい。

ボルゲリ・ロッソ2005 レ・マッキオーレ

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今年はイタリアを試す機会が多かったが、それでもトスカーナが少ないことに気がつく。いいものは高いし、気軽に楽しめて旨そうなものがなかなか見つからないんだよね。

そんな中でもこれはスーパータスカンを手がける、レ・マッキオーレのリーズナブルな赤ワイン。セパージュはメルロー50%、カベルネ・フラン30%、サンジョベーゼ15%、シラー5%。比較的サンジョゼーゼの比率が少ないことが意外。カベルネ・ソーヴィニヨンではなくて、あえてフランを使っているところも面白い。醸造家の強い思いが伝わってくるようだ。

色は濃厚で深みのあるルビー色。煮詰めたジャムのような感じだ。香りは梅酒、プラム、ユーカリ、ビターチョコ、ヴァニラの香り。甘く芳香で重めの香りだ。

最初から凝縮した果実味でズドン、とくる。その中に伸びやかな酸、酒精強化したかのような充実した甘さ、幅広でかつ細かなタンニンが溶け込んでいる。少し堅さも感じるが、決してジャマにはならない。ボリューム感、肉厚感と、味わいのスケールの大きさに驚く。

余韻は最初に若干甘みの執着を感じさせるが、それが落ち着けば旨みとボリューム感が自然に収束していく。鼻腔に残るカカオの香りも印象的。

スケールの大きなワインだ。ボリュームある中身の詰まった果実をかじったとき、同じような心地になるだろうか。メルロー、カベルネ・フランという比較的タンニン軽めのブドウを使ってもこれだけのボリューム感を演出するトスカーナの力、それがこのワインには詰まっていると思う。お見事です。

【創酒タカムラ 2,500円?】

2007年12月25日 (火)

タイトルに飢えたファブレガス?

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いよいよプレミアのタイトル争いも正念場。今年も残す所2試合になったが、ここを乗り切れば優勝がグッっと近くなる。シーズン前の予想を覆して快走アーセナル。セスク・ファブレガスもタイトル獲得を熱望して止まない。そしてプレミアシップの銀器こそ彼が最も欲しているタイトルだ。

「チームはタイトルに飢えていて、何かを獲得したいんだ。そして皆の鼻をあかしてやりたいのさ。これからの12ヶ月多くの事を成し遂げたいよ。もし全部勝てたら完璧だけど、それはどうかな。でもプレミアシップは勝ち抜く素晴らしさがあるタイトルレースだよ。」

もしアーセナルが優勝すれば、おそらくMVPは自動的にセスクが手にするだろう。名実共にアーセナルはアンリの影を払拭し、セスクがアーセナルの顔となる。

「僕にとってアーセナルで5年目のシーズンだけど、長い間多くの選手達と共に戦ってきたから僕は今の結果には全く驚いていないんだ。僕は自分たちが出来ることを知っている。単に少しばかり我慢しなければならなかった、という事なんだ。」

「(ティエリ・アンリの退団に関して)今なら言えるかもしれない。なぜなら僕には以前よりも責任があるからね。2年前や1年前にアーセナルの事を見る時は、もしかするとアンリの事を見ていたのかもしれないね。アーセナルの事を考えるときは、アンリの事を考えていたのかもしれない。まるで他に選手がいない、ってような感じだったんだ。」

「僕は思うんだけど、彼の退団は皆にとっていい機会だったんだよ。僕達はここにいるんだ、僕達はチームで偉大なクラブなんだってことを示すためにもね。ティエリ・アンリという世界で最高の選手の一人が僕達のもとを去った時でさえ、僕たちは未だに何かを成し遂げる事が可能なのさ。」

「(ヴェンゲル監督がセスクとミシェル・プラティニを比較した事に関して)プラティニは偉大な選手に違いないし、僕だっていくつかビデオは見たさ。もちろんヴェンゲル監督がそんな事を言うってこと自体凄いことだよ。でも僕は人とは違った独自の選手、セスク・ファブレガスという選手になりたいと思っているんだ。だから自分自身のやり方でプレイしたいと思っているよ。」

セスクをアンリの後継者と呼ぶ者はまずいない。他人を活かし自分も活かされるというチームプレイ、その中で決定的シーンを演出していく彼のスタイルはまさに独自のFab Styleと言えるだろう。

サンタが中之島に舞い降りた!

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クリスマスですもんね〜

お疲れ様です。

ヴァン・ド・ペイ ブゥーシェ・ドゥ・ローヌ2006 マ・ドゥ・プティ・アゼガ 

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最近つとにワインが高くなったナァと思う。特にブルゴーニュ。AOCブルゴーニュでも軒並み3千円台、ユーロ高や運賃高の影響もあるだろうが、聞くと蔵出しの価格も上がっているという。つらいなぁ...

ディリーで飲むなら2千円台くらいにとどめたい。そうなれば別の地域で探すのが手。ローヌはその一策だ。このワインはヴァン・ド・ペイだが、ラベルにはビオ農法で生産しているとある。セパージュはカリニャン50%、カベルネ・ソーヴィニヨン50%だそうだ。カリニャンは最近注目の品種。フランスでは最も多く栽培されている品種で、かつては品質面で低い評価を受けていたが、今は有能な醸造家が注目していいワインを作っているという。

色は黒味の強く凝縮感のあるルビー色。香りはユーカリ、フランボワーズ、粒胡椒の香り。

アタックは柔らかな甘さと伸びやかな酸。タンニンがしっかりあり、ジャムのような甘さとのバランスも良い。粗さは感じられず、ボリューム感もある。

余韻は深みには欠け、若干ゴツゴツした感じはあるが、柔らかな旨みを保ちつつゆっくりと引いていく。

ローヌらしい温かみのある素朴なワインだ。カリニャンの粗さを落ち着かせ、カベルネ・ソーヴィニヨンが品格を加えている。自然にスーッと入ってくるやさしいワインだった。

【橘田酒店 2,500円?】

2007年12月24日 (月)

アレクサンデル・フレブ、絶頂の時へ

7agwkylr 日曜日の試合では2位マンチェスター・ユナイテッドがエヴァートンを終了間際で突き放し2−1で勝利。クリスチアーノ・ロナウドが2ゴールを決め、得点ランキングのトップに立った。そうそう簡単には負けないのが老舗チームの底力か。アーセナルとの勝ち点差は依然1のまま。緊迫した首位争いが続く。

その争いの中でアーセナルを引っ張る原動力、中盤の3人衆の1人、アレクサンデル・フレブ。今年26歳のベラルーシ代表がアーセナルに加入したのは2005年。今や右サイドやトップ下に位置し、快足を生かした緩急自在のドリブルで相手ゴール近くに切り込んで得点へのキッカケを作る、なくてはならない存在だ。その彼も当初は展開の速いプレミアのサッカーに戸惑ったという。

「最初にイングランドに来たときに比べれば、間違いなく身体的にも整った状態にあるよ。ドイツから来たときには本当に大変だったんだ。だってアーセナルのサッカーは物凄く早く感じたんだ。ボールを捕らえる前にもう見失ってる、って時が何度かあったよ。」

