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2007年10月

2007年10月30日 (火)

天王寺でたこ焼き

天王寺の市立美術館に行く前に小腹がすいたのでたこ焼きでも食べることにした。

Uzab2ehc 近鉄阿部野橋駅裏、フープの前にある「やまちゃん」。ここのたこ焼きはダシに鶏がら、野菜などを煮込んだものを使っているとか。ここは本店なんだけど、この小さい店でそんな手間隙かける余裕があるんだろうか?だとしたら結構凄いことかも。


Gufdrmfz 皮はぱりぱりだが、中はジュクジュク。たしかに薄めのクリームシチューをすするような感じだ。あんまり中が柔らかいんで、舌が火傷しそうだ。一番旨いのは何も付けないでいく食べ方らしいけど、ソースを塗ってもらった。やっぱたこ焼きはソースが欲しいと個人的には思う。なかなか味があって旨かった。10個で350円なり〜♪

カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠

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岡崎の京都近代美術館で開催されているイタリア陶芸家のカルロ・ザウリ展へ。
http://www.momak.go.jp/

最初に展示されていた品々は赤や青の透明な色彩感にあふれた陶器だったので、こういう愛らしく穏やかな作品を作る陶芸家だと思い込んでしまったが、後半は全く予想を裏切るものだった。Hdloqkru_s


大型の作品はコンセプトは共通するものがある。素材感と固定した形を否定するかのような揺らぎの表現、安定した形態が徐々に内部崩壊していくさまを見せ付けられて、なにやら心の底の不安感を増幅させられるような気持ちになる。

同じような表現が繰り返されるため、後半は印象が薄れるきらいはあったが、表面のつややかさ、なめらかな土の肌がこうした造形作品にある冷たさを和らげ、作品に深さを与えている。

しかしこういう陶芸の展覧会に行くといつも思うのだが、陶芸作品の魅力の一つに肌触り、触れたときの質感があると思う。しかし展覧会にはそれが決定的に欠けているので、いつもいつも逃れられないフラストレーションが残ってしまう。永遠のないものねだりといえようか。

カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠
京都国立近代美術館
10月2日(火)〜11月11日(日)

狩野永徳展

Q3lg0yhj 京都国立博物館で開催されている狩野永徳展へ。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

平日の朝なのでそれほど混んでないだろうとたかをくくっていたが、とんでもない!10時半に着いた時点で40分待ちの入場制限になっていた。甘く見たらアカンなぁ。

本を読みながら待ち続けてようやく中に入るもかなりの混雑。しかし最初から国宝級の作品が並んでいるのだから仕方ないか。

桃山時代、戦乱から天下統一へと向かう時代に反応するかのように、狩野永徳の絵画の魅力は豪華絢爛な華やかさの中にも大胆で勢いのある筆致にあると思う。そしてそんな精緻な世界を展開して見せた「洛中洛外図屏風(上杉本)」は大胆に描かれる一面の金色の雲の中に垣間見える京の町、そしてそこに生きる町衆の活気ある生活が細やかに描かれていて、まさに大迫力、最高のパノラマ絵画だ。

一昨年に発見された「洛外名所遊楽図屏風」は宇治の光景を落ち着いた色合いで描いていて味わい深い。「織田信長像」は狂信的かつ酷薄な信長の性格を隠すことなく描き出し、見る者に近寄りがたさと畏怖の念を思い起こさせる。そして圧巻は「唐獅子図屏風」、教科書や美術書では見る機会の多かったこの絵が高さも幅も2mを越す大作だとは知らなかった。「檜図屏風」も巨木の幹の堂々とした太さ、画面いっぱいに枝が張り付きながら少しも圧迫感を感じない。

桃山の迫力ある絵画を十分堪能できる、奇跡的な展覧会だ。3年後にはライバルの長谷川等伯の展覧会も開催される。これもまた人気を集めるんだろう。

でもやっぱ人は少ない方が堪能はできる。最後は少々人の多さに酔ってしまった。帰りには待ち時間も80分に倍増。さてさて、これから後半どのあたりまで混雑するのやら?

狩野永徳展
10月16日(火)〜11月18日(日)
京都国立博物館

神様、仏様、セスク様〜

Qda0i__4 コテコテだけど、このフレーズしか頭に浮かばない。今シーズンのまさに試金石、3位で負け無しのリヴァプールとの一戦、今日の朝飛び起きて結果だけ見たら1−1、前半早々にジェラードに先行された試合を、後半セスクが今シーズン10得点目、プレミアでは5ゴールの値千金ゴールで引き分けに持ち込んだ。勝っていた試合らしいが、まずは負けない、勝ち点を積み重ねていくことが大事だ。そして次のマンチェスター戦をトップで迎えることは最高の展開だと思う。

なぜか大勝した後の試合は不利になることが多い。前の試合、チャンピオンズリーグで7−0と大勝ちしすぎたアーセナル。こういう試合の後だけに不安を感じたが、引き分けに終ったことは御の字だ。それにしても今季のセスク・ファブレガスは決めるべきところで決めてくれる。ホント、アーセナルの中核としてアンリ同等の選手になってくれている。

リヴァプールのスティーヴン・ジェラードも今季のセスクには驚嘆の声を挙げざるを得ないようだ。

「セスクは今思いのままのサッカーを演じているね。このまま世界の最高レベルであり続けることができると思うよ。そのことに疑いの余地はないね。」

「今季のこれまではセスクにとっては最高の時じゃないかな。もし彼が今後の試合でも力を発揮して、今までの様にチームに貢献し続けるならば、どんなことでも成し遂げることが出来ると思うよ。」

そんなジェラードの賞賛の言葉に対して、セスクもまたリヴァプールの中心であるMFに対して尊敬の言葉を贈る。

「ジェラードとは一緒のチームでプレイしたくて仕方がないんだよ。彼は4、5年前に僕がまだスペインにいた当時から尊敬していた選手なんだ。そして今、僕は彼と戦う機会を手に入れたんだよ。それは僕にとって素晴らしいことなんだ。
彼からは常に学ぶことがあるんだ。だってジェラードはサッカー界で最高のMFの一人なんだからね。」

いよいよ正念場のMU戦を迎えるが、セスクも今季これまでの結果には十分な自信を感じている。

「僕達はいつだって十分な自信を持っていたんだよ。今シーズンに自分たちが成し遂げられるであろう結果に対してね。シーズン前にもその事は言っていたんだけど、今ではより多くの人にそのことを納得してもらえるんじゃないかな。」

「まだまだゴールへの道のりは長いよ。でも僕達には実力があるんだから、今のままの戦い方をうまく続けていって、最後は優勝できると思っているんだ。」

今週の土曜日、上り調子でルーニー、テベス、ロナウドを擁するMU戦もまたセスクの出来が試合の行方に大きな影響を与えることは間違いないだろう。

2007年10月28日 (日)

ゲヴュルツトラミネール シュドティロル・アルトアディジェ2006 トラミン

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ワインの魅力の一つ、それは香り。その香りの表現こそが難しい。人によって捕らえ方が違う。共感することの方が少ない。そんな中で、誰もが同じ香りの要素をかぎ分けることの出来るブドウであれば、その人と一緒に楽しむ時間を共有できるというものだ。

そんなブドウの一つがゲヴュルツ・トラミネール。アルザスの主要品種だが、今ではチリやその他の地域でも生産され始めている。しかしその発祥の地は実はイタリア、北のアルト・アディジェ州、トラミンという地域だそうだ。

このトラミンで古くから醸造に携わる協同組合。協同組合のワインというと一般的には評価が低いが。ちょうどシャブリのシャブリジエンヌのように、ここトラミンでもこの共同組合産のワインは評価が高く、イタリア一の組合という声もある。気候が冷涼で生産量的には不利な産地だからこそ、質に気を配ったすばらしいものが生まれるのかもしれない。放っておいてもそこそこの量とボリューム感あるワインができる場所であれば、そこに傾ける努力の質も変わるだろう。

香りはゲヴュルツらしい甘いライチの香りが顕著。あとはヨーグルト、ハチミツ、キャラメル、マンゴーの香りがある。デザートワインのような甘く濃い香りを強く感じる。色は黄緑の色合いの強い若さのある麦わら色。

アタックは柔らかな酸、そしてそれを追いかけてくるしっかりした苦味とライチの甘い味わい。ゲヴュルツの特徴を持っているが、それらが旨くバランスしている。中盤の果実味が苦味をうまく覆い、全体のボリューム感を維持しつつ品のある味わいを形作っている。

余韻はそのままに静かに引いて行くようで、味わい自体に大きな展開はない。ゲヴュルツトラミネールのワインに予想される味わいの範疇にある。でもこの価格帯で上品さを感じさせるワインもなかなかない。個性的でありながら品格を失わない、ワインの演じる多様性を体現する道案内的なワインといえないだろうか?Good Job!

【創酒タカムラ 2,400円】

シャビ・アロンソ、代表同僚セスクにエール?

