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2007年7月

2007年7月30日 (月)

イラク・アジア杯優勝!平和への願いを

Yvi3knbt アジアカップ決勝はイラク対サウジアラビア、予想を覆してイラクが1−0で勝って初の栄冠を飾った。まさに歴史的な瞬間となった。

アメリカ多国籍軍のイラク侵攻、フセイン大統領の処刑以降も他民族、異なる宗教から生まれる対立により多くの罪無き人達の血が流れ続けている。このチームもまた、スンニ派、シーア派、そしてクルド人の混成チームで、それぞれが異なる考え方、背景にある以上、簡単にチームワークという言葉で片付けるわけいにはいかないものがチームメイトの間にもあったと思う。スポーツは政治を超えて、そんな言葉は今のイラクの状況を考えればあまりにも浅薄すぎるような気がする。

しかしこの勝利がイラクにとって一筋の光明、異なる民族、異なる考えを超えてやがて一つに団結し、今の混迷を脱出し、かつてその輝かしい文明で世界を照らした日がやってくることを願わずにはいられない。

だれも予想しなかったイラクの優勝、日本の不本意な結果、その間に背負ったものの大きさの違いを感じずにいられないのは僕だけだろうか?

珍しくシリアスになったが、本当にイラクの優勝には感動しました。おめでとう、イラクチーム!!

2007年7月29日 (日)

第11回アート寺子屋

今日はいつもお世話になっているアートクラブ、プラスリラックスアート寺子屋に参加するため京都丸太町へ。

Vi3iopwq 会場は同志社大学の施設、江湖館。町屋を改造してキャンパスとしたとても趣のある施設。


Gjqdnndc 室内に入ると、机一杯に子供の絵があった。メンバーの長老格、美術コレクターでもある利岡さんが旅行の際に出会った小学校の子供達の絵だそうだ。写真を送ってあげたお礼にこういった事をする、本当に感性を大切にする教育だと思う。日本だったらこんな事、カリキュラムにもない事を子供達がするんだろうか?一枚一枚が微笑ましい。


Jtbljzsg 回を重ねて11回。僕は第6回から参加しているが、今日は野獣派キュビズム表現主義について、京都出身で東京在住のアートジャーナリスト、フジタさんが平易に解説してくれる。この会はあまり堅苦しくないので、全然的外れかと思う感想でも言い合えるのがいい。それでもメンバーの方はやはり詳しい人が多いが、きさくな方達なのであまり気にはしない。


印象派まではそこそこ接する機会も多いので、予備知識もあったが、このあたり、いわゆる現代美術に近くなってくると、単に何が描いてあるのかにプラスして、そこに至ったプロセス、考え方も含めた評価になってくる。そこが現代美術を難解にしてしまっている。おそらくはここからが説明するフジタさんにとっても難しくなるんだろう。

今回はマティスピカソカンディンスキーなどが題材に上がったが、やはりキュビズムよりも色彩的に華やかなマティス、ブラマンクの人気が高かった。やはり見る分には華やかなほうがいいようだ。

今回の寺子屋、マティス以外はノータッチ的な分野(というか、難しくて敬遠)だったので非常に勉強になった。毎回京都、大阪で開催されるが参加者が違うと同じものにはならないので、できれば両方参加している。次回は大阪の予定。大阪は食事と酒が入る、京都よりはラフな会になる予定だ。興味のある方はHPを参照してください。
http://www.p-relax.com/

フジタさんのHPはコチラ
http://www4.ocn.ne.jp/~artart/

芸術新潮8月号 ローマ 中世の美を歩く五日間

Udzmqdif_s芸術新潮の「中世の美を歩く五日間」シリーズ。去年はパリで、今年はローマ。



_qnnpxfj_s以前ローマを3日間だけ旅したとき、ガイドブックにあるような所を歩き回ってクタクタになった。それでも廻るべきところは廻ったと思っていた。パンテオン、バチカン、サン・ジョバンニ・ラテラーノ、フォロ・ロマーノ...(写真はサン・ジョバンニ・ラテラーノ教会)


Jn0selsb_sしかしこの特集を読んで、そんなのは単なる無知に過ぎないことを知った。中世モザイクはローマにはもはや無くて、だからこそ自分はシチリアにまで出かけたんだけれども、ローマにも中世は至る所に生きていることを初めて知った。(写真はシチリア、モンレアーレ大聖堂)


今回の特集の特筆すべき点は、ルネサンス以降の煌く美術品があふれる中で、それには触れず、ただ中世の美を求めて粋を訪ねる五日間を設定した点だ。ローマを訪れてそのような美に気づかなかったのは、それらが美術館には無く、小さな教会の中に点在しているからだ。

これを読んで今まで「ローマ?もういいよ。」と思っていたのが恥ずかしいくらいになった。次回ローマを訪れた際にはこの雑誌を持って、自分も中世を訪ねる五日間を経験してみたい、そんな気分になった。

マコン・ヴィラージュ2005 ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス

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暑い季節、家にたどり着いた時にはやっぱ白ワインがあったほうがいい。キリッと冷やせる白ワインといえば、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランがまず頭に浮かぶ。シャルドネならばシャブリ、それもプルミエよりもフツーのヴィラージュ物のほうが気兼ねなく冷やせる。顰蹙覚悟で言うと、この季節は味わいよりも冷やせるもののほうが自分は優先なのだ。

そんななかで2005年、ブルゴーニュ当たり年の白ワインでマコネの評判が高い。マコネはブルゴーニュの最南部、決して高級ワインの産地とはいえないが、コート・ドールなどの土地が高くなりすぎて買えなかったヤル気のある生産者の多くがマコネにやってきている。今や注目の地だ。

このルー・ペール・エ・フィスは小さな生産者ではない。サン・トーバンに本拠を持ち、ネゴシアンワインも作るむしろ中規模の生産者だ。だからこそ価格も安く、このワインも2千円を切る手に入りやすいものだが果たしてどうか。

色は黄緑がかった透明感のある若い麦わら色。香りはヨーグルト、乳酸飲料、缶詰シロップ、桃の香りがする。非常に甘い香りで、かなり乳酸的な香りが強く出ている。

酸はおだやかで落ち着いているが、それでも甘ったるさはない。繊細な飲み口を保っている。

中盤は樽香を感じるが、それほど強くは無い。ほどよい感じだ。新樽を使っているとのことだが、しつこい感じは受けない。アルコール感はやはり強くなく、あまりボディのふくらみもないが、味のバランスは悪くない。控えめな酸、適度な樽のニュアンス、やさしいボリューム感、いずれも突出はしないが、飲み飽きしないやさしい味わいだ。

余韻もかすかな苦味を伴いつつ、やわらかな甘さが細く長く残りつつ引いていく。

重厚なワインでも興奮させるワインでもない。でも正直、安くてウマいワインになっている。この価格で味わいもあり、気兼ねなく冷やして楽しめるワインだ。能書きなしで、この季節に重宝するワインだと思う。素直に旨かったです。

【成城石井 梅田三番街店 1,990円】

2007年7月28日 (土)

ラディチ タウラージ1998 マストロベラルディーノ

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イタリア土着品種の北の横綱、ネッビオーロにタメを張れるのは南の横綱アリアニコ。でもそのあまりに果実味タップリのパワフルさにはちょっと敬遠したい気もする。事実あまり自分からは手に取ることは少ない。厚ぼったい重たさがどうも正直興味をそそらないのだ。

でも、たまに飲みたくなることはある。このワインも茶屋町NUの地下一階ノールワインウエアハウスで安売りしていた。それならたまに飲んでみてもいいだろ、ってことで購入。

ラディチはカンパーニャ州のパイオニア的存在であるマストロベラルディーノ社によるDOCタウラージにおけるブランド。量産タイプのアリアニコを良質ワインとして世界に認めさせてきた。

色はしっとり落ち着いた黒味の強いルビー色。エッジは熟成を現す褐色味を帯びている。香りはチョコレート、黒すぐり、干しイチジク、甘い香りが満開だ。

酸はしっかりしており、その中に滑らかだが力強いタンニンがくるまれて、渾然一体として口の中に広がってくる。「おしつけがましさ」は全くなく、アルコールの甘さ豊かなボリューム感が心地よい。

中盤の膨らみはそれほど強くはない。10年を経てそうした押しの強さはなくなったのだろうか。アリアニコとわかって飲んでいるが、ブラインドならばネッビオーロと答えてしまうだろう。酸とチョコレートの印象が、まさにバルバレスコ、バローロに近い。

余韻はタンニンの渋みが舌を引き絞るかのような収斂感にとらわれ、そしてそれが収まった後もカカオティックな旨みが舌の表面に長い間残る。

アリアニコに持っていた印象を裏切り続ける繊細かつ上品な味わいには正直驚かされた。10年を経て余分なものをそぎ落とし、旨さを磨いた南の銘酒、まさにそんな表現がピッタリなワインでありました。

【ノールワインウエアハウス(茶屋町NU地下1階) 2,980円(特価)】


鉄人テリー、チェルシー残留

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主力の契約が聞こえてこなかったチェルシーの中で、ようやく主将ジョン・テリーが5年契約、2012年までの契約延長に同意したようだ。週給は15万ポンド、3、600万円だから、途方もない金額だ。

「ようやく合意に達することができて本当にうれしいよ。いろんな憶測が流れたけど、こういうことには時間がかかるものなんだよ。でも僕がチェルシーでプレイし続けたい、と思っていたことも、チームが僕を引き止めたいと思っていたことも嘘じゃなかったのさ。」

「僕がこのチームで何か大きなことを成し遂げたいと思っているんだ、ってことをファンのみんなに理解してもらいたいんだよ。それが今も、そして将来にわたってもね。僕はその役に立ちたいんだよ。」

「今までずっとチェルシーにいて、今は主将としての責任がある。今この時、僕達は次のシーズンに期待しているし、僕達全てが来季に自信を持っているんだ。」

スター軍団チェルシー、モウリーニョ監督続投で来季に期待されるのは勿論マンチェスター・ユナイテッドからの覇権奪還しかない。守備の中軸、生え抜きのキャプテン、テリーの残留が決まってたことはチームに安定をもたらすはずだ。まずは来季の優勝を争う2強の基盤が整ってきたようだ。

ピエール・ブール ロゼ (2005) ナナ・ヴァン・エ・カンパニー

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土着品種のオンパレードはイタリアが本家かもしれないが、フランスにも稀少品種が生きている。そんなワインを見ると飲んでみたくなるのはサガか?