「いろいろな事が次々と起こった。そして自分の試合運びをかなり立て直していかなきゃならなかったんだ。でもヴェンゲル監督への信頼、チームのみんなのサポートが僕を手助けしてくれたんだよ。」

「僕は今、ピッチの上ではもっとできるはず、って思ってるんだ。リスクを承知で攻める事はとても幸せなことなんだよ。今まではボールを失ったり失敗するのが少し怖かった。萎縮してしまっていたんだ。今は以前に比べてリラックスできているし、よりうまくボールをコントロールできていると思う。そして何よりチームの雰囲気が最高なんだ。」

「(今シーズンの自分に対する高い評価は)いいプレイをして、チームに貢献し、ファンを喜ばすモチベーションを高めてくれるね。もしみんなが僕達と同じようなサッカーをするとすれば、それは凄いことだと思わないかい?でもそれが可能だとは僕は思わないな。」

「ラグビーのような体力戦を挑んでくるチームとぶつかることは常にあるものさ。その時はとてもつらいけど、それもまたサッカーだし、そういうこともあるさ。そんな時でも必要な事は自分たちのサッカーをして、まずは早く点を取りボールを支配する、それだけさ。」

「今までの僕達の結果に対して僕から特別な説明は必要ないよね?それがまさに今のチームに関する全てさ。」

フレブの動きが早い分、相手DFはペナルティ覚悟で止めに行く。だからフレブに対するチャージは厳しく、再三ケガをする場面に遭遇してきた。しかしそのたびに驚異の回復力ですぐさまピッチに戻ってくる、本当に頼りになる存在だ。

ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ2006 テヌータ・レ・カルチナイエ(シモーネ・サンティーニ)

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イタリアの白、正直なかなか難しいです。自分も結構苦手。特にトスカーナあたりの白、すっきり系の作りで飲みやすいワインは多いけど、きっちりした違いって見出しづらい。

そんなトスカーナにあって独特の個性を表現するブドウ、ベルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。ルネサンス都市、サンジミニャーノで栽培されている土着品種だ。

このブドウに可能性を見出したのは若き醸造家、シモーネ・サンティーニ。サンジミニャーノ育ちの彼は一人でワイナリーを切り盛りし、評価の高いワインを産み出している。しかも価格はリーズナブル、今後も注目の作り手だ。

ワインの色合いは黄緑の色彩を帯びた麦わら色。香りは乳酸、ギンモクセイ、金柑、ミントの香り。

アタックは舌先をくすぐる微妙なガスを含んだ鮮烈な酸。しかしその酸は案外まろやかで、突き刺すほどではない。その後にしっかりした苦味を伴った旨みがやって来て、そしてそれが収束すると再びシャープな酸が舌の中心を駆け上ってくる。この二段階攻撃はちょっと衝撃的だ。あまり経験のない味わい。

余韻は舌の横を引き締める収斂感を伴った苦味。酸っぱいだけでない、骨格とメリハリのある味わいが面白い。

ドライながらもしっかりし酸、旨み、苦味と、味わいの要素が複雑に絡みあって個性的なワインとなっている。手間ひまかけた分、ワインの中にその努力が確実に表現できていると思う。しかも価格はリーズナブル。いいですね、サンティーニ、これからも頑張ってくれよ。Good JOB!

【Wineshop FUJIMARU 2,300円】


デザート3連発だ!!

昨日お呼ばれした忘年会的自宅パーティのデザート3連発。

Isb6sgda フルーツケーキ。


Lajgl_wr モンブラン。


Nxzozo3e バームクーヘン。


実はもう1種チーズケーキがあり、4連発。じゃんけん大会で約20人が争奪戦。食べたかったのはフルーツケーキ。でも最低ドベで敗退。フルーツケーキは夢と消えました...

デザートは別腹、って確かだよね。でも女性陣はこのあとおかきを食べ始める。それってありか?ワカラン...

2007年12月23日 (日)

アーセナルのクリスマス・プレゼント

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チェルシー戦での激闘の後は、ノースロンドン・ダービー。シーズン前はビッグ4に割って入ると予想した批評家も多いトッテナムだが、現在は低迷中。

ケガ人が多く万全とはいえないスパーズに比べると、アーセナルはほぼベスト。トップにアデバヨール、中盤にロシツキー、フレブ、フラミニ、司令塔セスクと揃えば、やってくれそうな予感。

先制はアーセナル。後半開始早々の3分、セスクがゴール前で相手DFを引きつけたところで、技ありのヒールパス。走りこんできたアデバヨールがしっかり決めて、これで彼は得点ランキングトップに並ぶ、二ケタ10得点目。

その後はトッテナムの攻撃にさらされ、後半21分、お返しとばかりにロビー・キーンのヒールパスをベルバトフがダイナミックキックで決めて同点。

そしてその後コロ・トゥーレがベルバトフへの反則でPKを与えてしまい、絶体絶命。しかし神はまだ彼のもとにあり!GKアルムニアがPKを見事防いだ。まさにゴッドハンドsign01

同点で残り時間も少なくなり、両チームとも攻撃面を強化する意味で選手交代。ヴェンゲル監督はエブエに変えてベントナーを起用。そしてこれも神がかり的采配でズバリ的中。変えて1分後の後半30分、セスクのコーナーキックからのボールをベントナーが高いヘッドからゴールに突き刺して勝ち越し2−1。

その後はアーセナルが守りを固めて逃げ切り、手堅く勝ち点3を奪取。1日遅れの試合を待つマンチェスター・ユナイテッドとの間を勝ち点4差とした。

セスクの2アシストはさすが。smileベントナーのヘッドもグッド・ジョブ!smileしかしマン・オブ・ザ・マッチは神が舞い降りたまさしく守護神、GKマヌエル・アルムニアだろう。lovely試合後チームメイトが彼に駆け寄って祝福したシーンがまさしくそれを物語る。試合中横でアップしていたレーマンの姿が一際寂しく見えたのは仕方ないか...

アーセナルファンにとっては絶好のクリスマス・プレゼントとなった試合。しかし今年残り2試合はエヴァートン(6位)、ポーツマス(7位)と難敵がアウェイで待ち受けている。でも神も降臨している今の状況なら大丈夫。ケガだけはナシにしてこのまま行っちゃってくださ〜い!sweat01

国立国際美術館 30年分のコレクション展

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大阪中之島の国立国際美術館が万博公園時代から通算して開館30周年。それを記念して所蔵作品展が開催中。
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html

開館以降蓄積されてきた5,753点から400点を選んで展示している。今回は美術館の展示室全てを使った展覧会だ。いつもは特別展が地下3階、常設展地下2階で開催されるので、体力の無いときは常設展の見学を飛ばすんだけど、今回はそうはいかない。特別展の陰に隠れてあまり脚光をあびないコレクション展、そんな現状を打破したいという美術館側の熱意の表れだ。

展示はまずは洋画から。ピカソの「道化役者と子供」は青と朱色の彩色が清楚で美しい。安らぎと孤独さがバランスした緊迫感のある絵で名品だ。藤田嗣治の「横たわる裸婦」、もランディの「静物」、描く対象は異なってもクリーム色の画面からかもし出される静謐な雰囲気は共通項がある。