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日曜は負け無し快進撃のアーセナルにとって正念場のリヴァプール戦。フェルナンド・トーレスがケガのため欠場しそうだが、その代わりに中盤で得点力のあるシャビ・アロンソが復帰してくる。

そのアロンソも次のアーセナル戦が今季でのターニング・ポウントになると自覚しているようだ。そしてそのキーがスペイン代表での同僚、セスク・ファブレガスにあると思っている。

火曜日のCLでも2得点、昨年とは見違えるほどの得点力を発揮しているセスクに対してまずは賞賛の声を上げている。

「セスクは今シーズン素晴らしいスタートを切った。でもアンフィールドではそのパフォーマンスの再現とは行かないことを願っているよ。」

「対戦前にセスクと話をする機会があったんだ。現時点で僕の周りでは最高のパフォーマンスをセスクは発揮していると思っている。だからこそ、彼に対する友情が打倒アーセナルへの意気を失わせることはないんだ。」

「アーセナルのこれまでの結果は素晴らしいものだし、本当にいいサッカーをしていると思う。たぶん今このプレミアで最高のゲームを演じているチームだ。機動力は凄いし、ボールの扱いに自信を持っている選手ばかりだ。互いの役割をよく理解していることが今演じている素晴らしいサッカーに繋がっているんだろう。見ていても本当、気持ちいいよね。」

アロンソが帰ってくるリヴァプールだが、今の勢いならレッズの中盤を打ち崩すことも可能だろう。そのキーはまずアデバヨール。出来不出来の激しい彼だからこそ、この試合で爆発する可能性もある。そのキッカケをセスクが演出できるか?無敗アーセナルがついにライバル、そして難敵に出会う日曜日の試合が楽しみだ。

2007年10月27日 (土)

女子の本懐

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最初題名を見たときに、「なんて安直な...」と思った。あまり軽々しく使うものではないと正直反感を覚えた。

「男子の本懐」と言えば、城山三郎著の小説だ。昭和初期の首相浜口雄幸が信念の元で推進した「金解禁」政策。当時主要国の中で金本位制に復帰していなかった日本、国際的な要求の中でその体制に復帰させようとして緊縮財政など痛みの伴う政策を断行、その結果反対派の銃撃に遭い、そのときに浜口首相が漏らした言葉がこの言葉だったという。

そんな重みのある言葉を吐くほど、彼女の55日の内容が濃かったかどうか、そこに賛同はできない。今の守屋次官との人事をめぐる争い、官邸との軋轢、そして一方的退任宣言、そこに「本懐」と呼ぶほどのものがあるんだろうか。

そうした思いとは別に、その55日を刻々と日記の如く綴っていたことには正直驚く。彼女は今日ある事をすでに予想していたのだろうか?その「日記」は他者が読むであろう事を十分意識したものだから、全てを信じることは出来ない。

でもやはり読んでいて面白いのは大臣になるということによる生活の変化の数々。例えば正門を守る自衛官にとって大臣は上官であるので、通るたびに「服務異常なし」と唱える。しかし大臣を辞めれば単に客であり、軽い敬礼のみになる。

大臣は天皇の認証を受けることは知っていたが、その後各宮家も廻ることも初めて知った。やはりそうした慣例が今も厳然と残っているということを改めて知った。

この時期にこうした本を出版するというあまりにもタイミングのよさには驚かされる。逆にこうだからこそ自民党にとっては「外様」である彼女がこれまで政権の中枢で活躍できた理由なのだろう。

このことでいろいろ非難、「風見鶏」呼ばわりされているようだが、決してそれは政治家にとって悪いことではないと思う。その時の風を呼んで出処進退を決める、そして最終目的であるトップ、首相を目指すことを非難するいわれは何も無い。政治家にあって「風見鶏」と呼ばれることは、すなわち風向きを見事なほど読んできたということであり、その目の確かさに対するやっかみもたぶんに入っているものだから。

同僚議員達からは否定的に言われることの多い彼女だが、それでも第一線で活躍の場を与えられ続けてきた。そこにはリスクも十分にあったはずだ。しかし防衛次官騒動で大きなダメージを受けることなく、次の機会をうかがう立場を残した。

同僚議員たちからの誹謗、やっかみを糧にしながら、今だに何かをやってくれそうな期待を集める存在であり続ける、女性で首相に最も近いと言わせる立場をキープする、その現状こそ、まさに彼女をして「女子の本懐」と言わしめる面目ではないだろうか。

女子の本懐〜市谷の55日〜
小池百合子著
文藝春秋刊(文春新書602)
254p
750円(税別)

ブルゴーニュ2004 ニコラ・ロシニョール

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ブルゴーニュは作り手が命です。それはどの国のものでもあてはまる話だけれど、確かにブルゴーニュは作り手でかなり違う。一番オーソドックスなタイプ、AOCブルゴーニュでもそれは感じられる。

でも肝心な名前が覚えられないんだよな〜。でもたまにどっかで読んだのか頭の片隅に残っていた名前にふと出会うことがある。このドメーヌもそうだ。

ニコラ・ロシニョールはヴォルネイを本拠とする、2000年に設立したドメーヌ。当主ニコラ氏はまだ33歳(自分より年下...)だ。彼のワインは長期間のマセラシオン(醸し:発酵の前に果汁に果皮を漬け込み、果皮の成分を抽出する)と、フリーラン果汁(圧搾せずに、破砕して自然に流れる果汁)100%の使用が特徴だそうだが、このAOCブルゴーニュがそこまでのものかどうかは不明だ。しかしここからわかることは、彼は果実の旨みを十分引き出したワインを作ろうとしていることだろう。しかも自然な味わいで。

色合いは濃く深みのあるルビー色で、黒味も強い。エッジまで均等に色素が入っている。香りは紅茶、カシス、スモーク香がある。

アタックは伸びやかな酸でその後、甘酸っぱい若いベリーの味わいが酸とともに広がっていく。活き活きとした酸と若い果実味のバランスが良く、とげとげしさはあまりない。甘みもクリアで、口の中をすがすがしくしてくれる。

中盤はまだ荒さの残るタンニンではあるが、若々しい果実味がその荒さをうまくカバーして、まとまりのある味わいにしている。余韻は若干短めだが、最後に残る淡いストロベリージャムのような甘い感覚は好感が持てる。

全体には若々しくクリアな味わいだが、ベースとなる担任もしっかりしていて、骨格のしっかりしたワインになっている。これはやはり作り手の技だろう。いい醸造家のようだし、これは上級クラスも飲んでみたいと思わせる。ニコラ・ロシニョール、テニスのラケットと覚えておけば忘れない?

【創酒タカムラ 2,400円?】

サルバドールの朝

Xvuuhc6z 梅田ガーデンシネマで公開中の「サルバドールの朝」を観た。時代は今から30年前、フランコ総統の独裁体制下にあったスペイン。その中で自由を求めて反体制運動にのめり込んでいく主人公サルバドール・プッチ・アンティックは運動を続けるための資金集めとして銀行強盗を続けるが、やがて警察に追われる身となり、逮捕の際の銃撃戦で警察官を射殺した容疑により死刑宣告を受け、25歳でスペイン独特の処刑方法「鉄環絞首刑(ガローテ)」で死刑を執行される。

ドラマのストーリーからは抑圧された体制化にあって自由を求めた若者が、やがて体制側の反政府運動の弾圧のための「みせしめ」として不当な判決を受ける。そしてそんな過酷な運命の中でも家族への愛、曲げることない自分の信念、そして死を意識した時にも敢然と立ち向かう強さに周りの人間、体制側の最たる人物である看守さえも影響を及ぼす...と、ここまで書けば感動の映画だったかと言えば、決してそこまで感情移入することはできなかった。

まず彼の信念はさておき、彼が犯した犯罪、数々の銀行強盗と彼の狙撃により警察官が一人死んだという事実。その罪に対してなぜ死刑が不当であったのか、という説明は殆ど映画ではなされなかった。これはフランコ時代の当事者であるスペイン人にとっては当然の事実ということで、あえて描写するまでもないということなのだろうか。

彼に対して同情を感じていく看守の姿も今一つ説得力がない。同僚とも言うべき警察官を殺した犯人を憎んでいた看守が、獄中からのプッチの手紙を読んだだけで彼への共感を強めていき、そして最後にフランコ総統に対する反感を口にする場面はドラマティックすぎる。そこまで変わるものなんだろうか?

