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2007年11月

2007年11月29日 (木)

アルモニウム ネロ・ダヴォーラ2004 フィッリアート

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イタリアでもフランスでも、今日本で手に入らないワインはないような気がする。このワインもまさか日本で飲めるとは...

シチリアからローマに入ったとき、ホテル近くの酒屋で目にしたワインがこれだった。シチリア産で、中世的なラベルに惹かれてすぐ買い求めて、一人ホテルで飲んだ。驚くべき凝縮した味わいに忘れられないイタリアでの思い出となった。そんなワインに日本で出会えるとは。

そんな出会いを演出してくれた酒屋さんは増村酒店。群馬高崎の酒屋さんで、ミクシィのコミュニティに書き込んだ記事にコメントしてくれた縁でお店のHPをのぞいた。そしてそこで出会ってしまった。
http://www.rakuten.co.jp/cantinavinovino/index.html

シチリアの大手、フィッリアート社。生産は年産4百万本と驚くべき規模。ローマ帝国時代以来、穀倉地帯として各国の争奪の的となったシチリアという土地の肥沃さを実感させる。そのフィッリアート社が生産するシチリア土着品種の横綱ネロ・ダヴォーラによるワイン。

色合いは濃く黒々としたルビー色。底が見えず、周縁までしっかり色素が入っている。香りはカカオ、ゴム、ブラックペッパー、スモーク香、甘いが重い落ち着いた香り。

アタックから詰まった果実の味わいにガツンとやられる。がっちりした肉付きで、揺るぎのないボリューム感だ。濃密な味わいだが決して鈍重ではない。フレッシュな酸もあり、若いベリーの味わいも兼ね備え、ベースのタンニンも緻密。複雑な味わいの展開に戸惑う。

余韻もしっかりしたベリーの甘み、果皮の苦さを感じさせながら、口の中に収斂感を残しつつ引いていく。

中から湧き上がるパワー、しかし決して爆発させず寸前で踏みとどまるまとまりのある味わい。矛盾した表現だと思うけど、そんな言葉しか思いつかない。あのときの記憶が蘇る、思い入れにたがわぬワインだった。

【増村酒店(cantina Vino Vino) 3,980円】

2007年11月28日 (水)

北イタリアワイン界の雄、堺筋に集う

T08sdxt0_s時は11月27日、20時。場所は大阪堺筋アンブロシア。ここに北イタリアのワイン界に革命を起こす自然派ワインの作り手6人が集まった。その名も「Gruppo Vini Veri」。日本橋のワインショップFUJIMARUさんと和泉府中のトムギャルソンの共同イベント。


会場では彼らが作った18種類のワインが試飲できる。さすが北イタリアとスロヴェニアからとあって白ワイン中心。そこに「アンブロシア」、西宮の「リストランテ ダ・ルーボ322」、日本橋の「ラ バロッタ」のシェフが腕をふるった料理が並ぶ。料理の皿がやってくると一挙に集まって、あっという間に大皿は空。さすが酒の勇者は食にも強い...

K6f_zptr_s料理の合間に6人の醸造家が語ってくれた。まずはヴェネト州のカーサ・コステ・ピアーネ。ドライで微発泡のプロセッコは殆ど糖分を感じさせない。この飲み口には少し驚かされた。渇きを癒す染み入る味わい。横で通訳するのはインポーター、ヴィナイォータの社長、太田氏。小柄な方だがワインを語る言葉は熱い。


Jusjo5nw_s2番目は身長2m。最も背の高い醸造家かもしれない、スロヴェニアのヴァルテル・ムレチニック。化学肥料を使わず野生酵母による発酵をしているそうだが、荒々しいかと思いきや、旨みをたたえた繊細な味わい。


Sbiafmub_s3人目は最も若く女性に人気?だったヴォドピーヴェッチ。ヴィトフスカという土着品種にこだわり、7日間温度管理を行わない自然なマセラシオンを行った後は大樽で2年熟成させる。その後1年寝かせてできたワインは柔らかい酸とコクとのバランスが素晴らしい。


Oqi33elg_s4番目はフリウリの出世頭、ダリオ・プリンチッチ。「畑に毒はまくもんか」と除草剤も防虫剤も使わないという考えもよくわかる、一見気難しそうな風貌。味わいは穏やかな序盤からふくらみのある中盤、そして長い余韻と展開が見事。彼の作る赤ワイン、カベルネ・ソーヴィニヨンも飲んだが、こちらは案外シンプルで儚げな繊細さを感じさせた。


Fzap2csu_s5番目はラ・カステッラーダ。スロヴェニア国境で有機農法を実践。こちらも自然な醸造法を取り入れている。しかしソーヴィニヨンは思いの他青さを感じさせなかった。滑らかで力強さも兼ね備え、北イタリアとは想像できないボリューム感があった。


Kh8mbq2l_s最後はラディコン。少し酸化のニュアンスを帯びたワインは複雑な旨みを持ち、体にしみこむ感覚。


0krzdbda_s会場は思い思いのワインを味わう人達で2時間ずっと熱気を保っていた。用意したワインはすべて完飲したようだ。さすがまたとない機会にお客さんのワイン熱もいつも以上にヒートアップしたようだ。横の女性は通訳で、「イタリアワインの洞窟」と評すべきPINCO PALLINOのオーナーさん。


F_a_qpd2_sそして会を締めくくるのは、Wineshop FUJIMARUの藤丸氏。素晴らしい夜をコーディネートしてくれたことに一同感謝。まことに楽しい夜だった。


こうして10時半を過ぎて、軽い頭痛の予感を覚えながら帰途に着いた。しかしこの後も勇者達は次なる戦いの場(おそらくはPINCO PALLINI)にと出陣していったことだろう。恐るべし...

この会場ではじめて流離う大阪人 さんとお会いできました。洗練されたハッピ姿に圧倒されましたが、ワインを心から楽しむ姿に感銘しました。今後ともよろしくお願いいたします。
http://blogs.yahoo.co.jp/leon0990/

藤丸さんご苦労様でした。こういう会でしたらまた寄せてもらいますね〜

2007年11月26日 (月)

ついに10万超。ありがとうございます。

ページビューが10万を超えました。あまり宣伝もせずに1年以内でここまで来たのは望外です。どうもありがとうございました。

明日はイタリアワインのイベントです。個人的には祝賀会のつもりで飲んできます。状況はまたブログにて。グラッツイェ!

炎のキャプテン、ギャラスに集うアーセナル

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今のアーセナルの攻撃の柱がセスクなら、精神的支柱はこの男かもしれない。DF、ウィリアム・ギャラス。先のレディング戦でも80分以上の膠着状態を自らのヘッドで破ってチームを勝利に導いた。しかもマンチェスターが下位に取りこぼした戦いでの値千金ゴール。

まさに頼りになる男だ。そんなギャラスのキャプテンシーを賞賛する選手達。同じDF、コロ・トゥーレもその一人だ。

「アンリがいた時、彼は別格だった。ヴィエラも統率力のある選手だった。トニー・アダムスも同じくらい素晴らしかった。こうして僕はいろんなキャプテンの下でプレイしてきたんだけれど、ギャラスもまた彼らと同じ様に語られるにふさわしいキャプテンだと思うよ。彼も本当に強い選手だからね。」

「今のアーセナルは若い選手中心だけど、彼はその中で成熟した技術を持っている。だからこそ彼のような選手が重要なんだ。」

「若い選手達は彼の言うことを良く聞いているよ。それは彼のことをとても尊敬しているからさ。」

「ピッチの上でも、外でもギャラスは本当にいいキャプテンなんだ。ロッカールームでも大声で檄を飛ばし、心が広いよ。そして彼の言動、彼の行動はチームのためのものであり、その事こそキャプテンにとって最も大事な特性だと僕は思うんだ。」

チームメイトに「ピッチで死のう」とまで言ったというギャラス。日本人以外でもやっぱ思うことは変わんないなと思ってしまう。この顔で吼えられたら、確かにたいがいの選手は「しゃあない、いっちょやるか。」と思ってしまうんじゃないだろうか。

前キャプテン、ジウベルト・シウバとはまた違った個性で絶好調アーセナルを引っ張るギャラス。頼りになる男をますます頼りにしてしまう後半戦になりそうだ。

2007年11月25日 (日)

関フィル 藤岡先生との練習

Wz1axucs 土日は12月5日に公演するヴェルディ・レクイエムで指揮をする関西フィルの常任指揮者、藤岡幸夫先生との練習で弁天町に出向く。毎日3時間、いつもの団での練習とは違う緊張感に包まれての練習。


指揮者の藤岡先生は今年45歳だけど、とても若く見えてイケメンという言葉がピッタリ当てはまる。バーゼルに行った中田浩二が年取るとこうなるんだろうな、といった雰囲気のチョイ悪オジサンという感じだ。しかし指揮を始めると顔つきが厳しく変わる。さすがプロフェッショナル。

でも口調はおもろいなぁ。東京生まれのはずだけど、関西っぽい雰囲気満載だ。でも結構横文字コメントが多かった。

「他のパートと愛し合わなきゃ。」
「OK、マッチベター。」
「エブリバディ、わかった?」


別にルー大柴のコメントじゃないよ。時折笑わせて緊張をほぐしてくれているんだろう。

でも再三注意されたのは音程重視、コントラスト(ピアニッシモとフォルテの部分、いわばメリハリ)、相手のパートを聞いて支えるべきところは支える、そうした一体感ということだと思う。いずれもコーラスで大事なことだ。

自分だけが気持ちよく歌う場ではない。ソリストじゃないんだから。ヴェルディのレクイエムはフォーレやモーツアルトと違って劇的でオペラ的と言われるけど、実は新の美しさは弱音、ピアニッシモのパートの旋律の静謐さ、無垢さにあると思う。過度のヴィブラートはいらないという指示もそうした所を再現したいと思っておられるのではないかと思う。

曲想に思いを致すことも重要だ。ただしアマチュアにとっては楽譜だけではわからないのも現実。こうしたことはプロだからこそ誤解を恐れず言えることなのだろう。

「ヴェルディは元々農民だったんです。そして彼は実生活では女性との間に不義を重ね、自分がやがて地獄に落ちると思っている。この終曲の『Libera Me(我を許したまえ)』はそうした思いもあるわけだから叫ぶくらいでいいんです。もっと泥臭くていいんですよ。」

公演まで残り10日ほどだけど、この土日の注意を思い返して、CDも聞きつつ当日までもう一努力したい。「マッチベター」でなく「ベスト」と言ってもらえるように。

公演は12月5日(水)18時開場19時開演、大阪福島のシンフォニーホールです。よろしければお運びください。

関西フィルの公式HP
http://www.kansaiphil.jp/

藤岡幸夫先生のHP
http://www.sachio-fujioka.net/

昼酒の会in自宅

三連休の初日、飲み友達4人と昼酒の会を挙行!午前中に吹田のル・シュクレクールでパンを買って、その近くにあるベルギービールが豊富なことで有名な大月酒店に立ち寄り酒を仕入れた。この酒屋さんは噂に聞いていたけどくるのは初めて。ベルギービールも豊富だが、日本酒もいいの置いてあるなぁ。秋鹿、王禄、醸し人九平次...