展示の大半は日本の現代美術で、アンフォルメ(非定型)という抽象絵画上の概念を実践した作品が占める。印象深かったのは円と線が色彩豊かに絡み合う田中敦子「地獄門」、平板で浮世絵的なポスター芸術で有名な横尾忠則の立体的平面作品(?)「葬列�」、ホラー映画の一場面のような工藤哲巳「遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ」だった。

そして最高に美しいと感じたのは小林孝亘の「Forest」左右対称に広がる幾何学的な森の中に、蛍のような光点がちりばめられ、生命の営み、奥深さを感じさせる。

会場も広く作品も多いので、後半はかなり息切れ状態になる。抽象画が多いため、現代美術の門外漢である自分には息苦しさもあった。やっぱり現代美術は難しいと思ってしまうのだが、何か特効薬はないものか。

そんな400点の所蔵品から100点を集めた図録集は1,500円で各作品の説明つき。通常の所蔵品録には説明がないので、こちらの図録集がとっつきやすい。価格もリーズナブル。復習の意味を兼ねて購入した。

で、滞在2時間。出たときには雨も強まり、ビル街の風にあたってカサをパーにしてしまった。疲れた体にダブルパンチの冷たい雨が...2月11日まで。

国立国際美術館開館30周年記念展 30年分のコレクション
国立国際美術館(大阪中之島)
12月18日(火)〜2009年2月11日(月)
10時〜17時(金曜19時)
月曜、12/28〜1/4 休
(ただし12/24日、1/14、2/11は開館、12/25、1/15は休館)

2007年12月22日 (土)

シュペートブルグンダー ユンゲ・レーベン2004 フーバー

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今年も残すところわずか9日。クリスマスまであと3日。このクリスマス休暇中は人出も多いんだろうと思っていたら、あいにくの雨。

梅田のスカイビルで開催されているドイツ・クリスマス・マーケットも終わり間近になって人が多くなっていた。そこの屋台の中にドイツワインのインポーター、ヘレンベルガー・ホーフが直営店を出している。そこでの一本。

バーデンはドイツでも最南端の比較的温暖な地帯。かつての文献からこの地が昔からのピノ・ノワールの産地であったことを発見したベルンハルト・フーバーが醸造所を立ち上げて以来、彼の名はバーデンの第一人者として大きな評価を得るに至っている。このワインはまだ樹齢の若いブドウから作られ、3、4回使った小樽で約1年熟成したものだ。

色合いは暗く深みのあるルビー色で、エッジの色合いは少し薄め。香りはフランボワーズ、黒胡椒、鉛筆の香りがする。

アタックはさわやかで控えめな酸と、そこに溶けたみずみずしい若いベリーの果実味。タンニンは少ないが、こなれた旨みが口の中に広がり、ふんわりと穏やかな空間を作っていく。

余韻は甘さと渋みのバランス良い味わいが、長く残る。全体的に重厚さはないが、果実の甘さ、酸、渋さのまとまりある旨さが流れるように展開していく。難を言えばきれいにまとまり過ぎて凹凸というか、ひっかかるものがない点か。

じわじわと染み入るような感覚で、暖かい部屋で素朴な味わいの料理を囲みながら飲むには最適のワインかもしれない。穏やかな気持ちにさせてくれるワインだった。

【ヘレンベルガー・ホーフ 3,800円】

2007年12月20日 (木)

once ダブリンの街角で

H9tyb7fl 少し前ならアイリッシュ・ウィスキーやU2で語られることはあっても、どこか取り残された感のあったアイルランド。そんなアイルランドはいまやEUの優等生として、経済発展がめざましいそうだ。

そんな好況に沸く街をよそに、ストリートで昼はおなじみの曲を、夜はオリジナルの曲を弾いている主人公。たまたま通りかかった女性が彼のパフォーマンスにわずか10セントを投げ入れた。しかしそれがひと時の出会いの始まり。

この映画の中では二人は会話を交わすも、お互いの名前で呼び合うことは無かった。だから見たあとで主人公の名前も、ヒロインの名前も思い出せない。というか、登場人物全てが確たる名前を与えられていない。

それぞれに過去を背負いながら、音楽を通して心を通わせる二人。やがて主人公は彼女を新しい生活へといざなおうとするが、彼女には越えられない一線があった。お互いの環境を思いつつ、やがて彼らは壊れかけたものを取り戻すために新たな一歩を踏み出す。そしてそれを支えるのはやはり音楽だった。

朴訥なアイルランドの風景と共に、心に染み入る音楽の数々。主人公はアイルランドの人気ロックバンドのボーカル、ヒロインもまた音楽家だということで、どうりで迫真のパフォーマンスだ。

派手なロマンスもなく、最後のドンデン返しもない。悲劇も喜劇も無く、ただ流れるままに過ぎていく時間のなかで静かに交錯する心。だからこそシリアスに胸に響いてくる。音楽の持つ力の大きさを実感させてくれる映画だった。

ヴィヌメンティス アルディッシュ2002 ヤン・ロエル

Avtzpyu9 12月、呑み会多いなぁ。今年は自分の送別会が重なって、例年の倍くらい飲んでるような...あと定例は2回、なんとか乗り切れそう。

で、お疲れの体をいたわるのはやさしい味わいの白ワインしかないでしょ!ってことで、ヴィオニエ主体のこのワインを。

このワインは自然派ワインの醸造コンサルタントヤン・ロエルのネゴシアン・ワイン。自らが信頼する農家からブドウを買い付けた上で醸造している。この白ワインはローヌ地区のアルディッシュのヴァン・ド・ペイに位置づけられるが、この地のポテンシャルの高さは、ルイ・ラトゥールもシャルドネで「アルディッシュ」「グラン・アルディッシュ」を作っていることからもうかがえる。そしてこのワインはヴィオニエ90%、シャルドネ10%のセパージュだが果たして?

色合いは少し濁りを感じさせる、薄めのリンゴジュースといった感じ。ろ過していないのか、中には細かな粒子が漂っているかのようだ。香りはターメリック、カラメル、白バラの香り。

アタックは舌の先端をくすぐるかのような細かな酸。ガスを若干含んでいるかのようだ。先端から表面全体に鮮烈な酸が広がった後でやってくるのは、程よい甘さを伴ったコク、旨み。そしてバックで支える繊細なほろ苦さ。

余韻は深くはないが、みずみずしい幸水ナシを食べた後のような感覚が残る。ピュアな果実ジュースを飲んだ後の心地よさに似ている。

2002年という事で、かなり味わいが練れてきているのだろうか。ヴィオニエの低価格帯ワインにありがちな鈍重さは全く感じない。重厚なワインではないけれど、自然に体に溶け込んでいく、入り込んでいく、そうした感覚を十二分に経験できるピュアなワインだ。

【Wineshop FUJIMARU 2,500円?】

2007年12月19日 (水)

FW高原、病気と向かう日々 病とフットボール

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エコノミー症候群?日本代表のFW高原がこの病気に襲われたと聞いたときは正直思った。「何ケチッっとんねん!」