そして最後にプッチが死を覚悟して「自分はどうやって死ぬのか?」と聞いても看守達は答えない。それもそのはず、そこには尊厳さも無いむき出しの木の椅子、そして首には鉄の輪と万力のような締め具。「最低...」と絶望的な言葉をつぶやくプッチだが、執行人はそんな言葉には感情を向けず、「さっさとやろう」と職人芸的にプッチを死に追いやっていく。それも首の骨を折るまでの即死ではなく緩慢な死に。

思わず目を背けたくなる処刑方法。すでに死刑自体が廃止されたスペインなので、この映画は必ずしも死刑反対を訴えているわけではないかもしれない。でも観ている者に死刑の残虐さを意識させずにはいられないシーンだ。

しかしそれでも自分の中に死刑反対とまでの意識は生まれなかった。加害者の生きる権利は被害者が現実に奪われた生命をしても尊重されるべきものなのか、報復は報復を生むだけという考えも頭では理解できるが、心の奥底では奪った生命への償いは自分の生命以外に償いうることはできないのではないかという思いが厳然と残る。

プッチの死後しばらくしてフランコの死、そして現国王のファン・カルロスが即位し王政復古、やがてゴンザレス社会党政権とスペインの民主化は急速に進んでいく。そして抑圧の対象だったカタルーニャ語は徐々に復権し、今ではカタルーニャの独立さえ話題に上るまでになった。やがては与えられたであろう自由。手に出来たであろう自由。しかし彼は待つことはできなかった。そして行動した。その結果は自由を手に出来ないままの過酷な死。その生涯は確かにドラマティックであるが、彼の生き方が正しかったのかは全く別の問題だろう。

必ずしも全てに共感はできなかった。でもそれでいいんだろう。ステレオタイプの映画であれば、ここまでいろいろ考えさせることは出来なかったはずだ。

2007年10月26日 (金)

ファレルノ・デル・マッシコ ロッソ2003 マッセリア・フェリチア

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最近ようやく注目され始めた南伊のワイン。その中でもカンパーニャ州は州都ナポリを擁する。この地で優勢なブドウ品種はアリアーニコ。

最近はあまり話題にならなくなったが、ポリフェノールの含有量が多いブドウで、タンニンの詰まった濃厚な味わいになるという。だから裏を返すと鈍重でパワーで押すだけのワインになりやすい。事実何度もそういうワインに出会ってめげてしまった。

このワインはカンパーニャ州でもファレルノという海岸地帯で生産されている。土壌は火山灰主体で、ミネラル分を多く含んでいる。そこでアリアニコ80%、ピエディロッソ20%のワインを造っているが、さてどんな味わいか?

色合いは深く暗いルビー色だが周縁部の色は薄め。香りはインク、ヨード、黒胡椒、火薬の香り。

アタックは瞬時穏やかなように思うが、その後突然荒くパワフルなタンニンが口の中に広がる。その後はほのかな甘さを感じさせるやさしい果実味から、思いのほかマイルドな余韻へと続いていく。最初のタンニンから考えると、後半の穏やかさ、しなやかさは意外なほどだ。南伊のワインにありがちな酸の欠如も感じられず、強くはないが伸びやかな酸が前半のタンニンを洗い流して、味わいの転調を演出する。

タンニンはやはり強いが、まとまりのある味わいで好感が持てる。繊細さも感じさせるので、南伊ワインとしては珍しい個性ではないだろうか。ピエディロッソという品種がアリアニコの強さをうまく柔らげているのかもしれない。こういうのがブレンドの妙なのかも?

【mAAn 2,500円?】

2007年10月25日 (木)

鬼やな...アーセナル7−0で爆勝

Pgsgsqan 火曜日のチャンピオンズ・リーグ、アーセナルはスラビア・プラハ戦で大爆発。7−0で大勝、ここまで来ると鬼だな。相手泣くまでやっつけろ、で後半はプラハも戦意喪失状態だった。

この試合、セスクとウォルコットが共に2得点、フレブは1点は相手に当たって記録上はオウン・ゴールになったが実質2得点、そしてデンマーク代表ベントナーが初得点と、収穫ありまくりの試合となった。

この試合セスクはさすがの活躍。先取点、そして6点目のウォルコットからのパスを切り込んでのビューティフル・ゴールと、4点目のフレブのゴールにも絡んだ。このところ得点から遠ざかっていたが、これでリヴァプール戦に弾みがついたかな?

しかしウォルコットはスピードが凄い。肩の手術で不安もあったが、体の動きを見ればそれがよい方向に作用しているんだろう。昨シーズンはアーロン・レノンが抜群の細かいドリブルでしかも速さを見せていた。ウォルコットはタイプは違うけれど、ボールキープの旨さと相手に合わせてスピードをコントロールしていくドリブルで見事に相手を出し抜いていく。あっぱれな18歳だ。いよいよ才能開花か?

セスクの「みんなアンリに萎縮していた」発言があったのかどうかはわからないが、結果を見ればそういう一面はやはりあったんだろうな。ノリノリヤングガナーズ、いよいよリヴァプール戦が楽しみになってきた。これに勝てば、無敗優勝の再来が現実味を帯びてくるね〜

2007年10月24日 (水)

くるぶしイタイ...

Ywr1e2bc 秋の淀川の風物詩、水面に浮かぶ大群の浮き草。これ、帰化植物のボタンウキクサというやつらしい。悠長にみていてはいけないほど、実はこれが大問題なのだ。今は栽培自体が禁止されているといういわくつきの悪玉植物。とにかく繁殖力が強くて、下流の中之島まで流れてきていた。

そんな風景を見ながらこの週末は久しぶりにながい距離を走る。中津から毛馬の水門を経て、鉄橋を渡り、守口を抜けて摂津の手前まで。じっくり3時間かけて走ってきた。

そんだけ走ると勿論筋肉痛が残るんだけど、今一番いたいのは左足のくるぶしの内側。走っている途中、時折自分の右足が左のくるぶしに蹴りをいれるのだ。これが結構イタイ。そして今そこはかさっぱちができてしまいヒリヒリしてます。

やっぱフォームが悪いのかなぁ?
こういう経験した人います?対処法あるんでしょうかね??

2007年10月23日 (火)

アルザス シルヴァネール”Z”2004 ポール・キュブラー

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今日はモノホンのワイン。先月の健康診断の結果が出て、尿酸値以外は目だって悪いところがなかった。去年劇的に悪化して3桁に突入したγ−GTPもいきなり30に激減、なんなんだ?飲んだ分は運動もして両立をはかるのがポリシーです。

で、今日は好きなシルヴァネールをアルザス産で。作り手のポール・キュブラーは初めて出会う作り手だが、輸入元HPによると17世紀から続く伝統ある作り手。9haという畑は大きくないが、そこでアルザスの代表的なブドウ、リースリング、ゲヴュルツ・トラミネール、ピノ・グリ、そしてシルヴァネールを作っている。化学肥料は極力押さえたリュット・レゾネを実践している。化学肥料を毛嫌いした極端なビオ農法よりコチラのほうが信頼が置けると個人的にはおもってるんだけど。

この”Z”だが、同じ特級畑(グランクリュ)で作られても先に挙げたブドウの中でシルヴァネールだけがフツーのアルザスワインよりもワンランク上の「アルザス・グラン・クリュ」を名乗れないという法律上の不合理の中で、あえて特級畑で作ったシルヴァネールのワインだ。

色合いはほんのりと緑の色調をたたえた麦わら色。香りは穏やかながら甘いピーチ、石鹸、チューインガム、バター、ヨードの香り。

味わいは最初するっと入ってくるけど、その後でインパクトのある苦味がやってくる。そしてそれにつりあうしっかりした塩味。海水を飲んだ後の口に広がる味に似ている。支える酸も鋭くは無いが、しっかりと感じることが出来るボリュームを持っている。

個性の少ないシルヴァネールの個性はこの「ほろにが」感覚にあると思うけど、このワインはその「ほろにが」をうまく際立たせて、しかも全体の味わいのボリュームは抑えている点。良いところだけを引き立たせて、上品さを失わないところが見事だ。

余韻も強くはないが、ほろ苦い味わいを伴いつつ心地よいアルコール感を持続させて細く長く引いていく。

個性を引き出すために全体のボリューム感を上げてしまっては味わいのバランスが崩してしまう。良いところだけを引き出すことが作り手の腕の見せ所なんだろうけど、それを実現するのは並大抵の努力じゃないはず。それを見事にやりとげるポール・キュブラーという生産者、見事としかいいようがない。脱帽。

【WINE SHOP La-Terre 3,940円】

ワインになる前に...

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今日も飲んでるわけじゃなく、これはれっきとしたジュースです。ノンアルコール。ただし100%ブドウで濃縮還元じゃない、ワインになる前の果汁をつめたものだそうだ。

オーストリア製なんで、品種はグリューナ・フェルトリーナ60%、ミュラー・トゥルガウ40%らしい。ワインにすると残糖分をあまり感じさせないフェルトリーナー、若干甘さを残すワインとなるトゥルガウで作ったジュースなら結構ドライ?

でも飲んでみるとかなり甘い。アルコールは糖分が分解されて発生するんだから、しっかり糖分がないといいワインは作れない。濃縮果汁にありがちの不自然な苦味もなく、すっきりした味になっている。

価格は1Lで1,400円。ワイン並みですな。この価格でさばけるなら、わざわざワインにするよりうまい商売になるんでしょう。確かにいい値はするけど、本当にきれいな味わいでした。赤もあるそうで、やっぱ出るのは赤のほうが多いらしい。ポリフェノール効果狙い?