このワインはロワール産だが、ピノ・ドニス100%。ピノというから、シャンパーニュで用いられるピノ・ノワール、ピノ・ムニエと同じ系列か?と思ったが、どうも違った。ピノ・ノワールのつづりはPinot Noir、ピノ・ドニスはPineau d’Aunis。シュナン・ブランの別名はPineau de la Loireなので、むしろコチラの系列であり、かつてはロワール地方で最も高貴なブドウと謳われた品種だそうだ。しかし現在はその地位をカベルネ・フランに取って代わられている。

ヴーヴレでシュナン・ブランを造っていた幻の醸造家クリスチャン・ショサール。あまりにも純粋なワイン作りを志向し、政府当局と衝突してワイン造りから撤退、その彼のネゴシアンワインがこれ。ただし、ブドウ農家との契約解消によりこのワインはこのヴィンテージで消える運命のようである。まさに幻ワインとなりそうだ。

色はロゼというにはあまりに薄い。どちらかというと褐色みのあるタマネギの皮。香りはグレープフルーツ、ミントの香りだが、弱めの香り。

アタックは最初は滑らかだが、舌の先を鋭角的な酸が突く。そのあと若干の渋みを伴った硬質の味わいが舌の表面に広がり、そして渋みの収斂感じがやはり舌を横から引き絞るような感覚に襲われる。酸とタンニンというには淡い微妙な渋みが体感的な旨さを演出する。

余韻はジワーとしたかすかな甘みが薄く広がりやがて消えていく。強いとはいえないが、短くはない。きれいな余韻なので、後を残さずさっぱりと引いていく。

きりっとした酸、やさしい味わい、白ワインに限りなく近いが、やはりロゼらしいかすかな渋みがうまいアクセントとなってこのワインの幅を広げている。これで最後になるようだが、あまりにも惜しい。もう少し妥協できないかと思うが、妥協できないからこういうワインになるんだろう。消費者はただ待つのみしかないか...

【グラシアス 大阪空港店 2,500円?】


ペルシャ文明展

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現在大阪歴史博物館で開かれているペルシャ文明展へ。副題は『煌めく7000年の至宝』。

紀元前5000年、世界最初の文明の芽生えから、世界最初の世界帝国アケメネス朝ペルシア、ローマと覇を競ったバルミラ王国、そしてササン朝ペルシア、と今のイラン、イラクに勃興したそれぞれの文化を200点の展示でたどる。

形状は余計なものを削ぎ落としたかのようにシンプルながら、刻まれたものは細かく手がこんでいる。こぶ牛や羊の形をした器が多い。豊かさのシンボルとして用いられたのだろうか。

階を降りた6階、第二展示室入口では暗く全体照明を落とした室内に、局部照明に照らされた黄金の器たちが妖しく輝く。やはり今回の展示品の頂点は、ポスターにも使われている『有翼ライオンの黄金のリュルトン』だ。精緻かつ均整のとれた翼の美しさと、何よりも輝きの美しさには思わず息を飲む。

数々の展示を見ていると、現地を訪れてみたいと思うが、アフガンの誘拐やイラクのテロ、被害に遭った家族の悲しみの報道を思えばそれも難しい。そんな状態だからこそ、彼の地の文化に触れる恰好の機会として今回の展示の意義があるのだろう。9月17日まで。

不在者投票しました

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昨日は遅くなったので、午前中は寝て、昼から北区の区役所に参議院選挙の不在者投票に行った。

明日外出予定があり、朝のうちに行けないことはないんだが、行けるうちに行っておくことにした。

結構出足はいいようだ。区役所にも入れ代わり立ち代わり人が出入りする。

今回の選挙、かなり今後の政治に影響を与えそうだ。みなさん、棄権せずに投票に行って、何らかの意志表示をしましょう!

2007年7月26日 (木)

らーめん弥七

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自宅に近くて最近評判のラーメン屋弥七に初めて挑戦。ここは元々東京の店で、大阪に移ってきたとのこと。自分の周りでも評判で、昼は列が出来るほどの人気店。土日祝日は休みという、サラリーマン泣かせの店だ...

たまたま用があって今日は早く帰れたので、今日しかないと思い店に突入。案の定、すでに席は一杯で待ちのお客さんが4人ほど。普通ならあきらめて帰るが、今日は「今日しかない!」という思いのほうが強かった。本でも読みながら待ってようやく着席。醤油チャーシューらーめんをいただく。

醤油ラーメンではあるがスープはクリーミーな乳白色。これにはやはり面食らう。味はきれいで、穏やかながらコクのある味わい。これはくせになる味だ。

チャーシューも脂はのっているが、しつこさは全くなくこれもおいしい。チャーシュー麺にしては量的に少なめの気もするが、許容範囲。

麺は中太でつややか。ツルツルとしたのどごしが気持ちよい。添えられているネギもシャクシャク、半熟卵もおいしい。

ここまで書くといいとこづくめ。なのだが、これがトータルで普通に食べると...なんか違和感が否めないのだ。それぞれ単品を食べるとおいしいんだが、完成品として一緒にフツーに食べると、なんかチグハグしている。ツルツルの麺とクリーミー感のあるスープとの絡みがどうも弱いのだ。この居心地の悪さは何なんだろうか?

自分はラーメン派でないし、そうしょっちゅう行くほうでもない。天下一品の中華そばがたま〜に無性に食べたくなるほど、ラーメン好きに取っては外様の極地なのだが、それでもやはりこのラーメンには「?」をつけてしまう。スープは確かに癖になる味なんだけど...

らーめん弥七
大阪市北区豊崎3-4-8
06-6373-0035
11:00〜14:00/18:00〜21:00
土日祝日休

初DAIGAKU

いとうやを後にしたのは23時30分。普通なら終電に駆け込むが、酒の勢いは恐ろしい...家とは逆の方向に足が向き、東心斎橋に向かう。そしてミナミのビオの聖地、DAIGAKUへ。

実は自分はこの店は初めて。何回か足が向いたことはあるが、やはり人気店。人が多いところが好きではないので、あまりに混んでいるとあっさりあきらめてしまっていた。この日は比較的カウンターもすいていたので思い切って突入。

Map7s9nw まずは白ワイン。アルザスのエデルツヴィッカー。リースリング、ゲヴュルツなどをブレンドしていいはずだが、このワインはたぶんゲヴュルツが多いのではないか。落ち着いたライチの香りと、甘みも豊かでボリューム感がある。アルザスにしては濃いなぁ。


D_pe2ihq アテはパスタ。12時も廻って、少々腹が減ってきたのでパスタを頼むが結構ボリュームあるなぁ。このパスタは結構味が濃い目。頑張っていただきました。


I6tnk0y0 アルデッシュのヴァン・ド・ペイ。ガメイとシラーらしいが、香りはシラー、味ガメイ。なかなか面白い組み合わせで、若々しい感覚で楽しめる。


この後もう1杯、白ワインにもどってピュズラのトゥーレーヌ、テゼをいただく。青リンゴ、酵母の香りがあって、ただいわゆるソーヴィニヨンの若々しいキャラクターとはちょっと違う、「ピュズラ節」のワイン。ジンワリと楽しむワインかな。

スタッフの方も若いし、お客さんの年齢層も若い。グラスも8種類と豊富。隣の若い女性のお客さんが例の藤丸さんの話をし続けていたのが印象的でした。さすがビオの聖地。

Bar a Vin DAIGAKU
大阪市中央区東心斎橋1-4-22
06-6241-5431
18:00〜2:00[LO]
火曜日休

ひさびさにワイン食堂いとうや

水曜の夜、急用で遅くなってしまったがまだ10時半。難波に来たのも久しぶりなので、勢いがついてワインバーのはしご。まずは厚生年金会館近くのワイン食堂いとうやさんへ。ここも半年振りに近い。

最近頻繁に雑誌にも登場する。マスターのワインに対する情熱は、おだやかな口調の中にもワインを熱く表現するその語り方からもビシバシと感じる。

ここの売りはボリューム感あふれる田舎風パテだが、さすがに今日はバテ気味で体力もなかったので、チーズ3種盛とともに。

1xuqs0uw まずはブルゴーニュ、サン・ヴェランの白、シャルドネ。プイィ・フュメの銘酒、ドメーヌ・ヴァレットを手がけるヴァレット一族の娘さんが立ち上げたドメーヌ・ド・ラ・クルーズによるワインだ。酸が穏やかだが、後半の素直な果実味の伸びは気持ちがいい。白ワインの酸が苦手な人にもうってつけだろう。いやぁ、染みます。


Vfythojj そしてピノ・ノワール。オーストラリアのヒドゥン・ラベル。その名の通り生産者は不明だが、果実味と上品な酸、まろやかだが力強いタンニンは、ブルゴーニュのニュイ・サン・ジョルジュとよく似ている。これだけの価格でこの味、最近のピノでは最高のコスパだと思うのだが?ついついおかわりしてしまいました。

以前のコメント↓
http://blog.kansai.com/cesc22/11

3杯+チーズ盛で3,600円。極めてリーズナブルながら堪能いたしました。だいぶやる気がでてきたぞ。さて次いこうか!