4ltnq9hs_s開けたビールやワイン達。5人で12時から始めて飲む飲む。これだけ並ぶと壮観でしょ?


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ベルギービール大瓶の部
 ○カンティヨン アプリコット フフン
   酸っぱいビールはランビック。そのランビックにアプリコットを漬け込
   んでオーク樽で熟成。強い酸味で舌が少し痛くなった。刺激的だな。
   好き嫌い分かれる味わい。
 ○グーデンカルロス トリプル
   レギュラーのグーデンカルロスは黒ラベルだがコチラは金ラベル。
   色はラベルにふさわしいゴールド。程よい甘さと苦味のバランスが良。
 ○グーデンカルロス クリスマス
   こちらはクリスマス用キュベ。今年のものは間もなく入荷するとの事
   これは昨年のキュベ。
 ○グーデンカルロス キュヴェ・ヴァン・ド・ケイゼル
   ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝カール5世の誕生日2月24日に仕込
   まれるビール。キャラメル、ビターカカオのような濃厚な香り、味わい。

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こちらは小瓶の部。
 ○ヒューガルテン 禁断の果実
   スパイスを効かせた薫り高いビール。ルーベンスの「アダムとイヴ」
   ラベルはインパクト大。
 ○オーヴァル
   買ったまま忘れて冷蔵庫に入れてました...
   味わいは骨太で、甘さの後にやってくるしっかりした
  苦味が印象的。
 ○ベルヴュー クリーク
 ○ニュートン(青リンゴビール)

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そしてワインっすね。
 ○ボージョレ・プリムール2007(阪急百貨店樽売り)
   ガメイ100%
   ボージョレらしい味わい。バナナの香りもふんだん。
   ボージョレにはあまり難しい理屈いらないな。 
 ○シャトー・パラゾル2003 AOCミネルヴォワ
   シラー50%、グルナッシュ20%、カリニャン30%
   しなやかな飲み口で、やさしい味わい。ウォッシュとの相性抜群でした。
 ○オーセイ・デュレス1990 ベルナール・ドグランジュ
  AOCオーセイ・デュレス
   ピノ・ノワール100%
   まだまだ若い味わい。色合いは褐色味も帯びつつあた。
 ○シャブリ・グランクリュ レ・クロ1999 ウィリアム・フェーヴル
  AOCシャブリ・グランクリュ
   シャルドネ100%
   グラン・クリュ畑の最大所有者。程よく樽を効かせつつ、味わいはクリア。
   最近シャブリはフェーヴルばっかだなぁ?
 ○ミシェル・ロクール ブリュット グランクリュ
  ブラン・ド・ブラン NV
   あのサロンを産み出すメスニル・シュル・オジェール村のお値打ちシャンパ
   ーニュ。しっかりした旨みをたたえている。

こんな感じで片っ端から空けていったらすっかり酔っ払って寝てしまっていたそうです。自宅でやったら気が抜けてあかんなぁ。すいませんでした〜

かすうどん山本

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新町で飲んだ帰りに寄り道。最近良く聞く「かすうどん」、うどん屋でもメニューに出す店が増えたが、店の名前にまで出している店はここくらいか?

頼んだのは牛すじかすうどん。かすとは牛ホルモンを油で揚げたものだが、ここのかすはカリカリじゃなく、柔らかみも保って噛むと旨みが染み出てくる。程よい甘めのうどんだしにも柔らかなコクを加えていた。自分はラーメンでもスープは飲みきらない(体重が気になってしまうので)んだけど、見事すすりきってしまった。

この後ホルモン炒めも注文した。単品で600円は安いかな。塩とタレの選択ができるので塩をチョイス。ホルモンはふんだんに入っていたが、若干塩が強すぎたと思う。でも楽しませてはもらいました。

かすうどん山本
大阪市西区新町1-29-8
06-6536-1551
20:00〜深夜?
日曜、不定休

値千金!アーセナル勝ってMU沈む

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再開したプレミアシップ、トップ2は下位の降格圏チームとの戦いになった。アーセナルもマンチェスター・ユナイテッドもこれまでの調子を維持できれば負けは考えにくい。ただしアーセナルはセスクが累積イエローでサスペンション、フレブ負傷で今季好調の原動力2人を欠き、MUもルーニーがやはり負傷で欠場、万全ではなく不安を抱えていた。そして首位を争う両チームがここで明暗を分けることになった。

MUは18位のボルトン戦。開始10分、ボルトンのアネルカが先制ゴールを決めるまさかの展開。その後もMUはボールを支配するもボルトンがよく守り続けて、ついにタイムアップ。まさかの0−1で敗戦となった。ルーニーの欠場がここまで影響するとは...

対するアーセナルも19位のウィガンに苦戦はしたものの、後半83分にギャラス、86分にロシツキーがゴールを決めて2−0で勝利。勝つべき試合を勝ち抜いて、大きな勝ち点3を手にした。

これでアーセナルは消化が1試合少ない状況でMUと勝ち点3の差をつけた。MUにとっては後々尾を引きそうな敗戦になりそうだ。そして3位のマンチェスター・シティは2−1で12位レディングを破ってがっちり3位をキープ、MUとの勝ち点差はわずか1に縮まった。

セスク欠場の試合も結果を出して勝ち抜いたアーセナル。フレブの欠場、この試合でのウォルコットの負傷はいささか痛いが、悪い状況を良い結果に変えている今のアーセナルなら大きな不安要因にはならないのではないかと思う。いよいよ今季の優勝が現実味を帯びてきた。

2007年11月24日 (土)

ル・シュクレクール

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パンの世界ではいわずと知れた関西の名店、であるらしい...行くまで知りませんでしたけど。

大阪駅から京都線で4駅、岸辺駅を降りると寒い〜。目の前には広大な吹田操車場の敷地。かなり殺風景で風も通るので、街中の熱気と電車の暖房になれた体にはかなりこたえた。駅を降りて左のバス停、桃山台駅行きにのって10分弱、七尾西で降りてすぐ。

休日の朝だがお客さんはひっきりなしに訪れる。さすが名店。店自体は案外狭い。中ではパンを食べるスペースもあったが正直邪魔。座れたとしてもここでは落ち着いて食べることは出来ないだろうから、買って帰って自宅で楽しむのが懸命。

価格はこうした名店の割りに良心的。パン1個百円台で種類も豊富にあるのは最近では珍しい。

食べてみて確かに評判には納得。皮はばりっとしていて、中はもっちりという安直な表現しか思いつかないが、たしかにそうだった。バゲットも皮はちょうどいい堅さ。パリッとしすぎて口に刺さって血が出そうな店もあるけど、ここのバゲットは適度な柔らかさも保っていてバランス良。

この他にじゃがいもを練りこんだ○○ポム・ドュ・テールやら、クリーム入りのクレーム・オ・ブール、クロワッサンを買い込んだ。特にじゃがいもパンは程よい塩味も効いて絶品、ファンになりました。この2日はパンで食事は事足りそうです。

ル・シュクレクール
大阪府吹田市岸部北5丁目20-3
06-6384-7901
8時〜19時
水木休

幕末の朝廷 若き孝明帝と鷹司関白

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日本史において天皇が政治の表舞台に登場することは古代を除くと極めて少ない。だからこそ天皇家がかくも長く続いた要因でもあると思う。非政治的な立場を貫いたが故に、その時々に応じて権力者達は天皇の力、システムを必要とした。織田信長もそうした一人であり、革命児といわれる彼でさえ天皇制を破壊することはなかった。

そんな日本史の中において天皇が政治力を持つ局面に至った幕末。列強が開国を迫るとき、カリスマ的将軍を必要としない譜代大名による寡頭政となっていた江戸幕府は、新たな権威として朝廷を政治の表舞台に引っ張り出す。

そしてそのときはまだ幕末の志士達は力を持たず、後に明治政府で右大臣となる岩倉具視も単なる貧乏下級公家でしかなかった。時の朝廷にあったのは孝明天皇と、摂家ではあるが天皇家の血を引き30余年も関白職にある鷹司政通。

実力抜きん出て幕府とも協調路線を取る関白に対し、孝明天皇は敢然と戦いを挑み開国阻止、攘夷を幕府に迫っていく...幕末にあって孝明天皇はそうした指導力を発揮したように記述がなされるが、非政治的立場を貫いてきた天皇家にあってそんな突然の転換がなぜ起きたのだろうか。最も環境変化を拒む社会の中心にある人物がそこまで立場を劇的に変えられるのか、という疑問に対してこの本は新たな視点を提供する。