ワイサー・トラウベンモスト 白ぶどうジュース
1,470円(1L)
Wine Shop La-Terre

2007年10月21日 (日)

アーセナル、公式戦11連勝で正念場へ

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アーセナル公式戦11連勝、これで14試合で負け無し。プレミアに限れば9試合で8勝1分、最高の結果でいよいよ3位のリヴァプールとアウェイ戦、2位のマンチェスター・ユナイテッドとホーム戦という正念場を迎えることになった。

第9節のボルトン戦。代表戦のケガでファン・ペルシーは1ヶ月の欠場となり、不安を抱えた試合となったが、その予感を裏打ちするかのように前半は下位で低迷するボルトン相手に攻めあぐねた。というかボルトンの守備がとても堅かった。

変わったのは後半、結果を出せないダ・シウバを18歳の新鋭ウォルコットに、エブーエをロシツキーに変えた時点から。

この後後半23分、相手の反則からのペナルティキックをコロ・トゥーレが決めて膠着状態を破った。

そして圧巻は後半35分、右サイドからのフレブ(たぶん)の早い縦パスをペナルティエリア内で受けたウォルコットが旨く裁いて、相手の足の間を抜くパス、そこに飛び込んだロシツキーが右足の爪先で合わせて芸術的ゴール!これは今季最高の技ありゴールじゃないだろうか?

こうして2−0で勝ち点3をゲット。下位に取りこぼすことなく、いよいよ上位戦に向かう。そしてこの合間にはチャンピオンズリーグ戦も待っている。

ファン・ペルシー不在は確かに痛い。ただアンリが欠けたときを思えば、それも大きな障害にはならない。事実今日はウォルコットが見事な技を発揮してくれた。誰かが欠けても誰かがカバーしている、カバーできるのが今季のアーセナルの強みだ。

この試合でセスクはあまり目立ったところはなかったが、フレブの運動量とゴール前まで切り込んでくる速さにはしびれた。ケガからの回復も本当に心強い。今のアーセナルの中盤、セスク、フレブ、フラミニ、ロシツキー、この層の厚さは最高の部類に入るだろう。しかも若いのが凄い。

巨人はあっさり負けてしまってストーブリーグ入りしてしまったが、自分にはアーセナルがあるさ。当面は退屈することはなさそうだ。

しかしサニャ、また派手な頭に戻したね〜。誰かから言われたんだろうか?でも戻すならもっと派手派手にしてほしかった。いずれにしてもこれで区別がつきやすくなって、観戦しているほうにとっては朗報?

アーセナル師弟ペア、そろって月間最優秀賞

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快進撃の続くアーセナル、その原動力となったセスク・ファブレガスが9月の月間最優秀選手、アルセーヌ・ヴェンゲル監督が月間最優秀監督に選出された。アーセナルコンビとしては初めてだが、セスクにとっては今年1月に続いて2回目、ヴェンゲル監督は9回目の受賞になる。

アンリ退団後のアーセナル、これほどの活躍を想像できた人がいるだろうか?(正直自分も悲観的でした...)それだけに審査するリーグ関係者、メディア関係者、ファンにとってもそれぞれインパクトがあった結果だろう。まずはめでたい。

最近得点自体は止まっているが、要所での正確なパスと切り替えの旨さはやはりセスクならではの活躍だ。いよいよ宿敵リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドとの上位決戦を迎えるが、ここで新生ヤング・ガナーズの真価が明らかになるだろう。まずは最高の結果を出して、この正念場に立ち向かう。

訪問3万人超え、ありがとうございます

10月19日、訪問者数が3万人を超えました。ページビューは間もなく10万になろうとしてます。最近は日平均で150人ほど来ていただいている計算になります。

曜日で変動がないので、常連で見てくださってる人もかなりいるのかな?いつもいつも訪問してくださってる方、どうもありがとうございます。ワンパターンですがこのまま無理せずいきますんで、よろしければお付き合いください。

ヴィーニャパルメ2004 トリンケーロ

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いろいろ飲んでいると、「えっ、これがあの品種なの?」と思うようなワインに出会うことがある。産地が違う場合は当たり前の話なのだが、同じ地域で作っていて味わいが全然違う場合のインパクトはかなり強い。

アルネイスはイタリア北部、ピエモンテ州の白ワイン用土着品種。花のようなほのかな甘い香りと、程よい酸を持っているが、あまりボリューム感のあるワインにはならない。迫力のある方が好きな自分にとってはあまり飲む機会がなかったワインだ。

アスティ地区のバルベーラでは最高の作り手の評価を得ているトリンケーロ。家族経営のワイナリーであり、以前は広い畑を所有していたが、全てに目配せするためにその規模を縮小していったという。そのワインは非常にみずみずしく、かつ凝縮味にあふれている。既に2種試したが、いずれも秀逸なものだった。
http://blog.kansai.com/cesc22/207
http://blog.kansai.com/cesc22/237

「土地が複雑だから、単一品種でも複雑なワインが出来る」
と当主が語ったそうだが、さて?

色合いは濃厚で琥珀色のようだ。香りは伊予柑、シナモン、酸化を感じる香りがある。

アタックの酸は穏やかだが、その後で塩味を含んでアモンティリャード・シェリーのような芳香とふっくらした旨さの膨らみが感じられる。この味わいと程よい酸のバランスが整っていて、そこに若干のほろ苦さも加わりながら、穏やかながらもその中にしっかりと濃密な複雑さを感じさせてくれる。余韻はスムースで苦味もなく、さわやかに引いていく。

穏やかなワインという印象を持っていたアルネイスだが、作り手によってこれほど表現が変わってくるものなのか。ボリューム感は控えめだが、その中に含まれる味わいの要素は複雑。緻密に作り上げた工芸品のようだ。さすがトリンケーロ、いい仕事しますね〜これに合わせて食べたカルボナーラとの相性もGoodでした。

【WINESHOP FUJIMARU 2,600円】

2007年10月20日 (土)

ラモレスカ IGT シチリア・ロッソ2005 フランク・コーネリッセン

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評判を聞いていつかは飲んでみたいと思っていたフランク・コーネリッセン。シチリアで自然派ワインを作っているが、そのワインは誰のものとも違う、独特の味わいだという。しかもその味わいは賛否両論。いったいどんな味わいだろうか、興味津々。

もともとベルギーのワイン商だったフランク・コーネリッセンが理想のワインを造るべくシチリアのエトナ山にやって来て2001年からワインの生産を始めた。シチリアの土着品種、ネロ・ダーヴォラ100%で、何故か屋外で醸造し圧搾後は1年間セラーで熟成させたものがこのラモレスカ。

しばらくセラーにおいていたが、瓶の横側に澱がタップリたまっていた。しばし縦にしておいた後で開栓。さてどうか?

飲んでみてこのワイン、コメントに困った。時間を経て香りも味わいもすごく変わってくるのだ。

最初開けたときの香りは顔をそむけるくらいの、鉄サビのような堅い香り。味わいも口の中に含むと細かいガスのようなものを感じて、刺激が強すぎて飲み込むのに苦労した。正直「なんだこりゃ?」「痛んでるんじゃないの?」って思った。

しかし30分くらい置いておくと、香りが凄くこなれてきた。山葡萄、黒胡椒、アニスの香りがあり、香辛料的な香りが強い。色合いは赤みの強いルビー色で、絞りたてジュースで清澄度は低い。濃厚な果汁のようだ。

アタックは凝縮した果実の甘さ、伸びのある酸と、詰まったタンニンが一挙に襲ってくる。それが一段落すると口の中にはタンニンの収斂感とブドウの甘さが残る。そしてその味わいが長く続いていく。

味わい自体は堅くて、確かに賛否両論ありそうだ。でもインパクトは大。最初はあまりにも奔放すぎてこれはアカン、と思ったが時間と共に落ち着いていく変化、そしてそこに現れていく果実の底力を楽しむことができる。なるほど、これはハマるとハマってしまうワインなのかもしれないな。

【Wineshop FUJIMARU 3,500円?】

2007年10月18日 (木)

僕をアート好きにしてくれた一冊 「絵画を読む」

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先日とある美術史家が亡くなった。その人の名前は若桑みどり氏。あまり大きな記事ではなかったが、新聞各誌がジェンダー視点で美術や文化を論じた学者として取り上げていた。

難しい事はさておき、若桑さんに対して僕は感謝しすぎることはないのだ。僕に美術の楽しさを教えてくれたのはまさに彼女だった。

今から15年前、NHK教育テレビの「人間大学」で彼女が「絵画を読む」という12回のシリーズを担当した。30分の放送の中で、1枚の絵に描かれたいろいろな図像、それぞれに意味がある事を解き明かしていった。それは自分には衝撃だったし、好奇心をそそるものだった。