ワイン食堂いとうや
大阪府大阪市西区新町1-14-2
06-6533-3045
17:00〜23:00
隔週日曜休

2007年7月25日 (水)

ランゲ・ネッビオーロ2004 ブリッコ・ルーヤ

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またまたネッビオーロです。バローロでもない、バルバレスコでもないネッビオーロ。

ネッビオーロは最も融通の利かない品種かもしれない。その個性はイタリア・ピエモンテ州で最大限に発揮される。チョコレートのニュアンスを持った強い酸と上品で力強いタンニンを持った芳醇なワインを産み出すそのブドウは、なぜか他の地域、カリフォルニアでもその特質を発揮しない。最高に気難しいブドウだ。

そして同じピエモンテでも造り方次第で酸っぱい力のないワインになってしまう。それでも安いネッビオーロを探してしまうのは、この品種にそれだけの魅力があるからだ。

このランゲ・ネッビオーロ、色は黒味の強い紫。濃厚で底が見えない。周縁部まで色が入っている。香りはラズベリー、ゴム、ローズマリー、木屑のような香りがある。

アタックはやはりしっかりした酸。しかしその後にしっかりしたタンニンの渋みを感じ、そしてそのタンニンを第2波の酸が持ち上げてくる。第2波の酸が収まったとき、口に残るのはブドウの甘酸っぱい果実味だ。ボディは強くはないが、甘さの感じはしっかりしており、果実味は豊かだ。

余韻は甘さと若干の渋さがバランスよく、ゆっくりと薄れていく。ボディから余韻まで残るこの甘さの感覚は、今まで試したバローロ、バルバレスコ以外のネッビオーロでは一番強く感じた。

酸もしっかりしているが、何よりこの果実の甘さがこのワインの豊かな味わいの骨格を作っている。バランス豊かなネッビオーロだ。ようやく3千円以下で飲める「確かなネッビオーロ」に出会ったようだ。

【成城石井 阪急三番街店 2,800円?】

ミシェル・ロクール グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン ブリュット

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シャンパーニュの最高峰というと、何を思い出すか?ドンペリ?グランダーム??いろいろあるけど、真っ先に思い出すのはやはり「サロン」かな。

昔一度だけボトルを買って飲んだことがある。今から8年ほど前、そのときは今ほど高くなく、1990年のヴィンテージで確か18,000円だった。シャルドネだけで造られるヴィンテージ・シャンパン。ただ名前だけにあこがれて飲んだだけで、今となってははっきりした味を覚えていない。

年を経てケチくさくなってしまった今、同じ地域で同じ種類のシャンパーニュに出会った。しかもリーズナブルな価格で。

ミシェル・ロクールはサロンを産み出すル・メニル・シュル・オジェ(グラン・クリュ)にわずか0。3ヘクタールの畑を有する。そこで有機栽培、農薬を最小限しか使わないリュット・レゾネを実践する。ドサージュには蔗糖でなく濃縮果汁を使うなど、できるだけ自然に近い作りを志向しているようだ。発酵の後は5年間瓶熟成させて出荷している。

色は若干濃いめの明るい黄金色。香りは青リンゴ、トースト、コーヒーの香りがする。そして口に入れたときのアタックはかなり直線的な酸、少し突き刺すような刺激を感じる。そのあとにかすかな苦味も伴いながら口の横のほうへと広がるリンゴ的な味わい。塩っぽさも舌の表面に残しながら口の中でシュワーとはじける感覚。泡は少し粗い感じがするが、ボリュームというか、持続力はある。

余韻も力強く、なかなかどっしりとした感覚が口の中に残る。こなれた上品さ、高貴さを感じさせるものではないが、ハツラツとした力強さが秘められている。

正直まとまりには欠けるかもしれないが、アタック、ボディ、そしてアフター、それぞれに個性を感じる。そして何よりもこの価格帯で頑張っていることが、このシャンパーニュに対する好印象を助長してしまう。上品なシャンパーニュだけがシャンパーニュじゃないことを教えてくれる、そんなお値打ちシャンパーニュだ。

【mAAn 4,800円】

2007年7月24日 (火)

本みやけ 阪急三番街店

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時々すき焼きがむしょうに食べたくなるときがあり、そういう時に便利なのが阪急梅田駅真下、地下2階にあるこの「本みやけ」

全席カウンターで一人で入りやすいのがありがたい。いつも頼むのは牛鍋肉大盛り、1,180円。普通のは880円で、うどん入りもある(980円)。

最初に卵をとじるか、そのままつけて食べるかを聞いてくれる。ご飯はおかわり自由。

甘さもほどよくご飯によくあう。一口ビールなど軽く1杯のニーズに対応するメニューもある。自分は頼んだことないがステーキ丼は肉も厚く、かなりコストパフォーマンスありとみた。牛とじ丼も580円とリーズナブル。

近くには成城石井のワインカウンターもある。カウンターで一杯飲んで晩飯にココというパターンも最近多い。近くのインディアンカレーも好きで選択に困るときもあるが。

本みやけ
大阪府大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街南館B2
06-6371-5322
不定休 
営業 10:00〜22:00

サンクトゥス

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週末はヴェルディ・レクイエムの全パート合同練習。今回は「Sanctus サンクトゥス」を集中に実施。各パートがさらに2つに別れて、全8パートでの合唱。

 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主なる神。
 天地はあなたの栄光で満ちている。
                  (イザヤ書6:3)
 至高のところにホサナ。
 主の名によって来られる方に祝福あれ。
                 (詩篇118:26)
 至高のところにホサナ。

感謝の歌だが、自分はバリトンなのでどうも重ったい発声になり勝ち。天上の聖歌隊に声を合わせて歌い上げるというこのサンクトゥスでは比較的軽やかな声が必要。そうでないと歌声が「天上」に届かないわけで。

ということで日曜日は4時間みっちり練習してかなりくたくたになりました。歌うのは結構体力がいるんです。

2007年7月22日 (日)

mAAn(丸万酒類販売部)

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新御堂筋の梅新東交差点から少し南に下った場所にあるこの店。かなり狭い店で品数が多いとはいえないが、その品揃えはそんじょそこらのワインショップの比ではない。

安ワインに関してここは天国だ。ただし安ワインと言っても普通の安ワインではない。ブルゴーニュなどは今をときめく有数の造り手を揃えた中で、価格は4千円以下、2千円台が中心だ。この価格帯でこれだけのラインナップを揃えるのは並大抵の情熱ではないと思う。

特に出色なのはシャンパーニュ。普通は1万円台の高いものが得意満面の感じで置かれている店が多い中で、5千円以下でも特色のあるシャンパーニュが数多く置かれている。それも小さな造り手の手に入りにくいものが多い。単なる大メーカのメインブランドでないのが驚きだ。

店におられるソムリエの方も知識豊富。どのワインを聞いても丁寧に教えてくださる。

高いワインをズラッと並べて「どうですか!?」って店も多い中で、品質も申し分なく、それでいて価格も控えめのワインを選んで置いている、まさにこだわりの店だ。今この大阪で3千円台のワインでいいものを探す場合には、一番信頼の置ける店じゃないかと思う。

mAAn 酒類販売部
大阪市北区曽根崎2−5−31
06−6311−7135
月〜金 10:00〜19:00
土   12:00〜19:00 

2007年7月21日 (土)

初・フットサルin上新庄

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金曜日の夜は2ヶ月ぶりにフットサル教室。いつも使っていた吹田のフットサル場がマンション建設のため当分使えない。マンション落成後はその屋上にできるそうなのだが、住民文句でないんだろうか?出来たときが楽しみだが、一抹の不安が...

で、当分はフットサルヨコタに移動して開催になる。阪急上新庄北口から歩いて5分。ゴルフ場が併設しているのですぐわかる。

2階3階がフットサル場になっており、全天候型で雨天でも安心して試合が出来るのがいい。ただ、やはり屋根があるのでかなり気温はこもりそうだ。ゴール側両方とも開放なのである程度風が通るかもしれないが、当日は雨天でもあり、かなり暑かった。

今日のメニューはボールキープ。まずは一人でキープの基本技を練習した後に、二人組になって一人がプレッシャーを与えつつ、相手の遠くにボールを置くことを意識しながらの練習。これは非常にいい練習になる。

その後はシュート練習。ドリブルから持ち上がってのシュートと、パスを受けてのシュート。パスを受けてコントロールするとき、土踏まずの前を使ってのワンタッチを心がけてという指導があったので気をつけてやってみた。これが試合でも出ればいいんだけど、なかなかあせってそうはいかない。

その後は4対4で7分ハーフのミニゲーム。終った頃には汗がドップリ。これだけで1キロ分は水分がでたことだろう。着替えたときのユニフォームが重いこと。

前月がなかったので2ヶ月ぶりの指導を受けて、久々に新鮮だった。毎月1回だが、こんなんが隔週くらいあればちょうどいいんだけど、間があいて忘れることのほうが多い。どっかに無茶修行でも行くか?