時代劇にあるように、幕末の公家社会は時代の変化にただうろたえるだけではなかった。好む好まないに関わらず、彼らもまた時代の変化に対応せざるをえなかった。そしてその時に朝廷を率いた孝明天皇は決して果断な人物ではなく、周囲への細かな気配りをする優しい人物であったことが史料によって明らかになる。

幕末史の大きなファクターでありながら、語られることの少ない朝廷を扱ったという面だけでも意味のある本だった。

幕末の朝廷 若き孝明帝と鷹司関白
家近 良樹著
中央公論社刊
330p
1,800円(税別)

ワインをめぐる小さな冒険

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トンカツとワインとの相性?なかなか難しい質問だけど、突き放してしまうなら
無理にトンカツにワインを合わせる必要ないんじゃない?」
と返してしまう方が無難かも。

しかしワインラヴァーズとしては、そうした難問に挑戦してみたくなる気持ちもあって、この著者もまたワイン道を究めた人だけにそうした戦いに挑んでしまったわけだ。その気持ち、よくわかる。

著者は出版社に勤務して多くの作家達と交流する一方で、多くの飲食関連の書籍も担当してきた。昔は今と違って本屋の一角にワイン関連の書籍が並んでいる、なんてことはなかったし、熱心な酒屋も少なかった。しかし多くの友人さんとの交流、そして類まれな知識を持つ作家との出会いの中で得た経験が思い入れのあるワインと共に19章で語られていく。その第1章がトンカツとの格闘記。そしてこの挑戦は他の章にも出てくるのだから、思い入れには頭が下がる。

織り込まれているティスティングコメントも簡潔で参考になる。超高価なワインを当たり前の表現で誉めそやす本や雑誌も多いが、「ロゼに栄光の日をふたたび」「廉価ピノ・ノワール世界選手権」といった題名からもわかるとおり、著者にそうした崇拝の心は全くない。言葉は悪いかもしれないが、自然体でワインを「偏愛」する、愛好家のあるべき姿にある種の感動を覚えるエピソード集だ。

ワインをめぐる小さな冒険(新潮新書)
柴田 光滋著
新潮社刊
202p
680円(税別)

2007年11月22日 (木)

ソーヴィニヨン ウィンクル2004 ケルーライ・テルラン

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11月27日は堺筋のアンブロシアで北イタリアの生産者のイベントに参加する。実はこういう会に参加するのは初めてで、どんな雰囲気なのかはわからないのだが楽しみ。

やってくるのは「Gruppo Vini Veri(グルッポ・ヴィーニ・ヴェリ)」という有機農法としても厳しい条件を自らに課している生産者のメンバーだそうだ。フリウリ、ヴェネト、スロヴェニアというイタリアの王道ではない地域だが、そのワインの質は素晴らしいと思う。ただ昨今こうした地域のワインも徐々に価格高騰しているようなのが残念だ。

そんな中で良心的な協同組合のワインは、価格が安い事と質の高さを両立している。昔は安かろう悪かろう的なワインが氾濫していたが、優秀な醸造家に率いられた協同組合のワインは今やコストパフォーマンスの高いワインとして重宝する存在だ。

このアルト・アディジェ州の協同組合、ケラーライ・テルランもそんな組合の一つ。元々この地域は組合の力が強く、州の生産の70%を占める。だからこそ、このアルト・アディジェ州では組合同士が切磋琢磨して高品質なワインを作っている。

このウィンクルはソーヴィニヨン・ブラン100%のワイン。冷涼な産地でその力を発揮するブドウとの相性は?

色は思ったよりも濃い目の黄色。しっとりとした色合いで、果実エキスの濃さを思わせる。香りはライチ、焼き栗、ソーヴィニヨンらしいハーブの香りもあるが、パッションフルーツ的な甘さを感じさせる香りの方が強いのは意外。

アタックの酸は柔らかくまろやか。その後にやってくるのは果実エキスのしっかりした旨み。程よい甘さとアルコールのバランスがよく、ふくよかな味わい。決してボリューム感があるわけではないが、口の中で収まりの良い味わいで、いやみな所が全くない。

旨みと爽やかさの後にやってくるほろ苦さが、このワインの終盤をきっちりとまとめあげる。

優しい酸から果実の甘さ、ふくよかな旨み、そして程よい苦味、と味わいのメリハリが効いている。大振りなワインではないが、だからこそ旨さの要素、その展開がしっかりと感じ取れる。協同組合のワインあなどるべからず、特にアルト・アディジェ州のワインに関しては。

【阪神百貨店 2,900円】

2007年11月21日 (水)

10万近いぞ?

ページの閲覧数が9万8千を超えて、10万が視野に入ってきました。10万、ってやっぱ凄いと思います。来ていただいている皆さん、どうもありがとうございます。心より御礼申し上げますです。

ペルナン・ヴェルジュレス2000 ルイ・ジャド

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ブログにワインのテイスティング・ノートをつけるようになって、表現する感覚が少しばかり敏感になったような気がする。そして好みの微妙な変化に振り返ると驚く。最近はイタリアが主で久しく飲んでなかったようで、実にこれが20日ぶりのブルゴーニュ、ピノ・ノワールだった。

コルトンやコルトン・シャルルマーニュというグラン・クリュを擁するアロール・コルトン村をグルッと囲むようなペルナン・ヴェルジュレスは知名度からすると一段低いのかもしれない。だから価格は低めであり、気楽に楽しめるブルゴーニュとして今こそ価値があると思う。

このワインはいわずと知れたブルゴーニュの最有力酒商、ルイ・ジャドが作る村名ワイン。2000年はブルゴーニュの赤としてはあまり良くないヴィンテージのようだが、だからこそ7年の時はこのワインを味わう時期としてはまずまずではないかと思うがどうか。

色は明るめで少し色素の薄さを感じさせるルビー色。エッジは軽めの色合い。香りはミント、カシス、スモーク香、紅茶の香り。

アタックは程よい酸と、爽やかな果実の味わい。甘さのボリュームもあり、タンニンも重くはないが若い味わいを受け止めて支える力としては十分だ。深さはないが、まとまりのある味わいには雑な所は無く、まろやかな旨さも保っている。

余韻はピュアな果実の食後の感覚、程よい甘さが口の中に残って、やさしく引いて行く。

かなり内向きな味わいでインパクトは少ないが、果実の甘さ、やわらかい酸、程よいタンニンと味のバランスは良いので飲み疲れをさせない。悪いビンテージだったのかもしれないが、味わい自体にはそれを感じさせる要素はなかった。むしろ悪いときなりに旨いワインを作ってくるネゴシアンの苦労を思うと、好ましささえ覚えてくる、「いじらしい」ピノ・ノワールだ。

【阪神百貨店 3,200円】

2007年11月20日 (火)

蹴りたい言葉 サッカーがしたくなる101人の名言

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ストレートに楽しい。味がある101人のプレイヤーが語る言葉。普通に言えば傲慢と思える言葉を吐いても、彼らはプレイで周りを納得させてしまう。だからこそ味があるのだ。彼らの言葉を聴きたくなってしまうのだ。

「ゴールがあるから蹴るんじゃない、俺が蹴るからゴールがあるんだ。」 ガブリエル・バティストゥータ

「どんな時でもゴールを許したくない」 オリヴァー・カーン(チャリティーで子供相手にPKを止めまくって)

「ボールがあったほうが足が速いんだ」 ロナウド

「あの白いラインをまたげば、思い通りに自分を表現できる」 ウェイン・ルーニー

「イエローカードなんて怖くねぇ。そんなの喰ってやる」 ジェンナーロ・ガットゥーゾ

とくに最後のガットゥーゾの言葉。狂犬の様な気迫を見せて相手に反則スレスレでゴールを奪いに行く彼だが、2006年WCドイツ大会準決勝、あと1枚のイエローで出場停止だったにもかかわらず、それを恐れないで向かっていった。そしてカードをもらうことなくドイツを破り決勝進出、イタリアを優勝に導いた。

有言実行だからこそ彼等の言葉には重みがあって味がある。そしてその言葉に触れると興奮してしまい、なぜか下手でも体を動かしたくなってしまう。そんなマジックワードが101詰まってるんだから、これは毒なのかも。

蹴りたい言葉 サッカーがしたくなる101人の名言
いとうやまね著
コスミック出版刊
224p
1,300円(税別)

アウトレットブルース

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表紙の写真からインパクトがあった。Tシャツの腕から見える刺青、かれにバスケのボールをパスするのは片足を失った車椅子の青年。

刺青の青年は普通の家庭に生まれたが、中学時代から薬物に手を染めて、いつしかヤクザの一員となり、傷害事件から服役、懲役2年の刑を受ける。

そして彼の友人は交通事故で片足を失うが、やがて車椅子バスケに出会い、目標を持つ。

そんな中で出所した青年はやがてヤクザの世界から抜けて、法政大学の法学部に入学、卒業する。

実際の話なのだけど、できすぎの感もある。普通ならドラマ的で興が冷めてしまうのだけど、この本がそのようにならないのは、作者の正直な心が語られているからだ。

「自分たちは何か成し遂げたわけではない。」

大学に入ったけど何かをしたわけではない。足を失った友人にしろ日本代表を目指してはいるが代表になったわけではない。彼らが今後どうなるかはわからないし、彼らもそう思っている。

だからこそ彼らの話が現実味を帯びて迫ってくるのだろう。そして彼らは生きている。体当たりしている。それがこの本からはストレートに伝わってくる。最後の言葉もストレートだ。

「ぼんやり世界の平和を願いながら、ゴハン食べて寝よっと!」

この本を読み終わって感じた居心地の悪さ、それは彼らの真正面な生き方と比べた時の自分の劣等感だったように思う。

アウトレットブルース
川村勝著
ぴあ株式会社刊
335p
1,500円(税別)

2007年11月18日 (日)

予選はね。スペインEURO2008決勝へ

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アブナイとかいろいろ言われましたけど、結果を出してスペインはEURO2008決勝進出。

いつもながらここまではいいんだけどね。ここまではいつものスペイン代表です。ヤキモキさせながら決勝進出。

で、コロッと負けるのがパターンなんですが、そうならないことを祈るのみ。

ところで今年のユニフォーム、いつもよりも赤が濃くなってかっこいいなぁ。また買ってしまうかも?3点目を決めたセルヒオ・ラモスの後ろは我らがセスク。

でもこれだけユニが赤いと、イニエスタの色白も引き立つだろうなぁ?あ、イニエスタ好きですよ。実にクレバーな選手です。スペインぽくないけどね。

アルトロヴィーノ2005 ドゥエマーニ

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もう1本イタリアワインのご紹介。久々にトスカーナのワインを。トスカーナが少ないのは嫌いなわけではなく、安くていいのがなかなか見つけられないからです...