第1回目はカラバッジョの描いた「果物籠」。籠の中に盛られたブドウやリンゴ。単なる静物画にしか見えないその中に秘められたイメージの数々。果物はいつしか朽ちる、そこに生命の儚さ、死を思えという意味も包含しているということがわかると、単なる果物籠が崇高さを帯びて眼前に迫る。

確かに見て美しさを感じ取るだけでもいいのかもしれない。しかしその絵に秘められた意味を感じ取るすべを持つことが、鑑賞の上で更なる感動を引き起こすことをこの一連のシリーズで知ることが出来た。そしてこの本はその12回の講義をまとめた本として、今でも自分の本棚の中で中心を占めている。違う作者の類書も読んだが、今でもこの本から受けた衝撃を上回るものはない。自分にとって忘れられない、そして捨てることの出来ない思い出の1冊だ。

絵画を読む〜イコノロジー入門〜(NHKブックス668)
若桑みどり著
日本放送出版協会刊
192p
980円(税込)

2007年10月17日 (水)

西野君の正論

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昨日は内輪のジャイアンツ祝勝会でベロベロになった。大阪にあって肩身の狭〜いジャイアンツファンだが、集まると熱い熱い。

でも巷では野球ネタよりももっぱら亀田ネタの方が話題に上ることが多い。ウチの周りでもそう。正直亀田大毅の敗戦には溜飲を下げた向きが多い。自分もその一人だった。

でもこんなに極端にバッシングに走る節操のなさはなんだろう?彼らをここまで傍若無人の振る舞いに駆り立てたメディア、そのメディアもまた実況のアナウンサーや解説者をスケープゴートにするかのような振る舞い。今日の有力紙も社説でそんなTBSを批判していたが、劇場的演出はどのメディアにも多かれ少なかれあるものではないだろうか。

そんな中で違った見方でこの問題を捕らえていたブログがあった。これがキングコング西野のブログ、「西野公論」。

忙しい中で本人がほぼ毎日更新しているという。その中でこの問題を子供の視点で捉えていた。

〜『切腹コール』をした多くの人達やあの質問をした記者さんは絶対に間違っていると思う。亀田大毅選手が試合前の記者会見でその言葉を口にした時に、「そんな言葉を簡単に言うもんじゃない」と人は思っただろう。その考えが正解だと思う。〜

〜切腹コールなんてした時点で、その時の亀田大毅選手と同じレベルだ。『切腹』なんて簡単に言っちゃいけないのだ。
子供が観てるのだ。その姿を。『切腹コール』で盛り上がる大人の姿を。何も知らない子供が。〜

切腹なんて言葉を軽々しく吐くこと、それは確かに命を軽く扱っているということであり、そうした命の軽視が最近多くの悲劇的事件を生み出している。命を軽々しく扱う事を非難しながら、時として自らもまたそうした行動を取っている。それを見ている子供達。このブログを読んでそうした一面があることを考えさせられた。

一面的に行き過ぎた演出を非難するだけの各種報道よりも、彼の主張はよほど本質を鋭く突いていると思う。

「キングコング西野のコラム 西野公論」↓
http://mycasty.jp/nishinoakihiro/index_blog1.html

2007年10月14日 (日)

村上春樹が走って考えることとは?

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村上春樹の小説、読んだことない。自身小説をあまり読まないってこともあるが、正直なところ、「ノルウェイの森」がバカ売れしたとき以来、流行作家のイメージが張り付いてしまって読む気がしなかった。

そのため、彼がランナーであるということを今まで全く知らなかった。それもフルマラソンは当然、100kマラソンや、トライアスロンにも参加するという事を知り、驚かされた。自分もたまにジョギングやハーフ程度のマラソンには出ているので、作家が走るときに何を考えているのか、いや作家に限らず他人は苦しいあの瞬間に何を感じているのか、とても興味があり、今回村上春樹が走ることに関する思いを綴ったこの本を初めて自腹で買った。

読んでみてまず思ったのは、言葉の選択力の凄さだった。

「走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。でも空はあくまで空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)にすぎない。」

こんな的を得て、かつ詩的な表現はできるものではない。苦しさと戦いながら、なにを考えているのかと問われれば、確かにその時点では何かを頭に思い描きながら走ってはいるのだ。でもそれがなんだったのか後から思い返すことは不可能だ。そしてそれは村上春樹も同じなのだ。

「僕はホームメードの空白の中を、懐かしい沈黙の中をただ走り続けている。それはなかなか素敵なことなのだ。誰がなんと言おうと。」

本当に共感できる言葉だ。それはまた作者と同じ思いを共有できる経験を自分も少なからずしているからだろう。

次の休みは何かあれこれと考えながら走ってみよう。それはおそらく何の役にも立たないだろうが、それも結構素敵なことのようだから。

走ることについて語るとき僕の語ること
村上春樹著
文藝春秋刊
241p
1,429円(税別)

ロモランタン 2005 ティエリ・ピュズラ

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この土日の山篭りから帰ってた。結構ノドが疲れている。でも飲みたくなってしまう。8時から最終日のビールサミットにも行って来たが、人が多かった〜 フラメンコ見てそそしくさと帰って、やっぱり自宅でゆっくりと。

今日のワインは自然派の巨頭、ティエリー・ピュズラの超ローカル品種ワイン。ロモランタンはロワールでも生産が少ない品種で、この地域以外では全くお目にかからないという。一般にこのブドウから作られるワインはアルコール分が少なく際立った特徴はないが、ヘクタールあたりの生産量は多くとれるという。典型的な安ワイン生産用ブドウにも思えるが、どうか。

色は少しくすんだ黄色。フィルターを通していないのか、清澄の度合いは低く、言葉は悪いが濁りを感じる。香りは金属的、金属をヤスリで削ったときに感じる香りに近い。あとシェリー的な酸化香、青リンゴの香りがある。

アタックは鋭い酸で、舌先を針でつつかれるような鋭角的な酸だ。その後でリンゴジュースのような甘さを感じるが、再び鋭い酸が現れて、その酸が引くと今度は口を引き絞るような渋さが表に出てくる。

余韻は収斂感のある酸の後味がかなり強い。それと共にリンゴを食べたときのような味わいも残る。

ピュズラのロモランタンは樹齢30年から100年の古木ということで、個性が薄いどころか強烈な味わいになっている。

しかしワインとして飲んだとき、これほど強力な酸を持ったワインにあう料理はいったいなんだろう?一口飲むごとに口が閉まってしまい、一瞬味覚マヒになるほどの鋭い酸、これに対抗できるような食材はあるのだろうか?そう考えるとこのワインを飲むシチュエーションが全く想像できない。これはいくらピュズラでもちょっとやりすぎでは、と思えてしまうのだが...良くも悪くもこれはまさしくティエリ・ピュズラ節のワインだった。

【ワイン・グロッサリー 3,500円?】

2007年10月12日 (金)

サヴィニ・レ・ボーヌ  レ・ブルジョ2000 シモン・ビーズ

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ブルゴーニュでも南にあるコート・ド・ボーヌ。北のコート・ニュイはジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネ村を擁して「重厚で深みのある」赤ワインを産み出す、という評価がある反面、ボーヌのほうはどうも一歩低い評価をsされる場合が多い。

でもそれは消費するほうにとって悪い話じゃない。低い評価は低い価格につながり、同じ手間隙かけたワインを安く楽しめるからだ。

そんなボーヌ地区にあって、最高の作り手の評価も高いのがシモン・ビーズ。170年以上の歴史を持っており、現在の当主パトリック氏の奥さんが日本人ということからも、馴染みの深い作り手だ。

この村名ワインはボーヌ村の畑から産出するブドウで作られるものだ。2000年ということで、かなり飲み頃になっていると期待できるがさてどうか。

香りは鉄サビ、ロースト香、紅茶の香りがある。色は明るいルビー色で、少しレンガ色を帯びている。

アタックはやさしい酸で、とてもまろやかかつ軽やか。甘いベリー系の果実の持つ酸と共通項が感じられる。その中に繊細なタンニンがくるまっている。ベースがしっかりした酸で、若い果実味を力強く支えている。余韻は程よい甘さがきれいに続いていく。深さはないが、酸の角がとれてまろやかな味わいになっている。

AOCブルゴーニュによくあるどぎつい酸の角はなく、とてもやさしい旨さを持ったワインになっているのはさすが年期と一ランク上の村名をなのる品質、そして作り手の故か。秋の夜長にベランダで軽快に楽しみたい、そんなチャーミングなワインだ。

【創酒タカムラ 3,000円】

ルーニーはイングランドを救えるか?