マ・デ・ブレッサード キュベ・エクセレンス2002 AOCコスティエール・ド・ニーム

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暑くなるとたまにはコッテリしたものが無性に食べたくなるように、なんか重た〜いワインを飲みたくなるときもある。で、久々にしっかりスパイシーなシラーが飲みたくなったので、この南フランスのワインにすることにした。

コスティエール・ド・ニームという地域、日本では殆ど知名度がないのではないだろうか。ゴッホで有名なアルルの北西、フランスでも南の地域にあるこのAOC。普通に考えれば重厚というよりも重たいワインになる。

このドメーヌはこのAOCでも有数の造り手。歴史は古くないが、二代目のシリル・マレが引き継いで以降もその評判は落ちることがない。

色は黒みがかかった深い赤。深い色合いで、しっかりした酒質を感じる。香りはカシス、スパイス、杉の香りがある。

アタックの酸はおとなしめだが、タンニンはしっかりしている。果実味もしっかりしており、アルコール感とあいまってリキュールのような感覚だ。南フランスのワインにしてはきれいな酸がミディアムの果実味とタンニンをきれいに持ち上げて、口の中にボリューム感を際立たせてくる。べったりとした押し付けがましさはみじんもなく、果実味とスパイシーさが絡み合って、見事な調和を形作っている。

余韻もきれいで伸びやか。最後の鼻腔に残るカシスの香りも気持ちがいい。ボリューム感と上品さ、双方を兼ね備えた余韻だ。

実はこのワイン、飲むのはもう数回になる。今のフランスワインで3千円以下で買うことの出来るシラーとしては、個人的にベスト3に入ると思っている。シラーの魅力を感じてもらうにはまずはオススメの1本だ。

【阪神百貨店 2,800円】

ロシア皇帝の至宝展

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中之島の国立国際美術館で開催されている「ロシア皇帝の至宝展」に。これだけまとまってロシア芸術を鑑賞できる機会はまずない。

約220点、かなり展示の量は多い。それらがモンゴルへの服属時代から解放そして発展の時代、ロシア帝国の成立、西洋列強国としての台頭、そして革命による帝国の崩壊と時代を尾って展示されている。

展示品はいずれも精巧な作り、そしてまばゆいばかりの黄金に彩られている。そして数々のイコン、聖母子像はやはり黄金と宝石で彩られたオクラドとよばれる装飾を纏っている。当時の人達はまさしく神の栄光をみたことだろう。

その黄金の世界の圧巻は19世紀、ロシア帝国最後の皇帝であるニコライ2世の母、皇太后マリア・フョードロブナの戴冠式用のマント。裾を大きく広げた黄金色のマントはオコジョの白い毛皮で縁取られている。展示ケース一いっぱい広がるその豪華さは当時の帝国の財力を物語る。しかしこのマントが作られてた当時、帝国の寿命はあと20数年しか残されていなかったことを誰が予期できただろうか?

数多くのイコン、工芸品の数々はその精緻さゆえに1個1個に見所がある。それぞれの装飾に描かれた聖書のエピソードを探すのも楽しい。しかし品数が多いのでかなり体力が必要だ。自分は見飽きることがなく、2回往復で鑑賞した。

そして出口では大スクリーンにウスペンスキー大聖堂の映像が約10分で紹介されている。歴代ロシア皇帝の戴冠式の場であり、その内部は数々のイコン、絵画であふれている。まさに当時の人達にとって地上に現れた、天国の写しと見えたことだろう。迫力ある映像にしばし余韻を楽しむ。

こういう工芸品中心の展覧会は、後半類似の品が続いて飽きを感じることもあるが、この美術展はそのような感じはなかった。1点1点に説明書きが添えられているのもうれしい。最近こういう展示が増えているのはいいことだと思う。ただ展示品の前での滞留時間は増えてなかなか進まなくなるのだが...

なかなか力の入った、見ごたえのある展覧会だった。

ロシア皇帝の至宝展
国立国際美術館(大阪市 中之島)
〜9/17

2007年7月20日 (金)

重岡由起 作品展

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祇園祭で賑わう京都。烏丸御池から細い路地を四条通に下っていく。途中途中に山鉾が建てられ、それらを訪ねて歩く人の波。いつもなら暑い京都も今年は涼しく、こころもち浴衣を着て歩く人が少なく感じた。

四条通りに出て、大宮方面に向かい、途中一休みにホテル・オークラのティーラウンジに立ち寄る。

いや、実はここが目的地。知り合いの画家、重岡由起さんの作品展が30日まで開催されている。

座ったテーブルの前にあるのは「La Luna de Verano」。lunaは「月」だと思うが、de Veranoの意味を知らない。

写真だとあまりわからないかもしれないが、全体の色は美しいエメラルドに覆われている。右に怪しくたたずむ月、そのたもとに伸びる緑は若草のイメージか。天に向いて伸びるその姿はやがて幅広なキャンバスを埋め尽くそうとしているかのように躍動感にあふれている。大地から湧き上がるエネルギーを強く感じた。

今まで見た彼女の作品の印象はどちらかというと赤のイメージが強かった。この作品展でも赤を用いた作品は多い。しかしその赤さえもこの絵のごとく大地から染み出づるような優しさにあふれている。今回の一連の作品を見ていて、今まであまり強くは感じなかった穏やかさを強く感じた。

しばらくお目にはかかっていないが、何か変わったのだろうか。そんな感慨と共に窓の外の人並みを見つつ、ひと時のコーヒータイム。ガラに合わない時間、空間に間が悪くなり、スーッとコーヒーを飲み干して店を出たら雨が降り始めていた。

【重岡由起展 〜7/31 ホテル・オークラ京都四条内
 2階ティーラウンジ シェトワ内】cloud

2007年7月19日 (木)

アレクサンダー・ゴードン パロ・コルタド

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京都に出かけた帰りに、久々に四条大宮のワイングロッサリーに。その日はロワール・フェアをやっていて、2、3本購入してレジで会計をしたさいにふと後ろを見るとシェリーの棚が。そしてそのシェリーのラベル「Palo Cortado」の文字が。おお、ついに見つけた、と以上に興奮。

辛口のシェリーは大別して5種。ティオ・ペペに代表される若々しく、フロールという酵母の影響を受けた「フィノ」、フィノの中でもサン・ルカールの街で生産され塩味のニュアンスがある「マンサニージャ」、フィノがフロールを失った結果酸化熟成を帯びた「アモンティジャード」、フロールなしで熟成した「オロロソ」、そして今回紹介する「パロ・コルタド」だ。

パロ・コルタドはアモンティジャード、オロロソのような酸化熟成の風味を持ちつつ、オロロソの風味とアモンティジャードの香りを偶然備えたものだという。その判定はシェリーの職人「カパタス」が樽の中のシェリーを試飲して判断する。現れる機会も少ない。

色は褐色、なめらかな琥珀色で深い色合いだ。香りは青い若草の香り、芝、カラメル、紹興酒の香り。

アタック、最初の口当たりは滑らかだが、その後で若々しいフィノのような酸、塩っぽさ、そしてベースにある豊かな程よい甘さ、アルコール感がバランスよく口の中で膨らむ。このふくらみの豊かさがシェリーの素晴らしさだ。

このじんわりとした塩っぽさ、マンサニージャにもあるがそこに深さと繊細さを加えたえもいわれぬ味わいだ。馥郁という表現がこれほどあてはまる酒も珍しい。豊かなふくらみが鼻腔の全体までをくすぐる。この感覚もシェリーならではだが、このシェリーは特にその感覚が強い。

若さ、繊細さ、ボディの豊かさ深さ、これが絶妙なバランスを持っているワイン。これはクセになるぞ。まいったな、またえらいワインに出会ってしまった...

【ワイン・グロッサリー 3,780円】

2007年7月16日 (月)

ダイハード in 梅田

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火事じゃありません。雨のしぶきにビル屋上のライトが乱反射して、こんな情景になります。結構幻想的でしょ?ベランダから撮影。フラッシュ焚いてちょっと反則。ゴメンナサイ。

パオロ・スカヴィーノ ロッソ ヴィノ・ダ・ターヴォラ2005

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重厚なバローロという定評を覆し、「モダン・バローロ」というカテゴリーを確立したバローロ・ボーイズ。そしてその頂点がパオロ・スカヴィーノ。

カリフォルニアやブルゴーニュでの醸造に影響を受け、ロータリー・ファーメンターと呼ばれるステンレス製の回転式発酵タンクを用いて発酵中のワインと果皮を攪拌、短時間で色素を抽出する手法を用いている。このため、褐色のバローロという特徴は当てはまらなくなっている。

また、小樽の中でマロラクティック発酵を行うため、酸は穏やかになる。

そうしたスカヴィーノのバローロは当然引く手あまたで高価。おととしローマを旅したときも、酒屋のバローロの棚にはスカヴィーノのバローロが当時で安くても70〜80ユーロで売られていた。

そんなスカヴィーノのお手ごろワインもある。このロッソは2千円台で楽しめるのがありがたい。ネッビオーロ40%、ドルチェット25%、バルベラ25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%のセパージュだそうだが、果たしてどうか?

色は非常に濃い。濃縮したジュース。黒味の強いルビー色。エッジまでしっかりと色が入っている。印象的にはカベルネのイメージが強い。香りはブラックベリー、プラム、甘いベリー系の香りが強い。有機的な香り、セルロイドの香りもある。

アタックはまずしっかりした酸が口の中に入り、その酸に溶け込んだ細やかなタンニンが果実のほどよい旨みと共に広がる。果実味とタンニンのバランスが良い。そして余韻はカカオのような苦味と甘さを伴う。この余韻はネッビオーロに共通するものだ。

酸もしっかり、旨みもしっかり、なかなかよく出来たワインだ。ただ、ピエモンテ的な作りでなく、どちらかというとニューワールドのカベルネに近い作りだと思う。その意味ではあんまりバローロ的な味わいを期待して飲むと肩透かしを食うのかもしれない。当の作り手もそうした作り手をしていないはずなので、これはこうしたスタイルを楽しむべきワインなのだろう。たしかにこういう作り手のバローロはどんなものなのか?期待して散財してもよさそうな感じだ。でも1万近くはするはずなんだよね〜

【ワイングロッサリー 2,500円】

尾張屋本店 宝来そば

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烏丸御池の交差点、二条通り側にある蕎麦屋、尾張屋へ。

さすが、京都では有名な店とあって、昼はどんどん客が入ってくる。

蕎麦は細めで、自分の好みではないんだけど、この『宝来そば』は薬味を自分で好きな様に組み合わせて食べることができる。特に小海老の天ぷらがプリプリでウマイ。

後の蕎麦湯は、まず桜の塩漬けとともに、その後は素で、最後に残りだしを入れて3回楽しむ。ここの蕎麦湯はかなり濃い。これは通う店の一つのポイントでもあるのだ。ごちそうさまでした。