イタリアワインで「スクリオ」「メッソーニ」と言えばなく子も黙るスーパーワイン。そのワインを手がけた醸造家ルカ・ダットーマ氏が所有するワイナリー、ドゥエマーニから出たワインのようだけど、最初は単にこのカラフルなラベルで選んでしまった。知識は後づけです...でもやっぱラベルからピンと来るものって結構重要で、そうしたワインは当たりのことが多い。このワインはどうか?

このアルトロヴィーノはメルロー50%、カベルネ・フラン50%のセパージュ。フランスで言えばサンテミリオン、ポムロール的なワインを思わせるものだが、果たしてどうか。

色は凄く黒味の強い、深さというか凝縮感満載の濃いルビー色。香りは山椒、昆布の佃煮、ビターカカオ、葉巻、ターメリックと複雑な香りの要素がふんだんにある。香辛料的な香りが強い。

アタックは滑らかな酸と甘苦い果実味、そしてベースを作る懐の深いタンニン。タンニンは力強く、まだキメは粗いが寝かせることでまろやかな味わいに変わってくるだろう。

このワインの味わいを形作るのは甘さも感じさせる凝縮したプラム的果実の味わいとパワフルなタンニンの調和だろう。中盤に大きく膨らむ味わいには圧倒させられる。フランス的なメルロー、カベルネ・フランの持ち味とは全く違う。やはりワインは品種よりも土地からの影響の方が強い、と確信させられる。

余韻は荒々しく振舞ったタンニンの名残と共に、デザートを食べたときのようにはっきりとした果物の甘さが、ふくよかな香りと共に口の中に漂い離れない。この余韻の長さがワインの力強さを何よりも証明している。

このワインはビオ・ディナミ農法で作ったとのことだが、そうしたことはさておき、このボリューム感、内に秘めた力が爆発するような味わいの展開には感心させられる。このワインに関してはラベルからのインスピレーションで選んだ自分の感覚に自画自賛。

【阪神百貨店 4,000円?】

バルベーラ・ダルバ フェッリオーネ2005 ディエゴ・コンテルノ

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百貨店のワイン売り場もいろいろなタイプがある。梅田では品揃えも価格帯のバラエティも阪神百貨店がダントツ。時に通常置かない品もこそっと置いてあって、それが珍品である事が多いから、時折チェックしないといけない。

阪急はドイツワイン以外あまり面白くないし、気を引くワインに出会うことも少ないのでだいたいパス。

最後の大丸だが、ここは結構クセモノ。品数は阪急、阪神よりも少ないが、置いてある品のアベレージは高い。そしてここもたまにチェックすると面白そうなワインに出会う確率が高い。

そんな大丸で出会ったバルベーラ。イタリアワインらしくないファンタジックなイラストのラベルに気が引かれた。作り手はディエゴ・コンテルノ。最初はヤフーでもヒットせず、どんな作り手かもわからなかったが、バローロの作り手、コンテルノ・ファンティーノの作り手だったディエゴが独自にワインを手がけた品のようだ。家族経営の中で作り出したこのバルベーラはわずか年間7,000本の生産、こういうワインを日本で目にするのもすごい縁を感じてしまう。現地のHPも家族の写真つきで温かみを感じる。

色は濃く暗めのルビー色。ブドウの皮そのまま漬け込んだような色で、周縁部までしっかりと色が入っている。香りは甘いベリージャム、タバコ、プラム、シロップの香り。

アタックはフレッシュで伸びがある酸が印象的。その中に細かくしなやかなタンニンが溶け込んでいる。酸とタンニンのバランスが良く、口の中でフレッシュな果実実が広がる。中盤のふくらみは大きいものではないが、若く甘酸っぱい果実の旨みが心地よい。軽快でもたつきのない、きれいな作りのバルベーラだ。

余韻も果実の旨みが程よく残り、酸も刺激を残さずしなやかにフェードアウトしていく。

角の取れたまろやかな味わいの中にバルベーラの特徴である伸びやかな酸を溶け込ませている。バルベーラというブドウ品種をよく知っているからこそできるまとまりのあるワイン作り。休日の落ち着いた時間にはぴたりとはまるワインだった。大丸さんに感謝。

【大丸梅田店 2,730円】

2007年11月16日 (金)

レ・タラーニェ1999 トリンケーロ

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最近トリンケーロに凝ってます。ピエモンテのドルチェットの名手だが、さすがどのブドウを扱っても味わいのあるワインを造ってくる。ピエモンテの信頼できる作り手No.1だ。

その彼が醸すドルチェット。実際にはドルチェット95%で、メルローを5%混醸している。柔らかで酸もおだやかなドルチェットに、やはりなめらかなタイプのメルローをブレンドする意図がよくわからないのだが、果たして?

香りは甘苦さを思わせる香りで、カカオ、ヨード、ブラックベリー、ドライフラワーの香りがある。色合いは紫を帯びた暗いルビー色。

アタックは予想外の酸の強さ。そしてその後で若くまだ酸っぱさの残る果実味がプワーっと口の中に広がる。タンニンも思いのほかしっかりした苦味があるが、黒い果実の甘苦さの延長線上にあるもので、重厚さとは少し違う苦味だ。

余韻も果実のフレッシュさとほろ苦さを残してやさしく引いて行く。重々しさはあまりない。あくまでフレッシュさがこのワインの持ち味のようだ。

ドルチェットって酸控えめで穏やかなワインという印象だったが、最近飲んでるドルチェットはいずれもきっちりした酸があり、フレッシュな味わいはバルベーラととても良く似ている。こういうのを飲むと、やっぱ土地の持つ力というものを意識せずにはいられない。

【WINESHOP La Terre 3,800円?】

開幕!夜のドイツクリスマス・マーケット

朝は会場設営の途中でしたが、夜はいよいよ開幕。新梅田シティ、スカイビルのふもと、ドイツクリスマスの夕べです。

Hkfilci8 巨大クリスマスツリー。イルミネーションもきれいで、会場の中央を飾ります。


Fuhs8cgu イエス様が馬小屋で生まれました。救世主の降誕を知った東方の三博士が訪れ、イエスを礼拝するシーンです。


Huhoedfz 会場は多くの店で賑わってます。ビール、ワイン、ソーセージ、バームクーヘン、ドイツ料理、民芸品などいろいろあって楽しめます。


Dkpr9pqd 会場には恒例のメリーゴーランドも。ヨーロッパの移動遊園地の雰囲気ですね。


Ggp0rmvj これから約1ヶ月、スカイビルの夜を彩るドイツクリスマスの夜でした。ちなみにコップの中はホットワインです。ハチミツ入りで結構甘い〜


ドイツクリスマスマーケット

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梅田スカイビルで毎年恒例のドイツクリスマスマーケットが今日から開催。

期間中、ビールやワインは勿論、ソーセージやサンドなどアテも豊富。クリスマスらしい雑貨も並ぶ。

ワインはドイツワインのインポーター、ヘレンベルガー・ホーフさんが直で出店するはす゛。

帰り道なんで何回も寄るだろうな〜♪

2007年11月15日 (木)

2007年 ボージョレ解禁に思う

1m36hboz 今年もやってきた11月第3木曜日、ボージョレ解禁日。

梅田のデパートでも一斉にボージョレ・ヌーボーが店頭に並ぶ。さすがに試飲は人気だったが購入している人は少ないような。

いたしかたないんだろう。やはり価格はかなり高め。定番のデュヴュッフのノーマル・ボージョレでも2,700円、有名どころは軒並み3千円後半、5千円に迫るものも少なくない。いくら初物でもここまでいけば手は出ない。

こういう場合はやはりグラスで楽しむに限る。一応楽しむことは楽しむんです。成城石井のグラスは8種類楽しめるようだが、今日は2種類試飲。

で、飲んでみて思ったのは去年に比べると苦労してるなって感じ。アタックの若々しい酸はいいと思うが、その後にやってくるはずの旨み、果実味が弱い。酸が走って、その後持ち上がってくる感覚が乏しく、口の中を素通りしていく感じだ。でも全体には苦しいながらも酒としてうまく作っているなと思う。今日飲んだモメッサンは特にそう思った。ただしその他の定番ボジョレーはいくつか試飲はしたがボリューム感に乏しく、正直平板な感じが否めない。

ここ2週間はワインショップに行くといろんなボージョレを薦められるんだけど、そこまで自分は執着がないので早く販促活動が収まって平常営業に戻るのを待つ次第です...

4chのルミナリエ?