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最近スポーツの世界で「円熟」って言葉を殆ど利かなくなっている気がする。円熟っていうのはピークを若干過ぎた選手に対して、相手の力などを利用したいわば経験で得たものを利用してさらに深さを極めていくことをいうんだけど、最近は選手寿命が短くなって、そんな段階に立つまでに馬力全開の若い選手に変えられてしまうからかもしれない。

この円熟という言葉を当てはめてしまうにはいささか早すぎるんだけど、昨季からのこの選手の活躍は「円熟」と言ってもいいんじゃないだろうか。マンチェスター・ユナイテッド、イングランド代表のウェイン・ルーニー。最近どんどん「フィル・コリンズ化」している容貌はさておき、昔の悪童のイメージは交代して、自ら無理に得点に行くよりもC・ロナウドを活かしつつ、チームの勝利に貢献している。

そのルーニー、開幕直後の骨折負傷から驚異的な回復力で再びMUの主役としてピッチに登場、8連勝でしっかりプレミアでは2位につける原動力となっている。そしてこれからが正念場の欧州選手権ではイングランドの得点力としての活躍が期待される。

「もし予選突破できなければ、それはまさしく悪夢だよ。」

「選手としては大きな大会でならばどこででもプレイしたいものなんだ。アンゴラ戦までは僕達イングランド代表チームは大きなプレッシャーを抱えていたさ。でも僕達はいつだって必ず予選を突破できると信じていたんだ。」

「そしていよいよ大事な二つの戦い、ロシア戦とクロアチア戦を迎える。この戦いでそれぞれ勝ち点3を挙げることができれば、僕達はまず本選進出できるはずさ。」

グループEは現在1位クロアチア、2位イングランド、3位ロシアと続いている。イングランドが予選突破を確実なものとするには、同じようにケガから帰ってきたランパードと共にルーニーの「円熟」した力が必要だ。

2007年10月11日 (木)

キュヴェ・ロリジナル2005 クロ・ド・ロリジンヌ

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ワインをラベルだけで選ぶなら、やっぱイタリアワインかな。シンプルながらデザイン感覚にあふれたラベルはかっこいい。フランスにもクールなラベルはあるが、時たま「こいつ、売る気あるのか?」と思うようなものも。

このワインもそんなものの一つ。この「タコ」おじさんに惹かれて買う奴が果たしているのだろうか。ま、これ書いてる本人はそうなんだけど。

実はこのラベルの人物こそ、このワインの産みの親マーク・パリオ氏。彼が南フランスに開いたワイナリー、クロ・ド・ロリジンヌでは土地の持つ力を最大限に生かすため、ビオ・ディナミ農法とロバによる耕作を実践している。

このワインは樹齢33年のミュスカ・プティ・グラン50%、同100年のマカブー48%、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリから作られる。マカブーはスペインではマカベオとして白ワインの主要品種だ。さて、どんなワインか。

色は以外にスッキリした緑がかった黄色。つややかで照りもある。香りはターメリック、香辛料、月桂樹、ドライハーブの香りが豊か。

アタックは思いの外するっと滑らかに入ってくる。その後まずは厚みのある酸を感じ、それが収まると口の中を引き絞られるかのような苦味、そして柑橘系の果実味が徐々に立ってくる。そして最後にはトーストのような香ばしさが口の中に残る。しっかりした苦味成分は余韻まで後を引く。

南仏ワインだが、酸はきっちり乗っているし、味わいのボリュームもある。ただ展開する味わいは悪く言えばガサツ、よく言えば奔放だ。飲み手が理解する間を置かずに次へ次へと走り去る。

でもそれを含めて面白い味わいのワインだと思う。フツーに飽きた時の牽制球的な使い道をすると面白いかな。このタコボーズも眺めてると結構可愛く見えてくるのは僕だけか?

【ワインショップ ラ・テール 3,200円?】

2007年10月10日 (水)

ラテンのエスプリ

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(写真はパレルモの安宿の窓から。よくこんな置き方するわ。)

旅行に行きたい病が発症してきた...

転勤が目前に迫ってきて、まず気楽に旅行にいけるような機会がないかもしれない。今のうちかも?行きたいとこはいろいろある。ニューヨーク、プラハ、トレド、ロンドン、フィレンツェ、チュニス、台湾...

貧乏性なんで一度行った所には行かないんだけど、それでもパレルモは別格。なぜか心惹かれる。歴史、美術、そして退廃、それら全てを昇華してしまう人々の明るさ。

ホテル近くの市場でマグロの油漬けを買って、お金を渡した時の若い店主との会話。

「お前、旅行者だな。これからどこ行くんだ?」
「ローマだよ。」

そう言うと、きっちり支払ったのになぜか小銭をくれる彼。
「じゃあ、これを俺の代わりにトレビの泉に投げて祈ってくれよ。」

単にまけてくれただけなのかもしれないけど、この言葉にはグッときたね〜。それまでローマに行っても、「観光名所」スペイン広場に行く気なんか毛頭なかったんだけど、こんなこと言われちゃ行かずにいられようか?

彼がくれた1ユーロ硬貨はきっちり財布に別に入れて、トレビの泉に奉納した。そうしなきゃ、バチが当たりそうなきがしたから。でもよく考えたら彼が何を祈って欲しかったのかはわかんなかった(イタリア語だったし)が、とりあえずその時は彼の商売繁盛をお祈りした。あの時のご利益はあったんだろうか?行って彼に聞いてみたい。

突然のデモで立ち往生したバスから降りて、延々歩かされてのどが渇いたので道端でオレンジを売っていたおじいさんにオレンジを3個買うと言った。そしたらお金を受け取らず「持ってけ」と言ってくれて、お金を受け取ろうとはしなかった。これもグーッときた。

懐かしいパレルモ、そこに居たラテンの男、フツーに絵になるなぁ。また会いたいもんだ。

2007年10月 9日 (火)

スペインの貴公子、レパントの英雄

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長い歴史の中で、一つのことを成し遂げた後に儚くも命を散らした人物に出会うことがある。その偉業を永遠のものとするために、歴史が彼の命を奪ったのかもしれない、と思わずにはいられない人物。日本なら北条時宗などはその一人だろう。蒙古を撃つ為に登場し、それを成し遂げると歴史の舞台から去っていった。

その北条時宗と重なる人物が西洋にもいた。それがこの本の主人公、ドン・ファン・デ・アウストリア。神聖ローマ帝国皇帝カール5世、スペイン王としてはカルロス1世が妻以外に産ませた子供、スペイン王フェリペ2世にとっては異母弟だ。

カトリックの保護者である皇帝が、キリストの教えに背き産ませた庶子ゆえに、彼の生涯は決して栄光のみに包まれたものではなかった。幼くして家臣に預けられ、秘密裏に育てられ、父とは正式な名乗りを交わすことなく、父の死後ようやく兄王フェリペによって認知される。しかし正統な王家の一員として認められることはついになかった。彼はついに「殿下」と呼ばれることを許されなかった。

しかし彼はカルロス王の息子という誇りと宗教心を胸に、戦いの場へ身を置いていく。そして時はイスラムの雄、オスマン・トルコとの対決が避けられなくなった歴史上の分岐点、その頂点がレパントの海戦だった。24歳でカトリック連合の総司令官になったドン・ファンはこの戦いに勝利、西洋世界の救世主として栄光の絶頂に立つ。

しかし若くして絶頂に立ったドン・ファンに残されたステージはなかった。王の子として一国を支配したい思いに駆られようとも、兄にはそんな気は微塵もない。やがて新たな戦いの場、オランダに送られるもそこは華々しい戦いが繰り広げられる地ではなかった。そしてやがて病に倒れ31歳の命を散らす。

日本では必ずしも知名度は高くないが、ヨーロッパでは華々しい戦歴と夭折の悲劇によって、その名は伝説化している。近親結婚が災いして歴代の王とも美男とは言いがたいハプスブルク家にあって、彼のみが絶世の美男子といわれるのは妾腹ゆえだろうか?