フィラデルフィア美術館展

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京都市美術館で7月14日から始まった『フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術』へ。三連休だが、まだ始まったばかりということか、それほど混んでいない。

アメリカ建国の地、フィラデルフィア。かつて一度訪れたことがある。落ち着いた雰囲気の街で、議事堂など、新古典主義様式の左右にシンメトリックに伸びる建物が印象的だった。

この美術館の収蔵品は実業家たちの印象派を中心としたコレクションで成り立っているが、一点一点が素晴らしいのは、当地ペンシルベニア州の女流画家、メアリー・カサットがその購入を勧めたからだそうだ。
今回の京都の展覧会も質は高い。印象派からキュビズム、エコール・ド・パリ、そして本家アメリカ絵画を網羅し、一点も外しがなく、それぞれの画家の魅力を表現している。

特にオススメはマネの大作『キアサージ号とアラバマ号の海戦』、カミーユ・ピサロ『ラクロワ島、ルーアン(霧の印象)』、クロード・モネ『マヌポルト、エトルタ』、アンリ・ルソー『陽気な道化たち』。特にルソーは久々に大型の作品に、愛らしい猿、ルソーお得意の熱帯の情景が美しかった。

また、ルノワールの『ルグラン嬢の肖像』を始めとした展示も、年を追った変化が窺えて興味深い。僕はルノワールがあまり好きではないが、今回の展示はいずれも素晴らしかった。

今年最高の展覧会と言っても過言ではない。

2007年7月15日 (日)

喝鈍 滝見小路店

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故郷福井の名物はおろしそば以外にもある。そのひとつがソースカツ丼。

梅田スカイビル地下にあるこのカツ丼専門店、この店の定番はカツを卵でとじたものを別に出す『カツ丼』なんだが、僕が頼むのはこのソースカツ丼。せっかくカラッと揚げたカツが湿って軟らかくなるのが嫌いだから。

それでもここのソースカツ丼はまだ上品。カツの下にシャキッとしたキャベツを敷いて、その上からサッパリめの酸がきいたソースをかけていただく。見た目よりサッパリした味わいだ。

ただ福井のソースカツ丼はソースも濃いし、とろみもあるんで、初めての人は面食らうだろうなあ。

喝鈍 滝見小路店
大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1
06-6440-5933
無休
11:00〜21:00

京都の寺社505を歩く

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京都に寺や神社がいっぱいあるのは当たり前。そしてガイドブックに載っているようなところはあらかた行ってしまった。あとどうする?

そんな定番の寺に行ったときも、その近くにいくつか雰囲気のよさげな寺を目にしたとき、この寺はいったいどんないわれがあるのか?と思ったものだ。そしてそんな疑問にある答えを出してくれた本が出た。それが新書版の「京都の寺社505を歩く」

上下編にまとめられ、京都の各地に散在する寺社の説明を詳しく述べてくれている。中には拝観不可の寺もあるが、訪れたときにそのいわれを読むだけでも、何か得した気分になれるというものだ。

今まで大判の書物にはこういう本もあったが、新書で出たというのがありがたい。携帯して今まで訪れなかった寺社を訪ねるのも、なにか上級者の旅の様な心地でまた新たな今日と散策ができるかも?

最近の京都散策では必携の書だ。

京都の寺社505を歩く 上下
山折哲雄監修 槇野修著
PHP研究所刊 (PHP新書)
上 400p 下436p
上下共 920円(外税)

コエノビウム モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ

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ラベルだけ見て何かいわくありげなワインに出会うことがある。中島誠之助じゃないけど「いい仕事してそうだね〜」って感じのワインだ。このワインもその一つ。

手書き風のラベルで、正直美しさ、洗練さは全く感じない。ぶっきらぼうで、朴訥と言ってしまうにはあまりにも短絡過ぎるような、飾り気のないラベルだ。

後から聞くとこのワインはヴィトルキアーノにある修道院で、修道女たちが厳粛な戒律の下に作ったワインで、ある酒商の勧めで、量り売りしかしてなかったワインの一部ボトリングしたものだそうだ。

畑ではボルドー液以外の農薬は一切使わない有機農法を実践し、ニ酸化硫黄も最小限に抑え、温度管理も行わず醗酵熟成させ、ノンフィルターでボトリングしたもの。セパージュはヴェルディッキオ35%、トレッビアーノ35%、グレケット10%、マルヴァジア10%にロッセット10%。

ノンフィルターだそうだが、それほど色の濁りはない。むしろ清澄した色合いで、レモン果汁のような若々しい薄めの黄色だ。香りはミント、鉄のような硬質の香りをまず感じた。その後マンゴーの甘いやわらかな香りが広がる。清涼感のある香りだ。

アタックは穏やかで、その後ゆっくりと穏やかな酸とあいまって苦味を伴ったやわらかな甘さが広がる。ゆっくりとした広がりだ。舌の表面に染み渡る旨みが心地よい。雑なところ、刺激が殆どない。インパクトは少ないが、しみこんでくるような旨みにしばし酔いしれる。

塩っぽさと酸の収斂感を残しつつ、ゆっくりと消えていく余韻もまた、上品さとは少し違う、やさしさに満ちた味わいだ。

こういうワインはガブガブ飲むものではない。時間をかけてじっくりあい対するものだと思う。でもうまいし、つい入っちゃうからグビグビいっちゃうんだけどね。

【WINESHOP FUJIMARU 2,300円】

2007年7月14日 (土)

マコン・ミリー・ラマルテーヌ2001 レ・ゼリティエ・ドゥ・コント・ラフォン AOCマコン・ヴィラージュ

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雨なんで、夜出歩くのもおっくう。こうなったら1本、じっくりと味わえるワインでも開けようか、ということでチビチビやってます。こういうときはあまり重たくない、滋味のあるワインがいい。

このワインはムルソーで最高のドメーヌと評されるドメーヌ・デ・コント・ラフォンがマコネー地区に開いたドメーヌによるもの。ムルソーは高くてチョイチョイ飲むわけにはいかないが、マコンであればリーズナブルな価格で楽しめる。

ドメーヌを指揮するのはドミニク・ラフォン。ムルソーではビオ・ディナミを実践し、パワーだけのムルソーでない、エレガントさを追求している。

色はつややかな麦わら色。濃くはないが、落ち着いた色合いだ。香りはカリンジャム、銅、バニラ。強い香りではないが、ふんわりとしたやさしい香りが鼻を抜ける。

最初の飲み口は穏やか。酸は控えめで刺激的ではない。そしてしばらくして舌の横側をジンワリと押されるような感覚で、心地よい旨さが広がる。ヨーロッパ系のミネラルウォーターにあるような、かすかな塩味を含んだ微妙な味わい、それがベースにある。

落ち着いた旨さでマコンのワインに時折ある押しの強い味わいとは対極をなす、繊細な味わいだ。余韻も塩っぽさを伴った雑味のない旨みがきれいに伸びてくる。

マコンのワインでこれだけ繊細できれいな味わいのワインは今まで飲んだことがなかった。2001年ということで6年を経ているが、それもまた落ち着いた酒質に一役買っているんだろう。雨の一日を共に過ごすにはなかなか味のあるワインだったといえそうだ。

【グラシアス大阪空港店 3,500円?】

富島神社の地車囃子

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台風4号の影響でかなり雨脚が強くなってきている中、自宅近くの富島神社は夏祭り。ただし夜店はこの荒天で1軒も出ず、かなりさびしい祭りになった。

その中でも「チキチン、チキチン」の鐘と共に上方名物の地車囃子は健在。境内に設えた踊り場で、若い衆と子供さんが龍の動きに似た踊りを踊る。

このキビキビした躍動感はやっぱ大阪の祭りやね。ただやっぱ雨の影響で観衆も少ないのは気の毒だったかな。お疲れさまです。今日が本宮。

激情のベートーベン及川浩治

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雨なんで、アチコチ歩き回るのもうっとおしいし、福島のシンフォニーホールへ。自宅から歩いても15分なのが助かる。当日券を買って、ベートーベンのピアノリサイタルに飛び込んだ。

曲目は全てベートーベン。ソナタの3番は初めてだったが、後は『ワルトシュタイン』『月光』『熱情』とお馴染みの曲。やっぱ知らない曲より知っている曲の方が気持ちが入りやすい。特に『ワルトシュタイン』がスケールが大きいので好きだ。

及川は初めて聞いたが、ダイナミックな演奏はステージ映えする。『月光』の第一楽章なんかは繊細な所も見せるが、やはりイキイキするのは怒涛の第三楽章のような情熱がほとばしる演奏だ!

アンコールを含めて6曲、息遣いと気合いも聞こえてくる熱演だった。その後、近くのLargoというカフェで一服。このレアチーズケーキはなかなかでした。

セスク、残留。とりあえずホッ?