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クリスマスも近いっつーことですかね?生はなかなかきれいなもんでした。ロフト前のMBSです。

2007年11月14日 (水)

バルベーラ・ダスティ ストリカ2002 アルフィエロ・ボッファ

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あと数十分でボージョレ解禁。ワインバーではお祭り騒ぎなんだろうな。でも自分はいつもあまりこのお祭り騒ぎに興味がわかない。翌日ゆっくり楽しむ方が性にあってる。

それと今年はやっぱり割高だなぁ。少し凝ったボージョレなら4千円近い。いろんなショップから案内が来るけど、正直ボトルで買うまでの気がしない。貧乏タレですが明日以降グラスで楽しませてもらいます〜

だから今日も変わらずスタンスで。今日もバルベーラなんだけど、アルバ産じゃなくてアスティを。

バルベーラの二大産地といえばアルバかアスティ。知名度で言えばアスティのほうが若干上かもしれない。バローロ、バルバレスコという銘醸地域を含むアルバに比べると、その北に位置するアスティはかなり広範な地域を包含している。だからバルベーラもまたアルバのほうが高級的な見方がある。

しかしもともと活き活きとした酸が特徴のバルベーラ。北の産地の方がその特性をくっきりと現すとも思えるが、はたしてどうか?

アルフィエロ・ボッファ氏はすでに60歳を超えている。25haを越える畑を所有しており、比較的大きな規模の醸造者だ。畑を細分化し、発酵に用いるのは野生酵母、収穫量を低く抑え健全なブドウのみを使用している。2002年は上級のキュベに回すワインも全てこのスタンダードなバルベーラ・ダスティとしてしまったそうだ。

色合いは明るい、濃い紅茶のようなルビー色。周縁は薄め。
香りはバラ、プラム、イチゴ、若く甘酸っぱさを感じさせる香り。

アタックは鮮烈で伸びやかな酸が印象的。その中に若い果実の甘酸っぱい味わいが溶け込んでいる。タンニンは強くないが、若い味わいとのバランスが取れて、しなやかに溶け込んでいる。

余韻は若いベリーを食べた後の甘酸っぱさそのままの果実味あふれる味わい。おだやかに染みてくるやさしさを感じさせてくれる。

メリハリの利いたバルベーラだ。バルベーラらしい溌剌とした酸を感じさせながら、中盤は落ち着いた繊細な旨み、そして終盤は染み入るい味わいと甘酸っぱい果物の味わいの調和。派手さはないが堅実にブドウと土地の持つ力をワインの中に表現する、古老の醸造家の内に秘めた情熱を思わずにはいられないワインだ。Good JOB!

【Wineshop FUJIMARU 2,200円?】

2007年11月13日 (火)

アーセナル首位キープ セスクも生涯アーセナル?

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レディング戦はフラミニ、アデバヨール、フレブが得点を決めて3−1で勝利。この試合でもアシストはそれぞれフレブ、ファブレガス、とまさにこの2人が軸になっている今のアーセナルらしい攻撃から生まれた展開になっているはずだ。ただし、セスクは累積5枚目のイエローをもらって、次節24日のウィガン戦は出場停止になる。降格圏内のウィガン戦というのが救いだが...ただ、これは実は累積したイエローを消化するための意図的演出だったのかも?次の相手が19位だけにそういう見方は十分可能だ。


これでマンチェスター・ユナイテッドを抜いて再び首位。勝ち点、得失点差は並ぶが、得点で上回る。1試合消化が少ない中で首位というポジションで好調MUにもプレッシャーをかけつつ、2週間の中断に入ることができることになった。

この試合でも活躍中のセスクだが、アーセナルで生涯プレイしたいなんてコメントも入ってきた。

「こっちに来た当時はいつかスペインに戻るんだ、って思っていたよ。でも今は毎日がハッピーだと心から思っているし、ロンドンやこの街の人たち、そしてアーセナルというチームの事が大好きなんだよ。」

「本心を語っているつもりだけど、僕は日々ここでプレイし続けたいと思う気持ちが大きくなってきているんだ。残りのぼくのサッカー人生を費やしてでもね。」

「リーガでプレイする機会にはまだ恵まれていないけど、今ではこのプレミアリーグのサッカーが自分自身にピッタリ合っていると思っているんだ。情熱的で、展開が速く、攻撃的で細かな所にまで反応する繊細さを併せもつイングランドのサッカーがね。これが僕の最も好きなサッカーなんだよ。」

この言葉通りならうれしいことだけど、やはりヴェンゲル監督の去就で揺れた過去を考えれば、絶対のものでないことは確か。過去にもこうした発言を繰り返して、結局移籍した例はアンリもそうだったし、いくらでもある。

ただし、今季セスクにとっては現時点最高のシーズンで、プレミアのサッカーを体現できているという自信、このままアーセナルでプレイしたいという今の気持ちにウソはないはずだ。

2007年11月11日 (日)

ピンコ・パリーノ イタリアワインの洞窟へ

2nodfc3o ちょっと前に成城石井のワインカウンターのS君から話を聞いて気になっていたワインバー。梅新東の交差点で曽根崎の反対側のビルの地下にあるが、イタリアワインに関しては常識を超える品揃えらしいと聞いた。本当かな?半信半疑で金曜日の帰り道、ちょとのぞいてみたがかなり混雑しているようだったので出直して土曜日の深夜に突入。ビルの地下にあるが、特に目立つ看板はないので知らなければワインバーとは気がつかないかも。


中は広くはないが明るい雰囲気で、樽のテーブルがどん、と座っている。若い女性一人で切り盛りしているようだ。イタリアに長く滞在していたようで、イタリアワインのイベントには通訳もしているとの事。ワインの知識も尋常でなく、お客さんの会話を聞いていてもなんのことやらサッパリ??

なおこの日は愛すべき「猛犬」が客の応対(?)をしていた。人懐っこい犬で土曜限定で接客するとの事だが、手を差し出すと舐めたり噛みついたりほとんどオモチャ状態。泣かせられるもんなら泣かしてみろ、ってことで好きにさせといた。

何にしようかと思っていたら、コーネリッセンらしきボトルがあったのでそれを注文。でも残念、オリーブオイルでした。変わりに近くのバルベーラ・ダスティを。しかり「これ高いですよ」との一言。聞くと3千円超。へ、バルベーラでそんな高値?そう聞くと逆に「そんなんグラスで飲める機会はないじゃない!」とバルベーラ好きの魂に日がつく。

Xhjc5x6z ラ・ビーニャ・デランジェロ。訳すれば「天使のブドウの木」かな?樽を使っているらしいが、バルベーラらしい伸びやかな酸はまったく損なわれていない。むしろ引き立っている。そして雑味が全くなく繊細かつ細やかなタンニン。これがバルベーラ?と思わせるワイン。香りもカカオ、葉巻、ドライフラワーのような複雑な香りを帯びていた。


Fyytt9rz あと1杯は土着品種、フリウリあたりで生産されているヴィトヴスカ。元々は隣接するスロヴェニア由来の品種らしいが、口にするのは初めて。ヨーグルトなど乳酸系の香りがして、酸は思いのほか穏やか。青さも感じさせつつ、味わいはミネラル的な旨みものっていてまとまりがある。


スタイルはボトルはもちろん、赤白3種、6本を常時グラス用としてリクエストに応じて開けてくれるそうだ。高いのもOK。たしかにリストには全てグラスで開けた時の価格も表示している。こんなんで成り立つの?と聞いたが結構さばけるのだそうだ。確かにここはイタリアワイン好きにとっては洞窟というより底なし沼に近いかも?恐れ入りました。

ピンコ・パリーノ(PINCO PALLINO)
大阪市北区曽根崎1−2−8 B1
06−6365−5656
17:00〜29:00(金、土)
日祝休

紅葉は遠いぞ 靭公園 

Qe3mgwcb_s肥後橋付近の靭公園へ。まだまだ紅葉には遠いが、緑濃い木々の先端は徐々に黄色く染まりつつあり、季節は確実に冬へと向かっていることを改めて実感。


Lknrq1ck_s今日はこの靭公園で心斎橋のワインバー、アンフォラさんのバーベキューイベントに参加させてもらった。右の集団がそのご一行様。食材も定番の肉から中華料理、ワインは持ち寄りだったが高価なシャンパーニュもありバラエティ豊か。自分は1993年のシャトーヌフを持って行ったが、果実味豊かで雑味もとれ、落ち着いた味わいになっていた。


Vm7_trwn_s秋の公園で思い思いの休日を楽しむ人達。犬とサッカーを楽しむ人も。たしかに今日みたいな日であればボールを蹴りたくなるよな。ゆったりした休日でした。

2007年11月10日 (土)

久々フットサル

Rskdpmzg_s久々に万博公園でフットサル。今日はいつもより暖かく、絶好のフットサル日和。2時間を3チームでまわしていく。今日は5人だけだったので休憩する暇がない。先週のマラソンの疲れが癒えない中、昨日ジムで少し無理をしたので股間の筋肉が痛かった〜。これはしんどいかも。


X6nqfd7b_s暑い時期よりはやっぱ格段に楽だ。今日はキーパーもやったが、ボロボロ。0−0だったのにトンネルで最後の最後に失点したのもあった。ホントやってもうた〜って感じだった。チームの皆さん、スイマセンでした。でも久々に楽しいフットサルでありました。

ア・ユート!2005 トリンケーロ

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全体が遊び心に満ちたワイン、それがフツーのワインであるはずがない。

ピエモンテでバルベーラを扱えば右に出るものはないのではないか、と思うトリンケーロ。そこから現れたこの白ワインは二重三重の遊び心から生まれたものだ。

まずはネーミング。インポーターのヴィナイオータの方が息子さんである遊人(ゆうと)君の名前を覚えてもらうために、イタリア語の「助けて!(Aiuto!)」と「遊人に(A Yuto)」をかけたものにちなんでいる。

そしてラベル。黒地にただ白抜きでシンプルに書かれている。スタイリッシュでイタリアらしい洗練されたデザインだ。

最後はブドウ。2005年は白ブドウが不作で、単一でワインを作っても少なすぎると判断したエツィオ・トリンケーロが数種のブドウを混ぜてワインを造ってしまった。そしてこのワインはアルネイス60%、シャルドネとマルヴァシアが20%でできている。