この本はそうしたファンの一生を初めて平易に物語風に紹介した本だ。所々で作者がファンの生涯を訪ねたスペインの旧跡でのエピソードをちりばめている。王国が絶頂から衰退に入る中で最後の英雄伝説を花開かせたファン、それ故に彼は歴史に殺されたのかもしれない。

スペインの貴公子 ファンの物語
西川和子著
彩流社刊
256p
2,000円(税別)

2007年10月 8日 (月)

まだまだセスクは慎重、でも首位キープ

T5skmqlz 日曜日のサンダーランド戦、実家に帰っていたのでライブで見ることが出来ず、今ハイライトで見ています。火曜日の23時から再放送なんで、そこでしっかり見たいが、ファン・ペルシー、センデロスと2点獲って、そこから追いつかれてしまったようだ。最後に値千金のファン・ペルシー勝ち越しゴールで3−2と勝ち点3をもぎ取ったのは、やっぱ今年のアーセナルがちょっと違う点。これが去年だったらドローだっただろうなぁ。

これまでは予想もしなかった好調さで、久々のタイトルも期待できるが2位にはしっかりMUが迫っている。11月以降が正念場になりそうだ。セスク・ファブレガスも決して浮かれてはいない。

「自分たちのサッカーを楽しんでいるよ。見ていてもうまくやっているんじゃない?でももしシーズンを終えてなんにも得ることが出来ないようだったら、恥ずかしくてたまらないことだろうね。」

「いずれかのタイトルは獲得できるんじゃないかと思ってるんだよ。だって精神力と結束力がチームの中にあるんだ。僕達は今も成長し続けているし、経験を積んでいるんだよ。」

「でもまだシーズンは始まったばかりだから、僕達がもう既になにかを勝ち取ったと思うようであれば、それは間違いだね。今の時点でタイトル獲得なんか考えることはできないよ。」

「確かに今シーズンのアーセナルにとってスタートダッシュを切ることは大切な事だったさ。ここ2シーズン、7試合終った時点でマンチェスターとチェルシーに対して勝ち点6の差をつけられていたんだからね。僕達にとってはそれはあまりに重荷だったんだよ。たとえその後でしゃかりきに頑張ったとしても、先を行くチームはあまりに遠くて、捉えることができないものなんだ。」

この時点でマンチェスター・ユナイテッドとは1試合少ないにもかかわらず勝ち点2。ライバル、リヴァプールは相次ぐ引き分けでもたついている。引き分けになりそうな試合を確実に勝ちにつないでいるアーセナル、ハラハラ試合は相変わらずだが、確かに今年は違っているようだ。でもまだ始まったばかり。正念場はビッグチームと当たる11月だろう。

ドルチェット・ダルバ バルトゥーロ2004 カ・ヴィオラ

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実家からの帰り、大丸のイタリア展に寄ろうかと思ったら、今日が最終日で6時まで、もう片付けてました...

仕方なく阪神百貨店に寄り道。大阪の百貨店でワインの充実度でいえばまずダントツはここ。しかもたま〜に珍しいものも置いてあって、回転も速い。続くのは大丸、ここもたまに掘り出し物が眠っている。阪急はその点やっぱ保守的だな。あまり面白みの無い品揃え。行く頻度もこの順序です。

で、阪神に行って買って来たのはこれ。残り1本でした。やっぱ知ってる人多いなぁとつくづく思う、カ・ヴィオラ。

イタリアワイン界で代表的なワインコンサルタント、ジュゼッペ・カヴィオラがオーナーを務めるワイナリー。バローロ地区にある畑で徹底的な収量制限、夏にグリーン・ハーベストを行い、1本の木に実らせるブドウを制限している。樹齢は約50年、ドルチェット100%のワインだ。

色はとても濃厚で、紫の色合いが強く出ているルビー色。凝縮感があり、エッジまで色素がしっかりと入っている。香りはブラックチェリー、ヴァニラ、カシス、カスタード、パイのような香りがある。

アタックはドルチェットと思って飲むと驚かされるしっかりした酸。しかし鮮烈ではなく、落ち着いた丸みのある酸だ。その中にしなやかな果実の甘みと、ベースをやさしく支える細かなタンニンがある。このタンニンは味わいを下支えするほどの力は無いが、味わいを引き締める役割を果たしている。味わいのバランスが良く、果実を口にほうばって楽しむかのような感じだ。ピチピチとした旨みが心地よい。

ミッドのふくらみは中庸で、そのままやさしく穏やかに引いていく。余韻はかすかな果実の甘さ。

まとまりつつ、確かなボリューム感もある。ただ何か、心に引っかかるようなインパクトを持ったワインではない。でもドルチェットの良さが「でしゃばらない」ことだと思えば、それを崩さずボリューム感を演出するこのワイン、与えられた中で最大限の仕事をしているといえるのかもしれない。

【阪神百貨店 3,500円】

2007年10月 7日 (日)

菊人形の気付け前

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胴殻(どうがら)というものを作って、その上から菊を着せていくわけです。

何も付けてないと、やっぱ少し間が抜けてるかな?

たけふ菊人形

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11月4日までやってます。今年からは週末ナイターもあるとか。

題材は『風林火山』。今はこういうのを作れる職人さんがいないのか、昔に比べると人形の数が少ないなぁ。枚方もやめたくらいだし。

越前市紫式部公園

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実家に帰ってます。

特に有名な名所ないんで、近くの公園を。

父が越前守で赴任してきた時に一緒に来たけど、都が懐かしくて、早く帰りたかったんだそうで。

そういう人の像ってのも、ねぇ?

2007年10月 6日 (土)

ワインショップ ラ・テール

西宮神社からの帰り道、阪急夙川駅近くのワインショップ、ラ・テールへ。この近辺はJR、阪急、阪神駅も近く便利なので最近人気の場所。マンションのパビリオンも多かった。

このショップ、前面にテイスティングのカウンターがあって、10種以上のグラスワインが楽しめるようだ。

Ovkg_54a あ、これ飲みたかったワイン。アルト・アディジェのワインでその名も「助けて!」アルネイス50%に、あとはマルヴァシアなどがブレンドされている。色を見てびっくり。濃いなぁ。ほうじ茶のような香りと、ボリューム感のある甘さが印象的。


9lhxerwd 次はオーストラリアのアルネイス。ピエモンテで生産されているアルネイスがオーストラリアで栽培されているなんて、なんでもありか?でも味わいは全然違ってた。香りはハーブ的で酸が鮮烈。花の香りがあって穏やかな味わいの本場ピエモンテ産とは全く別物だ。やっぱ土地と気候の影響力が強いんだね。


At8l0gku 最後は古典的バルバレスコ。生産量も少ない家族経営のワイナリー。強力な味の個性はないけれど、ネッビオーロらしい酸とカカオの味わいはしっかりと感じられる。価格も良心的だ。


グラスの選択もなかなか凝っている。こういう店が近くにあるのは羨ましい。仕事帰りにカウンターで立ち飲みも絵になる。最初は一人で飲んでたら、いつの間にか仕事帰りかカウンターは埋め尽くされました。

ワインショップ ラ・テール
西宮市羽衣町5−23 B1F
0798-22-2035
12:00〜22:00
月曜休

エトナ・ロッソ1999 カラブレッタ

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イギリス・プレミアシップでは前半不調が伝えられたマンチェスター・ユナイテッドが徐々に調子を上げてきた。ルーニーとC・ロナウドがいるんだから、まぁいずれとは思ってたけど、やはり強豪が上がってきた。我らがアーセナルは明日いかに?

そんなMUのチームカラー赤にあやかるわけではないけど、シチリアの赤も久々に行ってみようということで、エトナ山の贈り物をチョイス。

エトナ・ロッソはまさにエトナ山が産んだワインだ。土は溶岩によるもので、ミネラルが豊富で肥沃。しかも標高が高く、傾斜の強い地域では十分な日照と、それを冷ます夜の冷涼な気流によりブドウが引き締まった味になる、理想的な栽培地域だ。

このワインはネレッロ・マスカレーゼ100%。シチリアワインで有名なのはまずはネロ・ダーヴォラだが、最近はネレッロ・マスカレーゼに挑戦する栽培家が増えている。

色は明るいルビー色。レンガ色のような色調を帯び、紅茶のような印象だ。エッジはやや薄い。香りはプラム、干しイチジク、甘草、クレヨンのような香りもある。

アタックは際立つ酸、その中に溶け込むきめ細かいタンニンが口の中に短時間に広がる。鼻腔に上がってくるのはチョコレート、葉巻のような甘い香り。ふくらみが大きい。前半の膨張に比べれば、後半の味わいの収束が早い感じはするが、後に残るやわらかく程よい甘さの余韻が心地よい。この旨みは細く長く、きれいに口の中に残る。

1999年で8年を経過し、酸の攻撃性が薄れ味わいが練れてきているのだろう、シチリアとは思えない繊細さを表現していると思う。前半は怒涛の攻撃、後半は少し引いて旨さを見せる、まさに十年選手の味わいだ。

【ワインショップ・ラテール 3,600円】

西宮神社 酒蔵ルネサンス

今日から2日間、西宮神社境内で灘の酒蔵が新酒を擁して集う酒蔵ルネサンスが開催されている。各酒造自慢の酒を無料でチビチビできる催し。いろんなイベントもあるようだ。時間があったので寄ってきた。

Aedw7jf6_s拝殿横の舞台では最後の富くじが開かれていた。本日最後の景品の行き先が決まると、拍手も無く一斉に観客は散会。ま、こういう時は人間て正直やね〜


Kxasckwf_s境内には酒造会社の他にも特産品や食べ物の店が並んでいた。居酒屋の一角ではおでん、焼き鳥、ステーキ、うどんなど食べ物が豊富にあった。100円だけどこんにゃく串、うまかったです。7日まで。

我が家庭教師、ホセ?