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このところレアル・マドリッドへの移籍の噂が流れていたセスク・ファブレガスだが、ようやく自身の声での否定が聞こえてきた。アンリが抜け、セスクが抜けでは今年のアーセナル、お先は真っ暗だった。

「レアルには感謝しているし、あんな凄いチームが自分に関心を持ってくれているなんて、とても名誉なことだと思うよ。でもアンリがバルセロナに去った今の時点で、アーセナルを見捨てては行けないよ。」

セスクはレアルとの接触は持ったものの、最終的にはヴェンゲル監督の説得で思いとどまったことを明かした。

「レアルのカルデロン会長やスタッフとは話す機会を持った。すばらしい人達だったよ。レアルは凄いチームだし、彼らの話が聞けて満足だった。でも僕はこのチームに残る決断をしたんだ。」

「ヴェンゲル監督とはじっくりと話し合った。監督は僕にとってどんなことでも話すことが出来る人なんだ。」

ヴェンゲル監督のアーセナルとの契約期間は来季いっぱいだが、セスクは監督がその後もチームの指揮をとってくれるであろうことをほのめかした。

「監督は必ず契約を更新してくれるよ、僕は疑っていないさ。ヴェンゲル監督はアーセナルを信じ、僕達の事も信頼してくれているんだよ。」

「僕はまだ20歳だし、僕が今しなきゃいけないことはサッカーを楽しむこと、そして自分を成長させること、それが全てなんだ。そして僕はこのチームでそれを実現させたい。アーセナルでタイトルを獲得し、ヴェンゲル監督に自分の持てるものすべてを尽くして報いたい。」

「チャンスを与えてくれているヴェンゲル監督に、僕はいつだって感謝しているんだよ。」

今のチーム状況にセスクは欠かせない存在だ。アンリが抜けた割に必ずしもチーム補強への熱意はあまり感じられない気はするのだが、リヴァプールが派手にやっているのでよけいそう感じてしまう。

たしかに昨季、アンリが抜けた期間を若いチームはうまく切り抜けていた。しかしそれがシーズンを通してとなると...移籍に関してチームの不協和音も聞こえてくる中で、秋から始まる来季がアーセナルの正念場となりそうだ。

2007年7月13日 (金)

ランソン ブラック・ラベル ブリュット

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暑いときは泡モノですね。だからやはり最優先はビールです。なんといってもあのノド越しのシュワーッて感覚がたまりません。基本はビールっ子なんです。

ワイン界の泡モノといえばやはりシャンパーニュ。泡の細かさ、繊細さはやはり他の追随を許さない。

シャンパーニュもいろいろあって、最近はコクのあるものが人気のようだが、この季節は理屈抜きにさっぱり感覚のものを楽しみたい。このランソンはこの時期ヘヴィー・ローテーションだ。きりっとした酸が特徴のこのシャンパーニュは、冷やしすぎくらいに飲むのが自分の定番だ。

香りは硬質。金属的な香り。財布の硬貨、ライム、ゴム的な香りもある。立ち上る泡は細かく、色も若々しい印象のある薄めの麦わら色だ。

アタックの酸は鮮烈。舌の先端、奥まで突き刺すかの印象だ。そのあとやわらかに細かな泡が口の中を広がり、そして若干の苦味が余韻となって収斂させる。

コクがあるという感じではない。終始鮮烈な印象を保ちつつ、疾走していくような感覚だ。あとの余韻は必ずしも上品とは言えない。しかし果実味の豊かさと、ほろ苦さがうまく味わいを締めていく。

硬質な味わいなこのシャンパーニュ、これからの暑い時期には少々冷やし気味のほうがこの鮮烈な酸を楽しめる。疲れた体に鋭い酸、さわやかなシャンパーニュ。これほどの贅沢はなかなかないんじゃないだろうか?

【成城石井三番街店 3,200円?】

やっぱメッシだね!

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コパ・アメリカーナ準決勝、アルゼンチンが3−0でメキシコを下し、決勝はブラジルーアルゼンチンの両雄対決となった。

アルゼンチン代表として出場したリオネル・メッシ、またしても2点目、芸術的なシュートを決めてチームの勝利に貢献した。ペナルティエリア右スミから絶妙に弧を描くお手本のようなループシュート!キーパーの頭上を越えゴール左隅にフワリと突き刺さる美しさ!!

「天才のみが出来るシュートだ。」

アルゼンチンのコーチも絶賛するシュート。この若き天才はケガによる苦労を経て、今まさにサッカーの神に祝福されているかのような奇跡的な技を見せてくれる。

リオネル・メッシ、全世界のサッカー選手で今この時点、彼ほど何かをやってくれそうな期待を抱かせる選手はいない。そしてそれをこともなげにやってくれる選手もいない。理屈はいらない。やっぱ彼しかいないでしょ!?ブラジル戦もたのんまっせ、メッシ〜♪

2007年7月12日 (木)

ランゲ・ネッビオーロ2004 テヌータ・カレッタ

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ネッビオーロ、難しいブドウです。バローロ、バルバレスコというイタリアの代表的銘酒を作るブドウだが、どうも気難しい印象。バローロはディリーに飲むには高すぎる。となるとその下のネッビオーロというブドウの名前を冠したワイン、ネッビオーロ・ダルバなんかを探すのだが、これもまた難しい。

ネッビオーロは酸も強くてタンニンもある。だから長熟タイプで熟成を経ると力強いしっかりしたワインになる。だが、若すぎると酸っぱい薄いワインになりがち。

このワイン、どちらかというとフランス、ボルドー中心の品揃えのエノテカで置かれているピエモンテのワインだ。作り手のことはよくわからないが、エノテカが手がけるということは結構重厚な作り手なのだろうか?

香りはラズベリー、シナモン、セルロイドの香り。全体的に甘い香りだ。色は明るめのルビー色で、ネッビオーロにあるというレンガ、オレンジのニュアンスはあまり感じない。

アタックは最初はおとなしいが、やはりしっかりした酸がある。そのあとでまだ固めの中庸なタンニンが跡を追うように口の中に広がる。口の中を引き締める収斂感、そして飲み干した後は、口元を引き締める感覚と共にやわらかな甘さを感じる。余韻の長さは中くらいか。

安い価格帯のネッビオーロにしては、しっかりした骨格もうかがわせる。それでもやはり口の中に残る後の苦さはこなれていない印象を受ける。

なかなかよく出来たリーズナブルなネッビオーロだ。でも個性には乏しい。このブドウのなんたるかを知るには、やはり少々散財しても一つ上のクラス、バローロ、バルバレスコを買うしかないようだ。

【エノテカ 1,900円?】

2007年7月10日 (火)

なんか不思議?

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ここしばらく、やけにカウンターが上がってます。一日あたりでいくと訪問者は120人超、ページビューは400超です。何があったのかよくわかりませんが、いつもお越しいただいているまだ見ぬ方々、まだ見ぬ常連の方々、御礼申し上げます。やっぱ見てもらってなんぼのブログなんで〜

写真は本文とは全く関係のない国立新美術館です。この流線形のフォルムはいい感じですね。

レ・ブスケ2004 ウマニ・ロンキ

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マルケ州のワインです。さて、マルケ州とはどこか?自分もわからない...昔勉強したはずなのに。

マルケ州はトスカーナとほぼ同緯度にあるが、違うのはトスカーナはティレニア海に面し、マルケ州はアドリア海に面するということ。トスカーナがワインにとって花形の地位を保ってきたのに比べると、やはりマルケは影が薄い。

このワインはそのマルケ州でも有数の作り手、ウマニ・ロンキの手になる。品種研究には執念というべきほどのものがあり、畑の一角にわざわざ実験畑を設けて、そこで大学と提携した研究を進めているほどだ。

マルケ州の主要品種はヴェルディッキオ。生産面積はそれほどではないが、州を代表する白ワインを造ると定評がある。ただしこのワインはヴェルディッキオ50%、シャルドネ50%。フランス産の小樽で発酵させ、マロラクティック発酵で酸を抑え、熟成に時間をかけたこだわりのワインだ。

色は黄色ワインといってもよいくらいの濃厚でねっとりした色合いの麦わら色。ねっとりとした質感はあるが、決して濁っているわけではない。清澄なのだが、色合いの雰囲気がそう感じさせるのだ。

香りはヨーグルト、乳酸の香りが顕著だ。バニラ、マンゴー、ドライフル−ツ、パイナップル缶詰のような甘い香り。これはかなり甘ったるいのか?

しかしアタックにそういうしつこさは全く感じなかった。目立つ酸ではないが、そのあとのトロピカルな味わいとのつながりは自然。そしてそれもしつこさはなく、ベースにある苦さ、これはおそらくヴェルデッキオ由来のものだろうが、その苦味が味わいの骨格をまとめている。

トロピカルな味わいと苦味、味わいの二層構造がこのワインの複雑さを演出している。味わい的にはブルゴーニュのシャルドネ、それもムルソーのようなこってりした作りにかなり近い。ブラインドなら確実にムルソーと答えただろう。

余韻は中盤のふくらみほどには豊かとはいえない。割合あっさりとした引き際だ。しかし苦味の余韻は着実に口の中に残る。

全体には複雑さも備えた非常に好感の持てるワインだ。マルケ、正直注目もしなかったが、こんなワインを生み出すポテンシャルがあるとは、やはりワインは奥が深い。奥を覗かないうちに退散するのが身のためかも?もう遅いか...

【購入データ不明】

2007年7月 9日 (月)

セスク、消えぬ移籍への不安

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アンリの移籍以降、セスク・ファブレガスの移籍に関する噂が消えない。アンリは移籍の大きな理由にヴェンゲル監督が来年以降もアーセナルに留まるかが不透明である事を挙げていた。そしてヴェンゲル監督の申し子であるセスク・ファブレガスにとっても、その事は自らの移籍の判断の大きな要素になるはずだ。

しかし今の時点でアーセナルが自らセスクを放出することはない。セスク自身も今季はアーセナルに留まることを意思表示している。

「アーセナルが僕のチームだ。ロンドンに残るよ。」

レアル・マドリッドの監督就任が取りざたされていたヴェンゲル監督も、レアルの監督にヘタフェのベルント・シュスター監督就任が確実になっており、これで来期の陣容がほぼ固まった。新戦力、アンリの穴を埋めることが期待されるクロアチア代表エドゥアルド・ダ・シルヴァは背番号9、レーマンと正GKを争うはずのポーランド代表ルカスツ・ファビアンスキは21番を付けることになった。

さて、そのレアル・マドリッドだが、まだセスクへの関心を示し続けている。

「もちろん彼に興味はある。1年以上も前から彼には関心を持っていたし、今だって興味がある。彼は素晴らしい選手だし、全てのチームが彼に対する関心を持っていることだろう。」

レアルかどうかはわからないが、近い将来彼がリーガに戦闘の場を移すことはおそらく確かだ。来季もし今よりも悪い成績、チャンピオンズ・リーグの出場権を失うことになれば、移籍へ舵を切ることは予想できる。そしてその場所は彼が今も心のよりどころとしている故郷のビッグチーム、カタルーニャのあのチームしかないはず。