しかしこの病気がこんなに恐ろしいものとは、この本を読みまで思いもしなかった。たまたまエコノミークラスのような長時間窮屈な姿勢を続ける場合に見られただけで、体内の血が固まり、血栓ができて肺などの臓器が死んで生命を危うくする恐ろしい病気だと思い知らされた。

その恐怖が真実味を帯びて迫ってくるのは、当事者、日本を代表するFW、高原直泰の淡々とした表現のせいだろう。一度発症したら一生付きまとう病。トップアスリートで、人一倍血の巡りはいいはずの彼に襲い掛かった悲劇。

しかし高原は真正面から病気に向かい合う。それは発症以前からサッカーに対して真正面から向かい合う姿勢、悪い状況も前向きに考えて克服するという性格故なのだろう。一度再発した後は、「次に発症したら引退する」という決意の元でサッカーと相対している高原、だからこそこのところのブンデスリーガでの存在感、見事な活躍に結びついているのだろう。

この本の素晴らしい所は、こうした病との闘いに終始することなく、日本代表としての戦い、今後、つまりは2010年のワールドカップに向けての希望についても率直に語っている点だ。この本を読んでいて、いつか「やべっちFC」で明るい稲本選手と共に、控えめながら一語一語落ち着いて語っていた高原選手を思い出し、その人柄がにじみ出てくるような感じだと思った。

完治することのない病気と向かい合いながら、前を向いて進むことの出来る人間の強さ、可能性の素晴らしさ。読んだ後久々にすがすがしい気持ちとなった、オススメの一冊だ。

病とフットボール〜エコノミークラス症候群との闘い〜
高原直泰著
角川SSコミュニケーションズ刊(角川SSS新書)
176p
720円(税別)

クローズ・エルミタージュ・パピヨン2006 ドメーヌ・ジル・ロバン

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フランスならばジビエの季節。でも家ではそんな料理を気安く食べることも難しいんで、せめてワインはジビエのパートナー、ローヌの赤を。

クローズ・エルミタージュはシラー100%で作るリーズナブルな赤ワインの宝庫だ。宝庫だけに難しい産地でもある。しかし、このワイナリーはこの産地の第一人者、アラン・グライヨが賛辞を惜しまないという。1999年創立とまだまだ若いワイナリーだ。

栽培はビオ・ディナミ。ラベルのパピヨンはもちろん蝶。春を感じさせる可愛いラベルには小さく「レオニーへ」という文字が。これは春に生まれた娘さんへ捧げる言葉だ。とてもほほえましい。そしてこのワインは若いシラーで作られており、娘さんが育ちブドウも成熟する頃にはこのキュベは作らないと言っているのだそうだ。

さて、ワインの色合いは深みのある凝縮感にあふれた黒味の強い紫。香りは湿った銅、胡椒、カルピス、おこげのような香りもある。

アタックは柔らかな酸と甘みのある果実味。そしてコクと旨みを十分持って豊かな膨らみを感じる。粗さはみじんもなく、予想外に細やかなタンニン、スムースな展開。これほど控えめなクローズ・エルミタージュも珍しい。

しかし味わいの中にはシッカリとスパイシーなシラーらしさを備えている。この調和は素晴らしい。

余韻もスパイシーさと繊細な旨みが絡み合い、心地よい味わいが細く長く続いていく。

ローヌのシラーにあるべき特徴を保ちながら、繊細さと上品さを兼ね備えたワインになっている。さすが第一人者が目をかけた醸造家、いい仕事しますね〜

【Wineshop FUJIMARU 3,020円】

2007年12月17日 (月)

ガナーズ、チェルシー撃破

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ビッグ4の対決で山場を迎えたプレミア。まずはマンチェスター・ユナイテッドがリヴァプールを1−0で破り暫定首位に立った中、アーセナルはチェルシーと対決。

前節は格下のミドルスブラに敗れついに土がついた。快進撃の立役者、MF3人を負傷で欠いた状況では試合内容も全くいいところがなく、チェルシー戦前の監督のコメントではフラミニ以外の復帰は危ぶまれたが、セスク、フレブも揃って復帰。ファン・ペルシーも帰ってきてほぼベストメンバーで望むことができた。

結果は1−0で勝利。前半ロスタイム、コーナーからの処理にチェフがまさかの判断ミス、そこを主将ギャラスがヘッドで押し込んで先制。

その後はチェルシーの猛攻をキーパーアルムニアが好セーブ連発、アーセナルにとっても幻的なゴールはあったものの、紙一重の展開を守りきって、実に2004年2月以来のチェルシー戦勝利となった。ドログバ不在、テリーの途中交代、シェフチェンコの不振とグラント監督の采配にも助けられた感はあるが、両チーム合わせて10枚のイエローカードが乱れ飛ぶ激しい戦いを制して勝ち点3は大きい。

これで2位MUとの勝ち点差は1だが再び首位をがっちり確保。3位のチェルシーとは6点差をつけた。チェルシーのグラント監督にとっては初采配のMU戦以来の2敗目。ここのところ公式戦15連勝だったが、ビッグ4に対しての連敗は痛いだろう。ファン、そしてオーナー、アブラモビッチの信頼感も揺らぐか。

最悪の試合から最高の試合へ。ベストメンバーが整い、そしてゴールキーパー、アルムニアが尻上りに調子を上げて今節は最高のパフォーマンスを示した。これからも厳しい戦いが続くが、ケガがなければこのメンバーで絶対勝ち抜けるはずだ。優勝に向けて勝ち点3を積み上げていってもらいたい。

2007年12月16日 (日)

ビギナースフットサル大会 IN 上新庄

今日は朝から上新庄のフットサルヨコタのビギナーズ大会に参加。こういう大会って、ビギナーズって言ってもかなりレベルが高いことが多い。朝8時半頃到着すると、周りはかなり若い、見るからに経験者的な人が多い。いや〜な予感...

Xkfall5z_s参加16チームを4ブロックに分けてのリーグ戦。試合は7分ハーフの前後半で戦う。チームのうち3人は経験者に入ってもらってDFを見てもらう。


1ndqv2ka_sミックスでもいいはずだったのに、他にミックスチームは見なかった。こりゃ3試合ともかなり苦戦するかな、と思ったがやはり予想とおり厳しい展開。初戦は1−3で敗退、残念。


Ndmlipws_sその後の2試合も守りきれず敗退。残念ながら3連敗となった。体力負けというよりも、後半は気力負け。食いついたディフェンスができていなかった。今回はかなり課題を残したかな。宿題は来年に持ち越し。最後はビンゴゲームで楽しませてもらいました。

甘い脂肪の誘惑 上新庄・十兵衛の牛丼

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上新庄のフットサル大会の後、腹が減ったのでどこかガッツリ食える所を駅前で探してたら、目についたのがここ。

和牛とか淡路島産玉ねぎの文字よりも、大の牛丼500円という価格が魅力的。

カウンターは2席、主に持ち帰り中心かな?注文してから作ってくれるのが嬉しい。

玉ねぎの甘さがよく出ているし、肉も柔らか。脂身の部分が多いが、かえって牛丼には適していると思う。

500円で十分旨い。こういう所が近くにあれば言うコトナシなんだけど。それだけが残念かな?