さてワインの色は驚くほど褐色味を帯びていてまさに琥珀色。シェリー酒のアモンティリャードやオロロソのようだ。香りはマロングラッセ、カラメル、アプリコットジャム、ドライフラワーの香り。

酸はまろやかでやさしい。そしてしっかりしたほろ苦さとコクのある旨さが口の中に広がる。果実味と苦さ、旨さが調和している。それぞれが補い合ってこのワインのまとまりを形作っている。全体にある酸化した味わいと香りがこのワインのバックボーンになり複雑さを与えている。ふくよかさとやさしさに満ちたワインだ。

余韻は穏やかでアプリコット、イチジクの甘い香りと味わいが口の中にふんわりと広がる。

このワインはまさにブレンド(アッサンブラージュ)による調和の賜物だ。アルネイスの華やかさ、シャルドネの上品さ、マルヴァジアのトロピカルな香気が突出せずにお互いを助け合っている。たとえ偶然の産物だとしても、こんな偶然を生み出したのはまさに醸造家の感性だ。その感性に感嘆せずにいられない。

【Wineshop FUJIMARU 2,600円】

中津まつり

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そういえば、今日は中津まつりだった。阪急中津駅真ん前の公園をメイン会場にしてやってます。

いつも忘れるんだな〜。引越してから二年になるけど、まともに行ったことがありません。

モンゴルのパオも建ってたぞ?何すんだ!?

帰りにでも寄ってみよう。

この絵は眼にキツイ 綺想名画大全

Cxfn5_tf_sこいつは虎なのか、犬なのか?なぜ口をあけて寝ているのか?口の中には多数の人がいるから、人を襲って食べようとしているのか?

実はこの絵はタイの「ラマキエン」というお話の中で悪魔に妻を奪われた王子を獅子奮迅の活躍で助けるサルの将軍。体を大きくして口の中でその王子を宮殿ごと休ませているという荒唐無稽というか壮大な一場面。迫力となんともいえない安堵感に満ちた表現が素晴らしいと思う。


Uju2yloz_s著者の専門は中国文学。しかしこの本では中国に限らず、アジア、アラブ、そして西洋絵画も扱いながら図像に潜む意味と、そして何より物理的には遠く隔たった土地がイメージ、そこに託す意味の共通性で結びついていることを解き明かす。


全てオールカラーで豊富な画像は見ているだけで楽しい。特にアラブや中国絵画で平易な解説がついた本は今まであったようでなかったと思う。中国絵画などは美術館などで眼にすることは多くても、細部の描写まで念を入れてみることはなかった。狩野永徳の洛中洛外図がその細部まで都に生きる人々の生活を描いているように、中国でも同じような目線で都市の情景を描ききったすばらしい画家が居たことも実感できる。

『本当は迷画も名画もないのです。自分の目でえらびとり、勝手に自分の論理を展開することの快楽が得られる絵画こそが、「私にとっての絵画」というだけのことであって、いわゆる「泰西名画」として押し付けられるものは、どうでもよいのです。』

非常に愉しみの詰まった本だが、確かにきらびやかな色彩の数々に読了後は眼がチカチカするような感じになった。染みる本です。

綺想名画大全
中野美代子著
飛鳥新社刊
291p
3,619円(税別)

辛味おろしはこれからが旬 喜庵

Yzzjhxxz 蕎麦はほとんどおろしそば以外食べない。他には何もいらない。で、おろしはもちろん辛くないと物足りないわけです。

冬になるとひときわ辛味を増してくる辛味大根。特に山形とか群馬の辛味大根は辛味と甘みのバランスが良くなってくる。しかし大根の辛さ、辛いものは死ぬほど辛い。痛いくらい辛い。それでも食べたくなるのは何故だろう?

そろそろ寒くなってきたので辛さも増してきたのでは?と思って仕事帰りに北新地の「喜庵」へ。そばの上に雪のように降り積もった辛味大根のおろし。普通の大根より水分がすくないのでフワフワっとした繊維感がある。

で、お味なんだけど...まだ辛さはピークの6割程度かな?案外するっと食べてしまいました。まだまだ辛さ全開の大根になるには時間が必要なようです。

このあとは残ったダシを蕎麦湯で割って、最後は蕎麦湯のみで締める。蕎麦屋の楽しみの半分はこの蕎麦湯にあるから、出されたものはすべて飲む。結構これで腹一杯。

喜庵
大阪市北区堂島1-3-37
06-6341-1882
平日  11時〜14時・18時〜25時30分0
土曜日 11時〜21時
日曜休



2007年11月 9日 (金)

祝アーセナル CL予選突破

4fgxhrmp 試合見てないので、あまり多くは語りません。

でも、とりあえず予選は突破!前回7−0で圧勝したスラビア・プラハ戦で、引き分け、勝ち点1でも決勝進出が決まるんで、まぁ主力温存しても大丈夫だろうということからセスクもフレブもお休み。ロシツキーはケガで欠場。若い選手中心での試合となったが、結果はスコアレス・ドロー。

これで決勝進出は決まったので、まぁいいんだけど、でも...どうなんだろう?逆に休んだ主力がもしケガで長期離脱!?なんてことになったら、ということを考えてしまう。エドゥアルドもなかなかアーセナルでは結果を残せない。ユーロ2008でクロアチア代表としての活躍はどこに消えうせたのか?

ま、それでもとりあえずは決勝進出だから、いいはいいんだけどね。


2007年11月 8日 (木)

ドルチェット・ダルバ ロケッテヴィーノ2005 ジャンニ・ヴォエルツィオ

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ラベルで得するワインもあれば、損するワインもある。このワインなんかはおそらく得の方だろう。花の絵はちゃんとした画家さんに書いてもらっているそうだし、それでいてスタイリッシュなラベルはとても見栄えがする。

しかし、それだけではない。この作り手、ジャンニ・ヴォエルツィオもなかなかの評価を得ている。元々はヴォエルツィオ家という作り手があって、兄弟のロベルトとジャンニが継承したのだが、やがて路線の違いもあって袂を分かった。

兄のロベルトはモダン・バローロを作る、いわゆる「バローロ・ボーイズ」として押しも押されぬ第一人者になった。そのバローロは今では最も高価なものとなっている。

その評価には一段譲るものの、ジャンニもまた少量生産で細部まで手を入れたワインを造っていると評価が高い。パワフルな兄ロベルトのワインに比べ、弟はエレガントと評されるが果たして?

色は濃厚で、凝縮した色調の赤みの濃いルビー色。エッジまで細密に色が入っている。香りは甘くラズベリー、イチジク、クランベリー、ドライフラワーのような乾いた香りもある。

アタックはまず濃厚な果実味とすぐにそれを追い越す若々しい酸。しかしその酸も突き刺すような酸ではなく、甘酸っぱい若いベリー系の酸だ。タンニンはまだ荒く渋みを感じる。渋みが強いので、ドルチェットと知らずに飲んだらカベルネ系と間違うんじゃないかと思う。

硬質の酒質でまだぎこちないところが多い。余韻も甘さとタンニンの収斂感が個別対応、という感じでまだまだまとまった味わいには至っていないか。

全体にはチグハグ感は否めない。ドルチェットらしい優しさ、穏やかさはあまり感じられず、ポテンシャルを出そうとしているがまだまだ角が取れていないという印象だ。でも個々のボリューム感はドルチェットらしからぬ底力を思わせてくれる。楽しむにはいま少し落ち着かせる時間が必要なワインなのかもしれない。

【阪神百貨店 3,500円?】

レ・カルシネール2005 ドメーヌ・ゴビー

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昨日はアンフォラさんの所でも話していたのだけど、フランスワインに限らず、全体にワインが高くなっている気がする。航空運賃やユーロ高もあるのだけれど、一番効いているのはやはり蔵元、というかワイナリーの蔵出し価格自体が高くなっているようだ。

そんな中でまだまだ探せば安くておいしい物は手に入るはず。ボルドーやブルゴーニュが難しいとなれば、まだまだ未知の土地、スペイン国境なんかはどうだろう?

この白ワインはヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン。カタランとはすなわちスペインではカタルーニャだ。カタルーニャに連なるこの地で最近特に名声が高まっているのがドメーヌ・ゴビー。彼もまたビオ・ディナミ農法の信奉者だ。

その情熱は自らの畑を細分化し、それぞれの環境に合わせた手入れをする労力を惜しむことはない。そしてこのワインはそのような地からミュスカ50%、シャルドネ30%、マカブー(マカベオ)20%のアッサンブラージュで生まれる。

色は緑の色調を帯びる黄色。香りはライム、マスカット、青草、ミントの香り。青さを感じるさわやかな香りだ。

アタックの酸は意外にまろやかで、レモンよりもライムに似た酸だ。青さを感じさせるさわやかな酸。そして柑橘系の果実の味わいと、塩っぽさを感じる。先ほどの酸とドライな果実味、程よいミネラルさがうまくバランスしている。

余韻は強くはないが、青い果実の香りと味わいがふんわりと口の中に残っている感覚が穏やかに続く。

南仏ワインはその恵まれた気候ゆえに放っておいても味わいの強い、悪く言えばべったりした味わいのワインになる。そんなワインも多い中で、このワインはそうした鈍重さに陥らず、軽やかでさわやかな味わいを保っているのは作り手の努力によるものだろう。知らなければ南仏のワインとは思えない、みずみずしさを感じさせる爽やかワインだ。

【Wineshop FUJIMARU 2,830円】

2007年11月 7日 (水)

シェリー天国 ヘミングウェイ

L_0g_iku シェリー好きならここに行かなきゃ、という位の定番、心斎橋のヘミングウェイへ。ずっと行きたかったんだけど、いつも混んでそうで二の足を踏んでいた。今日はなぜか人通りも全体的に少なかったのでいいんじゃないか?と思って立ち寄り。やはり比較的すいていた。よしよし。


さすがグラスの品揃えが豊富。シェリーだけでなく、スティルワインも多いが、やっぱシェリーを頼まないと。今日はやっぱ塩っぽさを求めてマンサニーリャだな。「特に塩っぽいものを」とお願いして出してもらったのは、「マカレナ」というシェリー。確かにしっかりした塩味と、若い枝を手折ったときのような香りがすがすがしい。試飲のために樽から取り出すときの道具、べネンシアも初めて生で見た。かっこいいね〜♪写真取りたかったけど、雰囲気壊しそうなので遠慮。

この後もう一杯、タイプの違うマンサニーリャを。「ソラーレ・サン・ホセ」というシェリーだった。色合いは薄く若さを感じたが、熟成した味と香り、後味に感じる繊細なほろ苦さが素晴らしかった。

タパス2皿とシェリー2杯で2,800円。やっぱシェリーって旨くて安いな、とつくづく実感。ごちそうさまでした。

Bar Hemingway
大阪市中央区東心斎橋1−12−14
ゼルコヴァビル6階
06−6282−0205
18:00〜27:00(土曜日 25:00)
日曜休

レンコンに合うワインとは?