今年の秋、セスクにとってアーセナルで最後のプレイが始まることになるかもしれない。

2007年7月 8日 (日)

台北 故宮博物院

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最近大々的にリニューアルされた台湾、台北にある故宮博物院。最近台湾は人気で、僕の周りでも頻繁に行っている人がいる。日本から1時間半という距離で、週末旅行感覚で行けるのがいいようだ。特に屋台の料理やスイーツが気軽でおいしくいただけるらしい。そしてそんな台湾旅行の楽しみのスポットが一つまた加わったのがこの故宮博物院。

故宮といえば北京の紫禁城だが、この博物館には中国の文化財の中でもよりすぐったものが移されている。国共内戦で国民党が共産党に破れ台湾に逃れる際、名品を選んで運んできたのだそうだ。

今回のリニューアルで、展示方法が中国の歴史に合わせて鑑賞する方式に変わったとのこと。この別冊太陽の故宮博物院も、そういった展示にあわせて、工芸、絵画、書跡、彫刻を歴史の流れに沿って掲載し、かつ一品ごとの解説も詳しい。また所々にエッセイもちりばめられ、読み進むのが楽しい。写真もきれいだ。

残念ながら自分はまだ行ったことはないが、ぜひとも行ってみたいと思っている。収蔵するのは65万点。そのうちの展示品は一部といっても、この博物館だけで1日はタップリ必要だろうなぁ。

別冊太陽 台北故宮博物院
平凡社刊
176p
2,500円(外税)

となりのクレーマー

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最近本屋の店頭でよく見かける本。結構売れてるらしい。この帯のイラストも遠くから見るとインパクトある。まさに意地悪なおばさんって感じだものなぁ〜

著者は長年百貨店でお客さまのクレームを処理する責任者であった人。いろんなケースを挙げて、クレームの対処方法を述べている。

しかし正直こんなケースで文句をつける人がいるのかと思ってしまう。10年も着て、穴が開いたから返品しろなんてのは、どういう神経から来るんだろうか?最近の給食費問題や学校に対する親の理不尽な文句を聞くにつけ、本当、日本人っていつからこんな利己主義になってしまったんだろうと思ってしまう。

幸い自分は技術職なので、いままでお客さまに直接相対してクレームを受ける立場にはなかった。しかしいまや苦情社会、どこに異動するかもわからない中で、予期せぬ相手の言動にどうして対応したらと思うこともしばしば。そんな場合の対応方法として、著者はオーソドックスながら、「真摯な態度」と「素直に聞く」ことをあげている。簡単なことのようだが相手の理不尽な態度にあって、自分が正しいと思ってしまうと、そうした態度を貫くのはなかなか難しいものだろうと思う。

興味本位でトラブルケース集として読んでも楽しい。しかしやはり後半の「クレーム対応の技法」がこの本のキモだ。ここには単にクレームへの対応という面でなく、人と人との付き合い方に通じるものがある。1時間ほどでサラっと読めるが、内容は今にマッチしたなかなか有益な本だった。

となりのクレーマー 「苦情を言う人」との交渉術
関根眞一著
中央公論新社刊(中公新書クラレ244)
198p 
720円(税別)

大回顧展 モネ 画集

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7月1日まで東京の国立新美術館で開催されていた「大回顧展 モネ」の画集。最終日に訪れたが、当日は開館40分前に到着した際はかなりの行列、急遽30分繰り上げて開館してくれたほど。約1時間半滞在したが、そのときには入場制限で70分待ちだった。夜行バスで早めの到着はまさに大正解だった。

実は正直この展覧会に行くのはそれほど熱心じゃなかった。むしろパルマ展やペルジーノ展といった、イタリアの古典的な作品が見たかったので行く気になったのだ。モネは大阪にいても見る機会が多いし、自身それほどモネ好き、印象派好きではない。

でもこの展覧会は確かに評判どおり素晴らしかった。普通1人の作品で展覧会を開くと必ず小作品や秀作、デッサン、素描のようなものがある。必ずしもそれが悪いわけではないが、数だけ水増しするような場合も多々あるのだ。この展覧会は全て油彩で、しかも大型の作品が殆ど。そして若きモネが細かなところまで描いた風景画は、後年の奔放なタッチからは想像できないものだった。

この画集もそうした展覧会の雰囲気をよく伝え、そして各作品への説明も詳しい。久々に力作の画集になっている。モネの著名な作品、「積みわら」「ルーアン大聖堂」「サン・ラザール駅」「黄色いアイリス」、そして勿論「睡蓮」も網羅され、モネの生涯にわたる作品を概観できる。しばらくはモネを味わうにはこれ1冊で十分事足りそうだ。

2007年7月 7日 (土)

ソニョ・ディ・リヴォルタ2004 ファットリア・ラ・リヴォルタ

Oyswi0cl 南イタリアのワイン、そこには謎めいた魅力がある。情報の少なさ、陽光あふれる大地、純朴な人達の熱意、そこから生まれるワインの中には、今までであったことのない味わいもあるはず。

このワインもカンパーニャ州という南イタリアのワイン。州都はナポリ。イメージだけなら天真爛漫、果実味満開のボリューム感タップリワインだが、いかに?ブドウ品種はファランギーナ、フィアーノ、グレコという土着品種。

『リヴォルタ』はイタリア語で革命という意味。この地域で昔農民が地主との戦いに勝利したという歴史があり、そのことがエチケットにも表現されている。それは主流の北のワインに対抗する作り手の気概の表れだろう。オーナーのパオロ・コトロネーオ氏、醸造者アンジェロ・ピッツィ氏は土着品種へのこだわり、かつ無農薬有機栽培でのワイン作りを行っている。

色は濃い目の麦わら色。香りはオレンジ、ヤクルト、マンゴー、甘いトロピカルフルーツの香り。やはりべったりとした甘ったるいだけのワインなのか?

しかしそうではなかった。柔らかな酸が自然と口の中に入ってきて、その後でかなちキッチリとした苦味をベースに持ったふくらみのある味わいが口の中に広がる。繊細な味わいでミネラル、塩味、コクのバランスが素晴らしい。この中盤の苦味がこのワインを特徴づけている。すばらしいワインでは、必ずこのえもいわれぬ微妙な苦味が多様な味わいをつなぎとめる役割を果たしていると思うが、このワインもまたその一つであるようだ。

余韻は果実の甘い味わいからやさしいコクへとしなやかに続いていく。確かに甘さ、トロピカルな味わいはこのワインの特徴だが、そこには甘ったるさ、えぐさは微塵もない。抑制を効かせつつ、甘い果実の味わいを同居させる、このテクニックには感嘆せざるを得ない。

カンパーニャのワイン、白ワインのこの価格帯でのインパクト、いやはや南伊のワインには恐ろしいものがまだまだ潜んでいるようだ。Great JOB!

【阪神百貨店 3,500円?】

チェライア1998 ヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ

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トスカーナはイタリアワインでも最も豪華なワインに彩られた地域だ。でも自分はなぜか飲む機会が少ない。意図的ではないのだが、結果的に少ない。なんでだろう?と思ったが、まずはいいワインは多いが高いという点。そしてサンジョヴェーゼというブドウの特徴。

サンジョヴェーゼは果実味としなやかな酸、やわらかいタンニンが特徴だと思う。だから非常に上品なワインになるが、どちらかというと「暴れん坊」的なワインが好きな自分にはどうも中庸に思えてしまう。それもトップクラスのサンジョヴェーゼを飲んでいないからかもしれないが...

このワインはサンジョヴェーゼから造られる銘酒を産むヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノのワイン。ジェオグラフィコという生産者名を名乗っているが、土地の220軒の農協が集まった組合。組合のワインには安かろう、悪かろうという印象があるが、ここではよいブドウを作った際には通常の価格に上乗せがあるそうで、農家は切磋琢磨してよいブドウの生産に努力しているという。

色は深みのあるルビー色で、エッジは若干オレンジの色合いを帯びている。香りはプラム、チョコレート、干しイチジクの甘い香りだが、非常に繊細。

アタックはとてもおとなしい。サンジョヴェーゼの特徴である酸もやわらかく、中盤にかけてはやはりきれいな伸びが出てくる。そしてそれに率いられるようにやってくる穏やかなタンニン。まろやかさは10年間を経た熟成によるものだろうか。

余韻にかけてのコクは若干弱い。短めの余韻のあとで、口を閉めるかのように若干の収斂感が残る。全体のまとまりはいいし、おだやかで上品な味わいは心地よいのだが、凝縮した旨みの感覚に乏しいのだ。

決して悪いワインではなく、むしろおいしいワインなのだ。ただ、あともう一つ、心に残るものがない、その物足りなさが残ることも否定できなかった。

【橘田酒店 3,465円】

4玉うどん つるとんたん北新地店

金曜日仕事帰り、職場の先輩と「死ぬほどうどんが食える」という北新地のうどん屋さんに行く。つるとんたん北新地店。そんなうまい話があるのか?

追加ではなくて、先に注文しておけば何玉でも価格は同じとのこと。得々うどんと同じシステムか。でもメニューには2玉まで同じ値段としか書いてないんだけど...

で、恥ずかしながら薦めもあって「天おろし4玉」を注文。さすがにバツも悪いので、生ビール1杯頼みましたが...他の先輩も「天ざる4玉」「天かま3玉」。どんだけ食うんじゃと店の人も思っただろうが、オーダーはすんなり通る。

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で、天おろし登場。見た目わかんないかもしれないが、かなりの迫力。

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こっちは天ざる。

だしがあまり濃くないので、食べ始めるとけっこうするするといけて、思いの外楽に完食。あと2,3玉はいけたかもしれないが、腹八分目ということで。

これだけ食べるとコストパフォーマンスがあるというものだ。うどんもちょうどいいコシがあっておいしかった。若干ダシが弱い気もするが、だからこれだけ食べれるので、これはこれでいいのかも?