和牛十兵衛
東淀川区小松1−4−7
06−6326−2917
11時〜22時

2007年12月15日 (土)

ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェラート2006 カシーナ・タヴィン

B9cl1hot 名前も聞いたことのない品種のワインを買う時って結構ビクビクする。このワインもそうだった。ピエモンテの品種といえばまずネッビオーロ、次バルベーラ、ドルチェット、そしてモスカート、アルネイス、ガヴィのコルテーゼくらいまでが一般的のはず。

このワインはルケという品種で殆ど知られていない。イタリアでもピエモンテでのみ栽培されている。この品種に着目したのは若い女性醸造家、ナディア・ヴェッルーア。

低温で醸した後に上蓋をせず開放したまま発酵。若干の亜硫酸は使うものの、バリックを使った発酵というこだわった醸造法に挑戦している。まだまだ実験の過程のようだが、そのこだわりは今後に期待させてくれる醸造家といえるだろう。

色は赤みの強いルビー色で血の色合いを持っている。刺身にしたたる血の様な印象だ。香りは鉄サビ、ドライフラワー、カラメル、シナモン、カモミールの香り。甘く開いた香りだ。

アタックは甘酸っぱい果実味と伸びやかで細かな酸、そしてベースになるおおらかなタンニンが同時に感じられる。酸とタンニンのバランスがよく、まとまりのある味わい。ボリューム感は中程度だが、その中に味わいの要素が満遍なく詰め込まれている感じだ。

2006年と若いワインだが、香りが開いているので飲むたびに鼻腔まで甘い香りが沸き立ってくる。余韻も旨み、コクを保ちつつやさしい味わいが長く残る。

自然に体に染み込んで来るというのは、こういう感覚なんだろうか。ルケというマイナーな品種からここまでの旨さを引き出してくる、ワインはやはり人が作るもの、という確信を強くするそんなワインだった。GOOD JOB!

【増村酒店(cantina VINOVINO)3,380円】

飲みすぎの後始末はフットサルで

07ymzuua レンチャンの飲み会も金曜日はひと段落。でも朝は二日酔いと胃腸の疲労感で気分は最悪だった。昼ごろからようやく回復してきたので、夕方は久方ぶりのフットサル教室へ。

今日使ったコートはフットサルヨコタ正雀。倉庫に使っていた場所をコートに転用した場所のようだ。床の芝は最近張り替えたとの事だが、若干部分によって凹凸が気になる...

いつもは個人技やパスといった練習の後、ミニゲームという構成だが、今日は実践編ということで10分一本勝負のミニゲーム形式。

相手チームは全員かなりの経験者で、パス回しも華麗。ボールを取りにいってもサッと味方にパスを出されてしまい、マークについてもすぐに外されてしまう。相手の思うようにされて最初の3試合はボロボロ。

その後吉田コーチから作戦伝授。
「旨いチームと対戦するときも、戦い方がある。きっちりと守る意識。相手がマークについてパスをだすことがなければとにかく前へボールを蹴ること。それとゲームを切る、シュートで終る感覚。そうした意識をもってやってみてください。」

そうするとかなり守備が堅くなり、その中からチャンスも生まれるようになった。目に見えて失点も減り、勝てなくても引き分け。自分も積極的にいけるようになり、味方センタリングが良かったのが大きいものの、ヘッドで合わせて貴重なゴールを決めることも出来た。

結局2分5敗で終ったが、最後の辺りはかなり試合ができていたと思う。やっぱ意識することと、全般を見渡して指示を出すコーチの存在は大きいなと感じました。

でも飲み疲れの後はやはり体が動かなかった。すぐに意気が上がってしまう。不摂生を元に戻さないと、とは思うのだが、明日も飲み会、日曜日大会です...

トレッビアーノ・ダブルッツォ(?) ヴァレンティーニ

Boyhey9a 理由はわからないけど、伝説的なワインというものがたまにある。ボルドーやブルゴーニュはいざしらず、その土地、そしてそれほど高貴な品種と思われていないブドウで何故か高価だけれど引く手あまたのワインを作る作り手の存在。

トレッビアーノ・ダブルツォ。比較的安価なワインが多い中でこの生産者のものは別格だ。とにかく高い。ボトルだと1万円近くになる。

作り手のエドアルド・ヴァレンティーニは殆ど雑誌にも登場することはない。そのワインは土地、アブルッツォ州の気候風土の中から自然に味わいを引き出す。そして生産したブドウの中から最高品質の10〜15%のみを用い、残りは組合に売ってしまうのだそうだ。

そのエドアルド氏は2006年に亡くなった。人がワインを作るのであれば、今後このワインがどうなっていくのか、注目されるべきだろう。

品種はトレッビアーノだと思っていたが、「土着品種で知るイタリアワインガイド」によれば、ボンビーノ・ビアンコとされている。

色合いはすこしこもったような麦わら色。香りはマロングラッセ、クルミ、少し酸化の度合いを増したリンゴ、セルロイドのような有機的香り。

アタックは舌をチリチリと刺すかのような刺激のある細かな酸。その後にオレンジのようなプルーティさと、ほんのりとした苦さをベースに感じる。ただパワーのあるワインと聞いていたが、それほど大仰なものは正直感じなかった。どちらかというと繊細、柔らかさを感じたのは、既にこれ以前に酒を飲みすぎて感覚が麻痺していたからか?

余韻は華やかで甘いマロングラッセの香りが口の中、鼻腔に広がり、滑らかでほどよい甘さを残しつつ引いて行く。

この日はこのワインを飲むまでに既にかなり飲んでいたので、雑誌で見かけるような強烈な個性は見出しえなかった。もっと熟成しないと本領を発揮しないのかもしれないし、このワインと出会うには自分のコンディションも、シチュエーションもよくなかったといえるのかも。

結論、良いワインを飲む時は自分の体と肝臓にも相談すべし。

【PINCO PALLINIグラスワイン 4,000円?】

2007年12月14日 (金)

BAR QUINTAでシェリーに身を浸す 

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歓迎会、送別会がようやく一段落。思ってもみなかったこの時期の異動。部内の異動だから1週間で引き継いで着任、この1週間は慣れない英語とファイナンス関係の書物とにらめっこの日々。ペーパーバックも飽きっぽいのでよう読まんのに...当面は忍耐勝負。

で、送別会が早く終ったので以前から気になって探していたこの店に行ってみた。場所は北新地スエヒロの裏側付近で地下1階、「BAR QUINTA」。

ここは梅田茶屋町のバー、アルテミスのバーテンダーだった萬川氏が独立して10月から開いた店。そしてアルテミスから独立したなら当然、というかこの方だからこそ店内はシェリーが満載。フィノ、オロロソ、アモンティリャード、マンサニージャから甘口シェリーまでなんでもござれだ。

店内は明るい雰囲気で、アンダルシアの雰囲気をだしたかったということのようだ。カウンターが6席、あとテープルが2,3だったかな?広くはないが天井も高く開放的な感じがする。

そして酒、特にシェリーのアテになくてはならない小皿、タパスも用意されている。

価格も良心的な設定。薫り高いシェリーだからこそゆっくりとした時間をチビチビと楽しむことができる。また一つ桃源郷をみつけてしまった悦び。ただ酒飲みの肝臓だけは悲鳴をあげるか?