別にそういうテーマを追求しているわけではナイ。

仕事を強引に切り上げて、家とは逆方向のミナミに向かう。
久々に心斎橋のアンフォラさんにおじゃました。
マイミクになってもらっていて、この日曜日に主催のバーベキューにおじゃますることになっているので、顔つなぎもかねて。実は久々、半年振りかも。

Xewl4ajw フツーなら肉とか肴とか頼むんだけど、この日はボードに書いてあった野菜ばかりに目が留まる。特に故郷に近い石川名産らしき「加賀レンコン」「百万石椎茸」に目が留まる。写真はレンコン。この時飲んでいたのは南イタリア、カンパーニャのグレコ・ディ・トゥーフォ。レモン系の香りと、南伊らしからぬ伸びやかな酸とほろ苦感がレンコンの土っぽさとほどよい甘さにマッチしていた。


この後の「百万石椎茸」は肉厚もさることながら、食べた後長く続く香りが秋を感じさせて季節感満点。別に松茸でなくてもいいんです。ひがみじゃないからね〜、たぶん。

2007年11月 5日 (月)

タイトル奪取への秘策は? セスク・ファブレガス

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リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド戦と初のビッグ4との戦いを2引き分けで乗り切り首位をキープするアーセナル。その立役者はセスク・ファブレガスだが、ここにきてようやくロングインタビューが入ってきた。

まずはMU戦でキャプテンとして気迫を示したウィリアム・ギャラスについて。
「ギャラスは強靭な選手さ。チェルシーでもフランス代表チームでも、もちろんこのアーセナルでも際立った特性を持った選手だってことを示しているよ。彼のことはとても尊敬しているし、キャプテンとして僕達を支えてくれている。でも僕達一人一人がリーダーであって、そう思うことが最も大事なことなんだよ。」

そしてアーセナルのスタートダッシュと今後のタイトル争いについて語っている。
「皆が僕らが出した結果に大きな敬意を払ってくれていると思うよ。僕達がいいサッカーを演じ、攻撃も守備もうまくできていて、しかもチームとしてもまとまっているということを理解してくれているんだ。」

「ビッグチームと対戦する時でも、今の僕らを軽くは見ないだろう。それはいいことだよ。去年エミレーツにやってきたチームは僕達を打ちのめせる、って本当に思っていたんだろうね。でも今年はそうじゃないんだ。」

「タイトル争いの先はまだまだ長いよ。でもMUを抑えて現時点で首位ってのは上出来さ。負ければ取り残されてれて、相手は3ポイント先に行ってしまうんだ。相手より1試合消化が少ない中で首位に立っているんだから、とてもいい結果だと思っているよ。」

「でも僕らはこれから続く試合でもホーム戦、アウェイ戦に関わらず全て相手を倒すつもりでいかないとね。リヴァプール、チェルシー、そしてMUのホームグラウンドで戦う場合だってそれは同じことなんだ。勝たなくてはならないんだよ。」

「もちろん僕達は自分の力を信じている。信じるってことはサッカーをする上でとても大切なことなんだ。自分が信用できなければチャンスはやってこないものなんだよ。」

「取りこぼしを少なくするってことも大事なことだね。こうした事がビッグチーム間でのわずかな差になって、タイトルを届かないもにしてしまうものものなんだ。だからまずは下位チームに対して取りこぼさないこと、そしてその上で上位チームとの試合で結果を出せば、タイトルレースで僕達を有利にしてくれるはずだよ。」

今までの展開はまさにこの言葉通りだ。このまま今の状態が続けば、結果はおのずとやってくる。マンチェスターもおそらく簡単には負けないだろう。リヴァプールも調子を落としているが負けてはいない。チェルシーも監督交代のゴタゴタから復活しつつある。今後厳しさを増すタイトル争いに勝ち抜く秘策はない。結果を分けるのはまさに下位との戦いをいかに堅実に勝ち抜くかということなのだろう。

2007年11月 4日 (日)

BIOMBO 屏風展

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天王寺の大阪市立美術館で開催されている屏風展へ。
美術館公式HP↓
http://www.city.osaka.jp/museum-art/

屏風は今も日本人の生活に生きている。しかしそれは結婚式など祝いの席の金屏風。そこに描くこと、描かれることを鑑賞する機会は殆ど失われた。

日本建築では西洋建築に比べて空間の仕切りが曖昧である中でこうした間仕切りの道具が求められた。そしてそこにも美を表現する空間を発見した。折りたたんで移動が出来ることから嫁入り道具や主君から家臣、臣従する大名への下賜品として重宝され、そこには送る側の権威、富を表すために念入りな描写の絵画が描かれた。

そんな屏風は海外にも土産品として珍重され、多くの品が海外へと向かった。そうした交流の媒介を果たしつつ、その見返りに多くの情報がもたらされた。そしてそれがまた題材として屏風に表現される。

そんな表れが「レパント戦闘図屏風」。キリスト教同盟国がオスマントルコを破った一戦が雄雄しく描かれる。この中で各国の人々が描かれているが、「ぶらじるの人」と書かれて人食(バラバラにした人間を網で焼いて食べている)の人種として表現している。おいおい、これをブラジル人見て大丈夫か〜?

有名な作品は少ないが、大作が続き中には「法然上人絵伝」(国宝)や、後半の期間には「山水屏風」という最古の屏風で国宝も展示されるようだ。

でも注目は後半に展示されている江戸幕府が幕末期にオランダに送った屏風の数々。よく保存されていたのか、金地もそこに描かれる絵の色あせないきらびやかな世界に圧倒される。単なる金ピカ趣味に堕すことないギリギリの世界を展開しようとした日本文化の緊張感ある表現を実感させてくれる展覧会だと思う。12月16日まで。

BIOMBO/屏風 日本の美
大阪市立美術館(天王寺公園内)
〜12月16日

淀川マラソン

日曜日は快晴。今日は淀川の河川敷を走る淀川マラソンに参加。ハーフマラソンの大会は久しぶり。3年前に京都ハーフマラソンに出て以来だ。大丈夫なんだろうか〜?

Vnjoek5b まずはフルマラソンのスタート。42.195キロは未知の空間。走ろうとするだけでも尊敬の域。がんばってください。


6xj3ufuy ハーフのスタートに向けてウォーミングアップ中の本人。ウェアはお約束のアーセナル。アウェイ仕様です。背番号もお約束のファブレガスです。シルエットは一緒に参加した飲み友達さん。初ハーフながら見事完走、二時間半でゴールインしたしたつわものです。


Hijjg18e いよいよスタート。なかなか進まんな〜。自由に走れるまで10分くらいかかった。前日まで足が痛かったのと、当日なぜかふとモモの裏が微妙に痙攣して不安を抱えてのラン。だが折り返し地点まではまず快調。これはいけるかも?


Op_ucm83 でもやっぱ14キロ過ぎた時点で足が上がんなくなってきた。ここからは忍耐勝負。ペースが落ちる中歩くのは拒否して走り続ける。そしてなんとかゴール。タイムは2時間切れず良くはなかったが、まずは完走出来たことに満足。やっぱ練習が大事です。


この後はFUJIMARUさんに行ってワインを買って、黒門市場で食材も仕込む。あんまりこりてないやん!という結果でした。

頂上決戦引き分け 無敗継続、セスク6点目

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前半のヤマ、マンチェスター・ユナイテッドをホーム、エミレーツに迎えての頂上決戦。ルーニー、ロナウド、テベスを擁しこのところ得点力と勢いはアーセナルの上をいく観もあっただけにこの戦いがヤング・ガナーズの正念場だった。

試合は前半終了間際、ルーニーが右サイドから打ったシュートがギャラスに当たって、そのボールが入り結果オウンゴールになり失点。

そして後半開始早々、レッズ戦でも得点を決めたセスク・ファブレガスがこの試合でも決めてくれた!アデバヨールが狙ったシュートをMUのキーパー、ファン・デル・サールが弾き、それをサニャがうまくゴール真正面でフリーになっていたセスクに合わせて、セスクが落ち着いてゴール。これを決めなきゃどうするのっ、て感じだったが今季はこういうところで絶対にふかさないのが強み。

その後ペナルティキックを得てセスクが狙った場面もあったが決められず、後半残り時間も少なくなった断面でC・ロナウドに逆に決められてしまい、敗戦の予感が重くのしかかる...