つるとんたん北新地店
大阪市北区曽根崎新地1−1−19
06−4799−1111
平日 11:00〜翌日6:00
日祝 11:00〜23:00

2007年7月 5日 (木)

トーレス移籍、プレミアで開花するか?

Mgv9q5mk アトレティコ・マドリーのエース、フェルナンド・トーレスがリヴァプールに移籍した。生え抜きのトーレスを放出したチームが手にした移籍金は65億円。昨季約80億円を使って補強したものの、リーガでは7位。チャンピオンズ・リーグはおろか、UEFAカップの出場権も得られなかった惨敗。

そのアトレティコがついにシンボルで生え抜きのトーレスを放出した。トーレスは今季14点、可もなく不可もなく、といった成績で、期待と比べれば物足りない成績だった。彼自身もこのチームで何とか、と思う気持ちがある反面、新しい環境で自分を変えたいという気持ちが強かったのだろう。

「リヴァプールに加わることが出来てとてもうれしいよ。素晴らしい歴史に彩られたこのヨーロッパ有数のチームに加入できたことは僕にとって何よりの機会なんだ。こんな機会は普通では得られないはずだよ。」

「ベニテス監督が示してくれた僕への信頼が重要な決め手だった。リヴァプールのようなクラブが僕に興味を示していると聞けば、大きな驚きとともに大いなる誇りが自分自身を満たしてくれるものなんだよ。」

「求めらるものや期待は高い。でも一生懸命やることで期待に応えられると思うよ。」

「リヴァプールにはスペイン語を話す選手がたくさんいるから、チームに順応するのは難しくないさ。でも新しいチームに加わるときは、最初は控えめかつ謙虚にいかなくちゃね。」

「レギュラーポジションを獲得するには競争がある。でもやらなきゃならないことは、監督に決断させるだけの根拠をピッチで力の限り示すことだ。素晴らしい選手がここにはたくさんいるんだからね。」

「リヴァプールはトロフィーに並々ならぬ意欲を示すチームだ。最近の記録はそれを証明しているよね。その記録をもっと多く残すために僕は一生懸命やるつもりだよ。」

トーレスのかわりにルイス・ガルシアがチームを去った。リヴァプールが2強、MUとチェルシーの壁を破るには、トーレスが今季リーガで挙げた以上の成績を上げることが欠かせない。長年伸び悩みを言われるトーレスの「脱皮」がプレミアで見られるか?ライバルチームながらその動向に目が離せない。

2007年7月 3日 (火)

ワインバー ビス(bisou)

ジムで2時間ほどじっくり汗をかいた後、そのジムの近くで見つけたワインバーへ。端から見るとどうかと思う行動だろうが、これがないと太る一方なので、歯止めということで。

北新地とは対極、桜橋側の店は落ち着いた雰囲気のところが多い。このバーも外からの雰囲気は落ち着いたカジュアルな雰囲気だ。何度か通っていたのに気がつかなかった...

グラスワインは10種類くらい、ニューワールド中心。しかし空いたボトルを見ると、ベガ・シシリアのウニコやら、クラレンドン・ヒルズのシラー(オーストラリアの最高峰シラー)やら、なかなかコアなお客さんがいるようだ。店の中に5周年記念の贈り物が置いてあった。なかなか5年続けるのって難しいだろうし、そういうところからも親近感が持てる。

まずはアルザスのリースリングから開始。その後、チーズをアテにしながらグラスを重ねる。

Y1y87ekq これはリムーのシャルドネ。南フランスだが、ありがちなしつこさが全くなく、クリアな味でとてもおいしかった。


Bllxbifx これはチリのカルムネール。昔はメルローだと思われていた品種だが、最近はチリの売りの品種としてよく見かける。このワインも深さがあって滑らか。果実味も豊かで、飲んだ後ミンティなスーっとした清涼感が心地よい。


2paphpis 最後はオーストラリアのカベルネ。どっしりしたものを予想していたが、思いの外酸がある。軽やかでおしつけがましいところがない、素直な味わい。オーストラリアっぽさはないが、これはこれでおいしい。夏なんで、あんまり重たいものは飲めないので...


ニューワールド中心だが、バラエティあるラインナップになっていると思う。できれば目玉的なワインもあるとうれしいが。何回かいくと、面白いワインにも出会えるんだろうか?

Winebar bisou(ビス)
大阪市北区堂島2−2−26 アバンダント堂島1F
18:00〜26:00
土、日、祝休
06−6341−4008

ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2004 AOCブルゴーニュ オリヴィエ・ギュイヨ

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たまに気が向いて立ち寄った酒屋にとんでもない掘り出し物がある時がある。このワインもその一つ。新御堂筋沿いのmAAn(?)という店で出会った。

ラベルがブルゴーニュらしくない無骨さ。馬を使った農作業の風景は、まさにビオ農法です、と語っているようなものだ。トラクターのように無分別に土を固めることなく、その場に合った鋤入れがせきるのだそうだ。

広大な畑全てを馬で鋤入れするのは難しい。だからトラクターも使っている。しかし彼、オリヴィエ・ギュイヨの畑は柔らかさが他とは違うのだそうだ。

オリヴィエ・ギュイヨがマルサネのドメーヌで活動を始めたのは1990年以降。ロゼで有名なこの地で、かたくなに赤を作り続けるその姿勢からも、ワイン生産に対する並々ならぬ思いが伝わる。

ワインの色は華やかで黒味を帯びたルビー色。香りはスミレ、バラ、カシス、スパイスの香りがする。

味わいはまろやか。シャソルネーのワインと似た骨格で、やはりジワッとしたうまさが口の中に広がる。タンニンは若干少ないが、果実味は豊富。まだまだ硬い印象はあるものの、旨みは豊かだ。口の中にベリーのピュアなうまさが広がって心地よい。

余韻も複雑な旨さが口の中に残り、滋味にあふれている。AOCブルゴーニュでこのレベルに達している事には恐れ入る。AOCブルゴーニュとしては、今まで飲んだものの中で最高のものだった。

マルサネというマイナーな地だからこそ、この価格でこのレベルのワインが飲める。生産者の努力に感謝せずにはいられない、そんなワインだった。

【mAAn 2,500円?】

サン・ロマン スー・ロシュ2004 AOCサン・ロマン ドメーヌ・ド・シャソルネイ

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ブルゴーニュは今や新進の作り手がどんどん出てきている。多すぎて飲み手には覚えきれないほどだ。そんな中で「パカレ」と共にビオの代名詞となりつつある「シャソルネィ」。

フレデリック・コサールがブルゴーニュではそれほど知名度のなかったサン・ロマンでワインを作り始めたのは1996年。98年からビオ・ディナミ農法を実践している。難しい農法はよくわからないが、彼の信条は「慎重に作業し、とても清潔にし、よい樽を使うこと」だそうだ。そしてワインにはSO2を使わない。

色は非常に濃く、暗いルビー色。深みがあり、エッジにもしっかりと色が詰まっている。香りはスモーキー、ブラックペッパー、カモミーユ、赤い花の香り、獣的な香りもある。

飲んだときに驚くのは口いっぱいにジワーっと広がる旨みだ。この膨らみはあまり例えようがない。舌の先から放射状に広がる軽やかな甘みを伴った旨み、その中にはしっかりしたタンニンがひそみ、膨らんだ味わいをキュッと引き締める。この骨格が見事だ。

余韻は強くはないが、きれいで心地よい甘い余韻が長く残る。30日間という長期の浸漬で果皮の持つ旨みを最大限に抽出しているが、この複雑なうまさはまさにそこからきているのだろう。

上品で滑らか、陶酔するワインではないと思う。しかしこのワインを飲んだとき、内から沸きわがる高揚感、パワーを感じた。こんなピノは初めてだ。シャソルネィ、評判に偽りない品質でした。

【グラシアス(大阪空港店) 4千円?】

2007年7月 2日 (月)

パルマ〜イタリア美術 もう一つの都〜

8wx6s52r 国立西洋美術館で開催されているパルマ展へ。パルマは中田英選手でその名を知られたが、元はイタリアの小都市。中心にはなっていないが、その名は歴史に頻繁に登場する。

元々はローマ教皇領だったが、時の教皇パウルス3世が1545年に、息子に公爵領として与えてパルマ公国が成立した。教皇に息子というのは、どういうことなのか...

その後はナポレオンと離婚したオーストリア皇女マリー・テレーズがこの公国を与えられたり、ハプスブルク帝国最後の皇帝の皇后はパルマ公の娘だったり、歴史的にも格の高い土地ではあった。

文化面でもスタンダールの「パルムの僧院」はパルマが舞台、ジュゼッペ・ヴェルディはパルマ公国の領内で生まれたり、そんな背景はある。

で、展覧会だが、正直目玉がない。最初に展示されている写本などは、サイズも大きく、装飾も精緻で興味深かったが、肝心の絵画がどうも大味。ローマ、フィレンツェの1級品のものに比べると、表現や描写がぎこちない。

公爵家の肖像画も定型的だが、甲冑は細工も精密で美しかった。この当時の金細工の見事さ、職人の仕事の素晴らしさを思い知らされる。でも芸術家はたとえ地方都市で腕を磨いても、やはりパトロンに不自由しない大きな都に向かうものだ。そしてパルマはそうした求心力には欠けていたのではないだろうか。数々の作品を見て、そんな思いを強く持った。

しかし個々の作品はその表現方法から見ると面白いものもある。例えばこれは「聖ルチア」。殉教した聖女を描いたものだが、聖人はそれを特定する何かを持っている。そしてこの聖女が掲げているものは...あまりにも美しいゆえに求婚者が来るので、それを拒むために自ら抉り取った眼球。ルチアは「光」の意味で、できすぎの感もあるが、彼女は眼病者の守護聖人になっている。

【〜8月26日 国立西洋美術館】