Bar Quinta
大阪市北区曽根新地1丁目11-6 昭和ビルB1F
06-6345-1911
平日 18:00〜4:00
土曜 15:00〜0:00
日・祝休

2007年12月12日 (水)

ロッソ・マシエリ2006 ラ・ビアンカーラ

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部署が変わって英語とにらめっこの毎日。好きで勉強はしてたけれど、今になって仕事で使うとは思わなかった。でもやっぱ書類を読むための体力は倍使うなぁ。おかげで夜は眠れる、眠れる...

で、今日の寝酒は抜群のコストパフォーマンスを誇るヴェネト州の作り手、ラ・ビアンカーラ。

このリーズナブルなワインはメルロー50%、ラグレイン50%。最近評価が高まるラグレインはヴェネト州の土着品種で、タンニンと果実実のボディが豊かだが、以前は薄っぺらな作りのワインでしかなかった。しかし最近は有能な作り手がこの品種に注目し、今やヴェネトのシンデレラワインを産む有力品種となりつつある。

色合いは深く沈着した深みのあるルビー色。香りはミント、プラム、黒胡椒、スミレの花の香りがある。香りは強くはないが、しっとりとしている。

アタックはシャープで伸びやかな酸。そしてしっかりと入り込んだ細かなタンニンはまだ荒っぽい所もあるが、全体のバランスを崩すほどではない。程よい甘酸っぱいベリーの味わい、それを引き締めるのはすっきりした酸。全体のバランスは中程度だがバランス感覚が良いので、飲んでいて快い感覚になる。

余韻は酸っぱさのある果実味と無骨さを残すタンニンが口の中を引き締めて、また次の一杯を欲するかのような心地になる。

今日のコメントは実は空けて二日目のコメント。初日は少々荒っぽさとビオっぽい還元香が強すぎて印象が悪かった。しかし一日置いてそうしたトゲが抜けて、しなやかな味わいになった。ワインも長い目で見ないといけないのかもね。

【Wineshop FUJIMARU 2,410円】

2007年12月10日 (月)

ついに一敗、中盤不在のアーセナル

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セスク、フレブ、フラミニと今年の快進撃を支えた中盤全てを欠いてのアウェイ戦、確かに苦しい戦いになるだろうとは思ってた。しかし相手は下位のミドルスブラということで何とかしのげるだろう、いや、しのいで欲しいと思ってたが、そううまくはいかなかった。

前半早々、アリアディエールがドリブルで切り込んでくる所をDFコロ・トゥーレが倒してしまいペナルティ・キックを与えてしまった。これをダウニングがきっちり決めて、先制される。

その後もミドルスブラの攻撃は早かった。フィジカル的にも落ちず、度々アーセナルゴールを脅かす。それでもGKアルムニアがよくゴールを守っていた。この日中盤をになっていたジウベルトは殆ど機能せず。中盤で相手攻撃をカットして前線へ送るいつものパターンが使えないのでは勝機もない。見ていてイライラがつのるばかり...

たまに攻撃の芽が出ても単発的で、ミドルスブラのしつこい守備にカットされてしまう。このところ攻撃の起点となっていた中盤のパス回しができず、全くペースがつかめない。逆に相手の早いカウンターを中盤がカットできず、最終ラインまで攻め込まれてDF陣がなんとかクリアするヒヤヒヤの連続。そんな中で後半2点目を献上。この状態で残り20分で2点差をひっくり返すほどの力があるはずもなく...

終了間際にロシツキーがゴールを決めるも既に勝負あり。1−2でついに初黒星。リヴァプールも敗れているため、これでプレミアでの無敗チームはなくなった。

アーセナルはそれでも首位。ただし2位マンチェスター・ユナイテッドとは勝ち点1差、3位チェルシーとは3点差に詰め寄られた。次節はチャンピオンズ・リーグ戦を経て3位チェルシーとのエミレーツ決戦。セスク、フレブ、フラミニが帰ってこないと、堅守で勢いづいてきたチェルシーに勝つことは難しそうだ。

危うしアーセナル!優勝に向かってまさに正念場の週末を迎えることになりそうだ。

2007年12月 9日 (日)

昼酒は癖になる しかもイタリアでは

昼酒、この魅力的かつ退廃的な響きに抗うことのできる者がいるのだろうか、まして酒を愛する者には...

なんてカッコつけたフレーズとは無縁、単に飲みたいだけなんだよね。でも飲むにはある程度の名目も必要なもんだ。まさに必要悪。

で、今日は大阪地区のイタリア友の会&ワイン会、ということで持ち寄りワイン会。別にイタリアワインの制限は無かったんだけど、やっぱ持ち寄るのはイタリアワインしかないんでしょ?そしてやっぱ持ち寄られたのはイタリアワインの数々。

Lbwmsizi まず開会は日本人が海外に進出することが少なかった終戦直後ローマに在住し、今はイタリア文化を広めるための活動と独自のイタリアツアーを企画する旅行会社を経営する相良さんのお話から。


S0n02e0v そしてその後は思い思いにイタリアにまつわる話をしながらのワイン会。そしてイタリアワインの数々。やっぱ赤が多いなぁ。僕はFUJIMARUさんのオススメで白、プロセッコとア・ユートを持っていきました。で、やっぱ重宝。なるほどイタリアワイン会には白ワインを持っていったほうがよさそうだ。でも選択が難しいけどね


約25人くらい来てたのかな?盛況のうちに幕引き。10数本の残骸と共に昼酒は約5時間の宴となりました。ま、日曜日だからこれくらいの方が後に残らないね。

キャンティ・コッリ・セネージ 2003 パーチナ

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さすがに更新サボってしまった。部署を異動となり1週間で引継ぎ、その最中レクイエムの本番、そして送別会...と正直疲労感ただよう1週間だった。海外部署に異動して、金曜日は初めて電話ながら英語での会議に参加。頭も飽和して、土曜日がこんなに待ち遠しいことは無かった。

送別会の飲み疲れもあったけど、今日はようやく落ち着いたので、珍しくイタリアの王道キャンティ。しかしこのキャンティはその後にコッリ・セネージと付いている。

キャンティ・コッリ・セネージはいわゆるキャンティより若干南、古都シェナ周囲に広がる地域。ブドウはサンジョゼーゼ中心。

作り手のパーチナ、その畑は貝の化石も混じる石灰質の強い土壌、そこで植物由来の肥料を用いた有機栽培を行っている。特色は同じ畑での栽培を嫌って植え替えを行っている点。古木崇拝の最近のトレンドとは一線を画す。そして天然酵母で温度管理をせず自然発酵、とおおらかな作りだ。