Ge00cowd 自分には今付きっ切りで相手してくれている家庭教師がいます。名前はホセ、スペイン人です。

あ、これ勿論本の中の話ね。最近スペイン語を勉強してます。気分転換も兼ねてなんだけど、カバンの中に1冊、スペイン語の学習書を入れて気が向いたら見るようにしている。

その本の中のキャラクターがホセ・メンデス氏。国際語学社刊の「あなただけのスペイン語家庭教師」の中に出てくるキャラクターだ。

この本の特色は余白が多い。各ページにはわざわざノートスペースがあって、自由に思うところを書き込むことができる。だから記入用のノートをわざわざ持ち歩かなくてもいい。

例文や単語の数は少ないので、気合を入れて勉強する人には物足りないのかもしれないが、この本で一番ありがたいのは構文をそれぞれの単語に注釈を付けて説明してくれている点だ。
O8hxiha2_sこのように日本文とスペイン語の文章を対比させ、どのような組み立てになっているのかが一目瞭然にわかるようになっている。こういうのはあまり類書が無く、目で見えるのでよくわかりやすい。


こうして勉強してくると、スペイン語ってやはりフランス語、イタリア語とよく似ているなと思う。動詞の活用はかなりフランス語的だし。あ、でも動詞の活用でだいたい挫折するんで、今がその瀬戸際だけど。

セスクのスペイン移籍はないんで(別にそれが主な動機ではない)あんまり切羽詰らずのんびりといきたいと思ってます。そのうちスペインにも行きたいと思ってます。

あなただけのスペイン語家庭教師
国際語学社編集部編
国際語学社刊
268p
2,200円(税別)


テッレ・ディ・ジネストラ シチリア カタラット2002 カラトラージ

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今週の水曜から金曜はなんか暑さがぶり返したような感じで、すこしバテ気味。クールビズが終って、背広の季節が戻ってきたことも体感温度を上げている要因なのかもしれない。

まだまだ今年は白ワインの需要のほうが多い。その中でも今日は比較的濃いか?と思われるシチリア産の白を。

シチリアは南でアフリカに近く熱いので、酸がボケて鈍重なワインになり勝ちという印象があるが必ずしもそうではない。島には火山で有名なエトナ山を擁しており、標高の高い斜面では昼間は十分な日照、夜間は吹き降ろしの冷気によってブドウが過熟せず引き締まった味わいになる。

このワインはそうした標高の高い場所に多くの畑を持つカトラージ社の一般的なワイン。品種のカタラットはシチリア土着の品種だが、収量が多いためイタリアではトレッビアーノに次いで栽培されている。こういう高収量ブドウはかつては「高収量→低品質」で嫌われていたが、さてどうか。

色は緑がかった麦わら色。香りはパイナップル、ドロップキャンディ、チューインガムで甘く人為的な香り。

アタックは穏やかだが、ベースの酸はきっちりとしている。果実味もしっかりしており、ほどよい甘さを持っていて、中盤への移行もスムース。ほんのりと苦味も含んでいて、自然な味わいで、強めの香りとは裏腹に味わいはすっきりしたものだ。

中盤のふくらみは少なく、余韻も強い味わいとはいえない。しかし飲んだときから、ノドを通り過ぎるまでの素直さ、自然な味わいは好感が持てる。悪く言えば「当たり障りが無い」ということだが。

シチリアの白、と重いながら飲めば、あまりにスルッといくので拍子抜けするかもしれないが、普通に飲むのは問題ない。カルボナーラとかクリーミーな料理にはこのくらいのワインが口を洗い流してくれていいのかも。

【大丸梅田店 1,500円?】

2007年10月 2日 (火)

バルベーラ・ダルバ ジェピン2002 アルビーノ・ロッカ

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ようやく涼しくなってきた。これを書いている時点で巨人はマジック1なんだけど、ヤクルトに1点ビハインドだ。なんとか5年ぶりの祝杯を挙げさせてくれよ〜

景気づけではないが、今日はすこし上等のバルベーラを。最近は本当に力強い真剣勝負のバルベーラが広く手に入るようになったと思う。一昔前はバルベーラってフォンタナフレッダの安い版しか見なかったような?

アルビーノ・ロッカは今やピエモンテ、特にバルバレスコで秀逸な生産者としての評価を不動のものにした。有機農法、収量の制限により濃縮した果実の力あふれるワインを産み出し、なお新たな技術的な改良にも積極的だという。

このバルベーラ「ジェピン」は単一の畑で樹齢25年のブドウから生産されている。

色は濃厚で、暗めの深いルビー色。清澄、フィルターはかけていないのか、底が見えない。周縁部にもしっかり色素が入っている。重さを感じさせる色合いだ。香りはベリージャム、ヴァニラ、ビターチョコ、タバコと甘さを感じさせる香りが強い。

アタックは伸びやかな酸で、まずは舌の表面に鮮烈な酸がいっぱいに広がる。若干強さも感じるが、その後で黒ブドウ系の果実の濃密な味わいが広がり、それを支えるタンニンも細かく溶け込んで心地よい。スケールは大きいが、味わいの要素は緻密だ。

樽で熟成させているようだが、それほど強い樽の影響は感じない。余韻も繊細な果実の旨みがきれいに後を引いていく。酸と味わい、渋さのバランスが素晴らしい。

酸もしっかりして快活、それでいて旨みもあり、それを支える繊細なタンニン、バルベーラというブドウの特徴をこれだけきれいに引き出しているワインもなかなかない。これは確かにGood JOB!

【ワイングロッサリー 3,200円?】

2007年10月 1日 (月)

BIWAKOビエンナーレ(4)カネ吉別邸

カネ吉別邸は元材木商の商家で築100年。カネ吉は明治29年の創業で近江牛を扱う。駅前にはレストランもあるそうだ。後から聞くと近江牛コロッケなるものがあったそうだが、残念、食い損ねた。63円の近江牛コロッケ食べたかったな〜

Rd3zjlyv_s座敷を上がって、部屋に入るといきなり緑色の大きな物体に出くわす。なにか怪しげな音を立てながら光がうごめく。座敷一杯の空間を占めながら、そうした圧迫感は感じない。市川平氏の作品。これが今回の展示で一番インパクトがあったかもしれない。


Wrj7dwbs_s離れに映ると、何か床が光っている。おとぎ話にありそうな幻想的な世界。雪が月の光りに照らされているような風景にも見える。


Zshkrovt_s石田智子氏の作品を近づいてみる。下は鏡になっている。ファイバーの素材感と光の乱反射が空間を包み込み穏やかな気分にさせてくれる。あ、これは蚕の繭のようだな。


Ujooz8zz_s注意しないと気づかない、天井部にそっとたたずむオブジェ。民芸品のように建物になじみ一体となっているが、一旦注目するとその形態に違和感を感じ、心がざわめく。中川佳宣氏の作品。


このカネ吉邸では、古い商家という舞台の中での空間演出の手法の違い、対極のアプローチ、調和のアプローチ、同化のアプローチ、それぞれの異なる世界を感じることができた。

そして最後は尾賀商店。
7nwoz4bo_s炭と光りのコラボレーション。明確な黒と白の世界、全ての美は白と黒の両極に収束するのだろうか。田中太賀志氏の作品はこれ以外にも展示されている。11月からは他の作家の作品も展示されるとのことだ。


古い民家を舞台に、現代美術を体感できるBIWAKOビエンナーレ。普段は視覚でしか見ることの出来ない美術も、触れて感じることでいつもとは違う感覚に出会える。

美術館は作品を見せるために気配を消しているが、古民家はそうではない。確固としてそこに存在し主張する。そうした二つのエゴがぶつかることで美術作品の持つ力もどのように変わるのか、そうした面から作品を眺めることも楽しいと思う。他の会場でも作品はあったようだが、ここまで見て廻るのに5時間を経過。疲れたので、今回は打ち止め。

BIWAKOビエンナーレ(3)旧伴家住宅

旧伴家は江戸期より畳を商っていた商家で、築170年。この旧市街の建築物としても最大級。郷土資料館の真正面であり、最もわかりやすい。ここを起点にしてもいいかも。

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正面玄関を入るといきなりミラーボールのようなものが。そしてしばらくすると...

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このように開いていく。怪しげな食虫植物のような雰囲気。機会なのに妙になまめかしく、まるで生命を帯びたかのような繊細な動き。韓国出身、チェ・ウラム氏。

Vquj8y8p_s2階に上がるとかわいらしい木製のおもちゃの世界。現代玩具博物館の館長、西田明夫氏の作品はさわって楽しむことが出来る。輸送中に壊れた作品もあるそうで、期間中に展示の差し替えがあるそうだ。この精巧な作りをみればうなずける。


6epsg7i8_s三階の作品はかなり大きな作品。綿にくるまれた中は赤いフェルトが敷かれ、奥には穴が開いている。入ってもいいとのことなので、中に入ってみる。なんか子供の頃布団にもぐって遊んでいたときのようで照れくさい。


Wskypxub_s中に入ると、奥の穴から映像作品が覗ける。後から考えると、これひょっとしたらかなり際どい作品なのかも。


生命を持つはずのない物が、なぜこのような生命を感じさせる力を持つのか。不思議な感覚を覚えた。次はカネ吉別邸。