でも今季は違った。そしてこの試合キャプテンマークをつけたこの男も迫力が違った。ウィリアム・ギャラスがロスタイムにゴール前での混戦となったボールを押し込んで値千金の同点ゴールを決め、2−2の引き分けに持ち込んだ。点を取られても追いつける、やってくれると期待さできるのが今季のアーセナルの強さ。

これで1試合消化が少ない中での首位キープ。ホームでの引き分けは残念だが、引き分けに持ち込んで無敗を守った結果を考えれば勝ちに等しい。

ギャラスも自ら決めた同点ゴールに興奮していたのか、試合後のインタビューも熱い。
「僕らは戦わなければならなかった。もし死ななきゃいけないのならば皆で一緒にピッチの上で死のう、と言ったんだ。」

「前半は自分たちのサッカーをしようとしたけど、それは容易なことじゃなかった。必死に戦ったけど、スペースを見出すのが難しかったよ。そしてゴールを奪われてしまった。たぶん僕が少しばかり遅れたんだろうね。でもそれがサッカーなんだ。だから後半は前半よりもさらにいいプレイをしなければならない、と僕らは誓ったんだ。」

「このまま首位をキープして、他のチームにプレッシャーをかけ続けないといけない。チェルシーや勿論他のチームだって盛り返してくる可能性はある。MUに圧力をかけるためにもトップであり続けなければいけないんだよ。そうすればたぶん彼らだってミスをすることもあるよ。」

まずは最初の上位決戦を2分けで終えた。上位戦でも負けなかったことで今年のアーセナルの強さが証明されたし、これで終盤まで十分やってくれるだろうという自信もついた。

セスクはこれでリーグ戦6得点。アデバヨールと並んでチームトップ、リーグではポーツマスのFW、ムワルワルの8点に次いで2位。いよいよ覚醒しちゃったか、という感じで量産体制に入った。得点王や去年取れなかったMVPも視野に入ってきて、ますます目が離せなくなってきた。頼むよセスク〜。

2007年11月 3日 (土)

アンブラエ 2006 ポリツィアーノ 

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今日は自宅でゴロゴロ。特に出かけることもなく、なんと怠惰な一日だっただろう。でも久々に寝た〜という気がする。こんな日もいいか。

昼食はパスタだったので、またしてもイタリアを1本。ポリツィアーノが初めてリリースした白。このワイナリーは「ブランカイア」も手がけたコンサルタント、カルロ・フェッリーニが参加しており、モンテプルチアーノで著名な作り手。元々はサンジョゼーゼをメインとした赤ワインを創っていたが今回初めて白をリリース。ステンレスタンクを使用し、シャルドネ(50%)とソーヴィニョン・ブラン(35%)がメインとなっている。

色は緑のニュアンスを帯びている、薄めの黄色でレモネードのような色。香りは甘くヨーグルト、オレンジ、チューインガムの香り。トロピカルな印象を受ける。

アタックは優しいまろやかな酸と、甘さを持った果実味が同時にやってくる。そのベースにはほのかだが広がりのある苦味があり、けっして平坦な甘さではない。

口いっぱいに広がる膨らみはないが、舌の表面を薄くなぞっていくような感覚で味わいが広がる。余韻もさわやかで、かすかに残る苦味が心地よい。

トロピカルな香り、甘さをたたえた果実味、そしてそれをひきしめるほどよい酸と苦味、バランスがいいワインだ。この価格帯のイタリアの白では最近になくおいしいと感じたワインだった。

【ワイングロッサリー 2,300円】

エリック・ロデ NV ブラン・ド・ノワール アンボネイ

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今週号のブルータスはシャンパーニュ特集号だった。それに触発されたのかなぁ?別に祝い事があったわけじゃないけど、久しぶりに飲みたくなったのでシャンパーニュを開封!

シャンパーニュの主要品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ。元々シャンパーニュは北のロワールでは強くなりすぎる酸を和らげるために瓶内二次発酵で発泡性のワインにしたもの。そのためかシャルドネ系の方が人気があるようだが、自分はパワーのあるピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールのほうが好きだ。

このシャンパーニュを生み出したアンボネィは村全体が自然な農法に力を入れ、極力除草剤の使用を抑えているそうだ。そのような中でエリック・ロデは土の持つ力にこだわり、有機農法を推し進め、そして若いときにブルゴーニュで修行した経歴を持つことから樽の使い方も素晴らしいと評判だ。

さて開栓しグラスに注いだときの泡立ちの力強さ。泡は大きめだが、うねるように立ち上がるその姿はエネルギーに満ちている。色合いはつややかな黄金色。香りはニッキ、カモミール、バナナ、バニラの甘さも香る。

アタックは舌を突く酸と泡の感覚。それが舌の先端から、表面全体に広がる体感。そして浮き上がる淡く上品なコクのある味わい。そして繊細さになれた頃に力強い収斂さを持った苦さが口の中を引き締める。

飲み干した後に残るのはしっかりした苦味とミネラル感の強い味わい。そして鼻腔一杯に残るハーブ香。繊細さと力強さが絶妙にバランスしている。

ブルゴーニュやボルドーが価格高騰にある中で、シャンパーニュは超メジャー級以外はそれほどでもなく、むしろいろいろな中小の作り手が手に入るようになって、お得感は増しているように思う。そういう環境にあればこそエリック・ロデという優秀な生産者に出会うことができるのはありがたい。

【WINESHOP La Terre 6,500円?】

2007年11月 2日 (金)

セスクのチームメイト評は?

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31日のカーリングカップ準々決勝、シェフィールド戦もアーセナルは3−0で勝利。平均年齢20歳そこそこのチームで、キーパーもファビアンスキ、ツートップはベントナー、エドゥアルドでの戦いだったが、エドゥアルドが2得点、デニウソンもゴールを決めて安定した戦いぶりだったようだ。

セスクはこの試合温存。今週末土曜日の大一番、MU戦に向け期待は高まる。首位と2位の最初の天王山、アーセナルも好調だが、相手のMUもまた絶好調、ルーニー、C・ロナウド、テベスを擁し得点力は今のプレミアでは抜群だろう。

そのセスクがチームメイトであるフレブとアルムニアについて語っている。フレブは右サイドハーフとして1試合を除く試合に出場し、抜群のボールキープでサイドを走りぬけ中央へパス、ゴールシーンを演出している。

「ハイレベルな選手はたくさんいるけど、僕が思うに、例えばあまり多くを語られていない選手がフレブなんだ。彼には驚かされるよ。いつだって彼にボールを預けることができて、そしたら彼はすぐに動作に入りドリブルでもって走り出せるんだよ。本当に何でもこなせる選手なんだ。」

「でも彼がベラルーシ出身だからなのか、彼について何も語らない時があるんだ。理解できないことだね。」

アルムニアはレーマンが怪我で欠場した後はこれまでレギュラーを守り続けている。失点は少ないが、これは今まで格下チームと戦ってきて相手のゴールシーンが少なかった事もあるだろう。しかし時折見せる危ないシーン、必ずしもアルムニアが正GKの地位を手にしたとは言いがたい。

「ゴール前にアルムニアが立っていると僕らはとても安心するんだよ。今まさに僕が言えるのは、アルムニアは旨くやっているってことさ。この3年間彼とはチームメイトだったから、彼の能力については理解している。」

「でも今後どうなるのか、そして監督がレーマンを呼び戻す決断をするかどうかはもうすぐわかるはずだよ。それは監督の問題、とは受け入れられない決断になるだろうね。」

プレミアとチャンピオンズリーグ全試合に出場し続けるセスク、まさにチームリーダーと目される存在になったと思うが、本人はそれを否定する。

「このチームのリーダーは僕じゃないよ。自分が出来るかぎりのことをやっているだけなんだ。」

しかし13試合でチーム最高の7得点を挙げている彼がアーセナルの中心であることは誰も否定できない現実だ。絶好調MUの攻撃を止め反撃の起点を作るのは、やはり絶好調のセスクしかいないはずだ。次の試合はまさに彼から目が離せない試合になりそうだ。

2007年11月 1日 (木)

コッリオ シャルドネ2001 ダリオ・プリンチッチ

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自分が旨いと思う白ワインの条件とは、まず適度な酸があること、香りが華やかなこと、そして味わいの中にほのかな苦味とダシのような旨みのコクがあり厚みがあることだろうか。

そんな白ワインを選んでもらうとき、最後の条件の「苦味」がなかなか難しいようだ。一様に「苦味ですか?」というような反応が帰ってくる。でもこの要素がないと飲んだときのインパクトがまるで違うのだ。

そして今回FUJIMARUさんで同じように選んでもらったのはこのシャルドネ。北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のワインだ。

作り手のダリオ・プリンチッチ氏はこの地域で自然派としては急進的ともいえる醸造家で、人為的な添加物を嫌い、酵母は野生酵母、旨みを最大限引き出すため果皮と果汁の漬け込み期間を長く置き、発酵はステンレスでなくフレンチオークの大樽で行っている。

そんな作り方を反映しているのか、色合いはすこし濁りもあるような濃い褐色味のある黄金色。香りはカスタード、八ツ橋、白胡椒の香りがある。

最初の味わいはおだやかでまろみのある酸。そしてその後でじんわりとしたコクのある旨みと、そのベースにあるしっかりした苦味が感じられる。そしてほのかな塩っぽさも感じる。

中盤にはシェリーのような酸化熟成した味わい、香ばしいトースト香が口の中に広がる。劇的ではないが、豊かな味わいのふくらみを感じさせ、果実味もしっかりしている。品のいいリンゴジュースを飲んだときの感覚と良く似ている。そして余韻は品のいい旨さが細く長く続いていく。

急進的な自然派というから荒々しいワインを想像したが、北イタリアという風土にふさわしくさわやかさと繊細さを演出しながら、それでいて深みのある味わいを形作っているのは凄いことだと思った。プリンチッチ、覚えやすいインパクトある名前だが、味わいもインパクト大でした。

【Wineshop FUJIMARU 3,500円?】