色は濃い黒味のあるルビー色。エッジまで細かく色素が入っている。香りはプラム、黒すぐりジャム、葉巻、ヨーグルトと甘めの香りが強い。

アタックは穏やかな酸と甘さを伴ったストレートな果実感。乳酸的な味わいが強い。タンニンも力強くベースとなって支えてくる。若干こなれない荒さも感じはするが。

中盤はコク、旨みとミネラル的な味わいが強く現れる。普通のキャンティでは感じないこのミネラル感は印象的。キャンティらしからぬ味わいになっている。

余韻は乳清のようなミルキーさと果実の程よい甘さが相まって、ソフトな味わいを残していく。

キャンティと聞いて思い出すような上品さとは違うかもしれないが、ストレートな果実のうまさと強いコク、旨みを感じさせてくれる。サンジョベーゼは確かにイタリア、トスカーナに愛された品種なんだな、と感じずにはいられない。

【Wineshop FUJIMARU 2,830円】

1205 ヴェルディ・レクイエム本番

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12月5日はかねてから練習していたヴェルディ・レクイエムの本番。場所は福島のシンフォニー・ホール。同じ曲目でこのホールに立つのは約10年ぶり。今回は関西フィルだが、当時は大阪フィルだった。

仕事の都合で前日、前々日のオケ合わせに参加できず、当日のゲネにも間に合わず、いきなり本番に飛び込むことになった。舞台に立って思ったのは「こんなに近かったっけ?」という事。客席との間がものすごく近く感じた。

7時開演。まずは厳かに始まる「キリエ」、そして静寂の中で怒涛の如く始まる「ディエス・イレ(怒りの日)」。指揮をする藤岡幸夫先生の情熱も熱く伝わってくる。

イタリアのオペラで名を成したヴェルディだけにこうした激しい曲が聴き所のように思えるが、歌ってみて実際に美しく陶酔感も覚えるのは弱音の部分だ。特に「ラクリモーザ(涙の日なるかな)」「アニュス・ディ(神の子羊)」などで展開するピアニッシモの調べは歌っていると引き込まれてしまう。

そして最後の「リベラ・メ(我を許したまえ)」では人々の叫びと思いが交錯するように展開、終章では
「ドミネ、ドミネ、ドミネ、リベラ、リベラ、リベラ、リベラ・メ(主よ、主よ、我らが主よ、救いを、救いを、救いの手を、我らに救いを与えたまえ)」
の絶叫が鳴り響く。

お客さんは約1,500人とほぼ満員状態だった。珍しく合唱の後ろの席にも入っていたようだ。きていただいたお客さんには本当にありがたかった。

全般的には好評だったが、高揚していたせいか合唱が走ってしまった部分、強音と弱音のメリハリの薄さ、あと発音の不明瞭さという点では課題もあったと思う。当日の打ち上げでは近くの中華料理屋満杯状態で褒め言葉が飛び交っていたが、今後を考えればそうした反省も必要だと思う。自分でも課題を感じるコンサートとなった。

しかしいずれにしても半年間やってきたものが結実したのは嬉しい。大観衆の前で歌える事は何物にも変えがたい機会であるのだから。

極上のサスペンス 夜の来訪者

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小説はあまり読まないし、戯曲はなおさら。でも以前からこの文庫は気になっていた。「夜の来訪者」っていう題名が、なにやら不安感を引き起こす。誰も訪ねてくるはずがない場面に突然の訪問者、それは平穏だった生活が壊されるきっかけになるかもしれない。

舞台はイギリスの実業家の家庭。若い男女の婚約を祝っているさなかに警部と名乗る客が訪れる。そして一人の娘が服毒自殺を遂げたことを告げるが、それが一体自分たちに何の関係があるのか、彼らは理解できない。

しかし警部は一人一人を尋問するうちに、彼等の全てがその自殺に深く関与している事実を彼等自らに語らせていく。しそしてそれぞれが娘の自殺に関わった事が暴露された時、すでに元の家族ではなかった。相互に抱く不信感、自らの罪悪感を転嫁したいと思う心、そして何事も無かったかのように修復を図ろうとする気持ちが交錯し、それまで円満だった家族のエゴをさらけださせていく。そしてある事実が明らかになり再び時を戻せるかのような思いにさせられた矢先、再び思いもかけない出来事が発生する。

家族達はそれぞれが娘の自殺に関わっていたが、そのことは直接関連してはいなかった。自分たちが娘に対して抱いた感情によって娘を苦境に追いやっていった。

「わたしたちは、一人で生きているのではありません。わたしたちは共同体の一員なのです。わたしたちは、おたがいに対して責任があるのです。」

読み終えた後で、警部が発したこの言葉が重くのしかかってくる。個人のエゴと人間性について考えさせながら、スリリングな展開で一挙に読ませる。極上のサスペンスだった。

夜の来訪者(岩波文庫 赤294−1)
ジョン・ポイントン・プリーストリー著
岩波書店刊
170p
560円(税別)

2007年12月 3日 (月)

アーセナル無敗神話はアデバヨールと共に

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さすがに今試合はダメかと思ってた。そろそろ負けてもおかしくないと思ってた。でも今年はやっぱ違うぞ。弱気になってゴメンナサイ。

CLのセビージャ戦で3−1の敗戦。ついに今季の公式戦無敗が途絶えてのプレミア再開戦、相手はこのところ4連勝と好調の6位アストン・ヴィラ。しかもセビージャ戦でセスクは負傷し欠場となった。不安を抱えた戦いとなったが、それを裏打ちするかのようなヴィラの先制点。前半14分でガードナーが決める。

しかし時をおかずにはなった同点打は前半23分のマシュー・フラミニ。今シーズン2点目はロシツキーが後方に流した所を勢い良く飛び込んできて、突き刺さるかのようなビューティフル・ゴール!今年は本当にいい動きをしてくれているし、闘志も表に出ている。よく残留してくれたと今はつくづく思う。

そして同じく前半34分、アデバヨールが絵に描いたヘディングを決めて勝ち越し。これで得点ランキングトップと並ぶ8点目。そしてアデバが得点した試合はこのところ負け無しというアーセナル神話が現実味を帯びてくる。

しかし前半セスク不在でも不安を感じさせなかったのはトップ下に位置したアレクサンデル・フレブの存在だ。パスの起点としていつものセスクの役目を果たしていた。しかし後半ヴィラのカリューが明らかに後ろから蹴りにいって、またしても負傷。一発レッドでもおかしくないのにジャッジはイエロー。左足アキレス腱を削られたフレブは水曜日のニュー・カッスル戦の出場は難しくなり、アーセナルは益々ツラい立場に...

後半はどっちかというとヴィラペースだった。あやうくゴールポストに助けられたカリューのシュートもあり紙一重だったが、よく守りきって2−1で勝利。プレミアの無敗は継続しがっちり首位。試合の無かったマンチェスター・ユナイテッドと試合数は並んで勝ち点差6、1試合多い中で2位に浮上してきたチェルシーとも5差と、首位固めに大きな1勝となった。

しかし後半の試合運びはやはりセスクの存在の大きさを感じさせる内容だった。危ないシーンでも、もしあそこにセスクがいてくれたら時を置いて落ち着いた切り替えを図ってくれたんじゃないか、と思うシーンが度々あった。特にフレブ交代の後は、ボールを取られた後に浮き足立つ場面が目立つ。ロシツキーとシウバが交代して守備固めしたあたりからは何とか落ち着いて見られるようになったが。

次は水曜のニューカッスル戦。これからは選手にとってフィジカル的にタイトな戦いが続く。選手層の厚さで乗り切っていたアーセナルもこの12月はまさしく正念場になりそうだ。

最後にセスクの早い復帰と、フレブのケガが重くないことを祈ります...

2007年12月 2日 (日)

グリーンスパン回顧録 波乱の時代(上)

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やっぱ経済書は読むのに体力がいる。あと、回顧録も。人の生涯ってのは入り込むまでが難しい。

でもこの人の回顧録は読んでみたいと思っていた。アジアの通貨危機、同時多発テロ、アメリカの空前の好景気、ニューエコノミーともてはやされた時代、一貫してアメリカ経済の主要な地位を占めたFRB(米連邦準備制度理事)議長、アラン・グリーンスパンの回顧録「波乱の時代」。

上下巻からなる回顧録は、上巻が著者の回顧録、下巻は今後の経済についての著者の考えを述べているとの事だ。実は興味があるのは下巻なんだけど、まずは上巻でこれまでの著者の行動、考え方を理解しないと、ということで挑戦。

読んでいて意外に思ったのは、FRB議長という彼が長く占めた職責はそれほどの力を持っていないという事。慣例で兼任する連邦公開市場委員会 (Federal Open Market Committee, FOMC)の議長であることで、初めて金利政策を主導できるということだ。そして彼は「経済の神様」のように言われてきたが、実際には手駒自体はそうした金利操作とメッセージしかなかったという点。しかし彼はそうした限られた手段を用いつつ、現実的にアメリカ経済を誘導しようとした。

彼の特筆すべき点は、今までの議長と違ってグローバルな経済を視野に入れて行動してきたということではないだろうか。そうして数々の政権が移り変わる中で、一貫した独立した金融政策が行われるために行動した事、それが彼を「国際経済の番人」としてある種の個人崇拝の対象とさせたのだろう。本人が望む望まないに関わらず。

この上巻で面白いのはやはり時の政権、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントン、そしてブッシュと続いた政権に対する彼の思惑だろう。彼のクリントンに対する高評価を思うと、大統領の資質とは何かということにも思いをせずにはいられない。

とにかく上巻ようやく読み終わったというのが実感。さて下巻はいかに?

波乱の時代〜わが半生とFRB〜(上)
アラン・グリーンスパン著
日本経済新聞出版社刊
375p
2,000円(税別)

バルバレスコ2003 プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ

Hwxlmbyr
今年も12月に入ってしまった。そして間もなくブログ解説1年を迎える。こうして書き綴ってくるといろいろ飲んだというよりも、金使ってるナァという感慨の方が大きかったりして。

今週は正月の準備と所用で実家に帰っていた。そして明日からの仕事ということもあり気合を入れるために、バルバレスコをチョイス。ただ、それにしても価格は低めのものからといういつものスタンスは変わらず。

プロドゥットーリ・デル・バルバレスコという名前からも察しがつくとおり、バルバレスコの生産者組合によるワイン。しかし高い品質に対する評価は高い。

シンプルなバルバレスコは平均25年樹のブドウを用い、30度で15日間と長いマセラシオン、その後は大樽で2年の熟成、そして6ヶ月の瓶熟で出荷されている。

香りはヴァニラ、甘草、キャラメル、カカオ、赤いバラ、ベリー系のリキュールの香りで、甘さを思わせる香りが強い。色は明るめのルビー色でエッジは中程度。

アタックは穏やかな酸だが、すぐに細かだが渋さ、収斂感の強いタンニンがやってくる。しかしベースに程よい甘さ、コクが感じられるので、まろやかさの印象が強くそうしたタンニンの攻撃があまり気にならない。収まりの良い範疇で味わいを楽しめる。

堂々とした味わいではなく、舌の中心線辺りで展開するこじんまりとした味わいだが、決して物足りないとは思わない。酸とタンニン、果実味、旨み、いずれもお互いをジャマせず、それでいて十分特性を感じ取れるだけの主張は読み取れる。味わいの骨格がキッチリできているんだろう。

余韻は甘酸っぱい果実の味わいが細く残っていく。若干収斂感が強いのは仕方ないか。

バローロがもてはやされる中で、バルバレスコは最近話題に上らず亜流のような扱いを受けている気がする。しかしピュアなネッビオーロの特質を知るにはバルバレスコのほうが適しているような気がする。酸とタンニン、甘酸っぱい果実味の共演、それがシンプルに交錯しているお値打ちワインだと思った。

【阪神百貨店 3,500円?】

2007年12月 1日 (土)

セスクもアーセナルも大ピンチ

Ytnl8oxv 先日のチャンピオンズ・リーグ、セビージャ戦で公式戦初黒星となったアーセナル。しかし既にグループリーグの突破は決まっているので、むしろこの辺りで負けといた方が後々プレッシャーにならなくていいとも言える。考え方は前向きに...

しかしその試合で後半交代となったセスクが負傷していた。ハムストリング(大腿屈筋)の負傷ということで10日はかかるとの事。セスクのケガはあまりなかったが、場所が場所だけに気になる。当然今日のプレミアは欠場となった。


セスク自信がケガについて語っている。
「前半でハムストリングに違和感を感じたんだ。そのままプレイを続行したんだけど、後半でも同じような感覚に襲われたんだ。だから大事を取って交代した。」

「こんな感覚は僕のサッカー人生で初めてだよ。だから僕はリスクを犯したくなかった。土曜日のプレミアには戻ってきたいと思っている。(でも間に合わず...)」

「セビージャ戦は手痛い敗戦となってしまった。勝ちたかったけど、一生勝ち続けるわけにはいかないからね。いつかは負ける時がくるんだよ。だから僕達はいい相手と戦って敗れた、まぁそういう事だと思う。この敗戦をバネにして、土曜日のプレミアでは勝ってみせるさ。」

ヴェンゲル監督のコメント。
「セスクがどれくらいかかるかはわからない。とにかくできるだけ、本当に短期間であることを願っているよ。土曜日の試合にだって間に合うかもしれない。(結局間に合わず...)メディカルスタッフは楽観的だが、現実的には最悪のケースで10日間のアウトだ。」

セスクにとって初めてのハムストリングの負傷。今後の事を考えれば欠場は仕方ないけど、正直痛い...

今日のアストン・ヴィラ(6位)戦、決して楽観視できない。中核のセスクを欠き、フレブ、クリッシーはケガを抱えて、ファン・ペルシーも復帰が遅れている。今後過密スケジュールでますますケガ人が増えてきてもおかしくないだけにまずは今日の試合をどう切り抜けるかどうか、気になるところだ。しかし今季はそうした逆境を跳ね返してきているアーセナルだけに、今回もそんな底力を信じたい。